JPH08191831A - パノラマ式x線撮影装置 - Google Patents

パノラマ式x線撮影装置

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JPH08191831A
JPH08191831A JP7024772A JP2477295A JPH08191831A JP H08191831 A JPH08191831 A JP H08191831A JP 7024772 A JP7024772 A JP 7024772A JP 2477295 A JP2477295 A JP 2477295A JP H08191831 A JPH08191831 A JP H08191831A
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JP
Japan
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rays
ray
light
panoramic
subject
Prior art date
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Application number
JP7024772A
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English (en)
Inventor
Toshio Arai
敏夫 荒井
Shiyuusuke Kimura
集亮 木村
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Morita Tokyo Manufacturing Corp
Original Assignee
Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線フィルムを必要とせず、撮影した画像か
ら直ちに蓄積及び管理が容易な画像データを形成するこ
とのできるパノラマ式X線撮影装置を提供する。 【構成】 旋回アームの一端側に、被写体へ向けてX線
を照射するX線発生源が設けられ、他端側に前記被写体
を透過したX線が入射する撮像部が設けられているパノ
ラマ式X線撮影装置である。前記撮像部4を構成するケ
ース5には、X線が入射するスリット6が設けられる。
スリット6から入射したX線は、可視光を遮断する遮光
膜7を透過して蛍光板8に入射する。蛍光板8は、入射
したX線の強さに応じて蛍光を発し、この蛍光はX線遮
光フィルタ9を透過した後、CCDカメラ13に入射
し、ここで、X線撮影された被写体の画像情報が、画像
データを形成するための電気信号に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科等において患者の
歯列の撮影に用いられるパノラマ式X線撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科等においては、患者の歯列を
診断するために、X線断層写真撮影が行われており、特
に広範囲の歯列の撮影を行うことができる、パノラマ式
X線撮影装置が普及してきている。前記パノラマ式X線
撮影装置は、例えば実公平1−17298号公報に記載
されているように、被写体となる患者の歯列部の周囲を
水平旋回する旋回アームの一端にX線発生源が設けら
れ、他端にX線フィルムが収容されたカセッテ(X線フ
ィルムホルダ)が配置され、前記被写体へX線発生源か
らX線のビームを照射しながら旋回アームを移動させ
て、被写体である患者の歯列部の透過画像を、カセッテ
内のX線撮影用フィルムへ写すように構成されている。
そして、前記フィルムのX線ビームへの露光位置は、ア
ームの旋回に同期して移動するように構成されて、所望
の範囲の歯列のX線撮影が行える構造となっている。上
記のように構成された、従来のパノラマ式X線撮影装置
によって撮影済みのフィルムは、X線撮影の後に患者の
必要なデータが書き込まれ、患者の治療後も将来再度治
療を行う場合の資料としたり、また、研究データとして
使用するために、長期間蓄積保管される。また、特開昭
62−92662号公報には、X線撮影した画像を光電
的に読みとって、得られた電気信号をデジタル化して画
像データに変換し、この画像データを必要に応じてCR
T等のディスプレイ装置に画像出力したり、写真感光材
料等に可視像として再現したりする技術が開示されてい
る。上記特開昭62−92662号公報に記載されてい
る技術では、X線撮影用フィルムの代わりに、X線等の
放射線を照射すると、その照射エネルギが蓄積される性
質を有する蛍光体シートが用いられている。そして、X
線撮影によって、前記蛍光体シートを被写体を透過した
X線に露光させた後に、レーザ光等のビームによって、
蛍光体シートのX線の露光面を走査し、前記ビームによ
ってX線の露光された強さに応じた蛍光を露光面から発
生させ、この蛍光を光電的に読みとって画像信号を得て
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した、実公平1−
17298号公報に記載されているような、パノラマ式
X線撮影装置によって撮影されたX線撮影の診断結果
を、フィルムの状態で保管する方法では、年々フィルム
の枚数が増加して膨大な量となり、保管スペースに限界
が生じる問題がある。また、保管されているフィルムの
数が多くなると、過去に治療した患者のフィルム等を、
これらの膨大なフィルムの中から探し出すための労力が
大きくなり、また、貴重な資料としてのフィルムが長期
間の保管中に劣化や破損したり、紛失したりするおそれ
も生じ、フィルムの管理面でのコストも高くなる問題が
ある。これに対し、前記特開昭62−92662号公報
に記載されている技術では、磁気ディスク、光ディスク
等の外部記憶装置に得られた画像データを蓄積しておく
ことができ、前述したフィルムの状態で保管する場合の
ような問題は解消されるが、X線撮影を行った後に蛍光
体シートにレーザ光等を照射して画像を読みとる作業が
必要となり、X線撮影とは別に、前記作業を行う手間と
時間がかかる問題が新たに生じる。本発明は従来のX線
撮影装置の有する前述したような諸問題を解決するもの
であり、X線フィルムを必要とせず、撮影した画像から
直ちに蓄積及び管理が容易な画像データを形成すること
のできるパノラマ式X線撮影装置を提供することを主な
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記構成の本
発明によって解決される。 (1)水平旋回可能に支持された旋回アームの一端側
に、被写体へ向けてX線を照射するX線発生源が設けら
れ、他端側に前記被写体を透過したX線が入射する撮像
部が設けられたパノラマ式X線撮影装置において、前記
撮像部は、被写体を透過したX線が入射するための上下
に細長いスリットが設けられた、X線及び可視光線を遮
蔽するケースと、前記スリットに配置され、前記ケース
内部への可視光の侵入を遮断する遮光膜と、前記遮光膜
の内側に配置され、遮光膜を透過して入射したX線の強
さに応じて蛍光を発する蛍光板と、前記蛍光板面に発光
する蛍光をケース内で受光し、画像情報を含む電気信号
に変換して出力するCCDカメラとを備えたことを特徴
とするパノラマ式X線撮影装置。 (2)水平旋回可能に支持された旋回アームの一端側
に、被写体へ向けてX線を照射するX線発生源が設けら
れ、他端側に前記被写体を透過したX線が入射する撮像
部が設けられたパノラマ式X線撮影装置において、前記
撮像部は、被写体を透過したX線が入射するための上下
に細長いスリットが設けられた、X線及び可視光線を遮
蔽するケースと、前記スリットに配置され、前記ケース
内部への可視光の侵入を遮断する遮光膜と、前記遮光膜
の内側に配置され、遮光膜を透過して入射したX線の強
さに応じて蛍光を発する蛍光板と、前記蛍光板の内側に
配置され、蛍光板を透過したX線を遮断するとともに、
蛍光板の発する蛍光を透過するX線遮光フィルタと、前
記X線遮光フィルタを透過した蛍光をケース内で受光
し、画像情報を含む電気信号に変換して出力するCCD
カメラとを備えてなることを特徴とするパノラマ式X線
撮影装置。 (3)前記遮光膜と蛍光板とX線遮光フィルタは、一体
化された3層構造の単一部品として構成されていること
特徴とする前記第2項に記載されたパノラマ式X線撮影
装置。 (4)前記CCDカメラから出力される画像情報を含む
電気信号をデジタル信号化する手段と、前記デジタル信
号から画像データを形成する中央処理装置と、前記画像
データを蓄積する外部記憶装置と、画像データを可視化
して出力する出力装置とを備えたことを特徴とする前記
第1項ないし第3項のいずれかに記載されたパノラマ式
X線撮影装置。
【0005】
【作用】本発明のパノラマ式X線撮影装置は、前述した
ように構成されており、旋回アームの一端に設けられて
いるX線発生源と、他端に設けられている撮像部との間
に、被写体である患者の歯列部を位置させてX線撮影が
行われる。撮影時には、旋回アームを旋回させることに
よって、その一端に設けられているX線発生源の位置が
移動し、被写体上の撮影位置が変化する。そして、前記
X線発生源から発せられて、被写体である患者の歯列部
を透過したX線は、前記撮像部を構成するケースに設け
られている、上下方向に細長スリットからケース内に入
射する。前記スリットには遮光膜が配置されており、こ
の遮光膜によって、ケース内へは、外部からの可視光の
侵入が阻止され、X線のみが入射する。遮光膜の内側に
は蛍光板が配置されており、蛍光板の表面に遮光膜を透
過してきたX線が照射されると、蛍光板は照射を受けた
X線の強さに応じてその表面から蛍光を発する。前記蛍
光は、ケース内に配置されている反射鏡等の光学系によ
ってCCDカメラに導かれ、ここでX線で撮影された被
写体の画像情報が電気信号に変換され外部へ出力され
る。なお、蛍光板の内側にX線遮光フィルタを配置し、
それを透過した蛍光を前記CCDカメラへ導くようにす
れば、カメラの寿命等を長期化できる点で好ましい。該
X線遮光フィルタは、蛍光板が発する蛍光のみがCCD
カメラへ入射されるように、蛍光板を透過したX線を遮
断する。前記遮光膜、蛍光板、X線遮光フィルタは、一
体化された3層構造の単一部品として構成されることで
小型化され、ケースへの組み込みや調整が容易となり、
撮像部をコンパクトに構成することができる。前記CC
Dカメラから出力される電気信号は、デジタル化する手
段を介して中央処理装置に入力して画像データとして処
理し、前記X線撮影された画像データを外部記憶装置に
リアリタイムで順次蓄積して保管することが好ましい。
前記画像データは、必要に応じて外部記憶装置から読み
出し、CRT等で見たり、プリンタに出力させることが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明のパノラマ式X線撮影装置の一
実施例を示す概略図である。同図に示すように、パノラ
マ式X線撮影装置1は、中央部で水平旋回可能に支持さ
れた旋回アーム2を備えており、前記旋回アーム2の一
端側2Aには、被写体Mとしての患者の歯列部へX線を
照射するための、X線発生源3が設けられている。ま
た、旋回アーム2の他端側2Bには、被写体Mを透過し
たX線が入射する撮像部4が設けられている。前記撮像
部4は、一般に用いられているパノラマ式のX線撮影装
置における、X線フィルムを収容しているカセッテの位
置に配置されている。そしてX線撮影時には、旋回アー
ム2は、被写体Mを中心に旋回して被写体Mである患者
の歯列部の撮影位置を移動させながら撮影が行われる。
旋回アーム2の実際の旋回動作は、従来のパノラマ式X
線写真撮影装置においても行われているように、旋回ア
ーム2の位置に応じてその旋回中心を移動させて、撮像
部4の移動軌跡が略楕円形を描くようにして行うことが
できる。前記のような旋回動作を行うことで、撮像部4
の移動軌跡を、被写体Mである患者の歯列部の輪郭形状
に近づけることができ、撮影される歯列部の拡大率を撮
影範囲全体にわたってほぼ一定とすることができる。次
に、撮像部4の内部構造を図2及び図3によって説明す
る。図2は図1に示す、旋回アーム2の他端部2Bに設
けられている、撮像部4の水平断面図であり、また、図
3は、図2における矢印A−A方向から見た垂直断面図
である。これらの図に示すように、撮像部4は、旋回ア
ーム2の一端側2Aに設けられているX線発生源3と対
向する側に、被写体Mを透過したX線が入射するためス
リット6が設けられたケース5を備えている。前記ケー
ス5は、X線及び可視光線を透過させない性質を有する
材料によって、箱状に形成されている。
【0007】ケース5に設けられているスリット6は、
上下方向に細長く形成され、ケース5内側のスリット6
に臨む位置には、遮光膜7が配置されている。前記遮光
膜7は、スリット6から被写体Mを透過してスリット6
へ入射されるX線以外の可視光線が、ケース5内部に侵
入しないようにスリット6を遮蔽している。遮光膜7の
内側には、蛍光板8が配置されている。前記蛍光板8
は、X線に照射されるとその強さに応じた強さの蛍光を
発する蛍光材料が用いられている。蛍光板8の内側に
は、さらに、X線遮光フィルタ9が配置されている。こ
のX線遮光フィルタ9は必ずしも必要ではないが、スリ
ット6から蛍光板8へ入射したX線が、ケース5内部へ
侵入しないようにし後記CCDカメラ13等の寿命が短
くなるのを防止するために設けられるものであり、ま
た、X線遮光フィルタ9は、X線の入射によって蛍光板
8が発した蛍光を自由に透過させる性質を備えている。
前述した、遮光膜7、蛍光板8、及びX線遮光フィルタ
9は、本実施例の場合には、一体化された3層構造の単
一部品として構成されており、スリット6を遮蔽するた
めの長さと幅と有している。なお、遮光膜7、蛍光板
8、及びX線遮光フィルタ9の3部品は、それぞれ独立
部品として形成したものを用いることができる。また、
これらの部品は、本実施例では、ケース5の内側のスリ
ット6に臨む位置に配置しているが、スリット6内に埋
めこんで配置したり、ケース5外側のスリット6を覆う
位置に配置することもできる。X線遮光フィルタ9の内
側に近接して、第1の反射鏡10が配置されている。前
記第1の反射鏡10は、スリット6の上下方向の寸法に
対応する長さを持った細長い形状の平面鏡で構成されて
いる。そして、その長手方向をスリット6と平行に、す
なわちケース5内に上下方向に取り付けられている。第
1の反射鏡10は、図2に示す水平断面において、スリ
ット6へのX線の入射方向に対して傾けて取り付けられ
ており、X線遮光フィルタ9を通過した蛍光の進路を変
えるために設けられている。ケース5内には、また、第
1の反射鏡10によって進路が変えられた蛍光の進路を
さらに変えるための第2の反射鏡11が配置されてい
る。前記第2の反射鏡11は、図2に示すようにケース
5内でスリット6に対するX線の入射方向に対して所定
角度だけ傾いているとともに、図3に示すように大きく
傾いて取り付けられている。前記第1の反射鏡10と、
第2の反射鏡11との組み合わせによって、前記蛍光を
後述するCCDカメラ13に導くための光学系が構成さ
れている。
【0008】ケース5の底部には、前記第1の反射鏡1
0及び第2の反射鏡11によって反射された蛍光を受光
するCCDカメラ13が設けられており、前記蛍光は、
第2の反射鏡11からレンズ12を通ってCCDカメラ
13に入射するように構成されている。なお、反射鏡は
必ずしも第1及び第2の2個を設ける必要はなく、配置
位置あるいは配置角度によっては1個を設けて、又は2
個以上の複数個を設けなけて構成することもできる。C
CDカメラ13は、受光した蛍光を電気信号に変換し
て、信号ケーブル13Aへ送り出す。前述したように構
成されている撮像部4では、被写体Mを透過したX線が
スリット6へ入射すると、前記X線が遮光膜7を通過す
る際に、X線とともにケース5外部からスリット6へ侵
入してきた可視光が遮光膜7によって遮断され、X線の
みが通過する。遮光膜7の内側には蛍光板8が配置され
ており、前記X線の入射を受けて蛍光板8表面から蛍光
が発せられる。前記蛍光は、被写体Mの画像情報が含ま
れているX線に対応した強さで、可視領域の波長の光と
して発せられるので、その中に被写体Mの画像情報が含
まれている。そして、蛍光板8から発せられた蛍光と、
蛍光板8を透過したX線とは、蛍光板8の内側に配置さ
れているX線遮光フィルタ9を通過する際に、X線遮光
フィルタ9によってX線の通過が阻止され、蛍光のみが
ケース5内に入射される。前記蛍光は、第1の反射鏡1
0及び第2の反射鏡11によって反射されて、CCDカ
メラ13のレンズ12を通過し、CCDカメラ13内で
画像情報を含んだ電気信号に変換され、信号ケーブル1
3Aより前記信号を画像データに処理するために出力さ
れる。
【0009】図4は、前記撮像部4のCCDカメラ13
から出力される電気信号から、画像データを形成するシ
ステムの構成を示したものである。同図において、撮像
部4のCCDカメラ13から出力される画像情報を含ん
だ前記電気信号は、蛍光の強弱に対応したアナロク信号
であるので、デジタルデータとして取り扱うことができ
る形式に変換するために、撮像部4からA/D変換器1
4へ入力される。前記A/D変換器14では、前記電気
信号をデジタル信号に変換して中央処理装置15へ引き
渡す。中央処理装置15には、内部記憶装置として、R
OM(読み出し専用メモリ)16および、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)17が接続され、また、CRT1
8、キーボード19、外部記憶装置20、及び、プリン
タ21等が接続されている。前記ROM16は、中央処
理装置15の決まった処理プログラムを実行するために
設けられ、また、RAM17は、中央処理装置15が撮
像部4側から取り込んだデータを一時的に保管したり、
中央処理装置15に所定の動作を行わせるための処理プ
ログラムを読み込ませる等のために設けられている。ま
た、前記外部記憶装置20としては、大容量のハードデ
ィスクや、光磁気ディスク等を用いることができる。実
際上は、前記中央処理装置15は、パーソナルコンピュ
ータ、あるいはワークステーション等の小型のコンピュ
ータによって構成することが好適である。前記のように
構成された中央処理装置15に、A/D変換器14から
デジタル形式に変換された信号が入力される。旋回アー
ム2の旋回にともなって、被写体Mの各部分がX線で走
査され、被写体Mを透過したX線が、撮像部4のスリッ
ト6から順次取り込まれるため、撮像部4側から中央処
理装置15へは、被写体Mの各部分の情報を断片的に含
んだ信号が順次送られてくる。中央処理装置15は、取
り込んだ信号から被写体Mの全体の画像を復元し、画像
データとして利用できる形式に加工する。
【0010】中央処理装置15は、形成した画像データ
を、外部記憶装置20への書き込みを行う。外部記憶装
置20へ画像データを書き込んで蓄積しておくことによ
り、何時でも必要な時に所望の画像データを読み出すこ
とができ、CRT18やプリンタ21等の画像データを
可視化できる出力装置に出力させることができる。ま
た、中央処理装置15に接続されているキーボード19
からは、外部記憶装置20への画像データの書き込みと
同時に、または、外部記憶装置20へ書き込んだ後に、
画像データに付加させる情報を個々の画像データ毎に入
力することができる。前記付加情報には、外部記憶装置
20へ書き込まれた、個々の患者のX線画像データにつ
いての検索キーとなる情報を含ませることができ、前記
検索キーによって、必要な患者の画像データを短時間で
検索することができる。さらに、本発明によって得られ
る画像データは、LANや外部の通信回線を使用して、
遠く離れた場所とも自由にやり取りできるために、統一
されたデータの集中管理を行うことができる。
【0011】前述した実施例においては、蛍光板8から
発せられた蛍光をCCDカメラ13へ導く光学系とし
て、第1の反射鏡10と第2の反射鏡11を用いている
が、反射鏡は必ずしも第1及び第2の2個を設ける必要
はなく、配置位置あるいは配置角度によっては1個を設
けて、又は2個以上の複数個を設けなけて構成すること
もできる。また、上記のような光学系を介さずに、前記
スリット6へのX線の入射方向に対向してCCDカメラ
13を配置し、蛍光板8から発せられた蛍光を直接受光
するように構成してもよい。そしてまた、第1の反射鏡
10と第2の反射鏡11に代えてプリズム等を用いても
よく、また、反射鏡とプリズムとを組み合わせて用いて
もよい。さらに、X線遮光フィルタ9を透過した蛍光
を、光ファイバを介してCCDカメラ13へ受光させる
ような光学系を構成することもできる。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のパノラ
マ式X線撮影装置によれば、従来装置のように、X線フ
ィルムを用いずに、CCDカメラにより撮影した画像を
電気信号に変換して処理するため、X線撮影済みのフィ
ルムを保管するために、従来必要であった保管スペース
が不要となり、また、X線撮影した画像を電子データと
して管理できるため、管理が容易となり、管理のための
コストをフィルムを保管する場合と比較して大幅に下げ
ることができる。また、本発明の装置における撮像部
は、被写体を透過したX線によって蛍光板から蛍光を発
生させ、前記蛍光をCCDカメラで捉えて画像データと
なる電気信号に変換しているため、撮影した画像から直
ちに蓄積及び管理が容易な画像データを形成することの
できる。そして、従来のX線フィルムを用いた装置のよ
うに、X線フィルムを収容しているカセッテをアームの
旋回に同期させて移動させるための駆動装置を旋回アー
ムに設ける必要がなく、旋回アームを小型軽量化できる
とともに構造を簡略化することができる。特に、被写体
を透過したX線から、CCDカメラに入力する可視領域
の光を得るための、遮光膜と蛍光板とX線遮光フィルタ
とを、一体化された3層構造の単一部品として構成する
ことによって、構成部品が小型化され、ケースへの組み
込みや調整が容易となり、撮像部をコンパクトに構成す
ることができる。さらに、CCDカメラから出力される
画像情報を含んだ電気信号は、デジタル化して中央処理
装置に入力して容易に画像データが形成でき、外部記憶
装置に蓄積して、必要に応じてCRTやプリンタ等の出
力装置に出力して可視化し利用することができるため、
多数の患者の撮影データの管理や検索作業が容易とな
る。そしてまた、画像データの複製を作製することが容
易であるため、破損や紛失等のおそれのあるフィルムで
保管する場合と比較して、高い安全性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパノラマ式X線撮影装置の一実施例を
示す概略図である。
【図2】本発明実施例のパノラマ式X線撮影装置におけ
る撮像部の内部構造を示す断面図である。
【図3】図2のA−A方向から見た断面図である。
【図4】本発明実施例のパノラマX線撮影装置のシステ
ム構成図である。
【符号の説明】
1 : パノラマ式X線撮影装置 2 : 旋回アーム 2A: 一端側 2B: 他端側 3 : X線発生源 4 : 撮像部 5 : ケース 6 : スリット 7 : 遮光板 8 : 蛍光板 9 : X線遮光フィルタ 10 : 第1の反射鏡 11 : 第2の反射鏡 12 : レンズ 13 : CCDカメラ 13A: 信号ケーブル 14 : A/D変換器 15 : 中央処理装置 16 : ROM 17 : RAM 18 : CRT 19 : キーボード 20 : 外部記憶装置 21 : プリンタ M : 被写体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平旋回可能に支持された旋回アームの
    一端側に、被写体へ向けてX線を照射するX線発生源が
    設けられ、他端側に前記被写体を透過したX線が入射す
    る撮像部が設けられたパノラマ式X線撮影装置におい
    て、 前記撮像部は、被写体を透過したX線が入射するための
    上下に細長いスリットが設けられた、X線及び可視光線
    を遮蔽するケースと、 前記スリットに配置され、前記ケース内部への可視光の
    侵入を遮断する遮光膜と、 前記遮光膜の内側に配置され、遮光膜を透過して入射し
    たX線の強さに応じて蛍光を発する蛍光板と、 前記蛍光板面に発光する蛍光をケース内で受光し、画像
    情報を含む電気信号に変換して出力するCCDカメラと
    を備えたことを特徴とするパノラマ式X線撮影装置。
  2. 【請求項2】 水平旋回可能に支持された旋回アームの
    一端側に、被写体へ向けてX線を照射するX線発生源が
    設けられ、他端側に前記被写体を透過したX線が入射す
    る撮像部が設けられたパノラマ式X線撮影装置におい
    て、 前記撮像部は、被写体を透過したX線が入射するための
    上下に細長いスリットが設けられた、X線及び可視光線
    を遮蔽するケースと、 前記スリットに配置され、前記ケース内部への可視光の
    侵入を遮断する遮光膜と、 前記遮光膜の内側に配置され、遮光膜を透過して入射し
    たX線の強さに応じて蛍光を発する蛍光板と、 前記蛍光板の内側に配置され、蛍光板を透過したX線を
    遮断するとともに、蛍光板の発する蛍光を透過するX線
    遮光フィルタと、 前記X線遮光フィルタを透過した蛍光をケース内で受光
    し、画像情報を含む電気信号に変換して出力するCCD
    カメラとを備えてなることを特徴とするパノラマ式X線
    撮影装置。
  3. 【請求項3】前記遮光膜と蛍光板とX線遮光フィルタ
    は、一体化された3層構造の単一部品として構成されて
    いること特徴とする請求項2に記載されたパノラマ式X
    線撮影装置。
  4. 【請求項4】前記CCDカメラから出力される画像情報
    を含む電気信号をデジタル信号化する手段と、前記デジ
    タル信号から画像データを形成する中央処理装置と、前
    記画像データを蓄積する外部記憶装置と、画像データを
    可視化して出力する出力装置とを備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載されたパノラマ式
    X線撮影装置。
JP7024772A 1995-01-19 1995-01-19 パノラマ式x線撮影装置 Pending JPH08191831A (ja)

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JP7024772A JPH08191831A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 パノラマ式x線撮影装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100368808B1 (ko) * 2000-09-25 2003-01-24 주식회사 레이시스 디지털 엑스선 촬영 장치
KR20030017951A (ko) * 2001-08-25 2003-03-04 주한식 디지털 엑스레이 촬영장치
KR100741575B1 (ko) * 2006-03-09 2007-07-23 주식회사 뷰웍스 백그라운드를 감소시킬 수 있는 형광 촬영장치
JP2008521521A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 イマスコープ インコーポレーテッド X線システム用デジタル画像コレクタ
JP4549513B2 (ja) * 1999-11-01 2010-09-22 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ X線撮影用放射線フィルタを含む撮影システム

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