JP2000139887A - 放射線撮影装置 - Google Patents
放射線撮影装置Info
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Abstract
も一方を、容易に退避可能とする。 【解決手段】 装置本体20の本体筐体23を架台22
の可動部22aに上下動自在に支持する。本体筐体23
の一側面の開口23aはカバー24により開閉自在とす
る。本体筐体23の内部にはグリッド26とX線受像部
27をX線発生部21側から順次に配置し、本体筐体2
3の内部のX線受像部27の背後は、グリッド26を退
避させるグリッド退避空間28とする。グリッド26を
使用しない撮影ではカバー24を開け、グリッド26の
ハンドル26aを把持してグリッド26を本体筐体23
から取り出し、グリッド26をグリッド退避空間28に
挿入しカバー24を閉じる。
Description
放射線を照射して被写体の放射線像を得る放射線撮影装
置に関するものである。
分野で使用されており、特に人体の医療診断や物質の非
破壊検査を目的とする放射線撮影では、増感紙と放射線
写真フィルムを組み合わせた所謂放射線写真法が利用さ
れている。この放射線写真法を採用した放射線撮影装置
において、放射線が被写体を透過して増感紙に入射する
と、増感紙に含まれている蛍光体が、入射した放射線エ
ネルギを吸収して蛍光を発する。これにより、増感紙と
密着している放射線写真フィルムが感光し、放射線写真
フィルム上に放射線像が可視像として現れる。
記録再生システムが考案されている。蓄積性蛍光体は放
射線を照射した際に放射線エネルギの一部を蓄積し、可
視光等の励起光を照射した際に蓄積した放射線エネルギ
に応じた輝尽発光光を発生する。このような放射線画像
記録再生システムでは、蓄積性蛍光体シートに人体等の
被写体の放射線画像情報を一旦記録し、画像読取手段に
よりレーザー光等の励起光を蓄積性蛍光体シートに走査
して輝尽発光光を発生する。そして、輝尽発光光を光電
的に読み取り、この読み取った画像信号に基づく被写体
の放射線情報を写真感光材料等の記録材料、CRT等に
可視像として出力する。
ルタイムでデジタル出力する放射線像デジタル検出器
が、例えば特開平8−116044号公報に開示されて
いる。この放射線像デジタル検出器の製造は、半導体プ
ロセス技術の進歩によって可能となり、固体光検出器と
シンチレータを積層したものとなっている。固体光検出
器は石英ガラスから成る基板上にアモルファス半導体膜
を挾み、透明導電膜と導電膜から成る固体光検出素子を
マトリクス状に配列して成り、シンチレータは放射線を
可視光に変換するものとなっている。
像を出力する構成は極めて簡素であり、被写体を透過し
た放射線が放射線像デジタル検出器に入射した際に、シ
ンチレータが放射線を可視光に変換し、固体光検出素子
の光電変換部が可視光を電気信号として検出する。この
電気信号を各固体光検出素子から所定の読出方法により
読み出し、A/D変換する。A/D変換した放射線画像
信号を信号処理手段が処理し、その後にCRT等の画像
再生手段が放射線画像として再生し、医者の撮影や診断
に供する。この際に、信号処理手段はコントラストや鮮
鋭性に優れた放射線画像を再生することも可能となって
いる。
mmの厚さの平面パネルであるため、放射線撮影装置の
薄型軽量化に極めて容易に貢献できる。例えば、図29
は放射線像デジタル検出器を胸部単純撮影、腹部単純撮
影等の立位撮影に使用した放射線撮影装置を示し、X線
発生部1の前方には装置本体2が配置され、装置本体2
は架台3の可動部3aに支持されている。装置本体2と
制御部4は、被覆5aにより保護された可撓ケーブル5
を介して接続され、装置本体2は被写体の高さに合わせ
て上下方向に移動され、最適位置に固定される。
ッド7とX線受像部8がX線発生部1側から順次に配置
され、X線受像部8は放射線像デジタル検出器9と読取
回路10から構成されている。グリッド7は図示しない
被写体の散乱線を除去し、読取回路10は放射線像デジ
タル検出器9から信号を読み取る。
2と電源部13が配置され、画像処理部12にはモニタ
等の表示部14が接続されている。この表示部14は制
御部4に組み込まれている場合もある。画像処理部12
は読取回路10から供給されたデジタル信号のノイズ低
減やエッジ強調等のフイルタリング処理を行い、電源部
13は放射線像デジタル検出器9、読取回路10、及び
画像処理部12に電源を供給する。
の代りに組み込まれたり、グリッド7と共にグリッド7
とX線受像部8の間に組み込まれたりすることがある。
このX線検出器は一般的にフォトタイマと呼ばれ、別個
に設置されている図示しないX線自動露出制御装置に接
続されている。そして、X線の曝射時間がX線自動露出
制御装置により自動制御され、被写体の厚みや目的部位
が異なる場合でも、X線検出器は常に一定の濃度の画像
を得ることが可能とされている。X線検出器の代表的な
ものとして、光電子増倍管を使用した所謂フォトマルチ
プライヤ、半導体素子を利用した半導体検出器、X線に
よる空気の電離作用を利用したイオンチェンバ等が知ら
れている。
射線撮影装置では、1枚の放射線写真フィルム又は1枚
の蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテをX線受像部
8に装着し、X線発生部1からX線を放射することによ
り被写体を撮影し、撮影後にカセッテを取り出して現像
するようになっている。これに対し、放射線像デジタル
検出器9を使用した放射線撮影装置では、上述のカセッ
テを装着したり、カセッテを取り出して現像するという
煩雑な作業をなくすことができる上に、撮影画像を撮影
の直後に表示部14に表示させることができ、万一の再
撮影にも瞬時に対応することが可能となっている。
や腹部の立位撮影に使用する際には、散乱線を除去する
ためにグリッド7を使用する必要があるが、頭部、四肢
等の骨部の撮影に使用する場合には、散乱線が比較的少
ないためグリッド7を使用しないことが多い。また、放
射線写真フィルム、蓄積性蛍光体シート、及び放射線像
デジタル検出器9は、被写体に可能な限り密着させたほ
うが空間的ぼけのない良好な画像を得ることができる。
光体シートを使用する放射線撮影装置には、グリッド7
を着脱可能に装着するか、グリッド7やX線検出器を装
着しないで、グリッド7やX線検出器を使用しない撮影
形態を採ることがある。また、放射線写真フィルムや蓄
積性蛍光体シートを装填したカセッテ単体をそのまま使
用し、グリッド7やX線検出器を使用しない撮影形態を
採ることもある。
放射線像デジタル検出器9を装着した放射線撮影装置に
適用した場合に、次のような問題点がある。
体6の側面から、図示しない自動カセッテローディング
機構により着脱可能とした場合には、取り出したグリッ
ド7又はX線検出器を保管場所に運搬したり、保管場所
から本体筐体6内に再び運搬したりする必要があるの
で、作業が煩雑になる。
た2つの放射線撮影装置を用意し、一方の放射線撮影装
置はグリッド7又はX線検出器を使用しない専用のもの
とすることも考えられるが、放射線像デジタル検出器9
は比較的高価であるためコストが嵩む。
られているように、グリッドの退避が平行移動のみで行
われた場合には、放射線受像部に隣接したグリッドの退
避位置に少なくとも略グリッドと同等な面積が必要とな
り、放射線撮影装置の大型化を招いてしまう。
散乱線除去手段と放射線検出手段の少なくとも一方を容
易に退避可能とする放射線撮影装置を提供することにあ
る。
めの本発明に係る放射線撮影装置は、被写体を透過した
放射線が照射され放射線透過像を得る放射線受像部を有
すると共に、散乱線除去手段と放射線検出手段の少なく
とも一方を第1部材として前記被写体と前記放射線受像
部の間に有する放射線撮影装置において、前記第1部材
は前記放射線受像部の前記被写体側とは反対側の背面に
移動可能としたことを特徴とする。
写体を透過した放射線が前方から照射され放射線透過像
を得る放射線受像部を有すると共に、散乱線除去手段と
放射線検出手段の少なくとも一方を第1部材として前記
被写体と前記放射線受像部の間に有する放射線撮影装置
において、前記第1部材を使用時の配置よりも後方に退
避させるように案内するための案内手段を設けたことを
特徴とする。
写体を透過した放射線を受けて放射線透過像を得る放射
線受像部と、散乱線除去用部材又は放射線検出器を含み
前記放射線受像部の被写体側に挿脱可能に配置されるべ
き第1部材と、該第1部材の前記放射線受像部の前記被
写体側からの移動に制限を加えるロック手段とを有する
ことを特徴とする。
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
要部を断面とした平面図、図2はその要部を断面とした
側面図であり、装置本体20はX線発生部21の前方に
おいて架台22の可動部22aに支持され、図示しない
被写体は装置本体20とX線発生部21の間に配置され
る。装置本体20は図示しない信号処理部、電源部、表
示部等を備えた制御部に可撓ケーブルを介して接続さ
れ、装置本体20の高さは被写体の高さに合わせて架台
22の可動部22aにより調節可能とされている。
開口23aが設けられ、この開口23aを開閉するため
のカバー24が本体筐体23にヒンジ25により支持さ
れている。本体筐体23の内部には、グリッド26とX
線受像部27がX線発生部21側から順次に配置され、
本体筐体23の内部のX線受像部27の背後は、グリッ
ド26を退避させるためのグリッド退避空間28とされ
ている。グリッド26は被写体の散乱線を除去するため
のものとされ、X線受像部27の前面に静止して配置さ
れている。X線受像部27の内部には、放射線像デジタ
ル検出器27aと読取回路27bがグリッド26側から
順次に配置されている。読取回路27bは放射線像デジ
タル検出器27aに接続され、放射線像デジタル検出器
27aから信号を読み出すようになっている。
ハンドル26aが設けられている。本体筐体23の内部
のグリッド26を収容している空間とグリッド退避空間
28には、グリッド26をX線受像部27に対して平行
に案内する図示しない案内部材が設けられている。グリ
ッド26を使用せずに被写体を撮影する際には、カバー
24を開いてグリッド26のハンドル26aを把持し、
1点鎖線で示すようにグリッド26を本体筐体23から
取り出す。そして、本体筐体23から取り出したグリッ
ド26をグリッド退避空間28に挿入し、カバー24を
閉じる。グリッド26を取り出し挿入する際には、グリ
ッド26は案内部材に案内されながらX線受像部27に
平行に移動する。
6をグリッド退避空間28に容易に退避させることがで
きるので、グリッド26を使用する撮影とグリッド26
を使用しない撮影とを、X線受像部27を移動すること
なく、同一の装置本体20を使用して容易に行うことが
可能となる。また、本体筐体23から取り出したグリッ
ド26を、例えば特別に設置した保管棚へ運搬する必要
がなく、保管棚を設ける必要もない。従って、グリッド
26を運搬する煩わしさがない。
を使用して撮影する際には、グリッド26をX線受像部
27の前面に静止させるが、グリッド26をX線受像部
27に対して移動させながら撮影することもできる。こ
の場合には、グリッド26を所定の速度で移動させるた
めの駆動手段を設けると共に、グリッド26を本体筐体
23から退避させた後に駆動手段から分離可能とすれば
よい。
面図、図4はその要部を断面とした側面図であり、グリ
ッド26は案内手段と係合部材を介して装置本体30の
本体筐体31に着脱自在とされている。本体筐体31の
一側面には開口31aが設けられ、この開口31aを開
閉するためのカバー32が、本体筐体31にヒンジ33
により支持されている。本体筐体31の内部には、X線
受像部27とグリッド退避空間28が順次に設けられて
おり、本体筐体31の前面にはグリッド26がグリッド
筐体34を介して支持されている。
は、案内溝35が横方向の全長に渡って形成され、グリ
ッド退避空間28の後部にも同様の案内溝36が形成さ
れている。グリッド筐体34の上下面には、案内溝3
5、36と係合するL字状の係合部材37が固定されて
いる。そして、グリッド筐体34の後面には、X線受像
部27が受ける放射線像の領域よりも若干大きい開口3
4aが形成され、この開口34aにはグリッド26が露
出されている。これにより、被写体とグリッド26を透
過した画像情報を有するX線は、不用意に吸収されたり
散乱されたりすることが防止される。
ッド筐体34を横方向に移動することにより、グリッド
筐体34の係合部材37を案内溝35により案内し、グ
リッド筐体34を本体筐体31から取り外し、1点鎖線
で示すように運ぶ。そして、カバー32を開き、図5、
図6に示すようにグリッド筐体34を本体筐体31の内
部のグリッド退避空間28に挿入し、カバー32を閉じ
る。このとき、グリッド退避空間28では、案内溝36
がグリッド筐体34の係合部材37を案内して支持す
る。
な効果を達成できる上に、グリッド26を使用せずに撮
影する際に、被写体をX線受像部27に第1の実施例よ
りも密着させることが可能となる。
その要部を断面とした側面図であり、グリッド26は連
結手段の連結部材を介して装置本体40の本体筐体41
に連結されている。本体筐体41の内部にはX線受像部
27が配置され、本体筐体41の一側面が架台22の可
動部22aに片持ち梁状に支持されている。本体筐体4
1の前面には、グリッド26を収容したグリッド筐体4
2が連結されており、このグリッド筐体42の後面には
開口42aが形成されている。そして、グリッド筐体4
2は本体筐体41の他側面を通って本体筐体41の後部
に退避可能とされている。
軸43が立設され、軸43には板状の連結部材44の一
端部の嵌合孔が嵌合され、連結部材44の他端部の嵌合
孔は本体筐体41の上下面に立設された軸45に嵌合さ
れている。これにより、連結部材44は軸43と軸45
に対して回転自在とされている。
距離Aだけ離れた位置に配置され、軸43はグリッド筐
体42の端部から距離Bだけ離れた位置に配置されてい
る。そして、これらの距離A、Bと、連結部材44の両
嵌合孔の中心間距離Cと、本体筐体41の幅Lとの間に
は、A+C−B≧L/2の関係が成立している。
ッド筐体42を1点鎖線で示すように移動させる。この
とき、連結部材44は軸45を中心に時計回りに回転
し、グリッド筐体42を本体筐体41と干渉しない位置
に保持しながら、軸43を中心には反時計回りに回転す
る。従って、グリッド筐体42は本体筐体41とほぼ直
線状に並んだ位置に移動した後に、本体筐体41の背後
に回り込み、図9、図10に示すように開口42aを後
方に露出した状態で本体筐体41の背面側に移動する。
このように、連結部材44はアーム機構としてグリッド
筐体42を本体筐体41の背後へ案内する。これにより
X線発生部21の方向を前方としてグリッド筐体42を
使用時よりも後方に退避させることになる。
例と同様な効果を達成できる上に、グリッド筐体42が
本体筐体41から分離することがないので、グリッド筐
体42の重量が撮影者を煩わすことがない。従って、グ
リッド筐体42を軽微な力で操作できる。また、グリッ
ドをX線受像部27の前面に装着する際に、誤ってグリ
ッドの表裏を逆にしてしまうことも防止できる。
2はその要部を断面とした側面図であり、グリッド26
は連結手段の2個の連結部材を介して装置本体50の本
体筐体51に連結されている。本体筐体51の内部には
X線受像部27が設けられており、本体筐体51の上下
面は、架台22の可動部22aに固定されたコの字状の
枠体52に軸53を介して支持されている。そして、グ
リッド26を収容したグリッド筐体54は、本体筐体5
1の一側方を通って枠体52の内側のグリッド退避空間
28に退避可能とされている。
端部の嵌合孔が嵌合され、連結部材55の他端部の嵌合
孔には軸56が嵌合されている。この軸56には板状の
他方の連結部材57の一端部の嵌合孔が嵌合され、連結
部材57の他端部の嵌合孔は、グリッド筐体54の上下
面に立設された軸58に嵌合されている。これにより、
連結部材55、57は軸53、56、58により回転自
在とされている。
ッド筐体54をD方向に移動させると、図13に示すよ
うに一方の連結部材55が軸53を中心に時計回りに回
転すると共に、他方の連結部材57が軸56を中心に反
時計回りに回転し、図14に示すように連結部材55と
連結部材57のなす角度が次第に小さくなる。続いて、
図15に示すように連結部材57は時計回りに回転し続
けるが、連結部材55は反時計回りに回転し始める。
反時計回りに回転し始め、連結部材55と連結部材57
のなす角度が次第に大きくなり、グリッド筐体54のD
方向への平行移動が終了する。このとき、連結部材5
5、57は、軸53の中心を通る線分E−Eに対して、
移動を開始する前の位置のほぼ対称な位置に移動する。
54を後方に移動させると、連結部材55、57が軸5
3を中心に一体的に時計回りに回転し、グリッド筐体5
4はグリッド退避空間28の側方に移動する。最後に、
グリッド筐体54をD方向と逆の方向に移動させると、
図18、図19に示すように連結部材55、57は前述
の動作とは全く逆に作動し、グリッド筐体54がグリッ
ド退避空間28内に移動する。このように、連結部材5
5、57はアーム機構としてグリッド筐体54をグリッ
ド退避空間28に案内する。
様な効果を達成できる上に、グリッド筐体54は本体筐
体51から前後方向に離れることがないので、グリッド
筐体54の移動方向と移動スペースを、第3の実施例よ
りも制限することが可能となる。
1はその要部を断面とした側面図であり、グリッド26
は連結手段の連結部材と案内手段を介して装置本体60
の本体筐体61に連結されている。本体筐体61にはX
線受像部27が収容され、本体筐体61は架台22の可
動部22aにコの字状の枠体62を介して支持されてい
る。この際に、本体筐体61の上下面の前後の略中間が
枠体62に連結されている。そして、本体筐体61の前
面には、グリッド26を保持したグリッド筐体63が支
持され、このグリッド筐体63は枠体62の内部のグリ
ッド退避空間28内に退避可能とされている。
設され、この軸64には連結部材65の一端部の嵌合孔
が嵌合されている。連結部材65の他端部には断面T字
状の突起66が本体筐体61に向けて設けられ、突起6
6は本体筐体61の上下面に形成された案内溝67に係
合されている。案内溝67は本体筐体61と枠体62の
連結部を囲むようなU字状に形成され、その断面形状は
連結部材65の突起66が係合されるT字状とされてい
る。
ッド筐体63をF方向に移動させると、連結部材65が
時計回りに回転すると共に、突起66が案内溝67に沿
って移動し、グリッド筐体63が2点鎖線で示すように
移動して枠体62の内側のグリッド退避空間28内に退
避する。この第5の実施例も第4の実施例と同様な効果
を達成できる。
が、突起66の代りにコロを回転自在に設けてもよい。
また、案内溝67もU字状とする必要はなく、コの字状
であってもよい。そして、U字状の曲線部分は三角状で
あってもよい。
平面図、図23はその要部を断面とした側面図、図24
は部分拡大図、図25は図24のG方向から見た正面図
であり、グリッド26は連結手段と案内手段を介して装
置本体70の本体筐体71に連結されている。本体筐体
71の後面が架台22の可動部22aに支持され、本体
筐体71の一側面には開口71aが設けられ、この開口
71aを開閉するカバー72が本体筐体71にヒンジ7
3を介して支持されている。本体筐体71にはグリッド
26とX線受像部27の双方が収容され、本体筐体71
の内部のX線受像部27の後部は、グリッド26を退避
させるグリッド退避空間28とされている。
の固定部材75を介して保持されている。枠体74には
リブ74aが形成され、枠体74の強度が高められてい
る。上下のリブ74aの一端部には、先端部に球面部7
6aを有する軸76が立設され、軸76にはコロ77が
回転自在に設けられている。
えばポリアセタールのような滑り特性の良い材料から成
る案内部材78が設けられており、この案内部材78に
はコロ77と係合する案内溝79が形成されている。案
内溝79はX線受像部27を囲むようなU字状に形成さ
れ、平行な直線部79a、79bと、これらの直線部7
9a、79bを連結する曲線部79cとを有し、その断
面形状はコロ77が係合されるT字状とされている。
ー72を開いて枠体74をH方向に移動させる。このと
き、コロ77が案内溝79の直線部79aから曲線部7
9cを通って直線部79bに摺動し、枠体74がグリッ
ド退避空間28に退避する。そして、枠体74がグリッ
ド退避空間28に退避した後にカバー72を閉じる。こ
の第6の実施例も第4の実施例と同様な効果を達成でき
る。
ッド26を使用した放射線撮影装置について説明した
が、グリッド26をX線受像部27の前面から退避させ
る構成は、グリッド26の代りに図示しないX線検出器
を使用した放射線撮影装置や、グリッド26とX線検出
器の双方を使用した放射線撮影装置において、X線検出
器をX線受像部27の前面から退避させるために適用す
ることができる。更に、グリッドとX線検出部を一体的
にX線受像部の前面から退避させるようにすることも可
能である。
て説明したが、例えばテーブルタイプの放射線撮影装置
への適用も可能であり、特に第4〜第6の実施例は、被
写体を搭載する天板とテーブルのフレームとに挟まれた
狭い空間にX線受像部27を設置したテーブルタイプの
放射線撮影装置に好適である。
部27に放射線像デジタル検出器27aを用いたが、放
射線像デジタル検出器27aの代りに例えば放射線写真
フィルム又は蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテを
用いても同様の効果を達成できる。また、これらの実施
例においては、退避可能或いは装着可能なグリッドの個
数は1つであったが、複数のグリッドを用いても支障は
ない。
とした平面図を示し、例えば特性が異なる2種類のグリ
ッドを使用する。本実施例における退避空間28は第1
の実施例と比較すると広くなっており、3枚のグリッド
26、80、81が収納可能とされており、同時にグリ
ッド26、80、81を案内する案内部材も3枚分が用
意されている。また、グリッドの存在を検出するセンサ
90、グリッドを退避できないようにするロック機構9
1が設けられている。
リッド26、80、81を選択的にX線受像部27の前
面に配置すると共に背後に退避可能であるため、撮影部
位に最適なグリッドを使用しての撮影が可能となる。例
えば、胸部撮影ではグリッド密度40本/cm、グリッ
ド比12:1、焦点距離180cmの特性を有するグリ
ッドを使用し、腹部撮影ではグリッド密度34本/c
m、グリッド比8:1、焦点距離100cmの特性を有
するグリッドを使用すると共に、撮影に使用しないグリ
ッドを退避しておくことも可能になる。
とした平面図を示し、本実施例においても特性が異なる
複数のグリッドが使用可能な構成となっており、本体筐
体61に連結されている枠体62は本体筐体61とグリ
ッドの退避空間28を覆うような形状とされ、案内溝6
7がこの枠体62に設けられており、案内溝67のU字
状の一方の角部とL字状の案内溝82の端部が連結した
形状になっている。更に、L字状の案内溝82の角部に
はもう1つのL字状の案内溝83の端部が連結されてい
る。
更に2つのグリッド筐体84、85が収納可能な広さを
有している。枠体62は第5の実施例と同様に、架台2
2の可動部22aに固定されている。しかし、本体筐体
61と枠体62は、枠体62のL字状の曲げ部62aで
のみ連結され、本体筐体61は片持ち状態となってい
る。
を断面とした側面図を示しており、連結部材65に設け
られたT字状の突起66は、本体筐体61から離れる方
向に設けられ、枠体62の上下面に形成された案内溝6
7に係合している。本実施例においても第7の実施例と
同様に、複数のグリッドを選択的にX線受像部27の前
面に配置すると共に背後に退避可能であるので、撮影部
位に最適なグリッドを使用し撮影することが可能とな
る。
ついて述べたが、そもそも撮影部位に応じて最適なグリ
ッドが存在するということは、撮影前に撮影部位の情報
が与えられれば、最適なグリッドが選択できるというこ
とでもある。
付随する入力部、或いは病院情報システムHISや放射
線情報システムRISを介して制御部へ入力される場合
がある。その場合には、前述の各実施例の構成を利用
し、特性の異なる複数グリッドの中から撮影部位に最適
なグリッドを選択し、X線受像部の前面に自動的に移動
させる構成にすることも可能である。また、グリッドを
使用しない撮影部位で、X線受像部の前面にグリッドが
配置されている場合には、自動的にグリッドを退避させ
ることも考えられる。
は、上述のようにグリッドの移動、退避が選択的に自動
で行われる場合に限らず、手動によりグリッドの移動、
退避を行う場合においても活用することができる。例え
ば、図26において入力された撮影部位がグリッドを使
用する撮影の場合に、グリッド26がX線受像部27の
前面に配置されたことをセンサ90で検知したり、更に
はその撮影部位に適したグリッド26がX線受像部27
の前面に配置されたことを検知すると、そのグリッド2
6が退避できないようにロック機構91をロック状態へ
作動させることによって、誤って他のグリッドと入れ換
えたり、グリッドを使用しないで撮影したりすることを
防止することができる。
面に配置されている状態で、入力された撮影部位がグリ
ッド26を使用しない撮影の場合や、配置されているグ
リッド26が入力された撮影部位に好ましくない場合に
は、例えば図示しない制御装置でセンサ90からの出力
でグリッド26の種別を判断し、グリッド26が退避で
きないようにロック機構91をロック解除状態へ作動さ
せ、図示しない表示器でグリッド26の退避又は入れ換
えを示唆するような表示をすることによりユーザーに注
意を促したり、グリッド26が正しく選択されていない
時には撮影できなくしたりすることによって、誤った撮
影を防止することができる。
撮影装置は、散乱線除去手段と放射線検出手段の少なく
とも一方を放射線受像部の被写体側とは反対側の背面に
移動可能としたので、散乱線除去手段と放射線検出手段
の少なくとも一方を容易に退避させることができる。従
って、散乱線除去手段を使用した撮影、散乱線除去手段
を使用しない撮影、放射線検出手段を使用した撮影、放
射線検出手段を使用しない撮影、被写体を密着させた撮
影等の幅広い撮影形態等を同一の装置で容易かつ安価に
行うことができる。また、放射線受像部、散乱線除去手
段、及び放射線検出手段を離れた保管場所に運搬したり
保管したりする必要がないので、それらが撮影者を煩わ
すことがない。
少なくとも一方を放射線受像部に連結手段を介して連結
すれば、それらの重量が撮影者を煩わすことがない。そ
して、散乱線除去手段や放射線検出手段を案内手段によ
り案内すれば、それらの移動方向や移動空間を制限する
ことが可能となり、操作性の向上と設置スペースの低減
に貢献できる。
乱線除去手段と放射線検出器の少なくとも一方を案内手
段、或いはアーム機構で使用時よりも後方に退避させる
ように案内できるので、これらの不使用時に撮影の邪魔
にならない後方に簡便に退避させることができる。
を加えるロック手段の作動を、被写体の撮影部位を入力
する入力手段により入力された撮影部位情報に基づいて
制御するようにすれば、撮影部位に関連しての散乱線除
去手段の有無や特性に関して、誤った撮影を防止するこ
とが可能となる。
る。
る。
る。
る。
る。
Claims (17)
- 【請求項1】 被写体を透過した放射線が照射され放射
線透過像を得る放射線受像部を有すると共に、散乱線除
去手段と放射線検出手段の少なくとも一方を第1部材と
して前記被写体と前記放射線受像部の間に有する放射線
撮影装置において、前記第1部材は前記放射線受像部の
前記被写体側とは反対側の背面に移動可能としたことを
特徴とする放射線撮影装置。 - 【請求項2】 前記第1部材は筐体又は枠体に保持した
請求項1に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項3】 前記第1部材は前記放射線受像部に連結
手段を介して連結した請求項1に記載の放射線撮影装
置。 - 【請求項4】 前記連結手段は、所定の経路を有する案
内手段と、該案内手段と係合し前記所定の経路を移動可
能な係合部材とから成る請求項3に記載の放射線撮影装
置。 - 【請求項5】 前記案内手段の前記所定の経路は略U字
状とした請求項4に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項6】 前記連結手段は少なくとも2個以上の相
互に回転自在な連結部材から成る請求項3に記載の放射
線撮影装置。 - 【請求項7】 前記第1部材は、前記放射線受像部から
離れないように移動可能とした請求項1に記載の放射線
撮影装置。 - 【請求項8】 前記放射線受像部は、放射線をその強度
に応じた電荷に変換する固体検出素子が二次元状に配置
されている放射線像検出器と、該放射線像検出器から信
号を読み取る信号読取回路とから成る請求項1に記載の
放射線撮影装置。 - 【請求項9】 被写体を透過した放射線が前方から照射
され放射線透過像を得る放射線受像部を有すると共に、
散乱線除去手段と放射線検出手段の少なくとも一方を第
1部材として前記被写体と前記放射線受像部の間に有す
る放射線撮影装置において、前記第1部材を使用時の配
置よりも後方に退避させるように案内するための案内手
段を設けたことを特徴とする放射線撮影装置。 - 【請求項10】 被写体を透過した放射線が前方から照
射され放射線透過像を得る放射線受像部を有すると共
に、散乱線除去手段と放射線検出手段の少なくとも一方
を前記被写体と前記放射線受像部の間に有する放射線撮
影装置において、前記散乱線除去手段と放射線検出器の
少なくとも一方を、使用時の配置よりも後方に退避させ
るためのアーム機構を設けたことを特徴とする放射線撮
影装置。 - 【請求項11】 第2部材を有し、前記第1部材と前記
第2部材のうちの1つを選択的に前記放射線受像部の前
記被写体側とは反対側から前記被写体側に移動可能とし
た請求項1に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項12】 前記第1部材はグリッドであり、更に
前記放射線受像部の被写体側に配置されるべき他の種類
の異なる複数のグリッドを有し、これらのグリッドのう
ちの1つを選択的に前記放射線受像部の前記被写体側と
は反対側から前記被写体側に移動可能とした請求項1に
記載の放射線撮影装置。 - 【請求項13】 前記グリッドを選択的に前記被写体側
に移動させるための案内部を有し、前記複数のグリッド
はそれぞれ前記案内部に係合する係合部を有する請求項
12に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項14】 前記グリッドの検出手段と、該検出手
段の検出結果に基づいて前記グリッドを前記放射線受像
部の前記被写体側に固定するロック手段を有する請求項
13に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項15】 被写体を透過した放射線を受けて放射
線透過像を得る放射線受像部と、散乱線除去用部材又は
放射線検出器を含み前記放射線受像部の被写体側に挿脱
可能に配置されるべき第1部材と、該第1部材の前記放
射線受像部の前記被写体側からの移動に制限を加えるロ
ック手段とを有することを特徴とする放射線撮影装置。 - 【請求項16】 前記ロック手段は前記放射線受像部の
前記被写体側への配置を検知することによって作動する
請求項15に記載の放射線撮影装置。 - 【請求項17】 前記ロック手段は撮影部位に関する情
報とグリッドの有無又は種類に関する情報とに基づいて
作動する請求項15に記載の放射線撮影装置。
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