JPH0819201B2 - 両親媒性共重合体、その製造方法及び着色水性塗料組成物 - Google Patents
両親媒性共重合体、その製造方法及び着色水性塗料組成物Info
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- JPH0819201B2 JPH0819201B2 JP5079481A JP7948193A JPH0819201B2 JP H0819201 B2 JPH0819201 B2 JP H0819201B2 JP 5079481 A JP5079481 A JP 5079481A JP 7948193 A JP7948193 A JP 7948193A JP H0819201 B2 JPH0819201 B2 JP H0819201B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顔料分散剤として有用な
ある種の新規な両親媒性(amphipathic) 共重合体、その
製造及びその用途に関する。
ある種の新規な両親媒性(amphipathic) 共重合体、その
製造及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】両親媒性共重合体は疎水性と親水性とを
有する共重合体である。本発明の両親媒性共重合体は "
コーム "("comb")、又は、 "コーム共重合体"("comb co
polymer")として知られる種類の構造体に属するもので
ある。かかる共重合体は、疎水性を提供するための付加
重合体主鎖と、主鎖から伸長しているかつ親水性を提供
するための、アルコキシ基又はヒドロキシル基を末端基
とする多数のポリオキシアルキレン基とからなる。コー
ム共重合体の特定の用途は、その分子量、ポリオキシア
ルキレン基の同一性及び主鎖上の任意の他の官能性基の
有無によって決定される。
有する共重合体である。本発明の両親媒性共重合体は "
コーム "("comb")、又は、 "コーム共重合体"("comb co
polymer")として知られる種類の構造体に属するもので
ある。かかる共重合体は、疎水性を提供するための付加
重合体主鎖と、主鎖から伸長しているかつ親水性を提供
するための、アルコキシ基又はヒドロキシル基を末端基
とする多数のポリオキシアルキレン基とからなる。コー
ム共重合体の特定の用途は、その分子量、ポリオキシア
ルキレン基の同一性及び主鎖上の任意の他の官能性基の
有無によって決定される。
【0003】種々のコーム共重合体が知られている。例
えば、欧州特許公開(EP-A) 0011806号明細書には A : 全単量体の重量に基づいて 15 〜60重量%の、式: RCH = CR'-COOH (I) (式中、R は Hであり、R'は C1 〜 C4 アルキル基又は
-CH2 COOXであるか、又は、R は-COOX であり、R'は H
又は -CH2 COOXであるか、又は、R はCH3 であり、R'
は Hであり、X は H 又は C1 〜 C4 アルキル基であ
る)の、 C3 〜 C8α, β−エチレン性不飽和カルボン
酸単量体の少なくとも1種; B : 全単量体の重量に基づいて15〜80重量%の、式 : CH2 = CYZ (II) (式中、Y は Hであり、Z は-COOR, -C6 H 4 R', CN,
Cl, -OCOR'' 又は-CH=CH2 であるか、又は、Y はCH3 で
あり、Z は-COOR, -C 6 H 4 R', CN, 又は-CH = CH2 で
あるか,又は、Y 及び Zが Cl であり; Rは C1 〜 C8
アルキル基又は C2 〜 C8 ヒドロキシアルキル基であ
り;R'は H,Cl,Br又は C1 〜 C4 アルキル基であり;
R'' は C1 〜 C8 アルキル基である)の非イオン性、共
重合性C2 〜 C12 α, β−エチレン性不飽和単量体の
少なくとも1種;及び C : 全単量体の重量に基づいて1 〜30重量%の、式 : R''O( CH2 CHR'O)m( C2 H4 O)n COCR =CH2 (III) (式中、R は H 又はCH3 であり、各々の R' は C1 〜
C2 アルキル基であり、R'' は C8 〜 C20アルキル基又
は C8 〜 C16アルキルフェニル基であり;n は約6 〜10
0 の平均数であり、m は約 0〜50の平均数であるが、但
し、n ≧ mであり、Σ(n + m) は約 6〜100 である);
の非イオン性ビニル表面活性剤エステル;からなる共重
合体の水性エマルジョンが記載されている;上記共重合
体は約 5.0以下の pH では水性コロイド分散体として安
定であるが、pHを5.5 〜10.5又はそれ以上に調節するこ
とにより、水性系に対する効果的な増粘剤となる。
えば、欧州特許公開(EP-A) 0011806号明細書には A : 全単量体の重量に基づいて 15 〜60重量%の、式: RCH = CR'-COOH (I) (式中、R は Hであり、R'は C1 〜 C4 アルキル基又は
-CH2 COOXであるか、又は、R は-COOX であり、R'は H
又は -CH2 COOXであるか、又は、R はCH3 であり、R'
は Hであり、X は H 又は C1 〜 C4 アルキル基であ
る)の、 C3 〜 C8α, β−エチレン性不飽和カルボン
酸単量体の少なくとも1種; B : 全単量体の重量に基づいて15〜80重量%の、式 : CH2 = CYZ (II) (式中、Y は Hであり、Z は-COOR, -C6 H 4 R', CN,
Cl, -OCOR'' 又は-CH=CH2 であるか、又は、Y はCH3 で
あり、Z は-COOR, -C 6 H 4 R', CN, 又は-CH = CH2 で
あるか,又は、Y 及び Zが Cl であり; Rは C1 〜 C8
アルキル基又は C2 〜 C8 ヒドロキシアルキル基であ
り;R'は H,Cl,Br又は C1 〜 C4 アルキル基であり;
R'' は C1 〜 C8 アルキル基である)の非イオン性、共
重合性C2 〜 C12 α, β−エチレン性不飽和単量体の
少なくとも1種;及び C : 全単量体の重量に基づいて1 〜30重量%の、式 : R''O( CH2 CHR'O)m( C2 H4 O)n COCR =CH2 (III) (式中、R は H 又はCH3 であり、各々の R' は C1 〜
C2 アルキル基であり、R'' は C8 〜 C20アルキル基又
は C8 〜 C16アルキルフェニル基であり;n は約6 〜10
0 の平均数であり、m は約 0〜50の平均数であるが、但
し、n ≧ mであり、Σ(n + m) は約 6〜100 である);
の非イオン性ビニル表面活性剤エステル;からなる共重
合体の水性エマルジョンが記載されている;上記共重合
体は約 5.0以下の pH では水性コロイド分散体として安
定であるが、pHを5.5 〜10.5又はそれ以上に調節するこ
とにより、水性系に対する効果的な増粘剤となる。
【0004】上記EP-A 0011806号明細書に開示されてい
る化合物は水性塗料、特に、ラテックスペイントに対す
る pH 応答性増粘剤(pH responsive thickner)であり、
上記明細書は、係合性増粘剤(associative thickner)と
して知られている増粘剤に関して公開されている最初の
特許出願の一つであるという理由から、ペイントの分野
における基本的な刊行物と見做される。
る化合物は水性塗料、特に、ラテックスペイントに対す
る pH 応答性増粘剤(pH responsive thickner)であり、
上記明細書は、係合性増粘剤(associative thickner)と
して知られている増粘剤に関して公開されている最初の
特許出願の一つであるという理由から、ペイントの分野
における基本的な刊行物と見做される。
【0005】EP-A 0157928号明細書はビニル系共重合体
樹脂の水性分散体に関するものである。この共重合体樹
脂は、ポリオキシアルキレン部分が1,500 〜15,000の平
均分子量を有する、ポリオキシアルキレン含有、親水
性、重合性ビニル単量体、1 〜15重量部と、他の重合性
ビニル単量体、99〜 85 重量部とを重合させることによ
り得られる。
樹脂の水性分散体に関するものである。この共重合体樹
脂は、ポリオキシアルキレン部分が1,500 〜15,000の平
均分子量を有する、ポリオキシアルキレン含有、親水
性、重合性ビニル単量体、1 〜15重量部と、他の重合性
ビニル単量体、99〜 85 重量部とを重合させることによ
り得られる。
【0006】EP-A 0157928号明細書に記載される発明は
エマルジョンペイント用の、自己安定化被膜形成性樹脂
の製造を目的としている。ペイントの最も重要な成分の
一つは被膜形成性樹脂である。この樹脂により、塗布被
膜の性能特性(即ち、靱性、耐表面損傷性(mar-resista
nce)及び耐候性)及び外観(即ち、光沢及び表面特性)
が決定される。EP-A 0157928号明細書に記載される、物
理的に乾燥する被膜形成剤は、比較的高い分子量を有す
るように、また、ペイント用の液体媒体が蒸発したとき
に融合して被膜を形成し得るように設計されている。上
記明細書に開示されている樹脂は100,000 以上の分子量
を有するであろう。共重合体の分子の各々が、安定性を
付与するために、少なくとも1個のポリオキシアルキレ
ン部分を含有している構造を想定すると、分子量が 150
0 の、最も小さいかかるポリオキシアルキレン部分が、
1 重量%存在する場合、共重合体の分子量は、全体とし
て、150,000 でなければならない。15重量%存在する場
合には、共重合体の分子量は140,000 程度でなければな
らない。
エマルジョンペイント用の、自己安定化被膜形成性樹脂
の製造を目的としている。ペイントの最も重要な成分の
一つは被膜形成性樹脂である。この樹脂により、塗布被
膜の性能特性(即ち、靱性、耐表面損傷性(mar-resista
nce)及び耐候性)及び外観(即ち、光沢及び表面特性)
が決定される。EP-A 0157928号明細書に記載される、物
理的に乾燥する被膜形成剤は、比較的高い分子量を有す
るように、また、ペイント用の液体媒体が蒸発したとき
に融合して被膜を形成し得るように設計されている。上
記明細書に開示されている樹脂は100,000 以上の分子量
を有するであろう。共重合体の分子の各々が、安定性を
付与するために、少なくとも1個のポリオキシアルキレ
ン部分を含有している構造を想定すると、分子量が 150
0 の、最も小さいかかるポリオキシアルキレン部分が、
1 重量%存在する場合、共重合体の分子量は、全体とし
て、150,000 でなければならない。15重量%存在する場
合には、共重合体の分子量は140,000 程度でなければな
らない。
【0007】EP-A 0157928号明細書に記載される樹脂
は、水性系についての他の被膜形成性樹脂と比較した場
合、自己安定化性であり、安定な分散体を製造するのに
乳化剤又は保護コロイドを必要としないという理由で例
外的なものである。更に、この樹脂は、優れた被膜形成
能力を有しておりかつ、溶剤型樹脂(solvent-basedresi
n)と同等の塗布性(coatability) と仕上光沢(gloss fin
ish)を有している。かかる被膜特性は現在まで、水性型
樹脂については例外的なものであった。
は、水性系についての他の被膜形成性樹脂と比較した場
合、自己安定化性であり、安定な分散体を製造するのに
乳化剤又は保護コロイドを必要としないという理由で例
外的なものである。更に、この樹脂は、優れた被膜形成
能力を有しておりかつ、溶剤型樹脂(solvent-basedresi
n)と同等の塗布性(coatability) と仕上光沢(gloss fin
ish)を有している。かかる被膜特性は現在まで、水性型
樹脂については例外的なものであった。
【0008】米国特許第4170582 号明細書には、より古
い形式の被膜形成性樹脂系が記載されている。この樹脂
系はポリオキシアルキレンアクリレート及びメタクリレ
ート安定化剤、ヒドロキシアルキレンアクリレート及び
メタクリレート及び場合により他のエチレン性不飽和単
量体に基づいている。これらの被膜形成剤は硬化剤と共
に使用することを意図したものである。これらの被膜形
成剤は低い粘度と高い固形分とを有しかつ良好な機械的
安定性と貯蔵安定性とを有するということにおいて例外
的なものである。
い形式の被膜形成性樹脂系が記載されている。この樹脂
系はポリオキシアルキレンアクリレート及びメタクリレ
ート安定化剤、ヒドロキシアルキレンアクリレート及び
メタクリレート及び場合により他のエチレン性不飽和単
量体に基づいている。これらの被膜形成剤は硬化剤と共
に使用することを意図したものである。これらの被膜形
成剤は低い粘度と高い固形分とを有しかつ良好な機械的
安定性と貯蔵安定性とを有するということにおいて例外
的なものである。
【0009】Chemical Abstracts ,Vol.91,1979 , Abs
tract No.91 :58804Kには、コーム共重合体に基づく他
の水性ペイント系が記載されている。同文献に記載のコ
ーム共重合体は、ポリエチレングリコール(メタ)アク
リレートと、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、アクリル酸、イタコン酸又はクロトン酸及びアクリ
ル酸又はメタクリル酸の C1-8 アルキルエステルを包含
する種々の他の不飽和単量体とに基づくものである。こ
れらの塗料はエアゾール型ペイント(aerosolbased pain
t)であり、乾燥時間が30〜35分であり、良好な光沢と接
着性とを有するとされている。
tract No.91 :58804Kには、コーム共重合体に基づく他
の水性ペイント系が記載されている。同文献に記載のコ
ーム共重合体は、ポリエチレングリコール(メタ)アク
リレートと、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、アクリル酸、イタコン酸又はクロトン酸及びアクリ
ル酸又はメタクリル酸の C1-8 アルキルエステルを包含
する種々の他の不飽和単量体とに基づくものである。こ
れらの塗料はエアゾール型ペイント(aerosolbased pain
t)であり、乾燥時間が30〜35分であり、良好な光沢と接
着性とを有するとされている。
【0010】これらの水性増粘剤(water-borne thickne
r)及び水性樹脂系とは異なり、英国特許公開(GB-A)第97
4,473 号明細書には別の種類のコーム共重合体が記載さ
れている;このコーム共重合体もポリオキシアルキレン
側鎖を有するエチレン性付加重合体に基づいている。
r)及び水性樹脂系とは異なり、英国特許公開(GB-A)第97
4,473 号明細書には別の種類のコーム共重合体が記載さ
れている;このコーム共重合体もポリオキシアルキレン
側鎖を有するエチレン性付加重合体に基づいている。
【0011】この分野の従来技術を簡単に調査すること
により、コーム共重合体が広範囲の用途に使用され得る
こと及びその利用性がその分子量、ポリオキシアルキレ
ン側鎖の同一性及びその構造における他の特徴に依存す
ることが判る。
により、コーム共重合体が広範囲の用途に使用され得る
こと及びその利用性がその分子量、ポリオキシアルキレ
ン側鎖の同一性及びその構造における他の特徴に依存す
ることが判る。
【0012】本発明により関係のある文献はEP-A 03952
43号及び同 0028886号明細書である。前者は無機粒状材
料を分散させるのに有用な、ある種のコーム共重合体分
散剤(comb dispersant) に関するものである。後者は、
本発明に最も関係のある文献であり、顔料を分散させる
のに使用されるコーム共重合体分散剤に関するものであ
る。
43号及び同 0028886号明細書である。前者は無機粒状材
料を分散させるのに有用な、ある種のコーム共重合体分
散剤(comb dispersant) に関するものである。後者は、
本発明に最も関係のある文献であり、顔料を分散させる
のに使用されるコーム共重合体分散剤に関するものであ
る。
【0013】ペイント用顔料は有機又は無機質のもので
あり、かつ、帯電した又は中性の表面を有し得る;即
ち、顔料表面は極性であるか又は非極性であり得る。
あり、かつ、帯電した又は中性の表面を有し得る;即
ち、顔料表面は極性であるか又は非極性であり得る。
【0014】公知の顔料分散剤、特に、欧州特許公告(E
P-B) 0028886号明細書に開示されているコーム共重合体
分散剤は、顔料の極性に応じて、限られた数の顔料とだ
け係合する(associate) ことが可能であり、また、限ら
れた数の顔料だけを分散させることが可能であるという
傾向を有する。比較的、非極性の顔料、例えば、ホスタ
パーム (Hostaperm)レッド−バイオレット ER02 及びパ
リオゲン(Paliogen)レッド L3910は比較的容易に分散す
るが、より極性の大きい顔料、例えば、シコトランスレ
ッド(Sicotrans Red) L2817 及び極性の非常に小さい顔
料、例えば、ヘリオゲン(Heliogen ) ブルー L7101F は
取扱いが極めて困難である。
P-B) 0028886号明細書に開示されているコーム共重合体
分散剤は、顔料の極性に応じて、限られた数の顔料とだ
け係合する(associate) ことが可能であり、また、限ら
れた数の顔料だけを分散させることが可能であるという
傾向を有する。比較的、非極性の顔料、例えば、ホスタ
パーム (Hostaperm)レッド−バイオレット ER02 及びパ
リオゲン(Paliogen)レッド L3910は比較的容易に分散す
るが、より極性の大きい顔料、例えば、シコトランスレ
ッド(Sicotrans Red) L2817 及び極性の非常に小さい顔
料、例えば、ヘリオゲン(Heliogen ) ブルー L7101F は
取扱いが極めて困難である。
【0015】このため、ペイント製造業者は(例えば、
自動車製造のための限度(range) を提示する際に、ある
いは、工業的用途又は家庭的用途のための配合(mixing
scheme) において)別の標準範囲のペイントを企画する
こと、及び、必要とされる貯蔵安定性を有する、ある範
囲の着色剤を製造するために、顔料の各々の組合せにつ
いて別の分散剤又は分散剤の混合物を使用することが要
求されている。この問題は、ペイント製造業者が技術的
な規格(technicai specification) が極めて類似してい
るが、非常に多数の色相のペイントを提供することを要
求されている場合に、特に、急務となっている。この目
的のために、帯電した又は電気的に中性の表面を有する
有機及び無機顔料を分散させることのできる広範囲の分
散剤が求められている。
自動車製造のための限度(range) を提示する際に、ある
いは、工業的用途又は家庭的用途のための配合(mixing
scheme) において)別の標準範囲のペイントを企画する
こと、及び、必要とされる貯蔵安定性を有する、ある範
囲の着色剤を製造するために、顔料の各々の組合せにつ
いて別の分散剤又は分散剤の混合物を使用することが要
求されている。この問題は、ペイント製造業者が技術的
な規格(technicai specification) が極めて類似してい
るが、非常に多数の色相のペイントを提供することを要
求されている場合に、特に、急務となっている。この目
的のために、帯電した又は電気的に中性の表面を有する
有機及び無機顔料を分散させることのできる広範囲の分
散剤が求められている。
【0016】今般、本発明者は、アルコキシポリエチレ
ン又はエチレン−コプロピレングリコール安定化単位及
びスチレン基、ヒドロキシ基及びカルボキシル基を含有
する、新規な共重合体分散剤を開発した。これらの共重
合体分散剤はEP-A 0028886号明細書に開示されている分
散剤と比較して、より広範囲の顔料を分散させることが
できる。
ン又はエチレン−コプロピレングリコール安定化単位及
びスチレン基、ヒドロキシ基及びカルボキシル基を含有
する、新規な共重合体分散剤を開発した。これらの共重
合体分散剤はEP-A 0028886号明細書に開示されている分
散剤と比較して、より広範囲の顔料を分散させることが
できる。
【0017】
【本発明の構成及び効果】従って、本発明によれば、付
加重合体からなる主鎖と、少なくとも1個のC1-4 アル
コキシポリエチレン又はポリエチレン−コプロピレング
リコールアクリレート又はメタクリレートからなる安定
化剤単位とからなる、かつ、2,500 〜20,000の重量平均
分子量を有する両親媒性共重合体であって、上記の主鎖
は30重量%までの非官能性構造単位と、合計で少なくと
も70重量%の安定化剤単位と官能性単位とを含有してお
り、上記の官能性単位は、場合により置換されているス
チレン含有単位、ヒドロキシル基含有単位及びカルボキ
シル基含有単位であり、そして、ヒドロキシル基とカル
ボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキ
シル基とプロピレンオキシ基又はエチレンオキシ基の比
率が、それぞれ、1 : 0.10-26.1; 1 : 0.28-25.0; 1 :
0.80-66.1 であることを特徴とする両親媒性共重合体が
提供される。
加重合体からなる主鎖と、少なくとも1個のC1-4 アル
コキシポリエチレン又はポリエチレン−コプロピレング
リコールアクリレート又はメタクリレートからなる安定
化剤単位とからなる、かつ、2,500 〜20,000の重量平均
分子量を有する両親媒性共重合体であって、上記の主鎖
は30重量%までの非官能性構造単位と、合計で少なくと
も70重量%の安定化剤単位と官能性単位とを含有してお
り、上記の官能性単位は、場合により置換されているス
チレン含有単位、ヒドロキシル基含有単位及びカルボキ
シル基含有単位であり、そして、ヒドロキシル基とカル
ボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキ
シル基とプロピレンオキシ基又はエチレンオキシ基の比
率が、それぞれ、1 : 0.10-26.1; 1 : 0.28-25.0; 1 :
0.80-66.1 であることを特徴とする両親媒性共重合体が
提供される。
【0018】本発明の共重合体の重量平均分子量は、溶
剤としてのテトラヒドロフラン中の、標準としてのポリ
スチレンを使用してゲル透過クロマトグラフィー(GPC)
により測定し得る。別法として、共重合体の重量平均分
子量はオツカ(OTSUCA) DLS 700型装置を使用して光散乱
法により測定し得る。
剤としてのテトラヒドロフラン中の、標準としてのポリ
スチレンを使用してゲル透過クロマトグラフィー(GPC)
により測定し得る。別法として、共重合体の重量平均分
子量はオツカ(OTSUCA) DLS 700型装置を使用して光散乱
法により測定し得る。
【0019】一般的には、共重合体の重量平均分子量は
20,000 〜 2500 の範囲である。例えば、重量平均分子
量は 15,000 までであり得る。より一般的には、重量平
均分子量は7,000 以上であり、例えば、12,000〜7000、
又は、12,000〜8,000 であり得る。
20,000 〜 2500 の範囲である。例えば、重量平均分子
量は 15,000 までであり得る。より一般的には、重量平
均分子量は7,000 以上であり、例えば、12,000〜7000、
又は、12,000〜8,000 であり得る。
【0020】非官能性構造単位 (non-functional struc
tural unit) の例は C1-4 アルキルアクリレート及びメ
タクリレートエステル、例えば、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル及びアクリル酸ブ
チル及びメタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル及
びメタクリル酸ブチルである。
tural unit) の例は C1-4 アルキルアクリレート及びメ
タクリレートエステル、例えば、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル及びアクリル酸ブ
チル及びメタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル及
びメタクリル酸ブチルである。
【0021】共重合体はかかる単量体を全重合体の30重
量%までの量で含有し得る。通常、共重合体は、上記の
単量体を、最大で25重量%、15重量%又は10重量%含有
しているであろう。実際には、共重合体は上記の単量体
を、最大で、5 重量%含有しているであろう。共重合体
は非官能性構造単位を含有していないことが好ましい;
即ち、共重合体は安定化剤単位(stabilizer unit) と官
能性単位だけからなるであろう。
量%までの量で含有し得る。通常、共重合体は、上記の
単量体を、最大で25重量%、15重量%又は10重量%含有
しているであろう。実際には、共重合体は上記の単量体
を、最大で、5 重量%含有しているであろう。共重合体
は非官能性構造単位を含有していないことが好ましい;
即ち、共重合体は安定化剤単位(stabilizer unit) と官
能性単位だけからなるであろう。
【0022】本発明の共重合体の一部を形成する安定化
剤単位は C1-4 アルコキシポリエチレン又はポリエチレ
ン−コプロピレングリコールアクリレート又はメタクリ
レート(C1-4 alkoxy polyethylene or polyethylene c
opropylene glycol acrylateor methacylate) である。
C1-4 アルコキシ基の例はメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ及びブトキシ基である。アルコキシ基はメトキシ基
であることが好ましい。ポリエチレングリコールは反復
エチレンオキシ基を含有している。ポリエチレン−コプ
ロピレングリコールはエチレンオキシ基とプロピレンオ
キシ基の両者を含有している。
剤単位は C1-4 アルコキシポリエチレン又はポリエチレ
ン−コプロピレングリコールアクリレート又はメタクリ
レート(C1-4 alkoxy polyethylene or polyethylene c
opropylene glycol acrylateor methacylate) である。
C1-4 アルコキシ基の例はメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ及びブトキシ基である。アルコキシ基はメトキシ基
であることが好ましい。ポリエチレングリコールは反復
エチレンオキシ基を含有している。ポリエチレン−コプ
ロピレングリコールはエチレンオキシ基とプロピレンオ
キシ基の両者を含有している。
【0023】安定化剤単位の分子量は250 〜3,000 であ
る。安定化剤単位を形成させるポリエチレン及びポリエ
チレン−コプロピレングリコールは商業的に入手し得
る。上記した分子量は市販品についてかつその製造業者
によって表示されているものであり、重量平均分子量で
ある。
る。安定化剤単位を形成させるポリエチレン及びポリエ
チレン−コプロピレングリコールは商業的に入手し得
る。上記した分子量は市販品についてかつその製造業者
によって表示されているものであり、重量平均分子量で
ある。
【0024】安定化剤単位はメトキシポリエチレングリ
コールであることが好ましい。ポリエチレングリコール
は350 〜2550の分子量を有することが好ましい。特に、
分子量は350 〜2,000 であり得る。特定のポリエチレン
グリコール単位は2,000 、1,000 、750 、550 又は350
の分子量を有する。安定化剤単位はメタクリレートであ
ることが好ましい。
コールであることが好ましい。ポリエチレングリコール
は350 〜2550の分子量を有することが好ましい。特に、
分子量は350 〜2,000 であり得る。特定のポリエチレン
グリコール単位は2,000 、1,000 、750 、550 又は350
の分子量を有する。安定化剤単位はメタクリレートであ
ることが好ましい。
【0025】官能性単位は、場合により置換されてるス
チレン含有単位、ヒドロキシル基含有単位及びカルボキ
シル基含有単位である。カルボキシル基の少なくとも幾
つかはカルボン酸塩の形であり得る。かかる塩はアンモ
ニア、有機アミン、例えば、モノ−、ジ−又はトリ− C
1-6 アルキルアミン及びモノ−、ジ−又はトリ−C2-6
アルカノールアミン及び金属イオン、例えば、アルカリ
金属カチオン、特に、ナトリウム及びカリウムを使用し
て形成させる。中和の程度は100 %、通常、0 〜70%又
は0 〜50%である。
チレン含有単位、ヒドロキシル基含有単位及びカルボキ
シル基含有単位である。カルボキシル基の少なくとも幾
つかはカルボン酸塩の形であり得る。かかる塩はアンモ
ニア、有機アミン、例えば、モノ−、ジ−又はトリ− C
1-6 アルキルアミン及びモノ−、ジ−又はトリ−C2-6
アルカノールアミン及び金属イオン、例えば、アルカリ
金属カチオン、特に、ナトリウム及びカリウムを使用し
て形成させる。中和の程度は100 %、通常、0 〜70%又
は0 〜50%である。
【0026】置換スチレンは、勿論、ベンゼン環が置換
基を有するビニルベンゼンである。かかる置換基の例は
C1-4 アルキル基、特に、メチル基、又は、ハロゲン、
例えば、弗素又は塩素である。特に、この官能性基は置
換されていないか、又は、メチル基で置換されている。
官能性基は置換されていないことが好ましい。
基を有するビニルベンゼンである。かかる置換基の例は
C1-4 アルキル基、特に、メチル基、又は、ハロゲン、
例えば、弗素又は塩素である。特に、この官能性基は置
換されていないか、又は、メチル基で置換されている。
官能性基は置換されていないことが好ましい。
【0027】ヒドロキシル基含有単位はエチレン性不飽
和エポキシ単量体、例えば、グリシジルメタクリレート
の開環により誘導し得る;ヒドロキシル基含有単位は、
例えば、エチレン性不飽和ヒドロキシエステル(ethylen
e unsaturated hydoxyester)、特に、ヒドロキシ− C
2-4 アルキルアクリレート及びメタクリレートであり得
る。
和エポキシ単量体、例えば、グリシジルメタクリレート
の開環により誘導し得る;ヒドロキシル基含有単位は、
例えば、エチレン性不飽和ヒドロキシエステル(ethylen
e unsaturated hydoxyester)、特に、ヒドロキシ− C
2-4 アルキルアクリレート及びメタクリレートであり得
る。
【0028】ヒドロキシ− C2-4 アルキル基の例は 2−
ヒドロキシエチル、 2−ヒドロキシプロピル、 3−ヒド
ロキシプロピル、 3−ヒドロキシブチル、 4−ヒドロキ
シブト−2 −イル及び 1−ヒドロキシブト−2 −イル基
である。かかる基の特定の例は 3−ヒドロキシプロプ−
2 −イル基である。
ヒドロキシエチル、 2−ヒドロキシプロピル、 3−ヒド
ロキシプロピル、 3−ヒドロキシブチル、 4−ヒドロキ
シブト−2 −イル及び 1−ヒドロキシブト−2 −イル基
である。かかる基の特定の例は 3−ヒドロキシプロプ−
2 −イル基である。
【0029】ヒドロキシル基含有単位はヒドロキシイソ
プロピルメタクリレートとも呼ばれる 3−ヒドロキシプ
ロプ− 2−イルメタクリレートから誘導されることが好
ましい。
プロピルメタクリレートとも呼ばれる 3−ヒドロキシプ
ロプ− 2−イルメタクリレートから誘導されることが好
ましい。
【0030】カルボキシル基含有単位はエチレン性不飽
和モノ−及びジ−官能性酸及び後に加水分解されるジ−
官能性酸無水物から誘導し得る。カルボキシル基含有単
位を誘導し得るモノ−官能性酸の例としてはアクリル酸
及びメタクリル酸が挙げられる。カルボキシル基含有単
位を誘導し得るジ−官能性酸の例としてはマレイン酸、
フマル酸及びイタコン酸及びこれらの無水物が挙げられ
る。カルボキシル基含有単位はメタクリル酸から誘導さ
れることが好ましい。
和モノ−及びジ−官能性酸及び後に加水分解されるジ−
官能性酸無水物から誘導し得る。カルボキシル基含有単
位を誘導し得るモノ−官能性酸の例としてはアクリル酸
及びメタクリル酸が挙げられる。カルボキシル基含有単
位を誘導し得るジ−官能性酸の例としてはマレイン酸、
フマル酸及びイタコン酸及びこれらの無水物が挙げられ
る。カルボキシル基含有単位はメタクリル酸から誘導さ
れることが好ましい。
【0031】本発明の共重合体の中の、好ましい種類の
共重合体は、安定化剤単位のポリエチレングリコール部
分が2,000 の分子量を有しており、ヒドロキシル基とカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロ
キシル基とエチレンオキシ基のモル比が、それぞれ、
1: 0.4-4.5; 1 : 2.5-4.5; 1 :4.0-7.5の共重合体であ
る。この好ましい共重合体には2つの群の共重合体が包
含される。
共重合体は、安定化剤単位のポリエチレングリコール部
分が2,000 の分子量を有しており、ヒドロキシル基とカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロ
キシル基とエチレンオキシ基のモル比が、それぞれ、
1: 0.4-4.5; 1 : 2.5-4.5; 1 :4.0-7.5の共重合体であ
る。この好ましい共重合体には2つの群の共重合体が包
含される。
【0032】かかる好ましい共重合体の群の一つは、安
定化剤単位のポリエチレングリコール部分が2,000 の分
子量を有しており、ヒドロキシル基とカルボキシル基、
ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキシル基とエチ
レンオキシ基のモル比が、それぞれ、1: 0.4-2.0; 1 :
3.0-4.5; 1 : 5.0-7.0の共重合体である。
定化剤単位のポリエチレングリコール部分が2,000 の分
子量を有しており、ヒドロキシル基とカルボキシル基、
ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキシル基とエチ
レンオキシ基のモル比が、それぞれ、1: 0.4-2.0; 1 :
3.0-4.5; 1 : 5.0-7.0の共重合体である。
【0033】上記の好ましい共重合体の群の他の一つは
安定化剤単位のポリエチレングリコール部分が1,000 の
分子量を有しており、ヒドロキシル基とカルボキシル
基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキシル基と
エチレンオキシ基のモル比が、それぞれ、 1: 1.5-2.0;
1 : 2.5-4.0; 1 : 4.0-7.5 の共重合体である。
安定化剤単位のポリエチレングリコール部分が1,000 の
分子量を有しており、ヒドロキシル基とカルボキシル
基、ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキシル基と
エチレンオキシ基のモル比が、それぞれ、 1: 1.5-2.0;
1 : 2.5-4.0; 1 : 4.0-7.5 の共重合体である。
【0034】本発明の共重合体の別の種類の共重合体は
メトキシポリエチレングリコール安定化剤単位を、比較
的高いモル比で含有しているものである。この種の共重
合体においては、安定化剤単位のポリエチレングリコー
ル部分は 350〜2,000 の分子量を有しており、ヒドロキ
シル基とカルボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基
及びヒドロキシル基とエチレンオキシ基のモル比が、そ
れぞれ、 1: 4-5;1 :5-6; 1 : 40-60 である。
メトキシポリエチレングリコール安定化剤単位を、比較
的高いモル比で含有しているものである。この種の共重
合体においては、安定化剤単位のポリエチレングリコー
ル部分は 350〜2,000 の分子量を有しており、ヒドロキ
シル基とカルボキシル基、ヒドロキシル基とスチレン基
及びヒドロキシル基とエチレンオキシ基のモル比が、そ
れぞれ、 1: 4-5;1 :5-6; 1 : 40-60 である。
【0035】本発明の共重合体は、 C1-4 アルコキシポ
リエチレングリコール又はポリエチレンオキシコプロピ
レングリコールアクリレート又はメタクリレートと、前
記したごとき構造単位と官能性単位を提供することので
きるエチレン性不飽和単量体とを溶液重合又は分散重合
することにより調製し得る。構造単位と官能性単位を提
供することのできるエチレン性不飽和単量体の例は前記
したごときものである。
リエチレングリコール又はポリエチレンオキシコプロピ
レングリコールアクリレート又はメタクリレートと、前
記したごとき構造単位と官能性単位を提供することので
きるエチレン性不飽和単量体とを溶液重合又は分散重合
することにより調製し得る。構造単位と官能性単位を提
供することのできるエチレン性不飽和単量体の例は前記
したごときものである。
【0036】溶液重合を行う場合には、重合を行うのに
不活性有機液体媒体が使用されるであろう。不活性有機
液体媒体は反応剤に対しては溶剤としての働きをする
が、反応剤又は生成物と反応することのない液体媒体で
ある。液体媒体の例は C1-6 アルカノール及び C3-6 ケ
トンである。C1-6 アルカノールの例はプロパノール、
ブタノール及びペンタノールである。C3-6 ケトンの例
はアセトン及びメチルエチルケトンである。
不活性有機液体媒体が使用されるであろう。不活性有機
液体媒体は反応剤に対しては溶剤としての働きをする
が、反応剤又は生成物と反応することのない液体媒体で
ある。液体媒体の例は C1-6 アルカノール及び C3-6 ケ
トンである。C1-6 アルカノールの例はプロパノール、
ブタノール及びペンタノールである。C3-6 ケトンの例
はアセトン及びメチルエチルケトンである。
【0037】重合は分散状態で行い得る。分散体は水性
エマルジョンの形を有するであろう。単量体を慣用の表
面活性剤により分散状態に保持する。表面活性剤はイオ
ン性又は非イオン性であり得る。その例はノニルフェノ
ール−エチレンオキシド又はアルコールエトキシレート
である。特に適当な表面活性剤は長鎖の酸のアルカリ金
属塩、例えば、ビストリデシルスルホコハク酸ナトリウ
ム及びそのアルキル同族体である。
エマルジョンの形を有するであろう。単量体を慣用の表
面活性剤により分散状態に保持する。表面活性剤はイオ
ン性又は非イオン性であり得る。その例はノニルフェノ
ール−エチレンオキシド又はアルコールエトキシレート
である。特に適当な表面活性剤は長鎖の酸のアルカリ金
属塩、例えば、ビストリデシルスルホコハク酸ナトリウ
ム及びそのアルキル同族体である。
【0038】重合反応は開始剤を使用して行うことが好
ましい。開始剤の例はブチルフェノキシ−2 −エチルヘ
キサノエート、2',2' −アゾビス( 2−メチルブチロニ
トリル)、tert−ブチル−イソプロピルパーカーボネー
ト、アスコルビン酸と過酸化水素、tert−ブチル過酸化
水素(tertiary butyl hydrogen peroxide)とピロ亜硫酸
ナトリウム及び過酸化アンモニウムである。
ましい。開始剤の例はブチルフェノキシ−2 −エチルヘ
キサノエート、2',2' −アゾビス( 2−メチルブチロニ
トリル)、tert−ブチル−イソプロピルパーカーボネー
ト、アスコルビン酸と過酸化水素、tert−ブチル過酸化
水素(tertiary butyl hydrogen peroxide)とピロ亜硫酸
ナトリウム及び過酸化アンモニウムである。
【0039】開始剤は、重合させるべき特定の単量体、
液体媒体中の開始剤の溶解度及び重合温度に応じて選択
される。
液体媒体中の開始剤の溶解度及び重合温度に応じて選択
される。
【0040】共重合体の全体的な分子量は連鎖移動剤に
より調整し得る。連鎖移動剤の例はアルキルチオール、
特に、 C5-20アルキルチオール、特に、オクタン−1 −
チオールである。
より調整し得る。連鎖移動剤の例はアルキルチオール、
特に、 C5-20アルキルチオール、特に、オクタン−1 −
チオールである。
【0041】重合反応は中間温度 (moderate temperatu
re) で行い得る。反応温度は使用する単量体の反応性、
開始剤の種類及び反応に使用する液体媒体の種類の応じ
て変動するであろう。反応を有機液体媒体中で行う場合
には、反応温度は例えば70〜130 ℃、特に、90〜110 ℃
であり得る。ある場合には、反応を液体媒体の還流温度
で行うことにより、反応温度を好都合に制御し得る。反
応を水中で行う場合には、反応温度は通常 50 〜95℃で
ある。また、反応を不活性雰囲気、例えば、窒素雰囲気
下で行い得る。
re) で行い得る。反応温度は使用する単量体の反応性、
開始剤の種類及び反応に使用する液体媒体の種類の応じ
て変動するであろう。反応を有機液体媒体中で行う場合
には、反応温度は例えば70〜130 ℃、特に、90〜110 ℃
であり得る。ある場合には、反応を液体媒体の還流温度
で行うことにより、反応温度を好都合に制御し得る。反
応を水中で行う場合には、反応温度は通常 50 〜95℃で
ある。また、反応を不活性雰囲気、例えば、窒素雰囲気
下で行い得る。
【0042】有機液体媒体中で反応を行った場合には、
有機液体媒体の一部又は全部を、標準的な方法で水性媒
体により変換し得る。例えば、重合体及び有機液体媒体
が水に不溶性の場合には、混合物を剪断力下で乳化し得
る。別法として、水と混和性にするのに十分な量のカル
ボキシル基をカルボン酸塩に変換しそして有機液体媒体
中の混合物を水で稀釈し得る。かかる塩は標準的な方法
で調製し得る。同様に、有機液体媒体を例えば蒸留によ
り除去しついで水で置換し得る。
有機液体媒体の一部又は全部を、標準的な方法で水性媒
体により変換し得る。例えば、重合体及び有機液体媒体
が水に不溶性の場合には、混合物を剪断力下で乳化し得
る。別法として、水と混和性にするのに十分な量のカル
ボキシル基をカルボン酸塩に変換しそして有機液体媒体
中の混合物を水で稀釈し得る。かかる塩は標準的な方法
で調製し得る。同様に、有機液体媒体を例えば蒸留によ
り除去しついで水で置換し得る。
【0043】有機液体媒体が水溶性である場合には、混
合物を水で稀釈するか又は有機液体を、少なくとも一
部、共沸蒸留により或いは水蒸気蒸留により置換し得
る。
合物を水で稀釈するか又は有機液体を、少なくとも一
部、共沸蒸留により或いは水蒸気蒸留により置換し得
る。
【0044】本発明の共重合体は、その溶液を適当な塩
基の溶液と反応させることによりカルボン酸塩に変換し
得る。便宜のため、この変換は80℃までの中間温度で行
い得る。
基の溶液と反応させることによりカルボン酸塩に変換し
得る。便宜のため、この変換は80℃までの中間温度で行
い得る。
【0045】本発明の共重合体は着色水性塗料又はかか
る塗料の中間体で使用するための顔料分散剤として使用
し得る。自動車塗装用のかかる塗料の例はベースコート
(base coat) 、クリヤーコート(clear coat)及びワンコ
ートトップコート(one coat topcoat)である。クリヤー
コートとワンコートトップコートは物理的乾燥系 (phys
ically drying system )であるか又は二成分硬化系(tw
o component curing system)であり得る。家庭用塗料及
び建築用塗料の例としては水性光沢ペイント (gloss pa
int)、ミッド−シ−ンペイント(mid-sheen paint) 及び
艶消しエマルジョン(matt emulsion) である。他の塗料
の例は、自動車塗装用又は家庭用塗料及び建築用塗料用
のプライマー、サーフェーサー(surfacer)及びアンダー
コートである。
る塗料の中間体で使用するための顔料分散剤として使用
し得る。自動車塗装用のかかる塗料の例はベースコート
(base coat) 、クリヤーコート(clear coat)及びワンコ
ートトップコート(one coat topcoat)である。クリヤー
コートとワンコートトップコートは物理的乾燥系 (phys
ically drying system )であるか又は二成分硬化系(tw
o component curing system)であり得る。家庭用塗料及
び建築用塗料の例としては水性光沢ペイント (gloss pa
int)、ミッド−シ−ンペイント(mid-sheen paint) 及び
艶消しエマルジョン(matt emulsion) である。他の塗料
の例は、自動車塗装用又は家庭用塗料及び建築用塗料用
のプライマー、サーフェーサー(surfacer)及びアンダー
コートである。
【0046】ペイント中間体の例としては自動車再塗装
塗料の配合(automobile respray mixing schemes) で使
用される成分又は混合用基材(mixing basics) を形成す
る単一顔料ペイント (single pigment paints)、及び、
家庭用及び建築用ペイントの配合で使用される顔料濃厚
物 (pigment concentrates) 及びチンター (tinter) で
ある。
塗料の配合(automobile respray mixing schemes) で使
用される成分又は混合用基材(mixing basics) を形成す
る単一顔料ペイント (single pigment paints)、及び、
家庭用及び建築用ペイントの配合で使用される顔料濃厚
物 (pigment concentrates) 及びチンター (tinter) で
ある。
【0047】水性塗料 (waterbone coating compositio
ns) は被膜形成性樹脂と、顔料及び他の成分、例えば、
エキステンダー、レオロジー調節剤、架橋剤、可塑剤、
金属フレーク、真珠箔粒子 (pearlescent particles)
(特に、雲母)と、主として水からなるか又は水だけか
らなる液体媒体とからなる水性分散体又は水溶液からな
る。単一顔料ペイントは同様の方法で調製される。顔料
濃厚物及びチンターは顔料の水中の分散体と、本発明の
分散剤と、場合により、混合助剤 (mixingauxiliary
)、保湿剤及び流動特性と混合特性を改善するための
流動助剤 (flowaid)とからなる。
ns) は被膜形成性樹脂と、顔料及び他の成分、例えば、
エキステンダー、レオロジー調節剤、架橋剤、可塑剤、
金属フレーク、真珠箔粒子 (pearlescent particles)
(特に、雲母)と、主として水からなるか又は水だけか
らなる液体媒体とからなる水性分散体又は水溶液からな
る。単一顔料ペイントは同様の方法で調製される。顔料
濃厚物及びチンターは顔料の水中の分散体と、本発明の
分散剤と、場合により、混合助剤 (mixingauxiliary
)、保湿剤及び流動特性と混合特性を改善するための
流動助剤 (flowaid)とからなる。
【0048】塗料組成物は被膜形成剤及び他の成分の分
散体又は溶液と、本発明の顔料分散剤によって水性媒体
中で安定化された顔料の分散体とを混合することにより
調製される。顔料濃厚物及びチンターは標準的な方法に
より、即ち、顔料を水中に分散させついで他の成分を添
加することにより調製される。
散体又は溶液と、本発明の顔料分散剤によって水性媒体
中で安定化された顔料の分散体とを混合することにより
調製される。顔料濃厚物及びチンターは標準的な方法に
より、即ち、顔料を水中に分散させついで他の成分を添
加することにより調製される。
【0049】以下に本発明の実施例( 実施例1〜27)
及び比較例を示す。
及び比較例を示す。
【0050】
【実施例】実施例 1 スチレン(23.75g)、ヒドロキシイソプロピルメタクリレ
ート(10.62g)、メタクリル酸(10.62g)、 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.50g) 及びtert−ブ
チルイソプロピルパーカーボネート(0.6g)の混合物を、
メトキシポリエチレングリコール 2000 メタクリレート
(20g) 、オクタン−1−チオール(1.5g)及び n−ブタノ
ール(30.16g)からなる還流されている溶液に、窒素雰囲
気下、一定の速度で滴下した。
ート(10.62g)、メタクリル酸(10.62g)、 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.50g) 及びtert−ブ
チルイソプロピルパーカーボネート(0.6g)の混合物を、
メトキシポリエチレングリコール 2000 メタクリレート
(20g) 、オクタン−1−チオール(1.5g)及び n−ブタノ
ール(30.16g)からなる還流されている溶液に、窒素雰囲
気下、一定の速度で滴下した。
【0051】還流下での加熱を 1時間行いついで反応混
合物にブタノール(0.5g)中のブチルペルオキシ−2−エ
チルヘキサノエート(0.12g) の溶液を添加した。還流下
での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.5g)中のブ
チルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.12g) の
溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5 時間行
い、ついで、反応混合物を冷却して共重合体溶液を得
た。
合物にブタノール(0.5g)中のブチルペルオキシ−2−エ
チルヘキサノエート(0.12g) の溶液を添加した。還流下
での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.5g)中のブ
チルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.12g) の
溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5 時間行
い、ついで、反応混合物を冷却して共重合体溶液を得
た。
【0052】60部の水を冷却容器に添加し、攪拌されて
いる水に40部の共重合体溶液を添加した。混合工程を行
う際に剪断力を加えて、26%の不揮発成分を含有するエ
マルジョンを最終生成物として得た。
いる水に40部の共重合体溶液を添加した。混合工程を行
う際に剪断力を加えて、26%の不揮発成分を含有するエ
マルジョンを最終生成物として得た。
【0053】表1に示す単量体を使用して、実施例1に
記載の方法に従って実施例2−実施例18の共重合体を
得た。
記載の方法に従って実施例2−実施例18の共重合体を
得た。
【0054】以下の表においては、下記の略語を使用し
た: HIPMA : ヒドロキシイソプロピルメタクリレート MMA : メタクリル酸 2-EHA : 2 −エチルヘキシルアクリレート MeOPEG(2000) MA : メトキシポリエチレングリコール(2
000)メタクリレート。
た: HIPMA : ヒドロキシイソプロピルメタクリレート MMA : メタクリル酸 2-EHA : 2 −エチルヘキシルアクリレート MeOPEG(2000) MA : メトキシポリエチレングリコール(2
000)メタクリレート。
【0055】上記の及び他のメトキシポリエチレングリ
コールメタクリレートにおいては、()内の数字はポリ
エチレングリコールの分子量を表わす。
コールメタクリレートにおいては、()内の数字はポリ
エチレングリコールの分子量を表わす。
【0056】以下の表1及び2においては、モル数で表
した量は 1kgの生成物を製造するのに十分な量である。
MeOPEG(2000) MA の欄のモル量はメトキシポリエチレン
グリコールメタクリレートのモル数である。ポリエチレ
ングリコール当りのエチレンオキシ単位の数(これから
エチレンオキシ基のモル数を計算できる)を下記の表に
示す。
した量は 1kgの生成物を製造するのに十分な量である。
MeOPEG(2000) MA の欄のモル量はメトキシポリエチレン
グリコールメタクリレートのモル数である。ポリエチレ
ングリコール当りのエチレンオキシ単位の数(これから
エチレンオキシ基のモル数を計算できる)を下記の表に
示す。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】実施例19 スチレン(106.9g)、ヒドロキシイソプロピルメタクリレ
ート(26.4g) 、メタクリル酸(67.3g) 、オクタン−1−
チオール (13.3g)、 2',2'−アゾビス( 2−メチルブチ
ロニトリル)(13.2g) 及びメチルエチルケトン(88.4g)
の混合物を、メチルエチルケトン(514.6g)とメトキシポ
リエチレングリコール 2000 メタクリレート(467.3g)と
からなる還流されている溶液に一定の速度で 2時間に亘
って滴下した。還流を 1時間行いついで 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.3g)とメチルエチル
ケトン(10g) からなる溶液を添加した。還流下での加熱
を更に 2時間行った後、 2',2'−アゾビス( 2−メチル
ブチロニトリル)(1.3g)とメチルエチルケトン(10g) か
らなる溶液を更に添加しついで還流を更に 2時間行っ
た。かくして、透明なメチルエチルケトン溶液が得られ
た。重合体を水蒸気蒸留して溶剤を除去した。
ート(26.4g) 、メタクリル酸(67.3g) 、オクタン−1−
チオール (13.3g)、 2',2'−アゾビス( 2−メチルブチ
ロニトリル)(13.2g) 及びメチルエチルケトン(88.4g)
の混合物を、メチルエチルケトン(514.6g)とメトキシポ
リエチレングリコール 2000 メタクリレート(467.3g)と
からなる還流されている溶液に一定の速度で 2時間に亘
って滴下した。還流を 1時間行いついで 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.3g)とメチルエチル
ケトン(10g) からなる溶液を添加した。還流下での加熱
を更に 2時間行った後、 2',2'−アゾビス( 2−メチル
ブチロニトリル)(1.3g)とメチルエチルケトン(10g) か
らなる溶液を更に添加しついで還流を更に 2時間行っ
た。かくして、透明なメチルエチルケトン溶液が得られ
た。重合体を水蒸気蒸留して溶剤を除去した。
【0061】かく得られた重合体を10%水酸化ナトリウ
ム水溶液を使用して70%の中和度(使用したメタクリル
酸に基づく)まで中和した。不揮発分含有量を40%に調
節した。
ム水溶液を使用して70%の中和度(使用したメタクリル
酸に基づく)まで中和した。不揮発分含有量を40%に調
節した。
【0062】表2に示す単量体を使用して、実施例19
に記載の方法に従って実施例20−実施例24の共重合
体を調製した。
に記載の方法に従って実施例20−実施例24の共重合
体を調製した。
【0063】
【0064】実施例25 スチレン(13.89g)、ヒドロキシイソプロピルメタクリレ
ート(5.733g)、メタクリル酸(4.580g)及びビストリデシ
ルスルホコハク酸ナトリウム(0.700g)を混合した。この
混合物の 5%(1.245g)をオクタン−1−チオール (0.75
g)、脱イオン水(50.891g) 及びメトキシポリエチレング
リコール 2000 メタクリレート(水中の不揮発分、60
%,17.98g) からなる溶液に窒素雰囲気下で添加した。
温度を60℃に上昇させた。
ート(5.733g)、メタクリル酸(4.580g)及びビストリデシ
ルスルホコハク酸ナトリウム(0.700g)を混合した。この
混合物の 5%(1.245g)をオクタン−1−チオール (0.75
g)、脱イオン水(50.891g) 及びメトキシポリエチレング
リコール 2000 メタクリレート(水中の不揮発分、60
%,17.98g) からなる溶液に窒素雰囲気下で添加した。
温度を60℃に上昇させた。
【0065】アスコルビン酸水溶液(0.062g)を添加し、
温度を10分間60℃に保持しついで反応混合物に過酸化水
素(0.125g)を添加した。0.5 時間経過後、スチレン、ヒ
ドロキシイソプロピルメタクリレート、メタクリル酸及
びビストリデシルスルホコハク酸ナトリウムの混合物の
残部を一定の速度で 3時間に亘って添加した。これと同
時に、アスコルビン酸(0.387g)の水溶液と過酸化水素
(0.0775g) を反応混合物に添加した。
温度を10分間60℃に保持しついで反応混合物に過酸化水
素(0.125g)を添加した。0.5 時間経過後、スチレン、ヒ
ドロキシイソプロピルメタクリレート、メタクリル酸及
びビストリデシルスルホコハク酸ナトリウムの混合物の
残部を一定の速度で 3時間に亘って添加した。これと同
時に、アスコルビン酸(0.387g)の水溶液と過酸化水素
(0.0775g) を反応混合物に添加した。
【0066】更に0.5 時間、上記の温度に保持しかつ攪
拌した後、アスコルビン酸(0.005g)の水溶液を添加しつ
いで過酸化水素(0.010g)を添加した。前記の温度に0.5
時間保持した後、反応混合物を室温に冷却した。反応生
成物を冷却させた後、tert-ブチル過酸化水素(0.1g)を5
0℃で添加し、ピロ亜硫酸ナトリウム(0.1g)を40℃で添
加して最終生成物を得た。
拌した後、アスコルビン酸(0.005g)の水溶液を添加しつ
いで過酸化水素(0.010g)を添加した。前記の温度に0.5
時間保持した後、反応混合物を室温に冷却した。反応生
成物を冷却させた後、tert-ブチル過酸化水素(0.1g)を5
0℃で添加し、ピロ亜硫酸ナトリウム(0.1g)を40℃で添
加して最終生成物を得た。
【0067】実施例26 メトキシポリエチレングリコール 2000 メタクリレート
水溶液 (12.94g; 固形分60%)とブタノール (10.56g)
とを混合し、水とブタノールの一部 (5.13g)を減圧下で
留去しついでオクタン−1−チオールの一部 (0.58g)を
添加することにより、メトキシポリエチレングリコール
メタクリレートとオクタン−1−チオールの含水ブタノ
ール溶液を調製した。
水溶液 (12.94g; 固形分60%)とブタノール (10.56g)
とを混合し、水とブタノールの一部 (5.13g)を減圧下で
留去しついでオクタン−1−チオールの一部 (0.58g)を
添加することにより、メトキシポリエチレングリコール
メタクリレートとオクタン−1−チオールの含水ブタノ
ール溶液を調製した。
【0068】スチレン(12.71g)、ヒドロキシイソプロピ
ルメタクリレート(4.14g) 、メタクリル酸(1.24g) 、
2',2'−アゾビス( 2−メチルブチロニトリル)(0.58g)
及びtert−ブチルイソプロピルパーカーボネート(0.93
g) の混合物を、上記方法で調製したメトキシポリエチ
レングリコール 2000 メタクリレートとオクタン−1−
チオールの溶液に、窒素雰囲気下でかつ還流下、一定の
速度で滴下した。
ルメタクリレート(4.14g) 、メタクリル酸(1.24g) 、
2',2'−アゾビス( 2−メチルブチロニトリル)(0.58g)
及びtert−ブチルイソプロピルパーカーボネート(0.93
g) の混合物を、上記方法で調製したメトキシポリエチ
レングリコール 2000 メタクリレートとオクタン−1−
チオールの溶液に、窒素雰囲気下でかつ還流下、一定の
速度で滴下した。
【0069】還流下での加熱を 3時間行いついで反応混
合物にブタノール(0.12g) 中のブチルペルオキシ−2−
エチルヘキサノエート(0.06g) の溶液を添加した。還流
下での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.12g) 中
のブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.06
g) の溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5 時
間行った。
合物にブタノール(0.12g) 中のブチルペルオキシ−2−
エチルヘキサノエート(0.06g) の溶液を添加した。還流
下での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.12g) 中
のブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.06
g) の溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5 時
間行った。
【0070】その後、水性反応媒体の別の部分を上記で
得られたブタノール蒸留物で稀釈した。必要に応じ、得
られた溶液を脱イオン水 (40.97g) と上記で生成した水
性蒸留物を用いて乳化し得る。
得られたブタノール蒸留物で稀釈した。必要に応じ、得
られた溶液を脱イオン水 (40.97g) と上記で生成した水
性蒸留物を用いて乳化し得る。
【0071】実施例27 スチレン(13.38g)、ヒドロキシイソプロピルメタクリレ
ート(7.19g) 、メタクリル酸(7.19g) 、 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.02g) 及びtert−ブ
チルイソプロピルパーカーボネート(0.4g)の混合物を、
メトキシポリエチレングリコール 2000 メタクリレート
の還流されている溶液(32.47g ; 水中の固形分 50 %)
及び n−ブタノール(3.20g) 中のオクタン−1−チオー
ル(1.5g)からなる溶液に、窒素雰囲気下、一定の速度で
滴下した。
ート(7.19g) 、メタクリル酸(7.19g) 、 2',2'−アゾビ
ス( 2−メチルブチロニトリル)(1.02g) 及びtert−ブ
チルイソプロピルパーカーボネート(0.4g)の混合物を、
メトキシポリエチレングリコール 2000 メタクリレート
の還流されている溶液(32.47g ; 水中の固形分 50 %)
及び n−ブタノール(3.20g) 中のオクタン−1−チオー
ル(1.5g)からなる溶液に、窒素雰囲気下、一定の速度で
滴下した。
【0072】還流下での加熱を1.5 時間行いついで反応
混合物にブタノール(0.71g) 中のブチルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエート(0.12g) の溶液を添加した。還
流下での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.71g)
中のブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.1
2g) の溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5時
間行いついで反応混合物を冷却した(80℃)。
混合物にブタノール(0.71g) 中のブチルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエート(0.12g) の溶液を添加した。還
流下での加熱を0.5 時間行った後、ブタノール(0.71g)
中のブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(0.1
2g) の溶液を更に添加し、還流下での加熱を更に0.5時
間行いついで反応混合物を冷却した(80℃)。
【0073】かく得られた溶液を、脱イオン水(22.76
g) 中のジメチルアミノエタノール(6.55g) を攪拌下、
2回に分けて添加することにより中和した。
g) 中のジメチルアミノエタノール(6.55g) を攪拌下、
2回に分けて添加することにより中和した。
【0074】実施例28−比較例 EP-B 0028886号明細書に記載されている顔料分散剤であ
って、本発明の顔料分散剤に最も構造が類似しているも
のは、同明細書の第4頁第57〜58行に記載されているも
のであり、これは特定の割合のスチレン、2−エチルヘ
キシルアクリレート、メタクリル酸及びメトキシポリエ
チレングリコール 2000 メタクリレートからなる。この
既知の分散剤(以下においては分散剤 Bと称する)を合
成し、その顔料分散剤としての性能を、最も類似する本
発明の顔料分散剤、即ち、実施例20に記載の顔料分散
剤(以下においては分散剤 Aと称する)と比較した。
って、本発明の顔料分散剤に最も構造が類似しているも
のは、同明細書の第4頁第57〜58行に記載されているも
のであり、これは特定の割合のスチレン、2−エチルヘ
キシルアクリレート、メタクリル酸及びメトキシポリエ
チレングリコール 2000 メタクリレートからなる。この
既知の分散剤(以下においては分散剤 Bと称する)を合
成し、その顔料分散剤としての性能を、最も類似する本
発明の顔料分散剤、即ち、実施例20に記載の顔料分散
剤(以下においては分散剤 Aと称する)と比較した。
【0075】分散剤 Bの合成 スチレン(106.9g)、2−エチルヘキシルアクリレート(6
7.3g) 、メタクリル酸(26.4g) 、オクタン−1−チオー
ル(13.2g) 、2',2' −アゾビス( 2−メチルブチロニト
リル)及びメチルエチルケトン(88.4g) からなる混合物
を、還流下で加熱されているメトキシポリエチレングリ
コール 2000 メタクリレートの溶液に攪拌しながら 2時
間に亘って添加した。
7.3g) 、メタクリル酸(26.4g) 、オクタン−1−チオー
ル(13.2g) 、2',2' −アゾビス( 2−メチルブチロニト
リル)及びメチルエチルケトン(88.4g) からなる混合物
を、還流下で加熱されているメトキシポリエチレングリ
コール 2000 メタクリレートの溶液に攪拌しながら 2時
間に亘って添加した。
【0076】更に 1時間加熱した後、2',2' −アゾビス
( 2−メチルブチロニトリル)(1.3g)を更に添加した。
更に 2時間加熱した後、2',2' −アゾビス( 2−メチル
ブチロニトリル)(1.4g)を更に添加した。加熱を 2時間
又はそれ以上行いついで有機溶剤を減圧下での蒸留によ
り除去した。かく得られた残渣を水に溶解しついで稀薄
な水酸化ナトリウムで中和した。
( 2−メチルブチロニトリル)(1.3g)を更に添加した。
更に 2時間加熱した後、2',2' −アゾビス( 2−メチル
ブチロニトリル)(1.4g)を更に添加した。加熱を 2時間
又はそれ以上行いついで有機溶剤を減圧下での蒸留によ
り除去した。かく得られた残渣を水に溶解しついで稀薄
な水酸化ナトリウムで中和した。
【0077】分散剤の組成
【0078】比較試験 1.シコトランスミルベース(Sicotrans Mill Base) の調
製 (a) 水性媒体中の分散剤 Bの一部(3.33g,固形分46.3%
においては7.20g)を、頂部に標準的スクリューを取付け
たハニージャー(standard screw topped honeyjar)内
で、攪拌しながら、脱イオン水(27.59g)に添加しついで
透明な溶液が得られるまで攪拌を行った。シコトランス
レッド(Sicotrans Red)L2817顔料(8.91g)、消泡剤(0.44
g) 及び2mm スチールショット(510g)を上記で得た透明
溶液に添加し、混合物を機械的振盪機上で 2時間振盪し
た。かく得られたミルベースを濾過して金属ショットを
除去し、以下の試験で使用した。 (b) 分散剤 Bの代わりに分散剤 A(3.33g,固形分45.9%
においては7.26g)を使用したこと及び27.53gの脱イオン
水を使用したこと以外、上記の方法と全く同様の方法に
よりミルベースを調製した。
製 (a) 水性媒体中の分散剤 Bの一部(3.33g,固形分46.3%
においては7.20g)を、頂部に標準的スクリューを取付け
たハニージャー(standard screw topped honeyjar)内
で、攪拌しながら、脱イオン水(27.59g)に添加しついで
透明な溶液が得られるまで攪拌を行った。シコトランス
レッド(Sicotrans Red)L2817顔料(8.91g)、消泡剤(0.44
g) 及び2mm スチールショット(510g)を上記で得た透明
溶液に添加し、混合物を機械的振盪機上で 2時間振盪し
た。かく得られたミルベースを濾過して金属ショットを
除去し、以下の試験で使用した。 (b) 分散剤 Bの代わりに分散剤 A(3.33g,固形分45.9%
においては7.26g)を使用したこと及び27.53gの脱イオン
水を使用したこと以外、上記の方法と全く同様の方法に
よりミルベースを調製した。
【0079】2.他のミルベースの調製 ヘリオゲンブルー(Heiogen Blue) 7101F、ホスタパーム
レッド−バイオレット(Hostaperm Red−Violet) ER02及
びパリオゲンレッド(Paliogen Red) L3910を使用したこ
と及び下記の表に示す量(g) の材料を使用したこと以
外、上記 1(a) と同様の方法によりミルベースを調製し
た。
レッド−バイオレット(Hostaperm Red−Violet) ER02及
びパリオゲンレッド(Paliogen Red) L3910を使用したこ
と及び下記の表に示す量(g) の材料を使用したこと以
外、上記 1(a) と同様の方法によりミルベースを調製し
た。
【0080】
【0081】3.試験用ペイントの調製 色の濃さ(colour strength) [白色度減少試験 (white
reduction test) により測定]と透明度とを試験するた
めに、ミルベースを、それぞれ、着色白色ペイント(tin
ted white paint)と着色クリアーペイント(tinted clea
r paint)に変換した。着色白色ペイントはミルベースと
市販の水性白色ペイントとを混合することにより調製し
た。着色クリアーペイントはミルベースと市販の水性ブ
レンド用クリヤー(blending clear)とを混合することに
より調製した。使用割合は下記の表に示す通りである:
reduction test) により測定]と透明度とを試験するた
めに、ミルベースを、それぞれ、着色白色ペイント(tin
ted white paint)と着色クリアーペイント(tinted clea
r paint)に変換した。着色白色ペイントはミルベースと
市販の水性白色ペイントとを混合することにより調製し
た。着色クリアーペイントはミルベースと市販の水性ブ
レンド用クリヤー(blending clear)とを混合することに
より調製した。使用割合は下記の表に示す通りである:
【0082】
【0083】試験方法 2種のペイント(その一つは既知の分散剤 Bを含有する
ペイントであり、他の一つは本発明の分散剤 Aを含有す
るペイントである)についてその顔料分散能力を評価し
た;顔料分散能力の評価は、肉眼による観察と機器によ
る測定によって透明度と色の濃さを検査することによ
り、また、機器による測定によって光沢を検査すること
により行った。
ペイントであり、他の一つは本発明の分散剤 Aを含有す
るペイントである)についてその顔料分散能力を評価し
た;顔料分散能力の評価は、肉眼による観察と機器によ
る測定によって透明度と色の濃さを検査することによ
り、また、機器による測定によって光沢を検査すること
により行った。
【0084】1.透明度と色の濃さ:肉眼による評価 透明度の肉眼による評価を行うにあたっては、上記2種
のペイントをブロックスプレダー(block spreader)(8ミ
ル)を使用して2枚のガラスプレートの各々に塗布しま
たこれと並行して上記ペイントをモルセットチャート(M
orset Chart)に塗布しついで空気中で周囲温度で乾燥さ
せた。展延(draw-down) により形成させたペイント被膜
を10人の判定者による並行的な比較(side by side comp
arison)により評価した。10人の判定者にどのペイント
被膜がより透明であるか、また、どのペイント被膜がよ
り大きな色の濃さを有するかを回答させた。
のペイントをブロックスプレダー(block spreader)(8ミ
ル)を使用して2枚のガラスプレートの各々に塗布しま
たこれと並行して上記ペイントをモルセットチャート(M
orset Chart)に塗布しついで空気中で周囲温度で乾燥さ
せた。展延(draw-down) により形成させたペイント被膜
を10人の判定者による並行的な比較(side by side comp
arison)により評価した。10人の判定者にどのペイント
被膜がより透明であるか、また、どのペイント被膜がよ
り大きな色の濃さを有するかを回答させた。
【0085】色の濃さの評価は、着色白色ペイントの各
々をモルセットチャートについて述べたと同様の方法で
メリネックス(MERINEX) シートに塗布しついで色の濃さ
を並行的な比較により評価することにより行った。試験
結果を下記の表に示す。
々をモルセットチャートについて述べたと同様の方法で
メリネックス(MERINEX) シートに塗布しついで色の濃さ
を並行的な比較により評価することにより行った。試験
結果を下記の表に示す。
【0086】
【0087】2.透明度:近赤外線による評価 機器による透明度の評価は、タングステンランプ光源と
硫化鉛検出器を備えたブルッカー(Bruker) IFS66ローマ
ン(Roman) 型分光光度計を使用して行った。前記の方法
で作成したガラスパネルに、ペイント被膜に対して直角
に入射する近赤外線光線を照射した。透過光を12,000〜
4000cm-1の近赤外線領域で記録した。最小干渉領域(reg
ion of least interference)にある 7500 cm-1での透過
率を透明度の相対的な測定値して採用した。結果を表3
に要約して示す。
硫化鉛検出器を備えたブルッカー(Bruker) IFS66ローマ
ン(Roman) 型分光光度計を使用して行った。前記の方法
で作成したガラスパネルに、ペイント被膜に対して直角
に入射する近赤外線光線を照射した。透過光を12,000〜
4000cm-1の近赤外線領域で記録した。最小干渉領域(reg
ion of least interference)にある 7500 cm-1での透過
率を透明度の相対的な測定値して採用した。結果を表3
に要約して示す。
【0088】3.白色濃度減少率(White Strength Reduct
ion) 白色濃度減少率は、ツアイス(Zeiss) 社製分光光度計を
使用してスペクトルの可視領域(400〜700nm )に亘って
の光の反射率を測定することにより測定した。
ion) 白色濃度減少率は、ツアイス(Zeiss) 社製分光光度計を
使用してスペクトルの可視領域(400〜700nm )に亘って
の光の反射率を測定することにより測定した。
【0089】前記の方法で作成したメリネックスシート
上の着色白色ペイント塗膜の各々の反射率を測定し、標
準 x, y 及び z色座標(colour co-ordinate)を算定し
た。これらの座標を使用して、100 %の濃度に対する色
の濃度値を決定した。色の濃度の差、即ち、白色濃度減
少率(white reduction) は白色減少濃度(white reducti
onsterength)についての濃度(sterength) の増加率とし
て表した。表3に試験結果を要約して示す。
上の着色白色ペイント塗膜の各々の反射率を測定し、標
準 x, y 及び z色座標(colour co-ordinate)を算定し
た。これらの座標を使用して、100 %の濃度に対する色
の濃度値を決定した。色の濃度の差、即ち、白色濃度減
少率(white reduction) は白色減少濃度(white reducti
onsterength)についての濃度(sterength) の増加率とし
て表した。表3に試験結果を要約して示す。
【0090】結果の検討 試験結果は選択された4種の顔料を安定化させる際のコ
ーム共重合体の効果を示している。顔料は、シコトラン
スレッド L2817(酸化鉄)によって代表される非常に極
性の大きい顔料から、ホスタパームレッド−バイオレッ
ト ER02 及びパリオゲンレッド L3910によって代表され
る中間の極性を有する有機顔料を経て、ヘリオゲンブル
ー 7101Fによって代表される非極性の顔料に至る範囲の
顔料に対する分散剤の効果を例示するために選択した。
ーム共重合体の効果を示している。顔料は、シコトラン
スレッド L2817(酸化鉄)によって代表される非常に極
性の大きい顔料から、ホスタパームレッド−バイオレッ
ト ER02 及びパリオゲンレッド L3910によって代表され
る中間の極性を有する有機顔料を経て、ヘリオゲンブル
ー 7101Fによって代表される非極性の顔料に至る範囲の
顔料に対する分散剤の効果を例示するために選択した。
【0091】顔料を分散させる際の分散剤の効果が大き
ければ大きいほど、得られる顔料粒子の大きさはより小
さいであろう。例えば、透明顔料については、得られる
クリアーペイントは肉眼による試験及び機器による試験
の両者においてより良好な透明度を有しておりかつ肉眼
で判定した場合及び白色濃度減少率測定試験によって判
定した場合に、より良好な色の濃度を有するであろう。
これらの試験で使用したペイントは光沢ペイントであ
る。従って、光沢が大きければ大きいほど、顔料の分散
は良好である。
ければ大きいほど、得られる顔料粒子の大きさはより小
さいであろう。例えば、透明顔料については、得られる
クリアーペイントは肉眼による試験及び機器による試験
の両者においてより良好な透明度を有しておりかつ肉眼
で判定した場合及び白色濃度減少率測定試験によって判
定した場合に、より良好な色の濃度を有するであろう。
これらの試験で使用したペイントは光沢ペイントであ
る。従って、光沢が大きければ大きいほど、顔料の分散
は良好である。
【0092】シコトランスレッドに対する分散効果 分散剤 Aを使用することにより、肉眼及び近赤外線によ
って判定してより透明なクリアーペイント及び肉眼で判
定して色の濃度のより大きい着色白色ペイント(tinted
white)が得られ、また、白色濃度減少率が15%増大する
(即ち、白色濃度が15%減少)。これらの二つの結果は
シーラブ色差測定(Cielab colourdifference measure)
によって確認される;即ち、この測定結果は、白色濃度
減少測定試験において、分散剤 Aを使用したペイントは
深さがより大きい(deeper)(-0.71DL) が、赤色の濃度が
より大きく(0.74DA)かつ黄色の濃度がより大きい(4.29D
B)ことを示している。
って判定してより透明なクリアーペイント及び肉眼で判
定して色の濃度のより大きい着色白色ペイント(tinted
white)が得られ、また、白色濃度減少率が15%増大する
(即ち、白色濃度が15%減少)。これらの二つの結果は
シーラブ色差測定(Cielab colourdifference measure)
によって確認される;即ち、この測定結果は、白色濃度
減少測定試験において、分散剤 Aを使用したペイントは
深さがより大きい(deeper)(-0.71DL) が、赤色の濃度が
より大きく(0.74DA)かつ黄色の濃度がより大きい(4.29D
B)ことを示している。
【0093】従って、分散剤 Aはこの顔料に対しては分
散剤 Bより著しく効果の大きい分散剤である。塗膜はよ
り透明であり、色の濃度が大きくそして光沢がより大き
い。顔料はより微細に分割されており従ってより良好に
分散しかつ安定化されている。
散剤 Bより著しく効果の大きい分散剤である。塗膜はよ
り透明であり、色の濃度が大きくそして光沢がより大き
い。顔料はより微細に分割されており従ってより良好に
分散しかつ安定化されている。
【0094】ホスタパームレッド−バイオレットに対す
る分散効果 肉眼及び近赤外線にる判定の結果は2種のペイント被膜
の透明度は非常に類似していることを示した。肉眼によ
る色の濃度の判定試験及び白色濃度減少測定試験の結果
は色の濃度が類似していることを示した。これらの結果
はシーラブ色差測定によって確認され、この測定におい
ては色差が小さかった。分散剤 Aを使用した場合には、
色の濃度が僅かに大きく、赤色及び/ 又は青色の濃度が
より大きくそして光沢が若干良好であるという理由で、
肉眼で判定して、全体的ににより良好な塗膜が得られ
る。
る分散効果 肉眼及び近赤外線にる判定の結果は2種のペイント被膜
の透明度は非常に類似していることを示した。肉眼によ
る色の濃度の判定試験及び白色濃度減少測定試験の結果
は色の濃度が類似していることを示した。これらの結果
はシーラブ色差測定によって確認され、この測定におい
ては色差が小さかった。分散剤 Aを使用した場合には、
色の濃度が僅かに大きく、赤色及び/ 又は青色の濃度が
より大きくそして光沢が若干良好であるという理由で、
肉眼で判定して、全体的ににより良好な塗膜が得られ
る。
【0095】パリオゲンレッドに対する分散効果 この顔料について得られた結果は、ホスタパームレッド
−バイオレットについて得られた結果に非常に類似して
いる。パリオゲンレッドは不透明顔料(opaquepigment)
であるので、肉眼による透明度の判定と近赤外線試験は
適用されない。肉眼による色の濃度の判定結果は実際的
な差を示さない。このことは白色濃度減少測定試験及び
シーラブ色差測定によって確認される。機器による判定
結果からは2種のペイント被膜は同一であろうというこ
とが予測される。この顔料に対しては、分散剤 A及び B
は同等な効果を示す。
−バイオレットについて得られた結果に非常に類似して
いる。パリオゲンレッドは不透明顔料(opaquepigment)
であるので、肉眼による透明度の判定と近赤外線試験は
適用されない。肉眼による色の濃度の判定結果は実際的
な差を示さない。このことは白色濃度減少測定試験及び
シーラブ色差測定によって確認される。機器による判定
結果からは2種のペイント被膜は同一であろうというこ
とが予測される。この顔料に対しては、分散剤 A及び B
は同等な効果を示す。
【0096】ヘリオゲンブルーに対する分散効果 肉眼判定及び機器による測定の結果は、分散剤 A含有塗
膜はより透明でかつ着色濃度がより大きいことを示して
いる。このことはシーラブ試験によって確認され、この
試験では塗膜がより大きい濃度の青−緑色の色調を示す
ことが認められた。光沢の程度は同等であった。
膜はより透明でかつ着色濃度がより大きいことを示して
いる。このことはシーラブ試験によって確認され、この
試験では塗膜がより大きい濃度の青−緑色の色調を示す
ことが認められた。光沢の程度は同等であった。
【0097】分散剤 Aを使用することにより、分散剤 B
を使用した場合より、より微細な粒子が得られ、従っ
て、分散剤 Aは非極性顔料を水性ペイント中で安定化さ
せる際の、より効果的な分散剤である。
を使用した場合より、より微細な粒子が得られ、従っ
て、分散剤 Aは非極性顔料を水性ペイント中で安定化さ
せる際の、より効果的な分散剤である。
【0098】結 論 EP-B 0028886号明細書に記載される典型的な分散剤と、
本発明の分散剤の性能を比較することにより、本発明の
分散剤はEP-B 0028886号明細書に記載の分散剤より、よ
り広い範囲の極性を有する顔料を効果的に分散させかつ
安定化させることが判る。
本発明の分散剤の性能を比較することにより、本発明の
分散剤はEP-B 0028886号明細書に記載の分散剤より、よ
り広い範囲の極性を有する顔料を効果的に分散させかつ
安定化させることが判る。
【0099】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 17/00 PUJ 151/08 PGX (72)発明者 トレボアー・ステイーブン・ベバレー・セ イアー イギリス国.バークシヤー.アールジイ 11・9エイピイ.ウオキンガム.ウーズヒ ル(番地その他表示なし) (56)参考文献 特開 平1−254237(JP,A)
Claims (16)
- 【請求項1】 付加重合体からなる主鎖と、少なくとも
1個の C1-4 アルコキシポリエチレン又はポリエチレン
−コプロピレングリコールアクリレート又はメタクリレ
ートからなる安定化剤単位とからなり、かつ、2,500 〜
20,000の重量平均分子量を有する両親媒性共重合体であ
って、上記の主鎖は30重量%までの非官能性構造単位
と、合計で少なくとも70重量%の安定化剤単位と官能性
単位とを含有しており、上記の官能性単位は、場合によ
り置換されているスチレン含有単位、ヒドロキシル基含
有単位及びカルボキシル基含有単位であり、そして、ヒ
ドロキシル基とカルボキシル基、ヒドロキシル基とスチ
レン基及びヒドロキシル基とプロピレンオキシ基又はエ
チレンオキシ基の比率が、それぞれ、1 : 0.10-26.1;1
: 0.28-25.0; 1 : 0.80-66.1であることを特徴とす
る、両親媒性共重合体。 - 【請求項2】 15,000までの重量平均分子量を有する、
請求項1に記載の共重合体。 - 【請求項3】 少なくとも 7,000の重量平均分子量を有
する、請求項1又は2に記載の共重合体。 - 【請求項4】 12,000〜 7,000の重量平均分子量を有す
る、請求項1〜3のいずれかに記載の共重合体。 - 【請求項5】 12,000〜 8,000の重量平均分子量を有す
る、請求項1〜4のいずれかに記載の共重合体。 - 【請求項6】 安定化剤単位と官能性単位だけからな
る、請求項1〜5のいずれかに記載の共重合体。 - 【請求項7】 安定化剤単位は、メトキシポリエチレン
グリコールである、請求項1〜6のいずれかに記載の共
重合体。 - 【請求項8】 ポリエチレングリコールは 250〜3,000
の分子量を有する、請求項7に記載の共重合体。 - 【請求項9】 ポリエチレングリコールは 2,000の分子
量を有する、請求項8に記載の共重合体。 - 【請求項10】 ポリテングリコールは 1,000の分子量
を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の共重合体。 - 【請求項11】 ポリエチレングリコールは 750, 550
又は 350の分子量を有する、請求項8に記載の共重合
体。 - 【請求項12】 官能性単位はヒドロキシイソプロピル
メタクリレート、スチレン及びメタクリル酸から誘導さ
れる、請求項1〜11のいずれかに記載の共重合体。 - 【請求項13】 カルボキシル基の少なくとも幾つかは
カルボン酸塩の形である、請求項1〜12のいずれかに
記載の共重合体。 - 【請求項14】 C1-4 アルコキシポリプロピレンオキ
シ又はエチレンオキシグリコールアクリレート又はメタ
クリレートと、請求項1〜13に記載したごとき構造単
位と官能性単位を提供することのできるエチレン性不飽
和単量体とを溶液重合又は分散重合し、そして、場合に
より、カルボキシル基の少なくとも幾つかをカルボン酸
塩の形に転化することを特徴とする、請求項1〜13の
いずれかに記載の両親媒性共重合体の製造方法。 - 【請求項15】 重合反応を不活性有機液体媒体中で行
い、共重合体の形成後、有機液体媒体の少なくとも一部
を水性媒体と交換する、請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 請求項1〜13のいずれかに記載の両
親媒性共重合体を含有することを特徴とする、着色水性
塗料組成物又はその中間体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ES (1) | ES2100455T3 (ja) |
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CA2132241C (en) | 1993-12-09 | 2000-11-28 | Ralph A. Martino | Semi-finished wood simulating product and method |
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