JP2000318098A - 人工大理石複合材及びその製造方法 - Google Patents

人工大理石複合材及びその製造方法

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JP2000318098A
JP2000318098A JP11338509A JP33850999A JP2000318098A JP 2000318098 A JP2000318098 A JP 2000318098A JP 11338509 A JP11338509 A JP 11338509A JP 33850999 A JP33850999 A JP 33850999A JP 2000318098 A JP2000318098 A JP 2000318098A
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artificial marble
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JP11338509A
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Tomoyuki Yamane
朋行 山根
Yasutaka Urakawa
康隆 浦川
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、厚みが薄く軽量で且つ高強度で、
断熱性、意匠性に富んだ人工大理石複合材を得ることを
目的とする。 【解決手段】 アクリル樹脂からなる表面層と、アクリ
ル変性ビニルエステル樹脂またはウレタン変性ビニルエ
ステル樹脂からなる基材層とで構成または前記基材層の
裏面に形成させた着色層とで構成される人工大理石であ
って、前記基材層の裏面に補強材を接合させ、前記補強
材の裏面に断熱材および/または補強フレームを配設さ
せた人工大理石複合材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユニットバス等の浴
室パネル、カウンターなどに用いられる人工大理石複合
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の人工大理石は、不飽和ポリエステ
ル樹脂や、アクリル樹脂等を硬化させて得た人工大理石
カウンター等に見られるように、衝撃等に対応させるべ
く、10.0〜15.0mmの厚みに形成された、意匠
性や強度に優れた、歪み等の無い剛体である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工大理石は厚
みの厚いものしか製作できず、補強材や断熱材や補強フ
レームを接合させた複合材を形成すると、更に人工大理
石複合材の厚みが厚くなり、浴室やシャワー室に使用す
る場合、重量及び幅があるため、空間が狭くなり且つ取
り扱いも大変であった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、配置空間が狭くなることもなく軽量な人工
大理石複合材を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】アクリル樹脂からなる表
面層と、アクリル変性ビニルエステル樹脂またはウレタ
ン変性ビニルエステル樹脂からなる基材層とで構成また
は前記基材層の裏面に形成させた着色層とで構成される
人工大理石であって、前記基材層の裏面に補強材を接合
させ、前記補強材の裏面に断熱材および/または補強フ
レームを配設させた人工大理石複合材とする。前記補強
材は、厚みが3〜10mmの珪酸カルシウム板であり、
前記断熱材は、発泡倍率が20〜70倍の発泡スチロー
ルであり、前記補強フレームは、厚み断面が12mm×
12mmから20mm×20mmの溶融亜鉛メッキ鋼板
である。
【0006】また、人工大理石用型の内表面に、前記表
面層を構成する樹脂を配設させて表面層を形成した後、
前記基材用樹脂と充填材とを混合させたものを積層させ
て基材層を形成し、硬化後、前記基材層の上に補強材を
接合させ、その後、前記補強材の裏面に断熱材および/
または補強フレームを接合させた人工大理石複合材の製
造方法である。前記基材層の形成後、前記基層の上に前
記着色層用材料をスプレーにて塗布、または刷毛塗りし
て着色層を形成させる工程を挿む人工大理石複合材の製
造方法である。
【0007】樹脂シートを真空成形してなる、厚み10
〜2000ミクロンの透明層とする。又、人工大理石の
厚みを、1.0〜20.0mmとする。表面層に、樹脂
と充填材からなるコンパウンドを吹きつけ、硬化させた
後珪酸カルシウム板を粘着又は接着し、断熱材と補強フ
レームを配設してなる人工大理石の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す人
工大理石複合材の構成図である。
【0009】図1の人工大理石複合材1は、表面層2と
基材層3と着色層7とで人工大理石部分を構成し、更
に、この人工大理石部分に積層された補強材8と補強フ
レーム9と断熱材10とで構成されている。表面層2と
基材層3と着色層7の合計厚みは、1.0〜20.0m
mである。表面層2には、厚み10〜2000ミクロン
のアクリル樹脂板4を用いている。表面層2に使用する
樹脂材料は、メチルメタクリル樹脂を主成分として構成
される樹脂が好ましい。また、基材層3の裏面に着色層
7を設けることにより、更に意匠性を要求する場合は、
表面層を透明にすることが好ましい。
【0010】基材層3は、アクリル変性ビニルエステル
樹脂またはウレタン変性ビニルエステル樹脂からなる柔
軟性を有する透明樹脂5に、平均粒径が200〜500
ミクロンの石材、寒水石、炭酸カルシウム、水酸化ナト
リウム等の充填材6を混合してなる。アクリル変性ビニ
ルエステル樹脂またはウレタン変性ビニルエステル樹脂
を用いることで柔軟性が確保でき、更にウレタン変性ビ
ニルエステル樹脂は変色を抑える効果がある。
【0011】着色層7は、アクリル変性ビニルエステル
樹脂またはウレタン変性ビニルエステル樹脂に青色の顔
料を加え混合させたものを用いている。着色層7の樹脂
は、本実施例に限定されないが、基材層3と密着性のよ
いものが好ましい。
【0012】補強材8には珪酸カルシウム板、金属板、
パーチクルボード等を用いることができ、断熱材10に
は発砲スチロール、グラスウール等を用いることがで
き、補強フレーム9には溶融亜鉛メッキ鋼板、ステンレ
ス等を用いることができ、目的に合わせて材料を変更す
ることができる。補強材8の厚みは3〜10mmでのも
のが好ましい。断熱材は必要に応じて適用すればよく、
断熱材10に使用する発泡スチロールは発泡倍率20〜
70倍のものが好ましい。補強フレーム9の大きさは1
2mm×12mm〜20mm×20mmのものが好まし
く、中空のものが好ましい。補強フレームを配設させる
ことによって、乾式工法で人工大理石複合材をそのまま
ユニットバスに設置することができ、断熱材に発泡スチ
ロールを用いることによって、軽量且つ断熱効果を有す
る人工大理石複合材に付与することができる。
【0013】次に、人工大理石複合材1の製造方法を図
2で説明する。図2(a)の11は平型であり、4は透
明なアクリル樹脂板である。まず、平型11の上に透明
なアクリル樹脂板4を配設させ、表面層2を形成させ
る。
【0014】次に、図2(b)に示すように、透明なア
クリル変性ビニルエステル樹脂が20〜35重量部に対
し、平均粒径が200ミクロンの寒水石の表面にシラン
系表面処理剤、揮発剤、顔料で処理した着色石である充
填材6を65〜80重量部混合させて準備した樹脂材料
を、アクリル樹脂板4の上に、スプレーガン12にて厚
み1.8mmに積層させ、硬化させることにより、基材
層3が形成される。基材層3を構成する樹脂は、この実
施例に限定されず、ウレタン変性ビニルエステル樹脂等
の柔軟性を有する透明樹脂であればよい。充填材6は本
実施例に限定しないが、無機質の充填材の場合は、シラ
ン系表面処理を割いたほうが好ましい。
【0015】この後、図2(c)に示すように、ウレタ
ン変性ビニルエステル樹脂に灰色の無機顔料を混入させ
た着色樹脂材料を、基材層3の上にスプレーガン12に
て厚み0.2mmに積層させた後、硬化させて着色層7
を形成させる。
【0016】この後、図2(d)に示すように、着色層
7の上に、補強材8として、人工大理石複合材1のサイ
ズにカットされた珪酸カルシウム板を接着剤にて貼着さ
せる。更に、12mm×12mm角型中空の溶融亜鉛メ
ッキ鋼板からなる補強フレーム9を、貼着した補強材8
の長さ方向の上下端部に接着剤にて貼着させる。更に、
断熱材10として発泡倍率50倍の発泡スチロールを、
補強材8の長さ方向の上下端部に配設された補強フレー
ム9の間に、接着剤にて貼着させる。本実施例では断熱
材10を貼着したが、カウンター等として使用する場合
は、断熱材10を貼着する必要はなく、必要に応じて変
更可能である。このようにして、人工大理石複合材1を
得ることができる。また、得られた人工大理石複合材1
は、そのまま現場に設置するだけでよいため、作業の簡
略化が図れる。
【0017】こうして得られた人工大理石複合材1を、
図3に示すようにユニットバス13の浴室パネル14と
して用いることにより、強度もあり保温性がよく、且つ
限られた範囲での設置空間を狭くすることもないため、
有効に利用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の人工大理石複合材により、表面
層と基材層とからなる人工大理石に、補強材、補強フレ
ーム、断熱材等を配設することによってユニットバス等
の壁材として十分な強度と、断熱性、施工性を持ち、軽
量な人工大理石を得ることができる。さらに、人工大理
石の裏面に着色層を形成することで、人工大理石裏面の
補強材などが透けることを防止できる。簡単な作業で、
深みがある意匠を持ち、成形後の表面処理が必要ない人
工大理石を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工大理石複合材の構成を示す図。
【図2】本発明の人工大理石複合材の製造工程を示す
図。
【図3】本発明の人工大理石複合材1の利用例を示す
図。
【符号の説明】 1:人工大理石複合材 2:表面層 3:基材層 4:アクリル樹脂板 5:アクリル変性ビニルエステル樹脂 6:充填材 7:着色層 8:補強材 9:補強フレーム 10:断熱材 11:型 12:スプレーガン 13:ユニットバス 14:浴室パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 15/08 B32B 15/08 H Q Fターム(参考) 4F100 AA03C AA06H AB01 AB03D AB04 AB18D AC06H AG00 AK11B AK12D AK25A AL06B AP03 AS00C AS00D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D CA23 DG11 DJ01D EH46 EH462 EH71D GB07 JJ02 JJ02D JL03 JL10E YY00D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル樹脂からなる表面層と、アクリ
    ル変性ビニルエステル樹脂またはウレタン変性ビニルエ
    ステル樹脂からなる基材層とで構成される人工大理石で
    あって、前記基材層の裏面に補強材を接合させ、前記補
    強材の裏面に断熱材および/または補強フレームを配設
    させたことを特徴とする人工大理石複合材。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂からなる表面層と、アクリ
    ル変性ビニルエステル樹脂またはウレタン変性ビニルエ
    ステル樹脂からなる基材層と、前記基材層の裏面に形成
    された着色層とで構成される人工大理石であって、前記
    着色層の裏面に補強材を接合させ、前記補強材の裏面に
    断熱材および/または補強フレームを配設させたことを
    特徴とする人工大理石複合材。
  3. 【請求項3】 前記補強材が珪酸カルシウム板である請
    求項1から請求項2のいずれかに記載の人工大理石複合
    材。
  4. 【請求項4】 前記補強材の厚みが3〜10mmである
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の人工大理石複
    合材。
  5. 【請求項5】 前記断熱材が発泡スチロールである請求
    項1から請求項4のいずれかに記載の人工大理石複合
    材。
  6. 【請求項6】 前記発泡スチロールの発泡倍率が20〜
    70倍である請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    人工大理石複合材。
  7. 【請求項7】 前記補強フレームが溶融亜鉛メッキ鋼板
    である請求項1から請求項6のいずれかに記載の人工大
    理石複合材。
  8. 【請求項8】 前記補強フレームの厚み断面が12mm
    ×12mmから20mm×20mmである請求項1から
    請求項7のいずれかに記載の人工大理石複合材。
  9. 【請求項9】 人工大理石用型の内表面に、前記表面層
    を構成する樹脂を配設させて表面層を形成した後、前記
    基材用樹脂と充填材とを混合させたものを積層させて基
    材層を形成し、硬化後、前記基材層の上に補強材を接合
    させ、その後、前記補強材の裏面に断熱材および/また
    は補強フレームを接合させたことを特徴とする請求項1
    から請求項8のいずれかに記載の人工大理石複合材の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 人工大理石用型の上面に、前記表面層
    を構成する樹脂を配設させて表面層を形成した後、前記
    基材用樹脂と充填材とを混合させたものを積層させて基
    材層を形成し、前記基材層の上に前記着色層用材料をス
    プレーにて塗布、または刷毛塗りして着色層を形成さ
    せ、硬化後、前記着色層の上に、補強材を接合させ、そ
    の後、前記補強材の裏面に断熱材および/または補強フ
    レームを接合させたことを特徴とする請求項2から請求
    項8のいずれかに記載の人工大理石複合材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416644B1 (ko) * 2001-03-27 2004-02-05 주식회사 엘지화학 2무늬 1파넬의 인조대리석 파넬 및 그 제조방법
EP1836143A1 (en) * 2004-12-17 2007-09-26 Cheil Industries Inc. Foamed marble article and method for preparing the same

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