JPH08197789A - 文字処理装置及び印刷装置 - Google Patents

文字処理装置及び印刷装置

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JPH08197789A
JPH08197789A JP7028843A JP2884395A JPH08197789A JP H08197789 A JPH08197789 A JP H08197789A JP 7028843 A JP7028843 A JP 7028843A JP 2884395 A JP2884395 A JP 2884395A JP H08197789 A JPH08197789 A JP H08197789A
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JP
Japan
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registered
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JP7028843A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Tsunekawa
清宏 恒川
Miyuki Miyazaki
幸 宮▲崎▼
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャッシュ効率を向上させることが可能な文
字処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 フォントメモリ34bより読み出されたフォ
ントデータに基づいて生成された文字パターンあるいは
フォントデータへのポインタと優先順位情報とをキャッ
シュメモリ39bに登録し、CPU33の判断手段がキ
ャッシュメモリ39b中の文字パターンの削除手順を前
記優先順位情報に基づいて判断し、この判断結果に基づ
いてCPU33の削除手段がキャッシュメモリ39b中
の文字パターンを削除する。これにより、文字パターン
の登録時あるいは削除時に各文字コード等から優先順位
を判別することなく各文字単位で優先順位を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
等に用いられ、フォントメモリから読み出されるフォン
トデータに基づいて文字パターンを発生する文字処理装
置及び印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリンタ等の印刷装置において
は、フォントデータとしてアウトラインフォントやドッ
トフォントが採用されている場合が多いが、アウトライ
ンデータは、文字パターンを生成するまでに時間を要
し、ドットフォントを用いるよりも印字スピードが低下
してしまう。そのため、1回生成された文字パターンは
ドットパターンに展開した状態でRAM等の記憶媒体
(キャッシュメモリ)に記憶され、再度同一の文字コー
ドが入力されたときには、前記キャッシュメモリに登録
された文字パターンを読み出して使用することにより、
印字スピードの低下を抑制している。
【0003】また、ドットフォントの場合でも、文字パ
ターンに対して拡大や回転・影つけ・斜体など修飾を行
うには時間を要するため、アウトラインフォントの場合
と同様に修飾語の文字パターンをキャッシュメモリに記
憶することで、文字処理速度の低下を抑制している。
【0004】そして、前記文字パターンの登録に必要な
キャッシュメモリの容量が不足して次の文字をキャッシ
ュメモリに登録することができなくなったときには、登
録された文字パターンに対応する文字コードより前記文
字パターンが漢字第1水準であるか、あるいは漢字第2
水準であるかを判別し、まず現在処理中のページで使用
されていない文字のうち、使用頻度が低いと思われる漢
字第2水準の方を削除する。それでもキャッシュメモリ
が不足する場合には使用されていない文字のうち漢字第
1水準の方を削除し、さらにキャッシュメモリが不足す
るときは使用されていない全ての文字を削除する。
【0005】キャッシュメモリの容量が不足した場合に
は、このような順序でキャッシュメモリに登録されてい
る文字パターンの削除を行い、次の文字パターンの生成
に必要なキャッシュメモリを確保している。
【0006】ここで、上述の漢字第1水準及び漢字第2
水準の文字種の判別は次のように行っている。
【0007】例えば、JISコード(JIS X020
8−1983)の文字コード体系を用いた場合、第1水
準の漢字の文字パターンは、文字コード0x3021〜
0x4f7eに割り当てられ、第2水準の漢字の文字パ
ターンは文字コード0x5021〜0x7424に割り
当てられ、さらに第1水準のひらがなやカタカナ、記号
等の非漢字文字は0x2121〜0x2f7eに割り当
てられており、入力された文字コードが前記割り当ての
いずれに属するかを比較することで文字種を判別してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、次のような問題点があった。
【0009】(1)漢字第1水準や漢字第2水準等のブ
ロック単位で文字種を判別して優先順位を定めることは
できるが、同一水準中の漢字の並びは使用頻度とは全く
関連がないため、文字種によるさらに細かな優先順位を
設定することは困難であった。このため、キャッシュメ
モリに登録された文字パターンはある程度まとめて削除
されることなり、キャッシュ効率を向上させることが容
易ではなかった。
【0010】(2)上記の文字種の判別は、同一種類の
文字パターンが、連続した文字コードに割り当てられて
いることが前提となっており、不連続な文字コード領域
に割り当てられている文字パターンを同一の種類で扱う
といったことが不可能であった。すなわち、複数言語の
文字を一意に表現可能な文字コード体系を定めた場合、
例えば日本語で用いる漢字と中国語で用いる漢字とが混
ざり合って配置されるような場合、日本語のみで用いる
漢字やひらがなを文字コードから判断する処理が煩雑に
なり、前記キャッシュメモリの使用効率が低下する。
【0011】(3)同一の優先順位にある複数の文字パ
ターンは、画数が多い漢字や曲線部分が多い文字等、文
字パターンを生成する時間が多くかかる文字も、またそ
うでない文字も一律に削除されてしまい、このこともキ
ャッシュ効率向上の妨げになっていた。
【0012】本発明は上記従来の問題点に鑑み、キャッ
シュ効率を向上させることが可能な文字処理装置、及び
印刷装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の文字処理装置は、各文字コードに対応
した各文字のフォントデータ及び文字毎の優先順位情報
を格納する記憶手段と、前記記憶手段より読み出された
フォントデータに基づいて生成された文字パターンある
いは前記フォントデータへのポインタと前記優先順位情
報とを登録する登録手段と、前記登録手段中の文字パタ
ーンの削除手順を前記優先順位情報に基づいて判断する
判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記登
録手段中の文字パターンを削除する削除手段とを備えた
ものである。
【0014】第2の発明の文字処理装置は、外部より入
力された各文字コードに対応して記憶手段中のアウトラ
インフォントデータを読み出し各文字パターンを生成す
る展開手段と、前記展開手段によって生成された文字パ
ターン及び各文字パターン毎の生成に要する時間に依存
した展開速度情報を登録する登録手段と、前記登録手段
に登録された文字パターンの削除手順を前記展開速度情
報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手段の結果
に基づいて前記登録手段中の文字パターンを削除する削
除手段とを備えたものである。
【0015】上記第2の発明の文字処理装置において、
前記登録手段に登録される前記展開速度情報は、装置固
有の処理速度に依存しないものであることが望ましい。
【0016】第3の発明の文字処理装置は、外部より入
力された各文字コードに対応して記憶手段中のアウトラ
インフォントデータを読み出し各文字パターンを生成す
る展開手段と、前記展開手段によって生成された文字パ
ターンを圧縮して圧縮文字データとする圧縮手段と、前
記圧縮文字データ、及び各圧縮文字データ毎の伸長に要
する時間に依存した伸長速度情報を登録する登録手段
と、前記展開手段による各文字パターン毎の生成に要す
る時間に依存した展開速度情報と前記伸長速度情報とに
基づいて、前記登録手段に登録された圧縮文字データの
削除手順を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結
果に基づいて前記登録手段中の圧縮文字データを削除す
る削除手段とを備えたものである。
【0017】上記第3の発明の文字処理装置において、
前記登録手段に登録される前記伸長速度情報は、装置固
有の処理速度に依存しないものであることが望ましい。
【0018】第4の発明の印刷装置は、外部より入力さ
れた各文字コードに対応して記憶手段中のアウトライン
フォントデータを読み出し各文字パターンを生成する展
開手段と、該展開手段によって生成された文字パターン
を登録する登録手段とを有し、前記展開手段によって生
成された文字パターンまたは前記登録手段中の文字パタ
ーンを印字データとして記録紙上に印刷する印刷装置に
おいて、前記登録手段は、前記展開手段によって生成さ
れた文字パターンと各文字パターン毎の生成に要する時
間に依存した展開速度情報とを登録する構成にし、前記
登録手段に登録された文字パターンの削除手順を前記展
開速度情報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手
段の結果に基づいて前記登録手段中の文字パターンを削
除する削除手段とを備えたものである。
【0019】上記第4の発明の印刷装置において、前記
登録手段に登録される前記展開速度情報は、装置固有の
処理速度に依存しないものであることが望ましい。
【0020】第5の発明の印刷装置は、外部より入力さ
れた各文字コードに対応して記憶手段中のアウトライン
フォントデータを読み出し各文字パターンを生成する展
開手段と、前記展開手段によって生成された文字パター
ンを圧縮して圧縮文字データとする圧縮手段と、前記圧
縮文字データを登録する登録手段とを有し、前記圧縮手
段よって生じた圧縮文字データまたは前記登録手段中の
圧縮文字データを伸長し印字データとして記録紙上に印
刷する印刷装置において、前記登録手段は、前記圧縮文
字データと各圧縮文字データ毎の伸長に要する時間に依
存した伸長速度情報とを登録する構成にし、前記展開手
段による各文字パターン毎の生成に要する時間に依存し
た展開速度情報と前記伸長速度情報とに基づいて、前記
登録手段に登録された圧縮文字データの削除手順を判断
する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前
記登録手段中の圧縮文字データを削除する削除手段とを
備えたものである。
【0021】上記第5の発明の印刷装置において、前記
登録手段に登録される前記伸長速度情報は、装置固有の
処理速度に依存しないものであることが望ましい。
【0022】
【作用】上記構成により、第1の発明の文字処理装置に
よれば、記憶手段より読み出されたフォントデータに基
づいて生成された文字パターンあるいはフォントデータ
へのポインタと優先順位情報とを登録手段に登録し、判
断手段が前記登録手段中の文字パターンの削除手順を前
記優先順位情報に基づいて判断し、この判断結果に基づ
いて削除手段が前記登録手段中の文字パターンを削除す
る。これにより、文字パターンの登録時あるいは削除時
に各文字コード等から優先順位を判別することなく各文
字単位で優先順位を設定することができる。
【0023】第2の発明の文字処理装置によれば、展開
手段によって生成された文字パターン及び各文字パター
ン毎の生成に要する時間に依存した展開速度情報を登録
手段に登録し、判断手段が前記登録手段に登録された文
字パターンの削除手順を前記展開速度情報に基づいて判
断し、その結果に基づいて削除手段が前記登録手段中の
文字パターンを削除する。これにより、文字パターンの
生成に時間が多くかかる文字を文字パターンの削除時に
優先的に残す等の処理が可能となる。
【0024】第3の発明の文字処理装置によれば、圧縮
文字データと各圧縮文字データ毎の伸長に要する時間に
依存した伸長速度情報とを登録手段に登録し、判断手段
が展開速度情報と前記伸長速度情報とに基づいて、前記
登録手段に登録された圧縮文字データの削除手順を判断
し、その判断結果に基づいて削除手段が前記登録手段中
の圧縮文字データを削除する。これにより、圧縮文字デ
ータの伸長に時間が多くかかる文字を圧縮文字データの
削除時に優先的に残す等の処理が可能となる。
【0025】第4の発明の印刷装置によれば、上記第2
の発明と同様に、展開手段によって生成された文字パタ
ーン及び各文字パターン毎の生成に要する時間に依存し
た展開速度情報を登録手段に登録し、判断手段が前記登
録手段に登録された文字パターンの削除手順を前記展開
速度情報に基づいて判断し、その結果に基づいて削除手
段が前記登録手段中の文字パターンを削除する。これに
より、文字パターンの生成に時間が多くかかる文字を文
字パターンの削除時に優先的に残す等の処理が可能とな
る。
【0026】第5の発明の印刷装置によれば、上記第3
の発明と同様に、圧縮文字データと各圧縮文字データ毎
の伸長に要する時間に依存した伸長速度情報とを登録手
段に登録し、判断手段が展開速度情報と前記伸長速度情
報とに基づいて、前記登録手段に登録された圧縮文字デ
ータの削除手順を判断し、その判断結果に基づいて削除
手段が前記登録手段中の圧縮文字データを削除する。こ
れにより、圧縮文字データの伸長に時間が多くかかる文
字を圧縮文字データの削除時に優先的に残す等の処理が
可能となる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0028】図1は、本発明の第1実施例に係る文字処
理装置の概略構成を示す断面図である。
【0029】本実施例の文字処理装置は、例えばレーザ
ービームプリンタ(以下、LBPという)で構成される
場合を示すものであり、外部に接続されているホストコ
ンピュータ(図2の50)から供給される文字情報(文
字コード等)や定型書式データ(フォームデータ)ある
いはマクロ命令などを入力して記憶すると共に、それら
の情報に従って対応する文字パターンやフォームパター
ンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成す
る機能を有する。
【0030】同図において、図中10はLBP本体であ
り、11は操作のためのスイッチ及びLED表示器など
が配されている操作パネル、12はLBPの全体の制御
及びホストコンピュータから供給される文字情報などを
解析するプリンタ制御ユニットである。この制御ユニッ
ト12は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデ
オ信号に変換してレーザドライバ13に出力する。
【0031】また、このLBPは不図示のデータ源から
文字パターンの登録やフォームデータなどの登録も行
え、同様に印字データに応じてこれらをビデオ信号に変
換してレーザドライバ13に出力する。
【0032】レーザドライバ13は、半導体レーザ14
を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に
応じて半導体レーザ14から発射されるレーザ光15を
オン/オフ切り替えする。レーザ光15は回転多面鏡1
6で左右方向に振られ静電ドラム17上を走査する。こ
れにより、静電ドラム17上には文字パターンの静電潜
像が形成される。この潜像は、静電ドラム17周囲の現
像ユニット18により現像されたのち、記録紙に転送さ
れる。
【0033】この記録紙にはカットシートが用いられ、
カットシート記録紙はLBP10に装着した用紙カセッ
ト19に収納され、給紙ローラ20及び搬送ローラ2
1,22により装置内に取り込まれて、静電ドラム17
へ供給される。
【0034】図2は、図1中のプリンタ制御ユニット1
2の内部構成を示すブロック図である。
【0035】同図において、プリンタ制御ユニット12
は、所定のインターフェース31を介して外部のホスト
コンピュータ50からの印刷データに従って所定の印刷
処理を実行するように構成されている。ホストコンピュ
ータ50より受信した該印刷データは受信バッファ32
に受信データとして一時的に蓄えられる。
【0036】33はプリンタCPUであり、このCPU
33は、読み出し専用メモリであるROM34に記憶さ
れた印刷制御プログラム34aに基づいてシステムバス
35に接続された各種のデバイスとのアクセスを統括的
に制御し、受信バッファ32に蓄えられた印刷データを
解析し、印刷部I/F36を介して印刷部(プリンタエ
ンジン)37にプリンタデータとしてのビデオ信号を出
力する。
【0037】ここで、印刷制御プログラム34aは、後
述する図5、図6及び図8に示す制御フローを含み、ま
た印刷部37は、図1に示した前記レーザドライバ13
以降の各種部材で構成され、CPU33から受けとった
ビデオ信号を基に記録紙38上に画像の印刷を行う。ま
た、ROM34は、ドットフォントやスケーラブルフォ
ントから構成されるフォントメモリ34bにも用いられ
ている。
【0038】39はRAMであり、CPU33の主メモ
リやワークメモリ39a、キャッシュメモリ39b、ペ
ージメモリ39cとして機能するほか、不図示の環境デ
ータ格納メモリやNMRAM等として用いられ、図示し
ない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメ
モリ容量を拡張することができるように構成されてい
る。
【0039】キャッシュメモリ39bは、前記フォント
メモリ34b内のスケーラブルデータに基づいて展開さ
れた文字パターン、修飾処理等を施されたドットフォン
トパターン、あるいはフォントメモリ34b内のドット
フォントへのポインタ等を文字コードと対応付けて格納
する。また、ページメモリ39cは、印刷制御プログラ
ム34aにより生成された1ページ分のイメージデータ
を格納する。なお、LBP12は図示しない電源部から
電源供給を受けている。
【0040】図3は、図2中のフォントメモリ34bに
格納されるフォントデータの構成を示す模式図であり、
同図(a)はフォントメモリ34bのメモリ構成を示
し、同図(b)は優先順位情報64のビット構成を示
す。
【0041】同図において、61はフォント情報ヘッダ
部であり、フォントの書体名(明朝/ゴシックなど)や
データタイプ(ドットフォント/スケーラブルフォン
ト)のフォント属性のほか、固定ピッチフォント/プロ
ポーショナルフォントのいずれであるかを示すピッチ情
報、及びドットフォントの場合のフォント解像度やポイ
ントサイズ等のフォント属性を記憶している。
【0042】62は、ある文字コード体系に基づいて並
んだ文字ポインタ部であり、開始コードから終了コード
までの各文字コードに対応したフォントデータのアドレ
スが入っている。63は各文字情報部、65は各文字ご
とのフォントデータ部である。そして、前記文字情報部
63は、文字サイズや文字ピッチなどの文字属性情報の
ほかに、前記優先順位情報64、及び前記フォトデータ
部65へのオフセットを持ち、印字の際には、この文字
情報部63のデータを用いて文字パターンを獲得したり
印字位置の制御等を行う。
【0043】優先順位情報64は、各文字ごとに用意さ
れ、各文字が持つ文字属性のビットをONすることで情
報を記憶している。ここで、フォントデータ部65の形
式は任意であり、ドットフォントであってもよく、また
はスケーラブルフォントデータであっても構わない。ま
た、ドットフォントの場合、圧縮形式で格納されていて
も構わない。なお、フォントデータがスケーラブルフォ
ントの場合の前記文字サイズは、基本となる大きさ(例
えばポイントサイズ)での値を格納しており、印字デー
タで指定されるポイントサイズに応じて、前記印刷制御
プログラム34aが必要な文字サイズを算出する。
【0044】上記フォントデータの構成は1フォントに
ついてのものであり、他のフォントデータとはフォント
識別番号66により区別する。
【0045】本実施例では、前記優先順位情報64は、
0〜7の8ビットで構成され、各ビットは、以下に示す
ようにフォントデータの文字種と優先順位とを指示して
いる。ビット0及びビット1が、ひらがな・カタカナ・
英数字等の非漢字かどうかを指示するビットに対応し、
ビット2及びビット4が、第1水準の漢字に含まれるか
どうかを指示するビットに対応し、ビット5が第2水準
の漢字に含まれるかどうかを指示するビットに対応し、
ビット6及びビット7が、上記以外の拡張漢字かどうか
を指示するビットに対応する。
【0046】また、1つの文字種に複数のビットが割り
当てられているものは、その複数のビットのどちらのビ
ットをONするかによって予め優先順位を設定してお
く。例えば、(a)漢字第1水準に含まれる文字のう
ち、最も使用頻度の高いものはビット2を立て、(b)
次に使用頻度が高いものはビット3を立て、(c)それ
以外の第1水準の漢字についてはビット4を立ててお
く。
【0047】この優先順位情報(1バイト)を読み出し
た時は、拡張漢字の優先順位は0x80(最も低い)と
なり、上記(a)の場合は0x04、(b)の場合0x
08、(c)の場合は0x10となる。
【0048】図4は、図2に示したキャッシュメモリ3
9bの構成を示すブロック図である。
【0049】同図において、71はフォント管理テーブ
ルであり、このフォント管理テーブル71は、前記フォ
ント情報ヘッダ部61から読み出された各種フォント属
性と、各文字毎のキャッシュヘッダ部74を検索するた
めのインデックステーブル72のアドレスとを持ち、ホ
ストコンピュータ50より入力される印刷データに基づ
いて、あるいは処理装置の電源等入力時に自動的に、フ
ォント属性が異なるフォント毎に登録される。
【0050】72,73はインデックステーブルあり、
そのうちのインデッスクテーブル72が文字コードの上
位バイトに対応して、インデックステーブル73が文字
コードの下位バイトに対応する。例えば、文字コード
「0x3021」に対応する文字パターン「亜」をキャ
ッシュメモリ39bに登録するときは、フォント管理テ
ーブル71のポインタがNIL(0)でなければこのポ
インタよりインデックステーブル72の0x30番目の
エントリを調べる(インデックステーブルは0番から始
まるものとする)。
【0051】このポインタがNILでなければ同様にし
てインデックステーブル73にアクセスし、0x21番
目のエントリを調べ、これもNILでなければ文字パタ
ーンが登録されていることが分かる。上記ポインタのど
れかがNILであれば、各インデックステーブルあるい
は文字パターンを登録し、上位のエントリのポインタ部
にアドレスを格納する。
【0052】74は1文字毎の文字属性を記憶するキャ
ッシュヘッダ部、75は前記フォントメモリ34bより
読み出したフォントデータを基に生成した文字パターン
(あるはフォントデータ65へのアドレス)である。
【0053】キャッシュヘッダ部74には、文字パター
ン75を出力する際に必要となるサイズ情報や文字ピッ
チ、文字の回転角度、圧縮されているかどうかの情報の
ほかに、文字パターンへのオフセット(アドレス)と、
前記文字情報部63から得られた優先順位情報64とが
登録される。
【0054】ここで、文字パターン75には、スケーラ
ブルデータを展開したパターンや、ドットフォントに回
転・拡大等の修飾を施したパターン、あるいはドットフ
ォントそのものが相当するが、加工を必要としないドッ
トフォントそのものを登録する場合は、キャッシュヘッ
ダ部72内のオフセットがフォントメモリ34b内のド
ットフォントデータ65を指し示すように構成し、文字
パターンを登録しないでも構わない。
【0055】なお、前記キャッシュヘッダ部74に記憶
されるサイズ情報及び文字ピッチは、ドットフォントの
場合には前記文字情報部63に格納された値(修飾処理
を施したパターンをキャッシュした場合は修飾後の値)
が記憶され、スケーラブルフォントの場合には生成され
た文字の大きさに応じて算出された値が記憶されてい
る。
【0056】文字印字の際には、まず前記印刷データで
指示されたフォント属性を持つフォント管理テーブル7
1を選択し、次に指定文字コードによってインデックス
テーブルを検索する。ここで、該当する文字がキャッシ
ュメモリ39b内に登録されていれば、文字パターンへ
のオフセットによって指されている文字パターンを読み
出して印字し、該当する文字がキャッシュされていない
場合は、フォントメモリ34bより各フォントデータ6
5を読み出し、文字パターンを生成しキャッシュメモリ
39bに登録する。この登録の際、キャッシュメモリ3
9bの空きスペースが不足した場合、登録済みのキャッ
シュを優先順位情報64に従って削除することで登録ス
ペースを確保する。
【0057】以下、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、本実施例の文字処理装置における文字データ処
理動作について説明する。
【0058】まず、受信バッファ32より1文字分のデ
ータを読み出し(ステップS1)、次にキャッシュメモ
リ39b内のフォント管理テーブル71を用いて登録文
字を検索し、読みだした文字コードに対応する文字パタ
ーン75が登録されているかどうかを判断する(ステッ
プS2)。この判断で、読み出した文字データが登録さ
れていた場合には、処理はステップS3へ進み、キャッ
シュメモリ39b内の該当する文字パターン75を読み
出し、ページメモリ39c上に描画して(ステップS
4)、1文字の処理を終了する。
【0059】一方、ステップS2の判断で、読み出した
文字が登録されていない場合には、ステップS5へ進ん
で、フォントメモリ34b内の該当する文字情報部63
から優先順位情報64を含む文字情報63を読み出し、
登録に必要なメモリ容量を求める。
【0060】次にキャッシュ削除処理のための初期設定
を行う。すなわち、削除レベルを「0」に、優先順位を
最も低い0x80にそれぞれ設定する(ステップS
6)。次のステップS7において優先順位を削除レベル
だけ右にシフトするが、削除レベルはステップS6にお
いて「0」にセットされているので、優先順位は始めは
0x80である。
【0061】そして、キャッシュメモリ39bの登録ス
ペース(メモリ容量)が足りるかどうかを判断し(ステ
ップS8)、肯定(YES)ならばステップS9へ進
む。ステップS9においてアウトラインデータなどのフ
ォントデータ65をフォントメモリ34bより読み出
し、文字パターンの展開を実行し(ステップS10)、
次に前記文字情報63をキャッシュヘッダ部72へ登録
し、前記文字パターンの登録を行った後(ステップS1
1)、ページメモリ39c上に描画して(ステップS
4)、1文字の処理を終了する。
【0062】また、ステップS8の判定で、否定(N
O)の場合(登録スペースが足りない場合には)、キャ
ッシュヘッダ部72内の優先順位情報64を参照してキ
ャッシュメモリ39b内の優先順位の低い文字から削除
する(ステップS12〜S14)。すなわち、各文字の
キャッシュヘッダ部74に登録された優先順位情報が0
x80となっているキャッシュのみを削除し(ステップ
S12)、次のステップS13で削除レベルを1つイン
クリメントする(削除レベルは1となる)。続くステッ
プS14では、削除レベルが8と等しいかを判定し、文
字パターン判定が否定(NO)であれば、まだ削除して
いないレベルのキャッシュがあるため、ステップS7へ
戻る。
【0063】再びステップS7において優先順位の更新
を行うが、ステップS12で削除レベルは1に設定され
たため、次の優先順位は0x40となる。以下同様にし
て、削除レベルが8になるまでステップS7からステッ
プS14を繰り返す。
【0064】一方、ステップS14で削除レベルが8と
等しくなった場合、すなわち不必要なキャッシュを全て
削除しても次の文字を登録するためのスペースができな
い場合には、キャッシュメモリ39bへの登録を休止
し、アウトラインデータなどのフォントデータ65をフ
ォントメモリ34bより読み出し(ステップS15)、
ワークメモリ39aを用いて文字パターンを展開し(ス
テップS16)、ページメモリ39c上に描画して(ス
テップS4)、1文字の処理を終了する。
【0065】ステップS12の削除処理において、予め
各文字毎に設定された優先順位情報64をキャッシュに
登録するため、入力された文字コードから文字種を判別
する必要がない。
【0066】本実施例の文字処理装置によれば、各文字
コードに対応する各文字のフォントデータと各文字毎の
優先順位情報とを格納するフォントメモリ34bを備
え、このフォントメモリ34bより読み出されたフォン
トデータに基づいて生成された文字パターンあるいは前
記フォントデータへのポインタと前記優先順位情報とを
キャッシュメモリ39bに登録させ、CPU33の判断
手段が、上述の図5のフローチャートに従って、前記優
先順位情報に基づいてキャッシュメモリ39bに登録さ
れたフォントデータの削除手順を判定し、CPU33の
削除手段が前記判断結果に基づいて登録されたフォント
データを削除することで、各文字コードの比較によって
優先順位を判断することなく、各文字単位で優先順位を
設定することが可能となる。
【0067】なお、本実施例の文字処理装置は、出力先
をプリンタ装置としたが、本発明の適用可能な出力先は
プリンタ装置に限らず、ビットマップに文字を表示可能
なディスプレイ装置であってもよい。また、本発明の機
能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、L
AN等のネットワークを介して処理が行われるシステム
であってもよい。さらに、プリンタ装置はLBPに限定
されるものではなく、他のプリント方式のプリンタ装置
であってもよい。
【0068】また、本実施例における優先順位情報とし
ては、文字種に非漢字・漢字第1水準・漢字第2水準・
これ以外の拡張漢字の4種類を設け、更に前記文字種ご
とに優先順位を設けてビット0〜7に割り振った場合に
ついて説明したが、印刷装置の用途・機能等によってビ
ット0〜7に対応させる文字種を適宜定めれば、削除す
る文字を任意にカスタマイズすることも可能である。
【0069】さらに、予め記憶手段に記憶された文字種
情報に基づいた優先順位のみに従ってキャッシュメモリ
の削除手順を設定する場合について説明したが、生成さ
れた文字パターンのサイズ情報や、文字修飾が施されて
いるかどうか等の文字パターン毎の使用情報に基づく優
先順位と併せて削除手順を管理することで、一層のキャ
ッシュメモリの効率的使用が可能となることはいうまで
もない。例えば、前記優先順位情報に対応するビット0
〜7の他に、該文字パターンに対して拡大・影付け・斜
体修飾が施されているかどうかに対応するビット8と、
文字パターンが使用するキャッシュメモリが8Kバイト
以上であるかどうかに対応するビット9とを設け、文字
パターン登録時にこれらの情報も同時に登録し、削除時
には、まずビット9がONである文字パターンから削除
し、次にビット8がONである文字パターンを削除し、
これ以降は上述の削除手順とすることで、更に効率的な
キャッシュ管理が可能となる。
【0070】また、実際の使用頻度情報と前記優先順位
情報とによるキャッシュの管理を組み合わせてキャッシ
ュの削除を行っても構わない。例えば、登録された文字
パターンが最後に用いられたページ番号をキャッシュメ
モリに記憶しておき、1ページ排紙される度に、キャッ
シュ内に記憶されているページ番号と今排紙されたペー
ジの番号とを比較した結果により、ある一定ページ数以
上に亘って使用されていないキャッシュを判断する。そ
して、その判断結果に従って定期的にキャッシュから文
字パターンを削除する一方、登録時にキャッシュメモリ
が不足する場合に上記実施例に基づいてキャッシュの削
除管理を行うことで、実際の使用頻度を考慮しつつ文字
種を文字単位毎に判断して、効率よくキャッシュメモリ
を削除でき、キャッシュのヒット率を上げることが可能
となる。
【0071】次に本発明の第2実施例を説明する。
【0072】上記第1実施例では、予め設けられた文字
種情報(優先順位情報)64を用いてキャッシュメモリ
39bの削除手順を管理する場合について説明したが、
各文字単位に文字種情報64を持つため、多くの削除レ
ベルを設定するとフォントメモリ34bの容量が増大
し、装置のコストを引き上げてしまう等の問題があるの
で、装置内で優先順位情報を生成しキャッシュメモリ3
9bに登録することが好ましい。
【0073】そこで、本実施例では、フォントメモリ3
4bから読み出されたフォントデータ65に基づいた文
字パターンを生成する際の生成時間情報を用い、キャッ
シュメモリ39bに登録された文字パターン(あるいは
フォントデータ65へのポインタ)の削除手順を管理す
るようにしたものである。なお、本実施例の文書処理装
置の構成は、上述の図1〜図4に示すものと同一であ
り、ただ文字データ処理手順のみが図6に示すように異
なっている。
【0074】図6は、本発明の第2実施例に係る文字処
理装置における文字データ処理手順を示すフローチャー
トである。
【0075】後述するステップにおいて、文字パターン
の生成に必要な生成時間に基づく情報(展開速度情報)
と、予め印刷制御プログラム34aに収められた速度情
報(削除レベル)とを比較する必要から、文字処理装置
の処理速度に依存しない展開速度情報を得なければなら
ないため、まずステップS21において正規化するため
の係数を求める。本実施例では、CPU33がROM3
4に格納された印刷制御プログラム34aを読み込み、
フォントデータ65を文字パターンへ展開するプログラ
ムを実行させることから、CPU33のクロック数を正
規化係数とする(例えば30×106 Hz)。
【0076】次に、受信バッファ32より1文字分のデ
ータを読みだし(ステップS22)、キャッシュメモリ
39b内のフォント管理テーブル71を用いて登録文字
を検索し、読み出した文字コードに対応する文字パター
ン75が登録されているかどうかを判断する(ステップ
S23)。この判断で、読み出した文字データが登録さ
れていた場合には、処理はステップS24へ進み、キャ
ッシュメモリ39b内の該当する文字パターン75を読
み出し、ページメモリ39c上に描画して(ステップS
25)、1文字の処理を終了する。
【0077】一方、ステップS23の判断で、読み出し
た文字が登録されていない場合には、ステップS26へ
進んで、フォントメモリ34b内の該当する文字情報部
63を読み出し、登録に必要なメモリ容量を求める。次
いで、キャッシュ削除処理のための初期設定として、削
除レベルをROM34より読み出して設定する(ステッ
プS27)。
【0078】次のステップS28では、キャッシュメモ
リ39bの登録スペース(メモリ容量)が足りるかどう
かを判断し、肯定(YES)であればステップS29へ
進む。ステップS29では、CPU33がアウトライン
データなどのフォントデータ65をフォントメモリ34
bより読み出して、文字パターンを展開し、更にこの際
に要した生成時間を求める(ステップS30)。例えば
ある文字パターンの場合はこの生成時間は5×10-3s
ecとなる。さらに、この生成時間とステップS21で
得られた正規化係数とを乗算して、展開速度情報とする
(ステップS31)。
【0079】先ほどの例では、(5×10-3)×(30
×106 )=150×103 となる。展開速度情報を正
規化することで、処理装置の処理速度が異なる場合でも
ROM34に記憶された印刷制御プログラム34aを変
更することなく処理速度の比較が可能となる。
【0080】そして、前記文字情報63(前記展開速度
情報を含む)と前記文字パターンをキャッシュメモリ3
9bへ登録した後(ステップS32)、文字パターンを
ページメモリ39c上に描画して(ステップS25)、
1文字の処理を終了する。
【0081】一方、ステップS28の判定で、否定(N
O)の場合(登録スペースが足りない場合には)、各文
字のキャッシュヘッダ部74に登録された展開速度情報
が削除レベルよりも小さい文字パターンを削除する(ス
テップS33)。そして続くステップS34において削
除レベルを更新する。
【0082】ステップS35では、削除レベルが「0」
と等しいか否かを判定し、もし判定が否定(NO)であ
れば、まだ削除していないレベルのキャッシュがあるた
め、ステップS28へ戻る。
【0083】以下同様にして、削除レベルが「0」にな
るまでステップS28からステップS35を繰り返す。
【0084】一方、ステップS35で削除レベルが
「0」と等しくなった場合、すなわち不必要なキャッシ
ュを全て削除しても次の文字を登録するためのスペース
ができない場合には、キャッシュメモリ39bへの登録
を休止し、アウトラインデータなどのフォントデータ6
5をフォントメモリ34bにより読み出し(ステップS
36)、ワークメモリ39aを用いて文字パターンを展
開し(ステップS37)、ページメモリ39c上に描画
して(ステップS25)、1文字の処理を終了する。
【0085】本実施例では、アウトラインフォントデー
タから文字パターン75を得るための生成時間を基に削
除管理を行ったが、フォントデータ65がドットフォン
トであってキャッシュメモリ39bにはフォントデータ
65のアドレスを登録するような場合は、アウトライン
フォントデータの生成(構成点の座標値の変換、ベジェ
曲線の計算、塗り潰し処理等)に要する時間と比較して
数段高速に登録可能であるため、ドットフォントの場合
の展開速度情報を小さな値に設定して、スケーラブルフ
ォントデータよりも早く削除されるようにすることも可
能である。
【0086】図7は、図6に示した削除レベル設定ステ
ップ(ステップS27)及び変更ステップ(ステップS
34)を実現するための削除レベルデータテーブルの構
成とそのポインタの関係を示す模式図である。
【0087】同図において、81は削除レベルテーブル
であり、82は該削除レベルテーブル81の各エントリ
を指し示すポインタである。図6のステップS27にお
いて削除レベルを初期化するときは、削除レベルテーブ
ル81の最初のエントリを指し示すようにポインタ82
を設定することで、本実施例では削除レベルの初期値は
60×103 となる。
【0088】次のステップS34(変更ステップ)にお
いては、ポインタ82をインクリメントすることで削除
レベルが変更できる。また、削除レベルテーブル81の
最後のエントリに「0」をセットしておくことで、設定
された削除レベルの終了がステップS35において判定
可能となる(本実施例では3レベル)。
【0089】本実施例では、予め定められた生成情報
(削除レベルテーブル81)と文字パターン生成手段に
よって生成された展開速度情報とを比較してキャッシュ
メモリ39bの削除手順を設定する場合について説明し
たが、予め定められた展開速度情報の代わりに、処理装
置の起動時等に異なる文字パターンを幾つか生成し、こ
の生成時間を削除レベルテーブル81に登録すること
で、削除レベルを設定しても構わない。
【0090】また、本実施例では、文字パターン生成手
段によって生成された展開速度情報に基づいた優先順位
のみに従ってキャッシュメモリの削除手順を設定する場
合について説明したが、生成された文字パターンのサイ
ズ情報や、文字修飾が施されているかどうか等の文字パ
ターン毎の使用情報に基づく優先順位や、上記第1実施
例で説明した文字種による優先情報と併せて削除手順を
管理することで、一層のキャッシュの効率的使用が可能
となることはいうまでもない。
【0091】次に、本発明の第3実施例を説明する。
【0092】本実施例の文字処理装置では、RAM39
及びROM34の利用効率を高めるために、キャッシュ
メモリ39bに登録する文字パターンやフォントメモリ
34bに格納されるフォントデータ(ドットフォント)
が圧縮したデータフォーマットで登録/格納され、ペー
ジメモリ39cへ展開する時点(描画時)に展開して文
字パターンを得ることが行われている場合に、圧縮・伸
長にかかる時間情報に基づいてキャッシュの削除手順を
管理するようにしたものである。なお、本実施例の文書
処理装置の構成は、上述の図1〜図4に示すものと同一
であり、ただ文字データ処理手順のみが図8に示すよう
に異なっている。
【0093】図8は、本発明の第3実施例に係る文字処
理装置における文字データ処理手順を示すフローチャー
トである。
【0094】後述するステップにおいて、圧縮文字デー
タの伸長に要する時間に基づく情報(伸長速度情報)
と、予め印刷制御プログラム34aに収められた速度情
報(削除レベル)とを比較する必要から、文字処理装置
の処理速度に依存しない伸長速度情報を得なければなら
ないため、まずステップS41では、正規化するための
係数を求める。本実施例では、CPU33がROM34
に格納された印刷制御プログラム34aを読み込み、圧
縮文字データの生成/伸長を行うプログラムを実行させ
ることから、CPU33のクロック数を正規化係数とす
る(例えば30×106 Hz)。
【0095】次に、受信バッファ32より1文字分のデ
ータを読み出し(ステップS42)、キャッシュメモリ
39b内のフォント管理テーブル71を用いて登録文字
を検索し、読み出した文字コードに対応する文字パター
ン75が登録されているかどうかを判断する(ステップ
S43)。この判断で、読み出した文字データが登録さ
れていた場合には、処理はステップS44へ進み、キャ
ッシュメモリ39b内の該当する文字パターン75を読
み出し、ステップS45で伸長して文字パターンを得
て、ページメモリ39c上に描画して(ステップS4
6)、1文字の処理を終了する。
【0096】一方、ステップS43の判断で、読み出し
た文字が登録されていない場合には、ステップS47へ
進んで、フォントメモリ34b内の該当する文字情報部
63を読み出し、更にアウトラインデータ等のフォント
データ65を読み出す(ステップS48)。次のステッ
プS49において、フォントデータ65に基づいた文字
パターンの生成及び圧縮を行う。圧縮後の使用メモリ量
がデータに依存する場合には、キャッシュメモリ39b
に登録スペースがあるかどうかを判断する前に、圧縮文
字データを作成しておく必要がある。
【0097】さらにステップS50で、この圧縮の際に
要した圧縮時間を求め、この伸長時間とステップS41
で得られた正規化係数とを乗算して伸長速度情報とす
る。伸長速度情報を正規化することで、処理速度が異な
る場合でもROM34に記憶された印刷制御プログラム
34aを変更することなく処理速度の比較が可能とな
る。
【0098】一方、次のステップS51でキャッシュ削
除処理のための初期設定として削除レベルをROM34
より読み出して設定する。そして、圧縮された文字デー
タサイズから登録に必要なメモリ容量を求め、キャッシ
ュメモリ39bの登録スペース(メモリ容量)が足りる
かどうかを判断し(ステップS52)、この判断結果が
肯定(YES)であればステップS53へ進む。
【0099】ステップS53では、前記文字情報63
(前記伸長速度情報を含む)と前記圧縮文字データをキ
ャッシュメモリ39bへ登録し、文字パターンをページ
メモリ39c上に描画して(ステップS46)、1文字
の処理を終了する。
【0100】また、ステップS52の判定で、否定(N
O)の場合(登録スペースが足りない場合には)、各文
字のキャッシュヘッダ部74に登録された伸長速度情報
が削除レベルよりも小さい文字パターンを削除する(ス
テップS54)。そして、次のステップS55において
削除レベルを更新する。
【0101】続くステップS56では、削除レベルが
「0」と等しいかを判定し、もし判定が否定(NO)で
あればまだ削除しないレベルのキャッシュがあるため、
ステップS52へ戻る。以下同様にして、削除レベルが
「0」になるまでステップS52からステップS56を
繰り返す。
【0102】さらに、ステップS56で削除レベルが
「0」と等しくなった場合、すなわち不必要なキャッシ
ュを全て削除しても次の文字を登録するためのスペース
ができない場合には、キャッシュメモリ39bへの登録
を休止し、既に生成済みの文字パターンをワークメモリ
39aへ展開し(ステップS57)、ページメモリ39
c上に描画して(ステップS46)、1文字の処理を終
了する。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
の文字処理装置によれば、各文字コードに対応した各文
字のフォントデータ及び文字毎の優先順位情報を格納す
る記憶手段と、前記記憶手段より読み出されたフォント
データに基づいて生成された文字パターンあるいは前記
フォントデータへのポインタと前記優先順位情報とを登
録する登録手段と、前記登録手段中の文字パターンの削
除手順を前記優先順位情報に基づいて判断する判断手段
と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記登録手段
中の文字パターンを削除する削除手段とを備えたので、
文字パターンの登録時あるいは削除時に各文字コード等
から優先順位を判別することなく各文字単位で優先順位
を設定することができる。これにより、文字種による細
かな優先順位の設定が可能となり、登録手段をキャッシ
ュメモリで構成した場合にはキャッシュ効率が向上す
る。さらに、複数言語の文字を一意に表現可能な文字コ
ード体系を定めた場合、例えば日本語で用いる漢字と中
国語で用いる漢字とが混ざり合って配置されるような場
合であっても、日本語のみで用いる漢字やひらがなを文
字コードから判断する処理が容易になり、キャッシュメ
モリの使用効率が向上する。
【0104】第2の発明の文字処理装置は、外部より入
力された各文字コードに対応して記憶手段中のアウトラ
インフォントデータを読み出し各文字パターンを生成す
る展開手段と、前記展開手段によって生成された文字パ
ターン及び各文字パターン毎の生成に要する時間に依存
した展開速度情報を登録する登録手段と、前記登録手段
に登録された文字パターンの削除手順を前記展開速度情
報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手段の結果
に基づいて前記登録手段中の文字パターンを削除する削
除手段とを備えたので、文字パターンの削除時に文字パ
ターンの生成に時間が多くかかる文字を優先的に残す等
の処理が可能となり、登録手段をキャッシュメモリで構
成した場合にはキャッシュ効率が向上する。
【0105】第3の発明の文字処理装置は、外部より入
力された各文字コードに対応して記憶手段中のアウトラ
インフォントデータを読み出し各文字パターンを生成す
る展開手段と、前記展開手段によって生成された文字パ
ターンを圧縮して圧縮文字データとする圧縮手段と、前
記圧縮文字データ、及び各圧縮文字データ毎の伸長に要
する時間に依存した伸長速度情報を登録する登録手段
と、前記展開手段による各文字パターン毎の生成に要す
る時間に依存した展開速度情報と前記伸長速度情報とに
基づいて、前記登録手段に登録された圧縮文字データの
削除手順を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結
果に基づいて前記登録手段中の圧縮文字データを削除す
る削除手段とを備えたので、圧縮文字データの削除時に
圧縮文字データの伸長に時間が多くかかる文字を優先的
に残す等の処理が可能となり、登録手段をキャッシュメ
モリで構成した場合にはキャッシュ効率が向上する。
【0106】第4の発明の印刷装置によれば、登録手段
は、展開手段によって生成された文字パターンと各文字
パターン毎の生成に要する時間に依存した展開速度情報
とを登録する構成にし、前記登録手段に登録された文字
パターンの削除手順を前記展開速度情報に基づいて判断
する判断手段と、前記判断手段の結果に基づいて前記登
録手段中の文字パターンを削除する削除手段とを備えた
ので、上記第2の発明と同様に、文字パターンの削除時
に文字パターンの生成に時間が多くかかる文字を優先的
に残す等の処理が可能となり、登録手段をキャッシュメ
モリで構成した場合にはキャッシュ効率が向上する。
【0107】第5の発明の印刷装置によれば、登録手段
は、圧縮文字データと各圧縮文字データ毎の伸長に要す
る時間に依存した伸長速度情報とを登録する構成にし、
展開手段による各文字パターン毎の生成に要する時間に
依存した展開速度情報と前記伸長速度情報とに基づい
て、前記登録手段に登録された圧縮文字データの削除手
順を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基
づいて前記登録手段中の圧縮文字データを削除する削除
手段とを備えたので、上記第3の発明と同様に、圧縮文
字データの削除時に圧縮文字データの伸長に時間が多く
かかる文字を優先的に残す等の処理が可能となり、登録
手段をキャッシュメモリで構成した場合にはキャッシュ
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る文字処理装置の概略
構成を示す断面図である。
【図2】図1中のプリンタ制御ユニット12の内部構成
を示すブロック図である。
【図3】図2中のフォントメモリ34bに格納されるフ
ォントデータの構成を示す模式図である。
【図4】図2に示したキャッシュメモリ39bの構成を
示すブロック図である。
【図5】第1実施例の文字処理装置における文字データ
処理動作を示すフローチャートである。
【図6】第2実施例の文字処理装置における文字データ
処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した削除レベル設定ステップ及び変更
ステップを実現するための削除レベルデータテーブルの
構成とそのポインタの関係を示す模式図である。
【図8】第3実施例の文字処理装置における文字データ
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 LBP本体 11 操作パネル 12 プリンタ制御ユニット 33 プリンタCPU 34 ROM 34a 印刷制御プログラム 34b フォントメモリ 37 印刷部 38 記録紙 39 RAM 39a ワークメモリ 39b キャッシュメモリ 39c ページメモリ 50 ホストコンピュータ 62 文字ポインタ部 63 文字情報部 64 優先順位情報 65 フォントデータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各文字コードに対応した各文字のフォン
    トデータ及び文字毎の優先順位情報を格納する記憶手段
    と、 前記記憶手段より読み出されたフォントデータに基づい
    て生成された文字パターンあるいは前記フォントデータ
    へのポインタと前記優先順位情報とを登録する登録手段
    と、 前記登録手段中の文字パターンの削除手順を前記優先順
    位情報に基づいて判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて前記登録手段中の文
    字パターンを削除する削除手段とを備えたことを特徴と
    する文字処理装置。
  2. 【請求項2】 外部より入力された各文字コードに対応
    して記憶手段中のアウトラインフォントデータを読み出
    し各文字パターンを生成する展開手段と、 前記展開手段によって生成された文字パターン及び各文
    字パターン毎の生成に要する時間に依存した展開速度情
    報を登録する登録手段と、 前記登録手段に登録された文字パターンの削除手順を前
    記展開速度情報に基づいて判断する判断手段と、 前記判断手段の結果に基づいて前記登録手段中の文字パ
    ターンを削除する削除手段とを備えたことを特徴とする
    文字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記登録手段に登録される前記展開速度
    情報は、装置固有の処理速度に依存しないものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 外部より入力された各文字コードに対応
    して記憶手段中のアウトラインフォントデータを読み出
    し各文字パターンを生成する展開手段と、 前記展開手段によって生成された文字パターンを圧縮し
    て圧縮文字データとする圧縮手段と、 前記圧縮文字データ、及び各圧縮文字データ毎の伸長に
    要する時間に依存した伸長速度情報を登録する登録手段
    と、 前記展開手段による各文字パターン毎の生成に要する時
    間に依存した展開速度情報と前記伸長速度情報とに基づ
    いて、前記登録手段に登録された圧縮文字データの削除
    手順を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて前記登録手段中の圧
    縮文字データを削除する削除手段とを備えたことを特徴
    とする文字処理装置。
  5. 【請求項5】 前記登録手段に登録される前記伸長速度
    情報は、装置固有の処理速度に依存しないものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の文字処理装置。
  6. 【請求項6】 外部より入力された各文字コードに対応
    して記憶手段中のアウトラインフォントデータを読み出
    し各文字パターンを生成する展開手段と、該展開手段に
    よって生成された文字パターンを登録する登録手段とを
    有し、前記展開手段によって生成された文字パターンま
    たは前記登録手段中の文字パターンを印字データとして
    記録紙上に印刷する印刷装置において、 前記登録手段は、前記展開手段によって生成された文字
    パターンと各文字パターン毎の生成に要する時間に依存
    した展開速度情報とを登録する構成にし、 前記登録手段に登録された文字パターンの削除手順を前
    記展開速度情報に基づいて判断する判断手段と、 前記判断手段の結果に基づいて前記登録手段中の文字パ
    ターンを削除する削除手段とを備えたことを特徴とする
    印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記登録手段に登録される前記展開速度
    情報は、装置固有の処理速度に依存しないものであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 外部より入力された各文字コードに対応
    して記憶手段中のアウトラインフォントデータを読み出
    し各文字パターンを生成する展開手段と、前記展開手段
    によって生成された文字パターンを圧縮して圧縮文字デ
    ータとする圧縮手段と、前記圧縮文字データを登録する
    登録手段とを有し、前記圧縮手段よって生じた圧縮文字
    データまたは前記登録手段中の圧縮文字データを伸長し
    印字データとして記録紙上に印刷する印刷装置におい
    て、 前記登録手段は、前記圧縮文字データと各圧縮文字デー
    タ毎の伸長に要する時間に依存した伸長速度情報とを登
    録する構成にし、 前記展開手段による各文字パターン毎の生成に要する時
    間に依存した展開速度情報と前記伸長速度情報とに基づ
    いて、前記登録手段に登録された圧縮文字データの削除
    手順を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて前記登録手段中の圧
    縮文字データを削除する削除手段とを備えたことを特徴
    とする印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記登録手段に登録される前記伸長速度
    情報は、装置固有の処理速度に依存しないものであるこ
    とを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5611464B2 (ja) * 2011-06-07 2014-10-22 三菱電機株式会社 描画装置

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JP5611464B2 (ja) * 2011-06-07 2014-10-22 三菱電機株式会社 描画装置

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