JPH08193242A - 靭性に優れた窒化用鋼 - Google Patents
靭性に優れた窒化用鋼Info
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Abstract
るブッシュ類など、土木建設機械に使用される各種摺動
部品用鋼材に好適な靭性に優れた窒化用鋼を廉価に提供
すること。 【構成】重量%で、C:0.15〜0.35%、Si:
0.10〜1.00%、Mn:0.30〜2.00%、
Cr:1.00〜3.00%、Mo:0.30〜1.2
0%、Ni:2.00%以下、V:0.40%以下、
B:0.0100%以下、Al:0.010〜0.10
0%、N:0.0150%以下を含有し、残部はFeお
よび不可避不純物からなり、かつ、(2/3) %Cr +(1/3) %
Mo + %Al-25 %N の値が0.85〜2.00%である靭
性に優れた窒化用鋼。但し、 %Xは元素Xの重量%であ
る。これらの成分に加えて更に、Nb、Ti、S、P
b、Te、Bi、Caのうちの1種以上を含有していて
も良い。
Description
に関する。更に詳しくは、油圧ショベルの油圧ブレーカ
内部に組み込まれるブッシュ類など、土木建設機械に使
用される各種摺動部品用鋼材に好適な靭性に優れた窒化
用鋼に関する。
込まれるブッシュ類を始めとして、土木建設機械に使用
される各種摺動部品は、ピストンやチゼルなどと激しく
摺動するため、耐摩耗性が必要とされる。一方、土木建
設機械はその使用中に激しい衝撃を受ける。従って、前
記の各種摺動部品には優れた耐衝撃特性が同時に要求さ
れる。
耐摩耗性向上のためには窒化処理が施される。しかし、
上記したように優れた耐衝撃特性も要求されるため、代
表的な窒化用鋼であるSACM645鋼(JIS G 4202(1
979))などの耐衝撃特性に劣る鋼は使用されず、もっぱ
らSCM435鋼やSCM440鋼(いずれもJIS G410
5(1979))更には、SNCM420鋼(JIS G 4103(197
9))を用いてこれらの鋼に窒化処理を施したものが、前
記の各種摺動部品として使用されてきた。
440鋼およびSNCM420鋼はいずれも窒化特性に
劣るため、窒化のために長時間を要して生産性が悪いと
ともに費用が嵩むという問題を有していた。更に、SC
M440鋼やC含有量の高いSCM435鋼の場合に
は、耐衝撃特性の点で問題となることもあった。
含有する迅速窒化鋼が提案されている。この鋼は耐摩耗
性と耐疲労性には優れていると思われるが、耐衝撃特性
に関しては全く考慮がなされていない鋼である。従っ
て、この鋼を窒化処理して土木建設機械用の各種摺動部
品に用いると、使用中の激しい衝撃に耐えきれないと思
われる。
各種摺動部品を廉価でしかも効率良く生産できるよう
に、窒化特性に優れるとともに耐衝撃特性をも有し、か
つ廉価な鋼の開発が待望されていた。
建設機械用の各種摺動部品用鋼材に好適な耐衝撃特性と
窒化特性に優れた鋼、すなわち靭性に優れた窒化用鋼、
就中、油圧ショベルの油圧ブレーカ内部に組み込まれる
ブッシュ類用鋼材などに好適な靭性に優れた窒化用鋼を
廉価に提供することにある。
達成するため検討を重ねた結果、下記(a)〜(g)の
知見を得た。
して良く知られているAlを、重量%で、0.100%
を超えて含有させると酸化物系の介在物が凝集粗大化し
て、靭性が大きく低下すること。
影響し、重量%で、0.0150%を超えて含有する
と、窒化特性は著しく低下すること。
%で、0.100%以下および0.0150%以下の範
囲の鋼にあっては、CrとMoの含有量を特定の範囲に
制御すると、窒化層の特性(「窒化層最高硬さ」と「窒
化層深さ」)は下記の式で表わされるfn1の値で整理
でき、その値が0.85%以上の場合に良好な窒化層特
性が得られること。
%Al および %N についても同様である。
最高硬さがHv で700以上あり、かつHv 500まで
の窒化層深さが0.3mm以上あれば、充分な耐摩耗性
が得られること。
所謂「キャビテーション」が生じる。
作動させるための油)の激しい流れや圧力変化によって
生じる腐食現象の1種である。一般に、キャビテーショ
ンが生じると、各種摺動部品の寿命は極端に短くなるこ
とが知られているが、たとえキャビテーションが生じて
も、前記部品の芯部硬さがHv で250以上であれば、
各種摺動部品の寿命低下を抑制できること。
果、各種摺動部品が使用中の衝撃に充分耐えて折損しな
いためには、部品芯部の靭性としてJIS3号試験片で
の常温における衝撃値が120J/cm2 以上あればよ
いこと。
を確保させるためには、鋼の成分としてのC、Si、M
nおよびAlの含有量、就中、Alの含有量を厳密に制
御する必要があること。
(4)に示す化学組成を有する靭性に優れた窒化用鋼を
要旨とする。
%、Si:0.10〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Cr:1.00〜3.00%、Mo:0.
30〜1.20%、Ni:2.00%以下、V:0.4
0%以下、B:0.0100%以下、Al:0.010
〜0.100%、N:0.0150%以下を含有し、残
部はFeおよび不可避不純物からなり、かつ、前記fn
1の値が0.85〜2.00%である靭性に優れた窒化
用鋼。
に、重量%で、0.005〜0.050%のNbおよび
0.01〜0.10%のTiのうちの1種以上を含有
し、かつ、前記fn1の値が0.85〜2.00%であ
る靭性に優れた窒化用鋼。
に、重量%で、0.005〜0.100%のS、0.0
1〜0.30%のPb、0.005〜0.100%のT
e、0.01〜0.30%のBiおよび0.0005〜
0.0100%のCaのうちの1種以上を含有し、か
つ、前記fn1の値が0.85〜2.00%である靭性
に優れた窒化用鋼。
に、重量%で、0.005〜0.050%のNbおよび
0.01〜0.10%のTiのうちの1種以上、並びに
0.005〜0.100%のS、0.01〜0.30%
のPb、0.005〜0.100%のTe、0.01〜
0.30%のBiおよび0.0005〜0.0100%
のCaのうちの1種以上を含有し、かつ、前記fn1の
値が0.85〜2.00%である靭性に優れた窒化用
鋼。
ように限定する理由について説明する。なお、「%」は
「重量%」を意味する。
元素であるが、反面靭性を低下させる元素でもある。す
なわち、芯部硬さを確保してキャビテーションによる寿
命低下を抑制し、かつ芯部靭性の確保により激しい衝撃
を吸収して耐折損性を向上させるためには、強度(硬
さ)と靭性のバランスが必要で、最低限の硬さ(芯部硬
さでHv 250以上)を得るためには、0.15%以上
が必要である。一方、0.35%を超えて含有させると
靭性が低下し、所定の靭性(芯部の靭性としてJIS3
号試験片での常温における衝撃値が120J/cm2 以
上)を得ることができない。従って、Cの含有量は、
0.15〜0.35%とした。
に、所定の強度(硬さ)を付与するのに必要な元素であ
る。しかし、その含有量が0.10%未満では所望の効
果が得られず、1.00%を超えると靭性が著しく劣化
するようになり所定の靭性を確保できないので、その含
有量を0.10〜1.00%とした。
焼入れ性を高めて硬さと靭性を向上させる作用がある。
しかし、その含有量が0.30%未満では所望の効果が
得られず、2.00%を超えると粒界に偏析しかえって
靭性が劣化し、所望の靭性が得られないので、その含有
量を0.30〜2.00%とした。
に、焼入れ性を高めて硬さと靭性の向上に有効な元素で
ある。しかし、その含有量が1.00%未満では所望の
効果が得られず、3.00%を超えて含有してもその効
果は飽和し経済性を損なうことになるので、その含有量
を1.00〜3.00%とした。
靭性を高めるとともに、窒化特性を向上させるのに有効
な元素である。しかし、その含有量が0.30%未満で
は所望の効果が得られず、一方1.20%を超えて含有
してもその効果は飽和し、コストのみが上昇することに
なるので、その含有量を0.30〜1.20%とした。
れば強度を向上させ、更に靭性を大きく向上させる効果
がある。この効果を確実に得るには、Niは0.05%
以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その含有
量が2.00%を超えると前記効果が飽和し、またコス
トが嵩むばかりとなる。従って、Niの含有量を2.0
0%以下とした。
強度を向上させるとともに、窒化特性を向上させる作用
も有する。これらの効果を確実に得るには、Vは0.0
5%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その
含有量が0.40%を超えるとV炭窒化物が凝集粗大化
し、靭性が低下する。従って、Vの含有量を0.40%
以下とした。なお、より一層の靭性確保のためにはV含
有量は0.20%未満とすれば良い。
焼入れ性が向上する効果がある。この効果を確実に得る
には、Bは0.0005%以上の含有量とすることが望
ましい。
えると、熱間加工性が低下する。従って、B含有量の上
限を0.0100%とした。
あり、これを適正量含有させることによって窒化特性
(換言すれば耐摩耗性)と靭性が共に向上する。すなわ
ち、窒化特性に関しては、後述するようにCr、Moお
よびNの含有量とあわせてその量を制御すれば、良好な
窒化層特性が得られて耐摩耗性が向上する。更に、適正
量のC、SiおよびMnとの複合添加で靭性が大きく向
上し、使用時の激しい衝撃を吸収して耐折損性を向上さ
せる。しかし、その含有量が0.010%未満では所望
の効果を得ることができず、0.100%を超えると酸
化物系介在物が凝集粗大化してかえって靭性を著しく損
ない所定の靭性(芯部の靭性としてJIS3号試験片で
の常温における衝撃値が120J/cm2 以上)を確保
できないこととなるので、その含有量を0.010〜
0.100%とした。
fn1の式からも明らかなように、窒化層特性に対して
悪影響を及ぼすため含有させなくとも良い。しかし、製
鋼段階で完全に脱N処理を行うことは不可能であるし、
また逆に、含有させれば窒化物を形成して結晶粒を微細
にし靭性を向上させる効果を有する。この靭性向上に対
する効果を確実に得るには、Nは0.0020%以上の
含有量とすることが望ましい。しかし、その含有量が
0.0150%を超えると、窒化処理の前に鋼中に窒化
物が多量に生成してしまい、耐摩耗性向上のために行う
窒化処理の際にはかえって窒化物生成能が低下して窒化
特性が劣化し耐摩耗性が低下することとなる。
とした。
100%以下および0.0150%以下の鋼において、
CrとMoの含有量を前記した範囲に制御すると、 %X
を元素Xの含有量(重量%)とした時、既に述べたよう
に窒化層の特性はfn1=(2/3) %Cr+(1/3) %Mo + %Al
-25 %N なる式の値で整理でき、このfn1の値が0.
85%未満の場合には良好な窒化層特性が得られない。
すなわち、窒化層の最高硬さがHv で700以上、かつ
Hv 500までの窒化層深さが0.3mm以上という所
望の窒化層特性が得られず、耐摩耗性が劣化する。一
方、この値が2.00%を超えると前記効果は飽和し経
済性を損なうようになる。従って、fn1の値は0.8
5〜2.00%とした。
の成分に加えて、更にNb、Tiのうちの1種以上およ
び/またはS、Pb、Te、Bi、Caのうちの1種以
上を含んでいても良い。これらの合金元素の作用効果と
望ましい含有量は下記の通りである。
物を生成して結晶粒を微細化し、靭性を向上させる効果
を有する。従って、NbおよびTiは必要に応じて一方
または両方を添加しても良い。しかし、Nbの場合に
は、0.005%未満の含有量では所望の効果が得られ
ず、0.050%を超えて含有すると靭性の低下をきた
して耐折損性の劣化を招く。一方、Tiの場合には、
0.01%未満の含有量では所望の効果が得られず、
0.10%を超えて含有するとかえって結晶粒が粗大化
し靭性の低下をきたして耐折損性の劣化を招く。従っ
て、これらの合金元素を1種以上添加する場合には、N
b:0.005〜0.050%、Ti:0.01〜0.
10%の含有量とするのが良い。
b、Te、BiおよびCaには被削性を向上させる作用
がある。従って、S、Pb、Te、BiおよびCaは必
要に応じて1種以上を添加しても良い。
有量では所望の効果が得られず、0.100%を超えて
含有すると靭性の著しい低下をきたす。また、Pbの場
合には、0.01%未満の含有量では所望の効果が得ら
れず、0.30%を超えて含有すると靭性の低下をきた
す。Teの場合には0.005%未満の含有量では所望
の効果が得られず、0.100%を超えて含有すると熱
間加工性が劣化する。一方、Biの場合は、0.01%
未満の含有量では所望の効果が得られず、0.30%を
超えて含有すると靭性が劣化する。更に、Caの場合に
も、0.0005%未満の含有量では所望の効果が得ら
れず、0.0100%を超えて含有すると靭性の低下を
きたす。従って、これらの合金元素を1種以上添加する
場合は、S:0.005〜0.100%、Pb:0.0
1〜0.30%、Te:0.005〜0.100%、B
i:0.01〜0.30%およびCa:0.0005〜
0.0100%の含有量とするのが良い。
溶製された後、例えば、熱間で圧延または鍛造され、そ
の後必要に応じて焼準され、しかる後に所望の部品形状
に加工され、通常の方法で調質処理(焼入れ焼戻し処
理)ならびに窒化処理を施される。あるいは、前記の熱
間での圧延または鍛造後、必要に応じて焼準され、しか
る後に通常の方法で調質処理され、所望の部品形状に加
工されてから通常の方法で窒化処理を施される。なお、
調質処理において焼入れは850〜950℃程度の温度
に加熱後水や油で冷却すれば良く、焼戻しはAc1変態点
以下の温度で、窒化処理した後で所望の芯部強度(硬
さ)と芯部靭性の得られるような温度範囲、例えば55
0〜600℃程度の温度で行えば良い。焼戻し後の冷却
は加速冷却や放冷など適当な方法を選択すれば良い。更
に、窒化処理は520〜540℃程度の温度で行えば良
い。
の方法により500kg試験炉を用いて溶製した。表1
における鋼1〜15は本発明鋼、表2における鋼16〜
32は成分のいずれかが本発明で規定する含有量の範囲
から外れた比較鋼である。なお表2における比較鋼のう
ち鋼29、30、31、32はそれぞれSCM435
鋼、SCM440鋼、SNCM420鋼、SACM64
5鋼に相当するものである。
通常の方法によって30mmφの丸棒に鍛造し、その後
これらの供試鋼材に、870℃で1時間加熱して水焼入
れを行い次いで600℃で6時間の焼戻しを行って空冷
する調質処理を施した。この後に前記処理材を素材とし
て直径25mmで長さが300mmの窒化処理用試験片
を削り出し、この試験片に530℃で60時間の窒化処
理を行った後、空冷処理した。
試験片の図1に示した長さ方向の位置から25mmφの
硬さ試験片およびJIS3号シャルピー衝撃試験片を切
り出し、常温での芯部硬さと芯部靭性ならびに窒化層の
特性を調査した。その結果を表3、4に示す。
て良好な窒化層の特性(窒化層の最高硬さがHv で70
0以上、Hv 500までの窒化層深さが0.3mm以上)
ならびに良好な常温での芯部硬さ(Hv で250以上)
と芯部靭性(120J/cm2 以上)を有することが明
らかである(表3参照)。
規定する含有量の範囲から外れた比較鋼である鋼16〜
32では、窒化層特性、常温での芯部硬さと芯部靭性の
いずれかにおいて前記の値を満足していない(表4参
照)。
した本発明鋼である鋼5、鋼10および比較鋼である鋼
24、鋼30を素材として通常の方法で油圧ショベルの
油圧ブレーカ用ブッシュ(外径:150mm、内径:1
10mm、長さ:500mm)を各鋼種5個ずつ製作
し、実機に組み込んで100時間のフィールドテストを
行った。なお、調質処理および窒化処理は前記の実施例
1における処理と同一とした。
明鋼である鋼5と鋼10鋼を用いたブッシュはいずれも
耐摩耗性、耐衝撃特性とも問題はなく、100時間の実
機使用後も健全な状態であった。他方、比較鋼である鋼
24と鋼30を用いたブッシュは耐摩耗性と耐衝撃特性
のいずれかまたは両方に問題があり、全て100時間に
達する前に折損や摩耗が生じ、製品寿命は短いものであ
った。
レーカ内部に組み込まれるブッシュ類など、土木建設機
械に使用される各種摺動部品用鋼材に好適な靭性に優れ
た窒化用鋼を廉価に得ることが可能で、産業上の効果は
極めて大きい。
置を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】重量%で、C:0.15〜0.35%、S
i:0.10〜1.00%、Mn:0.30〜2.00
%、Cr:1.00〜3.00%、Mo:0.30〜
1.20%、Ni:2.00%以下、V:0.40%以
下、B:0.0100%以下、Al:0.010〜0.
100%、N:0.0150%以下を含有し、残部はF
eおよび不可避不純物からなり、かつ、下記fn1の値
が0.85〜2.00%である靭性に優れた窒化用鋼。 fn1=(2/3) %Cr +(1/3) %Mo + %Al -25 %N 但し、 %X は元素Xの重量%である。 - 【請求項2】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、0.005〜0.050%のNbおよび0.01
〜0.10%のTiのうちの1種以上を含有し、かつ、
下記fn1の値が0.85〜2.00%である靭性に優
れた窒化用鋼。 fn1=(2/3) %Cr +(1/3) %Mo + %Al -25 %N 但し、 %X は元素Xの重量%である。 - 【請求項3】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、0.005〜0.100%のS、0.01〜0.
30%のPb、0.005〜0.100%のTe、0.
01〜0.30%のBiおよび0.0005〜0.01
00%のCaのうちの1種以上を含有し、かつ、下記f
n1の値が0.85〜2.00%である靭性に優れた窒
化用鋼。 fn1=(2/3) %Cr +(1/3) %Mo + %Al -25 %N 但し、 %X は元素Xの重量%である。 - 【請求項4】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、0.005〜0.050%のNbおよび0.01
〜0.10%のTiのうちの1種以上、並びに0.00
5〜0.100%のS、0.01〜0.30%のPb、
0.005〜0.100%のTe、0.01〜0.30
%のBiおよび0.0005〜0.0100%のCaの
うちの1種以上を含有し、かつ、下記fn1の値が0.
85〜2.00%である靭性に優れた窒化用鋼。 fn1=(2/3) %Cr +(1/3) %Mo + %Al -25 %N 但し、 %X は元素Xの重量%である。
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---|---|---|---|
JP7003282A JP3069256B2 (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 靭性に優れた窒化用鋼 |
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