JP4203386B2 - 防音型エンジン駆動作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機、発電機、又は溶接機等の作業機本体を防音ケースに収納した防音型エンジン駆動作業機に関する。
従来、エンジンと当該エンジンにより駆動される作業機本体等を防音ケースに収納することにより、その騒音を低減させる防音型エンジン駆動作業機が知られている。例えば、特許文献1には、図8に示すような、防音ケースC’が縦隔壁116と斜隔壁117等によりエンジン室102と、第一マフラ室103と、第二マフラ室104と、マフラ室103の手前側にあって図示されないラジエータ室105とに区分され、所定の各室に、エンジンファンF’を有するエンジンE’及びこのエンジンE’により駆動される作業機本体G’、第一マフラM1’、第二マフラM2’、電動ファン及びラジエータが配設されている防音型エンジン駆動作業機101が記載されている。
また、燃料タンクT’は、第一マフラ室103及びラジエータ室105の下方のベース110上に配設されている。なお、前述のベース110は、一枚の鋼板からなり、両側部を略直方体状に加工することにより強度補強されている。
当該防音型エンジン駆動作業機101のエンジン室102には、エンジンE’の近傍に、エンジンE’に付設するオイルパンに接続する図示しないオイルサブタンクが配設されてあり、各装置は、ベース110上面に配置されている。また、エンジン室102の両側面部には吸風口113a,114aが設けられており、エンジンファンF’により冷却風が取り込まれ、エンジン室内のエンジンE’、作業機本体G’、オイルサブタンク等を冷却する。冷却風は、エンジン室102内の各装置を冷却した後、第二マフラ室104へと排出される。
ラジエータ室105には、電動ファンとラジエータとが並設されており、ラジエータ室105に挿通する防音ケースC’の前面部112に形成された吸風口112aから取り込まれた冷却風を、電動ファンによりラジエータの放熱面に直接当てることによりラジエータの冷却を行う。そして、ラジエータの冷却を行った冷却風は、第一マフラ室103へと排出される。
両マフラ室103,104にはそれぞれ第一マフラM1’と第二マフラM2’とが配設されており、エンジン室102及びラジエータ室105から誘導された冷却風は、両マフラM1’,M2’を冷却した後、第二マフラ室104の上面部115に設けられた排風口115aから防音ケースC’の外部へと排出される。
特開2002−004857号公報(段落0017〜0057、図4)
しかしながら、上述の従来の防音型エンジン駆動作業機101は、下記に示すような問題点を有していた。
(1)ベース110には、特別な防音加工が施されていないため、例えば、建造物の屋上や室内に常設して使用するような場合には、その床部分から音が漏れ、騒音等による悪影響を及ぼす場合があった。
(2)オイルサブタンクにはエンジンE’内を潤滑し高温となった潤滑油が流入するため、当該オイルサブタンクは120℃程度まで上昇することがある。そのため、オイルサブタンク周辺に、電装品やバッテリー等を配置する場合には、所定の空間を有して配置する必要があり、防音型エンジン駆動作業機101の小型化の弊害となっていた。また、長時間運転する防音型エンジン駆動作業機101においては、大容量の燃料タンクT’が必要となることも、防音型エンジン駆動作業機101本体の小型化の弊害となっていた。
そのため、防音ケースC’が大きくなってしまうことから、常設の装置として、防音型エンジン駆動作業機101を設置する際には、設置箇所が限定されてしまう場合があった。
(3)なんらかの原因で、オイルサブタンクや燃料タンクT’から油が漏出した場合に、防音ケースC’外に漏れ出す恐れがあった。
本発明は、上述の問題点を解決することを目的とするものであり、優れた防音機能と、効率的な冷却機能と、防油機能とを備え、かつ、床面積を小さくすることによる省スペース化を図る防音型エンジン駆動作業機を提案することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、防音ケースの内部に、少なくともエンジンと、当該エンジンにより駆動される作業機本体と、前記エンジンに接続され、その下部に配設されている燃料タンクと、前記エンジンに付設されているオイルパンと接続され、その近傍に配設されているオイルサブタンクと、が収納されている防音型エンジン駆動作業機において、前記防音ケースは、上面が開口された直方体に形成された底部を備え、前記底部の側壁の高さ方向略中間に前記燃料タンクを取り付けるための部材として、中央部に長方形の開口部を有した板材であるタンク取付板が配置されていて、前記燃料タンクは、前記開口部を挿通可能で前記底部の下床と前記タンク取付板との間の空間の高さよりも小さい高さの直方体に形成されたタンク部と、該燃料タンクの上面部であって前記タンク部の平面積よりも広い面積を有する天板部と、から構成されており、前記オイルサブタンクは、略直方体に形成された箱部と、前記箱部の両側面および後面から突出している取付板と、を備えてなる取付部材の上面に設置されており、前記天板部の周縁部を前記タンク取付板の上面に載置するとともに、前記取付部材の両側面から突出する前記取付板を前記タンク取付板の上面に載置することで、前記平板部と前記取付部材とにより前記タンク取付板の開口部を閉塞し、前記タンク取付板と前記天板部と前記取付部材とにより前記防音ケースの底部と前記エンジンとの間を遮蔽して、二重遮音構造としたことを特徴としている。
かかる防音型エンジン駆動作業機は、エンジンの下部に配設された燃料タンク、又はこの燃料タンクとエンジンの近傍に配設されたオイルサブタンクとの組み合わせによりエンジンの下部が遮蔽されており、この燃料タンク及びオイルサブタンクの集合体と防音ケースの底面部(以下「下床部材」という場合がある)とにより二重遮音構造に構成されている。そのため、防音ケース底部からのエンジンの駆動音の漏出を抑止することを可能としている。また、従来、エンジンと並列に配設されていた燃料タンクを、エンジンの下部に配設し、防音ケース内の装置を縦置きに配置したことにより、防音ケースの底面積の大幅な縮減を可能とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の防音型エンジン駆動作業機であって、前記エンジンの内部に配管されたオイル管内に前記オイルパンから潤滑油を導油するポンプと、前記オイル管の前記ポンプの上側に一端が接続し他端が前記オイルサブタンクの上面に接続していて前記オイル管内に導油された潤滑油を前記オイルサブタンクに移送するオイル移送管と、前記オイルパン内と前記オイルサブタンク内との間に生じる圧力差により前記オイルサブタンク内の潤滑油を前記オイルパンに戻すオイル戻し管と、を備えており、前記オイル戻し管は、外周部に放熱部が設けられている金属製可撓管から構成されていることを特徴としている。
かかる防音型エンジン駆動作業機は、オイル戻し管として外周部に放熱部が設けてある金属製可撓管を使用することにより、放熱性に優れており、効果的に潤滑油の温度を下げるため、ラジエータ及び冷却風に加えて、潤滑油によりエンジンの温度を下げることを可能とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機であって、前記オイルサブタンクは、前記エンジンの側方近傍に配置されており、前記オイルサブタンクの上面に、熱伝達抑制部材を介して電装品やバッテリー等の補助装置が配設されていることを特徴としている。
ここで、前記熱伝達抑制部材は、オイルサブタンクの熱を遮断して、熱伝達を防ぐための各種部材であり、その材質、形状等は限定されるものではなく、例えば、断熱材、ゴムシートや取付台等を用いることができる。
かかる防音型エンジン駆動作業機は、オイルサブタンクの上面に熱伝達抑制部材を配設しているため、エンジンから導油されてきた高温の潤滑油により高温となったオイルサブタンクの上面に電装品やバッテリー等を配設することが可能となり、その結果、防音型エンジン駆動作業機の小型化が可能となる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の防音型エンジン駆動作業機であって、前記防音ケースの底面部及び前記燃料タンクと前記オイルサブタンクを囲繞する範囲の側壁が、一枚の鋼板を加工して形成されたいわゆる鍋型構造となっていることを特徴としている。
かかる防音型エンジン駆動作業機は、防音ケースの底面部及び燃料タンクとオイルサブタンクを囲繞する範囲の側壁(以下「底部の側壁」という場合がある)の内面が防油構造となっていることから、何らかの原因により燃料タンクやオイルタンク等から油が漏れ出した場合であっても、外部に漏出することがないため、防音型エンジン駆動作業機周辺を汚すことがない。
本願発明の防音型エンジン駆動作業機により、下記に示すような効果を得ることが可能となる。
(1)二重遮音構造により、作業機の下部から騒音が漏れることがないため、設置箇所が制限されることがない。
(2)エンジンの下部に燃料タンクを配置することにより、防音ケース内の省スペース化を図ることができるため、作業機本体の小型化が可能となる。
(3)オイルサブタンクの上面に熱伝達抑制部材を配置することにより、複雑な構成とすることなく、オイルサブタンクの上面に所望の装置を配置することが可能となる。
(4)オイルサブタンクから、オイルパンへ潤滑油を戻すオイル戻し管に、外周部に放熱部が設けられた金属製可撓管を使用することにより、温度を低下させた潤滑油をエンジンに戻すことができるため、潤滑油によるエンジンの冷却が可能となる。
(5)防音ケースの底部等が防油構造となっているため、燃料やオイル等が何らかの原因により漏れ出した場合においても、底部から漏出することがなく、当該防音型エンジン駆動作業機の設置箇所の周囲を汚すことがない。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
なお、説明における前後左右は、図1における方向と対応するものとする。
<防音型エンジン駆動作業機の構成>
図1に示すように、本実施の形態に係る防音型エンジン駆動作業機1は、エンジンEと、当該エンジンEにより駆動される作動機本体Gと、燃料タンクTと、オイルサブタンクSと、バッテリーBと、電装品D(図3参照)等が、底部10(ベース)と、底部10上方の四周を囲繞する後面部11、前面部12及び左右の側面部13,14と、上部を閉塞する上面部15を有しており、直方体形状に形成されている、防音ケースCの内部に収納されている。
防音ケースCの底部10は、1枚の鋼板を加工することにより上面が開口された直方体に形成された部材から構成され、底部10の側壁(以下、「底部側壁」と称する)10e,10fの高さ方向の略中間付近に、燃料タンクTを取り付けるための部材として、中央部に長方形の開口部を有し、口状に加工された板材であるタンク取付板10b(図5参照)が配置されている。
防音ケースCは、横隔壁16により上部室と下部室であるエンジン室2に区画されており、上部室はさらに縦隔壁17により吸音処理室3と熱交換器室4とに区画されている。吸音処理室3には、エンジン室2と挿通する開口部16aを有し、その開口部16a直上に冷却ファンFが水平に配置されている。また、縦隔壁17にも、開口部17aが挿通されており、その開口部17aの熱交換器室4側にはラジエータRが配設されている(図2参照)。
タンク取付板10bに配設された燃料タンクTの上面の前面側には、エンジンEが配設されており、そのエンジンEの後面側には、作動機本体Gが接続されている。また、エンジンEの前面側には、オイルサブタンクSが取付部材21を介してタンク取付板10bの上面に配設されている。
また、防音ケースCのエンジン室2に対応する後面部11の下部には、吸気口11aが形成されており、熱交換機室4に対応する前面部12の上部には排気口12aが形成されている。また、前面部12には、排気口12aの下に、保守点検用の扉12bが開閉自在に形成されている。
図2に示すように、防音ケースCの吸気口11aの内側には、吸気ダクト33が設けられている。この吸気ダクト33は、横壁31aと縦壁31bにより断面形状が略L字に形成されたL型部材31と、上下2枚の横壁32a,32cと2枚の横壁を接続する縦壁32bにより断面形状がクランク状に形成されたS型部材32と、から形成されている。
L型部材31は、その横壁31aの先端が後面部11の内面に当接している。そして、S型部材32は、その上側の横壁32aとL型部材31の縦壁31bの上端との間に所望の空間が形成されるように、上側の横壁32aの先端が後面部11に当接されている。S型部材32の上側の横壁32aの前後方向の長さは、L型部材31の横壁31aの前後方向の長さの略二倍であり、L型部材31の縦壁31bとS型部材32の縦壁32bとの間に、間隔が形成されている。そして、S型部材32は、その下側の横壁32cが、燃料タンクT上面との間に所望の間隔を有して導風路が形成されるように、S型部材32の縦壁32bから前方向に突出するように形成されている。また、S型部材32の上側の横壁32aには開口部32dが形成されており、冷却風の一部がこの開口部32dから排出される。
燃料タンクTは、図5に示すように、薄厚の直方体に形成されたタンク部Taと、燃料タンクTの上面部であり、タンク取付板10bへの取り付け部としてタンク部Taの各側面から所定の長さが突出するようにタンク部Taの平面積よりも広い面積を有する天板部Tbと、から構成されており、厚みは、タンク取付板10bと、下床部材10aの間に形成された空間10cよりも若干薄くなるように形成されている。また、前後方向の長さは、防音ケースCの前後方向の長さに比べて短く、燃料タンクTを前後方向の中央よりやや後面側に配置することで、空間10cの燃料タンクTの前面側でオイルサブタンクSの下方に、所望の配管が可能な場所が確保されている。そして、左右方向の幅は、防音ケースCの幅に対して若干短い幅とし、底部10の左右の側面部13,14から間隔を有した状態で設置されている。なお、燃料タンクTは、その平面積がエンジンE及び作業機本体Gの平面積よりも大きく形成されており、設置した状態で、エンジンE及び作業機本体Gの下面を覆う形状に形成されている(図4参照)。また、燃料タンクTには、その上部右側中央に給油口10gが形成されている。
図1及び図2に示すように、燃料タンクTは、タンク取付板10bの開口部にタンク部Taを挿通させて、タンク部Taから突出した天板部Tbの周縁部をタンク取付板10bの上面に載置した状態で取り付けられており、タンク部Taが、タンク取付板10bと下床部材10aの間に形成された空間10cに収納されている。
なお、タンク取付板10bの4隅には、タンク取付板10bの上部において、配設されたいずれかの装置から潤滑油や水等が漏れ出した際に、下部の空間10cに導くための開口部10dが設けられている。(図4参照)
図2に示すように、エンジンEと防音ケースCの前面部12との間には、オイルサブタンクSが取付部材21を介してタンク取付板10bに配置されている。このオイルサブタンクSによりエンジンEの前面(左右方向)が覆われ、前述の燃料タンクTにより下面が覆われることで、エンジンEと作業機本体Gの下部と側方前部の略全面が遮蔽されて遮音構造となっている。この取付部材21は、材質はタンク取付板10bと同質のものからなり、図5に示すように、略直方体に形成された箱部21aの下部から、取付部21bが両側面と後面方向に突出しており、この取付部21bとタンク取付板10b及び燃料タンクTの天板部Tbとが固着されている。なお、取付部材21の上面の天板部21cは、オイルサブタンクSが設置できるように、箱型部材21aから後方向に突出する大きさに形成されている。
なお、取付部材21と燃料タンクTを設置することにより、タンク取付板10bの開口部は閉塞される。また、下床部材10a及び底部側壁10e,10fには、防油加工が施されている。
オイルサブタンクSの右側上部には、バッテリーBがバッテリー取付台22を介して配置されている。このバッテリー取付台22は、図3に示すように、その断面が前面視で門型に形成された部材であり、オイルサブタンクSとバッテリーBとの間に所定の間隙が形成される。そのため、この空間を冷却風Wが通過することにより、当該オイルサブタンクSとバッテリーBが冷却されやすい構造となっている。また、バッテリー取付台22は、オイルサブタンクSとの接地面積が極力少なくなるように断面形状が門型に形成されているため、当該オイルサブタンクSからの熱伝導を小さくし、バッテリーBとバッテリー取付台22の間に貼設されたゴム製のシート(ゴムシート22a)とによりオイルサブタンクSからの熱伝導を抑止している。
さらに、オイルサブタンクSの左側上部には、オイルサブタンクSからの熱伝導を極力少なくし、かつ冷却風による放熱を大きくするために表面積が大きく形成された電装品取付板23が配設されており、高温のオイルサブタンクSから電装品Dへの熱伝導が遮断されている(図3、図4参照)。
ここで、バッテリー取付台22、バッテリーシート22a及び電装品取付板23が、熱伝達抑制部材に相当する。
図6は、エンジンEとオイルサブタンクS間の潤滑配管系統を詳細に示した側面図であり、50は潤滑油を示している。
エンジンEの下部に付設されているオイルパンPとオイルサブタンクSとは、オイルサブタンクSの下部から延出しているオイル戻し管40により接続されている。オイル戻し管40は、金属製可撓管であり、その外周部には、深溝ひだ状の波形加工が複数施された放熱フィンが形成されている。また、エンジンEの内部には、ポンプ44及びフィルタ45を中途部に有している。このオイル管43のフィルタ45の上側には、オリフィス47を介して、オイル移送管41が接続されており、その端部は、オイルサブタンクSの上面部と接続されている。さらに、エンジンEの側面部と、オイルサブタンクSの上面部は、オイルパンP内とオイルサブタンクS内の圧力を同一とするための均圧管42により接続されている。
<作用及び効果>
本発明の防音型エンジン駆動作業機1による各種の作用及び効果について説明する。
図7(符号Wは、冷却風の流れを示す)に示すように、吸音処理室3の冷却ファンFの作用によって、吸気口11aから吸気ダクト33に吸入された冷却風Wは、L型部材31より上方向に誘導され、S型部材32により防音ケースC下部へと誘導される。下部へと誘導された冷却風Wは、タンク取付板10b及び燃料タンクTの上面の全面に広がる。そして、エンジン室2内のタンク取付板10b及び燃料タンクTの上面に配置された、エンジンE、作業機本体G、オイルサブタンクS、オイル戻し管40などを冷却しながら、エンジン室2の内部を上昇して、吸音処理室3へ誘導される。上方に誘導された冷却風Wは、S型部材32の開口部32dから排出された冷却風Wと混合されることにより、その温度を下げて、吸音処理室3、熱交換器室4、排気口12aへと誘導される。ここで、冷却ファンFとラジエータRとが角度を有して配置されており、冷却ファンFとラジエータRが対向していないために冷却ファンFにて発生した冷却風Wは吸音処理室3内で均一化された風圧の冷却風Wとなった後に、冷却風Wが吸音処理室3から熱交換器室4へと排出される際、ラジエータRの放熱面の全面を均一の風圧で冷却することを可能としている。
また、オイルサブタンクSは、エンジンE、前面部12、左右側面部13,14と所望の間隔を有して配置されているため、冷却風Wがこの隙間を通過して、オイルサブタンクSの全体を冷却することが可能となる。また、取付部材21を介して配置されているため、取付部材21により形成された、オイルサブタンクSとタンク取付板10bとの隙間にも冷却風Wが通過するため、オイルサブタンクSは、6面全方向から冷却される。
また、オイル戻し管40は、放熱性に優れている放熱フィン付き金属製可撓管により形成されていることにより、オイルサブタンクSからエンジンEに付設されたオイルパンPへ流入する潤滑油50は、オイル戻し管40を通過する時点で冷却される。そのため、エンジンEは、冷却風Wと冷却水による冷却効果に加えて、潤滑油50によっても、冷却されることになることから、さらに、効率良くエンジンEの冷却を行うことができる。
また、バッテリー取付台22をオイルサブタンクSの上面に配置することにより、オイルサブタンクSの温度影響を受けることなく、バッテリーBのオイルサブタンクS上面への配置が可能となる。同様に、電装品取付板23により、オイルサブタンクSの温度影響を受けることなく電装品Dや周辺機器MをオイルサブタンクSの上面に配置することが可能となる。このため、簡易な構造により、オイルサブタンクSの上面への装置の配置が可能となる。
また、空間10cに燃料タンクTを配置し、前部にオイルサブタンクSを配置したことにより、底部10を、タンク取付板10b、燃料タンクT、取付部材21及びオイルサブタンクSと下床部材10aによる二重遮音構造を構成し、騒音エネルギが軽減されるため、防音型エンジン駆動作業機1の設置箇所が制限されることなく、当該防音型エンジン駆動作業機1を使用することが可能となる。また、燃料タンクTを、空間10cに配置したことで、床面積を抑えたコンパクトな防音型エンジン作業機1の提供が可能となる。
さらに、底部10の底部側壁10e,10fと下床部材10aが1枚鋼板を加工して構成された、いわゆる鍋型構造であり、さらに、底部側壁10e,10fと下床部材10aには防油加工が施されているため、防音ケースC内において、潤滑油50や燃料などが流れ出た場合においても、防音ケースC外に流出又は浸出することがないため、周囲を汚す心配がなく、設置箇所の限定や設置箇所周囲の汚れに対する特別な処置が必要とされることがない。
以上、本発明について、好適な実施の形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、エンジン、作動機、オイルサブタンク、バッテリー等の各装置の配置は、本実施の形態で示した配置に限定されるものではないことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、エンジン下部に設けられたタンク取付板に燃料タンクやオイルサブタンクを配設するものとしたが、タンク取付板を設けることなく、燃料タンク又は燃料タンクとオイルサブタンクとを組み合わせた物のみでエンジン下部を遮蔽する構造としてもよい。
また、本実施の形態では、底部の底部側壁と下床部材とを1枚の鋼板を加工して構成するものとしたが、それぞれ鋼板を確実に防油するように組み合わせて構成してもよい。
また、熱伝達抑制部材の形状や材質等は、オイルサブタンクからの熱伝導を抑止することが可能であれば、限定されるものではない。
また、オイル戻し管に、放熱性に優れた金属製可撓管を使用するものとしたが、耐油性・耐圧性・耐熱性を有するゴム製のパイプ等が使用可能であることは言うまでもない。
また、吸気口と排気口の位置は、排気口から排出された冷却風が、直接吸気口から吸気されることがないように配置されるのであれば、限定されるものではない。
防音型エンジン駆動作業機の内部構造を示す斜視図である。 防音型エンジン駆動作業機の側方断面図である。 防音型エンジン駆動作業機の前面図である。 図2のX−X断面を示す平断面図である。 燃料タンクとタンク取付板と取付部材の構成を示す斜視図である。 エンジンEとオイルサブタンクS間の潤滑配管系統を詳細に示した側面図である。 防音型エンジン駆動作業機内の冷却風の流れを示した側面図である。 従来の防音型エンジン駆動作業機の内部構造を示す側面図である。
符号の説明
1 防音型エンジン駆動作業機
10 底部
10a 下床部材
10b タンク取付板
10c 空間部
10e,10f 底部側壁
21 取付部材
22 バッテリー取付台
22a バッテリーシート
23 電装品取付板
40 オイル戻し管
41 オイル移送管
B バッテリー
C 防音ケース
E エンジン
G 作業機本体
P オイルパン
S オイルサブタンク
T 燃料タンク

Claims (4)

  1. 防音ケースの内部に、少なくともエンジンと、
    当該エンジンにより駆動される作業機本体と、
    前記エンジンに接続され、その下部に配設されている燃料タンクと、
    前記エンジンに付設されているオイルパンと接続され、その近傍に配設されているオイルサブタンクと、が収納されている防音型エンジン駆動作業機において、
    前記防音ケースは、上面が開口された直方体に形成された底部を備え、前記底部の側壁の高さ方向略中間に前記燃料タンクを取り付けるための部材として、中央部に長方形の開口部を有した板材であるタンク取付板が配置されていて、
    前記燃料タンクは、前記開口部を挿通可能で前記底部の下床と前記タンク取付板との間の空間の高さよりも小さい高さの直方体に形成されたタンク部と、該燃料タンクの上面部であって前記タンク部の平面積よりも広い面積を有する天板部と、から構成されており、
    前記オイルサブタンクは、略直方体に形成された箱部と、前記箱部の両側面および後面から突出している取付板と、を備えてなる取付部材の上面に設置されており、
    前記天板部の周縁部を前記タンク取付板の上面に載置するとともに、前記取付部材の両側面から突出する前記取付板を前記タンク取付板の上面に載置することで、前記平板部と前記取付部材とにより前記タンク取付板の開口部を閉塞し、
    前記タンク取付板と前記天板部と前記取付部材とにより前記防音ケースの底部と前記エンジンとの間を遮蔽して、二重遮音構造としたことを特徴とする防音型エンジン駆動作業機。
  2. 前記エンジンの内部に配管されたオイル管内に前記オイルパンから潤滑油を導油するポンプと、
    前記オイル管の前記ポンプの上側に一端が接続し他端が前記オイルサブタンクの上面に接続していて前記オイル管内に導油された潤滑油を前記オイルサブタンクに移送するオイル移送管と、
    前記オイルパン内と前記オイルサブタンク内との間に生じる圧力差により前記オイルサブタンク内の潤滑油を前記オイルパンに戻すオイル戻し管と、を備えており、
    前記オイル戻し管は、外周部に放熱部が設けられている金属製可撓管から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  3. 前記オイルサブタンクは、前記エンジンの側方近傍に配置されており、
    前記オイルサブタンクの上面に熱伝達抑制部材を介して電装品やバッテリー等の補助装置が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  4. 前記防音ケースの底面部及び前記燃料タンクと前記オイルサブタンクを囲繞する範囲の側壁が、一枚の鋼板を加工して形成されたいわゆる鍋型構造となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の防音型エンジン駆動作業機。
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