JPH08197454A - 空気圧式固着具打込機 - Google Patents

空気圧式固着具打込機

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JPH08197454A
JPH08197454A JP641095A JP641095A JPH08197454A JP H08197454 A JPH08197454 A JP H08197454A JP 641095 A JP641095 A JP 641095A JP 641095 A JP641095 A JP 641095A JP H08197454 A JPH08197454 A JP H08197454A
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JP
Japan
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main
trigger
valve
pressurized air
cylinder
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Application number
JP641095A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Morioka
康浩 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanematsu NNK Corp
Original Assignee
Kanematsu NNK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧空気を供給するホースを、加圧空気を溜
める中空ハンドルの供給口部分にカプラで接続するとき
の固着具の誤射を防止する空気圧式固着具打込機を提供
する。 【構成】 固着具打込機31は、トリガレバー13を引
いた状態でハンドル2内に加圧空気を供給したときはト
リップレバー14と係合せず、トリガレバー13を戻し
た状態でハンドル2内に加圧空気を供給したときトリッ
プレバー14と係合して、該トリップレバーをトリガバ
ルブピン11を有効に押圧できる有効作用位置に位置さ
せる安全機構35を有する。安全機構は、ハンドルの加
圧空気が供給されるシリンダ40と、該シリンダに収容
されて、トリガレバーが戻された位置でのトリップレバ
ー14の自由端42に係合するように延び出るピストン
43とを備え、ピストン43はコイルばね44によって
引込み位置に付勢され、トリガレバーを戻した状態でハ
ンドル2に加圧空気が供給されない限り、トリガレバー
は有効に作用できなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釘打機等の空気圧式固
着具打込機に関し、特に、加圧空気を供給するホース
を、加圧空気を溜める中空ハンドルの供給口部分にカプ
ラで接続したときの固着具の誤射を防止する空気圧式固
着具打込機に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧空気を利用して打撃部材をピストン
・シリンダ装置によって駆動し、釘等の固着具を木材等
の打込対象物に打込む空気圧式固着具打込機は極めてよ
く知られている。この空気圧式固着具打込機の代表的な
ものの構成は、加圧空気を溜める中空ハンドルを有する
ハウジングと、ハウジングに設けられたメインシリンダ
と、メインシリンダ内を往復動するように配置され、下
方のノーズにある固着具を打撃する打込部材が連結され
たメインピストンと、メインシリンダへの加圧空気の供
給を阻止する静止位置とメインシリンダへ加圧空気を供
給する発射位置との間を移動するメインバルブと、メイ
ンバルブを静止位置と発射位置との間で移動させるよう
にメインバルブへの加圧空気を制御するトリガバルブと
を備え、トリガバルブは、押さないときにはメインバル
ブを静止位置に位置させ、押したときにはメインバルブ
を発射位置に位置させるようにメインバルブへの加圧空
気を制御するトリガバルブピンを有し、トリガバルブピ
ンを押すためのトリガレバーがハンドルに設けられてお
り、トリガレバーには、トリガバルブピンの押し作用を
有効にするトリップレバーが取付けられている。
【0003】上記の構成で成る固着具打込機は、トリガ
レバーの引き操作によってトリップレバーを介してトリ
ガバルブピン押して、静止位置にあったメインバルブを
発射位置に移動させ、メインピストンを下方のノーズ側
に急激に移動させ、次に、トリガレバーを放して戻すこ
とにより、トリガバルブピンを戻して、発射位置にあっ
たメインバルブを静止位置に移動させ、メインピストン
上方のシリンダ室への加圧空気の供給を停止するととも
にメインシリンダとハウジングとの間の復帰用加圧空気
溜めからメインピストン下方のシリンダ室に加圧空気を
供給してメインピストンを復帰させ、この復帰の際にメ
インピストン上方のシリンダ室の空気をハウジングの外
側に排気し、また、復帰の際に次の固着具をノーズに送
ったりしている。固着具打込機において、一般に、ノー
ズの先端が打込対象物に押されているときにのみトリガ
レバーのトリガバルブピンの押し作用を有効にし、ノー
ズが打込対象物から離れているときにはトリガレバーの
作用を無効にする安全機構が設けられている。この安全
機構は、ノーズ先端からノーズに沿って後方に延び、そ
の後端がトリガレバーに設けられたトリップレバーに延
びる安全アームで構成され、この安全アームはノーズ先
端が打込対象物に押されると後方に移動して、トリガレ
バーに設けられたトリップレバーを押すように係合し、
トリガバルブピンの押し作用を有効にする。従って、ノ
ーズの先端が打込対象物に押されていないときには固着
具は発射しないので安全性が保たれている。
【0004】かかる固着具打込機は手軽で便利であるた
め、建築現場において多用されている。ところで、建築
現場において、これら固着具打込機を用いて、釘等の固
着具を木材等の打込対象物に狙い通りの位置と姿勢で打
込めるようにするには、打込機とそれを持つ手や身体の
ための空間を必要とする。壁等の場合には十分な空間を
確保できる場合が多いけれど、例えば、天井上の空間
や、特に現代の工法による和風天井で和風天井板の端部
を載置する回り縁の柱のある部位は極端に狭い。このよ
うな狭い空間での打込作業ができる程に小さい固着具打
込機は既に開発されており、特開平6−8157号公報
に記載されている。
【0005】以下、上記の出願公開公報の図4及び図5
に示された固着具打込機の構成及び動作について、図1
及び図2を参照して概略的に説明する。固着具打込機1
は、加圧空気を溜める中空ハンドル2を有するハウジン
グ3と、ハウジングに設けられたメインシリンダ5と、
メインシリンダ内を往復動するように配置され、下方の
ノーズにある固着具を打撃する打込部材6が連結された
メインピストン7と、メインシリンダへの加圧空気の供
給を阻止する静止位置(図1)とメインシリンダへ加圧
空気を供給する発射位置(図2)との間を移動するメイ
ンバルブ9と、メインバルブ9を静止位置と発射位置と
の間で移動させるようにメインバルブへの加圧空気を制
御するトリガバルブ10とを備えている。トリガバルブ
10は、押さないときにはメインバルブ9を静止位置に
位置させ、押したときにはメインバルブを発射位置に位
置させるようにメインバルブへの加圧空気を制御するト
リガバルブピン11を有し、トリガバルブピンを押すた
めのトリガレバー13がハンドル2に設けられており、
トリガレバー13には、トリガバルブピンの押し作用を
有効にするトリップレバー14が取付けられている。ま
た、ノーズ15の先端には、トリップレバー14に係合
するように、延びる安全アーム17が設けられている。
【0006】固着具打込機1において、メインバルブ9
は、メインシリンダ5とトリガバルブ10の間の位置
に、メインピストン7とほぼ平行に移動できるように設
けられている。メインバルブ9の上面とメインシリンダ
5の上面との間には空気連通路18が形成されている。
メインバルブ9は、静止位置にあるとき空気連通路18
にハンドル2に形成されたリザーバ19の加圧空気が流
入しないようにシールする上面側のシール21と、トリ
ガバルブ10からの制御空気を受ける制御室22に配置
された大径の受圧部分23と、上面側から下面側に貫通
して、空気連通路18からの空気をハウジングの排気穴
25へ送る貫通穴26とから成る。メインバルブ9が図
1の静止位置にあるとき、メインピストン7の上方のシ
リンダ室の空気は空気連通路18及び貫通穴26を経て
排気穴25ハウジング外部へ通じており、メインバルブ
9が図2の発射位置にあるとき、メインバルブ9は下面
がハウジング面との間に設けたシール材に当接するまで
下降して貫通穴26と排気穴25との間をシールしてい
る。
【0007】動作において、ノーズ15を打込対象物に
押付けて安全アーム17を押上げた後、図1の静止位置
から、トリガレバー13を発射位置に引くと、トリガバ
ルブ10から制御室22への加圧空気の供給が停止され
るとともに、制御室22内の加圧空気がトリガバルブ1
0から排気され、メインバルブ9の受圧部分23への加
圧空気による押上げ力がなくなる。一方、メインバルブ
9の上面側には空気圧が加えられたままであるからメイ
ンバルブ9は下方に下がり、シール21がハウジングか
ら離れてシールが解除される一方、メインバルブ9の貫
通穴26と排気穴25との間がシールされて加圧空気が
出るのを阻止する。これにより、空気連通路18にはリ
ザーバ19から加圧空気が供給され、メインピストン7
に空気圧が作用して急激に押下げ、ノーズ15にある固
着具を対象物に打込む。この時、メインピストン7の下
方側の空気とメインピストン上方の加圧空気がリターン
チャンバ27に溜められる。トリガレバーを戻すと、加
圧空気が制御室22に供給され、メインバルブ9の受圧
部分23に加わるメインバルブ押上げ力が大きくなって
メインバルブを押上げ、シール21が密接してメインシ
リンダ5への加圧空気の供給を遮断する。同時に、メイ
ンバルブ9が上がって貫通穴26を排気穴25に連通さ
せることにより、メインピストン7の上部側の加圧空気
が空気連通路18、貫通穴26、排気穴25を通って排
気され、他方、メインピストン7の下面にはリターンチ
ャンバ27からの加圧空気が作用して、メインピストン
7が図1の静止状態に復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる固着具打込機に
おいてでさえも、極端に狭い場所ではノーズの先端に延
びる安全アームが邪魔になり、取り外さざるを得ない場
合もある。安全アームを取り外した場合には、固着具の
打込動作を行わせるため、トリガレバーの引き動作は常
に有効にされる。この場合、作業者は打込作業には十分
な注意を払ってトリガレバーを操作している。ところ
が、加圧空気を供給するホースを、加圧空気を溜める中
空ハンドルの供給口部分(図1の符号29を参照された
い)にカプラで接続するとき、固着具の誤射を起こす惧
れがあった。作業者が誤ってトリガレバーを引いたまま
でハンドルを握って、供給口部分にホースを接続する
と、ハンドルの中空部分に供給された加圧空気がそのま
まメインバルブ9を押下げて空気連通路18に流入し、
メインピストンを発射位置に移動させるため、ノーズに
固着具があるとその固着具を打込部材が叩くからであ
る。このような状況は、安全機構が設けられている場合
にもあり得ることである。すなわち、ノーズ先端が何か
に押されてトリップレバーがトリガレバーを有効に作用
させる位置にあれば、ホースをハンドルの供給口に接続
するとき、固着具の誤射を起こす惧れがある。
【0009】従って、本発明の目的は、加圧空気を供給
するホースを、加圧空気を溜める中空ハンドルの供給口
部分にカプラで接続するときの固着具の誤射を確実に防
止する空気圧式固着具打込機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、加圧空気を溜める中空ハンドルを
有するハウジングと、ハウジングに設けられたメインシ
リンダと、メインシリンダ内を往復動するように配置さ
れ、下方のノーズにある固着具を打撃する打込部材が連
結されたメインピストンと、メインシリンダへの加圧空
気の供給を阻止する静止位置とメインシリンダへ加圧空
気を供給する発射位置との間を移動するメインバルブ
と、メインバルブを前記静止位置と前記発射位置との間
で移動させるようにメインバルブへの加圧空気を制御す
るトリガバルブとを備え、該トリガバルブは、押さない
ときにはメインバルブを前記静止位置に位置させ、押し
たときにはメインバルブを前記発射位置に位置させるよ
うにメインバルブへの加圧空気を制御するトリガバルブ
ピンを有し、該トリガバルブピンを押すためのトリガレ
バーがハンドルに設けられており、トリガレバーには、
トリガバルブピンの押し作用を有効にするトリップレバ
ーが取付けられている空気圧式固着具打込機であって、
前記トリガレバーを引いた状態でハンドル内に加圧空気
を供給したときはトリップレバーと係合せず、トリガレ
バーを戻した状態でハンドル内に加圧空気を供給したと
きトリップレバーと係合して、該トリップレバーをトリ
ガバルブピンを有効に押圧できる有効作用位置に位置さ
せる安全手段が設けられていることを特徴とする空気圧
式固着具打込機が提供され、これにより、ハンドルに加
圧空気が供給されない限り、トリガレバーは有効に作用
できなくなる。
【0011】本発明において、上記安全手段は、ハンド
ルの加圧空気が供給されるシリンダと、該シリンダに収
容されて、トリガレバーが戻された位置でのトリップレ
バーの自由端に係合するように延び出るピストンとから
構成できる。また、本発明の安全手段は、従来から多用
されている固着具打込機だけでなく、図1及び図2に示
す固着具打込機においても適用できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図3〜図7を
参照しながら説明する。先ず、本発明の実施例に係る固
着具打込機31は、本発明の主要部分(すなわち、トリ
ップレバーをリザーバ内の加圧空気によって有効作用位
置に位置させるように係合する安全機構の部分)を除い
て、図1及び図2に示した固着具打込機1の構成とほぼ
同じであり、固着具の打込動作もほぼ同じであるので、
図1及び図2の固着具打込機1と同じ部材には同じ符号
を付して説明する。
【0013】図3において、固着具打込機31は、加圧
空気を溜めるリザーバ19が形成された中空ハンドル2
を有するハウジング3を有する。ハウジング3には、メ
インシリンダ5と、メインシリンダ内を往復動するよう
に配置され、下方のノーズにある固着具を打撃する打込
部材6が連結されたメインピストン7と、メインシリン
ダへの加圧空気の供給を阻止する静止位置とメインシリ
ンダへ加圧空気を供給する発射位置との間を移動するメ
インバルブ9と、メインバルブ9を静止位置と発射位置
との間で移動させるようにメインバルブへの加圧空気を
制御するトリガバルブ10とが設けられている。トリガ
バルブ10は、押さないときにはメインバルブ9を静止
位置に位置させ、押したときにはメインバルブを発射位
置に位置させるようにメインバルブへの加圧空気を制御
するトリガバルブピン11を有し、トリガバルブピンを
押すためのトリガレバー13がハンドル2に設けられて
おり、トリガレバー13には、トリガバルブピンの押し
作用を有効にするトリップレバー14が取付けられてい
る。本実施例においては、ノーズ15の先端からトリッ
プレバー14には安全アームが設けられていない。
【0014】メインバルブ9は、メインシリンダ5とト
リガバルブ10の中間の位置に、メインピストン7とほ
ぼ平行に移動できるように設けられている。メインバル
ブ9の上面とメインシリンダ5の上面との間には空気連
通路18が形成されている。メインバルブ9は、静止位
置にあるとき空気連通路18にハンドル2内のリザーバ
19の加圧空気が流入しないようにシールする上面側の
シール21と、トリガバルブ10からの制御空気を受け
る制御室22に配置された大径の受圧部分23と、上面
側から下面側に貫通して、空気連通路18からの空気を
ハウジングの排気穴25へ送る貫通穴26とから成る。
なお、本実施例においては、トリガバルブ10からの制
御空気は、図3の背面に形成された空気通路32(破線
で示す)を通ってメインバルブ9の制御室22に送ら
れ、制御室の空気は空気通路32を通ってトリガバルブ
10から排出される。メインバルブ9が図示の静止位置
にあるとき、メインピストン7の上方のシリンダ室の空
気は空気連通路18及び貫通穴26を経て排気穴25か
らハウジング外部へ排出されており、メインバルブ9が
発射位置にあるとき、メインバルブ9の下面はハウジン
グ面との間に設けたシール材に当接して貫通穴26がシ
ールされ、排気穴25への排気がなくなる。なお、ハン
ドル2の端部には、加圧空気供給口29が取付けられ、
ここに、ポンプから延びるホースがカプラによって接続
され、ハンドル2のリザーバ19に加圧空気が供給され
る。
【0015】固着具打込機31の固着具の打込み動作
は、図1及び図2の固着具打込機1の動作とほぼ同じな
ので、図1及び図2を参照されたい。先ず、トリガバル
ブピン11を上げてトリガバルブ10を発射位置に移す
と、トリガバルブ10から空気通路32を経由して制御
室22へ送られる加圧空気が停止して、制御室22内の
加圧空気がトリガバルブ10から排気され、メインバル
ブ9の受圧部分23への加圧空気による押上げ力がなく
なる。一方、メインバルブ9の上面側には加圧空気圧が
加えられたままであるからメインバルブ9は下方に下が
り、シール21がハウジングの当接部分から離れてシー
ルが解除され、メインバルブ9の貫通穴26がシールさ
れ排気穴25から加圧空気が出るのを阻止する。これに
より、空気連通路18にはリザーバ19から加圧空気が
供給され、メインピストン7に空気圧が作用して急激に
押下げ、ノーズ15にある固着具としての釘33を対象
物に打込む。この時、メインピストン7の下方側の空気
とメインピストン上方の加圧空気がリターンチャンバ2
7に溜められる。
【0016】トリガレバー13を放すとトリガバルブピ
ン11が下がって、加圧空気がトリガバルブ10から空
気通路32を経由して制御室22に供給され、メインバ
ルブ9の受圧部分23に加わるメインバルブ押上げ力が
大きくなってメインバルブ9を押上げ、シール21が密
接してメインシリンダ5への加圧空気の供給を遮断す
る。メインバルブ9の上昇によって、貫通穴26が排気
穴25に連通し、メインピストン7の上部側の加圧空気
が、空気連通路18、貫通穴26及び排気穴25を通っ
て排気されて圧力が下げられ、他方、メインピストン7
の下面にはリターンチャンバ27からの加圧空気が作用
する。これによって、メインピストン7が静止状態に復
帰する。
【0017】本発明において、トリップレバー14を、
ハンドル2内のリザーバ19の加圧空気によって、有効
作用位置に位置させるように係合する安全機構35が設
けられている。トリップレバー14は、トリガレバー1
3の先端側に一端36が枢支されて、トリップレバー1
4の中間部分がトリガバルブピン11の端部を押すよう
に、トリガレバー13の枢支ピン37に向けて延びてい
る。トリップレバー14の自由端である先端に隣接し
て、本発明による安全機構35が設けられている。この
安全機構35は、リザーバ19から空気通路39を介し
て加圧空気が供給されるシリンダ40と、シリンダ40
に収容されて、トリガレバーが戻された位置でのトリッ
プレバー14の自由端42に係合するように延び出るピ
ストン43とから成る。なお、シリンダ40には、ピス
トン43を通常時シリンダ40内に引込めるコイルばね
44が設けられている。かかる安全機構35によって、
トリップレバー14を、リザーバ19に加圧空気がある
ときだけ、有効作用位置に位置させる。
【0018】今、図3のように、リザーバ19に加圧空
気が供給されない状態の場合、ピストン43はシリンダ
40の中に引込んだままになり、トリップレバー14の
自由端42には係合しない。従って、トリップレバー1
4は非作用位置にある。この非作用位置では、図4に示
すように、トリガレバー13を引いても、トリップレバ
ー14は、トリガバルブピン11を押さずに、ピストン
11から離れるように回動してしまう。図5に図示のよ
うに、作業者がトリガレバー13を引いたままでハンド
ル2を握って供給口29にホースを接続した場合、リザ
ーバ19に入った加圧空気が空気通路39を通ってシリ
ンダ40に供給され、ピストン43をシリンダから押出
す。しかし、図5に図示のように、トリップレバー14
の自由端42は、ピストン43の経路から外れており、
トリップレバー14には係合しない。このため、ピスト
ン43がシリンダ40から押出されても、トリガバルブ
ピン11は押上げられず、トリガバルブ10は静止位置
のまま保持され、これによって、メインピストンが発射
位置に移動してノーズにある固着具を叩くことがなくな
る。
【0019】なお、図6及び図7は、トリガレバーを戻
した状態で、加圧空気がハンドル2のリザーバ19に供
給された通常の状態でのトリップレバー14の動作を示
している。加圧空気がハンドル2のリザーバ19に供給
された状態では、図6に図示のように、空気通路39か
らシリンダ40に加圧空気が供給され、ピストン43が
その進出経路中に位置しているトリップレバー14の自
由端42に係合するように押出され、これによって、ト
リップレバー14が、有効作用位置に位置させられる。
この状態で、トリガレバー13を引くと、図7に図示の
ように、トリップレバー14の中間部分がトリガバルブ
ピン11を押上げて、トリガバルブ10を発射位置にす
る。これによって、図2の発射状態と同じになり、固着
具が対象物に打込まれる。
【0020】なお、以上の説明では、特開平6−815
7号公報に記載の固着具打込機に、本発明の安全手段を
適用した例を示したが、従来からよく知られている固着
具打込機にも等しく、本発明の安全手段を適用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、トリガレバーを引いた
状態でハンドル内に加圧空気を供給したときはトリップ
レバーと係合せず、トリガレバーを戻した状態でハンド
ル内に加圧空気を供給したときトリップレバーと係合し
て、該トリップレバーをトリガバルブピンを有効に押圧
できる有効作用位置に位置させる安全手段が設けられて
いるので、作業者がトリガレバーを引いたままでハンド
ルを握って供給口にホースを接続しても、トリップレバ
ーは非作用位置にあるので、トリガバルブピンは押上げ
られず、トリガバルブは静止位置のまま保持され、これ
によって、ノーズにある固着具を叩くことがなくなる。
従って、加圧空気を供給するホースを、加圧空気を溜め
る中空ハンドルの供給口部分にカプラで接続するときの
固着具の誤射を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】狭い場所にも使用できる公知の固着具打込機の
静止位置の断面図である。
【図2】図1の固着具打込機の発射位置の部分断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に係る固着具打込機の加圧空
気供給前の状態を示す断面図である。
【図4】図3の固着具打込機のトリガレバーを引いた状
態の断面図である。
【図5】図4の固着具打込機において、トリガレバーを
ひいたまま、加圧空気を供給した状態を示す断面図であ
る。
【図6】図3の固着具打込機に加圧空気を供給した後の
トリガレバーの操作前の状態を示す部分断面図である。
【図7】図3の固着具打込機に加圧空気を供給した後の
トリガレバーの操作後の状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 公知の固着具打込機 2 ハンドル 3 ハウジング 5 メインシリンダ 6 打込部材 7 メインピストン 9 メインバルブ 10 トリガバルブ 11 トリガバルブピン 13 トリガレバー 14 トリップレバー 15 ノーズ 18 空気連通路 19 リザーバ 22 制御室 25 排気穴 26 貫通穴 29 供給口 31 本発明の固着具打込機 32 空気通路 35 安全機構 37 トリガレバーの枢支ピン 39 空気通路 40 シリンダ 42 トリップレバーの自由端 43 ピストン 44 コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧空気を溜める中空ハンドルを有する
    ハウジングと、ハウジングに設けられたメインシリンダ
    と、メインシリンダ内を往復動するように配置され、下
    方のノーズにある固着具を打撃する打込部材が連結され
    たメインピストンと、メインシリンダへの加圧空気の供
    給を阻止する静止位置とメインシリンダへ加圧空気を供
    給する発射位置との間を移動するメインバルブと、メイ
    ンバルブを前記静止位置と前記発射位置との間で移動さ
    せるようにメインバルブへの加圧空気を制御するトリガ
    バルブとを備え、該トリガバルブは、押さないときには
    メインバルブを前記静止位置に位置させ、押したときに
    はメインバルブを前記発射位置に位置させるようにメイ
    ンバルブへの加圧空気を制御するトリガバルブピンを有
    し、該トリガバルブピンを押すためのトリガレバーがハ
    ンドルに設けられており、トリガレバーには、トリガバ
    ルブピンの押し作用を有効にするトリップレバーが取付
    けられている空気圧式固着具打込機において、 前記トリガレバーを引いた状態でハンドル内に加圧空気
    を供給したときはトリップレバーと係合せず、トリガレ
    バーを戻した状態でハンドル内に加圧空気を供給したと
    きトリップレバーと係合して、該トリップレバーをトリ
    ガバルブピンを有効に押圧できる有効作用位置に位置さ
    せる安全手段が設けられていることを特徴とする空気圧
    式固着具打込機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の固着具打込機におい
    て、前記安全手段は、ハンドルの加圧空気が供給される
    シリンダと、該シリンダに収容されて、トリガレバーが
    戻された位置でのトリップレバーの自由端に係合するよ
    うに延び出るピストンとから成ることを特徴とする固着
    具打込機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の固着具打込機におい
    て、前記メインバルブは、メインシリンダとトリガバル
    ブの間の位置に、メインピストンとほぼ平行に移動でき
    るように設けられ、メインバルブ上面とメインシリンダ
    上面との間には空気連通路が形成されており、該メイン
    バルブは、静止位置にあるとき空気連通路にハンドルの
    加圧空気が流入しないようにシールする上面側のシール
    部分と、トリガバルブからの制御空気を受ける制御室に
    配置された大径の受圧部分と、上面側から下面側に貫通
    して、前記空気連通路からの空気をハウジングの排気穴
    へ送る貫通穴とから成り、メインバルブが前記静止位置
    にあるとき、メインピストン上方のシリンダ室の空気は
    前記空気連通路、前記貫通穴及び前記排気穴を経てハウ
    ジング外部へ通じており、前記メインバルブが前記発射
    位置にあるとき、メインバルブによって前記貫通穴がシ
    ールされていることを特徴とする固着具打込機。
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