JPH08194698A - 文字処理装置 - Google Patents

文字処理装置

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JPH08194698A
JPH08194698A JP7005173A JP517395A JPH08194698A JP H08194698 A JPH08194698 A JP H08194698A JP 7005173 A JP7005173 A JP 7005173A JP 517395 A JP517395 A JP 517395A JP H08194698 A JPH08194698 A JP H08194698A
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JP
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kana
kanji
conversion
character
converted
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JP7005173A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Toshima
英一朗 戸島
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローマ字をかな、または漢字に変換する際に
多様な変換を行う。 【構成】 文字処理装置内の書き込み可能メモリRAM
に記憶されたローマ字変換表RTBLは漢字に変換され
る仮名と漢字に変換されない仮名が登録され、マイクロ
プロセッサCPUはローマ字変換処理によりローマ字変
換表RTBLを参照して入力ローマ字を仮名または漢字
の列に変換する。漢字に変換される仮名はマイクロプロ
セッサCPUの仮名漢字変換処理によりに漢字に変換さ
れるが、漢字に変換されない仮名は漢字に変換されずに
出力されるので、かな交じりの熟語をローマ字変換表に
登録しても正常に出力結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローマ字を入力して仮名
漢字変換により漢字仮名混り文を入力する文字処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本ワードプロセッサなどの文字
処理装置は漢字仮名混り文の入力を仮名漢字変換を使っ
て行なうことが一般的である。また、仮名漢字変換方式
の中でも、日本語文章の場合には英文をタイプする必要
性が相当程度存在するため、ローマ字をキーボードから
打鍵してローマ字仮名変換し更に仮名漢字変換すること
により目的の漢字に変換する文字変換方法、いわゆるロ
ーマ字漢字変換入力方法が一般的である。
【0003】このようなローマ字漢字変換方法におい
て、ローマ字仮名変換のいくつもの流派の変換規則(ロ
ーマ字変換表)に対応するため、ローマ字仮名変換の変
換規則をユーザレベルで編集できるようにした文字処理
装置が提案されている。
【0004】また、更に、入力効率を向上させるため、
ローマ字変換表に変換結果として漢字が登録できるよう
にした文字処理装置も提案されている。そのよう文字処
理装置においては、ローマ字で単語(漢字)を直接、効
率的に入力するということができる。例えば、「国会」
「議事堂」などの単語を頻繁に入力する人がいれば、使
用しないローマ字「XB」で「国会」、「XC」で「議
事堂」などを入力できるようにする。
【0005】また、上述のようにローマ字変換で漢字が
変換できる場合、それを更に仮名漢字変換してしまう
と、結果がおかしくなるので、ローマ字変換表ごとに仮
名漢字変換を行なうかどうかを指定する装置も提案され
ている。例えば、「XB」で「国」、「XC」で「会」
が変換できるように設定した場合、「XBXCGA」と
打鍵すると「国会が」とローマ字変換され、更に仮名漢
字変換により「国会画」と出力されてしまうことにな
る。このような場合は、漢字含みのローマ字変換表を登
録すると共に、ユーザが仮名漢字変換のOFFを指定
し、仮名が漢字に変換されないようにする。
【0006】しかし、上記の仮名漢字変換のON/OF
F方式は、ローマ字変換表の指定時に、仮名漢字変換を
するかどうかを一律に指定しているものであり、個別の
ローマ字に対して仮名漢字変換するかどうかを指定はで
きなかった。例えば、「XD」で「藤が丘」が変換でき
るように設定し、「藤が丘駅」を変換する場合を考え
る。仮名漢字変換ONの時、「XDEKI」と打鍵する
と「藤が丘えき」とローマ字変換され、更に仮名漢字変
換により「藤画丘駅」と出力されていまうことになる。
仮名漢字変換OFFの場合、「XDEKI」と打鍵する
と「藤が丘えき」とローマ字変換され、そのまま確定さ
れてしまう。この場合、「藤が丘」の「が」は仮名漢字
変換されず、「えき」は仮名漢字変換されるよう指定し
たいが、そのような指定ができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来装置
においては、ローマ字変換で漢字変換できることにはで
きるが、いったん漢字を変換すると決めた場合は、全て
の漢字をローマ字変換で出力する必要があり、一部の漢
字をローマ字変換で出力し、一部の漢字を仮名漢字変換
で出力するということができなかった。
【0008】また、従来装置においては、ローマ字に対
して漢字を指定する時、品詞が指定できなかったため、
その後の仮名漢字変換で誤変換を生じる時があった。
【0009】例えば、「XB」で「歩」が変換できるよ
うに設定し、「歩いた人」を出力する場合を考える。仮
名漢字変換ONのとき「XBITAHITO」と打鍵す
ると「歩いたひと」とローマ字変換され、更に仮名漢字
変換により「歩板人」と出力されてしまう。仮名漢字変
換OFFの場合、「XBITAHITO」と打鍵すると
「歩いたひと」とローマ字変換され、そのまま出力さ
れ、「ひと」は漢字にならない。
【0010】本発明は上述の欠点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、漢字にまで変換でき
るローマ字変換と、その後段として仮名漢字変換を併用
し、ローマ字規則を知っている漢字はローマ字変換によ
り直接入力し、ローマ字規則を知らない漢字はローマ字
変換により仮名まで変換し、その仮名を後段の仮名漢字
変換で漢字に変換することで、快適に漢字を入力きる操
作性の高い文字処理装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、ローマ字形態の文
字列を入力する入力手段と、ローマ字から仮名または漢
字への変換規則を記憶するローマ字変換表と、前記ロー
マ字変換表を参照して入力ローマ字を仮名または漢字の
列に変換するローマ字変換手段と、前記ローマ字変換表
を変更するローマ字変換規則変更手段と、前記ローマ字
変換手段により変換された仮名または漢字の列を更に漢
字仮名混り文に変換する仮名漢字変換手段とを具え、前
記ローマ字変換表に変換結果として記憶できる仮名には
2種類の仮名が存在し、第1の仮名は漢字に変換され、
第2の仮名は漢字に変換されないことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、ローマ字形態の
文字列を入力する入力手段と、ローマ字から仮名または
漢字への変換規則、及び変換後の品詞を記憶するローマ
字変換表と、前記ローマ字変換表を参照して入力ローマ
字を仮名または漢字の列に変換するローマ字変換手段
と、前記ローマ字変換表を変更するローマ字変換規則変
更手段と、前記ローマ字変換手段により変換された仮名
または漢字の列を更に漢字仮名混り文に変換する仮名漢
字変換手段とを具えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、ローマ字変換表は漢字に
変換される仮名と漢字に変換されない仮名が登録され、
ローマ字変換手段はローマ字変換表を参照して入力ロー
マ字を仮名または漢字の列に変換し、漢字に変換される
仮名は仮名漢字変換手段により漢字に変換されるが、漢
字に変換されない仮名は漢字に変換されずに出力される
ので、かな交じりの熟語をローマ字変換表に登録しても
正常な出力結果が得られる。
【0014】請求項2の発明では、ローマ字変換表に漢
字を登録する際、品詞情報を含めて登録し、仮名漢字変
換時には品詞情報を考慮して漢字混じり文に変換するの
で、妙な出力結果が発生することがない。
【0015】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。
【0016】図1は本発明を適用した文字処理装置の実
施例を示すブロック図である。同図において、CPU
は、マイクロプロセッサであり、文字処理のための演
算、論理判断等を行ない、アドレスバスAB、コントロ
ールバスCB、データバスDBを介して、それらのバス
に接続された各構成要素を制御する。
【0017】アドレスバスABはマイクロプロセッサC
PUの制御の対象とする構成要素を指示するアドレス信
号を転送する。コントロールバスCBはマイクロプロセ
ッサCPUの制御の対象とする各構成要素のコントロー
ル信号を転送して印加する。データバスDBは各構成機
器相互間のデータの転送を行なう。
【0018】DICは辞書であり、仮名漢字変換を行な
う際に参照する。
【0019】次にROMは、読出し専用の固定メモリ
(読出し専用メモリと称す)であり、図8〜図11につ
き後述するマイクロプロセッサCPUによる制御の手順
を記憶する。
【0020】RAMは、1ワード16ビットの構成の書
込み可能のランダムアクセスメモリ書込み可能メモリと
称す)であって、各構成要素からの各種データの一時記
憶に用いる。RTBLはローマ字変換表である。YBU
Fはキー入力されたキーデータ及び変換結果を記憶する
読み列バッファである。
【0021】KBはキーボードであって、アルファベッ
トキー、ひらがなキー、カタカナキー等の文字記号入力
キー、及び、変換キー、ローマ字変換表編集キー等の本
文字処理装置に対する各種機能を指示するための各種の
ファンクションキーを備えている。
【0022】DISKは文書データを記憶するための外
部記憶であり、テキストバッファ上に作成された文書の
保管を行ない、保管された文書はキーボードの指示によ
り、必要な時呼び出される。
【0023】CRはカーソルレジスタである。CPUに
より、カーソルレジスタの内容を読み書きできる。後述
するCRTコントローラCRTCは、ここに蓄えられた
アドレスに対応する表示装置CRT上の位置にカーソル
を表示する。
【0024】DBUFは表示用バッファメモリで、表示
すべきデータを蓄える。
【0025】CRTCはカーソルレジスタCR及びバッ
ファDBUFに蓄えられた内容を表示装置CRTに表示
する役割を担う。
【0026】またCRTは陰極線管等を用いた表示装置
であり、その表示装置CRTにおけるドット構成の表示
パターンおよびカーソルの表示をCRTコントローラで
制御する。
【0027】さらに、CGはキャラクタジェネレータで
あって、表示装置CRTに表示する文字、記号のパター
ンを記憶するものである。
【0028】かかる各構成要素からなる本発明文字処理
装置においては、キーボードKBからの各種の入力に応
じて作動するものであって、キーボードKBからの入力
が供給されると、まず、インタラプト信号がマイクロプ
ロセッサCPUに送られ、そのマイクロプロセッサCP
UがROM内に記憶してある各種の制御信号を読出し、
それらの制御信号に従って各種の制御が行なわれる。
【0029】図2は、本実施例によるローマ字変換表の
編集画面を示した図である。
【0030】図中反転はカーソルを示す。カーソルがロ
ーマ字列、変換結果、仮名漢、品詞、のそれぞれの欄に
カーソルを移動して文字を記入することにより、ローマ
字変換の規則が変更できる。1行の規則が不要のとき
は、削除キーの打鍵によりカーソル位置の規則を削除す
ることもできる。挿入キーの打鍵により新しい空白の規
則が1行分追加され、更にそこに文字を記入することに
より規則の数を増やすこともできる。一般には規則の数
は多いので1画面に表示し切ることはできない。そのた
めカーソルの移動と共に次画面、前画面の処理も行なわ
れる。
【0031】ローマ字列の欄は、ローマ字変換の入力で
あるローマ字列を記述する欄である。ローマ字列の欄で
「子音」と記入すると「BCDFGH…」などの子音を
意味するメタキャラクタになる。「子音」という漢字列
を表現したい時は「\子音」などとエスケープ記号を用
いて指示する。
【0032】変換結果の欄は、ローマ字変換の出力であ
る変換結果を記述する欄である。変換結果の欄で()は
特殊記号であり、()に囲まれた文字列が未変換ローマ
字であることを意味する。メタキャラクタ「子音」は必
ず()に囲まれて現れ、かつ、ローマ字列中の「子音」
と対応し、そこでマッチした子音文字を意味する。
【0033】仮名漢の欄は、ローマ字変換された変換結
果を更に仮名漢字変換すべきかどうかを記述する欄であ
る。「1」の時は「仮名漢ON」であり、更に仮名漢字
変換すべきであることを意味し、「0」の時は「仮名漢
OFF」であり、それ以上仮名漢字変換する必要がない
ことを意味する。
【0034】品詞の欄は、ローマ字変換された変換結果
が「仮名漢OFF」の時、その変換結果の品詞をどのよ
うに解釈すべきかを記述する欄である。図中の例にもあ
るように「名詞」「地名」「一段動詞」「カ行五段」な
どと記述する。特定の品詞を割り振ることができない場
合は単に「確定文字」と記述する。なお、「仮名漢O
N」の時は記述しても意味がないので無視される。
【0035】なお、説明の都合上、図中ではローマ字変
換規則は一部のみ抜粋して表示しているが、実際にはロ
ーマ字列をキーとして昇順にソートして表示されるの
で、第1画面にはA,B,C等のアルファベット先頭部
分で始まるローマ字列のみが表示される。
【0036】図3は上述の画面で定義されたローマ字変
換表を利用して、ローマ字列から漢字仮名混り文を作成
する例を示したものである。
【0037】符号(a)はローマ字列を入力した状態を
示したものである。「XC」(衆議院)「XD」(霞が
関)など通常では使用できないローマ字パターンを随所
に利用している。また、同時に「MA」(ま)「DE」
(で)など通常のローマ字も使用している。ローマ字列
の状態では全ての文字は未確定なのでアンダライン付き
だ表現される。
【0038】符号(b)はそれをローマ字変換した状態
を示したものである。これから仮名漢字変換すべき未確
定の文字列はアンダライン付きで表現される。確定文字
列と未確定文字列の両方が含まれる。
【0039】符号(c)はそれを更に仮名漢字変換した
状態を示した図である。「から」「まで」は直前の漢字
列の品詞が名詞、地名であることがローマ字変換表から
分かるので、後続の助詞であると認識され、そのままひ
らがな列で確定する。「いたらひじょうに」は直前がカ
行五段動詞であることが同様に分かり、「いたら」まで
が文節を構成すると認識され、ひらがなで確定する。次
の「ひじょうに」は漢字変換され、「非常に」という表
記で確定する。
【0040】「た」も同様に直前が一段動詞であること
が分かるのでそれに接続する助動詞と認識され、ひらが
なのまま確定する。
【0041】なお、上記の例においては説明の都合上、
ローマ字列が一括してローマ字変換され、更には仮名漢
字変換されるように説明したが、実際の構成においては
図5に後述するがごとく逐次変換される。
【0042】図4は読み列バッファYBUFの構成を示
した図である。読み列バッファはキー入力されたローマ
字列、及びそれがローマ字変換された変換結果、更には
仮名漢字変換された結果が格納される。各文字は「文字
情報」「文字属性情報」の2つの情報で格納される。文
字情報は文字情報が格納され、例えば、JIS X 0208コー
ドなどで表現される。文字属性情報は、その文字がロー
マ字変換される前の状態なのか(「ローマ字」)、ロー
マ字変換後で仮名漢字変換される前の状態なのか(「仮
名漢の読み」)、これ以上仮名漢字変換される必要のな
い確定文字なのか、あるいは、確定文字なら品詞は何と
解釈すれば良いのか、を記憶するものである。確定文字
は、品詞が判明している時、品詞コードが格納され、品
詞が不明の時は「確定文字」と格納される。
【0043】図5は読み列バッファYBUFに格納され
るデータがキー打鍵と共にどのように推移するかを示し
た図である。バッファの下に示した数値は各文字の文字
属性情報の値である。
【0044】図5の符号(a)はローマ字モードで文字
列「XC」が連続して打鍵された状態を示している。文
字列「XC」はまだ仮名に変換されていないので未変換
のローマ字であることを示す「0」が文字属性情報とし
てついている。矢印はローマ字位置であり、ローマ字列
の先頭を示している。
【0045】文字列「XC」は仮名に変換できるのでた
だちに(b)のようになり、読み列バッファYBUFに
は「衆議院」が格納される。ローマ字位置は「院」の次
に移る。「衆」「議」は確定文字であるが品詞は不明な
ので文字属性情報として「確定文字」が格納される。
「院」は「衆議院」全体で名詞であることがローマ字変
換表から分かるので「名詞」と格納される。
【0046】次いで文字「K」が打鍵されると図5の符
号(c)の状態のようにローマ字列としてたまる。
【0047】更に文字「A」が打鍵されると(d)の状
態になり、ローマ字文字列「KA」がいったんたまる
が、すぐに「か」にローマ字変換され(e)の状態にな
る。ローマ字変換された「か」はこれから仮名漢字変換
される必要があるので文字属性情報には「仮名漢読み」
が入る。ローマ字位置は「か」の次を指す。
【0048】次に「R」「A」と打鍵されると図5の
(f)の状態のようにローマ字列「RA」がすぐに
「ら」に変換され、「仮名漢の読み」としてたまる。次
に「X」「D」と打鍵されるとローマ字列「XD」が
「霞が関」に変換され、(g)の状態になる。
【0049】このとき、仮名漢の読みの後ろに漢字デー
タが出現したことになるので、「から」が仮名漢字変換
される。この場合は「院」が名詞なので「から」が助詞
として認識され、結局「から」がひらがなのまま確定文
字になる。なお、YBUFのデータが存在しない部分に
はNULLコード(0)が格納される。
【0050】図6はローマ字変換表の構造を示した図で
ある。
【0051】ローマ字変換表はバイナリトリー構造をな
している。各ノードは、そのノードの持つ情報と、弟リ
ンクと子リンクの2方向のリンクを記憶する。ノードは
ターミナルノードとノンターミナルノードの2つのタイ
ブに分かれる。ノンターミナルノードは情報としてロー
マ字を1文字だけ記憶する。そのローマ字に後続し得る
ローマ字のノンターミナルノードが子リンク方向に子ノ
ードとしてぶら下がる。後続可能なローマ字が複数ある
ときは、第1のノードのみが子ノードとしてぶら下が
り、後のノードは子ノードに弟リンクでぶら下がる。仮
名に変換可能なローマ字列に対しては末尾のローマ字の
ノンターミナルノードに、子ノードとしてターミナルノ
ードがぶら下がる。ターミナルノードにはローマ字の代
わりに変換結果へのポインタが記憶される。
【0052】図7はローマ字変換表のデータ形式を更に
詳細に説明した図である。
【0053】符号(a)は各ノードを示したものであ
る。領域LLに子リンクを格納する。もし、領域LLが
数値0であればノードはターミナルノードであることを
意味する。
【0054】領域INFOは各ノードの情報部であり、
ターミナルノードであれば変換結果へのポインタ、ノン
ターミナルノードであればローマ字を1文字、それぞれ
格納する。また、ノンターミナルノードの場合、ローマ
字を記憶する代わりに「子」という文字を格納すること
もできる。「子」は子音を示すメタキャラクタであり、
テーブルサイズの縮小のために用いられる。「子」はあ
らゆる子音文字、具体的にはBCDFGHIJKLMN
PORSTVWXYZとマッチングが取れると解釈され
る。「子」とのマッチングは他のローマ字とのマッチン
グが全て失敗した場合に始めて試される。そのため、
「子」を格納したノードは他の兄弟ノードの末尾の弟と
してリンクされる。
【0055】領域RLは弟リンクを格納する。ただし、
ターミナルノードのときは未変換ローマ字数を格納す
る。未変換ローマ字数とはローマ字列を変換した後、更
に次回のローマ字変換に残るべきローマ字の字数を言
う。例えば、N方式のローマ字変換ではローマ字文字列
「NN」は「ん」に変換され、更にローマ字「N」1文
字が次回のローマ字変換のために残る。このためローマ
字文字列「NNA」と打鍵すると「んな」と変換され、
「んあ」とはならない。このようなとき、ローマ字列
「NN」変換結果「ん」未変換ローマ字数=1と記述す
るのである。未変換のローマ字がないときは未変換ロー
マ字数=0である。
【0056】なお、未変換ローマ字数をそのまま扱うと
直観的に理解しづらいので、説明上は、未変換ローマ字
数=nのときにローマ字列末尾n文字をアンダライン付
きで変換結果の欄に記述するものとする。例えば、N方
式ローマ字変換のとき「NN」の変換は、ローマ字列
「NN」変換結果「んN(アンダライン付きN)」とす
るのである。未変換ローマ字数=0のときは変換結果に
はアンタライン付きのローマ字を入れないことで表現す
る。例えば、ローマ字列「KA」変換結果「か」と記述
する。
【0057】符号(b)は変換結果の格納方式を示した
ものである。先頭の1ワードは品詞コードを格納し、2
ワード目から変換結果が格納される。品詞コードは1の
ときローマ字変換の変換結果を仮名漢字変換することを
意味し、10以上の時仮名漢字変換しないことを意味す
る。10以上の時はローマ字変換したものが意味する品
詞を品詞コードで記述する。例えば、10は「確定文
字」(単なる漢字、記号の場合など、品詞が不明な場合
に仕様)、11は「名詞」、12は「地名」、13は
「一段動詞」、14は「カ行五段動詞」、などと記述す
る。変換結果はJISX 0208コードなどで複数文字格納さ
れ、末尾にNULLコード(0)でターミネートする。
NULLコードにより文字列の終了を検出することがで
きる。ターミナルノードにはこの変換結果へのポインタ
が格納される。
【0058】次に上述の処理動作を下記のフローチャー
トに従って説明する。
【0059】図8はキー入力を取り込み、処理を行なう
動作を説明するフローチャートである。
【0060】ステップ8−1において、マイクロプロセ
ッサCPUはキーボードKBから打鍵されるキーデータ
を取り込む。ステップ8−2において、マイクロプロセ
ッサCPUは取り込まれたキーの種別を判定し、判定結
果を出力する。その判定結果に応じて、処理手順は各キ
ーの処理ルーチンに分岐する。すなわち、打鍵んキーが
ローマ字変換表編集キーであったときはステップ8−3
に分岐し、ステップ8−3において、図9に詳述するよ
うにローマ字変換表編集処理を行なう。
【0061】打鍵キーがA,B等のローマ字キー、ある
いは変換キーのときは、ステップ8−4に分岐し、図1
0に詳述する様にローマ字処理を行ない、その後、ステ
ップ8−5において、読み列バッファYBUFに格納さ
れている読み列(未確定文字列)を仮名漢字変換し、読
み列バッファYBUFに変換結果を作成する。変換結果
は実行キーなどの押下に伴って文書データ等に出力され
る。打鍵キーがその他のキーのときはステップ8−6に
分岐し、挿入、削除、記号入力、変換結果の出力等の通
常の文字処理装置において行なわれるその他の処理を行
なう。
【0062】各処理が終了するとステップ8−1に分岐
する。
【0063】図9は図8のステップ8−3の「ローマ字
変換表編集処理」を詳細に説明するフローチャートであ
る。この処理手順を実行するときのマイクロプロセッサ
CPUがローマ字変換規則手段として動作する。図9の
ステップ9−1において、マイクロプロセッサCPUは
ローマ字変換表内部形式展開処理を行ない、ローマ字変
換表を表示可能なローマ字列と変換結果のペアに展開す
る。ステップ9−2において、図2に示したローマ字変
換表編集ウインドウを表示する展開された変換ペアを表
示する。ステップ9−3において、キー打鍵が行なわれ
るまでウエートし、キーデータを取り込む。
【0064】ステップ9−4において、取り込まれたキ
ーデータを解釈して各キーの処理ルーチンに分岐する。
取り込まれたキーデータがカーソルキーであったときは
ステップ9−5に分岐し、カーソルの移動処理を行な
う。カーソルの移動の結果カーソルが画面外に飛び出し
てしまうようであれば次画面処理、前画面処理等も行な
う。処理終了後、ステップ9−3にループする。
【0065】取り込まれたキーデータが挿入キーのとき
は、ステップ9−6に分岐し、カーソル位置の手前に新
しい空白の規則を挿入し、そこにカーソルを移動する。
処理終了後、ステップ9−3にループする。取り込まれ
たキーデータが削除キーのときは、ステップ9−7に分
岐し、カーソル位置の規制を削除する。処理終了後、ス
テップ9−3にループする。取り込まれたキーデータが
数字やアルファベット等の文字キーのときはステップ9
−8に分岐し、カーソル位置に文字を記入する処理を行
なう。処理終了後、ステップ9−3にループする。
【0066】取り込まれたキーデータが実行キーのとき
は、ステップ9−9に分岐し、ローマ字変換表内部形式
変換を行ない、その時点までに編集されたローマ字変換
規則を内部形式に変換する処理を行なう。ステップ9−
10において変換の過程で重複エラーがあったかどうか
を判定し、エラーがあったときはステップ9−11にお
いて警告メッセージを表示し、ステップ9−3にループ
する。エラーがなければステップ9−13において、ロ
ーマ字変換表編集処理を終了し、ウインドウをクローズ
する。この処理手順を実行するときのマイクロプロセッ
サCPUが本発明のローマ字変換手段として機能する。
【0067】図10は図8のステップ8−4の「ローマ
字処理」を詳細に説明するフローチャートである。
【0068】図10のステップ10−1において、マイ
クロプロセッサCPUは新たに取得されたキーデータを
読み列バッファYBUFに追加する。A,B、などの英
字キーはローマ字と解釈され、文字属性情報が「ローマ
字」となる。ステップ10−2において、読み列バッフ
ァYBUFからローマ字列(文字属性情報が「ローマ
字」)を取り出し、変換可能であればローマ字変換表に
基づいてローマ字変換する。
【0069】ステップ10−3においてローマ字変換さ
れた変換結果を読み列バッファYBUF上のローマ字列
と置き換える。このとき、ローマ字変換結果が「仮名漢
ON」であれば文字属性情報「仮名漢の読み」とする。
もし、「仮名漢OFF」であれば品詞情報を文字属性情
報に設定する。次いで、次のローマ字位置を更新する。
【0070】図11は図8のステップ8−5の「仮名漢
字変換処理」を詳細に説明するフローチャートである。
この処理を実行するときのマイクロプロセッサCPUが
本発明の仮名漢字変換手段として動作する。
【0071】図11のステップ11−1において、読み
列バッファYBUFから読み列(文字属性情報が「仮名
漢の読み」となっているもの)を取り出す。文字属性情
報に従って読み列を取り出すことにより「確定文字」に
分類されるひらがななどは取り出されず、ひらがなのま
ま最終的に出力させることが可能となる。
【0072】ステップ11−2において、上記取得され
た読み列の直前の文字属性情報を読み取り、読み列の直
前の品詞情報を取り出す。ステップ11−3において、
上記取得された読み列、品詞情報に基づき、仮名漢字変
換を行う。このように品詞情報を参照することにより、
例えば、名詞に後続する助詞の切り出し処理や、動詞語
幹に後続する活用形の処理、などを考慮した仮名漢字変
換が可能となる。
【0073】ステップ11−4において、上記仮名漢字
変換された変換結果を読み列バッファYBUF上の読み
列と置換する。読み列バッファYBUF上に作成された
変換結果は、次の実行キー打鍵などのタイミングで文書
データなどに出力される。
【0074】(他の実施例)以上の説明においては、ロ
ーマ字変換結果の仮名漢ON/OFFの指定は、変換結
果単位で行うよう説明したが、各文字ごとに仮名漢ON
/OFFの属性を持つように構成することもできる。そ
うすれば、あるローマ字列の変換結果中の一部の文字を
仮名漢字変換し、一部の文字を仮名漢字変換しないよう
には設定できるようになる。このようにした場合、ロー
マ字表編集画面においては、仮名漢ONの文字と仮名漢
OFFの文字は区別して(例えば、片方にアンタライン
をつけて)表示されることになる。
【0075】また、品詞の設定は品詞名を直接書き込む
ように構成したが、使用可能な品詞名のリストが表示さ
れ、その中から選択するように構成することもできる。
そうすれば、どのような品詞が設定可能かで悩まなくて
済む。また、その時、品詞リストの脇にその品詞の代表
的な単語を表示すれば、より選択しやすくなる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
の発明によれば、漢字にまで変換可能なローマ字変換が
実現できるので、漢字を候補選択することなく少ないキ
ーストロークで入力できる。更に、ローマ字パターンを
記憶していない漢字についてはローマ字仮名変換された
仮名を仮名漢字変換することにより容易に入力できる。
この2つ入力法(ローマ字パターンによる漢字入力,仮
名漢字変換による漢字入力)に加えて、更にローマ字変
換結果に対して個別に仮名漢のON/OFFが設定でき
るので、2つの入力法を柔軟に併用できる。
【0077】請求項2の発明によればローマ字変換結果
に対して品詞が設定できるので、漢字混じりの入力に対
して正確に仮名漢字変換できる。
【0078】以上により操作性の高いローマ字変換を持
つ、快適な文字処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字処理装置のシステム構成を示
すブロック図である。
【図2】ローマ字変換表編集画面の例を示した説明図で
ある。
【図3】ローマ字変換/仮名漢字変換の遷移の例を示し
た説明図である。
【図4】読み列バッファYBUFの構成を示した説明図
である。
【図5】読み列バッファYBUFの状態遷移の例を示し
た説明図である。
【図6】ローマ字変換表の構造を示した構成図である。
【図7】ローマ字変換表の各ノードの構成を示した構成
図である。
【図8】キー入力を取り込み処理を行なう動作を説明す
るフローチャートである。
【図9】図8のステップ8−3の「ローマ字変換表編集
処理」を詳細に説明するフローチャートである。
【図10】図8のステップ8−4の「ローマ字処理」を
詳細に説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップ8−5の「仮名漢字変換処
理」を詳細に説明するフローチャートである。
【符号の説明】
CG キャラクタジェネレータ CPU マイクロプロセッサ CR カーソルレジスタ CRT 表示装置 CRTC CRTコントローラ DBUF 表示用バッファメモリ DIC 仮名漢字変換用辞書 DISK 外部記憶 KB キーボード RAM ランダムアクセスメモリ ROM 読出し専用メモリ RTBL ローマ字変換表 YBUF 読み列バッファ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローマ字形態の文字列を入力する入力手
    段と、 ローマ字から仮名または漢字への変換規則を記憶するロ
    ーマ字変換表と、 前記ローマ字変換表を参照して入力ローマ字を仮名また
    は漢字の列に変換するローマ字変換手段と、 前記ローマ字変換表を変更するローマ字変換規則変更手
    段と、 前記ローマ字変換手段により変換された仮名または漢字
    の列を更に漢字仮名混り文に変換する仮名漢字変換手段
    とを具え、 前記ローマ字変換表に変換結果として記憶できる仮名に
    は2種類の仮名が存在し、第1の仮名は漢字に変換さ
    れ、第2の仮名は漢字に変換されないことを特徴とする
    文字処理装置。
  2. 【請求項2】 ローマ字形態の文字列を入力する入力手
    段と、 ローマ字から仮名または漢字への変換規則、及び変換後
    の品詞を記憶するローマ字変換表と、 前記ローマ字変換表を参照して入力ローマ字を仮名また
    は漢字の列に変換するローマ字変換手段と、 前記ローマ字変換表を変更するローマ字変換規則変更手
    段と、 前記ローマ字変換手段により変換された仮名または漢字
    の列を更に漢字仮名混り文に変換する仮名漢字変換手段
    とを具えたことを特徴とする文字処理装置。
JP7005173A 1995-01-17 1995-01-17 文字処理装置 Pending JPH08194698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222405A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置及びプログラム

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JP2009222405A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置及びプログラム

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