JPH08197370A - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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JPH08197370A
JPH08197370A JP741795A JP741795A JPH08197370A JP H08197370 A JPH08197370 A JP H08197370A JP 741795 A JP741795 A JP 741795A JP 741795 A JP741795 A JP 741795A JP H08197370 A JPH08197370 A JP H08197370A
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JP
Japan
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cutting oil
drill
head unit
work
crankshaft
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JP741795A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Togami
秀俊 戸上
Masaki Sakai
正樹 酒井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削油の飛散に起因する周囲の汚損、並びに
加工屑の飛散に起因する駆動部分の不具合を可及的に防
止すること。 【構成】 本発明は、ドリル24を貫挿させる基端開口
52dおよび先端開口52cを有して構成されており、
少なくとも加工時において前記先端開口52cの周縁部
をクランクシャフトWにおけるバランスウェイトBの周
面に圧接させる態様で前記ドリル24の周囲を囲繞する
収容部52を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリル等の回転工具を
用いてワークに加工を施す加工装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドリル、リーマ、フライス、
エンドミル等々の回転工具を用いてワークに穿孔、切
削、研削等の加工を施す加工装置では、これら加工の際
に切削油を用いている。
【0003】切削油は、回転工具における刃先部の冷却
および潤滑を図ることによって当該回転工具の寿命を長
くし、かつワークの仕上げ面を美しくするために使用す
るもので、通常、回転工具の周囲から吹き付けたり、回
転工具の内部から刃先部に供給するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の加
工装置にあっては、加工時において回転工具が高速で回
転しているため、該回転工具に供給した切削油および加
工によって生じた切り粉等の加工屑がそれぞれ周囲に飛
散することになり、切削油によって周囲の汚損が招来さ
れるとともに、加工屑によって回転部分や摺動部分等の
駆動部分に不具合が発生する虞れがある。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、切削
油の飛散に起因する周囲の汚損、並びに加工屑の飛散に
起因する駆動部分の不具合を可及的に防止することので
きる加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転工具を貫
挿させる基端開口および先端開口を有して構成されてお
り、少なくとも加工時において前記先端開口の周縁部を
ワークに圧接させる態様で前記回転工具の周囲を囲繞す
る室体を備えている。
【0007】前記室体は、前記回転工具が取り付けられ
たヘッドユニットに保持され、かつ該回転工具に対して
その軸心方向に沿って進退可能に配設されていることが
好ましい。
【0008】また、前記室体の底部に排出口を設けると
ともに、少なくとも加工時における前記排出口の下方に
位置する部位に排出通路の基端を開口させ、室体の内部
の切削油や加工屑を排出通路を介して外部に排出するこ
とが好ましい。
【0009】
【作用】上記構成によれば、回転工具に供給した切削油
および加工によって生じた加工屑が室体の内部に捕捉さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図5乃至図7は、本発明に係る加工
装置を適用したワーク加工設備を概念的に示したもので
ある。ここで例示するワーク加工設備は、直列4気筒エ
ンジン用クランクシャフトおよびV型6気筒エンジン用
クランクシャフトのバランス修正加工ラインにおいて、
これらクランクシャフトWのアンバランスを修正すべく
バランスウェイトBの周面適宜位置に穿孔加工を施すた
めのもので、設備本体1の一側部にワーク割り出し手段
10を備えている。
【0011】ワーク割り出し手段10は、図5および図
6に示すように、上述した直列4気筒エンジン用および
V型6気筒エンジン用の各クランクシャフトWで共通と
なるクランクジャーナルJを複数箇所で挟持し、これら
クランクシャフトWをそれぞれ水平軸回りに回動可能に
支持するワーククランパ11と、このワーククランパ1
1に支持させたクランクシャフトWの一方端部に駆動軸
12を介して係合接続すべく当該ワーククランパ11の
一方端延長域に配置されており、駆動した場合に上記ク
ランクシャフトWを任意の方向に回動させる一方、停止
した場合に上記クランクシャフトWの回動を阻止して任
意の位相に保持させる割り出しモータ13と、この割り
出しモータ13の駆動軸12延長上に該駆動軸12に対
して近接離反する態様で移動可能に配設されており、上
記ワーククランパ11に保持させたクランクシャフトW
の他方端部に係合する心押し軸14とを備えて構成され
るもので、上記ワーククランパ11に支持させたクラン
クシャフトWにおけるバランスウェイトBのアンバラン
ス位置、つまりバランスウェイトBの周面における穿孔
加工予定位置に対応する部位をそれぞれ設備本体1の中
央部側(図5および図6においてそれぞれ右方側)に向
けて水平に配置する作用を成す。
【0012】一方、上記ワーク加工設備は、水平方向に
沿って任意の位置に移動可能に配設されたスライドテー
ブル2の上面にヘッドユニット20を備えている。ヘッ
ドユニット20は、上記ワーク割り出し手段10に近接
する側の端部が幅広に形成された略T字状を成すもの
で、図2に示すように、その内部中央に主軸21を回動
可能に支承している。主軸21は、その軸心の延長線が
上記ワーククランパ11に支持されたクランクシャフト
Wの軸心延長線に直交する態様で上記ヘッドユニット2
0に水平に貫通配置されており、上記ワーク割り出し手
段10から離反した突出端部にドリブンプーリ22を保
持しているとともに、他方の端部にスタブホルダ23を
介してドリル24を保持している。ドリブンプーリ22
は、タイミングベルト25およびドライブプーリ26を
介して上記スライドテーブル2に保持されたインバータ
モータ27の駆動軸28に接続されており、該インバー
タモータ27が駆動された場合にその駆動力をこれらド
ライブプーリ26およびタイミングベルト25を介して
上記主軸21に伝達する作用を成す。ドリル24は、高
剛性で、中心部にオイルホール(図示せず)を有した超
硬タイプのもので、当該オイルホールを上記スタブホル
ダ23のオイル接続通路23aに連通させ、かつ該スタ
ブホルダ23からの突出長さを比較的短くした状態で上
記主軸21の軸心上に配設されている。同図に示すよう
に、上記スタブホルダ23のオイル接続通路23aは、
その基端部が該スタブホルダ23の基端面に開口してお
り、上記主軸21のメインオイル通路21a並びにロー
タリジョイント29を介して図示していない切削油の供
給手段に接続されている。
【0013】また、上記ヘッドユニット20は、図3お
よび図4に示すように、上記主軸21の両側に位置する
部位にそれぞれストッパロッド30およびガイドロッド
40を備えている。
【0014】ストッパロッド30は、上記ヘッドユニッ
ト20における幅広部分の上方部に上記主軸21と平行
となる態様で軸心回りに回動可能、かつ軸心方向に移動
不可能に貫挿されており、それぞれ上記ワーク割り出し
手段10から離反した突出端部にストッパレバー31を
保持しているとともに、他方の突出端部に操作レバー3
2を保持している。ストッパレバー31は、揺動部31
aと作用部31bとが互いに直角に結合した略L字状を
成すもので、上記揺動部31aを介して各ストッパロッ
ド30に固着され、かつ上記作用部31bがそれぞれ各
ストッパロッド30の端部から該ストッパロッド30の
軸心方向に沿って延在されている。操作レバー32は、
上記ストッパロッド30を個々の軸心回りに回動させる
ためのもので、各ストッパロッド30からそれぞれ径外
方向に向けて延在されている。
【0015】ガイドロッド40は、上記ヘッドユニット
20における各ストッパロッド30の下方に位置する部
位に配設されたブッシュ41を介して当該ヘッドユニッ
ト20に貫挿され、上記主軸21の軸心方向に沿って移
動可能に配設されたもので、それぞれ上記ワーク割り出
し手段10から離反した突出端部に位置決めドグ42を
保持しているとともに、他方の突出端部間にそれぞれコ
イルスプリング43を介して移動体50を保持してい
る。
【0016】位置決めドグ42は、各ガイドロッド40
から径外方向に向けて突出したもので、上述した各スト
ッパロッド30におけるストッパレバー31の揺動部3
1aが鉛直下方に占位された場合に該ストッパレバー3
1における作用部31bの先端面に干渉する一方、上記
ストッパレバー31の揺動部31aが水平方向に占位さ
れた場合に該ストッパレバー31における作用部31b
の先端面に干渉しない態様で設けられている。
【0017】移動体50は、図2乃至図4に示すよう
に、上記ドリル24におけるスタブホルダ23からの突
出長さよりも短い厚さを有した中空の矩形箱状を成し、
その上下両壁に取入口52aおよび排出口52bが形成
されているとともに、その左右両壁にそれぞれ外方に向
けて突出する支持アーム51が形成された収容部52
と、これら取入口52aおよび排出口52bを介して上
記収容部52に連通された切削油通路53とを備えてお
り、上記ガイドロッド40の延在方向に沿う態様で上記
ヘッドユニット20に対して近接離反移動可能に配設さ
れている。
【0018】収容部52は、図1および図4からも明ら
かなように、上記ドリル24の軸心延長上に位置する部
位の前後両壁に、それぞれドリル24の外径よりも僅か
に太径、実施例ではドリル24の外径+0.1mmの大
きさに形成された先端開口52cおよび基端開口52d
を有しており、上記ヘッドユニット20に対して最も近
接移動した場合にこれら基端開口52d、並びに先端開
口52cを介して上記ドリル24が貫通配置される。こ
の収容部52において先端開口52cおよび基端開口5
2dが形成された前後両壁は、それぞれ鋼材、たとえば
前壁がSKS3(合金工具鋼鋼材)、後壁がS45C
(機械構造用炭素鋼鋼材)によって成形されており、先
端開口52cの外部周囲に環状の突部52eを有してい
るとともに、基端開口52dの外部周囲に環状の凹部5
2fを有している。また、収容部52の前後両壁は、そ
れぞれネジ等の締結手段によって容易に着脱可能に構成
され、かつ上述した各開口52c,52dの内径の異な
るものがそれぞれ複数種類ずつ用意されており、加工に
適用するドリル24の外径に応じて段取替え時に適宜交
換し、上記各開口52c,52dが常にドリル24の外
径+0.1mmの内径を確保できるようになっている。
【0019】切削油通路53は、図2および図4に明示
するように、断面が矩形状に形成されたもので、上記収
容部52の取入口52aからは一旦鉛直上方に向けて延
在した後、略直角に屈曲して上記ヘッドユニット20の
上方部まで延在され、さらに該ヘッドユニット20のほ
ぼ中央に位置する部位から略直角に屈曲して再び鉛直上
方に向けて延在されており、その上端部を介して上述し
た図示していない切削油の供給手段に接続されている一
方、上記収容部52の排出口52bからは鉛直下方に向
けて延在されている。なお、図中の符号54は、上記ヘ
ッドユニット20の上面に取り付けられたガイドローラ
であり、上記切削油通路53におけるヘッドユニット2
0の上方部に延在する部分の移動を案内する作用を成
す。
【0020】さらに、上記ワーク加工設備には、図5乃
至図7に示すように、上記ワーク割り出し手段10と上
記スライドテーブル2との間に位置する部位に上下方向
に向けて排出ガイド通路60が延在されているととも
に、該排出ガイド通路60の下方に位置する部位に回収
溝61が配設されている。排出ガイド通路60は、その
上端部開口60aが上記ワーク割り出し手段10に支持
させたクランクシャフトWの全長にほぼ等しい長さを有
し、かつ上記移動体50における切削油通路53の下端
開口53aよりも十分な幅を有して構成されており、上
記収容部52の前壁を上記ワーク割り出し手段10に支
持させたクランクシャフトWにおけるバランスウエイト
の周面に当接させた際に、当該上端部開口60aの延長
域が常時切削油通路53の下端開口53aを含む位置に
配設されている。回収溝61は、上記ワーク割り出し手
段10が配設された設備本体1の一側部から他側部に向
けて漸次低くなる態様で傾斜配置されており、図には示
していないが、その下端部に接続された返却通路および
オイルフィルタを介して上述した図示していない切削油
の供給手段に接続されている。なお、図中の符号63
は、上記回収溝61の上端部に配設された洗浄ノズルで
あり、該回収溝61の上面に下方に向けて切削油を噴射
する作用を成す。また、図中の符号62は、回収溝61
の両側に配設されたガイドプレートであり、該回収溝6
1に向けて漸次低くなる態様で傾斜配置されている。
【0021】上記のように構成されたワーク加工設備で
は、上記一対の操作レバー32を介して各ストッパロッ
ド30を適宜軸心回りに回動し、上記ストッパレバー3
1の揺動部31aをそれぞれ鉛直下方に占位させると、
図3に示すように、該ストッパレバー31における作用
部31bの先端面がそれぞれ対応するガイドロッド40
の位置決めドグ42と干渉する位置に配置されるため、
これら作用部31bの先端面および位置決めドグ42が
互いに当接することによってヘッドユニット20からの
移動体50の離隔位置が規制され、当該移動体50がヘ
ッドユニット20から最も離隔した場合に上記ドリル2
4の先端部が基端開口52dを介して収容部52に収容
配置された状態となる。このとき、各ガイドロッド40
における上記収容部52の支持アーム51および上記ブ
ッシュ41間に介在されたコイルスプリング43は、そ
れぞれ圧縮された状態にあり、個々の押圧力によって上
記移動体50を常時ヘッドユニット20から最も離隔し
た位置に保持している。また、上記移動体50がヘッド
ユニット20から最も離隔配置された場合、該ヘッドユ
ニット20に設けられたマイクロスイッチ70は、その
レバー71が一方のガイドロッド40における位置決め
ドグ42の先端面に当接し、かつ図示していない接点が
開成状態に保持されている。因に、このワーク加工設備
では、ヘッドユニット20に設けられた一対の操作レバ
ー32を介して各ストッパロッド30を適宜回動し、上
記ストッパレバー31の揺動部31aをそれぞれ水平方
向に占位させると、該ストッパレバー31における作用
部31bの先端面が対応するガイドロッド40の位置決
めドグ42と干渉しない位置に退避され、上記移動体5
0をヘッドユニット20からさらに離隔移動させること
ができるため、ドリル24の掃除や交換作業を容易に行
うことが可能となる。
【0022】今、上記ストッパレバー31における作用
部31bの先端面とガイドロッド40の位置決めドグ4
2とが互いに当接し、かつヘッドユニット20とワーク
割り出し手段10との間が最も離隔した初期状態から図
示していない起動スイッチをONすると、予めアンバラ
ンス量とその位置とが検出されたクランクシャフトWが
搬送ローダ80によって図示していないアンバランス検
出設備からワーク加工設備に搬入され、そのクランクジ
ャーナルJを介して当該クランクシャフトWがワーク割
り出し手段10のワーククランパ11に支持される。
【0023】クランクシャフトWがワーククランパ11
に支持されると、上記割り出しモータ13の駆動軸12
および心押し軸14がそれぞれクランクシャフトWの端
部に係合された後、検出されたアンバランスの位置を示
すデータに基づいて割り出しモータ13が適宜駆動さ
れ、バランスウェイトBの周面における穿孔加工予定位
置が設備本体1の中央部側に向けて水平に配置される。
【0024】クランクシャフトWの割り出しが完了する
と、次いでスライドテーブル2が該クランクシャフトW
の軸心方向に適宜移動することによって上記バランスウ
ェイトBにおける穿孔加工予定位置の延長上にドリル2
4が配置され、この状態から上記インバータモータ27
の駆動によってドリル24の回転が開始されるととも
に、上記スライドテーブル2がクランクシャフトWに対
して近接移動される。
【0025】上記スライドテーブル2がクランクシャフ
トWに対して近接移動すると、まず、上記移動体50に
おける収容部52の前壁、より正確には先端開口52c
の外部周囲に形成された環状の突部52eがクランクシ
ャフトWにおけるバランスウェイトBの周面に当接さ
れ、当該バランスウェイトBの周面によって先端開口5
2cが閉塞される。
【0026】この状態からさらにスライドテーブル2の
移動が進行すると、上記一対のコイルスプリング43を
撓めながら上記移動体50に対してヘッドユニット20
が近接移動することになり、これらコイルスプリング4
3の押圧力によって上記収容部52の突部52eがバラ
ンスウェイトBの周面に圧接された状態となる。
【0027】このとき、上記移動体50と上記ヘッドユ
ニット20との相対移動に伴い、ガイドロッド40の位
置決めドグ42によって上記マイクロスイッチ70のレ
バー71が傾動され、上述した図示していない接点が閉
成することになり、当該マイクロスイッチ70からの出
力信号に基づいて上述した図示していない切削油の供給
手段が駆動することにより、ロータリジョイント29、
メインオイル通路21aおよびスタブホルダ23のオイ
ル接続通路23aを介してドリル24の刃先に切削油が
供給されるとともに、切削油通路53の上端部からその
内部に切削油が供給される。ここで、上記の状態におい
ては、上述したように収容部52の先端開口52cがク
ランクシャフトWにおけるバランスウェイトBの周面に
よって閉塞され、かつ基端開口52dがドリル24によ
って塞がれた状態にあるため、回転状態にあるドリル2
4の刃先から噴射された切削油、並びに切削油通路53
の内部を通過する切削油のいずれもが当該切削油通路5
3および収容部52の内部に捕捉され、下端開口53a
を介して排出ガイド通路60の内部に排出されることに
なり、切削油の飛散に起因するワーク加工設備の周囲の
汚損が招来されることはない。
【0028】さらに、上記スライドテーブル2の移動が
進行すると、やがてドリル24の刃先がクランクシャフ
トWにおけるバランスウェイトBの周面に到達し、該ド
リル24による穿孔加工が開始されることになる。
【0029】このとき、ドリル24の刃先部およびその
周面には、上述した図示していないオイルホール並びに
切削油通路53から十分な切削油が供給されるているた
め、該刃先部の冷却および潤滑が図られるとともに、穿
孔加工の仕上げ面が美しくなる。しかも、上述した状態
と同様に、収容部52の先端開口52cがクランクシャ
フトWにおけるバランスウェイトBの周面によって閉塞
され、かつ基端開口52dがドリル24によって塞がれ
た状態にあるため、回転状態にあるドリル24の刃先か
ら噴射された切削油、並びに切削油通路53の内部を通
過する切削油、さらには穿孔加工によって発生する切り
粉のいずれもが当該切削油通路53および収容部52の
内部に捕捉され、さらにこの切削油通路53を通過する
切削油の勢いによって下方に導かれ、下端開口53aを
介して排出ガイド通路60の内部に確実に排出されるこ
とになり、切削油の飛散に起因するワーク加工設備の汚
損が招来されたり、切り粉の飛散に起因する回転部分や
摺動部分等の駆動部分に不具合が発生する虞れが全くな
い。
【0030】なお、排出ガイド通路60に排出された切
り粉を含む切削油は、回収溝61に収集された後、上記
洗浄ノズル63から噴射された切削油と共に返却通路
(図示せず)を通過し、この間オイルフィルタ(図示せ
ず)によって切り粉を除去した状態で上述した図示して
いない切削油の供給手段に返却されることになる。
【0031】バランスウェイトBへの穿孔加工が終了す
ると、上記スライドテーブル2がクランクシャフトWに
対して離隔移動され、ドリル24がバランスウェイトB
から除去された後、収容部52の前壁がバランスウェイ
トBの周面から離隔され、上記ヘッドユニット20が再
びワーク割り出し手段10から最も離隔した初期状態に
復帰する。その際、移動体50がヘッドユニット20か
ら最も離隔配置された時点でマイクロスイッチ70がO
FFされ、直ちに上述した図示していない切削油の供給
手段が停止して切削油の供給がストップすることになる
ため、排出ガイド通路60の上端開口延長域から切削油
通路53の下端開口53aが外れた場合に切削油が外部
に流出することはない。
【0032】ヘッドユニット20が初期状態に復帰する
と、上記ドリル24の回転が停止した状態で割り出しモ
ータ13が適宜駆動され、バランスウェイトBの周面に
おける次の穿孔加工予定位置が設備本体1の中央部側に
向けて水平に配置される。
【0033】以下、上述した作用が繰り返し行われ、ク
ランクシャフトWにおけるバランスウェイトBの周面に
順次所望の穿孔加工が施されることになる。
【0034】なお、上記実施例では、クランクシャフト
におけるバランスウェイトの周面にドリルを用いて穿孔
加工を施す加工装置を例示しているが、その他の回転工
具、たとえばリーマ、フライス、エンドミル等々を用い
てその他のワークに加工を施すものにももちろん適用す
ることが可能である。この場合、加工は必ずしも穿孔加
工に限定されず、切削や研削等の加工を施すものでもよ
い。
【0035】また、上記実施例では、室体を移動させる
ことによって先端開口の周縁部をワークに圧接させるよ
うにしているが、ワークを移動させることによって該ワ
ークを先端開口の周縁部に圧接させるように構成しても
よい。なお、この場合においては、室体を移動可能に配
設する必要がないため、該室体に直接排出通路を接続す
ることも可能である。また室体は、実施例の如くヘッド
ユニットに保持させることが好ましいものの、該ヘッド
ユニットから独立して設けるようにしても構わない。
【0036】さらに、上記実施例では、回転工具のオイ
ルホールを介して刃先部に切削油を供給するとともに、
切削油通路を介して外部からも切削油を供給するように
しているが、本発明はこれに限定されず、たとえばこれ
らのうちの一方から回転工具の刃先部に切削油を供給す
るようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る加工
装置によれば、回転工具に供給した切削油および加工に
よって生じた加工屑がそれぞれ室体の内部に捕捉される
ため、周囲の汚損、並びに駆動部分の不具合が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工装置の一実施例を示す要部拡
大図である。
【図2】図1に示した実施例装置を概念的に示す断面側
面図である。
【図3】図2における矢視 III で示す一部展開断面図
である。
【図4】図2における矢視 IV 図である。
【図5】図1に示した実施例装置を適用するワーク加工
設備の全体を概念的に示した側面図である。
【図6】図5における矢視 VI 図である。
【図7】図5における VII−VII 線断面図である。
【符号の説明】 20…ヘッドユニット 24…ドリル 43…コイルスプリング 50…移動体 52…収容部 52b…排出口 52c…先端開口 52d…基端開口 53…切削油通路 53a…下端開口 60…排出ガイド通路 60a…上端部開口 B…バランスウェイト W…クランクシャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具を用いてワークに加工を施す加
    工装置において、 前記回転工具を貫挿させる基端開口および先端開口を有
    して構成されており、少なくとも加工時において前記先
    端開口の周縁部を前記ワークに圧接させる態様で前記回
    転工具の周囲を囲繞する室体を備えたことを特徴とする
    加工装置。
  2. 【請求項2】 前記室体は、前記回転工具が取り付けら
    れたヘッドユニットに保持され、かつ該回転工具に対し
    てその軸心方向に沿って進退可能に配設されていること
    を特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 【請求項3】 前記室体の底部に排出口を設けるととも
    に、少なくとも加工時における前記排出口の下方に位置
    する部位に排出通路の基端を開口させたことを特徴とす
    る請求項1記載の加工装置。
JP741795A 1995-01-20 1995-01-20 加工装置 Pending JPH08197370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP741795A JPH08197370A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 加工装置

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JP741795A JPH08197370A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 加工装置

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JPH08197370A true JPH08197370A (ja) 1996-08-06

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JP741795A Pending JPH08197370A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 加工装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114161100A (zh) * 2022-01-12 2022-03-11 青岛迈特园林机械零部件有限公司 一种曲柄加工系统及加工方法

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