JPH0818966B2 - 皮膜形成型化粧用パック剤 - Google Patents

皮膜形成型化粧用パック剤

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JPH0818966B2
JPH0818966B2 JP22933289A JP22933289A JPH0818966B2 JP H0818966 B2 JPH0818966 B2 JP H0818966B2 JP 22933289 A JP22933289 A JP 22933289A JP 22933289 A JP22933289 A JP 22933289A JP H0818966 B2 JPH0818966 B2 JP H0818966B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化粧用パック剤に関する。更に詳細には二
剤型皮膜形成型化粧用パック剤に関する。
〔従来の技術〕
乾燥後に皮膜を形成しないタイプのパック剤もある
が、これにくらべて、皮膜形成型パック剤は、皮膚面か
ら蒸散する水分をパックの遮蔽効果によって、パック層
の下にとどまらせ、もって表面角質層を柔軟化させると
共に、皮孔を拡げ、その結果パック中の有効成分が容易
に皮膚内に浸透することができるので、パック本来の効
果が強く発揮される。したがって、現在パック剤として
は、このような皮膜形成型のパック剤が多用されてい
る。
しかしながら、これら既知のパック剤は、皮膚より剥
離する時に痛い、しっとり感が弱い、乾燥したかどうか
の確認が困難、油剤の浮上等の分離現象が生じ易い等の
いくつかの欠点を有していたが、本出願人による特開昭
63−57508号公報によって、これらの問題を解決した2
剤型のパック剤が提案された。
これらの皮膜形成型のパック剤の問題は一応解決され
たが、なお第1剤のゲルののびが悪く、また透明感も悪
いことから更に一層の改良が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来の2剤型の化粧用皮膜形成型パ
ック剤の欠点である、のびと透明感を改良し、のびが良
好であり、透明感も優れ、なおしっとり感においても優
れた化粧用皮膜形成型パック剤を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の課題を解決するため、各種原料
について鋭意研究を行った結果、ポリグリセリン脂肪酸
エステルより優れた原料としてポリオキシエチレンオク
チルドデシルエーテルが前記目的に合致することを見い
出し本発明を完成した。
すなわち本発明はエチレンオキサイドの重合モル数10
〜100のポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル
を含有する第一剤と、皮膜形成剤を含有する第二剤とか
ら成る皮膜形成型化粧用パック剤である。
エチレンオキサイドの重合モル数としては、10〜50が
更に好ましい。重合モル数の同一なポリオキシエチレン
オクチルドデシルエーテル単独でもよく、又重合モル数
の異なる原料を組み合わせて用いてもよいが、他の原料
との組み合わせを考慮して選択する必要がある。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを、このポリオキシエ
チレンオクチルドデシルエーテルと併用することもなん
ら問題はないが、ポリグリセリン脂肪酸エステルの量を
余り多くすれば、本発明の利点を活かせないことはいう
までもない。
第1剤の透明ゲルは、ポリオキシエチレンオクチルド
デシルエーテルのほか、油剤及び多価アルコールから成
るものであるが、油剤としては化粧品に使用される固体
状、ペースト状ないし液体状の化粧用油剤が、すべて使
用できる。例えば、化粧用液体状油剤としては、スクワ
ラン、流動パラフィン、プリスタンなどの化粧用液状炭
化水素類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン
酸イソプロピル、リシノレイン酸オクチルドデシルなど
の化粧用液状エステル;ヤシ油、ホホバ油、オリーブ
油、アルモンド油、タートル油、オレンジラッフィー油
などの化粧用液状動植物油;カプリルカプロン酸トリグ
リセライドなどの化粧用液状トリグリセライド、これら
の単独或いは2種以上の混合物が挙げられる。
ただ、固体或いはペースト状油剤も利用できるが、油
剤全部をこれに置き換えるとゲルの硬さが高すぎて、使
用にたえないのは当然である。
また油剤は単一の原料を用いるよりも、炭化水素系の
ものと、トリグリセライドを組み合わせた方がよりよい
ゲルが形成される。
多価アルコールは、グリセリン、1,3ブチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジグリセリン、ジプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール(分子量が20
0〜600)等のほかにソルビトール、マルビット等も利用
できる。
しかしながらグリセリンが一番ゲル形成がよい。
多価アルコールは、単用しても或いは2種以上併用し
てもよいことは当然である。
更に、水を添加する場合には、油剤の種類及び使用量
にもよるが、一般的には約10〜20重量%以上使用する
と、ゲル性または透明性が損なわれるので注意を要す
る。ゲル化に好適な水分量は約0.5〜8重量%であり、
更に好ましい水分量は約2〜5重量%である。
これらに加えて、ビタミンE、ビタミンA、ジパルミ
チン酸等油溶性薬剤を添加すると、パック剤としての効
果を更に高めることができる。
第一剤を調製するには、常法によって、薬剤の種類に
より加温が必要なものは加温し、溶融ないし流動性を高
めながら他の薬剤を加えて充分に混合し、冷却すればよ
く、このようにして透明なゲルが得られる。各薬剤の混
合比率は、例えば次のとおりである。
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル2〜30
重量%、好ましくは5〜15重量%;多価アルコール0.5
〜40重量%、好ましくは5〜25重量%;化粧用油脂20〜
95重量%、好ましくは50〜80重量%;水20重量%以下。
混合比率は、通常は上記範囲内で適宜選択するが、必
要ある場合には上記範囲に限定されることなく、必要な
混合比率を採ってもよい。
第二剤は皮膜形成剤の水溶液であり、皮膜形成剤とし
ては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
カルボキシビニルモノマー、カルボキシメチルセルロー
スその他が単用または併用できる。
皮膜形成剤の含有量は0.5〜50重量%、好ましくは2
〜30重量%である。
第二剤には更に、水溶性薬剤、エタノール、多価アル
コール、防腐剤等を適宜添加することも可能である。
水溶性薬剤としては、ビタミンC、その誘導体、アロ
エエキス、ローヤルゼリー、プラセンタエキス、蜂蜜、
黒糖、その他動植物成分、コンキオリン加水分解物等が
例示される。
コンキオリン加水分解物とは、コンキオリンの加水分
解物すべてを指すが、例えば、コンキオリンを塩酸分解
した後、塩酸を除去し、次いで限外瀘過したり、或いは
コンキオリンを硫酸分解した後、強酸性pHとなるよう第
1段の中和を行い、次いで中性付近の弱酸性pHとなるよ
うに第2段の中和を行い、そして生成した沈澱物を除去
してなるものであって、皮膚のカブレや発赤の原因とな
る高分子ペプタイドを除去してなる極めて安全な整肌効
果のすぐれた化粧品原料である。
本発明にかかわるパック剤は、透明ゲルからなる第一
剤と、透明皮膜形成剤からなる第二剤とから構成される
新規な2成分系のパック剤である。使用に当っては、ま
ず第一剤を皮膚表面に塗布し、続いて第二剤をその上に
塗布し、乾燥して必要時間経過後に剥離すればよい。
第二剤を塗布した後、二つの液が混合されて白濁し、
乾燥すると透明になり、したがって剥離時間が明確にな
る。
また第二剤を塗布した後も、第一剤が皮膚上に薄い皮
膜を形成しており、したがって、しっとり感が向上する
と共に、これを剥離する時に刺激がなくなり、剥離時の
いたみがなくなる。
またパック剤を2成分系に分離したために、油剤の浮
上等の分離現象が防止される。
このように2剤型パック剤の効果に加えて、本発明の
パック剤では、のびが格段に良好になり、透明感も大巾
に改善される。またしっとり感もより良好になる。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明はこの実施例によって何等限定されるもの
ではない。
(実施例1) 第一剤 A)ポリオキシエチレンオクチルドデシル エーテル(20E.O.) 10重量% グリセリン 15重量% B)スクワラン 50重量% カプリルカプロン酸トリグリセライド 20重量% 精製水 5重量% A)を加温溶解し、B)を攪はんしつつゆっくり加え
て冷却する。
第二剤 ポリビニルアルコール 15重量% グリセリン 5重量% エタノール 5重量% 防腐剤 適 量 ビタミンC誘導体 適 量 精製水 75重量% (実施例2) 第一剤 A)ポリオキシエチレンオクチルドデシル エーテル(5E.O.) 5重量% ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル(50
E.O.) 10重量% 1,3ブチレングリコール 5重量% グリセリン 15重量% B)流動パラフィン 45重量% ミリスチン酸オクチルドデシル 15重量% 精製水 5重量% A)を加温溶解し、B)を攪はんしつつゆっくり加え
て冷却する。
第二剤 ポリビニルアルコール 12重量% 酢酸ビニルエマルジョン 10重量% PEG1000 5重量% エタノール 5重量% 防腐剤 適 量 ビタミンC誘導体 適 量 プラセンターエキス 適 量 精製水 68重量% (実施例3) 第一剤 A)ポリオキシエチレンオクチルドデシル エーテル(15E.O.) 12重量% グリセリン 15重量% プロピレングリコール 5 重量% B)スクワラン 50重量% オリーブ油 6重量% 2エチルヘキサン酸トリグリセライド 7重量% 精製水 5重量% A)を加温溶解し、B)を攪はんしつつゆっくり加え
て冷却する。
第二剤 ポリビニルアルコール 12重量% 酢酸ビニルエマルジョン 12重量% カルボキシメチルセルロース 10重量% ナイロンパウダー 5重量% 防腐剤 適 量 プラセンターエキス 適 量 精製水 61重量% 以上に記載した実施例1,2,3のパック剤について、以
下に記載する比較例1,2,3によるパック剤と共にパネル
試験により効果を調べた。
18〜20才未満、20代、30代、40代及び50才以上の女性
パネルそれぞれ5名、20名、20名、20名、10名の計75名
にパック剤を使用してもらい、評価として、しっとり
感、のび、透明感について官能試験を行った。その結果
は第1表の通りである。
(比較例1) 実施例1のポリオキシエチレンオクチル
ドデシルエーテルの代りにデカグリセリンモノステアレ
ートに置き換え、パック剤を調製した。
(比較例2) 実施例2のポリオキシエチレンオクチル
ドデシルエーテルの代りにデカグリセリンモノミリステ
ートに置き換えてパック剤を調製した。
(比較例3) 実施例3のポリオキシエチレンオクチル
ドデシルエーテルの代りにデカグリセリンモノステアレ
ートに置き換えてパック剤を調製した。
上記結果から、しっとり感はやや改善され、のびと透
明感は大幅に改善されていることがわかる。
さらにのびの評価を摩擦感テスター(カトーテック社
KES−SE)を用いて測定した。
測定条件 1.被塗布物=多孔質PVA厚さ1mm 2.塗布量=0.5ml 3.塗布面積=3×5cm 4.摩擦子=10×10mmに0.5mmφピアノ線20本を移動方向
に垂直に並べたもの 5.加重=25g 6.移動速度=1mm/sec 7.測定方法=移動開始5秒後より20秒間測定した。
8.測定感度=20g/v なお、バラツキは1Hz以上の変動を除いた後、実測値
と平均値との差を積分したものを時間で割った値であ
る。
測定結果を第2表に示す。
ただし測定は第1剤のゲルのみを用いた。
本発明のパック剤の方が、比較例にくらべて、摩擦係
数が小さい。すなわちのびが良好であることを客観的に
裏付けるものである。
〔発明の効果〕
本発明においては、本出願人による特開昭63−57508
号公報の皮膜形成型化粧用パック剤の2剤型パックで達
成したと同様にしっとり感がよく、剥離時の痛みがな
く、乾燥時の判定が容易で、油剤の浮上等が分離現象が
ない等の優れた特性を保持しながら、更にこれに加えて
化粧品として重要なのびや透明感を大幅に改善し、しっ
とり感を更に増したパック剤を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンオキサイドの重合モル数10〜100
    のポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルを含有
    する第一剤と、皮膜形成剤を含有する第二剤とから成る
    皮膜形成型化粧用パック剤。
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