JPH08193344A - 高遮音性サニタリー - Google Patents

高遮音性サニタリー

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Publication number
JPH08193344A
JPH08193344A JP643495A JP643495A JPH08193344A JP H08193344 A JPH08193344 A JP H08193344A JP 643495 A JP643495 A JP 643495A JP 643495 A JP643495 A JP 643495A JP H08193344 A JPH08193344 A JP H08193344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
plywood
sound
lead sheet
sound insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP643495A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Maekawa
勉 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 底面の少なくとも一部に、剥離しにくく、遮
音性に優れた遮音層を形成した高遮音性サニタリーを提
供する。 【構成】 底面の少なくとも一部に、スプレーアップ法
による樹脂コーティング時に、鉛シート12が貼着され
た合板13を装着し、樹脂を被覆して一体硬化した遮音
層16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮音性に優れた遮音層
が形成された高遮音性サニタリーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室ユニットの据付構造として
は、布基礎間に固定部材を介して架材を懸架し、この架
材上に浴室ユニットを地面から浮かせた状態で支持した
ものが知られている(例えば、特公平1─36373号
公報参照)。しかし、この据付構造の場合は、給排湯時
あるいは入浴時に大きな音が発生するという問題点があ
る。
【0003】しかして、この点を改善するため、例え
ば、実開平4─37668号公報には、防水パンの底面
全体にシート状の防音材料が貼着された浴室ユニットが
提案され、実開昭63─131686号公報には、ステ
ンレス鋼板などの金属板材料を塑性加工して成形した浴
槽本体の外面に制振材を付着した浴槽が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
の浴室ユニット又は浴槽の場合には、底面に防音材料又
は制振材を単に貼着又は付着しただけのものであるの
で、防音材料又は制振材が剥離することがあり、また、
十分な防音効果が得られなくなるという問題点がある。
本発明は、上記の如き従来の問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、底面の少なくとも一
部に、剥離しにくく、遮音性に優れた遮音層が形成され
た高遮音性サニタリーを提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における高遮音性サニタリーは、底面の少な
くとも一部に、遮音シートが貼着された補強材が装着さ
れ、樹脂が被覆されて遮音層が形成されている。
【0006】本発明において、サニタリーとしては、例
えば、浴室ユニットや、洗濯パンなどの防水パンや、シ
ャワーユニット、トイレユニット、複合サニタリーなど
の設備ユニットなどが挙げられる。
【0007】本発明において、遮音層の形成方法として
は、スプレーアップ法による樹脂コーティング時に同時
に形成する方法などが挙げられる。スプレーアップ法と
は、成形型上に、硬化剤を添加した樹脂と、硬化促進剤
を添加した樹脂とを、それぞれ別個のスプレーガンから
同時に吹き付けるとともに、補強繊維をカッターにて切
断しつつ同時に吹き付ける方法である。
【0008】スプレーアップ法による樹脂コーティング
は、成形型上にスプレーアップ法により本体部を形成し
た後、その本体部の外観を向上したり、補強部材を固着
したりする仕上げ工程において行われる。尚、スプレー
アップ法による樹脂コーティングは、本体部が未硬化状
態のうちに行われてもよいし、また、硬化状態とされた
後に行われてもよい。
【0009】本発明において、樹脂コーティング用の材
料としては、硬化剤を添加した樹脂と、硬化促進剤を添
加した樹脂と、補強繊維とが用いられる。樹脂として
は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂な
どの熱硬化性樹脂が好適に用いられ、場合によっては光
硬化性樹脂の使用も可能である。
【0010】硬化剤としては、例えば、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイドなどの
硬化性樹脂に対する硬化剤として公知の有機過酸化物が
使用される。促進剤としては、例えば、ナフテン酸コバ
ルト、ナフテン酸マンガン、ジメチルアニリンなどが使
用される。
【0011】補強繊維としては、例えば、ガラス繊維
や、ポリエステル、フェノール、ビニロン等の有機繊維
や、カーボン繊維ロービングなどが、スプレーアップ時
にカッターにて切断されてチョップドストランドの状態
とされて使用される。
【0012】本発明における補強材としては、平板状の
ものが使用され、例えば、合板などが挙げられるが、さ
らに補強用鋼材を合板の周辺部などに当接させて補強を
強化する場合もある。また、遮音シートとしては、硬化
樹脂と比重の大きく異なるものが使用され、例えば、薄
い鉛シートなどが挙げられる。本発明において、遮音シ
ートが貼着された補強材の装着方法としては、樹脂コー
ティングの前又は途中で、成形型上に既に形成された本
体部に載置する方法が適宜採用される。
【0013】樹脂コーティングの前の既に形成された本
体部上に載置する場合には、適宜密着性を向上するため
に本体上に接着剤をスプレーして接着層を形成する。ま
た、樹脂コーティングの途中に既に形成された本体部上
に載置する場合には、樹脂コーティングの樹脂により接
着される。
【0014】補強材として、上記の合板を用いた場合、
安価で加工し易く、軽量で、且つ、適度の強度を有する
など、補強材として優れた効果がある。また、遮音シー
トとして、上記の鉛シートを用いた場合、硬化樹脂と鉛
シートでは、可聴音波に対する振動状態が全く異なるの
で、遮音層中を可聴音波が伝わり難くなり、優れた遮音
性能を発揮する。
【0015】
【作用】上記のように構成された本発明の高遮音性サニ
タリーにおいては、底面の少なくとも一部に、遮音シー
トが貼着された補強材が装着され、樹脂が被覆されて一
体硬化した遮音層が形成されていることにより、遮音を
要する底面の少なくとも一部に、硬化樹脂中に遮音シー
トが貼着された補強材が埋設された遮音層が一体的に形
成されているので、遮音層が剥離しにくく、且つ、遮音
層中を可聴音波が伝わり難く遮音性能に優れている。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明の高遮音性浴室サニタリーの
一例の要部を示す断面図であり、図2は、その底面部分
の一部拡大断面図である。また、図3は、図1に示す本
発明の高遮音性浴室サニタリーの主要な構成を示す斜視
図である。1は繊維強化樹脂(FRP)などの材料から
なる浴室ユニットである。浴室ユニット1は、本体部1
1の底面の一部に、鉛シート12が部分的に貼着された
合板13が装着され、合板13の底面の鉛シート12が
貼着されていない部分には、複数の補強用鋼材14が当
接され、それらの底面全面に、樹脂コーティング層15
が形成され、樹脂が被覆されて、鉛シート12と合板1
3が埋設された部分に一体硬化した遮音層16が形成さ
れている。合板13の底面には部分的に2枚の鉛シート
12が貼着されており、鉛シート12及び合板13を貫
通する複数の穴13aが形成されている。
【0018】以下、図1から図3に示す浴室ユニット1
の製造工程の一例を、図4(a)〜(f)を参照して説
明する。先ず、図4(a)に示す如く、成形型2上に、
硬化剤を添加した樹脂と、硬化促進剤を添加した樹脂と
を、それぞれ別個のスプレーガンから同時に吹き付ける
とともに、補強繊維もカッターにて切断しつつ同時に吹
き付け、ロールにより脱泡を行うことにより、図4
(b)に示す如き、未硬化状態の本体部11´を形成す
る。
【0019】次に、図4(b)に示す如く、未硬化状態
の本体部11´の一部上にハンドスプレー機により接着
剤を塗布し、その上に、図4(c)に示す如く、鉛シー
ト12´が部分的に貼着された合板13´を乗せるとと
もに、その上に所定時間錘17を乗せて密着させる。更
に、図4(d)に示す如く、合板13´の鉛シート12
´が貼着されていない部分上に補強用鋼材14´を乗せ
る。
【0020】所定時間経過後、錘17だけを除去し、図
4(e)に示す如く、それらの底面全面に、硬化剤を添
加した樹脂と、硬化促進剤を添加した樹脂とを、それぞ
れ別個のスプレーガンから同時に吹き付けるとともに、
補強繊維もカッターにて切断しつつ同時に吹き付けて樹
脂コーティングを行い、図4(f)に示す如く、未硬化
状態の樹脂コーティング層15´を形成する。これによ
り、鉛シート12´が貼着された合板13´の埋設され
た遮音層16´を形成する。
【0021】これを図示しない硬化炉内に導入して、樹
脂を一体硬化させて、図1に示す如き、浴室ユニット1
を得る。
【0022】このとき、図2に示すように、鉛シート1
2及び合板13を貫通する複数の穴13aにも樹脂コー
ティングをした樹脂が流れ込み、この流れ込んだ樹脂
が、鉛シート12及び合板13の周囲の樹脂と一体に硬
化し、遮音層16´の強度はより強化される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
底面の少なくとも一部に、遮音シートが貼着された補強
材が装着され、樹脂が被覆されて遮音層が形成されるよ
うに構成したので、遮音層が剥離しにくく、且つ、遮音
性能に優れる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における本発明の高遮音性浴室サニタリ
ーを示す断面図である。
【図2】図1の底面部分の一部拡大断面図である。
【図3】図1の高遮音性浴室サニタリーの主要な構成を
示す斜視図である。
【図4】図1の高遮音性浴室サニタリーの製造工程を順
次説明する断面図である。
【符号の説明】
1 浴室ユニット 2 成形型 11 本体部 12 鉛シート 13 合板 14 補強用鋼材 15 樹脂コーティング層 16 遮音層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面の少なくとも一部に、遮音シートが
    貼着された補強材が装着され、樹脂が被覆されて遮音層
    が形成されていることを特徴とする高遮音性サニタリ
    ー。
JP643495A 1995-01-19 1995-01-19 高遮音性サニタリー Pending JPH08193344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP643495A JPH08193344A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 高遮音性サニタリー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP643495A JPH08193344A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 高遮音性サニタリー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08193344A true JPH08193344A (ja) 1996-07-30

Family

ID=11638298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP643495A Pending JPH08193344A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 高遮音性サニタリー

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JP (1) JPH08193344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004084299A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Matsushita Electric Works Ltd 防水床パン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004084299A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Matsushita Electric Works Ltd 防水床パン

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040204