JPH08197583A - 射出成形方法 - Google Patents
射出成形方法Info
- Publication number
- JPH08197583A JPH08197583A JP920795A JP920795A JPH08197583A JP H08197583 A JPH08197583 A JP H08197583A JP 920795 A JP920795 A JP 920795A JP 920795 A JP920795 A JP 920795A JP H08197583 A JPH08197583 A JP H08197583A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- pin
- injection molding
- height
- pin gate
- Prior art date
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ゲート跡の高さを低減させ、成形品の外観を向
上させる。 【構成】射出成形において、ピンゲートの先端を楕円形
状にしたピンゲートを用いる射出成形方法。
上させる。 【構成】射出成形において、ピンゲートの先端を楕円形
状にしたピンゲートを用いる射出成形方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型におい
て、スプルーと成形品キャビティとを接続するゲートに
関する。特にピンゲートあるいはピンポイントゲートと
いわれる断面積の小さなゲートに関するものである。
て、スプルーと成形品キャビティとを接続するゲートに
関する。特にピンゲートあるいはピンポイントゲートと
いわれる断面積の小さなゲートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピンゲートは射出成形用金型のゲートの
うち、断面積を極めて小さくしたゲートのことをいい、
主に3枚型構造の金型に使用されている。ピンゲートを
用いた射出成形用金型では、成形品と、スプルーもしく
はランナーとがゲートで切断されて、金型から取り出さ
れるので、ゲート切断の手間が省ける利点があるため、
ピンゲートは広く使用されている。
うち、断面積を極めて小さくしたゲートのことをいい、
主に3枚型構造の金型に使用されている。ピンゲートを
用いた射出成形用金型では、成形品と、スプルーもしく
はランナーとがゲートで切断されて、金型から取り出さ
れるので、ゲート切断の手間が省ける利点があるため、
ピンゲートは広く使用されている。
【0003】図3は、従来のピンゲートの断面形状であ
り、ゲート径dは0.8mmφ〜1.8mmφ、ランド
長Lは1.0mm〜2.0mmに設計される場合が多
い。
り、ゲート径dは0.8mmφ〜1.8mmφ、ランド
長Lは1.0mm〜2.0mmに設計される場合が多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ピンゲートは、ゲート
の切断の手間が省ける反面、製品にゲート跡が残ること
は避け難い。ゲート跡は図4のように、射出成形品から
突起状に突出している。ゲート跡径dはピンゲート径に
一致するが、ゲート跡高さhはゲート径および射出成形
条件に依存している。ある射出成形条件の時に実測した
ゲート径とゲート跡高さとの関係を一例として図5に示
す。これにより、ゲート径が大きくなるとゲート跡高さ
もこれに比例して大きくなる傾向を示し、ほぼゲート径
と一致したゲート跡高さとなることが判った。
の切断の手間が省ける反面、製品にゲート跡が残ること
は避け難い。ゲート跡は図4のように、射出成形品から
突起状に突出している。ゲート跡径dはピンゲート径に
一致するが、ゲート跡高さhはゲート径および射出成形
条件に依存している。ある射出成形条件の時に実測した
ゲート径とゲート跡高さとの関係を一例として図5に示
す。これにより、ゲート径が大きくなるとゲート跡高さ
もこれに比例して大きくなる傾向を示し、ほぼゲート径
と一致したゲート跡高さとなることが判った。
【0005】この突起は、一種の外観不良をもたらすの
で、製品仕様を満足できない場合は、後仕上げを行わな
ければならない。また、ゲート跡が成形品表面に突出し
てはならない場合は、図6に示すように、ピンゲートを
成形品の表面から少し沈めて設ける場合もあり、デザイ
ン、設計上の制約を受けていた。
で、製品仕様を満足できない場合は、後仕上げを行わな
ければならない。また、ゲート跡が成形品表面に突出し
てはならない場合は、図6に示すように、ピンゲートを
成形品の表面から少し沈めて設ける場合もあり、デザイ
ン、設計上の制約を受けていた。
【0006】ピンゲート径を小さくすれば、ゲート跡高
さを小さくすることができるが、この場合、圧力損失が
大きく、ショートショットなどの成形不良が生じ、所望
の射出成形品を得ることができない。このためABS樹
脂等の場合は、通常1.0mmφ以上、PMMA樹脂の
場合、1.2mmφ以上のピンゲートが用いられてい
る。
さを小さくすることができるが、この場合、圧力損失が
大きく、ショートショットなどの成形不良が生じ、所望
の射出成形品を得ることができない。このためABS樹
脂等の場合は、通常1.0mmφ以上、PMMA樹脂の
場合、1.2mmφ以上のピンゲートが用いられてい
る。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、圧力損失を小さく保ちつつゲート跡高さを低減させ
る射出成形方法を提供することを目的とする。
で、圧力損失を小さく保ちつつゲート跡高さを低減させ
る射出成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る射出成形方法は、ピンゲートの先端を
楕円形状にしたピンゲートを用いることを特徴とするも
のである。
に、本発明に係る射出成形方法は、ピンゲートの先端を
楕円形状にしたピンゲートを用いることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明における射出成形方法は、楕円状のピン
ゲート先端より、溶融樹脂を成形品のキャビティ内に射
出し成形を行うことにより、従来のピンゲートに比べ射
出圧力は大きく変化せず、ピンゲート先端が楕円状とな
っているので、ゲート切り離し後のゲート跡の突出高さ
が減少する。
ゲート先端より、溶融樹脂を成形品のキャビティ内に射
出し成形を行うことにより、従来のピンゲートに比べ射
出圧力は大きく変化せず、ピンゲート先端が楕円状とな
っているので、ゲート切り離し後のゲート跡の突出高さ
が減少する。
【0010】
【実施例】図1は、従来のピンゲート先端部の正面図と
本発明によるピンゲート先端部の正面図を比較した説明
図である。図1(a)は、本発明の実施例によるピンゲ
ートの先端部の正面図で、長軸1.6mm、短軸0.9
mmの楕円形状をしている。図1(b)も同様に、長軸
2.1mm、短軸0.7mmの楕円状をしている。先端
の出口の断面積が、1.2mmφ円形ゲートの場合と、
ほぼ等しくなるように設計した。成形品の形状は300
mm×150mm、厚さ2.5mmの平板で、中央にゲ
ートを設けた。使用した樹脂はABS樹脂(三菱レイヨ
ン(株)製、ダイヤペット(登録商標)ABS300
1)である。射出成形用金型はコールドランナーを使用
し、ピンゲート部はゲートブッシュにして交換の容易な
構造にしている。
本発明によるピンゲート先端部の正面図を比較した説明
図である。図1(a)は、本発明の実施例によるピンゲ
ートの先端部の正面図で、長軸1.6mm、短軸0.9
mmの楕円形状をしている。図1(b)も同様に、長軸
2.1mm、短軸0.7mmの楕円状をしている。先端
の出口の断面積が、1.2mmφ円形ゲートの場合と、
ほぼ等しくなるように設計した。成形品の形状は300
mm×150mm、厚さ2.5mmの平板で、中央にゲ
ートを設けた。使用した樹脂はABS樹脂(三菱レイヨ
ン(株)製、ダイヤペット(登録商標)ABS300
1)である。射出成形用金型はコールドランナーを使用
し、ピンゲート部はゲートブッシュにして交換の容易な
構造にしている。
【0011】楕円ゲートにした場合のゲート跡高さの変
化を図1に示す。図2より楕円ゲートの方がゲート跡高
さが低減していることがわかった。また、楕円ゲートに
しても、充填に必要な圧力は大きく変化せず、成形性は
良好であった。
化を図1に示す。図2より楕円ゲートの方がゲート跡高
さが低減していることがわかった。また、楕円ゲートに
しても、充填に必要な圧力は大きく変化せず、成形性は
良好であった。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明における射出成形方法は、ゲート
跡の高さを低減させることできる。このため、射出成形
品の外観が向上し、ゲート位置を沈めるなどのデザイン
上の制約を受けなくなるという効果がある。
跡の高さを低減させることできる。このため、射出成形
品の外観が向上し、ゲート位置を沈めるなどのデザイン
上の制約を受けなくなるという効果がある。
【図1】本発明によるピンゲート先端部の正面図。
【図2】本発明による楕円ピンゲート及び従来の真円ピ
ンゲートを使用した射出成形品のゲート高さの変化を表
すグラフ。
ンゲートを使用した射出成形品のゲート高さの変化を表
すグラフ。
【図3】従来のピンゲート付近の断面図。
【図4】従来のピンゲート跡を示す射出成形品の断面
図。
図。
【図5】従来のピンゲートのゲート径と、ゲート跡高さ
の関係を表すグラフ。
の関係を表すグラフ。
【図6】従来のピンゲートの位置を沈めた金型の断面
図。
図。
1 成形品のキャビティ 2 ピンゲート 3 射出成形品 4 スプルー 5 ピンゲート跡 d ゲート径 L ランド長 h ゲート跡高さ M 成形用金型
Claims (1)
- 【請求項1】 射出成形において、ピンゲートの先端を
楕円形状にしたピンゲートを用いることを特徴とする射
出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP920795A JPH08197583A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 射出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP920795A JPH08197583A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 射出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08197583A true JPH08197583A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11714032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP920795A Pending JPH08197583A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 射出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08197583A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008001002A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Nok Corp | ガスケットの製造方法 |
JP6048714B1 (ja) * | 2016-03-25 | 2016-12-21 | 有限会社小椋製作所 | 射出成形金型及びゲートブッシュ |
US11148332B2 (en) | 2014-09-10 | 2021-10-19 | Haidlmair Holding Gmbh | Injection molding nozzle for manufacturing injection molded components from plastic |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP920795A patent/JPH08197583A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008001002A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Nok Corp | ガスケットの製造方法 |
US11148332B2 (en) | 2014-09-10 | 2021-10-19 | Haidlmair Holding Gmbh | Injection molding nozzle for manufacturing injection molded components from plastic |
JP6048714B1 (ja) * | 2016-03-25 | 2016-12-21 | 有限会社小椋製作所 | 射出成形金型及びゲートブッシュ |
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