JPH08193021A - 整髪剤組成物及び整髪用エアゾールスプレー製品 - Google Patents

整髪剤組成物及び整髪用エアゾールスプレー製品

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JPH08193021A
JPH08193021A JP2135495A JP2135495A JPH08193021A JP H08193021 A JPH08193021 A JP H08193021A JP 2135495 A JP2135495 A JP 2135495A JP 2135495 A JP2135495 A JP 2135495A JP H08193021 A JPH08193021 A JP H08193021A
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JP
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hair
hair styling
aerosol spray
composition
weight
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JP2135495A
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English (en)
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Rika Saitou
理香 斎藤
Atsushi Utsu
敦 宇津
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪に十分な水分を供給して毛髪の寝癖等の
乱れを良好に直して整髪することができ、しかも乾燥し
やすい整髪剤組成物と、その組成物を毛髪に手軽に且つ
十分に供給できるようなエアゾールスプレー製品とを提
供する。 【構成】 以下の成分(A)、(B)及び(C) (A) エタノール 15〜35重量% (B) パーフルオロアルキル基含有界面活性剤 0.01〜1重量% (C) 水 バランス から整髪剤組成物を調製し、その組成物を噴射剤ととも
にエアゾールスプレー用耐圧容器に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整髪剤組成物及びそれ
を用いたエアゾールスプレー製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、毛髪に水分を供給し浸透させて柔
軟化させることにより毛髪の乱れを手軽に直して整髪す
ることを一つの目的として、種々のスプレー式の整髪料
製品、例えば、以下に説明するような手動ポンプ式のス
プレー整髪料製品、液化ガスを噴射剤とするエアゾール
スプレー整髪料製品あるいは圧縮ガスを噴射剤とするエ
アゾールスプレー整髪料製品などが上市されている。
【0003】手動ポンプ式のスプレー整髪料製品は、エ
タノール5〜30重量%、カチオン界面活性剤0.1〜
1重量%及びバランス量の水から主として構成される整
髪剤組成物を手動式ポンプ容器に充填したものである。
この製品の場合、手動ポンプを手で操作することにより
整髪剤組成物が噴口から霧状に噴射される。
【0004】また、液化ガスを噴射剤とするエアゾール
スプレー整髪料製品は、エタノール50〜85重量%、
水15〜50重量%及び被膜形成成分(例えば、アクリ
ル系樹脂)1〜10重量%から主として構成される整髪
剤組成物を、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテ
ル(DME)などの液化ガスとともにエアゾールスプレ
ー用耐圧容器に充填したものである。この製品の場合、
耐圧容器のアクチュエーターにおいては、遠くまでは噴
射することはできないが、細かい霧を形成でき且つその
霧を広い面積の領域に噴射することができるリバーステ
ーパー構造(図1)あるいはメカニカルブレークアップ
構造(図2)の噴口が使用されており、その噴口から整
髪剤組成物が霧として噴射される。
【0005】また、圧縮ガスを噴射剤とするエアゾール
スプレー整髪料製品の場合、大きく二種類に分類され
る。その一つは、上述の手動ポンプ式のスプレー整髪料
製品と同様の整髪剤組成物を、窒素ガスなどの圧縮ガス
とともにエアゾールスプレー用耐圧容器に充填したもの
である。この場合、メカニカルブレークアップ構造(図
2)の噴口が使用されており、整髪剤組成物がその噴口
から霧として噴射される。他方は、エタノール40〜7
0重量%、薬効成分0.1〜1重量%及びバランス量の
水から主としてなるヘアトニック剤組成物を、炭酸ガス
や窒素ガスなどの圧縮ガスとともにエアゾールスプレー
用耐圧容器に充填したものである。この製品の場合、ミ
ストの形成能力は低いが、内容物を狭いパターンで遠く
まで噴射することのできるストレート構造(図3)又は
フォワードテーパー構造(図4)の噴口が使用されてお
り、その噴口からヘアトニック剤組成物がジェット噴流
として噴射される。この製品は、本来的にはヘアトニッ
クスプレーや育毛スプレーとして使用されるものである
が、整髪用エアゾールスプレーとしても広く用いられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した手動
ポンプ式スプレー整髪料製品の場合、一度に噴射できる
整髪剤組成物の量が少なく、また、噴射圧も小さいため
に、毛髪の寝癖等の乱れを直すのに十分な量の整髪剤組
成物を毛髪全体、特に毛髪の根元に一度の噴射操作で行
き渡らせることができず、かなりの回数で繰り返し噴射
を行わなければならないという問題がある。また、充填
されている整髪剤組成物の水の含量が高く、しかも整髪
剤組成物に含有されるカチオン界面活性剤が整髪剤組成
物の表面張力を低下させる能力が高くないために、毛髪
が乾燥しにくいという問題もある。
【0007】また、液化ガスを噴射剤として使用したエ
アゾールスプレー整髪料製品の場合も、噴射された霧が
広い範囲に広がってしまうために、毛髪の寝癖等の乱れ
を直したい部分の毛髪に集中的に整髪剤組成物を供給す
ることができず、且つ寝癖等の毛髪の乱れを直すのに十
分な量の整髪剤組成物を毛髪の根元にまで十分に供給で
きないという問題がある。更に、エタノール含量が多い
ために乾燥しやすく毛髪に水分を十分に浸透させること
ができず、従って多量に使用しなければならないという
問題がある。
【0008】圧縮ガスを噴射剤として使用して整髪剤組
成物を霧状に噴射させるエアゾールスプレー整髪料製品
の場合、噴射剤の気化現象がないためにスプレーの勢い
が極端に弱く、毛髪の乱れを直すのに十分な量の整髪剤
組成物を毛髪の根元にまで供給することができないとい
う問題がある。
【0009】また、圧縮ガスを噴射剤として使用してヘ
アトニック剤などの整髪剤組成物をジェット噴流として
噴射させるエアゾールスプレー製品の場合には、整髪剤
組成物を局所的に毛髪の根元に供給できる。しかし、整
髪剤組成物を、毛髪の寝癖等の乱れを直すことが必要と
されるある程度の面積の領域全体に供給しようとする
と、使用量が過多となり液だれが生じ、それが顔に垂れ
たり衣服を汚したりという問題がある。また、局所的に
整髪剤組成物が供給されるために、意図した部分に確実
に供給するのが容易でないという問題がある。更に、整
髪剤組成物は、液化ガス噴射式エアゾールスプレー整髪
料製品に使用する整髪剤組成物と同様に、エタノール含
量が多いために乾燥しやすく毛髪に水分を十分に浸透さ
せることができないという問題がある。
【0010】本発明は、以上の従来技術の課題を解決し
ようとするものであり、毛髪に十分な水分を供給して毛
髪の寝癖等の乱れを良好に直して整髪でき、しかも乾燥
しやすい整髪剤組成物と、その整髪剤組成物を毛髪に手
軽に且つ十分に供給できるエアゾールスプレー製品とを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定範囲
の量のエタノールとパーフルオロアルキル基含有界面活
性剤と水とから構成した組成物が、毛髪の寝癖等の乱れ
を直して良好に整髪でき、しかも良好な乾燥性を有する
ことを知見し、この知見に基づき本発明を完成させるに
至った。
【0012】即ち、本発明は、以下の成分(A)、
(B)及び(C) (A) エタノール 15〜35重量% (B) パーフルオロアルキル基含有界面活性剤 0.01〜1重量% (C) 水 バランス を含有することを特徴とする整髪剤組成物を提供する。
【0013】また、本発明は、この整髪剤組成物と噴射
剤とを、エアゾールスプレー用耐圧容器に充填したこと
を特徴とする整髪用エアゾールスプレー製品を提供す
る。
【0014】以下、本発明の整髪剤組成物から詳細に説
明する。
【0015】本発明においては、成分(A)としてエタ
ノールを使用する。これにより、整髪剤組成物の乾燥速
度を向上させ、しかも使用時の清涼感を向上させること
ができる。また、l−メントールなどの清涼増感剤を配
合する場合には、その整髪剤組成物に対する溶解性を向
上させることができる。
【0016】成分(A)のエタノールの配合量は、整髪
剤組成物中に15重量%〜35重量%、好ましくは20
重量%〜30重量%とする。15重量%未満であると、
毛髪の乾燥速度が遅くなり、また、使用時の清涼感が乏
しくなる。35重量%を超えると、相対的に水分含量が
減り、しかも乾燥速度が速まるので、十分に水分が毛髪
に浸透しにくくなり、そのため毛髪の寝癖等の乱れを直
す効果が不十分となる。
【0017】本発明の整髪剤組成物においては、成分
(B)としてパーフルオロアルキル基含有界面活性剤を
使用する。これにより、成分(A)のエタノールと後述
する成分(C)の水との混合溶媒系の表面張力を効果的
に低減させ、毛髪上での水の拡散性を高めて毛髪の寝癖
等の乱れを直す効果を向上させることができる。また、
乾燥性を向上させる効果も有する。
【0018】成分(B)のパーフルオロアルキル基含有
界面活性剤の配合量は、整髪剤組成物中に0.01重量
%〜1重量%、好ましくは0.05重量%〜0.2重量
%とする。0.01重量%未満であると、成分(A)の
エタノールと後述する成分(C)の水との混合溶媒系の
表面張力を効果的に低減させることができない。また、
1重量%を超えて添加しても、本発明の効果の著しい向
上は望めない。
【0019】成分(B)のパーフルオロアルキル基含有
界面活性剤としては、従来より、毛髪化粧料において使
用されているものを使用することができる、例えば、パ
ーフルオロアルキルリン酸エステルジアルカノールアミ
ン塩、パーフルオロアルキルトリアルキルアンモニウム
塩、パーフルオロアルキルポリオキシアルキレンアルカ
ノール等を使用することができる。中でも、乾燥後の毛
髪の感触の自然さを実現する点からパーフルオロアルキ
ルリン酸エステルジエタノールアミン塩を好ましく使用
することができる。このようなパーフルオロアルキルリ
ン酸エステルジエタノールアミン塩としては、特に、式
(1)
【0020】
【化2】 (Cm2m+124O)nP(=O)[ONH2(C24OH)2]3-n (1) (式中、mは6〜18の数であり、nは1〜2の数であ
る。)で表される化合物を好ましく例示することができ
る。ここで、式(1)において、毛髪の寝癖等の乱れを
直す効果を特に向上させる観点からは、mは8〜12の
範囲が好ましく、nは1が好ましい。
【0021】式(1)のパーフルオロアルキルリン酸エ
ステルジエタノールアミン塩の好ましい具体例として
は、モノ又はジ(1H,1H,2H,2H,パーフルオ
ロオクチル)リン酸エステルジエタノールアミン塩、モ
ノ又はジ(1H,1H,2H,2H,パーフルオロノニ
ル)リン酸エステルジエタノールアミン塩、モノ又はジ
(1H,1H,2H,2H,パーフルオロデシル)リン
酸エステルジエタノールアミン塩、モノ又はジ(1H,
1H,2H,2H,パーフルオロドデシル)リン酸エス
テルジエタノールアミン塩などを好ましく挙げることが
できる。
【0022】本発明の整髪剤組成物は、成分(C)とし
て水を含有する。この水は、毛髪の内部に浸透して毛髪
を柔らかくし、毛髪の寝癖等の乱れを直すことを可能と
する。成分(C)の水としては、毛髪化粧料において通
常用いられているような精製水を好ましく使用すること
ができる。
【0023】成分(C)の水の配合量は、整髪剤組成物
全体から成分(A)と成分(B)と、更に必要に応じて
他の添加剤の所定の配合量を除いた量とする。この場
合、水の配合量が少なすぎると十分に毛髪を柔らかくす
ることができないので、整髪剤組成物中に少なくとも6
0重量%以上となるように配合することが好ましい。
【0024】本発明の整髪剤組成物には、上記成分
(A)〜(C)に加えて使用時の清涼感を向上させるた
めに、毛髪化粧料において通常用いられている清涼増感
剤を配合させることができる。特に、l−メントールを
0.01〜1重量%で配合させることが好ましい。
【0025】本発明の整髪剤組成物には、必要に応じて
毛髪化粧料に通常用いられている各種の添加剤、例え
ば、セット剤、油性成分、界面活性剤、粉末成分、保湿
剤、粘度調整剤、有機溶剤、殺菌剤、防腐剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、香料、生薬などを適宜配合すること
ができる。
【0026】本発明の整髪剤組成物は、常法により製造
することができ、例えば、成分(A)、(B)及び
(C)と、必要に応じてl−メントールや他の添加剤と
を均一に溶解もしくは分散させることにより製造するこ
とができる。
【0027】本発明の整髪剤組成物は、液状の整髪用ヘ
アーローションとして好ましく使用することができる
が、整髪剤組成物を手に付着させずに手軽に毛髪に供給
できるエアゾールスプレー製品として使用することが特
に好ましい。
【0028】このような整髪用エアゾールスプレー製品
は、エアゾールスプレー用耐圧容器に、本発明の整髪剤
組成物と噴射剤とを充填することにより得ることができ
る。
【0029】整髪用エアゾールスプレー製品において使
用する噴射剤としては、従来より用いられている液化石
油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)などの
液化ガス等を使用することができる。特に、液化ガスの
一種であるDMEを好ましく使用することができる。こ
れは、DMEの水に対する溶解性が高いため、本発明の
整髪剤組成物中の成分(A)のエタノールの配合範囲で
も、エアゾールスプレー用耐圧容器中で整髪剤組成物と
均一に混合することができ、そのため噴射時に整髪剤組
成物を容易に均一な霧とすることができるためである。
【0030】噴射剤としてDMEを使用する場合、整髪
剤組成物(原液)とDMEとの重量比(原液:DME)
は、DMEが少なすぎると噴射時のDMEの膨脹量が小
さくなるので頭髪全体に均一に原液を噴霧しにくくな
り、逆に多すぎるとDMEの膨脹量が大きくなってエア
ゾールが広がり、その結果、髪の根元への原液の供給が
不十分となるので、65:35〜85:15とすること
が好ましい。
【0031】エアゾールスプレー用耐圧容器としては、
従来のエアゾールスプレー製品において用いられている
ものの中から適宜選択して使用することができる。好ま
しくは、エアゾールを比較的狭いパターンで噴出させる
ことができるストレート構造(図3)又はフォーワード
テーパー構造(図4)の噴口を有するエアゾールスプレ
ー用耐圧容器を挙げることができる。これにより、毛髪
の寝癖等の乱れを直すことが必要とされる領域の毛髪の
根元に十分に整髪剤組成物を供給することができる。
【0032】
【作用】本発明の整髪剤組成物においては、エタノール
とパーフルオロアルキル基含有界面活性剤と水とが特定
範囲の量で配合されている。従って、毛髪の寝癖等の乱
れを良好に直して整髪することが可能となり、しかも乾
燥性も向上させることが可能となる。
【0033】また、この組成物をエアゾールスプレー製
品とすれば、毛髪の寝癖等の乱れを直したい部分の毛髪
に、手軽に整髪剤組成物を供給することが可能となる。
この場合、噴射剤としてジメチルエーテルを使用し、エ
アゾールスプレー用耐圧容器の噴口としてストレート構
造又はフォワードテーパー構造のものを使用すると、適
度な範囲に広がり且つ付着力の強いエアゾールが噴出可
能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って具体的に説明
する。
【0035】実施例1〜4及び比較例1〜3 表1に示した成分を均一に混合することにより、整髪剤
組成物(整髪用ヘアローション)を調製した。
【0036】得られた整髪剤組成物を、男性の専門パネ
ラー12名に実際に使用させ、「髪への馴染み」、「寝
癖矯正効果」、使用時の「清涼感」及び寝癖矯正後の
「乾燥速度」について官能評価させ、更に、その官能評
価の結果を以下の基準に従って4段階に評価した。得ら
れた結果を表1に示す。
【0037】 評価基準 ランク 状態 ◎: 良好もしくはやや良好としたパネラーの人数が10名以上の場合 ○: 良好もしくはやや良好としたパネラーの人数が7〜9名の場合 △: 良好もしくはやや良好としたパネラーの人数が4〜6名以上の場合 ×: 良好もしくはやや良好としたパネラーの人数が3名以下の場合
【0038】
【表1】 配合量(重量%) 実 施 例 比較例 成分 1 2 3 4 1 2 3 エタノール 17.0 17.0 32.0 32.0 20.0 9.0 40.0 ハ゜ーフルオロアルキルエチルリン酸 0.02 0.7 0.02 0.7 − 0.1 0.1 シ゛エタノールアミン塩*1 香料 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 精製水 ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス (評価) 「髪への馴染み」 ○ ○ ○ ○ △ △ ○ 「寝癖矯正効果」 ○ ○ ○ ○ △ △ × 「清涼感」 △ △ ○ ○ △ × ◎ 「乾燥速度」 ○ ○ ◎ ◎ ○ × ◎ 表注 *1: ユニダインTG−101、ダイキン工業社製
【0039】表1から、実施例1〜4の整髪用ヘアロー
ションは、「髪への馴染み」、「寝癖矯正効果」及び
「乾燥速度」については良好な結果を示し、整髪用ヘア
ローションとして有効であることがわかる。
【0040】一方、比較例1のローションは、パーフル
オロアルキル基含有界面活性剤を含有していないので、
「髪への馴染み」、「寝癖矯正効果」及び「清涼感」に
ついては不十分な結果であることがわかる。また、比較
例2のローションは、エタノールの含量が少ないため
に、「乾燥速度」の結果が劣っていることがわかる。ま
た、清涼感も劣っていることがわかる。比較例3のロー
ションは、エタノールの含量が多く、相対的に水の含量
が少ないので「寝癖矯正効果」が劣っていることがわか
る。
【0041】実施例5 表2に示した成分を均一に混合することにより、整髪剤
組成物(整髪用ヘアローション)を調製した。
【0042】得られた整髪剤組成物について、実施例1
と同様に「髪への馴染み」、「寝癖矯正効果」、使用時
の「清涼感」及び寝癖矯正後の「乾燥速度」について評
価した。その結果を表2に示す。
【0043】
【表2】 表注 *2: サーフロンS−121、旭硝子社製 表2からわかるように、本実施例のヘアローションは試
験項目のいずれも良好な結果を示した。特に、l−メン
トールを配合したことにより実施例1〜4のローション
に比べて清涼感が向上した。
【0044】実施例6 表3に示した原液成分を均一に混合することにより、整
髪剤組成物原液を調製し、更にその原液を噴射剤として
LPGとDMEとの混合物(LPG/DME=10/90(重量比))と
ともに、ストレート構造の噴口を備えたエアゾールスプ
レー用耐圧容器に封入することにより、整髪用エアゾー
ルスプレー製品を製造した。
【0045】実施例6のエアゾールスプレー製品を頭髪
に適用したところ、手を汚さずに毛髪の根元も含めて頭
髪全体にエアゾール化した原液をくまなく噴射すること
ができた。
【0046】また、得られたエアゾールスプレー製品に
ついて、実施例1と同様に「髪への馴染み」、「寝癖矯
正効果」、使用時の「清涼感」及び寝癖矯正後の「乾燥
速度」について評価した。その結果を表3に示す。
【0047】
【表3】 表注 *3: フロラードFC−170C、住友スリーエ
ム社製 *4: LPG圧力=2.5kg/cm2(20℃)
【0048】表3からわかるように、実施例6のエアゾ
ールスプレー製品は試験項目のいずれについても良好な
結果を示した。
【0049】実施例7〜9 表4に示した原液成分を均一に混合することにより整髪
剤組成物(原液)を調製した。
【0050】なお、実施例7〜9においては同じ原液を
使用した。
【0051】次に、この原液を噴射剤(DME)ととも
に、実施例7〜9で異なる充填比率で、ストレート構造
の噴口を備えたエアゾールスプレー用耐圧容器に封入す
ることにより、整髪用エアゾールスプレー製品を製造し
た。
【0052】得られた実施例7〜9のエアゾールスプレ
ー製品について、実施例6と同様に「髪への馴染み」、
「寝癖矯正効果」、使用時の「清涼感」及び寝癖矯正後
の「乾燥速度」について評価したところ、実施例6と同
様の結果が得られた。また、毛髪セット剤としてビニル
ピロリドン−N,N−ジメチルアミノメタクリル酸共重
合体ジエチル硫酸塩が配合されているので、より効果的
な整髪が可能となり、しかも整髪後の髪に良好なまとま
りを付与することが可能であった。
【0053】更に、得られた実施例7〜9のエアゾール
スプレー製品について、毛髪の根元までの「到達性」及
び頭髪全体への「均一噴霧性」について、これらの間で
の比較を行った。その結果を表4に示す。なお、数値の
小さい方が、「到達性」又は「均一噴霧性」の程度が良
好なことを示している。
【0054】
【表4】 配合量(重量%) 実 施 例 成分 7 8 9 (原液) エタノール 25.0 ← ← ハ゜ーフルオロアルキルエチルリン酸シ゛エタノールアミン塩*5 0.1 ← ← l−メントール 0.1 ← ← ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン-N,N-シ゛メチルアミノメタクリル酸 0.2 ← ← 共重合体シ゛エチル硫酸塩*6 香料 微量 ← ← 精製水 バランス ← ← 計 100.0 ← ← (噴射剤) DME ← ← 充填比率(原液/噴射剤) 60/40 80/20 90/10 (評価) 毛髪の根元への「到達性」 3 2 1頭髪全体への「均一噴霧性」 1 2 3 表注 *5: アサヒガードAG530、旭硝子社製 *6: ガフカット734、ISP社製
【0055】表4の結果から、狭い領域の毛髪の根元へ
の到達性を重視する場合には、実施例9に示すように、
DMEの充填比率を下げればよいことがわかる。また、
頭髪全体への均一噴霧性を重視する場合には、実施例7
に示すように、DMEの充填比率を上げればよいことが
わかる。なお、毛髪の根元への到達性と頭髪全体への均
一噴霧性との両者を同時に満足させるためには、実施例
8に示すように、実施例7と実施例9との中間的なDM
Eの充填比率とすることが好ましいことがわかる。
【0056】実施例10〜12 ストレート構造の噴口に代えて、フォワードテーパー構
造(実施例10)、リバーステーパー構造(実施例1
1)又はメカニカルブレークアップ構造(実施例12)
の噴口を使用する以外は実施例8と同様にエアゾールス
プレー製品を製造した。
【0057】得られたエアゾールスプレー製品の毛髪の
根元までの「到達性」及び頭髪全体への「均一噴霧性」
について、実施例8(ストレート構造の噴口)のエアゾ
ールスプレー製品と比較したところ、実施例10(フォ
ワードテーパー構造の噴口)のエアゾールスプレー製品
は、匹敵する性能が得られたが、実施例11(リバース
テーパー構造の噴口)及び実施例12(メカニカルブレ
ークアップ構造噴口)のエアゾールスプレー製品は、実
施例8のエアゾールスプレー製品に比べ、毛髪の根元ま
での「到達性」に関し劣っていた。このことから、エア
ゾールスプレーの噴口構造としては、ストレート構造又
はフォワードテーパー構造が好ましいことがわかる。
【0058】実施例13〜15 表5に示した原液成分を均一に混合することにより、所
定の整髪機能を有する整髪剤組成物(原液)を調製し、
更にその原液を噴射剤とともにストレート構造の噴口を
備えたエアゾールスプレー用耐圧容器に封入することに
より、整髪用エアゾールスプレー製品を製造した。
【0059】なお、実施例13の場合は乾燥後にソフト
に仕上がった。また、実施例14及び15はハードに仕
上がった。
【0060】
【表5】 配合量(重量%) 実 施 例 成分 13 14 15 (原液) エタノール 25.0 20.0 30.0 ハ゜ーフルオロアルキルエチルリン酸シ゛エタノールアミン塩*7 − 0.1 0.04 パーフルオロアルキルベタイン*8 0.1 − − ホ゜リ(オキシエチレン・オキシフ゜ロヒ゜レン)- 0.5 0.03 − メチルホ゜リシロキサン共重合体*9 N-メタクリロイルエチル-N,N-シ゛メチルアンモニウム・α-N- − 0.7 − メチルカルホ゛キシヘ゛タイン・メタクリル酸フ゛チル共重合体*10 アクリル樹脂アルカノールアミン塩*11 − − 0.5 l−メントール 0.2 0.1 − 香料 微量 ← ← 精製水 バランス ← ← 計 100.0 ← ← (噴射剤) DME ← ← 充填比率(原液/噴射剤) 80/20 75/25 78/22 表注 *7: ユニダインTG−101、ダイキン工業社製 *8: サーフロンS−132、旭硝子社製 *9: シリコーンL−7001、日本ユニカー社製 *10: ユカフォーマーM−75、三菱化学社製 *11: プラスサイズL−6330、互応化学社製
【0061】
【発明の効果】本発明の整髪剤組成物は、毛髪に十分な
水分を供給して毛髪の寝癖等の乱れをを良好に直して整
髪することができ、しかも乾燥しやすい。また、この整
髪剤組成物を原液として使用したエアゾールスプレー製
品は、手軽に原液を毛髪に均一に噴霧することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】リバーステーパー構造の噴口を有するアクチュ
エーターの断面図である。
【図2】メカニカルブレイクアップ構造の噴口を有する
アクチュエーターの断面図(同図(a))及び噴口に形
成された溝の正面図(同図(b))である。
【図3】ストレート構造の噴口を有するアクチュエータ
ーの断面図である。
【図4】フォワードテーパー構造の噴口を有するアクチ
ュエーターの断面図である。
【符号の説明】
A 噴口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の成分(A)、(B)及び(C) (A) エタノール 15〜35重量% (B) パーフルオロアルキル基含有界面活性剤 0.01〜1重量% (C) 水 バランス を含有することを特徴とする整髪剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)のエタノール20〜30重量
    %及び成分(B)のパーフルオロアルキル基含有界面活
    性剤0.05〜0.2重量%を含有する請求項1記載の
    整髪剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)のパーフルオロアルキル基含
    有界面活性剤が、パーフルオロアルキルリン酸エステル
    ジエタノールアミン塩である請求項1又は2記載の整髪
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 パーフルオロアルキルリン酸エステルジ
    エタノールアミン塩が式(1) 【化1】 (Cm2m+124O)nP(=O)[ONH2(C24OH)2]3-n (1) (式中、mは6〜18の数であり、nは1〜2の数であ
    る。)で表される化合物である請求項3記載の整髪剤組
    成物。
  5. 【請求項5】 更に、l−メントールを0.01〜1重
    量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の整髪剤組
    成物。
  6. 【請求項6】 エアゾールスプレー用耐圧容器に、請求
    項1〜5のいずれかに記載の整髪剤組成物と噴射剤とを
    充填したことを特徴とする整髪用エアゾールスプレー製
    品。
  7. 【請求項7】 噴射剤がジメチルエーテルを含有する請
    求項6記載の整髪用エアゾールスプレー製品。
  8. 【請求項8】 整髪剤組成物とジメチルエーテルとの重
    量比が、65:35〜85:15である請求項7に記載
    の整髪用エアゾールスプレー製品。
  9. 【請求項9】 エアゾールスプレー用耐圧容器の噴口が
    ストレート構造又はフォーワードテーパー構造である請
    求項6〜8のいずれかに記載の整髪用エアゾールスプレ
    ー製品。
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