JPH08193115A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents

硬質ポリウレタンフォーム

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JPH08193115A
JPH08193115A JP7006235A JP623595A JPH08193115A JP H08193115 A JPH08193115 A JP H08193115A JP 7006235 A JP7006235 A JP 7006235A JP 623595 A JP623595 A JP 623595A JP H08193115 A JPH08193115 A JP H08193115A
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任 菅野
Masahiro Sasaki
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリオールとして平均官能基数2.0〜4.
0、水酸基価300〜600mgKOH/g、25℃に
おける粘度40000cps以下のエステルポリオール
を30重量%以上含むポリオールを、発泡剤として水と
シクロペンタンを50重量%以上含む炭化水素とを必須
成分とする発泡剤を用い、且つポリオール、発泡剤、触
媒、整泡剤およびその他の助剤の混合物が乳濁液となる
状態で使用して製造されることを特徴とする硬質ポリウ
レタンフォーム。 【効果】 オゾン層の破壊に関与しない炭化水素を発泡
剤として使用しながら、高物性で、熱伝導率の低い硬質
ポリウレタンフォームが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質ポリウレタンフォ
ームに関し、冷蔵庫、冷凍庫、断熱パネル、船舶または
車両等の断熱材あるいは断熱構造材として好適に利用が
期待されるものである。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、一般に独
立気泡構造を有し、気泡内にクロロフルオロカーボン類
のガス、炭酸ガス等を含んでいる。その優れた断熱性
能、低温寸法安定性、施工性等の故に、冷蔵庫、冷凍
庫、建築材料等の断熱材、あるいは軽量構造材として広
範囲に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球のオゾン層
保護のため、クロロフルオロカーボン類の規制が実施さ
れている。クロロフルオロカーボン類は、大気中であま
りにも安定に存在するため、更に上空のオゾン層に達
し、そこで紫外線等の作用で分解され、その分解物によ
りオゾン層が破壊されると考えられるようになった。こ
の規制対象には、今まで硬質ポリウレタンフォームの発
泡剤として用いられてきたCFC−11(トリクロロフ
ルオロメタン)も含まれる。そこで、オゾン層を破壊し
ない発泡剤を使用する技術の開発が検討されている。
【0004】上記問題を解決するため、CFC−11の
代替発泡剤のひとつとして、オゾン破壊係数が0である
n-ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン等の炭化水
素が提案されている。例えば、特開平2−91132号
は、CFC−11と炭化水素、すなわち、エタン、プロ
パン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタ
ン、ネオペンタン、n-ヘキサン、イソヘキサン、n-ヘプ
タン、イソヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン等との併用、もしくはそれら炭化水
素の単独使用により、充填性、低温寸法安定性、圧縮強
度等の優れた硬質ポリウレタンフォームを得られること
を教示している。更に、特開平3−152160号は、
シクロペンタン、シクロヘキサン等を使用することによ
り、熱伝導率の低い硬質ポリウレタンフォームを得られ
ることを教示している。しかしながら、上記の炭化水素
等を発泡剤として用いた硬質ポリウレタンフォームは、
従来のCFC−11を使用した硬質ポリウレタンフォー
ムに比べて、熱伝導率が低くないという短所があった。
【0005】一方、ポリエステルポリオールを使用する
ことにより、硬質ポリウレタンフォームの熱伝導率を低
減できることは、CFC−11を発泡剤として用いる従
来の技術において、知られている。例えば、特開昭56
−163117号は、芳香族アミンを開始剤とするポリ
エーテルポリオールとポリエステルポリオールを併用
し、ポリエステルポリオールをポリオール成分の8〜5
0重量部使用することにより、熱伝導率を大幅に低減で
きることを教示している。また、特開平2−18091
6号は、平均官能基数2.2〜3.6、水酸基価200
〜550mgKOH/gの芳香族ポリエステルポリオー
ルをポリオール成分の10〜60重量部用いることによ
り、低い熱伝導率を保持したまま、樹脂強度と生産性の
向上を達成できることを教示している。
【0006】更に、特開平2−245014号は、平均
官能基数2.2〜3.6、水酸基価200〜550mg
KOH/gの芳香族ポリエステルポリオールをポリオー
ル成分の15〜45重量部用い、特定のポリエーテルポ
リオールと組合せることにより、物性的にバランスのと
れた硬質ポリウレタンフォームを得られることを教示し
ている。また、特開平3−195718号は、水酸基価
200〜800mgKOH/gのポリエステルポリオー
ルをポリオール成分の10〜70重量部使用し、熱伝導
率と各種材料との接着性に優れた硬質ポリウレタンフォ
ームを得られることを教示している。
【0007】更に、上記ポリエステルポリオールは、ジ
カルボン酸またはそのジエステルと多価アルコールとの
縮合により製造されるが、特開昭63−6013号およ
び、そこに引用されている文献は、異なった製造法と、
それの使用法を教示している。すなわち、環状ジカルボ
ン酸無水物と多価アルコールとの反応により生成するハ
ーフエステルおよび/またはハーフアミドに、3級アミ
ノ基を有する3官能以上のポリエーテルポリオールの存
在下で、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオ
キシドを付加することにより得られるエステルポリオー
ルが、対応する水酸基価の上記縮合ポリエステルポリオ
ールよりも、粘度が低く、エステル化されていない遊離
ポリオールが少ないために、独特の分子量分布を有し、
イソシアナートとの相溶性が良く、耐燃性ポリイソシア
ナート付加生成物の製造に有利であることが明らかにさ
れている。しかしながら、これらの技術は、いずれも発
泡剤としてCFC−11を使用するか、または、比較的
多量の水を使用してCFC−11の使用量を減らす技術
であり、炭化水素を必須成分とする発泡剤に関して検討
されておらず、その効果は明らかではなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水と炭化
水素を必須成分とする発泡剤を使用して製造される硬質
ポリウレタンフォームにおいて、種々の物性を満足し、
特に、熱伝導率をCFC−11を使用した硬質ポリウレ
タンフォーム並に低下させるべく、ポリオール成分を鋭
意検討した結果、本発明に達した。
【0009】すなわち本発明は、有機ポリイソシアナー
ト、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤およびその他の
助剤から製造される硬質ポリウレタンフォームにおい
て、ポリオールとして平均官能基数2.0〜4.0、水
酸基価300〜600mgKOH/g、25℃における
粘度40000cps以下のエステルポリオールを30
重量%以上含むポリオールを、発泡剤として水とシクロ
ペンタンを50重量%以上含む炭化水素とを必須成分と
する発泡剤を用い、且つポリオール、発泡剤、触媒、整
泡剤およびその他の助剤の混合物が乳濁液となる状態で
使用して製造されることを特徴とする硬質ポリウレタン
フォームである。
【0010】本発明では、発泡剤として、水とシクロペ
ンタンを50重量部以上含む炭化水素とを必須成分とし
て使用する。発泡剤として使用できるシクロペンタン以
外の炭化水素として、n-ペンタン、イソペンタン、ネオ
ペンタン、メチルシクロペンタン、n-ヘキサン、イソヘ
キサン、シクロヘキサン、n-ヘプタン、イソヘプタン、
シクロヘプタン等の飽和炭化水素、ベンゼン、シクロペ
ンテンおよびその他の不飽和炭化水素、通常シクロペン
タンの製造の際、不純物として含まれる炭化水素等が挙
げられる。上記炭化水素の中から任意に選ばれる炭化水
素を併用することもできる。
【0011】また、発泡剤として使用される水の量は、
ポリオール100重量部に対して、0.001〜10重
量部が適当であり、0.5〜5重量部が更に適当であ
る。発泡剤として使用される上記炭化水素の量は、ポリ
オール100重量部に対して、5〜30重量部が適当で
あり、10〜25重量部が更に適当である。
【0012】本発明で用いられるエステルポリオールと
しては、通常硬質ポリウレタンフォームで用いられる3
00〜600mgKOH/gの水酸基価を有する次のも
のが挙げられる。フタル酸等のジカルボン酸および/ま
たはそのジエステルとエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタン
ジオール、グリセリン等のポリオールとをチタンアルコ
キシド等の触媒の存在下または非存在下に、縮合により
酸価を5mgKOH/gまで低減して製造される芳香族
ポリエステルポリオール、無水フタル酸等の環状酸無水
物に、イソシアナートと反応し得る活性水素を2以上有
する多価活性水素化合物を付加して生成するカルボン酸
に、酸価が5mgKOH/g以下になるまでジメチルパ
ルミチルアミン等の長鎖炭化水素を含有する3級アミン
を触媒としてアルキレンオキシドを付加して製造される
エステルポリオール等である。
【0013】多価活性水素化合物としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリ
ン、ソルビトール、ショ糖、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、モノエタノールアミン等が挙げら
れ、単独でまたは任意の組合せで用いることができる。
カルボン酸に付加するアルキレンオキシドとしては、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシド等が挙げられ、単
独でまたは任意の組合せで用いることができる。
【0014】本発明では、ポリオール100重量部あた
り、上記のエステルポリオールを単独でまたは、任意の
組み合わせで、30重量部以上用いたとき、ポリオー
ル、発泡剤、触媒、整泡剤、その他の助剤の混合物(レ
ジンプレミックス)が乳濁液にならなくてはならない。
該エステルポリオールを30重量部以上用いない場合
は、レジンプレミックスが乳濁せず、この場合は、本発
明の効果、即ち熱伝導率の低減化効果は得られない。
【0015】本発明で用いられるエステルポリオール以
外のポリオールとしては、通常硬質ポリウレタンフォー
ムの製造に使用される水酸基価300〜600mgKO
H/gのポリエーテルポリオールが挙げられる。ポリエ
ーテルポリオールの開始剤としては、ジプロピレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、ペンタエリスリトール、エチレンジアミン、
2,4−および2,6−ジアミノトルエン、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、ソルビトール、ショ糖等が
挙げられ、任意の組合せで用いることができる。付加す
るアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド等が挙げられ、任意の組合せで用いる
ことができる。
【0016】本発明では、有機ポリイソシアナートとし
ては公知のものがすべて使用できる。最も一般的なもの
は、トルエンジイソシアナート(TDI)およびジフェ
ニルメタンジイソシアナート(MDI)である。TDI
は、異性体の混合物すなわち2,4−体100%品、
2,4−体/2,6−体=80/20,65/35(重
量比)等のものはもちろん、商品名三井コスモネートT
RC等として知られる多官能性のタールを含有するいわ
ゆる粗TDIも使用できる。また、MDIとしては、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナートを主成分
とする純品のほかに、3核体以上の多核体を含有する三
井コスモネートM−200等のいわゆるポリメリックM
DIが使用できる。そのほか、上記有機ポリイソシアナ
ートを部分的にウレタン化、三量化、カルボジイミド
化、アミド化などの手段で変性した有機ポリイソシアナ
ートも使用できる。
【0017】有機ポリイソシアナートと、ポリオール、
発泡剤、触媒、整泡剤、助剤の混合物中の有機ポリイソ
シアナートと反応し得る活性水素との当量比は、NCO
/H(活性水素)=0.60以上5.00以下が特に好
適である。触媒としては、例えばトリメチルアミノエチ
ルピペラジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリ
ン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン等のアミン系ウレタン化触媒が使用できる。
これらの触媒は、単独で、または混合して用いることが
でき、その使用量は活性水素を有する化合物100重量
部に対して0.0001重量部以上10.0重量部以下
が適当である。
【0018】整泡剤としては、従来公知の有機珪素界面
活性剤が用いられる。例えば、日本ユニカー(株)製の
L−5420、L−5340、SZ−1645、SZ−
1627、SZ−1923等、信越化学工業(株)製の
F−343、F−345、F−347、F−348、F
−350S等が適当である。これら整泡剤の使用量は、
活性水素を有する化合物と有機ポリイソシアナートの総
和100重量部に対して0.1重量部以上10重量部以
下である。その他、難燃剤、可塑剤、安定剤、着色剤等
を必要に応じて添加することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例および比較例に使用した原料は次の通りである。 イソシアナートA:ポリメリックMDI(NCO%=3
1.3)をポリエーテルポリエーテルポリオールAでウ
レタン変性したNCO%=30.9のイソシアナート。 ポリエーテルポリオールA:ソルビトール/グリセリン
(重量比94/6)にプロピレンオキシドを付加した水
酸基価470mgKOH/gのポリエーテルポリオー
ル。 ポリエーテルポリオールB:2,4−ジアミノトルエン
にプロピレンオキシド/エチレンオキシド(重量比80
/20)を付加した水酸基価450mgKOH/gのポ
リエーテルポリオール。 ポリエーテルポリオールC:ショ糖/グリセリン/4,
4’−ジアミノジフェニルメタン(重量比20/40/
20)にプロピレンオキシド/エチレンオキシド(重量
比80/20)を付加した水酸基価400mgKOH/
gのポリエーテルポリオール。 整泡剤:日本ユニカー(株)品 SZ−1627 触媒:活材ケミカル(株)品 ミニコTMHD(テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン) 発泡剤:シクロペンタン 東京化成(株)品 試薬特
級 純度>99%シクロペンタン75%品 Aldrich品
純度>75%(シクロペンタン以外の組成物は、炭素
数5〜6の飽和炭化水素が主成分)CFC−11(フレ
オン11B)三井デュポンフロロケミカル(株)品
【0020】参考例1 エステルポリオールAの合成 6.69kgの無水フタル酸、2.03kgのグリセリ
ン、2.08kgの1,2−ブタンジオールおよび6
7.5gのジメチルパルミチルアミンを内容積30Lの
反応槽に装入し、反応槽を窒素置換後、3kg/cm2
まで窒素で加圧し、昇温した。100℃で1時間反応
後、反応槽を常圧に戻し、4.19kgのプロピレンオ
キシドを装入した。温度を100℃に保ったまま5時間
攪拌し、120℃に昇温して、内圧の低下が認められな
くなるまで更に5時間反応させた。反応終了後、残存す
るプロピレンオキシドを減圧留去し、濾過して、酸価0
mgKOH/g,水酸基価412mgKOH/g,粘度
35000cps.(25℃)のエステルポリオールA
を得た。
【0021】参考例2 エステルポリオールBの合成 5.23kgの無水フタル酸、6.50kgのモノエタ
ノールアミンプロピレンオキシド付加物(水酸基価97
5mgKOH/g)、67.5gのジメチルパルミチル
アミン、14.29kgのプロピレンオキシドを用いた
他は、参考例1と同様な操作により、酸価0kgKOH
/g、水酸基価415mgKOH/g、粘度50000
cps.(25℃)のエステルポリオールBを得た。
【0022】参考例3 ポリエステルポリオールCの合成 1330gの無水フタル酸、1390gのグリセリン、
780gのエチレングリコールをパ−シャルコンデンサ
ー、凝縮水用コンデンサーを取り付けた5Lのフラスコ
に装入し、120℃で1時間反応させた。窒素ガスを流
しながら、220℃まで昇温して9時間脱水反応させ、
酸価0.48mgKOH/g,水酸基価520mgKO
H/g,粘度24000cps.(25℃)のポリエス
テルポリオールCを得た。
【0023】実施例1〜6,比較例1〜5 表1に示したポリオール、水、整泡剤、発泡剤、触媒を
所定量調整し、20℃に保った。これに20℃に調整し
ておいた所定量のイソシアナートAを加え、5秒間高速
混合し、予め40℃に調整したアルミ製型(厚み 20
mm×幅 300mm×長さ 450mm)に110g
注入し、5分後に脱型した。イソシアナートAと全活性
水素との当量比は、NCO/H=1.10とした。得ら
れた硬質ポリウレタンフォームの熱伝導率を表1に示
す。また、各実施例および比較例のレジンプレミックス
の状態も表1に示す。
【0024】なお、硬質ポリウレタンフォームの熱伝導
率及び密度の測定条件は次の通りである。 熱伝導率:英弘精機(株)製 オートΛ HC−072
型 により、中間温度25℃(低熱板10℃、高熱板4
0℃)で測定。 密度:硬質ポリウレタンフォームのコア部を測定。 表1に実施例、比較例を示した。例中の数字は、特に断
わるもの以外、重量部を表わす。
【0025】
【表1】
【0026】実施例1〜6、比較例1〜4の比較によ
り、シクロペンタンを50重量部以上含む炭化水素を発
泡剤として用いたときに、本発明に記載のあるエステル
ポリオールをポリオールの30重量部以上使用すると、
レジンプレミックスは乳濁し、熱伝導率を著しく低減で
きることがわかる。比較例3,4は、本発明に記載のあ
るエステルポリオールの使用量が30重量部未満では、
熱伝導率の低減効果が小さいことを示している。実施例
1〜6と比較例5の比較により、本発明の硬質ポリウレ
タンフォームは、CFC−11の使用量を削減した従来
の硬質ポリウレタンフォーム並、またはそれ以上にに熱
伝導率を低減化できたことがわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明により、水とシクロペンタンを5
0重量部以上含む炭化水素とを必須成分とする発泡剤を
使用して製造される硬質ポリウレタンフォームの種々の
物性を満足しながら、熱伝導率をCFC−11を使用し
た硬質ポリウレタンフォーム並に低減化することができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) C08L 75:04 (72)発明者 菅野 任 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 佐々木 正弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアナート、ポリオール、
    発泡剤、触媒、整泡剤およびその他の助剤から製造され
    る硬質ポリウレタンフォームにおいて、ポリオールとし
    て平均官能基数2.0〜4.0、水酸基価300〜60
    0mgKOH/g、25℃における粘度40000cp
    s以下のエステルポリオールを30重量%以上含むポリ
    オールを、発泡剤として水とシクロペンタンを50重量
    %以上含む炭化水素とを必須成分とする発泡剤を用い、
    且つポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤およびその他の
    助剤の混合物が乳濁液となる状態で使用して製造される
    ことを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
JP00623595A 1995-01-19 1995-01-19 硬質ポリウレタンフォーム Ceased JP3425816B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1089831C (zh) * 1997-09-03 2002-08-28 克莱里安特财务(Bvi)有限公司 软聚合物泡沫塑料、其制备和用途
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KR20220072083A (ko) * 2020-11-24 2022-06-02 임창오 폴리우레탄 발포 복합체의 제조 방법

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