JPH028738Y2 - - Google Patents

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JPH028738Y2
JPH028738Y2 JP996085U JP996085U JPH028738Y2 JP H028738 Y2 JPH028738 Y2 JP H028738Y2 JP 996085 U JP996085 U JP 996085U JP 996085 U JP996085 U JP 996085U JP H028738 Y2 JPH028738 Y2 JP H028738Y2
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JP
Japan
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vane
ejector pin
molding
mold
convex portion
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JP996085U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は回転式ポンプ用ベーンの成形型に係
り、特に成形時のベーンからエジエクタピンを除
去したあとに残存するバリが、ベーンの摺動面に
突出することを防止できる回転式ポンプ用ベーン
の成形型に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 各種圧縮機等に採用されている回転式ポンプ用
ベーンにはプラスチツク等の合成樹脂材で形成さ
れているものが知られている。従来、この種のベ
ーンを成形するには例えば第3図に示すように各
成形型1を組み合せ、これら各成形型1が組み合
わされて形成される空間部2に、溶融樹脂を注入
して第4図に示すけようなベーン3が成形され
る。
ところで、このように成形されるベーン3を、
その成形後に各成形型1a,1b,1cから離型
されるためには第3図に示すように、ベーン3を
突き出すエジエクタピン4(突き出しピン)がベ
ーン3の一側を区画成形する成形型1aに挿通さ
れて設けられる。
ところが、ベーン3を成形するに際して溶融樹
脂がエジエクタピン4と成形型1aとの隙間に入
り込むため、溶融樹脂が硬化されて成形されたベ
ーン3を離型させて、エジエクタピン4を除去し
た後には第4図に示すようにベーン3の摺動面3
aに形成されるエジエクタピン跡4aにバリ5が
残る問題があつた。
このバリ5はベーン3の摺動面3aに突出して
いるため、ベーン3の円滑な摺動を妨げ、圧縮洩
れ等を来たす問題がある。
[考案の目的] 本考案は上記問題点も有効に解決すべく創案さ
れたものである。
本考案の目的はベーンを離型するためのエジエ
クタピンを除去した後にベーンに残存するバリが
ベーンの摺動面に突出することのないように未然
に防止し、ベーンの円滑な摺動を確保できる回転
式ポンプ用ベーンの成形型を提供することにあ
る。
[考案の概要] 上記目的を達成するために、本考案は合成樹脂
等で成形される回転式ポンプ用ベーンの成形型に
おいて、上記成形後のベーンを離型させるための
エジエクタピンが挿通される成形型の成形面に、
これより隆起させて上記エジエクタピンを囲繞す
る環状の凸部を設けて構成し、成形後のベーンに
形成されるエジエクタピン跡を、ベーンの摺動面
よりも凹ませるようにしたものある。
[考案の実施例] 以下本考案の一実施例を添付図面に従つて詳述
する。
第2図は例えば、プラスチツク等の合成樹脂材
で成形されたロータリコンプレツサ用ベーン6を
示したものである。
本実施例にあつては射出成形、トランスフア成
形、あるいは圧縮成形の成形法が添用される。例
えば、射出成形にあつては溶融した樹脂を高圧で
成形型内に注入することになる。
このベーン6を成形するに際しては第1図に示
すような成形型が組み合せられる。図示するよう
に、ベーン6の摺動面6aを成形するキヤビテイ
7及コア8が、またベーン6の先端側6bを成形
するスライドコア9が設けられる。
これらキヤビテイ7、コア8及びスライドコア
9は互いに組み合つて、中心部に溶融化されたプ
ラスチツク原料等の溶融樹脂を注入してベーン6
を成形するための空間部10を形成する。
この空間部10に挿通されて、キヤビテイ7と
コア8との間にはゲート口11が設けられる。こ
のゲート口11は溶融樹脂を上記空間部10に注
入するための注入口を形成する。
ベーン6の摺動面6aの一側を区画形成するコ
ア8には、成形後のベーン6を離型させるための
エジエクタピン12が挿通される。このエジエク
タピン12は棒状を呈し、溶融樹脂が上記空間部
10に注入される前に、予めコア8に挿通され
る。
特に本考案はこのコア8の成形面8aの隆起さ
れて凸部13を設けたことに特徴を有する。図示
するように、この凸部13はコア8の成形面8a
に、エジエクタピン12を囲繞するように環状に
形成される。
また、第2図に示すように成形後のベーン6よ
りエジエクタピン12を除去した後のエジエクタ
ピン跡12aに残存するバリ14がベーン6の摺
動面8aに突出しないように、凸部13はコア8
の成形面8aより所定の高さに隆起して形成され
る。
従つて、この凸部13及びエジエクタピン12
の端部の形状に合致した凹部15が、エジエクタ
ピン跡12aと共にベーン6の摺動面6aに形成
されることになる。
このように、コア8の成形面8aにエジエクタ
ピン12を囲繞する環状の凸部13を設けたこと
により、エジエクタピン12とコア8との隙間に
溶融樹脂が入り込み、この入り込んだ溶融樹脂が
エジエクタピン12の除去後にバリ14として残
存することになつても、バリ14はベーン6の摺
動面6aより突出することがない。
従つてベーン6には円滑な摺動がなされる摺動
面6aが得られ、圧縮洩れ等を防止できる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のごとき優れた
効果を発輝する。
(1) ベーンを成形する成形型の成形面に、エジエ
クタピンを囲繞する環状の凸部を設けたので、
エジエクタピンの除去後に残存するバリがベー
ンの摺動面より突出することを防止でき、ベー
ンの円滑な摺動を確保できる。
(2) 構成が簡単であり、各種圧縮機のベーンに応
用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の成形型を示す概略
断面図、第2図は成形後のベーンを示す断面図、
第3図は従来の成形型を示す概略断面図、第4図
は従来の成形後のベーンを示す断面図である。 図中、6はベーン、7,8,9は成形型、12
はエジエクタピン、8aは成形面、13は凸部で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 合成樹脂材等で成形される回転式ポンプ用ベ
    ーンの成形型において、上記成形後のベーンを
    離型させるためのエジエクタピンが挿通される
    成形型の成形面に、これより隆起させて上記エ
    ジエクタピンを囲繞する環状の凸部を形成した
    ことを特徴とする回転式ポンプ用ベーンの成形
    型。 (2) 上記凸部が、ベーンよりエジエクタピンを除
    去したあとに残存するバリがベーンの摺動面よ
    り突出しないような所定の高さに形成された上
    記実用新案登録請求の範囲第1項記載の回転式
    ポンプ用ベーンの成形型。
JP996085U 1985-01-29 1985-01-29 Expired JPH028738Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP996085U JPH028738Y2 (ja) 1985-01-29 1985-01-29

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JP996085U JPH028738Y2 (ja) 1985-01-29 1985-01-29

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Publication Number Publication Date
JPS61128018U JPS61128018U (ja) 1986-08-11
JPH028738Y2 true JPH028738Y2 (ja) 1990-03-02

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ID=30490677

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