JP2004084299A - 防水床パン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成樹脂製の床パン本体1の下面に補強材2を積層すると共に防音材3を積層して補強材2、防音材3を合成樹脂のオーバレイ層4により一体に被覆して床パン本体1と一体化する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室などで使用される防水床パンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から浴室ユニットの防水床パンAとして図5に示すような合成樹脂製の床パン本体1の下面に補強材2を積層して補強材2を床パン本体1をオーバレイ層4により一体に被覆して床パン本体1と一体化したものが知られている。この防水床パンの下面に積層する補強材2は床パン本体1の下面に積層する合板2aと、床パン本体1の下面に直接又は合板2aを介して積層する補強フレーム2bとで構成してあり、補強フレーム2bをスラブや基礎などの支持部5に載設して防水床パンAを設置するようにしている。
【0003】
ところが、上記のような合成樹脂製の床パン本体1を主体とする防水床パンAにおいては、合成樹脂製の床パン本体1上に人が乗って移動したり、合成樹脂製の床パン本体1を叩くと、「ポコポコ」といったようなフォローサウンドと呼ばれる軽音が発生し、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床のような軽音が発生しない構造の浴室床に比べると、遮音性に乏しく、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床よりなる浴室床になれた人にとっては歩行感に違和感があり、合成樹脂製の床パン本体1を主体とする防水床パンにおいてコンクリートの上にタイルを貼ったタイル床よりなる浴室床に近い歩行感のものが望まれている。
【0004】
上記フォローサウンドと呼ばれる軽音は床パン本体1上への歩行や打撃による音が図6のように合成樹脂製の床パン本体1の下面側において、補強フレーム2b間の空間Bで音が共鳴することにより発生するものと考えられる。
【0005】
そこで、従来にあっては防水床パンAを現場で据え付け作業を行う際に、補強フレーム2b間の空間にセメントを詰めて防音性を高めることも行われているが、これだと、現場作業が煩雑であり、また、セメントの場合、乾燥後のセメントの収縮により隙間が発生してこの部分で共鳴して軽音が発生するおそれがあり、また、現場作業であるため品質が安定しないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、合成樹脂製の床パン本体を主体とする防水床パンにおいて防音性を向上し、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床に近い歩行感が得られるようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る防水床パンは、合成樹脂製の床パン本体1の下面に補強材2を積層すると共に防音材3を積層して補強材2、防音材3を合成樹脂のオーバレイ層4により一体に被覆して床パン本体1と一体化して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、合成樹脂製の床パン本体1を補強材2により補強し、防音材3により防音できて、合成樹脂製の床パン本体1上を歩行しても「軽音」が発生せず、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床に近い歩行感が得られるものである。
【0008】
また、補強材2を床パン本体1の下面に積層する合板2aと、床パン本体1の下面に直接又は合板2aを介して積層する補強フレーム2bとで構成し、防音材3を補強フレーム2b間において合板2aの下面に積層することが好ましい。このような構成とすることで、合板2aの下面側において補強フレーム2b間の隙間を防音材3で閉じて合成樹脂製の床パン本体1上を歩行した際に「軽音」が発生するのを防止できるものである。
【0009】
ここで、防音材3がセメント板であったり、あるいは、防音材3が合成木であることが好ましいものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
床パン本体1はハンドレイ成形とよばれるFRP成形により形成されるものであり、床パン本体1の下面に補強材2と防音材3とを積層し、この補強材2と防音材3とを合成樹脂のオーバレイ層4により一体に被覆して床パン本体1と一体化することで防水床パンAを構成してある。
【0012】
具体的には図3、図4に示すようなFRP製の床パン本体1の下面の平坦な部分に補強材2となる合板2aを積層し、更に、床パン本体1の下面に直接又は合板2aを介して補強材2となる木製あるいは金属製の補強フレーム2bを積層し(ここで床パン本体1の下面外周端部においては床パン本体1に直接補強フレーム2bを積層し、外周端部に囲まれた部分においては合板2aの下面に補強フレーム2bを積層している)、更に、補強フレーム2b間の隙間を閉塞するように補強フレーム2b間において合板2aの下面に板状をした防音材3を積層し、このように補強材2、防音材3を積層した状態でハンドレイ法により補強材2と防音材3とを合成樹脂でオーバレイして、このようにして形成したオーバレイ層4により図1、図2に示すように補強材2と防音材3とを一体に被覆してオーバレイ層4により床パン本体1と一体化してある。上記のような構成の防水床パンAはハンドレイ成形により床パン本体1を成形する一連の成形過程において、補強材2、防音材3を積層してオーバレイ層4を形成することで形成するようになっている。
【0013】
補強材2と防音材3とを合成樹脂のオーバレイ層4により一体に被覆して床パン本体1と一体化するに当たっては、床パン本体1の下面に合板2aを積層してオーバレイ層4を形成して合板2aと床パン本体1とを一体化すると共に、補強フレーム2bを積層してオーバレイ層4を形成して補強フレーム2bと床パン本体1とを一体化し、更に、補強フレーム2b間に防音材3を積層してオーバレイ層4を形成することで防音材3と合板2aと補強フレーム2bと床パン本体1とを一体化するようにしたり、あるいは、床パン本体1の下面に合板2aを積層し、更に床パン本体1の下面に補強フレーム2bを直接又は合板2aを介して積層し、更に、補強フレーム2b間に防音材3を積層し、その後に合成樹脂のオーバレイ層4を形成して合板2a、補強フレーム2b、防音材3、床パン本体1に同時に一体化するようにしてもよい。
【0014】
ここで、補強フレーム2b間に配置されて合板2aに積層される防音材3としては、例えば、セメント板、あるいは合成木がある。防音材3として用いるセメント板は質量により防音効果を発揮するようにしており、厚み15mm以上のものを使用する。また、セメント板は軽量であるが板厚により防音効果を発揮するようにしており、厚みは30mm以上のものを使用する。防音材3としては他に防音効果が出せる材料で且つ安価で且つ上記ハンドレイ法による成形に支障がないものであれば任意に採用できるものである。
【0015】
なお、補強フレーム2b間に配置されて合板2aに積層される防音材3は下端が補強フレーム2bの下端よりも上に位置するようにし、基礎やスラブ等の支持部に対しては補強フレーム2bの下端が載置されるようにする。
【0016】
上記のような構成の防水床パンAは基礎やスラブ等の支持部に載置されて浴室の床を構成するのであるが、この防水床パンAは合成樹脂製(FRP製)の床パン本体1により主体を構成してあると言えども床パン本体1の上面を歩行したり叩いたりした場合、防音材3により防音できて「ポコポコ」といったようなフォローサウンドと呼ばれる軽音が発生し難く、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床よりなる浴室床に近い歩行感となるものである。特に、補強フレーム2b間の隙間が防音材3で遮蔽されるので、補強フレーム2b間の隙間で音が共鳴して軽音が発生することが確実に防止されることになる。
【0017】
そして、このように防音性の優れた本発明の防水床パンAは、前述のようにハンドレイ成形とよばれるFRP成形により床パン本体1を成形してハンドレイ法によりオーバレイ層4を形成するという一連の成形により形成できるので、現場で防水床パンAの据え付け時に補強フレーム2b間にセメントを埋め込んで防音性を確保するといったような煩雑な現場作業が必要でなく、また、セメント硬化後に収縮して隙間が発生するといったようなこともなく、安定した防音性を発揮できるものであり、また、工場生産のため安定した品質管理ができるものである。
【0018】
【発明の効果】
上記のように本発明にあっては、合成樹脂製の床パン本体の下面に補強材を積層すると共に防音材を積層して補強材、防音材を合成樹脂のオーバレイ層により一体に被覆して床パン本体と一体化してあるので、合成樹脂製の床パン本体を補強材により補強し、防音材により防音できて、合成樹脂製の床パン本体上を歩行しても「軽音」が発生せず、コンクリートの上にタイルを貼ったタイル床に近い歩行感が得られるものであり、また、合成樹脂のオーバレイ層により補強材、防音材を一体に被覆して床パン本体と一体化してあるので、補強材、防音材の防水性を確保すると共に簡単且つ確実にオーバレイ層により補強材、防音材、床パン本体を一体化できて品質管理が安定してでき、また、現場においては補強材、防音材、床パン本体を一体化した防水床パンを据え付けるのみで現場で特別な防音のための工事をする必要がなくて、現場施工性も向上するものである。
【0019】
また、補強材を床パン本体の下面に積層する合板と、床パン本体の下面に直接又は合板を介して積層する補強フレームとで構成し、防音材を補強フレーム間において合板の下面に積層してあるので、合板の下面側において補強フレーム間の隙間を防音材で閉塞して合成樹脂製の床パン本体上を歩行した際に補強フレーム間で音が共鳴することがなくて「軽音」が発生するのを確実に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水床パンの断面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】同上に用いる床パン本体の平面図である。
【図4】同上に用いる床パン本体の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【図6】従来例の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 床パン本体
2 補強材
2a 合板
2b 補強フレーム
3 防音材
4 オーバレイ層
Claims (4)
- 合成樹脂製の床パン本体の下面に補強材を積層すると共に防音材を積層して補強材、防音材を合成樹脂のオーバレイ層により一体に被覆して床パン本体と一体化して成ることを特徴とする防水床パン。
- 補強材を床パン本体の下面に積層する合板と、床パン本体の下面に直接又は合板を介して積層する補強フレームとで構成し、防音材を補強フレーム間において合板の下面に積層して成ることを特徴とする防水床パン。
- 防音材がセメント板であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水床パン。
- 防音材が合成木であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水床パン。
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002246725A patent/JP2004084299A/ja active Pending
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