JPH08192889A - ばら物の貯槽 - Google Patents
ばら物の貯槽Info
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- JPH08192889A JPH08192889A JP7016524A JP1652495A JPH08192889A JP H08192889 A JPH08192889 A JP H08192889A JP 7016524 A JP7016524 A JP 7016524A JP 1652495 A JP1652495 A JP 1652495A JP H08192889 A JPH08192889 A JP H08192889A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 敷地の有効利用を図り，また，貯槽面積に対
するばら物の安息角に基づくデッドストック量を極力少
なくする。 【構成】 円弧状のライナープレートおよび直線状のラ
イナープレートを周方向に接合して，対向する対向する
一対の半円状壁板部１２と対向する一対の直状壁板部１
３とからなる長円筒ユニット１２を形成する。この長円
筒ユニット１２の１段または複数段毎に補強リング１８
を介在させながらこの長円筒ユニット１２を上下方向に
複数段接合して上面からみて長円形の長円筒体１５を形
成する。直状壁板部１３に縦梁１６を立設し，縦梁１３
間に横梁１７を架設する。貯槽１１が長円形であると，
貯槽１１は長円形の短径方向（直状壁板部１３の対向方
向）に広がり易いが，縦梁１６および横梁１７が有効な
補強となり，その変形を有効に防止する。
するばら物の安息角に基づくデッドストック量を極力少
なくする。 【構成】 円弧状のライナープレートおよび直線状のラ
イナープレートを周方向に接合して，対向する対向する
一対の半円状壁板部１２と対向する一対の直状壁板部１
３とからなる長円筒ユニット１２を形成する。この長円
筒ユニット１２の１段または複数段毎に補強リング１８
を介在させながらこの長円筒ユニット１２を上下方向に
複数段接合して上面からみて長円形の長円筒体１５を形
成する。直状壁板部１３に縦梁１６を立設し，縦梁１３
間に横梁１７を架設する。貯槽１１が長円形であると，
貯槽１１は長円形の短径方向（直状壁板部１３の対向方
向）に広がり易いが，縦梁１６および横梁１７が有効な
補強となり，その変形を有効に防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は，サイロや骨材ビン等
のように，穀物，飼料，セメント，鉱石その他のばら物
を貯蔵するばら物の貯槽に関し，特に，ライナープレー
トを用いたばら物の貯槽に関する。
のように，穀物，飼料，セメント，鉱石その他のばら物
を貯蔵するばら物の貯槽に関し，特に，ライナープレー
トを用いたばら物の貯槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１５，図１６に示すように，ライナー
プレートを用いた従来のばら物の貯槽１は，単に円弧状
のライナープレート２を円周方向および上下方向に接合
して円形筒状に形成した円筒体構造であり，通常は図示
のように複数基が並べて設置される。なお，図示は省略
するが，通常，ライナープレート２の１段または複数段
毎にＨ形鋼による補強リングを介在させて円形筒状に形
成する。この貯槽１に貯蔵するばら物は，上部の供給開
口から搬入され，下部の排出口３から排出される。図示
例では，下部の排出口３の下方に例えば各貯槽１の排出
口３に共通の取り出し用通路４を備え，各貯槽１内のば
ら物はこの取り出し用通路４よりコンベヤ等で外部に取
り出される。
プレートを用いた従来のばら物の貯槽１は，単に円弧状
のライナープレート２を円周方向および上下方向に接合
して円形筒状に形成した円筒体構造であり，通常は図示
のように複数基が並べて設置される。なお，図示は省略
するが，通常，ライナープレート２の１段または複数段
毎にＨ形鋼による補強リングを介在させて円形筒状に形
成する。この貯槽１に貯蔵するばら物は，上部の供給開
口から搬入され，下部の排出口３から排出される。図示
例では，下部の排出口３の下方に例えば各貯槽１の排出
口３に共通の取り出し用通路４を備え，各貯槽１内のば
ら物はこの取り出し用通路４よりコンベヤ等で外部に取
り出される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の貯槽１は，
壁体が円形筒状であるから，特に複数基を並設した場合
に，敷地面積に対する貯槽１部分の面積の割合を大きく
取ることができず，敷地の利用効率が悪いという問題が
ある。壁体として単なる平鋼板を用いた場合の貯槽し
て，円形筒状の複数の貯槽を蜂の巣状に配置して敷地の
有効利用を図ったものもあるが（特開昭５３−１２１３
７号，特開昭５１−８２９３７号等参照），ライナープ
レートによる円形筒状の貯槽を蜂の巣状に配置すること
は，その組み立てが容易でなく，また，ばら物の搬入・
排出上の諸条件・要求から蜂の巣状のレイアウトが不便
である場合も多く，また，十分多数の貯槽を設置する場
合でなければ，敷地の有効利用に効果的でない。
壁体が円形筒状であるから，特に複数基を並設した場合
に，敷地面積に対する貯槽１部分の面積の割合を大きく
取ることができず，敷地の利用効率が悪いという問題が
ある。壁体として単なる平鋼板を用いた場合の貯槽し
て，円形筒状の複数の貯槽を蜂の巣状に配置して敷地の
有効利用を図ったものもあるが（特開昭５３−１２１３
７号，特開昭５１−８２９３７号等参照），ライナープ
レートによる円形筒状の貯槽を蜂の巣状に配置すること
は，その組み立てが容易でなく，また，ばら物の搬入・
排出上の諸条件・要求から蜂の巣状のレイアウトが不便
である場合も多く，また，十分多数の貯槽を設置する場
合でなければ，敷地の有効利用に効果的でない。
【０００４】また，貯槽１内のばら物を排出口３から排
出していった場合，図１６に示すように，若干のばら物
５がその安息角により排出口３の周囲に残る。このよう
に，貯槽１にはばら物の安息角および排出口３の周囲の
床面積に応じたデッドストックが生じるが，貯槽が円形
であると，貯槽面積に対してデッドストックの比率が大
きくなりやすい。
出していった場合，図１６に示すように，若干のばら物
５がその安息角により排出口３の周囲に残る。このよう
に，貯槽１にはばら物の安息角および排出口３の周囲の
床面積に応じたデッドストックが生じるが，貯槽が円形
であると，貯槽面積に対してデッドストックの比率が大
きくなりやすい。
【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で，敷地の利用効率が高く，組み立ての困難性は少な
く，レイアウト的にばら物の搬入・排出に不便となるこ
とが少なく，さらに，貯槽面積に対するばら物のデッド
ストック量を極力少なくすることが可能な貯槽を提供す
ることを目的とする。
で，敷地の利用効率が高く，組み立ての困難性は少な
く，レイアウト的にばら物の搬入・排出に不便となるこ
とが少なく，さらに，貯槽面積に対するばら物のデッド
ストック量を極力少なくすることが可能な貯槽を提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は，円弧状のライナープレートおよび直線状のライナ
ープレートを周方向に接合して，対向する一対の半円状
壁板と対向する一対の直状壁板部とからなる長円状の長
円筒ユニットを形成するとともに，この長円筒ユニット
の１段または複数段毎に同じく長円状の補強リングを介
在させてながらこの長円筒ユニットを上下方向に複数段
接合して長円筒体を形成し，この長円筒体の対向する直
状壁板部にそれぞれ縦梁を前記補強リングに固定して立
設するとともに，両縦梁間に横梁を架設したことを特徴
とする。
明は，円弧状のライナープレートおよび直線状のライナ
ープレートを周方向に接合して，対向する一対の半円状
壁板と対向する一対の直状壁板部とからなる長円状の長
円筒ユニットを形成するとともに，この長円筒ユニット
の１段または複数段毎に同じく長円状の補強リングを介
在させてながらこの長円筒ユニットを上下方向に複数段
接合して長円筒体を形成し，この長円筒体の対向する直
状壁板部にそれぞれ縦梁を前記補強リングに固定して立
設するとともに，両縦梁間に横梁を架設したことを特徴
とする。
【０００７】請求項２は，前記長円筒体を複数隣接して
設置するとともに，隣接する長円筒体の各直状壁板部に
おける補強リングどうしをボルト接合したことを特徴と
する。
設置するとともに，隣接する長円筒体の各直状壁板部に
おける補強リングどうしをボルト接合したことを特徴と
する。
【０００８】請求項３は，請求項１または請求項２にお
いて，縦梁の下端部間にも横梁を架設したことを特徴と
する。
いて，縦梁の下端部間にも横梁を架設したことを特徴と
する。
【０００９】請求項４は，請求項２において，各縦梁を
各長円筒体における対向する直状壁板部の内面にそれぞ
れ立設し，前記横梁は各長円筒体における対向する縦梁
の対向面間に突き当て固定したことを特徴とする。
各長円筒体における対向する直状壁板部の内面にそれぞ
れ立設し，前記横梁は各長円筒体における対向する縦梁
の対向面間に突き当て固定したことを特徴とする。
【００１０】請求項５は，請求項１または２において，
長円筒体の内面または外面に周方向に間隔をあけて縦補
強材を立設するとともに，この縦補強材はＨ形鋼を用い
た補強リングの内面側のフランジまたは外面側のフラン
ジにボルト接合したことを特徴とする。
長円筒体の内面または外面に周方向に間隔をあけて縦補
強材を立設するとともに，この縦補強材はＨ形鋼を用い
た補強リングの内面側のフランジまたは外面側のフラン
ジにボルト接合したことを特徴とする。
【００１１】請求項６は，請求項１または２において，
長円筒体の各直状壁板部間に長円筒体の内部を仕切る仕
切り壁を設けたことを特徴とする。
長円筒体の各直状壁板部間に長円筒体の内部を仕切る仕
切り壁を設けたことを特徴とする。
【００１２】請求項７は，請求項６において，長円筒体
の各直状壁板部にそれぞれ２本の縦梁を間隔をあけて設
け，かつ対向する二対の縦梁間にそれぞれ横梁を架設す
るとともに，この２列の横梁間に仕切り壁としての軽量
鋼矢板を配置したことを特徴とする。
の各直状壁板部にそれぞれ２本の縦梁を間隔をあけて設
け，かつ対向する二対の縦梁間にそれぞれ横梁を架設す
るとともに，この２列の横梁間に仕切り壁としての軽量
鋼矢板を配置したことを特徴とする。
【００１３】
【作用】上記構成の貯槽は，上面から見て，対向する一
対の半円状壁板部と対向する一対の直状壁板部とからな
る長円形なので，特に，対向する直状壁板部に作用する
力に対して弱く，直状壁板部の間隔が広がる変形を生じ
易い。しかし，対向する直状壁板部にそれぞれ縦梁を設
け，両縦梁間に横梁が架設されているので，直状壁板部
の間隔を広げる力をこの横梁が受け持つ。したがって，
ライナープレートを用いた貯槽でありかつその形状が長
円形であっても，ばら物を貯蔵する貯槽としての十分な
強度を確保できる。そして，貯槽の形状が対向する直状
壁板部を持つ長円形であることにより，一定の敷地面積
内で貯槽部分の面積を極力広く取ることができ，敷地の
利用効率を向上させることができる。
対の半円状壁板部と対向する一対の直状壁板部とからな
る長円形なので，特に，対向する直状壁板部に作用する
力に対して弱く，直状壁板部の間隔が広がる変形を生じ
易い。しかし，対向する直状壁板部にそれぞれ縦梁を設
け，両縦梁間に横梁が架設されているので，直状壁板部
の間隔を広げる力をこの横梁が受け持つ。したがって，
ライナープレートを用いた貯槽でありかつその形状が長
円形であっても，ばら物を貯蔵する貯槽としての十分な
強度を確保できる。そして，貯槽の形状が対向する直状
壁板部を持つ長円形であることにより，一定の敷地面積
内で貯槽部分の面積を極力広く取ることができ，敷地の
利用効率を向上させることができる。
【００１４】請求項２において，複数の長円筒体を隣接
して設置することで，貯槽の形状が長円形であることに
よる敷地の利用効率向上という効果が一層増大する。
して設置することで，貯槽の形状が長円形であることに
よる敷地の利用効率向上という効果が一層増大する。
【００１５】請求項３において，下部の横梁は縦梁の下
端部を安定させ，縦梁が堅固に立設される基礎となる。
これは，主として，貯槽の基礎がコンクリートでない場
合に適用する。
端部を安定させ，縦梁が堅固に立設される基礎となる。
これは，主として，貯槽の基礎がコンクリートでない場
合に適用する。
【００１６】請求項６において，仕切り壁により１つの
貯槽を複数に分割して用いることができる。請求項７に
おいて，２本の横梁間に軽量鋼矢板を配置する構造の組
み立ては容易であり，仕切り壁の設置構造として適切で
ある。また，縦梁および横梁を２組み備えているので，
直状壁板部の強度が一層増大する。
貯槽を複数に分割して用いることができる。請求項７に
おいて，２本の横梁間に軽量鋼矢板を配置する構造の組
み立ては容易であり，仕切り壁の設置構造として適切で
ある。また，縦梁および横梁を２組み備えているので，
直状壁板部の強度が一層増大する。
【００１７】
【実施例】以下，本発明の実施例を図１〜図１４を参照
して説明する。図１は本発明の一実施例のばら物用の貯
槽１１の平面図，図２は図１におけるＡ−Ａ断面図であ
る。この実施例は３基の貯槽１１を隣接して設置して集
合貯槽１０を構成したもので，各貯槽１１は，円弧状の
ライナープレートおよび直線状のライナープレートを周
方向に接合して，対向する一対の半円状壁板１２と対向
する一対の直状壁板部１３とからなる長円状の長円筒ユ
ニット１４を形成するとともに，この長円筒ユニット１
４を１段または複数段毎に同じく長円状の補強リング１
８を介在させながらこの長円筒ユニット１４を上下方向
に複数段接合して長円筒体１５を形成し，この長円筒体
１５の対向する直状壁板部１３にそれぞれ縦梁１６を前
記補強リング１８に固定して立設するとともに，両縦梁
１６間に横梁１７を架設した構造である。図４に断面で
示すように，上記のライナープレート２０は，矩形の上
下辺および左右辺に接合用のフランジ２０ａ，２０ｂを
持つ波状鋼板であり，前記長円筒体１５を形成する際の
ライナープレート２０どうしの接合要領は，周方向に隣
接するものどうしは左右のフランジ２０ｂどうしを突き
合わせてボルト接合し，上下方向に隣接するものどうし
は上下の２０ａどうしを突き合わせてボルト接合する。
また，上下のライナープレート２０間に介在させる前記
補強リング１８は，図４にも示すようにＨ形鋼を用いて
おり，前記縦梁１６はこの補強リング１８にボルトで固
定して立設している。こうして，下段から順次長円筒ユ
ニット１４を積み上げて所定高さの長円筒体１５を組み
立てる。この場合，長円筒体１５の剛性を高めるため
に，通常のライナープレート貯槽の場合と同じである
が，図３に示すように，異なる２種類の寸法のライナー
プレートを用い周方向に隣接するライナープレート２０
どうしの接合目地２１が上下に交互に位置ずれする千鳥
状配置となるように組み立てる。このため，長円形の半
円部と直線部との境界に接合目地２１のない段が１段お
きにあることになり，したがって，本発明の説明におい
て，積み上げる長円筒ユニット１４が厳格に半円状であ
る半円状壁板部と，厳格に直状である直状壁板部とに分
離できることを意味するものではない。
して説明する。図１は本発明の一実施例のばら物用の貯
槽１１の平面図，図２は図１におけるＡ−Ａ断面図であ
る。この実施例は３基の貯槽１１を隣接して設置して集
合貯槽１０を構成したもので，各貯槽１１は，円弧状の
ライナープレートおよび直線状のライナープレートを周
方向に接合して，対向する一対の半円状壁板１２と対向
する一対の直状壁板部１３とからなる長円状の長円筒ユ
ニット１４を形成するとともに，この長円筒ユニット１
４を１段または複数段毎に同じく長円状の補強リング１
８を介在させながらこの長円筒ユニット１４を上下方向
に複数段接合して長円筒体１５を形成し，この長円筒体
１５の対向する直状壁板部１３にそれぞれ縦梁１６を前
記補強リング１８に固定して立設するとともに，両縦梁
１６間に横梁１７を架設した構造である。図４に断面で
示すように，上記のライナープレート２０は，矩形の上
下辺および左右辺に接合用のフランジ２０ａ，２０ｂを
持つ波状鋼板であり，前記長円筒体１５を形成する際の
ライナープレート２０どうしの接合要領は，周方向に隣
接するものどうしは左右のフランジ２０ｂどうしを突き
合わせてボルト接合し，上下方向に隣接するものどうし
は上下の２０ａどうしを突き合わせてボルト接合する。
また，上下のライナープレート２０間に介在させる前記
補強リング１８は，図４にも示すようにＨ形鋼を用いて
おり，前記縦梁１６はこの補強リング１８にボルトで固
定して立設している。こうして，下段から順次長円筒ユ
ニット１４を積み上げて所定高さの長円筒体１５を組み
立てる。この場合，長円筒体１５の剛性を高めるため
に，通常のライナープレート貯槽の場合と同じである
が，図３に示すように，異なる２種類の寸法のライナー
プレートを用い周方向に隣接するライナープレート２０
どうしの接合目地２１が上下に交互に位置ずれする千鳥
状配置となるように組み立てる。このため，長円形の半
円部と直線部との境界に接合目地２１のない段が１段お
きにあることになり，したがって，本発明の説明におい
て，積み上げる長円筒ユニット１４が厳格に半円状であ
る半円状壁板部と，厳格に直状である直状壁板部とに分
離できることを意味するものではない。
【００１８】前記縦梁１６は，図５，図７，図９等にも
示されるように，Ｈ形鋼を用いており，各長円筒体１５
における直状壁板部１３の内面側に設けている。また，
縦梁１６は，図８，図９に示すように，下端にベースプ
レート２９を溶接固定しており，このベースプレート２
９をアンカーボルト３０で基礎コンクリート３１に固定
している。前記横梁１７は，図６に示すように，両端に
溶接固定された接合板２５を備え，各貯槽１１における
対向する縦梁１６の対向面に前記接合板２５を突き当て
て，ボルト接合している。各長円筒体１５の内外周に
は，補強リング１８を挾んで対向する一対の縦補強材２
７を周方向に間隔をあけて立設している。図４，図５に
詳細を示すように，この縦補強材２７は山形鋼を用いて
おり，Ｈ形鋼である補強リング１８の内面側のフランジ
および外面側のフランジに当てボルトで固定している。
示されるように，Ｈ形鋼を用いており，各長円筒体１５
における直状壁板部１３の内面側に設けている。また，
縦梁１６は，図８，図９に示すように，下端にベースプ
レート２９を溶接固定しており，このベースプレート２
９をアンカーボルト３０で基礎コンクリート３１に固定
している。前記横梁１７は，図６に示すように，両端に
溶接固定された接合板２５を備え，各貯槽１１における
対向する縦梁１６の対向面に前記接合板２５を突き当て
て，ボルト接合している。各長円筒体１５の内外周に
は，補強リング１８を挾んで対向する一対の縦補強材２
７を周方向に間隔をあけて立設している。図４，図５に
詳細を示すように，この縦補強材２７は山形鋼を用いて
おり，Ｈ形鋼である補強リング１８の内面側のフランジ
および外面側のフランジに当てボルトで固定している。
【００１９】次に，請求項６の貯槽の一実施例を図９〜
図１４に示す。この実施例の貯槽４１は，基本的には上
述の貯槽１１と同じ構造であるが，この貯槽４１は，長
円筒体１５の直状壁板部１３間に長円筒体１５の内部を
仕切る仕切り壁４２を設けている。この仕切り壁４２を
設けるために，この実施例では，図１２，図１３に詳細
を示すように，長円筒体１５の各直状壁板部１３にそれ
ぞれＨ形鋼の２本の縦梁４６を間隔をあけてかつ溝形鋼
の繋ぎ材４９で互いに連結して設け，さらに，対向する
二対の縦梁４６間にそれぞれ横梁４７を架設するととも
に，この２列の横梁４７間に仕切り壁としての軽量鋼矢
板４４を配置している。また，各横梁４７は両端に溶接
固定した接合板５０をそれぞれの縦梁４６に突き当てて
ボルト接合している。そして，縦梁４６と軽量鋼矢板４
４の縁部との間の隙間を塞ぐために両者４６，４４間に
塞ぎアングル材５１を取り付け，さらに，ライナープレ
ート２０と縦梁４６との間の隙間も塞ぐために両者２
０，４６間にライナープレート２０の波に合わせた波形
状を持つ塞ぎ板材５２を設けている。また，軽量鋼矢板
４４の下端部は図１４に示すように，例えば山形鋼によ
る沓材４８を両側に添え，ホークアンカーで基礎コンク
リートに固定している。
図１４に示す。この実施例の貯槽４１は，基本的には上
述の貯槽１１と同じ構造であるが，この貯槽４１は，長
円筒体１５の直状壁板部１３間に長円筒体１５の内部を
仕切る仕切り壁４２を設けている。この仕切り壁４２を
設けるために，この実施例では，図１２，図１３に詳細
を示すように，長円筒体１５の各直状壁板部１３にそれ
ぞれＨ形鋼の２本の縦梁４６を間隔をあけてかつ溝形鋼
の繋ぎ材４９で互いに連結して設け，さらに，対向する
二対の縦梁４６間にそれぞれ横梁４７を架設するととも
に，この２列の横梁４７間に仕切り壁としての軽量鋼矢
板４４を配置している。また，各横梁４７は両端に溶接
固定した接合板５０をそれぞれの縦梁４６に突き当てて
ボルト接合している。そして，縦梁４６と軽量鋼矢板４
４の縁部との間の隙間を塞ぐために両者４６，４４間に
塞ぎアングル材５１を取り付け，さらに，ライナープレ
ート２０と縦梁４６との間の隙間も塞ぐために両者２
０，４６間にライナープレート２０の波に合わせた波形
状を持つ塞ぎ板材５２を設けている。また，軽量鋼矢板
４４の下端部は図１４に示すように，例えば山形鋼によ
る沓材４８を両側に添え，ホークアンカーで基礎コンク
リートに固定している。
【００２０】なお，上述の各実施例では，３基の貯槽１
１を隣接して設置し集合貯槽１０としたが，本発明は１
基のみを設置する場合にも適用できる。また，２基ある
いは４基以上を隣接して設置することも当然可能であ
る。また，各実施例では基礎コンクリートを打設する場
合について述べたが，そうでない場合は縦梁１６または
４６の下端部間にも横梁を架設するとよい。また，実施
例の横梁１７，４７はその両端を左右の縦梁１６または
４６の対向面に突き当てて固定したが，縦梁１６または
４６の頭部に載置する形で固定してもよい。この場合，
各貯槽１１に共通の１本の部材による通しの横梁を用い
てもよい。また，長円筒体１５の隣接部の直状壁板部１
３において縦梁は，実施例のように隣接する２枚の直状
壁板部１３の各々に立設するのでなく，片側のみに立設
してもよい。この場合は，通しの横梁を縦梁の頭部間に
架設する。また，複数の貯槽１１を隣接設置する場合の
最外側の直状壁板部１３の縦梁は外面側に設けてもよ
い。また，仕切り壁としての軽量鋼矢板の取り付け構造
は図示例の構造に限定されない。また，仕切り壁として
軽量鋼矢板以外の部材を用いることも当然可能である。
１を隣接して設置し集合貯槽１０としたが，本発明は１
基のみを設置する場合にも適用できる。また，２基ある
いは４基以上を隣接して設置することも当然可能であ
る。また，各実施例では基礎コンクリートを打設する場
合について述べたが，そうでない場合は縦梁１６または
４６の下端部間にも横梁を架設するとよい。また，実施
例の横梁１７，４７はその両端を左右の縦梁１６または
４６の対向面に突き当てて固定したが，縦梁１６または
４６の頭部に載置する形で固定してもよい。この場合，
各貯槽１１に共通の１本の部材による通しの横梁を用い
てもよい。また，長円筒体１５の隣接部の直状壁板部１
３において縦梁は，実施例のように隣接する２枚の直状
壁板部１３の各々に立設するのでなく，片側のみに立設
してもよい。この場合は，通しの横梁を縦梁の頭部間に
架設する。また，複数の貯槽１１を隣接設置する場合の
最外側の直状壁板部１３の縦梁は外面側に設けてもよ
い。また，仕切り壁としての軽量鋼矢板の取り付け構造
は図示例の構造に限定されない。また，仕切り壁として
軽量鋼矢板以外の部材を用いることも当然可能である。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば，貯槽の形状が長円形で
あるから，一定の敷地面積内で貯槽部分の面積を極力広
く取ることができ，敷地の利用効率を向上することがで
きる。また，貯槽の底面積が長円形であるから，底部に
設ける排出口の形状（貯槽底位置での形状）も長円形と
することで，貯槽面積に対するばら物のデッドストック
量を極力少なくすることができる。
あるから，一定の敷地面積内で貯槽部分の面積を極力広
く取ることができ，敷地の利用効率を向上することがで
きる。また，貯槽の底面積が長円形であるから，底部に
設ける排出口の形状（貯槽底位置での形状）も長円形と
することで，貯槽面積に対するばら物のデッドストック
量を極力少なくすることができる。
【００２２】請求項２によれば，複数の長円筒体を隣接
して設置することで，貯槽の形状が長円形であることに
よる敷地の利用効率向上という効果が一層増大する。ま
た，長円筒体を隣接して並べる配列は，円筒対等を蜂の
巣状に配列する構造等と比較して，ばら物の搬入・排出
に関して好都合である。また，この配列は，組み立てに
関しても，蜂の巣状に配列する場合等と比較して容易で
ある。また，ライナープレートを用いた貯槽を隣接設置
する構造として，補強リングどうしをボルト接合する方
法は適切である。
して設置することで，貯槽の形状が長円形であることに
よる敷地の利用効率向上という効果が一層増大する。ま
た，長円筒体を隣接して並べる配列は，円筒対等を蜂の
巣状に配列する構造等と比較して，ばら物の搬入・排出
に関して好都合である。また，この配列は，組み立てに
関しても，蜂の巣状に配列する場合等と比較して容易で
ある。また，ライナープレートを用いた貯槽を隣接設置
する構造として，補強リングどうしをボルト接合する方
法は適切である。
【００２３】請求項３によれば，貯槽の基礎がコンクリ
ートでない場合でも，本発明の貯槽を施工できる。請求
項４によれば，縦梁を立設し横梁を縦梁間に架設する構
造として適切であり，また架設作業が容易である。請求
項５によれば，縦補強材を設置する構造として適切であ
り，また，容易に立設できる。
ートでない場合でも，本発明の貯槽を施工できる。請求
項４によれば，縦梁を立設し横梁を縦梁間に架設する構
造として適切であり，また架設作業が容易である。請求
項５によれば，縦補強材を設置する構造として適切であ
り，また，容易に立設できる。
【００２４】請求項６によれば，長円筒体の内部を仕切
る仕切り壁を設けたので，１つの貯槽を複数に分割して
用いることができる。請求項７によれば，２本の横梁間
に軽量鋼矢板を配置する構造の組み立ては容易であり，
仕切り壁の設置構造として適切である。また，縦梁およ
び横梁を２組み備えているので，直状壁板部の強度が一
層増大する。
る仕切り壁を設けたので，１つの貯槽を複数に分割して
用いることができる。請求項７によれば，２本の横梁間
に軽量鋼矢板を配置する構造の組み立ては容易であり，
仕切り壁の設置構造として適切である。また，縦梁およ
び横梁を２組み備えているので，直状壁板部の強度が一
層増大する。
【図１】本発明の一実施例の貯槽の平面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１における長円筒体を構成する際のライナー
プレートの接合要領を説明する図である。
プレートの接合要領を説明する図である。
【図４】図２におけるＢ部の拡大図である。
【図５】図４における要部のＣ矢視図である。
【図６】図２のＤ部拡大図である。
【図７】図６のＥ−Ｅ断面図である。
【図８】図２のＦ部の拡大図である。
【図９】図８のＧ−Ｇ断面図である。
【図１０】請求項０の一実施例を示す平面図である。
【図１１】図１０のＨ−Ｈ拡大図である。
【図１２】図１１のＩ部の拡大図である。
【図１３】図１２の平面図である。
【図１４】図１１のＪ−Ｊ断面図である。
【図１５】従来の貯槽の平面図である。
【図１６】図１５の一部を断面で示した正面図である。
１１，４１ 貯槽 １２ 半円状壁板部 １３ 直状壁板部 １４ 長円筒ユニット １５ 長円筒体 １６，４６ 縦梁 １７，４７ 横梁 １８ 補強リング ２０ ライナープレート ２１ 接合目地 ２５ 接合板 ２７ 縦補強材 ４２ 仕切り壁 ４４ 軽量鋼矢板 ４９ 繋ぎ材 ５１ 塞ぎアングル材 ５２ 塞ぎ板材
Claims (7)
- 【請求項１】 円弧状のライナープレートおよび直線状
のライナープレートを周方向に接合して，対向する一対
の半円状壁板と対向する一対の直状壁板部とからなる長
円状の長円筒ユニットを形成するとともに，この長円筒
ユニットの１段または複数段毎に同じく長円状の補強リ
ングを介在させてながらこの長円筒ユニットを上下方向
に複数段接合して長円筒体を形成し，この長円筒体の対
向する直状壁板部にそれぞれ縦梁を前記補強リングに固
定して立設するとともに，両縦梁間に横梁を架設したこ
とを特徴とするばら物の貯槽。 - 【請求項２】 前記長円筒体を複数隣接して設置すると
ともに，隣接する長円筒体の各直状壁板部における補強
リングどうしをボルト接合したことを特徴とする請求項
１記載のばら物の貯槽。 - 【請求項３】 前記縦梁の下端部間にも横梁を架設した
ことを特徴とする請求項１または記載のばら物の貯槽。 - 【請求項４】 前記の各縦梁を各長円筒体における対向
する直状壁板部の内面にそれぞれ立設し，前記横梁は各
長円筒体における対向する縦梁の対向面間に突き当て固
定したことを特徴とする請求項２記載のばら物の貯槽。 - 【請求項５】 前記長円筒体の内面または外面に周方向
に間隔をあけて縦補強材を立設するとともに，この縦補
強材はＨ形鋼を用いた補強リングの内面側のフランジま
たは外面側のフランジにボルト接合したことを特徴とす
る請求項１または２記載のばら物の貯槽。 - 【請求項６】 前記長円筒体の各直状壁板部間に長円筒
体の内部を仕切る仕切り壁を設けたことを特徴とする請
求項１または２記載のばら物の貯槽。 - 【請求項７】 前記長円筒体の各直状壁板部にそれぞれ
２本の縦梁を間隔をあけて設け，かつ対向する二対の縦
梁間にそれぞれ横梁を架設するとともに，この２列の横
梁間に仕切り壁としての軽量鋼矢板を配置したことを特
徴とする請求項６記載のばら物の貯槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7016524A JPH08192889A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | ばら物の貯槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7016524A JPH08192889A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | ばら物の貯槽 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08192889A true JPH08192889A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11918670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7016524A Withdrawn JPH08192889A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | ばら物の貯槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08192889A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101420776B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-08-13 | 디에스엠(유) | 조립식 대용량 저장탱크 |
-
1995
- 1995-01-06 JP JP7016524A patent/JPH08192889A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101420776B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-08-13 | 디에스엠(유) | 조립식 대용량 저장탱크 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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