JPH08192235A - 部材の固定方法 - Google Patents

部材の固定方法

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JPH08192235A
JPH08192235A JP351695A JP351695A JPH08192235A JP H08192235 A JPH08192235 A JP H08192235A JP 351695 A JP351695 A JP 351695A JP 351695 A JP351695 A JP 351695A JP H08192235 A JPH08192235 A JP H08192235A
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JP
Japan
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hole
shaft
cam
shaft member
cam piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP351695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Onishi
昌澄 大西
Masahiko Mitsuhayashi
雅彦 三林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な方法により軸部材の所定の位置に孔部
材を固定することを目的とする。 【構成】 係合孔を有する孔部材の係合孔を軸部材を挿
通固定する方法において、該軸部材の該孔部材を固定す
る部位の近傍のみを加熱し、該軸部材を該係合孔部に挿
通し、該軸部材が該係合孔に挿通した状態で該軸部材を
軸方向に圧縮し該孔部材の両側に張出部を形成して該孔
部材を該軸部材に固定することを特徴とする部材の固定
方法。また、内周面に凹部が形成された係合孔を有する
孔部材を用いて凹部に軸部材の張出部を形成して孔部材
を軸部材に固定する。これにより予め固定部位に突起や
溝を設けることなく孔部材を軸部材に固定することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔部材の孔部を軸部材
に固定する部材の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】孔部材と軸部材との結合法として、たと
えば、特開昭62−24834号公報には、外周面に凹
凸部を設けた金属軸に金属スリーブを嵌合し、金属スリ
ーブの嵌合部を型の内部に挿入するとともに外部から加
熱して軟化させ、金属スリーブの一端面に押圧治具によ
り押圧力を加えてスリーブの肉部を金属軸の凹凸部に流
動させ金属軸とスリーブを結合させる方法の開示があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では、複数
の溝の形成が必要であり、又金属スリーブの大きさが変
われば押圧治具を変える必要があり生産性が低いという
問題がある。本発明は上記の事情に鑑みてなされもの
で、より簡便な方法により軸部材の所定の位置に孔部材
を固定することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の部材
の固定方法は、係合孔を有する孔部材を軸部材に固定す
る方法において、該軸部材の該孔部材を固定する部位の
近傍を加熱し、該軸部材を該係合孔に挿通し、該軸部材
が該係合孔に挿通した状態で該軸部材を軸方向に圧縮し
該孔部材の側面に張出部を形成して該孔部材を該軸部材
に固定することを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2の部材の固定方法は、内
周面に凹部が形成された係合孔を有する孔部材を軸部材
に挿通固定する方法において、該軸部材の該孔部材を固
定する部位の近傍を加熱し、該軸部材を該係合孔に挿通
し、該軸部材が該係合孔に挿通した状態で該軸部材を軸
方向に圧縮し該係合孔の該凹部内に張出部を形成して該
孔部材を該軸部材に固定することを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の部材の固定方法によれば、軸部材は
孔部材を固定する部位の近傍を加熱した後、孔部材の係
合孔に加熱部位が配置するように挿通して、軸部材を軸
方向に圧縮する。加熱された部位は他の部分に比較して
柔らかくなっている。このため押圧により軸方向に圧縮
され、径方向に膨出する。これにより軸部材が孔部材の
側面に張り出し、張出部を形成して孔部材を軸部材に固
定する。
【0007】請求項2の部材の固定方法によれば、孔部
材は孔内周面に凹部に形成されているので、軸部材の張
出部が孔部材の孔内周面の凹部に形成される。このため
軸部材は、孔部材を固定することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の固定方法を孔部材をカムピー
ス、軸部材を中空カムシャフトに適用した事例で説明す
る。 (実施例1)本実施例では軸部材としてSTKM14C
製の直径28mm、内径22mm、肉厚3mm、長さ4
46mmの中空カムシャフトを使用した。孔部材として
図1に示すS53C製の厚さ13mmで、孔11の断面
形状が一辺19mmで4隅の筒状面の直径が30mmの
カムピース1を使用した。
【0009】まず、図2に示すように、カムシャフト2
を高周波加熱装置3の高周波コイル31のコイル孔中に
入れ、高周波加熱によりカムシャフト2を加熱する。な
お、この高周波加熱装置3には磁束制御手段(図示せ
ず)が設けられており、図2の右側に示すように、高温
部分が3個の峰を形成するように、軸方向に加熱程度が
制御できるようになっている。なお、この中央の最も温
度の高い部分がカムピース1の孔11の軸方向の中央に
位置するようになっている。そしてこの両側のそれぞれ
の峰に相当する次に温度の高い部分が、押圧前のカムピ
ース1の孔11の両側に位置するようになっている。本
実施例では、中央の部分の温度を約1000℃、両側の
峰の温度を約900℃に加熱している。
【0010】この部分的に加熱されたカムシャフト2を
カムピース1の孔11に挿入し、中央の最高高温部を孔
11の中央に固定し、カムシャフト2の両端より約10
00kgの押圧力を作用した。これにより図3に示す、
カムピース1の孔11の内周面にカムシャフト2の外周
面が沿うように張り出しかつ孔11の両側に張出部21
がフランジ状に形成されたカムシャフト2がカムピース
1の孔11に固定された。 本実施例ではカムピース1
の孔11の断面形状が真円ではなく隅が丸くなった正方
形状であり、この孔11に嵌合しているカムシャフト2
の部分が同じ形状に形成されている。このため、カムシ
ャフト2はカムピース1の孔11内で回転できず、確実
な回り止めとなっている。
【0011】また、カムシャフト2はカムピース1の孔
11の両側に張出部21をもつ。この一対の張出部21
によりカムシャフト2はカムピース1の孔11より抜け
ることがない。なお、軸部材として薄肉のパイプを使用
する場合、軸方向の押圧によりパイプが軸芯方向に押し
潰される場合もある。特に肉厚が薄い場合には軸芯方向
に押し潰される可能性が高い。かかる場合には、パイプ
の軸孔内にセラミック粒子を詰め込み、軸芯方向への変
形を阻止するのが良い。
【0012】また、本実施例では孔11として隅が丸く
なった正方形状の断面をもつ孔などを採用している。し
かし孔の形状はこれに限定されるのではなく、任意の形
状、大きさの孔を採用できる。また、棒部材としてもパ
イプに限らず、中実の棒材、異形断面の棒材等、任意の
形状をもつ棒材を採用できる。 (実施例2)本実施例では軸部材として実施例1と同じ
中空カムシャフト2を使用した。孔部材として図4に示
すS55C製の厚さ13mmで、孔41の直径が22m
mで幅9mm深さ1mmの溝42が孔周面に形成された
カムピース4を使用した。
【0013】実施例1と同様にカムシャフト2を高周波
加熱装置の高周波コイル孔中に入れ、高周波加熱により
カムシャフト2を図5に示すように部分的に加熱する。
なお、カムシャフト2の高周波加熱は、孔部材を固定す
る部位の中央がピーク温度約1000℃となるように加
熱した。この部分的に加熱されたカムシャフト2をカム
ピース4の孔41に挿入し、加熱中央部に孔部材を固定
し、カムシャフト2の両端より約1000kgの押圧力
を作用させた。これにより図6に示すカムピース4の孔
の内周面の凹部に沿って張出部6が形成されてカムピー
ス4がカムシャフト2に固定された。
【0014】この場合は、カムシャフト2はフランジを
形成することなく見かけ上の外観形状を変化させること
なくカムピース4を固定できる。 (実施例3)本実施例は実施例2のカムピース4のカム
シャフト2へ固定をより強固にするためにろう材を併用
した例である。
【0015】実施例2と同じ図4に示すカムピース4と
図5に示すカムシャフト2を用い、カムピース4の孔内
周面の溝42に予めろう材5を(図7に示す)塗布した
後、カムピース4全体を高周波加熱でおよそ600〜8
00℃まで加熱した。一方中空シャフト2のカムピース
4の固定部位を高周波加熱で約900〜1100℃まで
加熱した後、上記の加熱カムピース4を挿通した。そし
て加熱カムピース4をカムシャフト2の固定部位にセッ
トし、カムシャフト2の両端より約1000kgの押圧
力を作用させた。これにより図7に示すカムピース4孔
の内周面の溝42に沿って張出部6が形成されるととも
に、カムシャフト2の熱でろう材5が溶融してろう材5
とカムシャフト2の張出部6とによりフランジなどを形
成しなくともより強固にカムピース4が固定された。
【0016】以上、本実施例で説明したように、中空シ
ャフトを高周波加熱で局部加熱後、中空シャフトの両端
から負荷をかけ中空シャフトを張出させて、カムピース
を固定するものである。その際、中空シャフトの両端か
ら圧縮力の負荷をかけると同時に中空シャフトの内側に
粉粒体などで圧力をかけると、カムピースの孔内面に沿
った張出部の形状が形成でき固定を強固にすることがで
きる。
【0017】
【発明の効果】本発明では、高周波加熱装置と加圧装置
で軸部材に予め突起や溝を設けることなく任意の位置
に、孔部材を位置ずれの無いように固定することができ
るので、設備費が従来の方法に比べて少なくてすむ。ま
た機械加工で連続的に生産することが可能である。
【0018】また、固定部材の形状、大きさ等が変更さ
れても、高周波加熱コイルの変更のみですむ。さらに、
設計変更などの対応においても、実施のリードタイムを
短くできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムピースの平面図である。
【図2】実施例1における中空シャフトの高周波加熱状
態を示す説明図であり、図2−1は加熱温度分布を示す
模式グラフである。
【図3】実施例1のカムピースの固定状態を示す要部断
面図である。
【図4】実施例2のカムピースの断面図である。
【図5】実施例2の中空シャフトの加熱部位を模式図
で、図5−1は加熱温度分布の模式グラフである。
【図6】実施例2のカムピースの固定状態を示す要部断
面図である。
【図7】実施例3のカムピースの固定状態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1、4:カムピース、2:中空カムシャフト、6、2
1:張出部3:高周波加熱器、11:孔、42:溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01L 1/04 H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合孔を有する孔部材を軸部材に固定する
    方法において、該軸部材の該孔部材を固定する部位の近
    傍を加熱し、該軸部材を該係合孔に挿通し、該軸部材が
    該係合孔に挿通した状態で該軸部材を軸方向に圧縮し該
    孔部材の側面に張出部を形成して該孔部材を該軸部材に
    固定することを特徴とする部材の固定方法。
  2. 【請求項2】内周面に凹部が形成された係合孔を有する
    孔部材を軸部材に挿通固定する方法において、該軸部材
    の該孔部材を固定する部位の近傍を加熱し、該軸部材を
    該係合孔に挿通し、該軸部材が該係合孔に挿通した状態
    で該軸部材を軸方向に圧縮し該係合孔の該凹部内に張出
    部を形成して該孔部材を該軸部材に固定することを特徴
    とする部材の固定方法。
JP351695A 1995-01-12 1995-01-12 部材の固定方法 Pending JPH08192235A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2002909A1 (en) * 2006-04-06 2008-12-17 Showa Denko K.K. Method of joining members
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JP2015520032A (ja) * 2012-06-21 2015-07-16 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 2つの部材を接合する方法

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