JPH08196223A - 乾燥食品およびその製造方法 - Google Patents

乾燥食品およびその製造方法

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JPH08196223A
JPH08196223A JP6156576A JP15657694A JPH08196223A JP H08196223 A JPH08196223 A JP H08196223A JP 6156576 A JP6156576 A JP 6156576A JP 15657694 A JP15657694 A JP 15657694A JP H08196223 A JPH08196223 A JP H08196223A
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Takao Uchibori
内堀隆夫
Masaru Harada
勝 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品の窪みを大きく目立たさせることなく、
それに連通する内部に空洞を形成し、湯戻りをより早く
できるようにすることを目的とする。 【構成】 乾燥食品7の底部に形成する窪み8と、上記
乾燥食品7の内部に形成する空洞9と、上記窪み8と上
記空洞9とを連通させる連通路10とを一体的に合成し
た形状を有する内部空間形成用氷1を製造するととも
に、上記内部空間形成用氷1を所定の形状に形成されて
いる乾燥用トレー5内に格納し、そこに、乾燥させよう
とする食品原料6を充填し、その後、上記内部空間形成
用氷1および食品原料6を一緒に乾燥させるようにし
て、外見上は底部に大きな窪みが目立たないようにして
表面積が大きくて、かつ内側からもお湯を浸透させるこ
とが可能な乾燥食品7を提供できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾燥食品およびその製造
方法に係わり、特に、粘度が高いインスタントスープ等
のように真空凍結乾燥食品およびそれを製造する方法に
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、成形真空凍結乾燥の技術を
用いて製造したインスタント食品が種々実用化されてい
る。上記インスタント食品は、お湯をかけるだけで凍結
乾燥前の状態に戻して簡単に食べることができるので、
忙しい現代社会に暮らす人々にとって非常に便利な食品
である。
【0003】上記インスタント食品を湯戻しする場合に
は、お湯を上記インスタント食品の表面に万遍なく行き
渡らせるのがよい。しかし、この種のインスタント食品
にお湯をかけた場合、その表面はお湯と直ぐに触れる
が、その内部は乾燥食品を通してお湯が浸透しないと触
れることができない。
【0004】特に、粘度が高い食品の場合にはお湯が食
品の内部に迄浸透する速度が遅くなるので、元の状態に
復元するのに多くの時間がかかってしまう。また、復元
するのに多くの時間がかかるばかりでなく、内部が乾燥
前の柔らかい状態に復元した頃には表面が戻り過ぎてし
まうので、いわゆる戻りむらが生じやすくなってしまう
問題があった。
【0005】そこで、特開昭60−105467号公報
にみられるように、底から型抜きできる型を用いて乾燥
食品の底部に窪みを形成し、湯に接する面積を少しでも
多くして湯戻りし易いようにした技術が提案されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、底部に窪みがあるので、その分だけ表面積が大きく
なり、湯戻りに要する時間が短くなるが、商品の底部に
大きな窪みを形成することは商品外観上好ましいことで
はない。そこで、本発明は商品の窪みを大きく目立たさ
せることなく、それに連通する内部に空洞を形成し、よ
り湯戻りを早くできるようにするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の乾燥食品は、底
部に窪みが設けられている乾燥食品において、上記底部
の窪みに連通する空洞を上記乾燥食品の内部に形成する
とともに、上記底部の窪みと上記内部の連通路を介して
連通させ、かつ上記連通路よりも上記内部の空洞を大き
く形成したことを特徴とする乾燥食品である。
【0007】また、本発明の他の特徴とするところは、
上記底部の窪みと、上記連通路と、上記内部の空洞とを
一体的に合成した形状の断面形状がH型であることを特
徴としている。
【0008】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、乾燥食品の底部に形成されている窪みに連通する空
洞が上記乾燥食品の内部に形成されているとともに、上
記底部の窪みと、上記連通路と、上記内部の空洞とを一
体的に合成した形状を有する内部空間形成用氷を製造す
る氷製造工程と、上記内部空間形成用氷を所定の形状に
形成されている乾燥用トレー内に格納するとともに、食
品原料を上記乾燥用トレー内に充填する充填工程と、上
記内部空間形成用氷および食品原料を乾燥させる乾燥工
程とにより製造するようにしている。
【0009】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記内部空間形成用氷の断面形状はH型にしてい
る。
【0010】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記乾燥工程は真空凍結乾燥工程であることを特徴
としている。
【0011】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、底部の窪
みのみならず、底部の窪みを目立たせることなくその内
側においてもお湯と直接接触可能な表面が形成されるこ
とになり、全体の表面積が非常に大きくなる。これによ
り、お湯がかけられた時に直ぐにお湯と接触することが
可能な面積が大きいので、戻り時間が短縮されるととも
に、戻りむらが生じにくくなる。
【0012】
【実施例】次に、添付図面を参照して本発明の一実施例
を詳述する。先ず、第1の製造工程である氷製造工程を
説明する。図1に示すように、所定の形状の内部空間形
成用氷1を製造する。本実施例では、図1(a)の側面
図、(b)の前面図、(c)の平面図、(d)の斜視図
に示すように、底部2と頂部3および支柱部4よりな
り、断面形状が略H型の内部空間形成用氷1を形成する
ようにしている。
【0013】上記のように、氷製造工程において内部空
間形成用氷1を製造したら、次に、充填工程に移行す
る。この充填工程においては、図2に示すように、所定
形状に形成された乾燥用トレー5内に上記内部空間形成
用氷1を格納する。上記乾燥用トレー5は、製造しよう
とする乾燥食品の形状に対応させた形状に形成されてい
るものであり、上記内部空間形成用氷1を乾燥用トレー
5内の中央部にセットする。
【0014】このようにして乾燥用トレー5内に上記内
部空間形成用氷1を格納したら、次に、図3に示すよう
に乾燥食品の原料6を上記乾燥用トレー5内に充填す
る。この場合、上記内部空間形成用氷1の上部にある程
度の厚みが形成されるように乾燥食品原料6を充填しな
いと、乾燥した後で強度的に問題が生じ、出来上がった
乾燥食品が破損したりすることがあるので、注意する。
上記乾燥食品原料6としては、例えば、インスタントス
ープや麺類のような種々の乾燥食品の原料を考慮するこ
とができる。
【0015】上記のようにして充填工程が終了したら、
次に、乾燥工程に移行する。本実施例においては、この
乾燥工程として真空凍結乾燥を行っている。このよう
に、真空凍結乾燥を行うと、上記乾燥食品原料6中の水
分とともに上記内部空間形成用氷1も昇華してしまい、
図4の断面図に示したような乾燥食品7を得ることがで
きる。
【0016】図4から明らかなように、上記のように乾
燥食品原料6の内部に内部空間形成用氷1を配して製造
した本実施例の乾燥食品7は、その底部に窪み8が形成
されているとともに、内部に空洞9が形成されており、
上記窪み8と上記空洞9との間が連通路10を介して連
通しており、その内部に略H型の空間が形成されてい
る。
【0017】したがって、本実施例の製造方法で製造し
た乾燥食品7は、表面積が非常に大きくなっているの
で、湯をかけて戻す際に、上記湯と接触する面積が大き
いから湯の浸透を非常に速くすることができる。
【0018】また、乾燥食品7の外側からだけではな
く、その内側からもお湯が浸透するので、外側と内側と
で戻り時間の差が生じにくくなり、戻りむらの発生を可
及的に少なくすることができる。
【0019】なお、上記実施例においては、内部空間形
成用氷1の断面形状および上記乾燥食品7の内部に形成
される空間の形状をH型に形成した例を示したが、上記
内部空間形成用氷1の形状は必ずしもH型にする必要は
ない。また、上記において内部空間形成用氷を用いたの
で、底部に形成する内部空洞の方が大きい場合でも、そ
の内部空洞を容易に形成できる。すなわち、外側から型
を用いて窪みを形成する場合には、内部空洞を形成でき
ないが、これを可能にする。
【0020】要するに、乾燥食品7の底部に窪み8が形
成されるとともに、内部に空洞9が形成されていて、上
記窪み8と上記空洞9との間を、上記空洞9の大きさよ
りも小さく形成された連通路10を介して連通させてい
れば、本発明の目的および作用効果を良好に得ることが
できるものである。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述したように、乾燥食品の底
部に設けられている窪みに連通する空洞を上記乾燥食品
の内部に形成するとともに、上記底部の窪みと上記内部
の空洞とを、上記内部の空洞よりも小さい連通路を介し
て連通させるようにしたので、底部の窪みを必要以上に
大きくすることなく、お湯をかけて戻す時に乾燥食品の
内側および外側の両方から上記お湯を浸透させることが
できる。したがって、乾燥食品の内部へお湯を浸透させ
る速度が食品の内外で大きく異なってしまう不都合が発
生しないようにすることができ、戻りむらのない高品質
の乾燥食品を提供することができる。また、表面積をよ
り大きくすることができるので、粘度が高い乾燥ス−プ
であっても戻し時間が速い乾燥食品を提供することがで
きる。
【0022】また、本発明の他の特徴によれば、乾燥食
品の底部に形成する窪みと、乾燥食品の内部に形成する
空洞と、上記窪みと上記内部の空洞とを連通させる連通
路とを一体的に合成した形状を有する内部空間形成用氷
を製造するとともに、上記内部空間形成用氷を所定の形
状に形成された乾燥用トレー内に格納し、そこに、乾燥
させようとする食品原料を充填し、その後、上記内部空
間形成用氷および食品原料を一緒に乾燥させるようにし
たので、底部の窪みと内部の空洞、および上記窪みと空
洞とを連通させる連通路を容易に形成でき、この製造上
の利点をもった上で戻り時間が早くかつ戻りむらがない
乾燥食品を簡単に製造することができる。
【0023】また、本発明のその他の特徴によれば、上
記乾燥工程を真空凍結乾燥で行うようにしたので、内部
に内部空間形成用氷が配されている乾燥食品を素早く、
かつ良好に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥食品を製造する際に用いる内部空
間形成用氷の形状を示す図である。
【図2】内部空間形成用氷を所定形状に形成された乾燥
用トレー内に格納する様子を示す図である。
【図3】内部空間形成用氷がセットされている乾燥用ト
レー内に乾燥させようとする食品原料を充填する様子を
示す図である。
【図4】乾燥食品の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内部空間形成用氷 2 底部 3 頂部 4 支柱部 5 乾燥用トレー 6 乾燥食品原料 7 乾燥食品 8 窪み 9 空洞 10 連通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に窪みが設けられている乾燥食品に
    おいて、 上記底部の窪みに連通する空洞を上記乾燥食品の内部に
    形成するとともに、上記底部の窪みと上記内部の空洞と
    を連通路を介して連通させ、かつ上記連通路よりも上記
    内部の空洞を大きく形成したことを特徴とする乾燥食
    品。
  2. 【請求項2】 上記底部の窪みと、上記連通路と、上記
    内部の空洞とを一体的に合成した形状の断面形状がH型
    であることを特徴とする請求項1記載の乾燥食品。
  3. 【請求項3】 乾燥食品の底部に形成されている窪みに
    連通する空洞が上記乾燥食品の内部に形成されていると
    ともに、上記窪みと上記空洞とが連通路を介して連通さ
    れ、かつ上記内部の空洞が上記連通路よりも大きく形成
    されている乾燥食品を製造する方法であって、 上記底部に形成されている窪みと、上記内部に形成され
    ている空洞と、上記連通路とを一体的に合成した形状を
    有する内部空間形成用氷を製造する氷製造工程と、 上記内部空間形成用氷を、所定の形状に形成されている
    乾燥用トレー内に格納するとともに、食品原料を上記乾
    燥用トレー内に充填する充填工程と、 上記内部空間形成用氷および食品原料を一緒に乾燥させ
    る乾燥工程とにより製造するようにしたことを特徴とす
    る乾燥食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記内部空間形成用氷の断面形状はH型
    を含めて空間形成と氷の形成が可能な形状であることを
    特徴とする請求項3記載の乾燥食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記乾燥工程は真空凍結乾燥工程である
    ことを特徴とする請求項3記載の乾燥食品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018980A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Wakoudou Kk ブロック状凍結乾燥食品
WO2003047368A1 (fr) * 2001-12-04 2003-06-12 Ajinomoto Co., Inc. Procede de production d'aliments lyophilises en forme de blocs

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JP2003018980A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Wakoudou Kk ブロック状凍結乾燥食品
WO2003047368A1 (fr) * 2001-12-04 2003-06-12 Ajinomoto Co., Inc. Procede de production d'aliments lyophilises en forme de blocs

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