JPH08197827A - 多色印刷方法およびそれを用いた多色印刷装置 - Google Patents

多色印刷方法およびそれを用いた多色印刷装置

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JPH08197827A
JPH08197827A JP948095A JP948095A JPH08197827A JP H08197827 A JPH08197827 A JP H08197827A JP 948095 A JP948095 A JP 948095A JP 948095 A JP948095 A JP 948095A JP H08197827 A JPH08197827 A JP H08197827A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数や部品管理上でのコスト低減が可能
であり、作業生も改善することができる製版印刷方法お
よびそれを用いた製版印刷装置を提供すること。 【構成】 色分解された色毎の画像情報のうち、第1の
色の画像情報に応じた画像形成をインクの飛翔により画
像パターンを形成することで実施する第1の画像形成工
程と、色分解された色毎の画像情報のうち、第2の色の
画像情報に応じて上記マスタの製版を行う製版工程と、
製版された孔版マスタを版胴表面に捲装し、孔版マスタ
の穿孔にインクを供給する第2の画像形成工程と、第1
の画像形成工程により形成された画像および上記第2の
画像形成工程により形成された画像をそれぞれ印刷用紙
上に転写する転写工程とを含むことを特徴としている。
これにより、版胴交換等を要することなく1枚の孔版マ
スタに連続的に異なる色の画像を形成することが可能な
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色印刷方法およびそ
れを用いた多色印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置のひとつに孔版印刷装置があ
る。この印刷装置は、製版処理に相当する穿孔処理によ
って原稿画像に応じた孔を形成されている孔版マスタを
インク透過構造を備えた版胴に捲装し、版胴内に設置さ
れているインク供給機構からのインクを浸出させ、版胴
に押し付けられる印刷用紙にインクを転移させることに
より画像の印刷を行なうようになっている。
【0003】ところで、印刷の一つに、カラー写真やポ
スター等のフルカラーの原稿を用い、その原稿に応じた
色の画像を印刷する多色印刷がある。この印刷を行う場
合には、色整合等の細かな調整等高度の技術が必要とな
ることから、上記した孔版印刷装置では、ほとんど不可
能であった。
【0004】近年、ドラムの交換によって、フルカラー
ではないが、多色の重ね刷りが可能な孔版印刷装置が提
案されるようになっておきており、2〜5色の多色印刷
が行なわれることが可能になってきている。
【0005】特に、多色印刷のうちでも、2色の画像を
一枚の印刷用紙中で混在させる印刷が手軽であるので、
使用頻度が高いものとされている。
【0006】上記2色印刷を行う例として、ドラム交換
を行って各色の印刷画像をそれぞれ印刷する方法があ
る。この場合を説明すると次ぎの通りである。原稿読み
取り部に、カラーCCDあるいはモノクロCCDとカラ
ーフィルタとを組合わせた構成を備えて原稿読み取り時
に各色の色分解を行い、その画像情報を制御部に記憶し
ておく。制御部に記憶された色の画像情報に基づいてそ
の色を用いるための孔版マスタを制作する製版処理が実
行され、製版された孔版マスタを版胴に捲装したうえで
孔版マスタを適用する色のインクによって印刷が行われ
る。次いで、最初に印刷された画像が乾燥するのを待っ
て色分解によって分解された色の画像情報を制御部に記
憶しておく。制御部において記憶された画像情報に応じ
て前記色の印刷時と同様に画像マスタの製版処理が実行
され、製版された孔版マスタが前記最初の色の孔版マス
タを捲装した版胴とは異なる版胴に捲装されたうえで、
インクの供給を行うことにより次ぎの色の印刷を同一印
刷用紙上に行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な多色印刷方法においては、次ぎのような問題がある。
【0008】第1番目の問題として、印刷する色別に版
胴を用意する必要があるために、部品点数の増加や管理
維持が大掛かりになる。このような複数の版胴を用いる
理由は、同じ版胴で異なる色のインクを用いると混色が
発生しやすくなるので、これを防止するために今まで使
用していた色のインクの排除操作が必要となり、ユーザ
にとって面倒な操作を強いるのを回避するためである。
第2番目の問題として、色毎での印刷が実行されると、
多色印刷に要する印刷時間が長大化してしまう虞れがあ
る。印刷時間の長大化は、1回目の印刷が終了した後に
印刷画像の乾燥が必要になることによっても増長され
る。第3番目の問題として、第1番目の問題に関連して
版胴の交換作業が必要となり、印刷の作業性が悪い。こ
れは印刷する色の数に応じて版胴を交換することが必要
となるので、色の数が多くなるほど交換作業が煩わしく
なるとともに、作業時間も長大化する。第4番目の問題
として、版胴交換後に実行される次の色の印刷時には、
前回印刷した画像との印刷位置の整合性が悪くなりやす
く、このための処理としての位置合せが必要となる。位
置合せは、印刷される色の数が多くなればなるほど試し
刷りという作業によって行われることになるので、これ
からいっても印刷作業の作業性が悪くなる。第5番目の
問題として、版胴交換が複数回行われる場合には、版胴
着脱の際に版胴表面に付着しているインクによってオペ
レータの手や衣服が汚損されやすくなる。
【0009】本発明の目的は、上記従来の多色印刷方法
における問題に鑑み、部品点数や部品管理上でのコスト
低減が可能であり、作業生も改善することが可能な多色
印刷方法およびそれを用いた多色印刷装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、一枚の多色原稿を色分解
し、色毎の画像情報を登録する原稿読み取り工程と、マ
スタに対して画像情報に応じた製版を行う製版工程と、
上記マスタを版胴表面に捲装し、インクの供給によりマ
スタからのインクの転移により印刷用紙に対して印刷を
行う印刷工程とを含む多色印刷方法において、上記色分
解された色毎の画像情報のうち、第1の色の画像情報に
応じた画像形成をインクの飛翔により画像パターンを形
成することにより実施する第1の画像形成工程と、上記
色分解された色毎の画像情報のうち、第2の色の画像情
報に応じて上記マスタの製版を行う製版工程と、上記製
版された孔版マスタを版胴表面に捲装し、孔版マスタの
穿孔にインクを供給する第2の画像形成工程と、上記第
1の画像形成工程により形成された画像および上記第2
の画像形成工程により形成された画像をそれぞれ印刷用
紙上に転写する転写工程と、を含むことを特徴としてい
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
色印刷方法において、第1の画像形成工程および第2の
画像形成工程は、上記マスタの移動方向に沿って、上記
第2の画像形成工程よりも先に上記第1の画像形成工程
が実施される関係を設定されていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項3記載の発明は、第1または2記載
の多色印刷方法を用いる製版印刷装置であって、回転可
能に設けられていて、表面に多数の穿孔が形成されてい
る単一の版胴と、上記第1の画像形成工程を実施するた
めに、上記版胴表面に捲装されたマスタに対向するノズ
ルを有するインクジェット装置と、上記第2の画像形成
工程における製版工程を実施するために、上記マスタ表
面に当接し第2の色の画像情報に応じた位置を穿孔する
サーマルヘッドと、上記第2の画像形成工程を実施する
ため、上記版胴内における画像転写位置と対向する位置
に設けられていて、上記第2の色に相当するインクを供
給するインク供給機構と、上記転写工程を実施するた
め、上記版胴をはさんで上記インク供給機構と対向して
接離可能に設けられているプレスローラと、上記転写工
程を実施するため、上記版胴における画像転写位置に向
け印刷用紙を給送可能な給紙装置と、上記インクジェッ
ト装置および上記サーマルヘッドが出力側に接続される
とともに、上記画像情報を入力されることにより、上記
第1、第2の色の画像情報に応じて上記インクジェット
装置および上記サーマルヘッドの駆動制御を行う制御部
と、を具備していることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の多
色印刷装置において、上記マスタは、少なくとも上記サ
ーマルヘッドに対向する側に熱可塑性樹脂を有し、上記
版胴表面側にインクの浸透が可能な浸透部を有する積層
構造であることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1および2記載の発明では、マスタを介
した印刷用紙への画像形成が、第1の色の画像情報に応
じてマスタに対して実施されるインクの飛翔により付着
したインクの転移により行なわれ、また、第2の色の画
像情報に応じた画像が孔版印刷によって形成される。特
に、第1の画像形成工程が孔版印刷を実施する第2の画
像形成工程よりも先に実行されて多色画像の形成が行な
われる。
【0015】請求項3記載の発明では、インクの飛翔に
より形成された画像と孔版印刷により形成された画像と
が一枚のマスタから印刷用紙に転写される。
【0016】請求項4記載の発明では、孔版印刷の際に
はインクの浸出が行なえ、かつ、インクジェット装置に
よりマスタ表面に飛翔して付着したインクはマスタ内へ
の浸透が行なわれない状態で印刷用紙に転写される。
【0017】
【実施例】以下図面に示した実施例により本発明の詳細
を説明する。
【0018】図1は、本発明の実施例に用いられる多色
印刷装置のうちの2色を対象とする多色印刷装置の全体
構成を説明するための模式図である。多色印刷装置の概
略構成および動作を図1および図2において説明する
と、次の通りである。
【0019】図1において、多色印刷装置1は、回転軸
2Aを中心にして正逆回転可能な版胴2を備えている。
版胴2は、一部を除いて周面に多数の穿孔が形成されて
おり、その表面には、例えば合成繊維からなる薄層のメ
ッシュスクリ−ン(図示されず)が取り付けられてい
る。このメッシュスクリーンの材料としては金属を用い
ることも可能である。版胴2の周面で穿孔が形成されて
いない箇所には、図示しないが、版胴2の一つの母線に
沿った載置面を有する磁性体からなるステージと、揺動
可能に支持されてステージに対して接離自在の把持部材
とで構成されたクランパが設けられている。ステージ
は、孔版マスタ11の先端を載置することができ、ステ
ージ上に先端を載置された孔版マスタ11は、把持部材
により挟持されて固定されるようになっている。孔版マ
スタ11の先端以外の範囲は、後述するインク供給機構
3から版胴2の表面に向け供給されるインクの粘着力に
よって版胴表面に付着するようになっている。
【0020】版胴2の内部には、インク供給機構3が設
けられている。インク供給機構3は、回転軸2Aの略真
下に配置されており、インクローラ3Aとドクターロー
ラ3Bとを主要部として備えている。インクローラ3A
は、版胴2の回転軸2Aの下方で、後述するプレスロー
ラ4と対向する位置に配置された金属ローラであり、版
胴2の内周面に当接しながら版胴2に従動回転し、ドク
ターローラ3Bによって担持量を規定されたインクを版
胴2およびメッシュスクリーンの穿孔内に供給すること
ができるようになっている。ドクターローラ3Bによっ
て担持量を規定されるインクは、回転軸2Aに形成され
ている吐出口2A1から、図3に示すように、インク溜
まり3Cに滴下させられるようになっている。インク供
給機構3に適用されるインクは、モノクロ印刷に用いら
れる黒色である。インクローラ3Aは、後述するプレス
ローラ4と対向する位置に配置されていることにより、
版胴2にプレスローラが当接した際の版胴2の変形を防
止するバックアップローラとして機能するようになって
いる。
【0021】インクローラ3Aと対向する位置に配置さ
れているプレスローラ4は、版胴2に対して接離可能に
設けられた回転部材であり、後述する給紙装置5から印
刷用紙Sが給送されたときにその印刷用紙Sを版胴2の
表面に向け加圧することができ、孔版マスタ11から浸
出したインクを印刷用紙Sに転写させることができる画
像転写位置に配置されている。
【0022】プレスローラ4の近傍には給紙装置5が設
けられている。給紙装置5は、給紙カセット5Aに収容
されている印刷用紙Sの最上位のものに対して接離可能
に設けられ、印刷用紙Sを図示矢印方向に相当する給送
方向に向け繰り出す繰り出しローラ6と、印刷用紙Sの
給送路をはさんで対向させて配置され、繰り出された印
刷用紙Sの重送を阻止することができる方向に回転可能
な分離ローラ対7、8と、版胴2とプレスローラ4とが
当接している位置に向けた印刷用紙Sの給送タイミング
を設定して印刷用紙Sを繰り出すレジストローラ9とで
構成されている。給紙装置5では、繰り出しローラ6が
給紙カセット5A内に収容されている印刷用紙Sの最上
位のものに当接して回転することにより印刷用紙Sが繰
り出され、分離ローラ7、8によって最上位の印刷用紙
Sのみがレジストローラ9に向け給送される。印刷用紙
Sは、レジストローラ9によって挟持され、プレスロー
ラ4が版胴2に当接するタイミングを基準として、孔版
マスタ11の画像位置と印刷用紙Sでの印刷開始位置と
を整合させるタイミングを以て版胴2とプレスローラ4
との当接位置に向け給送される。
【0023】図1において、版胴2の中心を通過する縦
線をはさんだ一方の上方には、製版部10が配置されて
いる。製版部10は、孔版マスタ11を有している。孔
版マスタ11は、図3に示すように、1〜2μm程度の
薄い熱可塑性樹脂フィルム11Bに対して版胴2からの
インクの浸透が可能な多孔質支持体11Cとなる和紙あ
るいは合成繊維、若しくはこれら両材料を混紗したもの
を貼り付けてラミネート構造としたものが用いられ、熱
可塑性樹脂フィルム11Bが外表面に位置する状態で版
胴2に捲装されるようになっている。
【0024】このような孔版マスタ11は、芯材11A
によってロ−ル状に巻かれて順次、繰り出すことができ
るようになっている。図1において、ロ−ルから繰り出
された孔版マスタ11は、サ−マルヘッド12に対して
プラテンロ−ラ13によって押圧され、サ−マルヘッド
12の発熱素子の選択的な加熱により主走査方向および
副走査方向の領域で穿孔される。サーマルヘッド12
は、後述する制御部からの駆動信号を用いた通電制御に
より発熱素子の走査方向での選択的な発熱位置が設定さ
れて穿孔するようになっている。
【0025】プラテンローラ13は、図示しないステッ
ピングモータなどを駆動源として備え、段階的な回転を
行うことによって孔版マスタ11をその繰り出し方向に
相当する副走査方向に給送することができるようになっ
ている。孔版マスタ11の繰り出し方向におけるプラテ
ンローラ13の後方には、孔版マスタ11を挟持搬送す
ることが可能な搬送ローラ14が配置されている。搬送
ローラ14は、トルクリミッタ(図示されず)を介して
上記ステッピングモータに連動することができ、プラテ
ンローラ13により設定される孔版マスタ11の搬送速
度よりも僅かに速い搬送速度が得られる回転速度を設定
されている。これにより、孔版マスタ11は、プラテン
ローラ13と搬送ローラ14との速度差によってサーマ
ルヘッド12に当接する位置から搬送ローラ14に挟持
される位置までの範囲でトルクリミッタにより予め設定
された張力が付与され、プラテンローラ13によってサ
ーマルヘッド12に押圧される位置での弛みや皺などの
発生を抑制されるようになっている。この場合の主走査
方向は、プラテンローラ13の軸方向に相当し、副走査
方向は主走査方向と直角な方向で孔版マスタ11の繰り
出し方向に相当している。穿孔処理が終了した孔版マス
タ11は、カッター15により必要長さに裁断され版胴
2の接線方向に給送されて上記したクランパにより先端
を把持固定されるようになっている。カッター15の構
成としては、図1に示すように、孔版マスタ11の搬送
路上に位置する固定刃に対して昇降可能な移動刃を有す
るギロチンタイプや固定刃に対して回転可能な回転刃を
有するローリングタイプなどが用いられる。
【0026】多色印刷装置1の上部には、画像読み取り
部100が設置されている。画像読み取り部100は、
コンタクトガラスを用いた原稿走査部101をはさんで
図示矢印方向の原稿給送方向両側に配置された搬送ロー
ラ102と、原稿走査部101上を通過する原稿Pを照
明する光源103と、原稿Pからの反射光をカラーCC
D104に向け導入するミラー105およびレンズ10
6とを備えて構成されている。この場合に用いられる原
稿Pは、赤と黒との画像を有する多色原稿である。原稿
読み取り部100では、原稿Pからの反射光をカラーC
CD104によって色分解し、色毎の画像情報を後述す
る制御部20に出力するようになっている。
【0027】図2は、制御部20の構成を説明するため
のブロック図であり、同図において制御部20は、記憶
装置であるROMおよびRAMを備えたメインコントロ
ーラ20Aで構成され、図示しないI/Oインターフェ
ースを介して、本実施例に関係するものとして、入力側
には操作部21、カラーCCD104からの原稿読み取
りデータをA/D変換するA/D変換器22、23およ
びこの変換器に22、23に接続されて、色毎の画像情
報を制御部20に出力するCCD画像処理部24が接続
され、出力側にはサーマルヘッド12の駆動部をなすサ
ーマルヘッド画像処理部25および後述するインクジェ
ット装置110の駆動部110Aが接続されている。
【0028】制御部20では、ROMに記憶されている
印刷処理全般をシーケンス制御するためのプログラムの
実行および色分解された色毎の画像情報によって孔版マ
スタ11への穿孔処理による製版工程およびインクジェ
ット装置110の駆動制御による画像形成処理が実行さ
れるようになっている。
【0029】図1において、版胴2の時計方向への回転
方向における製版部10の下流側で版胴内部のインク供
給機構3の配置位置よりも前方に相当する位置には、イ
ンクジェット装置110が配置されている。インクジェ
ット装置110は、多色印刷の際に用いられる装置であ
り、図3に示すように、版胴2に捲装された孔版マスタ
11を用いた孔版印刷の際の孔版マスタ11の移動方向
(図示矢印方向)において、版胴2とプレスローラ4と
で構成される画像転写位置よりも先に孔版マスタ11と
対向する位置にノズルを有し、版胴2の表面に捲装され
ている孔版マスタ11上で、赤色の画像情報に応じた画
像形成位置に対し、ドット状にインクを飛翔させ、画像
パターンを形成するようになっている。インクジェット
装置110は、版胴2内からのインクの供給による画像
形成よりも先に画像形成を行なうことができる位置に設
置されており、第1の画像形成手段を構成している。従
って、インクジェット装置110による画像形成後に孔
版マスタ11を用いた画像転写が可能な孔版印刷に用い
られるインク供給機構3は、第2の画像形成手段を構成
している。インクジェット装置110は、本実施例の場
合、赤と黒の2色印刷を行う際を対象として用いられ、
第1の色の画像情報に応じた色である赤のインクを飛翔
させるようになっている。上記したような機能を有する
インクジェット装置110は、版胴2に対する主走査方
向に沿って版胴2の方線と平行する向きのノズルヘッド
を並列させた構成あるいは複数のノズルヘッドをブロッ
ク化して纏め、そのブロック化されたノズルヘッドを主
走査方向に移動させる構成などが用いられる。
【0030】図1において、版胴2の中心を通過する縦
線をはさんで製版部10と対向する位置には、排版部3
0が配置されている。排版部30は、版胴2に対して接
近可能な一方のローラ30Aおよび排版ボックス31側
に位置する他方のローラ30Bとに掛け渡されたベルト
32が対に配置されて構成してあり、版胴2が反時計方
向に回転したとき、孔版マスタ11の後端を受入れて排
版ボックス31に向け移送するようになっている。排版
ボックス31の上部には、昇降自在の圧縮部材33が設
けられており、排版ボックス31に収容された孔版マス
タ11を圧縮して次のに廃棄される孔版マスタ11の収
容スペースを準備するようになっている。排版ボックス
31内が孔版マスタ11によって満たされた場合には、
排版ボックス31を多色印刷装置1の外部に取り出して
収容された使用済孔版マスタ11を廃棄処分される。
【0031】なお、図1中、符号40は、印刷用紙Sを
版胴2から剥離するための剥離爪を示し、符号41は、
原稿Pの排出トレイを示し、また、符号42は、印刷用
紙Sを排紙トレイ43に向け搬送するための搬送装置を
示している。
【0032】本実施例は、以上のような構成の多色印刷
装置を用いて次の手順が実行される。操作部21に設け
られている印刷開始スイッチ(図示されず)が投入され
ると、版胴2が反時計方向に回転する。この回転によ
り、版胴2に捲装されていた孔版マスタ11が排版部3
0に有するベルト32によって挟持され、排版ボックス
31に向け移送されて版胴2から除去される。モノクロ
印刷が行われる場合には、インクジェット装置110が
不作動状態に維持される。これにより、第2の画像形成
手段に相当する版胴2内のインク供給機構3によっての
み画像の形成が行なわれる。版胴2が時計方向に回転す
るとともに、第2のインク供給機構に相当するインク供
給機構3では、インク溜まり3Cに溜まっているインク
がドクタローラ3Bによって混練されてインクローラ3
Aに転移させられ、版胴2のメッシュスクリーン内に浸
透していく。
【0033】製版部10では、原稿読み取り部100か
らの画像情報に応じて制御部20を介したサーマルヘッ
ド12の発熱素子の発熱制御が行われ、原稿画像に応じ
た穿孔処理が実行されることにより、図3に示すよう
に、孔版マスタ11に穿孔11Dが形成されて孔版マス
タ11の製版が実施される。製版された孔版マスタ11
は、版胴2上に位置するクランパによって先端を把持固
定され、版胴2の周面に捲装される。孔版マスタ11が
インク供給機構3の位置に達するのにあわせて給紙装置
5から印刷用紙Sが繰り出され、レジストローラ9によ
って画像転写タイミングを設定された上でインク供給機
構3と対向する位置に給送され、プレスローラ4によっ
て版胴2の表面に向け押圧される。これにより、版胴2
のメッシュスクリーンを透過したインクが孔版マスタ1
1の穿孔11Dを通過して印刷用紙Sの表面に転移する
ことになり、印刷が行われる。
【0034】原稿が2色の多色原稿である場合、操作部
21において原稿に応じた色の画像を印刷する指令が行
なわれると、次ぎの手順が実行される。まず、原稿読み
取り部100では、原稿からの反射光がカラーCCD1
04によって色分解され、CCD画像処理部24を介し
て制御部20に各色毎の画像情報として入力される原稿
読み取り工程が実施される。制御部20では、各色毎の
画像情報に応じて製版部10でのサーマルヘッド12に
よる穿孔処理およびインクジェット装置110による画
像形成処理が制御される。原稿読み取り工程において制
御部20に入力された第1の色の画像情報は、インクジ
ェット装置110による第1の画像形成工程に用いら
れ、第2の色の画像情報は、製版部10において実施さ
れる製版工程にて穿孔された孔版マスタ11で実施され
る孔版印刷による第2の画像形成工程に用いられる。こ
のため、制御部20では、入力された第1の色の画像情
報を基にして、その画像情報に応じた画像形成位置にイ
ンクを飛翔させるようにインクジェット装置110を駆
動部110Aを介して駆動する。これにより、インクジ
ェット装置110のノズルからは、図3において符号J
で示すようにインクが飛翔し、孔版マスタ11の熱可塑
性樹脂フィルム11Bの表面に付着してドット状の画像
パターンJ1を形成する。また、制御部20では、入力
された第2の色の画像情報を基にして、その画像情報に
応じた製版部10での孔版マスタ11に対する穿孔処理
を実行するようになっている。
【0035】製版部10にて穿孔処理された孔版マスタ
11は、モノクロ印刷の場合と同様に、版胴2に捲装さ
れ、版胴2の回転に順じて移動する。孔版マスタ11
は、移動する過程において、インクジェット装置110
に対向すると、インクジェット装置110から飛翔する
インクが付着することにより第1の色の画像情報に応じ
た画像パターンJ1(図3中、曲率を持たせた形状で示
す部分)が形成される第1の画像形成工程を実行され
る。第1の画像形成工程において形成された画像は、孔
版マスタ11における熱可塑性樹脂フィルム11Bの表
面にインクが付着することにより形成されているので、
孔版マスタ11の内部へのインクの浸透による画像乱れ
が防がれた状態で乾燥する。第1の画像形成工程を実行
された孔版マスタ11は、版胴2の回転に伴い、プレス
ローラ4と対向する画像転写位置に達する。孔版マスタ
11が画像転写位置に達するまでの間に、給紙装置5か
ら印刷用紙Sがレジストローラ9を介して画像転写位置
に繰り出されるとともに、繰り出された印刷用紙Sがプ
レスローラ4により孔版マスタ11の表面に加圧され
る。
【0036】これにより、印刷用紙Sには、版胴2内の
インク供給機構3から供給されたインクを版胴2および
孔版マスタ11の各穿孔11D内から浸出させることに
より、第2の色の画像情報に応じた画像D2(図3中、
矩形で示す部分)が印刷される第2の画像形成工程が実
施され、第1の画像形成工程にて形成された第1の色の
画像情報に応じた画像とこの画像形成工程に連続して実
施される第2の画像形成工程にて形成された第2の色の
画像情報に応じた画像とが転写されることになる。
【0037】第1、第2の画像形成工程により形成され
た画像が転写された印刷用紙Sは、搬送装置42によっ
て搬送されて排紙トレイ43に排出される。
【0038】このような印刷工程は、要求される枚数に
応じた回数繰り返される。
【0039】本実施例によれば、版胴2の1回転中に複
数の色のインクの供給を連続的に行うことができるの
で、各色毎で印刷用紙Sを給送仕直すような作業が不要
になる。
【0040】なお、上記した実施例では、2色の原稿画
像が個々に形成される場合を説明したが、第1および第
2の画像形成工程が孔版マスタ11の同じ画像形成位置
で実施されるようにすれば、各色を重合することも可能
になる。また、インクジェット装置110は、第1の色
の画像情報に対応する数とするだけでなく、原稿画像の
色の数に適応させて増加させることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
2記載の発明によれば、マスタを介した印刷用紙への画
像形成が、第1の色の画像情報に応じてマスタに対して
実施されるインクの飛翔により付着したインクの転移に
より行なわれ、また、第2の色の画像情報に応じた画像
が孔版印刷によって形成される。特に、第1の画像形成
工程が孔版印刷を実施する第2の画像形成工程よりも先
に実行されて多色画像の形成が行なわれるので、一枚の
孔版マスタに対して連続的に異なる色の画像形成が行な
えることになり、これによって、版胴の交換作業や多色
印刷に要する部品点数の低減が可能になる。しかも、版
胴の交換作業を要しないので、オペレータの手や衣服が
汚損されるような事態を防止することも可能になる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、インクの飛
翔により形成された画像と孔版印刷により形成された画
像とが一枚のマスタから印刷用紙に転写されるので、多
色印刷に必要とされる製版工程の数を少なくすることが
でき、これによって、印刷時間の短縮化が可能になる。
しかも、制御部を介したインクジェット装置の制御およ
び製版部でのサーマルヘッドの発熱位置の制御によって
色毎での画像形成位置の整合性を改善させることが可能
になる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、孔版印刷の
際にはインクの浸出が行なえ、かつ、インクジェット装
置によりマスタ表面に飛翔して付着したインクはマスタ
内への浸透が行なわれない状態で印刷用紙に転写される
ので、印刷工程と違って非接触な状態で画像を形成して
も画像がかすれたりすることがなく、画像品質の低下を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いられる多色印刷装置の要
部構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した多色印刷装置の制御部の構成説明
するためのブロック図である。
【図3】本発明実施例による印刷状態を説明するための
模式図である。
【符号の説明】
1 多色印刷装置 2 版胴 3 インク供給機構 5 給紙装置 10 製版部 11 孔版マスタ 12 サーマルヘッド 20 制御部 100 原稿読み取り部 104 カラーCCD 110 インクジェット装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 1/12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一枚の多色原稿を色分解し、色毎の画像情
    報を登録する原稿読み取り工程と、マスタに対して画像
    情報に応じた製版を行う製版工程と、上記マスタを版胴
    表面に捲装し、インクの供給によりマスタからのインク
    の転移により印刷用紙に対して印刷を行う印刷工程とを
    含む多色印刷方法において、 上記色分解された色毎の画像情報のうち、第1の色の画
    像情報に応じた画像形成をインクの飛翔により画像パタ
    ーンを形成することで実施する第1の画像形成工程と、 上記色分解された色毎の画像情報のうち、第2の色の画
    像情報に応じて上記マスタの製版を行う製版工程と、 上記製版された孔版マスタを版胴表面に捲装し、孔版マ
    スタの穿孔にインクを供給する第2の画像形成工程と、 上記第1の画像形成工程により形成された画像および上
    記第2の画像形成工程により形成された画像をそれぞれ
    印刷用紙上に転写する転写工程と、を含むことを特徴と
    する多色印刷方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多色印刷方法において、 第1の画像形成工程および第2の画像形成工程は、上記
    マスタの移動方向に沿って、上記第2の画像形成工程よ
    りも先に上記第1の画像形成工程が実施される関係を設
    定されていることを特徴とする多色印刷方法。
  3. 【請求項3】第1または2記載の多色印刷方法を用いる
    製版印刷装置であって、 回転可能で、表面に多数の穿孔が形成されている単一の
    版胴と、 上記第1の画像形成工程を実施するために、上記版胴表
    面に捲装されたマスタに対向するノズルを有するインク
    ジェット装置と、 上記第2の画像形成工程における製版工程を実施するた
    めに、上記マスタ表面に当接し第2の色の画像情報に応
    じた位置を穿孔するサーマルヘッドと、 上記第2の画像形成工程を実施するため、上記版胴内に
    おける画像転写位置と対向する位置に設けられていて、
    上記第2の色に相当するインクを供給するインク供給機
    構と、 上記転写工程を実施するため、上記版胴をはさんで上記
    インク供給機構と対向して接離可能に設けられているプ
    レスローラと、 上記転写工程を実施するため、上記版胴における画像転
    写位置に向け印刷用紙を給送可能な給紙装置と、 上記インクジェット装置および上記サーマルヘッドが出
    力側に接続されるとともに、上記画像情報を入力される
    ことにより、上記第1、第2の色の画像情報に応じて上
    記インクジェット装置および上記サーマルヘッドの駆動
    制御を行う制御部と、を具備していることを特徴とする
    多色印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の多色印刷装置において、 上記マスタは、少なくとも上記サーマルヘッドに対向す
    る側に熱可塑性樹脂を有し、上記版胴表面側にインクの
    浸透が可能な浸透部を有する積層構造であることを特徴
    とする多色印刷装置。
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US20180029352A1 (en) * 2015-04-01 2018-02-01 Mimaki Engineering Co., Ltd. Printing method, printing device, and printing system

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