JPH11179853A - 不燃性人造石パネル及びその製造方法 - Google Patents
不燃性人造石パネル及びその製造方法Info
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- JPH11179853A JPH11179853A JP9365745A JP36574597A JPH11179853A JP H11179853 A JPH11179853 A JP H11179853A JP 9365745 A JP9365745 A JP 9365745A JP 36574597 A JP36574597 A JP 36574597A JP H11179853 A JPH11179853 A JP H11179853A
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- combustible
- resin layer
- artificial stone
- layer
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、キッチン、浴室等の火力を使用す
る場所の壁材として不燃性があり、且つ施工性、装飾性
に優れ、安価で、且つ人造石特有の質感を持つ不燃性人
造石パネルを形成することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、不燃材表面に合成樹脂層を形
成し、該合成樹脂層表面に熱硬化性樹脂からなるゲルコ
ート樹脂層又は塗料層を形成してなる不燃性人造石パネ
ルとこれを得るための製造方法である。又、ゲルコート
樹脂層に石目模様や流れ模様等の模様を形成したり、表
面に更に透明層を形成させる。
る場所の壁材として不燃性があり、且つ施工性、装飾性
に優れ、安価で、且つ人造石特有の質感を持つ不燃性人
造石パネルを形成することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、不燃材表面に合成樹脂層を形
成し、該合成樹脂層表面に熱硬化性樹脂からなるゲルコ
ート樹脂層又は塗料層を形成してなる不燃性人造石パネ
ルとこれを得るための製造方法である。又、ゲルコート
樹脂層に石目模様や流れ模様等の模様を形成したり、表
面に更に透明層を形成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシステムキッチン、
ユニットバス等の火力を使用する場所の壁材として用い
られる不燃性人造石パネルとその製造方法に関するもの
である。
ユニットバス等の火力を使用する場所の壁材として用い
られる不燃性人造石パネルとその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】キッチン、浴室等の火力を使用する場所
の壁材としては、防火上の問題から不燃性を有する材料
の使用が義務付けられている。その不燃材として、タイ
ル、石綿スレート、珪酸カルシウム等を使用する無機建
材をパネル状にしたものや、ステンレスや鉄鋼、アルミ
等の金属を素材とする金属パネルが用いられている。
の壁材としては、防火上の問題から不燃性を有する材料
の使用が義務付けられている。その不燃材として、タイ
ル、石綿スレート、珪酸カルシウム等を使用する無機建
材をパネル状にしたものや、ステンレスや鉄鋼、アルミ
等の金属を素材とする金属パネルが用いられている。
【0003】又近年、キッチン、浴室等においては、シ
ステムキッチンやユニットバス等のユニット化が進み、
キッチン、浴室等における空間にも統一性及び装飾性の
要求がある。
ステムキッチンやユニットバス等のユニット化が進み、
キッチン、浴室等における空間にも統一性及び装飾性の
要求がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から一般に採用さ
れているタイル壁においては、タイル自信が有する装飾
性により装飾性の要求は満たされるが、施工方法が湿式
施工であるため、施工性が悪い。又、タイル自体に柔軟
性がないため、壁面の歪等の経年変化でクラックが発生
しやすい。
れているタイル壁においては、タイル自信が有する装飾
性により装飾性の要求は満たされるが、施工方法が湿式
施工であるため、施工性が悪い。又、タイル自体に柔軟
性がないため、壁面の歪等の経年変化でクラックが発生
しやすい。
【0005】施工性を改善するために採用されているス
テンレスや鉄鋼、アルミ等の金属を素材とする金属パネ
ルにおいては、施工性は良いが装飾性に乏しく、特に石
目模様や流れ模様を有する人造石調模様や特有の質感を
現出することが困難であるため、装飾を施さず椋のまま
使用されている。又、コストも高くつく。
テンレスや鉄鋼、アルミ等の金属を素材とする金属パネ
ルにおいては、施工性は良いが装飾性に乏しく、特に石
目模様や流れ模様を有する人造石調模様や特有の質感を
現出することが困難であるため、装飾を施さず椋のまま
使用されている。又、コストも高くつく。
【0006】石綿スレート、珪酸カルシウム等の無機パ
ネルにおいても、施工性は良いが、同様に装飾性に乏し
く、特に石目模様や流れ模様を有する人造石調模様や特
有の質感を現出することは困難である。本発明は、キッ
チン、浴室等の火力を使用する場所の壁材として不燃性
があり、且つ施工性、装飾性に優れ、安価で、且つ人造
石特有の質感を持つ不燃性人造石パネルを形成すること
を目的とする。
ネルにおいても、施工性は良いが、同様に装飾性に乏し
く、特に石目模様や流れ模様を有する人造石調模様や特
有の質感を現出することは困難である。本発明は、キッ
チン、浴室等の火力を使用する場所の壁材として不燃性
があり、且つ施工性、装飾性に優れ、安価で、且つ人造
石特有の質感を持つ不燃性人造石パネルを形成すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、不燃材表面に
合成樹脂層を形成し、該合成樹脂層表面に熱硬化性樹脂
からなるゲルコート樹脂層又は塗料層を形成してなる不
燃性人造石パネルとこれを得るための製造方法である。
又、ゲルコート樹脂層に石目模様や流れ模様等の模様を
形成したり、表面に更に透明層を形成させる。
合成樹脂層を形成し、該合成樹脂層表面に熱硬化性樹脂
からなるゲルコート樹脂層又は塗料層を形成してなる不
燃性人造石パネルとこれを得るための製造方法である。
又、ゲルコート樹脂層に石目模様や流れ模様等の模様を
形成したり、表面に更に透明層を形成させる。
【0008】又、ゲルコート樹脂層は難燃剤を含有させ
たり、スチレン量を30重量部未満に減少させり、可燃
性材料を使用の層厚を0.5mm以下とした不燃性人造
石パネルである。又、内部に使用する不燃材の表面には
プライマー層が形成され、該不燃材を弾性力のあるもの
としている。
たり、スチレン量を30重量部未満に減少させり、可燃
性材料を使用の層厚を0.5mm以下とした不燃性人造
石パネルである。又、内部に使用する不燃材の表面には
プライマー層が形成され、該不燃材を弾性力のあるもの
としている。
【0009】又、表型及び裏型を使用してゲルコート樹
脂層を形成させた上に各層を積層させ、型締めして圧着
硬化して不燃性人造石パネルを製造する、または透明板
を成形型として利用し、ゲルコート樹脂層を形成すると
共に、表面層として各層を積層させ、型締めして圧着硬
化して不燃性人造石パネルを得る。
脂層を形成させた上に各層を積層させ、型締めして圧着
硬化して不燃性人造石パネルを製造する、または透明板
を成形型として利用し、ゲルコート樹脂層を形成すると
共に、表面層として各層を積層させ、型締めして圧着硬
化して不燃性人造石パネルを得る。
【0010】
【発明の実施の態様】本発明で用いられるゲルコート樹
脂又は塗料に混合して用いられる模様形成及び表面強化
材料としては、セラミックチップ、ガラスビーズ、ガラ
ス繊維チップ等の他に模様形成及び表面強化が可能な材
料であればよい。そのままではゲルコート樹脂又は塗料
との密着性が悪いものであれば、予め樹脂に含浸させる
か、シラン処理をして使用する。又、ゲルコート樹脂全
体重量100に対して、セラミックチップであれば5重
量部以内、ガラスビーズであれば15重量部以内で使用
することが好ましい。それぞれの重量部以上になると、
製品表面の凹凸が激しくなり、汚れが付着しやすくなる
と共に、外観上マット状の光沢となる。ゲルコート用樹
脂100重量部に対して、スチレンの含有量を30重量
部未満に調整するか、若くは不燃性人造石パネルを成形
時に脱型後、養生時間及び温度を調整して残存スチレン
量を減らすことで、可燃性である樹脂であっても不燃性
を高めることができる。スチレン量を減少させたもの
に、難燃剤を含有することも可能である。又、実施例に
記載のない他の樹脂であっても、ゲルコートとして使用
できる樹脂であれば、スチレンの含有量を30重量部未
満に調整して使用することができる。不燃材は、石綿ス
レート板、珪酸カルシウム板、アルミ板等の不燃性で、
且つ厚みが薄くても高強度で軽量であり、壁等の形状に
沿って湾曲するのものであればよい。又、不燃材の表面
に施すプライマー処理は、合成樹脂層との接着をよくす
るためのものであり、不燃材との密着性を向上させるも
のであれば実施例に限定されない。透明層は、アクリル
板、メラミン板等の透明性を有する、薄厚で軽量で、加
工が容易なものであれば、これに限定しない。
脂又は塗料に混合して用いられる模様形成及び表面強化
材料としては、セラミックチップ、ガラスビーズ、ガラ
ス繊維チップ等の他に模様形成及び表面強化が可能な材
料であればよい。そのままではゲルコート樹脂又は塗料
との密着性が悪いものであれば、予め樹脂に含浸させる
か、シラン処理をして使用する。又、ゲルコート樹脂全
体重量100に対して、セラミックチップであれば5重
量部以内、ガラスビーズであれば15重量部以内で使用
することが好ましい。それぞれの重量部以上になると、
製品表面の凹凸が激しくなり、汚れが付着しやすくなる
と共に、外観上マット状の光沢となる。ゲルコート用樹
脂100重量部に対して、スチレンの含有量を30重量
部未満に調整するか、若くは不燃性人造石パネルを成形
時に脱型後、養生時間及び温度を調整して残存スチレン
量を減らすことで、可燃性である樹脂であっても不燃性
を高めることができる。スチレン量を減少させたもの
に、難燃剤を含有することも可能である。又、実施例に
記載のない他の樹脂であっても、ゲルコートとして使用
できる樹脂であれば、スチレンの含有量を30重量部未
満に調整して使用することができる。不燃材は、石綿ス
レート板、珪酸カルシウム板、アルミ板等の不燃性で、
且つ厚みが薄くても高強度で軽量であり、壁等の形状に
沿って湾曲するのものであればよい。又、不燃材の表面
に施すプライマー処理は、合成樹脂層との接着をよくす
るためのものであり、不燃材との密着性を向上させるも
のであれば実施例に限定されない。透明層は、アクリル
板、メラミン板等の透明性を有する、薄厚で軽量で、加
工が容易なものであれば、これに限定しない。
【0011】
【実施例】以下、本発明に関する実施例について説明す
る。下記に記載のかかる実施例1から実施例3はそれぞ
れ本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定す
るものではない。図1及び図2は、本発明である不燃性
人造石パネル1を得るための成形型及びこの成形型を使
用した不燃性人造石パネル1の製造工程を示したもので
ある。成形型は表型3と裏型4とからなる。実施例1に
おける不燃性人造石パネル1の完成までを、図1の製造
工程(a)〜(d)に沿って説明する。
る。下記に記載のかかる実施例1から実施例3はそれぞ
れ本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定す
るものではない。図1及び図2は、本発明である不燃性
人造石パネル1を得るための成形型及びこの成形型を使
用した不燃性人造石パネル1の製造工程を示したもので
ある。成形型は表型3と裏型4とからなる。実施例1に
おける不燃性人造石パネル1の完成までを、図1の製造
工程(a)〜(d)に沿って説明する。
【0012】(工程:1) まず、図示しない容器中
に、無機顔料を水ガラスで溶解させた中に、セラミック
チップを投入混合しながら乾燥させて得た、直径0.2
〜0.3mmの着色セラミックチップ5重量部と三酸化
アンチモンを5〜7重量部とを、ゲルコート用不飽和ポ
リエステル樹脂88〜90重量部の中に投入し、混合し
て石目調ゲルコート樹脂材を作成しておく。次に、成形
型の表型3と裏型4との成形面に離型剤を予め塗布して
おく。
に、無機顔料を水ガラスで溶解させた中に、セラミック
チップを投入混合しながら乾燥させて得た、直径0.2
〜0.3mmの着色セラミックチップ5重量部と三酸化
アンチモンを5〜7重量部とを、ゲルコート用不飽和ポ
リエステル樹脂88〜90重量部の中に投入し、混合し
て石目調ゲルコート樹脂材を作成しておく。次に、成形
型の表型3と裏型4との成形面に離型剤を予め塗布して
おく。
【0013】(工程:2) 98重量部の前記(工程:
1)で作成の石目調ゲルコート樹脂材に、硬化剤を1〜
2重量部添加し混合した後、これをスプレーガン10に
て、離型剤が塗布された成形面表面に、0.3〜0.5
mmの厚みとなるように均一に塗布した後、加熱及び硬
化させて、ゲルコート樹脂層6を形成させる。(a)
1)で作成の石目調ゲルコート樹脂材に、硬化剤を1〜
2重量部添加し混合した後、これをスプレーガン10に
て、離型剤が塗布された成形面表面に、0.3〜0.5
mmの厚みとなるように均一に塗布した後、加熱及び硬
化させて、ゲルコート樹脂層6を形成させる。(a)
【0014】(工程:3) 不飽和ポリエステル樹脂9
8重量部に、硬化剤を1〜2重量部添加混合して、接着
用合成樹脂材を作成し、これをゲルコート樹脂層6の表
面に、スプレーガン11にて0.1〜0.2mmの厚み
となるように塗布して、合成樹脂層8を形成させる。
(b)
8重量部に、硬化剤を1〜2重量部添加混合して、接着
用合成樹脂材を作成し、これをゲルコート樹脂層6の表
面に、スプレーガン11にて0.1〜0.2mmの厚み
となるように塗布して、合成樹脂層8を形成させる。
(b)
【0015】(工程:4) 一方、アセトン80重量部
に不飽和ポリエステル樹脂19.6重量部及び硬化剤
0.4重量部を混合したプライマー処理材13を作成
し、これをスプレーガンにて、厚さ3mmの石綿スレー
ト板の裏面5及び裏面7に塗布した後、硬化して、不燃
材層14を形成する。(c) 裏面7にプライマー処理材13を塗布することにより、
防水用の被覆材等で裏面を覆わなくても防水の目的が図
れる。
に不飽和ポリエステル樹脂19.6重量部及び硬化剤
0.4重量部を混合したプライマー処理材13を作成
し、これをスプレーガンにて、厚さ3mmの石綿スレー
ト板の裏面5及び裏面7に塗布した後、硬化して、不燃
材層14を形成する。(c) 裏面7にプライマー処理材13を塗布することにより、
防水用の被覆材等で裏面を覆わなくても防水の目的が図
れる。
【0016】(工程:5) 合成樹脂層8及び不燃材層
14表面のプライマー処理材13が未硬化の内に、この
不燃材層14を合成樹脂層8上に載置させた後、不燃材
層14の上から裏型4を被覆させる。(d) その後、表型3と裏型4とを図示しないジャッキで型締
めし、表型3と裏型4とで各層を圧着重合したまま、硬
化させ、脱型して不燃性人造石パネル1は得られる。型
締めの際に、成形型のサイドより食み出した、余剰の接
着用合成樹脂材、プライマー処理材は、未硬化の内に除
去する。
14表面のプライマー処理材13が未硬化の内に、この
不燃材層14を合成樹脂層8上に載置させた後、不燃材
層14の上から裏型4を被覆させる。(d) その後、表型3と裏型4とを図示しないジャッキで型締
めし、表型3と裏型4とで各層を圧着重合したまま、硬
化させ、脱型して不燃性人造石パネル1は得られる。型
締めの際に、成形型のサイドより食み出した、余剰の接
着用合成樹脂材、プライマー処理材は、未硬化の内に除
去する。
【0017】本発明に関する別の実施例2における不燃
性人造石パネル1の完成までを、図2の製造工程(a)
〜(d)に沿って説明する。 (工程:1) まず、図示しない装置で、直径0.2〜
0.3mmのガラスビーズ15重量部と無機顔料を5重
量部とを、ゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂100
重量部に対してスチレンの含有量を29重量部に調整し
たゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂80重量部の中
に投入し、混合して石目調ゲルコート樹脂材を作成して
おく。又、厚み1mmアクリル製の透明板16を所定の
サイズに形成しておく。更に、同様の同サイズに形成さ
れた別のアクリル製の透明板17を準備する。これらア
クリル製の透明板16及び透明板17を、それぞれ成形
型の表型3の成形面及び裏型4の成形面上に、載置させ
ておく。
性人造石パネル1の完成までを、図2の製造工程(a)
〜(d)に沿って説明する。 (工程:1) まず、図示しない装置で、直径0.2〜
0.3mmのガラスビーズ15重量部と無機顔料を5重
量部とを、ゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂100
重量部に対してスチレンの含有量を29重量部に調整し
たゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂80重量部の中
に投入し、混合して石目調ゲルコート樹脂材を作成して
おく。又、厚み1mmアクリル製の透明板16を所定の
サイズに形成しておく。更に、同様の同サイズに形成さ
れた別のアクリル製の透明板17を準備する。これらア
クリル製の透明板16及び透明板17を、それぞれ成形
型の表型3の成形面及び裏型4の成形面上に、載置させ
ておく。
【0018】(工程:2) 98重量部の前記(工程:
1)で作成の石目調ゲルコート樹脂材に、硬化剤を1〜
2重量部添加し混合した後、これをスプレーガン10に
て、表型3の成形面上に載置されたアクリル製の透明板
16の表面に、0.3〜0.5mmの厚みとなるように
均一に塗布した後、加熱及び硬化させて、ゲルコート樹
脂層6Aを形成させる。同様にして、硬化剤を混入した
石目調ゲルコート樹脂材を、裏型4の成形面上に載置さ
せたアクリル製の透明板17の表面に0.3〜0.5m
mの厚みとなるように均一に塗布した後、加熱及び硬化
させて、ゲルコート樹脂層6Bを形成させる。(a)
1)で作成の石目調ゲルコート樹脂材に、硬化剤を1〜
2重量部添加し混合した後、これをスプレーガン10に
て、表型3の成形面上に載置されたアクリル製の透明板
16の表面に、0.3〜0.5mmの厚みとなるように
均一に塗布した後、加熱及び硬化させて、ゲルコート樹
脂層6Aを形成させる。同様にして、硬化剤を混入した
石目調ゲルコート樹脂材を、裏型4の成形面上に載置さ
せたアクリル製の透明板17の表面に0.3〜0.5m
mの厚みとなるように均一に塗布した後、加熱及び硬化
させて、ゲルコート樹脂層6Bを形成させる。(a)
【0019】(工程:3) 不飽和ポリエステル樹脂9
8重量部に、硬化剤を1〜2重量部添加し混合して接着
用合成樹脂材を作成し、これをゲルコート樹脂層6A、
6Bの表面に、スプレーガン11にて0.1〜0.2m
mの厚みとなるように塗布して、合成樹脂層8A、8B
を形成させる。(b)
8重量部に、硬化剤を1〜2重量部添加し混合して接着
用合成樹脂材を作成し、これをゲルコート樹脂層6A、
6Bの表面に、スプレーガン11にて0.1〜0.2m
mの厚みとなるように塗布して、合成樹脂層8A、8B
を形成させる。(b)
【0020】(工程:4) 一方、市販のウレタン系プ
ライマー処理材18をスプレーガンにて、厚さ1mmの
アルミニウム板の裏面及び裏面に塗布した後、硬化させ
て、不燃材層15を形成する。
ライマー処理材18をスプレーガンにて、厚さ1mmの
アルミニウム板の裏面及び裏面に塗布した後、硬化させ
て、不燃材層15を形成する。
【0021】(工程:5) 合成樹脂層8A、8B及び
不燃材層15表面のプライマー処理材18が未硬化の内
に、この不燃材層15を合成樹脂層8A上に載置させた
後、不燃材層15の上から、合成樹脂層8Bを形成させ
たアクリル製の透明板17を、合成樹脂層8Bを下にし
て載置させ、透明板17の上から裏型4を被覆させる。
(d) その後、表型3と裏型4とを図示しないジャッキで型締
めし、表型3と裏型4とで各層を圧着重合したまま、硬
化させ、脱型して不燃性人造石パネル1は得られる。型
締めの際に、成形型のサイドより食み出した、余剰の接
着用合成樹脂材、プライマー処理材は、未硬化の内に除
去する。硬化後、脱型することにより、透明板16、1
7を透過して石目模様が浮かびあがった深みのある質感
を有する不燃性人造石パネルが得られた。又、透明板1
6及び17を使用することで、裏側表面及び表側表面が
平滑であるため、研磨等が不要となった。又、アルミニ
ウム板を芯材としているため、厚みが薄くても高強度で
且つ軽量である不燃性人造石パネルが得られた。
不燃材層15表面のプライマー処理材18が未硬化の内
に、この不燃材層15を合成樹脂層8A上に載置させた
後、不燃材層15の上から、合成樹脂層8Bを形成させ
たアクリル製の透明板17を、合成樹脂層8Bを下にし
て載置させ、透明板17の上から裏型4を被覆させる。
(d) その後、表型3と裏型4とを図示しないジャッキで型締
めし、表型3と裏型4とで各層を圧着重合したまま、硬
化させ、脱型して不燃性人造石パネル1は得られる。型
締めの際に、成形型のサイドより食み出した、余剰の接
着用合成樹脂材、プライマー処理材は、未硬化の内に除
去する。硬化後、脱型することにより、透明板16、1
7を透過して石目模様が浮かびあがった深みのある質感
を有する不燃性人造石パネルが得られた。又、透明板1
6及び17を使用することで、裏側表面及び表側表面が
平滑であるため、研磨等が不要となった。又、アルミニ
ウム板を芯材としているため、厚みが薄くても高強度で
且つ軽量である不燃性人造石パネルが得られた。
【0022】同様に本発明に関する別の実施例3とし
て、実施例1又は実施例2で用いた石目調ゲルコート樹
脂材を、石目模様形成用ガラスビーズ又は着色セラミッ
クチップを15重量部とアクリル塗料を85重量部とを
混合して作成した石目調塗料材へ変更して、実施例1又
は実施例2と同様の製造方法でも得ることができる。
又、実施例1又は実施例2と同様に、難燃剤3〜5重量
部を含有させて、アクリル塗料量80〜83重量部とし
たり、塗料中のスチレン量を30重量部未満として、パ
ネルの不燃性を高めることもできる。
て、実施例1又は実施例2で用いた石目調ゲルコート樹
脂材を、石目模様形成用ガラスビーズ又は着色セラミッ
クチップを15重量部とアクリル塗料を85重量部とを
混合して作成した石目調塗料材へ変更して、実施例1又
は実施例2と同様の製造方法でも得ることができる。
又、実施例1又は実施例2と同様に、難燃剤3〜5重量
部を含有させて、アクリル塗料量80〜83重量部とし
たり、塗料中のスチレン量を30重量部未満として、パ
ネルの不燃性を高めることもできる。
【0023】
【効 果】1、表面に人造石特有の質感を有する樹脂層
を有しながら、発煙係数や排気温度係数等の防火基準の
標準値を確保できる不燃性人造石パネルが得られたこと
で、従来使用不可だった防火性能を要求されるキッチン
等の壁に、人造石パネルを使用することが可能となっ
た。又、不燃性人造石パネルにおいて、従来のキッチン
等の壁で表現できなかった装飾性が表現可能となった。 2、表面に透明層を形成した不燃性人造石パネルにした
ことで、深みのある質感を有する製品が得られる。
を有しながら、発煙係数や排気温度係数等の防火基準の
標準値を確保できる不燃性人造石パネルが得られたこと
で、従来使用不可だった防火性能を要求されるキッチン
等の壁に、人造石パネルを使用することが可能となっ
た。又、不燃性人造石パネルにおいて、従来のキッチン
等の壁で表現できなかった装飾性が表現可能となった。 2、表面に透明層を形成した不燃性人造石パネルにした
ことで、深みのある質感を有する製品が得られる。
【0024】3、不燃材の表面にプライマー層を形成し
たことで、合成樹脂層との接合性がよくなり接着力をア
ップすることができ、良好な製品が得られる。 4、ゲルコート樹脂層で自由に模様を形成するため、所
望の模様形成が少量の材料で可能となる。 5、ゲルコート樹脂に難燃剤を含有したことで、パネル
の不燃性が高まる。 6、ゲルコート樹脂層中のスチレン量を30重量部未満
としたことで、発煙係数を30未満とすることができ、
パネルの不燃性が高まる。 7、合成樹脂層をゲルコート樹脂層又は前記塗料層に用
いる材料と同質としたことで、密着性がよく、強固な一
体化が図れる。
たことで、合成樹脂層との接合性がよくなり接着力をア
ップすることができ、良好な製品が得られる。 4、ゲルコート樹脂層で自由に模様を形成するため、所
望の模様形成が少量の材料で可能となる。 5、ゲルコート樹脂に難燃剤を含有したことで、パネル
の不燃性が高まる。 6、ゲルコート樹脂層中のスチレン量を30重量部未満
としたことで、発煙係数を30未満とすることができ、
パネルの不燃性が高まる。 7、合成樹脂層をゲルコート樹脂層又は前記塗料層に用
いる材料と同質としたことで、密着性がよく、強固な一
体化が図れる。
【0025】8、ゲルコート樹脂層又は前記塗料層と、
前記合成樹脂層とを重合した層厚を0.5mm以下とし
たことで、可燃性の材料を使用していても、不燃性パネ
ルとして使用でき、且つ、軽量で装飾性のある不燃性人
造石パネルが得られる。 9、不燃材を弾性力を有するものとしたことで、壁等に
添って自由に貼着することが可能となり、結果、貼着し
たものが剥離することがない。 10、不燃材を石綿スレート板、珪酸カルシウム板、ア
ルミ板としたことで、不燃性であり、厚みが薄く軽量
で、加工が容易で、且つ高強度である。 11、透明層に、透明性を有するアクリル板、メラミン
板等を使用することで、深みのある質感を有すると共
に、厚みが薄く軽量で、加工が容易で、且つ高強度な製
品が得られる。又、透明板を成形型として用いることが
でき、成形型が不要となるため、簡易成形が可能とな
る。
前記合成樹脂層とを重合した層厚を0.5mm以下とし
たことで、可燃性の材料を使用していても、不燃性パネ
ルとして使用でき、且つ、軽量で装飾性のある不燃性人
造石パネルが得られる。 9、不燃材を弾性力を有するものとしたことで、壁等に
添って自由に貼着することが可能となり、結果、貼着し
たものが剥離することがない。 10、不燃材を石綿スレート板、珪酸カルシウム板、ア
ルミ板としたことで、不燃性であり、厚みが薄く軽量
で、加工が容易で、且つ高強度である。 11、透明層に、透明性を有するアクリル板、メラミン
板等を使用することで、深みのある質感を有すると共
に、厚みが薄く軽量で、加工が容易で、且つ高強度な製
品が得られる。又、透明板を成形型として用いることが
でき、成形型が不要となるため、簡易成形が可能とな
る。
【0026】12、両面に人造石質感を有する不燃性パ
ネルを容易に形成でき、各層が密着性よく強固に一体化
された製品が容易に形成でき、表面平滑性がよく、研磨
不要となり作業効率のアップが図れる。 13、不燃材の表面にプライマー処理を施すことで、不
燃材と樹脂層が容易に密着するため作業効率アップが図
れる。
ネルを容易に形成でき、各層が密着性よく強固に一体化
された製品が容易に形成でき、表面平滑性がよく、研磨
不要となり作業効率のアップが図れる。 13、不燃材の表面にプライマー処理を施すことで、不
燃材と樹脂層が容易に密着するため作業効率アップが図
れる。
【図1】本発明の実施例1を示す成形型及び製造工程
【図2】本発明の実施例2を示す成形型及び製造工程
1…不燃性人造石パネル 3…表型 4…裏型 6、6A、6B…ゲルコート樹脂層 8、8A、8B…合成樹脂層 13、18…プライマー処理材 14、15…不燃材層
Claims (16)
- 【請求項1】 不燃材表面に合成樹脂層を形成し、該合
成樹脂層表面にゲルコート樹脂層又は塗料層を形成して
なる不燃性人造石パネル。 - 【請求項2】 不燃材表面に合成樹脂層を形成し、該合
成樹脂層表面にゲルコート樹脂層又は塗料層を形成し、
該ゲルコート樹脂層又は塗料層の表面に透明層を形成し
てなる不燃性人造石パネル。 - 【請求項3】 前記不燃材の表面にプライマー層が形成
されてなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載の不
燃性人造石パネル。 - 【請求項4】 前記ゲルコート樹脂層は石目模様を形成
してなる請求項1から請求項3のいずれかに記載の不燃
性人造石パネル。 - 【請求項5】 前記ゲルコート樹脂層は、不飽和ポリエ
ステル樹脂、変成不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂等の熱硬化性樹脂からなる請求項1から請求項
4のいずれかに記載の不燃性人造石パネル。 - 【請求項6】 前記ゲルコート樹脂層に難燃剤を含有し
てなる請求項1から請求項5のいずれかに記載の不燃性
人造石パネル。 - 【請求項7】 前記ゲルコート樹脂層中のスチレン量が
30重量部未満である請求項1から請求項6のいずれか
に記載の不燃性人造石パネル。 - 【請求項8】 前記合成樹脂層は、前記ゲルコート樹脂
層又は前記塗料層に用いる材料と同質である請求項1か
ら請求項7のいずれかに記載の不燃性人造石パネル。 - 【請求項9】 前記ゲルコート樹脂層又は前記塗料層
と、前記合成樹脂層とを重合した層厚が、0.5mm以
下である請求項1から請求項8のいずれかに記載の不燃
性人造石パネル。 - 【請求項10】 前記不燃材は弾性力を有する請求項1
から請求項9のいずれかに記載の不燃性人造石パネル。 - 【請求項11】 前記不燃材が、石綿スレート板、珪酸
カルシウム板、アルミ板である請求項10に記載の不燃
性人造石パネル。 - 【請求項12】 前記透明層は、透明性を有するアクリ
ル板、メラミン板等である請求項2から請求項11のい
ずれかに記載の不燃性人造石パネル。 - 【請求項13】 表型成形面にゲルコート樹脂又は塗料
を塗布し硬化させた後、該表面に合成樹脂を塗布した
後、塗布面に不燃材を被覆させると共に、圧着硬化させ
る不燃性人造石パネルの製造方法。 - 【請求項14】 表型成形面にゲルコート樹脂又は塗料
を塗布し硬化させた後、該表面に合成樹脂を塗布した
後、該塗布面に請求項13で得られた不燃性人造石パネ
ルの不燃材面を被覆させると共に、該不燃材上に裏型を
圧着硬化させる不燃性人造石パネルの製造方法。 - 【請求項15】 透明板の表面にゲルコート樹脂又は塗
料を塗布し硬化させた後、該表面に合成樹脂を塗布した
後、該塗布面に不燃材を被覆させると共に、該不燃材上
に裏型を圧着させ、合成樹脂が硬化した後、裏型を外し
て得る請求項14に記載の不燃性人造石パネルの製造方
法。 - 【請求項16】 不燃材の表面にプライマー処理を施す
請求項13又は請求項15のいずれかに記載の不燃性人
造石パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9365745A JPH11179853A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 不燃性人造石パネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9365745A JPH11179853A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 不燃性人造石パネル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179853A true JPH11179853A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18485008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9365745A Pending JPH11179853A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 不燃性人造石パネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179853A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2384241B (en) * | 2001-11-06 | 2005-09-14 | Nippon Catalytic Chem Ind | Artificial marble and producing method thereof |
ES2364616A1 (es) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Luis Miguel Santiago Lopez | Procedimiento para la obtención de una pieza de imitación piedra y pieza de imitación piedra obtenida. |
CN105350738A (zh) * | 2015-09-30 | 2016-02-24 | 吴火福 | 一种仿大理石装饰板及其制备方法 |
CN106903902A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-30 | 佛山市尊朗机械设备有限公司 | 一种石英石板固化装置 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP9365745A patent/JPH11179853A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2384241B (en) * | 2001-11-06 | 2005-09-14 | Nippon Catalytic Chem Ind | Artificial marble and producing method thereof |
US6946508B2 (en) | 2001-11-06 | 2005-09-20 | Nippon Shokubai Co. Ltd. | Artificial marble and producing method thereof |
ES2364616A1 (es) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Luis Miguel Santiago Lopez | Procedimiento para la obtención de una pieza de imitación piedra y pieza de imitación piedra obtenida. |
CN105350738A (zh) * | 2015-09-30 | 2016-02-24 | 吴火福 | 一种仿大理石装饰板及其制备方法 |
CN106903902A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-30 | 佛山市尊朗机械设备有限公司 | 一种石英石板固化装置 |
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