JPH08194262A - フィルム、シート類の展張支持治具 - Google Patents

フィルム、シート類の展張支持治具

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JPH08194262A
JPH08194262A JP7022348A JP2234895A JPH08194262A JP H08194262 A JPH08194262 A JP H08194262A JP 7022348 A JP7022348 A JP 7022348A JP 2234895 A JP2234895 A JP 2234895A JP H08194262 A JPH08194262 A JP H08194262A
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sheets
film
shaped groove
films
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JP7022348A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakamae
聡 中前
Hiroshi Kojima
弘 小島
Isoroku Watanabe
一十六 渡辺
Makoto Honda
本田  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 比較的簡単な構造で、シワを発生させずに、
確実な固定ができて、テンション(張力)を掛け続ける
ことができるフィルム、シート類の展張支持治具を提供
する。 【構成】 入口部断面の幅は断面の最大幅よりも小さい
Ω状の溝111を持つ枠体110と、該Ω状の溝に圧力
を掛けられ変形することにより嵌め込まれる、断面が略
円形状の弾性材からなる押さえ部材とを有しており、Ω
状の溝と押さえ部材とで、少なくとも枠体の相対する2
辺でフィルム130、シート類を嵌め込むこむもので、
該押さえ部材がフィルム、シート類を押圧しながら、フ
ィルム、シート類とともにΩ状の溝へ嵌め込まれる際に
は、フィルム、シート類は展張され、且つ、押さえ部材
がフィルム、シート類とともにΩ状の溝へ押し込まれた
際には、押さえ部材は、体積が縮小されることにより発
生する弾性力により、押さえ部材とΩ状の溝の壁との間
にフィルム、シート類を挾持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自立性のないフィル
ム、シート類を枠体等に支持する治具に関し、特に、テ
レビジョン等のプロジェクションスクリーン用のレンズ
フィルムを展張支持する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン等のプロジェクションスク
リーン用のフレネルレンズにおいては、従来は、自立性
のある比較的厚いシートを用い、同心円状にレンズを形
成したサーキュラーフレネルレンズが主体で、熱プレス
による成形や紫外線硬化型樹脂を用いた金型による成形
がなされていた。近年は、レンズの光学的損失などによ
る画質の低下を少なくためのレンズシートの薄板化と、
生産性向上のための連続生産の要望から、レンズを直線
状に平行に並列して形成したリニアフレネルレンズを、
薄いフィルム上に形成したものが作製されるようになっ
てきた。そして、その作製には、グラビア印刷機を応用
した機械により、連続した薄いフィルム上に紫外線硬化
性の樹脂を所定の形状に転写して、紫外線により硬化さ
せて、リニアフレネルレンズを形成する紫外線硬化法等
の方法が採られていた。このようにして作製されるリニ
アフレネルレンズフィルムがプロジェクションスクリー
ンに用いられる場合の展張支持方法としては、剛性のあ
る板、例えばレンチキュラーレンズシートに抱き合わせ
る第一の方法、フィルム自体を枠体やキャビネット等の
支持物に支持しながら張る第二の方法が知られている
が、レンズシートの薄板化対応と生産性の面からは第二
の方法の方が優れている。しかし、フィルム自体を枠体
に支持しながら張る方法の場合、確実な固定は難しく、
また、フィルムに対してシワを発生させずに、テンショ
ン(張力)を掛け続けることは難しく、固定にもかなり
コツが必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プロジ
ェクションスクリーン用に連続生産される自立性のない
薄いリニアフレネルレンズフィルムに対しては、フィル
ム自体を枠体に支持しながら張る展張の際に、確実な固
定ができて、フィルムに対してシワを発生させずに、テ
ンション(張力)をかけ続けることができ、且つ、固定
にはコツを必要としない簡単な、展張支持治具が求めら
れていた。本発明は、このような状況のもと、プロジェ
クションスクリーン用に連続生産されるリニアフレネル
レンズフィルム等のフィルム、シート類に対し、比較的
簡単な構造で、且つ、フィルム、シート類に対してシワ
を発生させずに、確実な固定ができて、テンション(張
力)を掛け続けることができる展張支持治具を提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム、シー
ト類の展張支持治具は、自立性のない合成樹脂製のフィ
ルム、シート類を、シワや弛みが発生しないように、押
さえ部材により枠体へ展張支持するための治具であっ
て、少なくとも、溝の断面の形状は略円形であり、且つ
入口部断面の幅は前記断面の最大幅よりも小さいΩ状の
溝を持つ枠体と、該Ω状の溝に圧力を掛けられ変形する
ことにより嵌め込まれる、断面が略円形状の弾性材から
なる押さえ部材とを有しており、Ω状の溝と押さえ部材
とで、少なくとも枠体の相対する2辺でフィルム、シー
ト類を嵌め込むこむもので、該押さえ部材がフィルム、
シート類を押圧しながら、フィルム、シート類とともに
Ω状の溝へ嵌め込まれる際には、フィルム、シート類は
展張され、且つ、押さえ部材がフィルム、シート類とと
もにΩ状の溝へ押し込まれた際には、押さえ部材は、体
積が縮小されることにより発生する弾性力により、押さ
え部材とΩ状の溝の壁との間にフィルム、シート類を挾
持することを特徴とするものである。そして、上記にお
いて、Ω状の溝を持つ枠体に固定され、キャビネット等
の支持物に枠体を固定する固定部材を備えていることを
特徴とするものであり、枠体の四隅にフィルム、シート
類を支持固定する支持固定部材が設けていることを特徴
とするものである。そして、上記のフィルム、シート類
がプロジェクションスクリーン用シートであることを特
徴とするものである。また、上記の枠体を固定する固定
部材に、自立性のあるパネルを嵌め込む溝を設けパネル
を嵌め込み、且つ、枠体が支持しているフィルム、シー
ト類側に凹曲させ、該パネルがフィルム、シート類を押
すようにしたことを特徴とするものである。そして、上
記において、枠体の相対する2辺のみに、Ω状の溝と弾
性材からなる押さえ部材を設けたことを特徴とするもの
である。さらに、上記のΩ状の溝に、突起等の形状を設
けたことを特徴とするものであり、押さえ部材は、フィ
ルム、シート類の押さえる部分に成形されている型と互
いに噛み合うような形状を有していることを特徴とする
ものであり、枠体のΩ状の溝と、該Ω状の溝にはまる押
さえ部材とは、少なくとも互いに嵌合する凹凸形状を有
していることを特徴とするものである。また、上記のキ
ャビネット等の支持物に枠体を固定する固定部材には、
枠体のΩ状の溝にはまる弾性材からなる押さえ部材を、
押すための押圧片が設けられていることを特徴とするも
のである。そして、上記の支持固定部材は、前記Ω状の
溝に嵌合する嵌合部を有することを特徴とするものであ
り、嵌合部には、展張するフィルム、シート類に成形さ
れている型と互いに噛むみ合う形状を設けていることを
特徴とするものである。尚、ここで言うΩ状の溝とは、
断面がΩ状ないし逆Ω状を含め、見方によってはΩ状に
見える溝を言う。
【0005】
【作用】本発明のフィルム、シート類の展張支持治具
は、上記のように、構成することにより、フィルム、シ
ート類に対し、比較的簡単な構造で、且つ、フィルム、
シート類に対してシワを発生させずに、確実な固定がで
きて、テンション(張力)を掛け続けることができる展
張部材の提供を可能にしている。詳しくは、本発明のフ
ィルム、シート類の展張支持治具は、少なくとも、溝の
断面の形状は略円形で、入口部断面の幅は前記断面の最
大幅よりも小さい、Ω状の溝を持つ枠体と、該Ω状の溝
に圧力を掛けられ変形することにより嵌め込まれる、断
面が略円形状の弾性材からなる押さえ部材とを有してい
ることにより、押さえ部材をフィルム、シート類ととも
にΩ状の溝へ押し込む際に、フィルム、シート類は展張
され、且つ、押さえ部材がフィルム、シート類とともに
Ω状の溝へ押し込まれた際には、押さえ部材は、体積が
縮小されることにより発生する弾性力により、Ω状の溝
の壁との間にフィルム、シート類を挾持する。また、Ω
状の溝を持つ枠体に支持され、キャビネット等の支持物
に枠体を固定する固定部材を備えていることにより、フ
ィルム、シート類を展張支持した枠体の、支持物への固
定し易いものとしている、特にプロジェックションスク
リーン等のレンズフィルム等の展張には固定部材は便利
である。そして、枠体の四隅にフィルム、シート類を支
持固定する支持固定部材を設けていることより、長期間
に渡るフィルム、シート類の展張支持によって起こる四
隅のシワを防ぐことを可能としている。そして、上記の
枠体の固定部材に、自立性のあるパネルを嵌め込む溝を
有し、パネルを嵌め込んだ際に支持しているフィルム、
シート類側に凹曲し、該フィルム、シート類を押すこと
により、フィルム、シート類にテンション(張力)を掛
けらるようにしている。特にプロジェックションスクリ
ーンの場合有効である。枠体の相対する2辺のみに、Ω
状の溝と弾性材からなる押さえ部材を設けることによ
り、さらに簡単な構成としている。また、Ω状の溝に、
突起等の形状を設けることにより、押さえ部材に、フィ
ルム、シート類の押さえる部分に成形されている型と互
いに噛み合うような形状を設けることにより、展張、支
持を確実なものとしており、Ω状の溝と、該Ω状の溝に
はまる押さえ部材とに、少なくとも互いに嵌合する凹凸
形状をもうけたことにより、Ω状の溝に嵌合された押さ
え部材の確実な固定を達成している。また、上記のキャ
ビネット等の支持物に枠体を固定する固定部材には、枠
体のΩ状の溝にはまる弾性材からなる押さえ部材を、押
すための押圧片が設けられていることにより、更に、フ
ィルム、シート類の展張、支持を確実なものとしてい
る。支持固定部材の嵌合部には、展張するフィルム、シ
ート類に成形されている型と互いに噛むみ合う形状を設
けていることにより、枠体の四隅でのフィルム、シート
類を支持固定を一層確実なものとしている。結果とし
て、枠体の四隅での長期間に渡るフィルム、シート類の
シワの発生を抑えることを可能としている。
【0006】
【実施例】本発明のフィルム、シート類の展張支持治具
の実施例を図にもとづいて説明する。先ず、枠体と弾性
材からなる押さえ部材からなる実施例1を挙げる。図1
(a)は、実施例1の要部構成を示した斜視図で、図1
(b)は枠体のΩ状の溝部の断面図で、図1(c)は弾
性材からなる押さえ部材単独のの断面図である。尚、図
1(a)は展張部材のコーナー部のみを示した図であ
る。図1中、100は展張支持治具、110は枠体、1
11はΩ状の溝、120は弾性材からなる押さえ部材、
130はフィルムである。枠体110は図1(b)に示
すように、Ω状の溝111を有し、弾性材からなる押さ
え部材120は、フィルム130を押圧した状態でΩ状
の溝111に押し込まれ、且つ、フィルム130を展
張、支持しているものである。
【0007】押さえ部材120の直径は、Ω状の溝11
1の直径と同径またはじ若干大きいくらいである。ま
た、押さえ部材120の素材としては、硬質ゴムを用い
たが、ある一定以上の力を加えると変形するような弾性
材ならこれに限定はされない。枠体110の素材は、押
さえ部材120より固いもので本実施例の場合、硬質ポ
リ塩化ビニルを用いた。枠体110の素材としては、押
さえ部材120が変形しはじめる力より、かなり大きい
力ではじめて変形するものが好ましい。
【0008】Ω状の溝111には、図6に示すように、
突起形状612を設けることにより、フィルム130の
展張、支持を一層確実なものとする。さらに、フィルム
130の表面に凹凸型がある場合、図6(b)に示すよ
うに、押さえ部材120に、フィルム130の押さえる
部分に成形されている型と互いに噛み合うような形状6
31を設けることにより、フィルム130の展張、支持
を確実なものとできる。また、枠体110のΩ状の溝1
11と、該Ω状の溝111にはまる押さえ部材120と
に、互いに嵌合する凹凸形状を設けることにより、押さ
え部材120を確実にΩ状の溝111に固定できる、結
果として、フィルム130の展張、支持を確実なものに
できる。例えば、図7(a)に示すようにΩ状の溝71
1に凹型712を設け、図7(b)に示すように押さえ
部材730に凹型712に嵌合する凸型731をを設け
る。
【0009】次に、この展張部材を用いて、製造ライン
において、連続するリニアフレネルレンズフィルム13
0を展張支持する手順について、図4を用いて簡単に説
明する。先ず枠体110を、所定の場所にセットされた
所定ステージ150にセットする。(図4(a)) ここで、リニアフレネルレンズフィルム130は、枠体
110の外側サイズより若干大きめとする。次いで、フ
ィルムホルダー160にて、リニアフレネルレンズフィ
ルム130の両側を引張ながら(図4(b))、フィル
ムホルダー160を若干上に上げて、リニアフレネルレ
ンズフィルム130を枠体110に押し当てる。(図4
(c) ここで、フィルムホルダー160の支持は、リニアフレ
ネルレンズフィルム130の四方を非固定部の面積が心
持ち枠体110の面積よりも小さくなるように支持固定
する(L1<L2)。固定する力は、この後の工程であ
る押さえ部材を溝に嵌合させる時にかける力でようやく
動きだす程度の力で支持固定する。この後、フィルムホ
ールダー160を枠体110に平行になるようにし、弾
性部材からなるΩ状の溝111の上に押さえ部材120
を載せる。(図4(d)) この後、上からプレス機170により、Ω状の溝111
に押さえ部材120を嵌め込む。この後、必要に応じ
て、余分な部分をカッターでカッティングしてキャビネ
ット等に所定の固定治具で固定する。
【0010】フィルムを固定支持する機構について、図
5を用いて簡単に説明する。図4に示す工程にて、プレ
ス機170の圧をかけられると、弾性体からなる押さえ
部材120は、図5(a)に示すように、変形しなが
ら、フィルム130を、Ω状の溝111に押し込むとと
もに、押さえ部材120自体も変形しながらΩ状の溝1
11に嵌合し、図5(b)に示すような状態でフィルム
130を支持する。図5(a)のフィルムをΩ状の溝1
11に押し込む際には矢印(イ)のようにフィルム13
0を張る力がかり、この方向にフィルム130は延ばさ
れる。この為、図5(b)に示す、押さえ部材120が
Ω状の溝111に嵌合した場合、延ばされて張られた
(展張りされた)フィルム130自体が縮まろうとする
力は矢印(ロ)の方向に働くが、この力により、弾性体
からなる押さえ部材140は矢印(ハ)のような力を受
けるが、これに対し、押さえ部材120の弾性力がΩ状
の溝111にフィルム130を押しつけ対抗しており、
弾性力による摩擦力とフィルム130自体が縮まろうと
する、矢印(ロ)の方向の力が釣り合うようにして固定
支持されるのである。
【0011】次いで本発明のフィルム、シート類の展張
支持部材の実施例2を挙げる。図2は実施例の展張支持
治具の要部構成の斜視図であり、簡単の為コーナー部の
みを示している。図2中、200は展張支持治具、21
0は枠体、211はΩ状の溝、220は弾性材からなる
押さえ部材、230はリニアフレネルレンズフィルム、
240は枠体を固定するための固定部材、241は押圧
片、242はビス、250Aは支持固定部材を示す。本
実施例の展張支持治具200は、プロジェクションスク
リーン用にフィルム状態で連続生産されるリニアフレネ
ルレンズフィルム230を四角状の枠体210に展張支
持するための展張支持治具であり、リニアフレネルレン
ズフィルム230の四方は、弾性材からなる押さえ部材
220により、Ω状の溝部211へ押しこまれた状態で
展張支持している。本実施例の場合も実施例1と同様
に、押さえ部材220の直径は、Ω状の溝211の直径
と同径または若干大きいくらいである。
【0012】本実施例の場合、枠体210の4辺にキャ
ビネットに固定するための固定部材240をビス242
にてつけており、枠体200の四隅には、リニアフレネ
ルレンズフィルム230を枠体210に長時間展張支持
することによって発生するシワを抑えるために、フィル
ム固定用の支持固定部材250Aが設けられている。そ
して、固定部材240には、展張した後の、Ω状の溝部
211に嵌合する押圧片241が設けられており、リニ
アフレネルレンズフィルム230の展張、支持をより確
実にしている。この押圧片241により、展張支持する
リニアフレネルレンズフィルム230に適当なテンショ
ン(張力)をかけることもできる。この場合、押圧片2
41の押さえ部材220と接する部分としては、図2
(b)に示す241Aのような形状とすることにより、
より確実にテンション(張力)をかけることもできる。
【0013】また、押さえ部材220としては、図6に
示すような、支持するリニアフレネルレンズフィルム2
30の型部と噛み合うような形状を付けており、これに
より、展張後の固定支持を一層確実なものとしている。
更に、枠体210のΩ状の溝211と、該Ω状の溝21
1にはまる押さえ部材220には、それぞれ図7
(a)、図7(b)に示す、互いに嵌合する凹凸形状を
設けており、これにより、押さえ部材220を確実にΩ
状の溝211に固定できるものとし、結果として、リニ
アフレネルレンズフィルム230の展張、支持を確実な
ものとしている。
【0014】固定部材240の素材としては、アルミ、
鉄等の金属類などで枠体210よりも固いものが好まし
く、固定部材240の長さは枠体210の幅より若干短
かいものである。
【0015】図8(a)は、枠体210の四隅に用いる
支持固定部材250Aの断面図で、四隅の支持固定部材
250Aは枠体の嵌合部251の弾性によるしなりを利
用して嵌め込まれ、リニアフレネルレンズフィルム23
0をΩ状の溝と狭持する。嵌合部251Aの大きさは、
溝211Aの径と同径、あるいは若干大きいくらいが良
い。嵌合部251Aと対応する溝211Aの代わりとし
ては、他に図8(b)、図8(c)に示すようなものが
挙げられるが、かならずしもこれに限定はされない。図
9は枠体210の四隅に用いる支持固定部材250Aの
枠体側から見た図を示す。図9の点線で描かれた部分、
すなわち枠体のΩ状の溝211の隅であるが、この部分
の展張支持されるフィルム、シート類の状態は、互いに
溝の内側に折り曲げられ四隅で折れや重なりが発生して
いる。そのため溝の中に押さえ部材や嵌合部材をはめる
ことは困難である為、嵌合部で前述の折れや重なりによ
る影響をできるだけ隅に寄せ、溝の中に収束させる必要
が生じる。また長時間におよぶフィルム、シート類の展
張支持により枠体内にシワなどが発生し始めたときのた
めに枠体の内側に掛かる部分にフィルムの浮き、シワを
抑えることが必要である。これらに対応するため、レー
ル252Aを設けた。また、嵌合部251Aのリニアフ
レネルレンズフィルム230と接する部分には、その部
分のリニアフレネルレンズフィルム230の型と噛み合
う形状を付与することにより、枠体210の四隅でのリ
ニアフレネルレンズフィルム230の支持をより確実な
ものとできる。
【0016】次いで本発明のフィルム、シート類の展張
支持部材の実施例3を挙げる。本実施例は、実施例2の
フィルム、シート類の展張支持部材における固定部材に
パネルを嵌めるための溝を設けてパネルを嵌めたもの
で、図3はその断面を示したものである。図3中、30
0は展張支持部材、310は枠体、330はリニアフレ
ネルレンズフィルム、340は枠体を固定するための固
定部材、360はパネルを示す。本実施例の場合、パネ
ル360はレンチキュラーレンズシートであり、レンチ
キュラーレンズシート360は凹曲し(H1>H2)、
枠体310に展張支持されているリニアフレネルレンズ
フィルム330を押す。このときリニアフレネルレンズ
フィルム330にはさらに力がかかりより展張される。
また、リニアフレネルレンズフィルム330はパネル3
60とも密着するためプロジェクション用スクリーンに
用いられた場合には、ボケの無い良好な画像を得ること
ができた。本実施例においては、1枚のリニアフレネル
ンズフィルムを展張支持した構成を示したが、これに限
定されるものではなく、複数のフィルム、シート類を支
持することも可能である。また、上記実施例において、
パネル360はレンチキュラーレンズを用いたが、レン
チキュラーレンズが自立性のない場合には、レンチキュ
ラーレンズをリニアフレネルレンズとともに枠体110
に押さえ部材120により支持して、パネル360とし
て自立性のある透明なシートを用いることも可能であ
る。
【0017】尚、パネルとしてのレンチキュラーレンズ
が自立性のない場合には、上記実施例1、実施例2にお
いて、リニアフレネルレンズフィルムに該パネルとして
のレンチキュラーレンズを併せて、展張支持することも
できる。
【0018】
【効果】本発明は、上記のように、簡単な構造で、且
つ、確実にフィルム、シート類の展張支持ができる、フ
ィルム、シート類の展張支持治具の提供を可能とするも
のである。特に、プロジェクション用スクリーンに使用
される、自立性のない薄いフィルムから成るリニアフレ
ネルレンズフィルムを展張する際に、展張支持を確実に
できる簡単な治具の提供を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフィルム、シート類の展張治具の要
部構成図
【図2】実施例2のフィルム、シート類の展張治具の要
部構成図
【図3】実施例3のフィルム、シート類の展張治具の要
部構成図
【図4】リニアフレネルレンズフィルムを展張支持する
手順を説明するための工程図
【図5】フイルム支持機構を説明するための図
【図6】押さえ部材と枠体の断面図
【図7】押さえ部材と枠体の断面図
【図8】枠体110の四隅に用いる支持固定部材の断面
【図9】支持固定部材の枠体側から見た平面図
【符号の説明】
100 展張支持治具 110 枠体 111 Ω状の溝 120 押さえ部材 130 フイルム 200 展張支持治具 210 枠体 211 Ω状の溝 220 押さえ部材 230 リニアフレネルレン
ズフィルム 240 固定部材 241 押圧片 242 ビス 211A、211B、211C 溝 250A、250B、250C 支持固定部材 251A、251B、251C 嵌合部 252A レール 300 展張支持治具 310 枠体 330 リニアフレネルレン
ズフィルム 340 固定部材 360 パネル 610 枠体 611 Ω状の溝 612 突起 630 押さえ部材 631 型 710 枠体 711 Ω状の溝 712 凹型 730 押さえ部材 731 凸型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 誠 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自立性のない合成樹脂製のフィルム、シ
    ート類を、シワや弛みが発生しないように、押さえ部材
    により枠体へ展張支持するための治具であって、少なく
    とも、溝の断面の形状は略円形であり、且つ入口部断面
    の幅は前記断面の最大幅よりも小さいΩ状の溝を持つ枠
    体と、該Ω状の溝に圧力を掛けられ変形することにより
    嵌め込まれる、断面が略円形状の弾性材からなる押さえ
    部材とを有しており、Ω状の溝と押さえ部材とで、少な
    くとも枠体の相対する2辺でフィルム、シート類を嵌め
    込むこむもので、該押さえ部材がフィルム、シート類を
    押圧しながら、フィルム、シート類とともにΩ状の溝へ
    嵌め込まれる際には、フィルム、シート類は展張され、
    且つ、押さえ部材がフィルム、シート類とともにΩ状の
    溝へ押し込まれた際には、押さえ部材は、体積が縮小さ
    れることにより発生する弾性力により、押さえ部材とΩ
    状の溝の壁との間にフィルム、シート類を挾持すること
    を特徴とするフィルム、シート類の展張支持治具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、Ω状の溝を持つ枠体
    に固定され、キャビネット等の支持物に枠体を固定する
    固定部材を備えていることを特徴とするフィルム、シー
    ト類の展張支持治具。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、枠体の四隅
    にフィルム、シート類を支持固定する支持固定部材を設
    けていることを特徴とするフィルム、シート類の展張支
    持治具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載のフィルム、シー
    ト類が、プロジェクションスクリーン用シートであるこ
    とを特徴とするフィルム、シート類の展張支持治具。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4記載の枠体を固定する
    固定部材に、自立性のあるパネルを嵌め込む溝を設けパ
    ネルを嵌め込み、且つ、枠体が支持しているフィルム、
    シート類側に凹曲させ、該パネルがフィルム、シート類
    を押すようにしたことを特徴とするフィルム、シート類
    の展張支持治具。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載において、枠体の
    相対する2辺のみに、Ω状の溝と弾性材からなる押さえ
    部材を設けたことを特徴とするフィルム、シート類の展
    張支持治具。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のΩ状の溝に、突
    起等の形状を設けたことを特徴とするフィルム、シート
    類の展張支持治具。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6記載の押さえ部材は、
    フィルム、シート類の押さえる部分に成形されている型
    と互いに噛み合うような形状を有していることを特徴と
    するフィルム、シート類の展張支持治具。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6記載の枠体のΩ状の溝
    と、該Ω状の溝にはまる押さえ部材とは、少なくとも互
    いに嵌合する凹凸形状を有していることを特徴とするフ
    ィルム、シート類の展張支持治具。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9記載のキャビネット
    等の支持物に枠体を固定する固定部材には、枠体のΩ状
    の溝にはまる弾性材からなる押さえ部材を、押すための
    押圧片が設けられていることを特徴とするフィルム、シ
    ート類の展張支持治具。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の支持固定部材は、前記
    Ω状の溝に嵌合する嵌合部を有することを特徴とするフ
    ィルム、シート類の展張支持治具。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の嵌合部には、展張す
    るフィルム、シート類に成形されている型と互いに噛む
    み合う形状を設けていることを特徴とするフィルム、シ
    ート類の展張支持治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11289703A (ja) * 1996-04-10 1999-10-19 Interelectric Ag 電気モ―タ
KR100446166B1 (ko) * 2001-08-17 2004-08-30 (주) 이노시뮬레이션 다채널 평면 스크린 시스템의 경계부 처리장치
KR20150123648A (ko) * 2014-04-25 2015-11-04 엠티코리아 주식회사 스킨층이 밀착되는 발포금형 및 스킨층 밀착 방법

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