JPH08191884A - 揮散容器 - Google Patents

揮散容器

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JPH08191884A
JPH08191884A JP7004405A JP440595A JPH08191884A JP H08191884 A JPH08191884 A JP H08191884A JP 7004405 A JP7004405 A JP 7004405A JP 440595 A JP440595 A JP 440595A JP H08191884 A JPH08191884 A JP H08191884A
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Toshihiko Kaneko
金子俊彦
Tatsuya Iwakawa
岩川達也
Takashi Koganei
小金井隆志
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揮散物の揮散量の調節を可能とするととも
に、設定方向に汎用性をもたせる。 【構成】 上部が開口する容器本体2と、容器本体2の
開口部に装着される蓋部材10とからなる一方の揮散物
収納体1と、上部が開口する容器本体22と、容器本体
22の開口部に装着される蓋部材30とからなる他方の
揮散物収納体20とを、連結手段5を介して回動可能か
つ所定の位置に保持可能に連結する。各蓋部材10、3
0には容器本体2、22内外を連通する通気孔15、3
5が設けられる。一方の揮散物収納体1を他方の揮散物
収納体20に対して相対的に回動させると、通気孔1
5、35が所定量開口し、その開口している部分を介し
て揮散物40、40が空気と接触し、揮散物40、40
の香りが空気中に漂うことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は揮散容器に関し、特
に、芳香剤、防虫剤等の固形状の揮散物を揮散させるの
に有効な揮散容器に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、芳香剤や防虫剤
等の固形状の揮散物を揮散させるために用いられる揮散
容器にあっては、容器の内部に収納した揮散物を容器に
設けた通気孔を介して空気と接触させて揮散させ、揮散
物の香りを空気中に漂わせることで室内の悪臭等を消失
させるようになっている。
【0003】しかしながら、通気孔は、デザイン処理上
の問題等から容器の限られた部分にしか設けることがで
きないとともに、開口面積の調節ができないために揮散
物の揮散量の調節ができず、悪臭等の強さに応じた適度
な香りを空気中に漂わせることができない。そのため、
悪臭等を完全に消失させることができなかったり、香り
が強すぎたりする等の不具合が生じる。
【0004】一方、実開昭61−115547号公報に
は、芳香剤の揮散量の調節を可能にした芳香剤容器が開
示されている。この芳香剤容器は、芳香剤を収容する容
器本体に連結部を設け、連結部の上面又は下面のいずれ
か一方に突起を形成し、この突起が嵌合する穴をいずれ
か他方に形成し、これら突起と穴を他の芳香剤容器にも
形成し、このように突起と穴を形成した複数の芳香剤容
器を積み重ね、各々の芳香剤容器を水平方向に旋回可能
としたものである。
【0005】このような芳香剤容器にあっては、各々の
芳香剤容器を水平方向に旋回させることで各々の芳香剤
容器に収納されている芳香剤の香りを空気中に漂わせる
ことができるとともに、各々の芳香剤容器の旋回角度を
調節することによって芳香剤の揮散量の調節が可能とな
るものである。
【0006】しかしながら、各々の芳香剤容器は上面側
が開口するようになっているために設置方向が限定され
てしまい、押入れや箪笥等の限られた空間に傾斜した状
態等で設置することができず、汎用性のないものとなっ
てしまう。
【0007】この発明は前記のように従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、揮散物の揮散量の調節
が簡単にできるとともに、設置方向が限定されることが
なく汎用性の高い揮散容器を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、揮散物を収納し得る上部が開口す
る容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能に装着
されるとともに、容器本体内外を連通する通気孔を有す
る蓋部材とからなる一対の揮散物収納体を、各々の蓋部
材が互いに密着した状態で相対的に回動可能に連結し、
回動角度に応じて前記通気孔の開口面積が変化するよう
に構成した手段を採用したものである。また、前記一対
の揮散物収納体を回動可能に連結した状態で前記各蓋部
材の一部を前記各容器本体から着脱自在とした手段を採
用したものであり、前記各容器本体および各蓋部材は板
状をなしている手段を採用したものである。さらに、前
記一対の揮散物収納体を連結手段を介して回動可能に連
結した手段を採用したものであり、前記連結手段は、前
記一方の揮散物収納体に設けた凹部と、前記他方の揮散
物収納体に設けた凸部とからなり、これら凹部と凸部を
相互に係合させることにより前記一対の揮散物収納体を
相対的に回動可能に連結した手段を採用したものであ
り、前記連結手段は、前記一対の揮散物収納体を挿通す
るボルトと、このボルトに螺合するナットとからなる手
段を採用したものである。さらに、前記一方の揮散物収
納体に噛合部材を設けるとともに、この噛合部材と噛合
し得る被噛合部材を前記他方の揮散物収納体に設け、こ
れらを相互に噛合させることにより前記一対の揮散物収
納体を所定の回動位置に保持可能とした手段を採用した
ものであり、前記噛合部材は前記凹部の周囲に設けられ
る大ギア部からなるとともに、前記被噛合部材は前記凸
部の周囲に設けられる小ギア部からなり、これらを相互
に噛合させることにより前記一対の揮散物収納体を所定
の回動位置に保持可能とした手段を採用したものであ
る。そして、前記一対の揮散物収納体間に、上下面が開
口する容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能に
装着されるとともに、容器本体内外を連通する通気孔を
有する蓋部材とからなる少なくとも1つの揮散物収納体
を設けた手段を採用したものである。
【0009】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、一対の揮散物収納体の各々の容器本体に揮散物を
収納し、一方の揮散物収納体を他方の揮散物収納体に対
して相対的に回動させると、各々の蓋部材の通気孔を介
して揮散物が空気と接触して揮散し、揮散物の香りが空
気中に漂うことになる。この場合、一方の揮散物収納体
の他方の揮散物収納体に対する相対的な回動角度を調節
することによって、そのときの回動角度に応じた通気孔
の開口面積が得られ、通気孔の開口している部分を介し
て揮散物が空気と接触して揮散し、揮散物の香りが空気
中に漂うことになる。
【0010】そして、一方の揮散物収納体に凹部を設け
るとともに、他方の揮散物収納体に凸部を設けてそれら
を相互に係合させ、または一対の揮散物収納体に挿通し
たボルトにナットを螺合させることにより、一対の揮散
物収納体が回動可能に連結されるものである。
【0011】さらに、一方の揮散物収納体に設けた噛合
部材と、他方の揮散物収納体に設けた被噛合部材を相互
に噛合させることにより、一対の揮散物収納体の回動角
度の調節が可能となるとともに、所定の回動位置に保持
可能となるので、回動角度に応じた揮散物の揮散量が確
実に得られるものである。この場合、噛合部材として大
ギア部、被噛合部材として小ギア部を用い、両者を相互
に噛合させれば両揮散物収納体の回動位置における保持
力が更に高まるので、所望の揮散量が確実に得られるも
のである。
【0012】さらに、一対の揮散物収納体間に、上下面
に通気孔を有する少なくとも1つの揮散物収納体を設け
ることによって、揮散物の揮散量をさらに増やすことが
できるので、悪臭等の強い箇所には有効となるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1〜図15には、この発明による揮散容器
の一実施例が示されていて、この実施例に示す揮散容器
は、一対の揮散物収納体1、20を互いに回動可能に連
結したものであって、回動角度に応じた芳香剤や防虫剤
等の揮散物40、40の揮散量が得られるように構成し
たものである。
【0014】前記一方の揮散物収納体1は、上部が開口
するリーフ形状の樹脂製の容器本体2と、この容器本体
2の開口部に着脱自在に装着されるリーフ形状の樹脂製
の蓋部材10とから構成されている(図4〜図9参
照)。
【0015】前記容器本体2は、リーフ形状をなす平板
状の本体部3と、この本体部3の周縁部に全周に渡って
一体に設けられる環状の囲い部4とからなるものであっ
て、本体部3の上面に芳香剤や防虫剤等の固形状の揮散
物40が載置されるようになっている。
【0016】前記本体部3の図中左端部には、連結手段
5の一方の構成部材である筒状の凹部6が一体に設けら
れ、この凹部6の内周面には断面半円形状で環状をなす
突起6aが一体に設けられ、この突起6aは後述する連
結手段5の他方の構成部材である筒状の凸部26の外周
面の溝26aに嵌合するようになっている。
【0017】前記凹部6の外周面の下半分には、全周に
渡って山部7a、谷部7bが交互に一体に設けられ、こ
れらの山部7a、谷部7bによって噛合部材である大ギ
ア部7が構成されるとともに、この大ギア部7の各谷部
7bに後述する被噛合部材である小ギア部27、27の
突部27b、27bが噛合するようになっている。
【0018】前記大ギア部7の前記凹部6の中心を中心
として対向する部位には一対の板状のストッパ部8、8
が一体に設けられ、このストッパ部8、8に後述する被
噛合部材である小ギア部27の本体部27aが当接する
ことで一対の揮散物収納体1、20の回動範囲が制限さ
れるものである。
【0019】前記容器本体2の本体部3には一対の筒状
の位置決め用の穴9、9が一体に設けられ、この位置決
め用の穴9、9に後述する蓋部材10の位置決め用のピ
ン16、16を嵌合させることで、蓋部材10が容器本
体2の所定の位置に位置決めされるものである。
【0020】前記蓋部材10は、リーフ形状をなす平板
状の本体部11と、この本体部11の周縁部に全周に渡
って一体に設けられる環状の囲い部12とからなるもの
であって、この囲い部12の外周面を前記容器本体2の
囲い部4の内周面に嵌合させることで、蓋部材10が容
器本体2の開口部に装着されるものである。
【0021】前記蓋部材10の前記容器本体2の凹部6
に対応する部位には、容器本体2の凹部6を挿通させる
ための孔13が穿設されるとともに、この孔13の近傍
の前記囲い部12が設けられている側の面にはV字状の
溝14が全幅に渡って穿設され、この溝14を境にして
蓋部材10の図中右側の部分又は左側の部分のみを容器
本体2から外すことが可能となるものである。
【0022】前記蓋部材10の溝14の図中右側の部分
にはリーフの芯状をなす通気孔15が穿設され、蓋部材
10を前記容器本体2の開口部に装着した際、前記通気
孔15を介して容器本体2の内外が相互に連通するもの
である。
【0023】前記蓋部材10の前記容器本体2の位置決
め用の穴9、9に対応する部分には一対の位置決め用の
ピン16、16が一体に設けられ、このピン16、16
を前記容器本体2の位置決め用の穴9、9に嵌合するこ
とで蓋部材10が前記容器本体2の所定の位置に位置決
めされるものである。なお、前記蓋部材10を透明体又
は半透明体とすることによって、外から揮散物40の減
り具合を把握することが可能となるものである。
【0024】前記他方の揮散物収納体20は、前記一方
の揮散物収納体1と同様に、上部が開口するリーフ形状
の樹脂製の容器本体22と、この容器本体22の開口部
に着脱自在に装着されるリーフ形状の樹脂製の蓋部材3
0とから構成されている(図10〜図15参照)。
【0025】前記容器本体22は、リーフ形状をなす平
板状の本体部23と、この本体部23の周縁部に全周に
渡って一体に設けられる環状の囲い部24とからなるも
のであって、本体部23の図中左端部(前記一方の容器
本体2の凹部6に対応する部分)には連結手段5の他方
の構成部材である筒状の凸部26が一体に設けられると
ともに、この凸部26の外周面には断面V字状をなす溝
26aが全周に渡って穿設され、この溝26aに前記一
方の容器本体2の凹部6内周面の突起6aが嵌合するよ
うになっている。
【0026】前記凸部26の周囲の凸部26の中心を中
心として対向する部位には、一対の被噛合部材である小
ギア部27、27が一体に設けられている。小ギア部2
7、27は、棒状をなす本体部27a、27aと、この
本体部27a、27aの前記凸部26との対向面に一体
に設けられる断面半円形状の棒状の突部27b、27b
とからなり、この突部27b、27bを前記一方の容器
本体2の大ギア部7の谷部7bに噛合させるようになっ
ている。
【0027】前記一対の小ギア部27、27の各本体部
27a、27aは、前記一方の容器本体2の一対のスト
ッパ部8、8に各々当接するようになっていて、この小
ギア部27、27の各本体部27a、27aが前記一対
のストッパ部8、8に当接することで一対の揮散物収納
体1、20の回動範囲が制限されるものである。なお、
この実施例においては、一方の揮散物収納体1を他方の
揮散物収納体20に対して0〜90度の範囲内で回動可
能としたが、これに限定することなく、他の回動範囲と
してもよいものであり、用途に応じて回動範囲を設定す
ればよいものである。
【0028】前記容器本体22の本体部23には一対の
筒状の位置決め用の穴29、29が一体に設けられ、こ
の位置決め用の穴29、29に後述する蓋部材30の位
置決め用のピン36、36を嵌合させることで、蓋部材
30が容器本体22の所定の位置に位置決めされるもの
である。
【0029】前記蓋部材30は、リーフ形状をなす平板
状の本体部31と、この本体部31の周縁部に全周に渡
って一体に設けられる環状の囲い部32とからなるもの
であって、この囲い部32の外周面を前記容器本体22
の囲い部24の内周面に嵌合させることで、蓋部材30
が容器本体22の開口部に装着されるものである。
【0030】前記蓋部材30の前記容器本体22の凸部
26に対応する部位には、容器本体22の凸部26を挿
通させるための孔33が穿設されるとともに、この孔3
3の近傍の前記囲い部32が設けられている側の面には
V字状の溝34が全幅に渡って穿設され、この溝34を
境にして蓋部材30の図中右側の部分又は左側の部分の
みを容器本体22から外すことが可能となるものであ
る。
【0031】前記蓋部材30の溝34の図中右側の部分
にはリーフの芯の形状をなす通気孔35が穿設され、蓋
部材30を前記容器本体22の開口部に装着した際、前
記通気孔35を介して容器本体22の内外が相互に連通
するものである。
【0032】前記蓋部材30の前記容器本体22の位置
決め用の穴29、29に対応する部分には、一対の位置
決め用のピン36、36が一体に設けられ、この位置決
め用のピン36、36を前記容器本体22の位置決め用
の穴29、29に嵌合することで蓋部材30が前記容器
本体22の所定の位置に装着されるものである。なお、
前記蓋部材30を透明体又は半透明体とすることによっ
て、外から揮散物40の減り具合を把握することが可能
となるものである。
【0033】そして、上記のように構成した一対の揮散
物収納体1、20を一体に組み立てるには、まず、一方
の揮散物収納体1の容器本体2の本体部3上面に芳香剤
や防虫剤等の揮散物40を載置するとともに、容器本体
2の開口部に蓋部材10を位置して、蓋部材10の囲い
部12外周面を容器本体2の囲い部4内周面に嵌合し、
蓋部材10の位置決め用のピン16、16を容器本体2
の位置決め用の穴9、9内に嵌合し、蓋部材10を容器
本体2の開口部に装着する(図4および図5参照)。
【0034】次に、他方の揮散物収納体20の容器本体
22の本体部23上面に芳香剤や防虫剤等の揮散物40
を載置するとともに、容器本体22の開口部に蓋部材3
0を位置して、蓋部材30の囲い部32外周面を容器本
体22の囲い部24内周面に嵌合し、蓋部材30の位置
決め用のピン36、36を容器本体22の位置決め用の
穴29、39内に嵌合し、蓋部材30を容器本体22の
開口部に装着する(図10および図11参照)。
【0035】この状態で一方の揮散物収納体1と他方の
揮散物収納体20の蓋部材10、30を互いに密着させ
るとともに、一方の容器本体2の凹部6に他方の容器本
体22の凸部26を挿入し、凸部26外周面の溝26a
に凹部6内周面の突起6aを嵌合させ、一方の容器本体
2の大ギア部7の谷部7bに他方の容器本体22の小ギ
ア部27、27の突部27b、27bを噛合させること
で両揮散物収納体1、20が回動可能に連結されるもの
である。
【0036】次に、前記に示すものの作用について説明
する。上記のように組み立てた一対の揮散物収納体1、
20からなる揮散容器を悪臭等を消失させようとする箇
所に設置し、一方の揮散物収納体1を他方の揮散物収納
体20に対して相対的に回動させると、各々の蓋部材1
0、30の通気孔15、35が開口し、各々の容器本体
2、22に収納されている揮散物40、40が通気孔1
5、35の開口している部分を介して空気と接触して揮
散し、揮散物40、40の香りが空気中に漂って悪臭等
が消失されるものである。
【0037】この場合、一方の揮散物収納体1は、他方
の容器本体22に設けた小ギア部27、27の本体部2
7a、27aが一方の容器本体2に設けたストッパ部
8、8に当接する範囲内(0〜90度の範囲内)で、他
方の揮散物収納体20に対して相対的に回動可能となっ
ているので、一方の揮散物収納体1の他方の揮散物収納
体20に対する相対的な回動角度を調節することによ
り、各々の通気孔15、35の開口面積を変化させるこ
とができることになる。
【0038】したがって、回動角度に応じた通気孔1
5、35の開口面積、すなわち揮散物の揮散量が得られ
ることになるので、悪臭等の強さに応じて揮散物の揮散
量を調節することにより、揮散物の香りが強すぎたり弱
すぎたりするような不具合が生じることはなく、悪臭等
を確実に消失させることができることになる。
【0039】また、一対の揮散物収納体1、20の各々
の蓋部材10、30に各々通気孔15、35を設けたこ
とにより、1つの揮散物収納体によって揮散容器を構成
した場合に比べて、揮散物の揮散量を大幅に増やすこと
ができることになり、揮散物の揮散量の調節幅を大きく
することができることになる。
【0040】さらに、一方の容器本体2の大ギア部7に
他方の容器本体22の小ギア部27、27を噛合させる
ようにしたことにより、一対の揮散物収納体1を他方の
揮散物収納体20に対して相対的に回動した際、大ギア
部7と小ギア部27、27との協働により一対の揮散物
収納体1はその回動位置に保持されることになるので、
回動角度に応じた揮散物40、40の揮散量が確実に得
られるものである。
【0041】さらに、各々の容器本体2、22の開口部
にはそれぞれ蓋部材10、30が装着されているので、
水平方向に設置しなくても縦置き、横置き、斜め置き等
であっても揮散物40、40が容器本体2、22から脱
落するようなことはなく、押入れや箪笥等の限られた空
間にも容易に設置することができ、汎用性を高めること
ができることになる。
【0042】そして、各々の蓋部材10、30に溝1
4、34を設けて、溝14、34を境にして各々の蓋部
材10、30の右側の部分又は左側の部分を容器本体
2、22から外せるようにしたので、揮散物40、40
を詰め換えるには、一方の揮散物収納体1を他方の揮散
物収納体20に対して所定量(全開状態が好ましい)回
動させ、各々の蓋部材10、30の溝14、34の右側
の部分を溝14、34を境にして容器本体2、22から
外せば足りることになり、揮散物40、40の詰め換え
作業が容易となる。
【0043】なお、前記の説明では一方の容器本体に設
けた凹部に他方の容器本体に設けた凸部を挿入すること
で、一対の揮散物収納体を回動可能に連結したが、これ
に限定することなく、ボルトとナットとを用いて一対の
揮散物収納体を可動可能に連結してもよいものである。
【0044】また、前記の説明では、一対の揮散物収納
体を回動可能に連結したが、一対の揮散物収納体間に1
つ又はそれ以上の揮散物収納体を位置し、この揮散物収
納体も回動可能としてもよいものである。この揮散物収
納体を上下面が開口する容器本体と、容器本体の開口部
に着脱自在に装着される蓋部材とで構成し、各蓋部材に
通気孔を設けることによって、さらに揮散量を増やすこ
とができるものである。
【0045】さらに、前記の説明においては、容器本体
および蓋部材をリーフ形状とするとともに、蓋部材にリ
ーフの芯状の通気孔を穿設したが、これに限定すること
なく他の形状(ハート形状等)の容器本体および蓋部材
であってもよく、他の形状(格子状等)の通気孔であっ
てもよいものである。
【0046】さらに、前記の説明においては、一対の揮
散物収納体を相対的に回動可能に連結したが、一対の揮
散物収納体を直線的にスライド可能に連結して、通気孔
の開口面積を変化させるようにしてもよいものである。
この場合、2次元的なスライドでなく、3次元的なスラ
イドであってもよいものである。
【0047】
【発明の効果】この発明は、揮散物を収納し得る上部が
開口する容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能
に装着されるとともに、容器本体内外を連通する通気孔
を有する蓋部材とからなる一対の揮散物収納体を、各々
の蓋部材が互いに密着した状態で相対的に回動可能に連
結し、回動角度に応じて前記通気孔の開口面積が変化す
るように構成したことにより、一方の揮散物収納体を他
方の揮散物収納体に対して相対的に回動させると、その
ときの回動角度に応じた値に各々の通気孔の開口面積が
設定され、通気孔の開口している部分を介して各容器本
体内の揮散物が空気と接触して揮散し、揮散物の香りが
空気中に漂い、悪臭等が消失されることになる。この場
合、一方の揮散物収納体の他方の揮散物収納体に対する
相対的な回動角度を悪臭等の強さに応じて調節すること
により、適量の揮散物の香りを空気中に漂わせることが
できるので、悪臭等を消失させることができなかった
り、揮散物の香りが強すぎたりするような不具合がなく
なる。また、各々の容器本体の開口部には蓋部材が装着
されているので、設置方向が水平方向に限定されること
はなく、横置き、縦置き、斜め置き等としても揮散物が
容器本体から脱落するようなことはなく、押入れや箪笥
等の限られた空間にも容易に設置することができ、汎用
性を高めることができることになる。さらに、一対の揮
散物収納体を連結した状態で各蓋部材の一部を容器本体
から着脱可能としたことにより、揮散物を詰め換える際
に各揮散物収納体を完全に分解する必要はなく、各蓋部
材の一部を容器本体から外せば足りることになるので、
揮散物の詰め換えが容易となる。また、一対の揮散物収
納体は、一方の揮散物収納体に設けた凹部と、他方の揮
散物収納体に設けた凸部とを相互に係合させることによ
り、あるいは一対の揮散物収納体を挿通したボルトにナ
ットを螺合することにより、回動可能に連結されること
になるので、全体の構成を複雑にすることなく、簡単な
機構で揮散物の揮散量の調節が可能となり、安価なもの
を提供することができることになる。さらに、一方の揮
散物収納体に噛合部材を設けるとともに、この噛合部材
と噛合し得る被噛合部材を前記他方の揮散物収納体に設
け、これらを相互に噛合させることにより、一対の揮散
物収納体を所定の回動位置に確実に保持することができ
るので、横置き、縦置き、斜め置き等としても通気孔の
開口面積が変化するようなことはなく、所望の揮散物の
揮散量が確実に得られることになる。この場合、噛合部
材を、凹部の周囲に設けられる大ギア部と、凸部の周囲
に設けられる小ギア部とで構成し、これらを相互に噛合
させることにより更に保持力が高まるので、確実に所望
の揮散量が得られるものである。そして、一対の揮散物
収納体間に、上下面が開口する容器本体と、この容器本
体の開口部に着脱可能に装着されるとともに、容器本体
内外を連通する通気孔を有する蓋部材とからなる少なく
とも1つの揮散物収納体を設けることにより、更に揮散
物の揮散量を増やすことができるものである等の優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による揮散容器の全体を示した平面図
である。
【図2】図1に示すもののA−A線断面図である。
【図3】図1に示すものの回動状態を示した平面図であ
る。
【図4】図1に示すものの一方の揮散物収納体の平面図
である。
【図5】図4に示すもののB−B線断面図である。
【図6】図4に示すものの容器本体の平面図である。
【図7】図6に示すもののC−C線断面図である。
【図8】図4に示すものの蓋部材の平面図である。
【図9】図8に示すもののD−D線断面図である。
【図10】図1に示すものの他方の揮散物収納体の平面
図である。
【図11】図10に示すもののE−E線断面図である。
【図12】図10に示すものの容器本体の平面図であ
る。
【図13】図12に示すもののF−F線断面図である。
【図14】図10に示すものの蓋部材の平面図である。
【図15】図14に示すもののG−G線断面図である。
【符号の説明】
1、20……揮散物収納体 2、22……容器本体 3、11、23、27a、31……本体部 4、12、24、32……囲い部 5……連結手段 6……凹部 6a……突起 7……噛合部材(大ギア部) 7a……山部 7b……谷部 8……ストッパ部 9、29……位置決め用の穴 10、30……蓋部材 13、33……孔 14、26a、34……溝 15、35……通気孔 16、36……位置決め用のピン 26……凸部 27……被噛合部材(小ギア部) 27b……突部 40……揮散物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散物を収納し得る上部が開口する容器
    本体と、この容器本体の開口部に着脱可能に装着される
    とともに、容器本体内外を連通する通気孔を有する蓋部
    材とからなる一対の揮散物収納体を、各々の蓋部材が互
    いに密着した状態で相対的に回動可能に連結し、回動角
    度に応じて前記通気孔の開口面積が変化するように構成
    したことを特徴とする揮散容器。
  2. 【請求項2】 前記一対の揮散物収納体を回動可能に連
    結した状態で前記各蓋部材の一部を前記各容器本体から
    着脱自在とした請求項1記載の揮散容器。
  3. 【請求項3】 前記各容器本体および各蓋部材は板状を
    なしている請求項1記載の揮散容器。
  4. 【請求項4】 前記一対の揮散物収納体を連結手段を介
    して回動可能に連結した請求項1記載の揮散容器。
  5. 【請求項5】 前記連結手段は、前記一方の揮散物収納
    体に設けた凹部と、前記他方の揮散物収納体に設けた凸
    部とからなり、これら凹部と凸部を相互に係合させるこ
    とにより前記一対の揮散物収納体を相対的に回動可能に
    連結した請求項4記載の揮散容器。
  6. 【請求項6】 前記連結手段は、前記一対の揮散物収納
    体を挿通するボルトと、このボルトに螺合するナットと
    からなる請求項4記載の揮散容器。
  7. 【請求項7】 前記一方の揮散物収納体に噛合部材を設
    けるとともに、この噛合部材と噛合し得る被噛合部材を
    前記他方の揮散物収納体に設け、これらを相互に噛合さ
    せることにより前記一対の揮散物収納体を所定の回動位
    置に保持可能とした請求項1、2、3、4、5および6
    記載の揮散容器。
  8. 【請求項8】 前記噛合部材は前記凹部の周囲に設けら
    れる大ギア部からなるとともに、前記被噛合部材は前記
    凸部の周囲に設けられる小ギア部からなり、これらを相
    互に噛合させることにより前記一対の揮散物収納体を所
    定の回動位置に保持可能とした請求項7記載の揮散容
    器。
  9. 【請求項9】 前記一対の揮散物収納体間に、上下面が
    開口する容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能
    に装着されるとともに、容器本体内外を連通する通気孔
    を有する蓋部材とからなる少なくとも1つの揮散物収納
    体を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7および8
    記載の揮散容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007525271A (ja) * 2004-02-27 2007-09-06 サラ リー/デーエー ナムローゼ フェンノートシャップ 放出装置
JP2007320606A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 芳香剤容器
JP2008030828A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吊下げ容器
JP2021104284A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 エステー株式会社 薬剤作用装置

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