JPH08197964A - 建設機械のエンジンルーム - Google Patents

建設機械のエンジンルーム

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Publication number
JPH08197964A
JPH08197964A JP1245595A JP1245595A JPH08197964A JP H08197964 A JPH08197964 A JP H08197964A JP 1245595 A JP1245595 A JP 1245595A JP 1245595 A JP1245595 A JP 1245595A JP H08197964 A JPH08197964 A JP H08197964A
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JP
Japan
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heat exchanger
engine
engine room
front cover
construction machine
Prior art date
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Application number
JP1245595A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kawasaki
伸夫 川崎
Kazumasa Fujioka
和正 藤岡
Heikichi Kuwabara
平吉 桑原
Osamu Watanabe
修 渡邉
Toshio Takishita
利男 滝下
Sotaro Tanaka
壮太郎 田中
Shinichi Mihara
新一 三原
Yoshio Tanito
芳雄 谷東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却空気による騒音や流路抵抗を十分に低減で
きる建設機械のエンジンルームを提供する。 【構成】吸気口9,10を介し外部から取り入れられた
冷却空気A,Bは、流体ガイド12によって熱交換器4
の前面4−1へ導かれることにより、冷却空気流路の曲
がりや段差が少なくなって冷却空気A,Bが吸気口9,1
0から熱交換器4まで滑らかに導かれるので、前面カバ
ー吸気口9から前面カバー室5の前壁に沿って下降する
2次流れE、前面カバー室5最下部から熱交換器4へと
起きあがる2次流れF、シール材65の段差部分におけ
る2次流れG1,G2等が発生するのを防止することがで
きる。支持部材エンジン室側端面13A及びシール材エ
ンジン室側端面15Aが熱交換器後面4−5よりも後方
側に突出していることにより2次流れH1,H2が発生す
るのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に係わり、特に、建設機械のエンジンルームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の建設機械のエンジンルームの構造
に関する公知技術として、例えば、特開昭63−247
118号公報がある。この公知技術においては、エンジ
ンと、エンジンで回転されるファンと、エンジン冷却水
が貫流する熱交換器とがエンジンルーム内に配置されて
おり、エンジンルームは熱交換器によって前面カバー室
とエンジン室とに仕切られている。また前面カバー室上
部には前面カバー吸気口が設けられ、エンジン室カバー
にはエンジン室カバー吸気口が設けられている。このよ
うな構成において、前面カバー吸気口及びエンジン室カ
バー吸気口から吸い込まれた冷却空気は、熱交換器でエ
ンジン冷却水を冷却した後、ファンによってエンジン室
へ吐き出されてエンジンを冷却し、排気口から大気中へ
排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
技術には、以下の問題点が存在する。すなわち、熱交換
器によるエンジンルームの仕切り構造、吸気口の位置、
エンジン室カバーの構造、及び前面カバー室内の構造等
について流れの分布や乱れに対する十分な配慮が欠けて
いることから、冷却空気及びの相互干渉、曲がり部にお
ける2次流れ、段差部における2次流れ等が発生し、こ
れによって冷却空気の流れが乱れて騒音や流路抵抗を十
分低減することができなかった。
【0004】本発明の目的は、冷却空気による騒音や流
路抵抗を十分に低減できる建設機械のエンジンルームを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、エンジンと、このエンジンで回転
されるファンと、このファンにより導かれる冷却空気を
用いて前記エンジンの冷却水を冷却する熱交換器とが内
設され、前記冷却空気を外部から取り入れる少なくとも
1つの吸気口が設けられた建設機械のエンジンルームに
おいて、前記少なくとも1つの吸気口から取り入れられ
た冷却空気を前記熱交換器の前面へ導くガイド壁を設け
たことを特徴とする建設機械のエンジンルームが提供さ
れる。
【0006】好ましくは、前記建設機械のエンジンルー
ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
おり、かつ、前記少なくとも1つの吸気口は、前記前面
カバー室の上壁に設けられていることを特徴とする建設
機械のエンジンルームが提供される。
【0007】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持す
る熱交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド
壁が内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファ
ン及び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切ら
れており、かつ、前記熱交換器支持手段の前面カバー室
側端面は、前記熱交換器の前面カバー室側端面よりも前
方側に突出している面及び前記熱交換器の前面カバー室
側端面と同一平面上に位置する面のいずれか一方の面で
あることを特徴とする建設機械のエンジンルームが提供
される。
【0008】さらに好ましくは、前記建設機械のエンジ
ンルームにおいて、前記熱交換器支持手段のエンジン室
側端面は、前記熱交換器のエンジン室側端面よりも後方
側に突出している面及び前記熱交換器のエンジン室側端
面と同一平面上に位置する面のいずれか一方の面である
ことを特徴とする建設機械のエンジンルームが提供され
る。
【0009】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持す
る熱交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド
壁が内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファ
ン及び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切ら
れており、かつ、前記前面カバー室の上壁は、前記エン
ジン及び熱交換器の上方を覆うように配置されたエンジ
ン室カバーのうち前面カバー室の上方に設けられる前面
カバー室部分と前記エンジン室カバーの前面カバー室部
分の高さよりも低く該エンジン室カバーの前面カバー室
部分の前方側に設けられた前面カバー室上部カバーとで
構成され、前記少なくとも1つの吸気口は、前記前面カ
バー室上部カバーに設けられた第1の吸気口と、前記エ
ンジン室カバーの前面カバー室部分の前縁部に設けられ
た第2の吸気口とを備えていることを特徴とする建設機
械のエンジンルームが提供される。
【0010】さらに好ましくは、前記建設機械のエンジ
ンルームにおいて、前記第1の吸気口と前記第2の吸気
口とは、互いに隣接して設けられていることを特徴とす
る建設機械のエンジンルームが提供される。
【0011】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持す
る熱交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド
壁が内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファ
ン及び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切ら
れており、かつ、前記前面カバー室の上壁は、後方側か
ら前方側へ向かって傾斜した形状の傾斜部を備え、前記
少なくとも1つの吸気口は、前記傾斜部に設けられてい
ることを特徴とする建設機械のエンジンルームが提供さ
れる。
【0012】さらに好ましくは、前記建設機械のエンジ
ンルームにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持
する熱交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイ
ド壁が内設された前面カバー室と後方側に位置し前記フ
ァン及び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切
られており、かつ、前記前面カバー室の上壁は、前記エ
ンジン室の上壁と高さが等しい略水平面部分を備え、前
記少なくとも1つの吸気口は、前記略水平面部分に設け
られていることを特徴とする建設機械のエンジンルーム
が提供される。
【0013】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記少なくとも1つの吸気口にそれぞ
れ設けられ該吸気口から取り入れられる冷却空気を整流
するグリル部材をさらに有し、かつ前記グリル部材は、
前記吸気口から熱交換器へ向かう冷却空気の流路方向に
沿うように傾斜して取り付けられていることを特徴とす
る建設機械のエンジンルームが提供される。
【0014】さらに好ましくは、前記建設機械のエンジ
ンルームにおいて、前記ファンにより導かれ前記エンジ
ン室内で前記エンジンを冷却した冷却空気が、外部へ放
出される少なくとも1つの排気口をさらに有し、かつ該
少なくとも1つの排気口は、前記エンジン室の上壁のみ
に設けられていることを特徴とする建設機械のエンジン
ルームが提供される。
【0015】また上記目的を達成するために、本発明に
よれば、エンジンと、このエンジンで回転されるファン
と、このファンにより導かれる冷却空気を用いて前記エ
ンジンの冷却水を冷却する熱交換器とが内設され、前記
冷却空気を外部から取り入れる少なくとも1つの吸気口
が設けられた建設機械のエンジンルームにおいて、前記
熱交換器及び該熱交換器を支持する熱交換器支持手段を
介し、前方側に位置し前記ガイド壁が内設された前面カ
バー室と後方側に位置し前記ファン及び前記エンジンが
内設されたエンジン室とに仕切られており、かつ、前記
熱交換器支持手段の前面カバー室側端面は、前記熱交換
器の前面カバー室側端面よりも前方側に突出している面
及び前記熱交換器の前面カバー室側端面と同一平面上に
位置する面のいずれか一方の面であることを特徴とする
建設機械のエンジンルームが提供される。
【0016】好ましくは、前記建設機械のエンジンルー
ムにおいて、前記熱交換器支持手段のエンジン室側端面
は、前記熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側に突
出している面及び前記熱交換器のエンジン室側端面と同
一平面上に位置する面のいずれか一方の面であることを
特徴とする建設機械のエンジンルームが提供される。
【0017】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記前面カ
バー室と前記エンジン室とのシールを行うシール部材を
備えており、該シール部材は、前記熱交換器の後方側に
固定され該熱交換器を通過した冷却空気を前記ファンへ
導くシュラウドの外周面に接して設けられていることを
特徴とする建設機械のエンジンルームが提供される。
【0018】さらに好ましくは、前記建設機械のエンジ
ンルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記前面
カバー室と前記エンジン室とのシールを行うシール部材
を備えており、該シール部材の前面カバー室側端面は、
前記熱交換器の前面カバー室側端面よりも前方側に突出
している面及び前記熱交換器の前面カバー室側端面と同
一平面上に位置する面のいずれか一方の面であり、前記
シール部材のエンジン室側端面は、前記熱交換器のエン
ジン室側端面よりも後方側に突出している面及び前記熱
交換器のエンジン室側端面と同一平面上に位置する面の
いずれか一方の面であることを特徴とする建設機械のエ
ンジンルームが提供される。
【0019】また好ましくは、前記建設機械のエンジン
ルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記熱交換
器の外周面と前記エンジンルームの壁面との間に設けら
れ前記前面カバー室と前記エンジン室とをシールするシ
ール部材であり、前記エンジンルームの上壁は、前記シ
ール部材が当接する部分に第1の開口部を備えており、
前記シール部材は、一端が前記第1の開口部に連通し他
端が前記熱交換器の上面に開口する第2の開口部を備え
ていることを特徴とする建設機械のエンジンルームが提
供される。
【0020】
【作用】以上のように構成した本発明においては、少な
くとも1つの吸気口を介し外部から取り入れられた冷却
空気は、エンジンの冷却水を冷却する熱交換器の前面へ
ガイド壁によって導かれる。これにより、冷却空気流路
の曲がりや段差が少なくなって冷却空気が吸気口から熱
交換器まで滑らかに導かれ、例えば吸気口から熱交換器
への主流方向から別方向へ2次流れが発生し、またこの
2次流れが主流へ干渉し、さらに2次流れ同士が相互干
渉すること等が防止され、冷却空気流れの乱れが低減さ
れるので、騒音の発生や流路抵抗を低減することができ
る。また、冷却空気の流れが吸気口から熱交換器まで短
い流路で供給されることによっても、流路抵抗を小さく
することができる。
【0021】また、エンジンルームが、熱交換器及び熱
交換器を支持する熱交換器支持手段を介し、前面カバー
室とエンジン室とに仕切られ、前面カバー室の上壁に少
なくとも1つの吸気口が設けられていることにより、吸
気口から前面カバー室の前壁に沿って下降する2次流れ
や、前面カバー室最下部から熱交換器へと起きあがって
くる2次流れ等が発生するのを防止することができる。
【0022】さらに、エンジンルームが、熱交換器及び
熱交換器を支持する熱交換器支持手段を介し、前面カバ
ー室とエンジン室とに仕切られ、熱交換器支持手段の前
面カバー室側端面が、熱交換器の前面カバー室側端面よ
りも前方側に突出しているか同一平面上に位置する面で
あることにより、熱交換器支持手段の前面カバー室側端
面近傍に凹み空間ができないので、吸気口から熱交換器
に至る冷却空気流れの主流がこの凹み空間に流入して回
り込む、2次流れが発生するのを防止することができ
る。よって、冷却空気流れの乱れがさらに低減され、騒
音の発生や流路抵抗をさらに低減することができる。
【0023】また、熱交換器支持手段のエンジン室側端
面は、熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側に突出
しているか同一平面上に位置する面であることにより、
熱交換器支持手段のエンジン室側端面近傍に凹み空間が
できないので、熱交換器を出て排気口に至る空気流れが
この凹み空間に流入して回り込む、2次流れが発生する
のを防止することができる。よって、冷却空気流れの乱
れがさらに低減され、騒音の発生や流路抵抗をさらに低
減することができる。
【0024】さらに、エンジンルームが、熱交換器及び
熱交換器を支持する熱交換器支持手段を介して前面カバ
ー室とエンジン室とに仕切られ、かつ前面カバー室の上
壁がエンジン室カバーの前面カバー室部分と前面カバー
室上部カバーとで構成され、少なくとも1つの吸気口
が、前面カバー室上部カバーに設けられた第1の吸気口
と、エンジン室カバーの前面カバー室部分の前縁部に設
けられた第2の吸気口とを備えている。ここで、エンジ
ン室カバーの前面カバー室部分の上部に吸気口を設ける
従来においては、このエンジン室カバーの前面カバー室
部分前縁部近傍に冷却空気流れの淀みが生じる空間がで
き、上部吸気口から取り入れられた冷却空気流れがこの
空間に回り込んで流入する2次流れが生じていたが、第
2の吸気口がエンジン室カバーの前面カバー室部分前縁
部に設けられることから、第2の吸気口から熱交換器へ
至る主流からこの2次流れが発生するのを防止すること
ができ、またこの2次流れが主流へ干渉するのを防止す
ることができる。よって、冷却空気流れの乱れがさらに
低減され、騒音の発生や流路抵抗をさらに低減すること
ができる。
【0025】また、第1の吸気口と第2の吸気口とは、
互いに隣接して設けられていることにより、第1の吸気
口から取り入れられる冷却空気流れと、第2の吸気口か
ら取り入れられる冷却空気流れとの間に2次流れが発生
するのを防止することができ、またこの2次流れがこれ
ら2つの冷却空気流れに干渉するのを防止することがで
きるので、冷却空気流れの乱れがさらに低減され、騒音
の発生や流路抵抗をさらに低減することができる。
【0026】さらに、エンジンルームが、熱交換器及び
熱交換器を支持する熱交換器支持手段を介し、前面カバ
ー室とエンジン室とに仕切られ、前面カバー室の上壁が
後方側から前方側へ向かって傾斜した形状の傾斜部を備
え、この傾斜部に少なくとも1つの吸気口が設けられて
いることにより、エンジン室カバーの前面カバー室部分
の上部と、前面カバー室上部カバーとの2ヶ所に分けて
吸気口を設ける従来に比し、エンジン室カバーの前面カ
バー室部分前縁部近傍の空間に回り込んで生じる2次流
れや、離れて設けられた2つの吸気口からの冷却空気流
れの間に生じる2次流れの発生を防止し、騒音の発生や
流路抵抗を低減することができる。
【0027】また、エンジンルームが、熱交換器及び熱
交換器を支持する熱交換器支持手段を介し、前面カバー
室とエンジン室とに仕切られ、前面カバー室の上壁がエ
ンジン室の上壁と高さが等しい略水平面部分を備え、こ
の略水平面部分に少なくとも1つの吸気口が設けられて
いることにより、エンジン室カバーの前面カバー室部分
の上部と、前面カバー室上部カバーとの2ヶ所に分けて
吸気口を設ける従来に比し、エンジン室カバーの前面カ
バー室部分前縁部近傍の空間に回り込んで生じる2次流
れや、離れて設けられた2つの吸気口からの冷却空気流
れの間に生じる2次流れの発生を防止し、騒音の発生や
流路抵抗を低減することができる。
【0028】さらに、少なくとも1つの吸気口にそれぞ
れ設けられたグリル部材が吸気口から取り入れられる冷
却空気を整流し、またこのグリル部材が吸気口から熱交
換器へ向かう冷却空気の流路方向に沿うように傾斜して
取り付けられていることにより、冷却空気の流れを、吸
気口から熱交換器へ向かう一様流とすることができるの
で、冷却空気流れ内において複数方向の異なる流れによ
る相互干渉が発生するのを防止し、冷却空気流れの乱れ
が低減される。したがって、騒音の発生や流路抵抗をさ
らに低減することができる。
【0029】また、エンジン室内でエンジンを冷却した
冷却空気を外部へ放出する排気口がエンジン室の上壁の
みに設けられていることにより、エンジン室下方にも排
気口を設ける従来に比し騒音を低減できるとともに、構
造を簡素化することができる。
【0030】さらに本発明においては、熱交換器を支持
する熱交換器支持手段の前面カバー室側端面が、熱交換
器の前面カバー室側端面よりも前方側に突出しているか
同一平面上に位置する面である。ここで、熱交換器の前
面カバー室側端面が熱交換器支持手段の前面カバー室側
端面よりも前方側に突出している従来においては、熱交
換器支持手段の前面カバー室側端面近傍に流れの淀みが
生じる凹み空間ができ、この凹み空間に冷却空気流れが
流入して回り込んで2次流れが生じていたが、本発明に
おいては、熱交換器の前面カバー室側端面が熱交換器支
持手段の前面カバー室側端面から少なくとも突出しない
こととなる。したがって、吸気口から熱交換器に至る主
流からこの2次流れが発生するのを防止することがで
き、またこの2次流れが主流へ干渉するのを防止するこ
とができるので、冷却空気流れの乱れが低減され、騒音
の発生や流路抵抗を低減することができる。
【0031】また、熱交換器支持手段のエンジン室側端
面が、熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側に突出
しているか、同一平面上に位置する面であることによ
り、熱交換器支持手段のエンジン室側端面近傍に凹み空
間ができないので、熱交換器を出て排気口に至る空気流
れがこの凹み空間に流入して回り込む、2次流れが発生
するのを防止することができる。よって、冷却空気流れ
の乱れがさらに低減され、騒音の発生や流路抵抗をさら
に低減することができる。
【0032】さらに、熱交換器支持手段が、前面カバー
室とエンジン室とのシールを行うシール部材を備え、こ
のシール部材が、熱交換器の後方側に固定されたシュラ
ウドの外周面に接して設けられていることにより、凹凸
の少ないシュラウド外周面においてエンジン室と前面カ
バー室とのシールを行うので、凹凸の多い熱交換器の外
周部を利用してシールが行なわれていた従来に比しシー
ル性を改善することができる。
【0033】また、熱交換器支持手段が、前面カバー室
とエンジン室とのシールを行うシール部材を備え、この
シール部材の前面カバー室側端面が熱交換器の前面カバ
ー室側端面よりも前方側に突出しているか同一平面上に
位置する面であり、かつシール部材のエンジン室側端面
が熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側に突出して
いるか同一平面上に位置する。これにより、シール部材
の流れ方向における厚さが厚くなるので、前面カバー室
とエンジン室とのシール性が向上し、加熱された空気が
前面カバー室側へ逆流し漏れ込むのが防止される。よっ
て、冷却空気流れの乱れがさらに低減され、騒音の発生
や流路抵抗をさらに低減することができる。
【0034】さらに、熱交換器支持手段は、熱交換器の
外周面とエンジンルームの壁面との間に設けられ前面カ
バー室とエンジン室とをシールするシール部材であるこ
とにより、熱交換器の全周がシール部材で覆われること
となってシール性が向上する。またシール部材は、一端
がエンジンルーム上壁の第1の開口部に連通し他端が熱
交換器の上面に開口する第2の開口部を備えている。こ
こで、シール部材を第2の開口部より上流側の部分と下
流側の部分とに分けてシール性と圧力差との関係を考察
すると、第2の開口部は第1の開口部を介し外気に通じ
ていること及び前面カバー室圧力Pf<大気圧Po<エン
ジン室圧力Peの関係があることから、シール部材の上
流側の部分に加わる圧力差はPoーPfとなり第2の開口
部を設けない通常のシール部材に加わる圧力差PeーPf
よりも小さいので、その分シール性が向上し空気漏れ量
が少なくなる。そしてこのとき仮に上流側部分のシール
が不十分となった場合でも、温度の低い大気が第1の開
口部及び第2の開口部を介し前面カバー室内の熱交換器
前面側に漏れ込むだけであるので、熱交換器の放熱性能
を大きく阻害しない。またシール部材の下流側の部分に
加わる圧力差はPeーPoとなり同様にPeーPfよりも小
さく、その分シール性が向上し空気漏れ量が少なくな
る。そしてこのとき仮に下流側部分のシールが不十分と
なった場合でも、エンジンで加熱された空気が大気中へ
放出されるのみであって前面カバー室内の熱交換器前面
側に漏れ込むことはないので、熱交換器の放熱性能を損
なうことはない。以上により、熱交換器の放熱性能を損
なうことなくシール性を向上できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6により説
明する。本発明の第1の実施例を図1及び図2により説
明する。本実施例による建設機械のエンジンルームの構
造を示す縦断面図を図1に示す。図1において、本実施
例によるエンジンルーム100は、エンジン2と、この
エンジンで回転されるファン3と、このファン3により
導かれる冷却空気を用いてエンジン2の冷却水を冷却す
る熱交換器4と、熱交換器4の外周部4−4に固定され
熱交換器4を支持する支持部材4−3と、熱交換器4の
後方に設けられ空気をファン3へ導くシュラウド14と
が内設され、エンジン2及び熱交換器4の上方を覆うよ
うに配置されたエンジン室カバー8と、エンジン室カバ
ー8のうち前面カバー室5の上方に設けられる前面カバ
ー室部分8Aより前方(図示左方)に位置し、エンジン
室カバー8よりも低い高さの前面カバー室上部カバー7
とが備えられている。
【0036】また、エンジンルーム100は、支持部材
4−3、仕切り部材13、及びシール材15からなる熱
交換器支持手段50と熱交換器4とを介し、前方側(図
示左側)に位置し流れガイド12(後述)が内設された
前面カバー室5と、後方側(図示右側)に位置しファン
3及びエンジン2が内設されたエンジン室6とに仕切ら
れている。このときシール材15は、仕切部材13とシ
ュラウド14との間に設けられて前面カバー室5とエン
ジン室6との気密を保ちエンジン室6から前面カバー室
5への逆流空気漏れを防止するよう構成されている。
【0037】エンジン室カバー8のうち前面カバー室5
の上方に設けられる前面カバー室部分8Aと、前面カバ
ー室上部カバー7とは、前面カバー室5の上壁を構成す
る。そして、前面カバー室上部カバー7及びエンジン室
カバー8の前面カバー室部分8Aの前縁部には、それぞ
れ冷却空気を外部から取り入れる前面カバー吸気口9又
はエンジン室カバー吸気口10が設けられており、これ
らの吸気口9,10は互いに隣接して配置されている。
また、前面カバー吸気口9及びエンジン室カバー吸気口
10内には、それぞれ取り入れる冷却空気を整流するグ
リル部材9−1又はグリル部材10−1が備えられてい
る。これらグリル部材9−1及びグリル部材10−1
は、それぞれ前面カバー吸気口9又はエンジン室カバー
吸気口10から熱交換器4へ向かう冷却空気の流路方向
に沿うように傾斜して取り付けられている。
【0038】また前面カバー室5内には、前面カバー吸
気口9及びエンジン室カバー吸気口10から取り入れら
れた冷却空気を、熱交換器4の前面4−1へ導く流れガ
イド12が、前面カバー吸気口9から熱交換器前面4−
1へわたって設けられている。
【0039】エンジン室カバー8を含むエンジン室6の
上壁には、排気口16,17が設けられており、ファン
3により導かれエンジン室6内でエンジン2を冷却した
冷却空気が、外部へ放出される。
【0040】支持部材4−3の前面カバー室5側端面4
−3Aは、熱交換器4の前面4−1とほぼ同一平面上に
位置している。また支持部材13の外周部13Bは熱交
換器4の後面4−5とほぼ同一平面上に位置しており、
さらに支持部材13のエンジン室側端面13A及びシー
ル材15のエンジン室側端面15Aは、熱交換器4の後
面4−5よりも後方側(図示右側)に突出している。
【0041】次に、本実施例の作用効果を説明する。本
実施例の比較例を図2により説明する。図2は、従来技
術によるエンジンルーム150の構造を示す概念図であ
り、特開昭63−247118号公報に記載のものと類
似の構造である。第1の実施例と同等の部材には同一の
符号を付す。本比較例によるエンジンルーム150が、
第1の実施例によるエンジンルーム100と異なる主要
な点は、2つの吸気口9,10のうちエンジン室カバー
吸気口10が、エンジン室カバー8の前面カバー室部分
8Aの前縁部ではなく上壁部分に設けられており、もう
一方の前面カバー吸気口9と離れて位置していること;
これら2つの吸気口9,10に設けられているグリル部
材9−1及び10−1が鉛直下方を向いていること;吸
気口9,10から取り入れられた冷却空気を熱交換器4
の前面4−1へ導く流れガイド12(図1参照)が設け
られていないこと;熱交換器4を支持する支持部材が、
熱交換器4の外周部4−4に内周を接し外周をエンジン
ルーム150の壁面に接するシール材65のみで構成さ
れていること;排気口16,17のほかに、エンジン室
6の下部に排気口61,62が設けられていることであ
る。その他の構造は、第1の実施例のエンジンルーム1
00とほぼ同様である。上記構成において、前面カバー
吸気口9及びエンジン室カバー吸気口10から吸い込ま
れた冷却空気A,Bは、熱交換器4でエンジン冷却水を
冷却した後、ファン3によってエンジン室6へ吐き出さ
れてエンジン2を冷却し、排気口16,17,61,62
から大気中へ排出される。
【0042】ここで、この従来技術によるエンジンルー
ム150においては、熱交換器4によるエンジンルーム
1の仕切り構造、前面カバー吸気口9及びエンジン室カ
バー吸気口10の配置、グリル部材9−1及び10−1
の向き、エンジン室カバー8の構造、及び前面カバー室
5内の構造等について流れの分布や乱れに対する十分な
配慮が欠けていることから、冷却空気の主流A,Bの相
互干渉、曲がり部における2次流れC,D,E,F、段差
部における2次流れG1,G2,H1,H2、等が発生し、こ
れによって冷却空気の流れが乱れて騒音や流れ抵抗を十
分低減することができなかった。また、前面カバー室5
とエンジン室6とのシールは流れ方向の厚さが比較的薄
いシール材65によってのみ行われているので、シール
性が悪く、加熱された空気が前面カバー室へ逆流して漏
れ込み、冷却空気流れの乱れがさらに増大していた。さ
らに、冷却空気を外部へ放出する排気口16,17,6
1,62のうち排気口61,62がエンジン室6の下方に
設けられていることにより、騒音が増大しまた下部構造
が複雑化していた。
【0043】これに対し、図1に示した本実施例による
エンジンルーム100においては、前面カバー吸気口9
及びエンジン室カバー吸気口10を介し外部から取り入
れられた冷却空気A,Bは、流体ガイド12によって熱
交換器4の前面4−1へ導かれる。これにより、冷却空
気流路の曲がりや段差が少なくなって冷却空気A,Bが
吸気口9,10から熱交換器4まで滑らかに導かれるの
で、例えば前面カバー吸気口9から前面カバー室5の前
壁に沿って下降する2次流れE(図2参照)や、前面カ
バー室5最下部から熱交換器4へと起きあがってくる2
次流れF(図2参照)や、シール材65の段差部分にお
ける2次流れG1,G2(図2参照)等が発生するのを防
止することができる。また、熱交換器4を支持する支持
部材4−3の前面カバー室5側端面が、熱交換器4の前
面4−1とほぼ同一平面上に位置することにより、支持
部材4−3の前面カバー室5側端面近傍の凹み空間に冷
却空気流れが回り込んで2次流れG1,G2(図2参照)
が発生するのを防止することができる。さらに、支持部
材13のエンジン室側端面13A及びシール材15のエ
ンジン室側端面15Aは、熱交換器4の後面4−5より
も後方側(図示右側)に突出していることにより、シュ
ラウド14の背面側に加熱後の空気流れが回り込んで2
次流れH1,H2(図2参照)が発生するのを防止するこ
とができる。また、吸気口として、前面カバー室上部カ
バー7の前面カバー吸気口9と、エンジン室カバー8の
前面カバー室部分8Aの前縁部のエンジン室カバー吸気
口10とが備えられているが、エンジン室カバー吸気口
10がエンジン室カバー8の前面カバー室部分8Aの前
縁部に設けられることにより、前面カバー室部分8Aの
上部に吸気口を設ける従来において生じていた、前面カ
バー室部分8A前縁部近傍の空間に冷却空気流れが回り
込む2次流れC(図2参照)を防止できる。さらに、前
面カバー吸気口9とエンジン室カバー吸気口10とが互
いに隣接して設けられていることにより、2つの吸気口
から取り入れられる冷却空気流れの間に2次流れD(図
2参照)が発生するのを防止することができる。そして
またこれら2次流れC,D,E,F,G1,G2が主流A,Bへ
干渉し、さらに2次流れC,D,E,F,G1,G2同士が相
互干渉すること等が防止される。したがって、冷却空気
流れの乱れが低減されるので、騒音の発生や流路抵抗を
低減することができる。
【0044】また、冷却空気A,Bが熱交換器4の前面
4−1へ流体ガイド12によって導かれ、冷却空気A,
Bが吸気口9,10から熱交換器4まで短い流路で供給
されることによっても、流路抵抗を小さくすることがで
きる。さらに、凹凸の少ないシュラウド外周面14−1
と仕切部材13との間に設けられるシール材15でエン
ジン室6と前面カバー室5とのシールを行うことによ
り、凹凸の多い熱交換器4の外周部4−4を利用してシ
ールが行なわれていた従来(図2参照)に比しシール性
が改善される。またシール材15そのものの流れ方向に
おける厚さが比較的厚いことによってもシール性が改善
される。したがって、加熱された空気が前面カバー室5
側へ逆流し漏れ込むのが防止され、これによっても、冷
却空気流れの乱れがさらに低減され、騒音の発生や流路
抵抗をさらに低減することができる。また、前面カバー
吸気口9及びエンジン室カバー吸気口10から取り入れ
られる冷却空気を整流するグリル部材9−1及び10−
1が、吸気口9,10から熱交換器4へ向かう冷却空気
の流路方向に沿うように傾斜して取り付けられているこ
とにより、冷却空気の流れA,Bを、吸気口9,10から
熱交換器4へ向かう一様流とすることができるので、冷
却空気流れA,B内において複数方向の異なる流れによ
る相互干渉が発生するのを防止し、冷却空気流れの乱れ
が低減される。したがって、これによっても、騒音の発
生や流路抵抗をさらに低減することができる。さらに、
エンジン室6内でエンジン2を冷却した冷却空気を外部
へ放出する排気口16,17が、エンジン室カバー8を
含むエンジン室6の上壁のみに設けられていることによ
り、エンジン室6下方にも排気口61,62(図2参
照)を設ける従来に比し騒音を低減できるとともに、構
造を簡素化することができる。
【0045】なお、上記実施例においては、支持部材4
−3の前面カバー室5側端面4−3Aは、熱交換器4の
前面4−1とほぼ同一平面上に位置していたが、これに
限られず、熱交換器4の前面4−1よりも前方側(図示
左側)に突出していてもよい。この場合も同様の効果を
得る。また上記実施例においては、支持部材13の外周
部13Bは熱交換器4の後面4−5とほぼ同一平面上に
位置しており、さらに支持部材13のエンジン室側端面
13A及びシール材15のエンジン室側端面15Aは、
熱交換器4の後面4−5よりも後方側(図示右側)に突
出していたが、これに限られず、支持部材13の外周部
13Bが熱交換器4の後面4−5よりも後方側(図示右
側)に突出していたり、支持部材13のエンジン室側端
面13A及びシール材15のエンジン室側端面15Aが
熱交換器4の後面4−5とほぼ同一平面上に位置してい
てもよい。これらの場合も同様の効果を得る。
【0046】本発明の第2の実施例を図3により説明す
る。第1の実施例と同等の部材には同一の符号を付す。
本実施例による建設機械のエンジンルーム200の構造
を示す縦断面図を図3に示す。なお、本実施例以降は、
排気口16,17を含むエンジン室6の右側部分の図示
を省略している。
【0047】図3において、本実施例によるエンジンル
ーム200が第1の実施例のエンジンルーム100と異
なる主要な点は、シール材15を熱交換器4の外周部4
−4とシュラウド14の外周部14−1との全面に渡っ
て配設し、シール材15のみによって熱交換器支持手段
を構成したこと;シール材15のエンジン室カバー8と
のシールを行う部分を、開口部15−3を挟んで上流側
シール材15−1と下流側シール材15−2とに分割し
たこと;エンジン室カバー8のうち、シール材15の開
口部15−3にあたる部分に開口部8−1を設けたこと
である。その他の構造は、第1の実施例によるエンジン
ルーム100とほぼ同様である。
【0048】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果を得る。
【0049】また、これに加え、シール材15のみで熱
交換器支持手段を構成することにより、熱交換器4の
全周がシール材15で覆われることとなる。また、この
シール材15の前面カバー室側端面15Bが熱交換器4
の前面4−1とほぼ同一平面上に位置し、かつシール材
15のエンジン室側端面15Aが熱交換器4の後面4−
5よりも後方側に突出していることにより、シール材
15の流れ方向における厚さが厚くなる。さらに、前面
カバー室5の圧力Pf<大気圧Po<エンジン室6の圧力
eの関係があることから、上流側シール材15−1に
加わる圧力差はPo−Pfとなり、開口部15−3を設け
ない通常のシール材に加わる圧力差Pe−Pfよりも小さ
いので、その分、上流側シール材15−1におけるシー
ル性が向上し空気漏れ量が少なくなる。そしてこのとき
仮に上流側シール材15−1のシールが不十分となった
場合でも、温度の低い大気が開口部8−1及び開口部1
5−3を介し前面カバー室5内の熱交換器4前面側に漏
れ込む(図3中Kで示す)だけであるので、熱交換器4
の放熱性能を大きく阻害しない。また下流側シール材1
5−2に加わる圧力差はPe−Poとなり同様にPe−Pf
よりも小さく、その分、下流側シール材15−2におけ
るシール性が向上し空気漏れ量が少なくなる。そしてこ
のとき仮に下流側シール材15−2のシールが不十分と
なった場合でも、エンジン2で加熱された空気が大気中
へ放出される(図3中Jで示す)のみであって前面カバ
ー室5内の熱交換器4前面側に漏れ込むことはないの
で、熱交換器4の放熱性能を損なうことはない。以上に
より、熱交換器4の放熱性能を損なうことなくシール
材15のシール性を向上できる。したがって、〜に
より、前面カバー室5とエンジン室6とのシール性が向
上し、加熱された空気が前面カバー室5側へ逆流し漏れ
込むのがさらに防止される。よって冷却空気流れの乱れ
がさらに低減され、騒音の発生や流路抵抗をさらに低減
することができる。
【0050】なお、上記実施例においては、シール材1
5の前面カバー室側端面15Bが熱交換器4の前面4−
1とほぼ同一平面上に位置し、かつシール材15のエン
ジン室側端面15Aが熱交換器4の後面4−5よりも後
方側に突出していたが、これに限られない。すなわち、
シール材15の前面カバー室側端面15Bが熱交換器4
の前面4−1より前方側に突出していたり、シール材1
5のエンジン室側端面15Aが熱交換器4の後面4−5
とほぼ同一平面上に位置する構成でもよく、この場合も
同様の効果を得る。また、上記実施例においては、流れ
ガイド12の一部12A(エンジン室カバー8近傍の部
分)を上流側シール材15−1に接するように設けてい
るが(図3参照)、これを省略して、上流側シール材1
5−1の端面で代用してもよい。この場合も同様の効果
を得る。
【0051】本発明の第3の実施例を図4により説明す
る。第1及び第2の実施例と同等の部材には同一の符号
を付す。本実施例による建設機械のエンジンルーム30
0の構造を示す縦断面図を図4に示す。図4において、
本実施例によるエンジンルーム300が第1の実施例の
エンジンルーム100と異なる主要な点は、シール材1
5を熱交換器の外周部4−4とシュラウド外周部14−
1との全面に渡って配設し、このシール材15を仕切り
部材13で支持し、さらにこれらシール材15と仕切り
部材13との前方側(図示左側)に支持部材4−3を配
置したことである。その他の構造は、第1の実施例と同
様である。
【0052】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果を得る。またこれに加え、第2の実施例と同様、
熱交換器4の全周がシール材15で覆われることと、シ
ール材15の前面カバー室側端面15Bが熱交換器4の
前面4−1とほぼ同一平面上に位置しかつシール材15
のエンジン室側端面15Aが熱交換器4の後面4−5よ
りも後方側に突出し、シール材15の流れ方向における
厚さが厚くなることとにより、前面カバー室5とエンジ
ン室6とのシール性が向上し、加熱された空気が前面カ
バー室側へ逆流し漏れ込むのがさらに防止される。よっ
て冷却空気流れの乱れがさらに低減され、騒音の発生や
流路抵抗をさらに低減することができる。
【0053】本発明の第4の実施例を図5により説明す
る。第1〜第3の実施例と同等の部材には同一の符号を
付す。本実施例による建設機械のエンジンルーム400
の構造を示す縦断面図を図5に示す。図5において、本
実施例によるエンジンルーム400が第1の実施例のエ
ンジンルーム100と異なる主要な点は、シール材15
を熱交換器の外周部4−4とシュラウド外周部14−1
との全面に渡って配設し、シール材15のみによって熱
交換器支持手段を構成したこと;前面カバー室上部カバ
ー7が、後方側から前方側へ向かって下り勾配に傾斜し
た形状となっていること;この傾斜した前面カバー室上
部カバー7に大型の前面カバー吸気口9を設け、この前
面カバー吸気口9に傾斜したグリル部材9−1が取り付
けられていること;エンジン室カバー8の形状が略水平
面となり吸気口は設けられないこと;流れガイド12の
側断面形状が直線状になっていること、である。その他
の構造は、第1の実施例とほぼ同様である。
【0054】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果を得る。また、これに加え、冷却空気の吸気口を
前面カバー吸気口9の1個所のみに構成するので、構成
を簡素化できる効果がある。
【0055】なお、上記実施例においては、流れガイド
12の一部12A(エンジン室カバー8近傍の部分)を
シール材15に接するように設けているが(図5参
照)、これを省略して、シール材15の端面で代用して
もよい。この場合も同様の効果を得る。
【0056】本発明の第5の実施例を図6により説明す
る。第1〜第4の実施例と同等の部材には同一の符号を
付す。本実施例による建設機械のエンジンルーム500
の構造を示す縦断面図を図6に示す。図6において、本
実施例によるエンジンルーム500が第1の実施例のエ
ンジンルーム100と異なる主要な点は、シール材15
を熱交換器の外周部4−4とシュラウド外周部14−1
との全面に渡って配設し、シール材15のみによって熱
交換器支持手段を構成したこと;前面カバー室上部カバ
ー7はエンジン室カバー8と高さがほぼ等しく略水平に
構成されていること;この水平のエンジン室カバー8に
大型の前面カバー吸気口9を設け、この前面カバー吸気
口9に傾斜したグリル部材9−1が取り付けられている
こと;エンジン室カバー8の形状が略水平面となって吸
気口は設けられないこと、である。その他の構造は、第
1の実施例とほぼ同様である。
【0057】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果を得る。また、これに加え、冷却空気の吸気口を
前面カバー吸気口9の1個所のみに構成するので、構成
を簡素化できる効果がある。
【0058】なお、上記実施例においては、流れガイド
12の一部12A(エンジン室カバー8近傍の部分)を
シール材15に接するように設けているが(図6参
照)、これを省略して、シール材15の端面で代用して
もよい。この場合も同様の効果を得る。また、上記第1
〜第5の実施例においては、支持部材4−3の前面カバ
ー室5側端面4−3Aは、熱交換器4の前面4−1とほ
ぼ同一平面をなしていたが、これに限られず、熱交換器
4の前面4−1よりも前方側(各図中左側)に突出して
いてもよく、これらの場合も同様の効果を得る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、冷却空気流路の冷却空
気が吸気口から熱交換器まで滑らかに導かれ、冷却空気
流れの乱れが低減されるので、騒音の発生や流路抵抗を
低減することができる。また、冷却空気の流れが吸気口
から熱交換器まで短い流路で供給されることによって
も、流路抵抗を小さくすることができる。
【0060】また、前面カバー室の上壁に少なくとも1
つの吸気口が設けられているので、吸気口から前面カバ
ー室の前壁に沿って下降する2次流れや、前面カバー室
最下部から熱交換器へと起きあがってくる2次流れ等を
防止することができる。さらに、支持部材の前面カバー
室側端面が、熱交換器の前面カバー室側端面よりも前方
側に突出しているか同一平面上に位置する面であるの
で、熱交換器支持手段の前面カバー室側端面近傍の凹み
空間に回り込む2次流れが発生するのを防止することが
できる。また、支持部材のエンジン室側端面が、熱交換
器のエンジン室側端面よりも後方側に突出しているか同
一平面上に位置する面であるので、熱交換器支持手段の
エンジン室側端面近傍の凹み空間に回り込む2次流れが
発生するのを防止することができる。さらに、第2の吸
気口がエンジン室カバーの前面カバー室部分前縁部に設
けられるので、前面カバー室部分前縁部近傍の空間に2
次流れが発生するのを防止することができる。また、第
1の吸気口と第2の吸気口とは、互いに隣接して設けら
れているので、2つの吸気口からの冷却空気流れ間に2
次流れが発生するのを防止することができる。さらに、
前面カバー室の上壁の傾斜部に吸気口を設けるので、エ
ンジン室カバーの前面カバー室部分前縁部近傍の空間に
回り込んで生じる2次流れや、離れて設けられた2つの
吸気口からの冷却空気流れの間に生じる2次流れの発生
を防止することができる。また、前面カバー室の上壁の
略水平面部分に吸気口を設けるので、エンジン室カバー
の前面カバー室部分前縁部近傍の空間に回り込んで生じ
る2次流れや、離れて設けられた2つの吸気口からの冷
却空気流れの間に生じる2次流れの発生を防止しするこ
とができる。さらに、吸気口から取り入れられる冷却空
気を整流するグリル部材が、吸気口から熱交換器へ向か
う冷却空気の流路方向に沿うように傾斜して取り付けら
れているので、冷却空気流れ内において複数方向の異な
る流れによる相互干渉が発生するのを防止し、冷却空気
流れの乱れを低減することができる。また、冷却空気を
外部へ放出する排気口がエンジン室の上壁のみに設けら
れているので、騒音を低減できるとともに構造を簡素化
することができる。
【0061】さらに本発明によれば、支持部材の前面カ
バー室側端面が、熱交換器の前面カバー室側端面よりも
前方側に突出しているか同一平面上に位置する面である
ので、支持部材の前面カバー室側端面近傍に2次流れが
発生するのを防止でき、またこの2次流れが主流へ干渉
するのを防止することができる。よって、冷却空気流れ
の乱れが低減され、騒音の発生や流路抵抗を低減するこ
とができる。また、支持部材のエンジン室側端面が熱交
換器のエンジン室側端面よりも後方側に突出しているか
同一平面上に位置する面であるので、熱交換器支持手段
のエンジン室側端面近傍の凹み空間に流入する2次流れ
が発生するのを防止することができる。さらに、シール
部材が熱交換器の後方側に固定されたシュラウドの外周
面に接して設けられているので、凹凸の多い熱交換器の
外周部を利用する場合に比しシール性を改善することが
できる。また、支持部材が前面カバー室とエンジン室と
をシールするシール部材であるので、熱交換器の全周が
シール部材で覆われることとなってシール性が向上す
る。またシール部材の第2の開口部より上流側の部分に
加わる圧力差が小さくなり、同様にシール部材の下流側
の部分に加わる圧力差も小さくなるので、熱交換器の放
熱性能を損なうことなくシール性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【図2】第1の実施例の比較例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例による建設機械のエンジ
ンルームの構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 3 ファン 4 熱交換器 4−1 熱交換器の前面 4−3 支持部材 4−3A 支持部材の前面カバー室側端面 4−4 熱交換器の外周部 4−5 熱交換器の後面 5 前面カバー室 6 エンジン室 7 前面カバー室上部カバー 8 エンジン室カバー 8A エンジン室カバーの前面カバー室部分 8−1 開口部 9 前面カバー吸気口 9−1 グリル部材 10 エンジン室カバー吸気口 10−1 グリル部材 12 流れガイド 12A 流れガイドのエンジン室カバー近傍の部分 13 仕切部材 13A 仕切り部材のエンジン室側端面 13B 仕切り部材の外周部 14 シュラウド 14−1 シュラウドの外周面 15 シール材 15A シール材のエンジン室側端面 15B シール材の前面カバー室側端面 15−1 上流側シール材 15−2 下流側シール材 15−3 開口部 16 排気口 17 排気口 50 熱交換器支持手段 100 エンジンルーム 200 エンジンルーム 300 エンジンルーム 400 エンジンルーム 500 エンジンルーム A,B 冷却空気流れの主流 C,D 2次流れ E,F 2次流れ G,H 2次流れ J,K 漏洩流
フロントページの続き (72)発明者 渡邉 修 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 滝下 利男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 田中 壮太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 三原 新一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 谷東 芳雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、このエンジンで回転される
    ファンと、このファンにより導かれる冷却空気を用いて
    前記エンジンの冷却水を冷却する熱交換器とが内設さ
    れ、前記冷却空気を外部から取り入れる少なくとも1つ
    の吸気口が設けられた建設機械のエンジンルームにおい
    て、 前記少なくとも1つの吸気口から取り入れられた冷却空
    気を前記熱交換器の前面へ導くガイド壁を設けたことを
    特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
    交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
    内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
    び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
    おり、かつ、前記少なくとも1つの吸気口は、前記前面
    カバー室の上壁に設けられていることを特徴とする建設
    機械のエンジンルーム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
    交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
    内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
    び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
    おり、かつ、前記熱交換器支持手段の前面カバー室側端
    面は、前記熱交換器の前面カバー室側端面よりも前方側
    に突出している面及び前記熱交換器の前面カバー室側端
    面と同一平面上に位置する面のいずれか一方の面である
    ことを特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器支持手段のエンジン室側端面
    は、前記熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側に突
    出している面及び前記熱交換器のエンジン室側端面と同
    一平面上に位置する面のいずれか一方の面であることを
    特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
    交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
    内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
    び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
    おり、かつ、前記前面カバー室の上壁は、前記エンジン
    及び熱交換器の上方を覆うように配置されたエンジン室
    カバーのうち前面カバー室の上方に設けられる前面カバ
    ー室部分と前記エンジン室カバーの前面カバー室部分の
    高さよりも低く該エンジン室カバーの前面カバー室部分
    の前方側に設けられた前面カバー室上部カバーとで構成
    され、前記少なくとも1つの吸気口は、前記前面カバー
    室上部カバーに設けられた第1の吸気口と、前記エンジ
    ン室カバーの前面カバー室部分の前縁部に設けられた第
    2の吸気口とを備えていることを特徴とする建設機械の
    エンジンルーム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記第1の吸気口と前記第2の吸気口と
    は、互いに隣接して設けられていることを特徴とする建
    設機械のエンジンルーム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
    交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
    内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
    び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
    おり、かつ、前記前面カバー室の上壁は、後方側から前
    方側へ向かって傾斜した形状の傾斜部を備え、前記少な
    くとも1つの吸気口は、前記傾斜部に設けられているこ
    とを特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱
    交換器支持手段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が
    内設された前面カバー室と後方側に位置し前記ファン及
    び前記エンジンが内設されたエンジン室とに仕切られて
    おり、かつ、前記前面カバー室の上壁は、前記エンジン
    室の上壁と高さが等しい略水平面部分を備え、前記少な
    くとも1つの吸気口は、前記略水平面部分に設けられて
    いることを特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の建設機械のエンジンルー
    ムにおいて、前記少なくとも1つの吸気口にそれぞれ設
    けられ該吸気口から取り入れられる冷却空気を整流する
    グリル部材をさらに有し、かつ前記グリル部材は、前記
    吸気口から熱交換器へ向かう冷却空気の流路方向に沿う
    ように傾斜して取り付けられていることを特徴とする建
    設機械のエンジンルーム。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の建設機械のエンジンル
    ームにおいて、前記ファンにより導かれ前記エンジン室
    内で前記エンジンを冷却した冷却空気が、外部へ放出さ
    れる少なくとも1つの排気口をさらに有し、かつ該少な
    くとも1つの排気口は、前記エンジン室の上壁のみに設
    けられていることを特徴とする建設機械のエンジンルー
    ム。
  11. 【請求項11】 エンジンと、このエンジンで回転され
    るファンと、このファンにより導かれる冷却空気を用い
    て前記エンジンの冷却水を冷却する熱交換器とが内設さ
    れ、前記冷却空気を外部から取り入れる少なくとも1つ
    の吸気口が設けられた建設機械のエンジンルームにおい
    て、 前記熱交換器及び該熱交換器を支持する熱交換器支持手
    段を介し、前方側に位置し前記ガイド壁が内設された前
    面カバー室と後方側に位置し前記ファン及び前記エンジ
    ンが内設されたエンジン室とに仕切られており、かつ、
    前記熱交換器支持手段の前面カバー室側端面は、前記熱
    交換器の前面カバー室側端面よりも前方側に突出してい
    る面及び前記熱交換器の前面カバー室側端面と同一平面
    上に位置する面のいずれか一方の面であることを特徴と
    する建設機械のエンジンルーム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の建設機械のエンジン
    ルームにおいて、前記熱交換器支持手段のエンジン室側
    端面は、前記熱交換器のエンジン室側端面よりも後方側
    に突出している面及び前記熱交換器のエンジン室側端面
    と同一平面上に位置する面のいずれか一方の面であるこ
    とを特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の建設機械のエンジン
    ルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記前面カ
    バー室と前記エンジン室とのシールを行うシール部材を
    備えており、該シール部材は、前記熱交換器の後方側に
    固定され該熱交換器を通過した冷却空気を前記ファンへ
    導くシュラウドの外周面に接して設けられていることを
    特徴とする建設機械のエンジンルーム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の建設機械のエンジン
    ルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記前面カ
    バー室と前記エンジン室とのシールを行うシール部材を
    備えており、該シール部材の前面カバー室側端面は、前
    記熱交換器の前面カバー室側端面よりも前方側に突出し
    ている面及び前記熱交換器の前面カバー室側端面と同一
    平面上に位置する面のいずれか一方の面であり、前記シ
    ール部材のエンジン室側端面は、前記熱交換器のエンジ
    ン室側端面よりも後方側に突出している面及び前記熱交
    換器のエンジン室側端面と同一平面上に位置する面のい
    ずれか一方の面であることを特徴とする建設機械のエン
    ジンルーム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の建設機械のエンジン
    ルームにおいて、前記熱交換器支持手段は、前記熱交換
    器の外周面と前記エンジンルームの壁面との間に設けら
    れ前記前面カバー室と前記エンジン室とをシールするシ
    ール部材であり、前記エンジンルームの上壁は、前記シ
    ール部材が当接する部分に第1の開口部を備えており、
    前記シール部材は、一端が前記第1の開口部に連通し他
    端が前記熱交換器の上面に開口する第2の開口部を備え
    ていることを特徴とする建設機械のエンジンルーム。
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