JPH08190621A - 地図データ読出装置 - Google Patents

地図データ読出装置

Info

Publication number
JPH08190621A
JPH08190621A JP7000740A JP74095A JPH08190621A JP H08190621 A JPH08190621 A JP H08190621A JP 7000740 A JP7000740 A JP 7000740A JP 74095 A JP74095 A JP 74095A JP H08190621 A JPH08190621 A JP H08190621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh
map data
map
block
meshes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7000740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2746163B2 (ja
Inventor
Shigenori Nakano
重則 中野
Hiroaki Ishii
宏顕 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP7000740A priority Critical patent/JP2746163B2/ja
Publication of JPH08190621A publication Critical patent/JPH08190621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2746163B2 publication Critical patent/JP2746163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】地図メモリへのデータアクセス時間を短くする
ことのできる地図データ読出装置を提供すること。 【構成】地図をメッシュごとに縦横分割して地図データ
を作成記憶し、記憶された地図データを読み出すときに
は、前記メッシュの配列の一方向にデータを読み出す。
一方向に配置される一連の有限個のメッシュを1ブロッ
ク(実線枠C4)として設定し、地図表示の移動方向
(矢印T)と同じ方向に、この有限個のメッシュを階段
状にずらしながら取得していく。 【効果】地図データの読み出しの回数が一定の有限回数
続けば、その後は、アクセス回数が1回のみで、次の領
域の地図データを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地図をメッシュごとに
縦横分割して地図データを作成記憶し、記憶された地図
データを読み出すときには、前記メッシュの配列の一方
向にデータを読み出す地図データ読出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ナビゲーション装置は、車両に搭載され
て用いられるもので、車両の移動量と方位変化量とを検
出し、この検出出力に基づいて車両の推定位置を算出
し、道路地図とともに表示する機能を備えている。前記
道路地図を記憶する道路地図メモリは、例えばCD−R
OMからなるもので、この道路地図メモリに記憶されて
いる道路地図データは、道路地図をメッシュ状に分割
し、各メッシュ単位で検索されるものである。
【0003】ナビゲーション装置は、車両の現在位置を
算出すると、現在位置を中心とする数メッシュ分の道路
地図データを道路地図メモリから取得し、表示用メモリ
(以下「キャッシュメモリ」という)にいったん記憶さ
せる。そして、このキャッシュメモリから車両の現在位
置を含むメッシュの地図データを読み出し表示させる。
【0004】車両が走行するに連れて車両の現在位置が
動いていくので、前記取得済の数メッシュ分の道路地図
データを更新していく必要がある。具体的には、車両の
進行方向に向かって新たな隣接メッシュの道路地図デー
タを取得し、車両の後方の隣接メッシュの道路地図デー
タは廃棄していく。このようにして、キャッシュメモリ
の上には、常に現在位置を中心とする数メッシュ分の道
路地図データが用意されていることになる(特開平4−
43913号、特開平4−256992号公報参照)。
【0005】ところで、新たな隣接メッシュの道路地図
データを取得する際には、道路地図メモリへのアクセス
時間(新たな道路地図データを取得する時間。数100
msec)が必要となるので、相当の時間がかかる。この時
間をできるだけ減らすことが、車両の走行支援という観
点から重要となってくる。このためには、1回の読み出
しヘッド(ピックアップ)合わせでできるだけ多くのデ
ータを読み込んでおきたい、という要望がある。なぜな
ら、CD−ROMの所定の位置にヘッドを設定する時間
は、データ読出し時間と比べて無視できない位長いから
である。
【0006】逆にいえば、同じ地図データを読み出すの
に、CD−ROMにヘッドを設定する回数をできるだけ
少なくするのが、全体の処理時間短縮に有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のキャッ
シュメモリに新たな道路地図データを読み出す方法につ
いて、図11及び図12を参照して説明する。図11
は、道路地図のメッシュの配置を示し、各メッシュは、
横1列に並んでいてそれが段々と積み重なる構造であ
る。
【0008】図12は、メッシュデータのCD−ROM
の上での配列図である。実際のCD−ROM上で、キャ
ッシュメモリに新たな道路地図データを読み出していく
動作は、メッシュ11,12,13,‥と1列のメッシ
ュを読み出していった後、次の列のメッシュ21,2
2,23,‥を読み出し、次に次の列のメッシュ31,
32,33,‥を読み出していくという具合になる。
【0009】したがって、いま、メッシュ11,12,
21,22の道路地図データが取得され、表示されてい
て(図11参照)、車両が矢印Aの起点aに位置し、車
両が矢印Aの方向に走行していく場合を想定すると、次
に必要なのは、メッシュ13,23,31,32,33
のデータであるが、従来の道路地図のメッシュの読み込
み方は、メッシュ13を読み出し、その後ヘッドを設定
し直して(ヘッドを設定し直す理由は、CD−ROMの
トラックに沿ってそのままトレースしていたのでは、必
要なメッシュデータにたどり着くまで時間がかかるから
である。)、次の列のメッシュ23を読み出し、次にヘ
ッドを設定し直して次の列のメッシュ31,32,33
を読み出し、という過程を経る必要があった。
【0010】これでは、ヘッドを設定し直す回数が多過
ぎて、アクセス時間の低減を図ることができない。な
お、前記の問題は、道路地図の各メッシュが、縦1列に
並んでいてそれが段々と横に並ぶ場合でも同様に生じる
ことは、明らかである。また、前記の問題は、CD−R
OMのようなら旋状に配置されたトラックに読取りヘッ
ドを設定する記憶媒体を使用するときのみならず、フロ
ッピーディスクやミニディスクに代表される磁気ディス
ク、あるいは光磁気ディスクのような、同心円状に配置
されたトラックに読取りヘッドを設定する記憶媒体を使
用するときでも、生ずる。
【0011】そこで、本発明は、上述の技術的課題を解
決し、地図メモリへのデータアクセス時間を短くするこ
とのできる地図データ読出装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1に記載の地図データ読出装置は、x方向に
配置される一連の有限個のメッシュを一つのブロックと
して設定するブロック設定手段と、地図表示の移動方向
を検出する移動方向検出手段と、地図データを読み出し
ていく際に、少なくとも前記ブロック設定手段によって
設定されたブロック単位ごとに、前記移動方向検出手段
によって検出された移動方向とほぼ同じ方向に階段状に
ブロックをずらして地図データを読み出していく地図デ
ータ読出手段と、を備え、前記ブロック設定手段は、地
図表示の移動方向が正のx方向の要素を含む場合には、
地図データを新たに読み出す必要があるメッシュの内、
最もxの値が小さいメッシュを先頭にして、そのメッシ
ュから正のx方向にブロックを設定し、地図表示の移動
方向が負のx方向の要素を含む場合には、地図データを
新たに読み出す必要があるメッシュの内、最もxの値が
大きいメッシュをブロックの後尾にして、正のx方向に
そのメッシュまでのブロックを設定するものである。
【0013】また、請求項2に記載の地図データ読出装
置は、地図を直交するxy軸で規定し、x方向に配置さ
れる一連の有限個のメッシュを一つのブロックとして設
定するブロック設定手段と、地図表示の移動方向を検出
する移動方向検出手段と、地図データを読み出していく
際に、少なくとも前記ブロック設定手段によって設定さ
れたブロック単位ごとに、前記移動方向検出手段によっ
て検出された移動方向とほぼ同じ方向に階段状にブロッ
クをずらして地図データを読み出していく地図データ読
出手段と、を備え、前記ブロック設定手段は、地図表示
の移動方向が正のx方向の要素を含む場合には、地図デ
ータを新たに読み出す必要があるメッシュの内、最もx
の値が小さいメッシュが複数ある場合は、yの最大もし
くは最小の値のメッシュを先頭にして、そのメッシュか
ら正のx方向にブロックを設定し、地図表示の移動方向
が負のx方向の要素を含む場合には、地図データを新た
に読み出す必要があるメッシュの内、最もxの値が大き
いメッシュが複数ある場合はyの最大もしくは最小の値
のメッシュをブロックの後尾にして、正のx方向にその
メッシュまでのブロックを設定するものである。
【0014】また、前記地図データは、CD−ROMの
上に記憶されていてもよい(請求項3)。
【0015】
【作用】上記、請求項1にかかる発明の構成によれば、
地図をメッシュごとに縦横分割した形で地図データを記
憶し、記憶された地図データを読み出すときには、メッ
シュの配列の一方向(x方向とする)に地図データを読
み出していく。そして、x方向に配置される一連の有限
個のメッシュを1ブロックとして設定する。
【0016】このブロックを設定するとき、地図表示の
移動方向が正のx方向の要素を含む場合には、地図デー
タを新たに読み出す必要があるメッシュの内、最もxの
値が小さいメッシュを先頭にして、そのメッシュから正
のx方向にブロックを設定する。また、地図表示の移動
方向が負のx方向の要素を含む場合には、地図データを
新たに読み出す必要があるメッシュの内、最もxの値が
大きいメッシュをブロックの後尾にして、正のx方向に
そのメッシュまでブロックを設定する。
【0017】そして、地図表示の移動方向と同じ方向
に、この有限個のメッシュを階段状にずらしながら取得
していく。このことより、地図データの読み出しの回数
が一定の有限回数続けば、その後は、アクセス回数が1
回のみで、次の領域の地図データを得ることができる。
また、請求項2にかかる発明の構成によれば、地図を直
交するxy軸で規定して、ブロックを設定するとき、地
図表示の移動方向が正のx方向の要素を含む場合には、
地図データを新たに読み出す必要があるメッシュの内、
最もxの値が小さいメッシュが複数ある場合はyの最大
もしくは最小の値のメッシュを先頭にして、そのメッシ
ュから正のx方向にブロックを設定する。
【0018】また、地図表示の移動方向が負のx方向の
要素を含む場合には、地図データを新たに読み出す必要
があるメッシュの内、最もxの値が大きいメッシュが複
数ある場合はyの最大もしくは最小の値のメッシュをブ
ロックの後尾にして、正のx方向にそのメッシュまでブ
ロックを設定する。また、請求項3に記載のように、地
図データがCD−ROMの上に記憶されていれば、本発
明の価値はより大きなものとなる。なぜなら、CD−R
OMは、トラックをトレースしながらデータを読み出す
という構造なので、アクセス回数が少ないほど読み出し
に要する時間が減少するからである。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、添付図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明の地図データ読出
装置を含む車載ナビゲーション装置を示すブロック図で
ある。この車載ナビゲーション装置は、車両の移動量を
検出する距離センサ1及び車両の方位変化量を検出する
方位センサ2を備え、前記各センサ1,2の出力に基づ
いて車両の推定位置を算出する制御部3、道路地図デー
タを記憶した道路地図メモリ4、メモリドライブ5、表
示装置6並びにリモコンキー8を備えている。距離セン
サ1や方位センサ2には、GPS受信機又はエレクトロ
ニックコントロールユニット(ECU)の車速信号を利
用してもよい。
【0020】前記道路地図メモリ4はCD−ROMから
なるもので、この道路地図メモリ4に記憶されている道
路地図データは、東西南北メッシュ状に分割されてい
る。前記メッシュは、日本道路地図を、例えば経度差1
度、緯度差40分で分割し縦横の距離を約80Km×80Kmとし
た第1次メッシュと、この第1次メッシュを縦横8等分
し縦横の距離を約10Km×10Kmとする第2次メッシュと、
この第2次メッシュを縦横10等分し縦横の距離を約1
Km×1Kmとする第3次メッシュと、の三重構造を持って
いる。
【0021】前記制御部3は、車両の現在位置を検出す
ると、現在位置を中心とする数メッシュ分(いずれの階
層のメッシュであるかは、道路表示範囲に応じて異な
る。)の道路地図データを道路地図メモリ4から取得
し、表示用メモリ(以下「キャッシュメモリ7」とい
う)にいったん記憶させる。車両の現在位置を含むメッ
シュの地図データは、このキャッシュメモリ7から読み
出され表示される。例えば、実際に車両が移動すると、
地図上の車両位置も移動し、車両の進行方向に伴って地
図もその方向にスクロールされる。そのスクロールされ
る地図の移動方向を、方位センサ2などからの入力値に
より、制御部3はある程度予測し、道路地図メモリ4か
ら現表示範囲以外の予測された方向にあるメッシュデー
タを読み出す。
【0022】また、リモコンキー4を使って、カーソル
を地図表示上で移動させる場合も、リモコンキー4から
のカーソルの移動を指示する入力値によって、制御部3
は表示範囲の移動方向を予測し、同様にメッシュデータ
を読み出していく。具体的には、まず北東の方向に地図
表示が移動していくときの動作から、図2を参照して説
明する。
【0023】地図の移動方向は北東であるので、表示範
囲の右上のメッシュを取得していく。地図表示の移動方
向を矢印Tで示す。また、道路地図データは、予め縦方
向及び横方向にメッシュごとにコード番号が割り振られ
ており、縦方向は下から上へ、横方向は左から右へ昇順
とする。ここで、図2の実線枠B1 の範囲を現在の表示
範囲、点線枠B2 の範囲を次に表示する範囲とすると、
新たに地図データを読み出す必要のあるメッシュは、メ
ッシュ52,53,54,55,45,35,25であ
る。このメッシュの内、横方向(x軸方向)において最
もメッシュ番号の小さいメッシュ52をブロックの先頭
メッシュとして選択する。そして、読み出していく方向
と同じ右方向に隣接して連続する2n−1個のメッシュ
を1ブロック(実線枠C1 )として設定して、道路地図
メモリ4よりキャッシュメモリ7へ読み出す。ここで、
nは表示範囲における横方向のメッシュの個数である。
例えば、図2に示す表示範囲B1 が横方向に4個である
ので、1ブロックの個数は7個となる。
【0024】そして、ブロックC1 のメッシュデータの
他にメッシュ25,35及び45のメッシュデータをキ
ャッシュメモリ7に読み出した後、点線枠B2 で囲まれ
た範囲を次に表示する。一方、アクセス回数に注目する
と、ブロックC1 を読み出すためのアクセス回数は、横
方向に連続してメッシュが隣接しているため1回であ
る。それに加えて、メッシュ25,35及び45を表示
データとして読み出す。それぞれの読み出しにおいてヘ
ッドの設定を、し直すため、メッシュ25,35及び4
5を読み出すためのアクセス回数は3回を数え、合計で
4回となる。
【0025】次に、同方向に表示の移動が続いていき、
地図データの2度目の読み出しの場合を説明する(図3
参照)。2度目の読み出しは、1度目の読み出しと同様
に、新たに地図データを読み出す必要のあるメッシュの
内、横方向(x方向)において最もメッシュ番号の小さ
いメッシュ63を先頭にした1ブロック(実線枠C2
と、メッシュ36,46を、メッシュデータとして取得
する。そして、次の表示範囲は、点線枠B3 で示される
範囲となる。
【0026】この2度目の読み出しに必要なアクセス回
数を求めると、メッシュ56は1度目のブロックC1
読み出しで取得済のため、新たに読み出すメッシュデー
タは、メッシュ63から69までの1ブロックC2 に加
え、メッシュ36及び46のみとなり、合計のアクセス
回数は3回となる。さらに、表示範囲の移動が続き、地
図データの読み出しが4度目の場合を、図4に示す。現
在表示されているのは、実線枠B4 の範囲であり、取得
されるブロックは実線枠C4 で示される範囲である。ま
た、この次の表示範囲は、点線枠B 5 で示される範囲で
ある。
【0027】この場合のアクセス回数は、メッシュ5
8,68及び78が既にそれぞれ各ブロックC1
2 ,C3 において読み出されているため、新たに読み
出すメッシュデータは、実線枠C4 のブロックのみであ
り、1回のみとなる。そして、この4度目の読み出し以
降は、上記のように階段状にブロックを読み出してい
き、地図表示されていくので、地図データの読み出しに
おけるアクセス回数は、常に1回となる。
【0028】このように道路地図メモリ4からキャッシ
ュメモリ7に読み出すメッシュのブロックを、階段状に
ずらしながら読み出していけば、何回か読み出した後に
は、読み出しのアクセス回数は、最終的には1回で次の
領域の全てを読み出すことが可能となる。また、上記の
実施例の効果を数値をあげて説明する。例えば、ヘッド
を設定する時間を0.5秒、メッシュデータを読み出す
時間を0.2秒とする。したがって、1回のアクセスに
は0.7秒必要である。従来の読み出し方法は、前述の
1度目の読み出し(図2参照)と実質的に同じであるた
め、読み出しを何度、繰り返しても、4回のアクセス回
数が必要である。したがって、道路地図メモリ4からキ
ャッシュメモリ7への読み出し時間は2.8秒かかるこ
とになる。しかし、本発明である読み出すブロックを階
段状にずらしながら読み出していくと、一定の有限の読
み出し回数(この場合、4回)以上ならば、1回のアク
セス回数ですむ。このときの道路地図メモリ4からキャ
ッシュメモリ7への読み出し時間は、0.7秒のみであ
る。
【0029】上記の読み出し動作は、表示範囲の移動方
向が左上、左下、及び右下の場合でも、同様に適用する
ことが可能である。ブロックの設定に関する他の例とし
て、例えば、地図データを読み出す方向が左下の場合
を、図5を参照して説明する。方向が左下なので、xy
の座標軸において負のx方向の要素を含むことになる。
現在表示は実線枠F1 の範囲とすると、次の表示のため
に新たに地図データを読み出す必要のあるメッシュ(メ
ッシュ44,34,24,14,15,16,17)の
内、横方向(x軸方向)において最もメッシュ番号の大
きいメッシュ17をブロックの後尾メッシュとして選択
する。そして、後尾メッシュから左方向に隣接して連続
する7個のメッシュを1ブロック(実線枠G1 )とし
て、設定する。
【0030】次に、地図が東西に移動する場合、表示に
おいて左右方向に移動する場合を、図6を参照して、説
明する。例えば、地図の移動方向を東とすると、表示範
囲の右にある横方向のメッシュを取得していく。すなわ
ち、図6の実線枠D1 は現在表示されている範囲、点線
枠D2 を次に表示する範囲とすると、新たに地図データ
を読み出す必要のあるメッシュは、メッシュ45,3
5,25,15である。ブロックの先頭メッシュは、前
記のメッシュの内、横方向(x方向)において最もメッ
シュ番号の小さいメッシュを選ぶが、この場合、前記の
メッシュが全て該当するため、次の条件に移る。すなわ
ち、縦方向(y方向)において最もメッシュ番号の大き
い又は小さいメッシュを選択する。この例では、メッシ
ュ45又はメッシュ15をブロックの先頭メッシュとし
て選択する(図6はメッシュ45を選択している。)。
【0031】そして、読み出す方向と同じ右方向に隣接
して連続するm個のメッシュを1ブロック(実線枠
1 )として設定して、道路地図メモリ4よりキャッシ
ュメモリ7へ読み出す。ここで、mは表示範囲における
縦方向のメッシュの個数である。例えば、図6に示す表
示範囲D1 の縦方向のメッシュが4個であるので、1ブ
ロックの個数も4個となる。
【0032】そして、ブロックE1 のメッシュデータの
他に15,25及び35のメッシュデータをキヤッシュ
メモリ7より読み出した後、点線枠D2 の範囲を次に表
示する。一方、アクセス回数に注目すると、ブロックE
1 の読み出しに必要なアクセス回数は、横方向に連続し
てメッシュが隣接しているため1回である。それに加
え、メッシュ15,25及び35を表示データとして読
み出す必要があり、それぞれの読み出しにおいてヘッド
の設定をし直すため、メッシュ15,25及び35を読
み出すためのアクセス回数は3回を数え、合計で4回と
なる。
【0033】次に、同方向に表示移動が続いていき、地
図データの2度目の読み出しの場合を図7に示す。ここ
で、地図データの1回目の読み出しにおいてブロックの
先頭にメッシュ45(y方向において最もメッシュ番号
の大きいメッシュ)を選択した場合、次のブロックの先
頭メッシュも新たに地図データを読み出す必要のあるメ
ッシュの内、y方向において最もメッシュ番号の大きい
メッシュを選択する。この場合はメッシュ36を選択す
る。
【0034】一方、地図データの1回目においてブロッ
クの先頭にメッシュ15(y方向において最もメッシュ
番号の小さいメッシュ)を選択した場合、次のブロック
の先頭メッシュも新たに地図データを読み出す必要のあ
るメッシュの内、y方向において最もメッシュ番号の小
さいメッシュを選択する。この場合はメッシュ26を選
択する。このように、最初の読み出しにおいて、ブロッ
クの先頭メッシュの選択でメッシュ番号の大きいメッシ
ュを選べば、その後の読み出しにおいてもメッシュ番号
の大きいメッシュを選び、最初の読み出しにおいて、メ
ッシュ番号の小さいメッシュを選べば、その後の読み出
しにおいてもメッシュ番号の小さいメッシュを選ぶよう
にする。
【0035】図7の例では、実線枠E2 の1ブロックと
メッシュ16,26を、メッシュデータとして取得す
る。メッシュ46は1度目の読み出しで取得しているた
め、新たに読み出すデータは、メッシュ36からの1ブ
ロック(実線枠E2 )に加え、メッシュ16と26とな
り、アクセス回数は合計で3回となる。
【0036】さらに、同方向に表示移動が続いていき、
地図データの4度目の読み出しの状態を図8に示す。現
在表示されているのは、実線枠D4 の範囲であり、取得
されるブロックは実線枠E4 で示される範囲である。ま
た、この次の表示範囲は、点線枠D5 で示される範囲で
ある。この場合のアクセス回数は、読み出すメッシュデ
ータがブロックE4 のみとなり、1回となる。この4度
目の読み出し以降は、階段状の1ブロックのみ読み出し
ていけばよいので、アクセス回数は1回のみ、という地
図データの読み出しの状態が継続することになる。
【0037】このように、メッシュデータの読み出され
るブロックは、上述の北東方向の移動と同様に、階段状
にずらされて読み出されていくことにより、最終的には
アクセス回数が1回で次の領域の全てを読み出すことが
可能である。上記の実施例の効果を数値をあげて説明す
ると、従来の読み出し方法では、読み出しを何度、繰り
返しても、前述の1度目の読み込み回数と実質的に同じ
であるため、4回のアクセス回数が必要である。したが
って、道路地図メモリ4からキャッシュメモリ7に読み
出す時間は、1回のアクセス時間が0.7秒のため2.
8秒かかることになる。しかし、本発明である読み出す
ブロックを階段状にして読み出せば、1回のアクセス回
数ですむ。よって、道路地図メモリ4からキャッシュメ
モリ7に読み出す時間は、0.7秒である。
【0038】上記の読み出し動作は、表示範囲の移動方
向が左の場合にも、同様に適用することが可能である。
また、地図が南北に移動する場合、換言すれば、表示範
囲が上下方向に移動する場合は、従来どおりの方法を実
施する。すなわち、図9に示す実線枠H1 を現在表示の
範囲とすると、新たに読み出すメッシュデータは実線枠
1 のブロックとなる。このブロックは横方向に隣接し
て連続しているため、アクセス回数は1回ですむ。
【0039】このように、道路地図のメッシュを、ブロ
ック化し、階段状に読み出すことによる本発明は、ヘッ
ド設定時間が無視できない現状の技術のもとでは、十分
有効なものとなる。また、地図表示の移動方向は一定で
あって、地図データメモリ4からキャッシュメモリ7へ
読み出しを階段状にずらして継続している状態から、地
図表示の移動方向に変化があった場合、例えば、車両が
交差点で右左折した場合やリモコンキー8の操作による
カーソルの移動方向を移動途中で変えた場合は、その地
図データメモリ4からキャッシュメモリ7への読み出し
をいったん中止する。そして、読み出されたメッシュデ
ータはそのままにして、方向変更があったときの表示を
基準にして、変更された表示の移動方向に対して、その
同じ方向に設定するブロックを新たに読み出して、その
方向にブロックの階段状の読み出しを始めていく。この
読み出しの要領は、前述した実施例と同様である。この
場合、1回のアクセス回数の読み出しを継続できるまで
には、換言すれば、本発明の効果が表れるまでには、複
数回の読み出しが必要となる。
【0040】なお、本発明は前記の実施例に限られるも
のではない。本実施例では、メッシュの配列を横方向に
配置したが、これが縦方向になっても全く同様に実現で
きる。すなわち、道路地図の東西方向にメッシュの配列
が並ぶように規定したが、このメッシュの配列を南北方
向に並ぶように規定してもよい。図10に、メッシュの
配列が縦方向の場合を示す。図10によると、現在表示
の範囲を実線枠K1 とし、地図表示の移動方向が右上と
すると、新たに地図データが読み出されるブロック(実
線枠L1 )はメッシュの配列と、同方向であるため縦方
向となる。地図表示の移動が続けられると、ブロックの
読み出しも階段状にずらされて(点線枠L2 参照)、継
続されていく。
【0041】また、本実施例では、表示範囲を横4メッ
シュ、縦4メッシュの16メッシュの正方形に規定して
いるが、これを、例えば横5メッシュ、縦5メッシュの
25メッシュの正方形、あるいはそのメッシュ構成以外
の長方形にしても構わない。そのときは、横方向に読み
出す1ブロックのメッシュ個数は、前述した斜め方向の
移動の場合には2n−1個、横方向の移動の場合にはm
個とすればよい。
【0042】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の変更を施すことが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1,2に記
載の地図データ読出装置によれば、一方向に配置される
有限個のメッシュを1ブロックとして設定し、地図デー
タを読み出すときに、地図表示の移動方向と同じ方向
に、このブロックを階段状にずらしながら取得していく
ので、地図表示の移動方向にかかわらず、必要なメッシ
ュデータを最終的に1回のアクセスで得ることができ
る。
【0044】したがって、ナビゲーション装置に利用す
れば、所定の地図データを短時間で取得することができ
る。また、請求項3に記載の地図データ読出装置によれ
ば、CD−ROMは、トラックをトレースしながらデー
タを読み出すという構造なので、アクセス回数が少ない
ほど読み出しに要する時間が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地図データ読出装置を含むナビゲーシ
ョン装置を示すブロック図である。
【図2】地図表示が北東方向に移動する場合の1度目の
読み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図であ
る。
【図3】地図表示が北東方向に移動する場合の2度目の
読み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図であ
る。
【図4】地図表示が北東方向に移動する場合の4度目の
読み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図であ
る。
【図5】地図表示が左下に移動する場合の読み出すブロ
ックの説明図である。
【図6】地図表示が東方向に移動する場合の1度目の読
み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図である。
【図7】地図表示が東方向に移動する場合の2度目の読
み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図である。
【図8】地図表示が東方向に移動する場合の4度目の読
み出しを実施したときのメッシュ取得の説明図である。
【図9】地図表示が南北方向に移動する場合のメッシュ
取得の説明図である。
【図10】メッシュの配列を縦方向にした場合のメッシ
ュ取得の説明図である。
【図11】道路地図のメッシュの配置を示す図である。
【図12】メッシュデータのCD−ROMの上での配列
図である。
【符号の説明】
1 距離センサ 2 方位センサ 3 制御部 4 道路地図メモリ 5 メモリドライブ 6 表示装置 7 キャッシュメモリ 8 リモコンキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 510 B 9377−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図をメッシュごとに縦横分割した形で地
    図データを記憶し、記憶された地図データを読み出すと
    きには、前記メッシュの配列の一方向(x方向とする)
    に地図データを読み出す地図データ読出装置において、 x方向に配置される一連の有限個のメッシュを一つのブ
    ロックとして設定するブロック設定手段と、 地図表示の移動方向を検出する移動方向検出手段と、 地図データを読み出していく際に、少なくとも前記ブロ
    ック設定手段によって設定されたブロック単位ごとに、
    前記移動方向検出手段によって検出された移動方向とほ
    ぼ同じ方向に階段状にブロックをずらして地図データを
    読み出していく地図データ読出手段と、を備え、 前記ブロック設定手段は、地図表示の移動方向が正のx
    方向の要素を含む場合には、地図データを新たに読み出
    す必要があるメッシュの内、最もxの値が小さいメッシ
    ュを先頭にして、そのメッシュから正のx方向にブロッ
    クを設定し、地図表示の移動方向が負のx方向の要素を
    含む場合には、地図データを新たに読み出す必要がある
    メッシュの内、最もxの値が大きいメッシュをブロック
    の後尾にして、正のx方向にそのメッシュまでのブロッ
    クを設定することを特徴とする地図データ読出装置。
  2. 【請求項2】地図をメッシュごとに縦横分割した形で地
    図データを記憶し、記憶された地図データを読み出すと
    きには、前記メッシュの配列の一方向(地図を直交する
    xy軸で規定した場合のx方向とする)に地図データを
    読み出す地図データ読出装置において、 x方向に配置される一連の有限個のメッシュを一つのブ
    ロックとして設定するブロック設定手段と、 地図表示の移動方向を検出する移動方向検出手段と、 地図データを読み出していく際に、少なくとも前記ブロ
    ック設定手段によって設定されたブロック単位ごとに、
    前記移動方向検出手段によって検出された移動方向とほ
    ぼ同じ方向に階段状にブロックをずらして地図データを
    読み出していく地図データ読出手段と、を備え、 前記ブロック設定手段は、地図表示の移動方向が正のx
    方向の要素を含む場合には、地図データを新たに読み出
    す必要があるメッシュの内、最もxの値が小さいメッシ
    ュが複数ある場合は、yの最大もしくは最小の値のメッ
    シュを先頭にして、そのメッシュから正のx方向にブロ
    ックを設定し、地図表示の移動方向が負のx方向の要素
    を含む場合には、地図データを新たに読み出す必要があ
    るメッシュの内、最もxの値が大きいメッシュが複数あ
    る場合はyの最大もしくは最小の値のメッシュをブロッ
    クの後尾にして、正のx方向にそのメッシュまでのブロ
    ックを設定することを特徴とする地図データ読出装置。
  3. 【請求項3】前記地図データがCD−ROMの上に記憶
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の地
    図データ読出装置。
JP7000740A 1995-01-06 1995-01-06 地図データ読出装置 Expired - Lifetime JP2746163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7000740A JP2746163B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 地図データ読出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7000740A JP2746163B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 地図データ読出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08190621A true JPH08190621A (ja) 1996-07-23
JP2746163B2 JP2746163B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=11482120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7000740A Expired - Lifetime JP2746163B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 地図データ読出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2746163B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11327435A (ja) * 1998-03-16 1999-11-26 Navigation Technol Corp 地理データベースにおけるデータ型のインタリービング、及びそれをナビゲーション応用に使用する方法
JP2002091989A (ja) * 2000-05-23 2002-03-29 Navigation Technol Corp 空間的に組織された地理データをブロックでアクセスするシステム及びその方法
JP2013101624A (ja) * 2012-11-26 2013-05-23 Sapience Corp 画像表示方法および画像表示用プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11327435A (ja) * 1998-03-16 1999-11-26 Navigation Technol Corp 地理データベースにおけるデータ型のインタリービング、及びそれをナビゲーション応用に使用する方法
JP4498486B2 (ja) * 1998-03-16 2010-07-07 ナヴィゲイション テクノロジーズ コーポレイション 地理データベースにおけるデータ型のインタリービング、及びそれをナビゲーション応用に使用する方法
JP2002091989A (ja) * 2000-05-23 2002-03-29 Navigation Technol Corp 空間的に組織された地理データをブロックでアクセスするシステム及びその方法
JP2013101624A (ja) * 2012-11-26 2013-05-23 Sapience Corp 画像表示方法および画像表示用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2746163B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7463978B2 (en) Navigation apparatus and map-indication control program
US8803907B2 (en) Map information processor and data structure of map information
CN1121605C (zh) 运行信息报告装置
KR100339762B1 (ko) 지도 데이터베이스 장치
JP3155394B2 (ja) 車載ナビゲーション装置
JP2002206938A (ja) 経路探索方法
US7542847B2 (en) Map display device
JPH08190621A (ja) 地図データ読出装置
JPH08219803A (ja) 道路地図表示装置および車載用ナビゲーション装置
JP3966325B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置及び同装置における地図データの読み込み方法
JPH06138819A (ja) 地図表示装置
JP4150744B2 (ja) 交通情報表示装置
JPH09159479A (ja) 走行経路案内装置
JPH0635401A (ja) 地図表示装置
JPH08304085A (ja) データ表示制御装置及びデータ表示制御方法
JPH0755481A (ja) ルート探索装置
JPH0895489A (ja) 地図データ記憶装置
JP4607358B2 (ja) ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体
KR100213758B1 (ko) 차량항법시스템의 지도화면표시방법
JP3017656B2 (ja) 経路案内装置
JP3869055B2 (ja) 経路探索装置
JP3221183B2 (ja) 経路計算機能を備えるナビゲーション装置
JP3015047B2 (ja) ナビゲーションシステム
JPH08305284A (ja) 地図データ記憶媒体
KR100459514B1 (ko) 차량 탑재용 네비게이션 장치