JPH08189412A - エンジン制御用センサの異常検出方法 - Google Patents

エンジン制御用センサの異常検出方法

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JPH08189412A
JPH08189412A JP281395A JP281395A JPH08189412A JP H08189412 A JPH08189412 A JP H08189412A JP 281395 A JP281395 A JP 281395A JP 281395 A JP281395 A JP 281395A JP H08189412 A JPH08189412 A JP H08189412A
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intake air
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throttle
amount sensor
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Takayuki Harashima
孝之 原島
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸入空気量センサとスロットルセンサとを互
いの出力値を用いて故障診断する際に、誤診断を防止す
る。 【構成】 吸入空気量センサに対する故障診断は、スロ
ットルセンサに対する故障診断処理でスロットルセンサ
が正常と判定されている場合に実行され、吸入空気量セ
ンサの出力電圧QVが、高回転高負荷時に第1の判定値
VAより小さい場合あるいは低回転低負荷時に第2の判
定値VBより大きい場合に、吸入空気量センサが異常と
判定して吸入空気量センサNGフラグFLGAFSをセッ
トするとともにMILランプを点灯あるいは点滅して運
転者に警告を発する。同様に、スロットルセンサに対す
る故障診断は、吸入空気量センサに対する故障診断処理
で吸入空気量センサが正常と判定されている場合に実行
され、誤診断を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットル開度を検出
するスロットルセンサと吸入空気量を計測する吸入空気
量センサとを互いの出力値に基づいて診断し、異常を検
出するエンジン制御用センサの異常検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、エンジンの制御システム
においては、吸入空気量センサやスロットルセンサ等の
エンジン制御用センサの故障を自己診断する機能を備え
るものが多く、異常が発生した場合には、運転者に警告
を発して注意を喚起するとともに、異常データによるシ
ステムの誤動作を未然に回避するようにしている。
【0003】例えば、特開昭62−96758号公報に
は、スロットル開度検出手段の異常を、他の機関負荷検
出手段の検出値により判定する技術が開示されており、
異常と判定した場合に、警報を発して運転者に知らせる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一つの制御
用センサを診断する場合には、設定条件下で異常を判定
する必要があり、前述の先行技術にも開示されているよ
うに、他のセンサの出力値を用いざるを得ない。このた
め、吸入空気量センサとスロットルセンサとを互いの出
力値を用いて診断しようとする場合、双方が同様に異常
である可能性があり、誤診断を生じるおそれがある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、吸入空気量センサとスロットルセンサとを互いの出
力値を用いて故障診断する際に、誤診断を防止して信頼
性を向上することのできるエンジン制御用センサの異常
検出方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸入空気量を
検出する吸入空気量センサに対する故障診断処理とスロ
ットル開度を検出するスロットルセンサに対する故障診
断処理とを交互に実行するエンジン制御用センサの異常
検出方法であって、上記吸入空気量センサに対する故障
診断処理においては、上記スロットルセンサに対する故
障診断処理によって上記スロットルセンサが異常である
と判定されている場合に診断を中止する一方、上記スロ
ットルセンサが正常であると判定されている場合に診断
を実行し、エンジン回転数と上記スロットルセンサの出
力値とに基づく高回転高負荷時の上記吸入空気量センサ
の出力値が第1の判定値よりも小さい場合、あるいは、
エンジン回転数と上記スロットルセンサの出力値とに基
づく低回転低負荷時の上記吸入空気量センサの出力値が
第2の判定値よりも大きい場合に、上記吸入空気量セン
サが異常であると判定し、上記スロットルセンサに対す
る故障診断処理においては、上記吸入空気量センサに対
する故障診断処理によって上記吸入空気量センサが異常
であると判定されている場合に診断を中止する一方、上
記吸入空気量センサが正常であると判定されている場合
に診断を実行し、エンジン回転数と上記吸入空気量セン
サの出力値とに基づく高回転高負荷時の上記スロットル
センサの出力値が第3の判定値よりも小さい場合、ある
いは、エンジン回転数と上記吸入空気量センサの出力値
とに基づく低回転低負荷時の上記スロットルセンサの出
力値が第4の判定値よりも大きい場合に、上記スロット
ルセンサが異常であると判定することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、スロットルセンサ及び吸入空気量
センサの出力値を用いて互いの故障診断処理を行う際、
一方が異常と判定されている場合には診断を中止し、ス
ロットルセンサが正常であると判定されている場合に実
行する吸入空気量センサの診断においては、吸入空気量
センサの出力値が、高回転高負荷時に第1の判定値より
も小さい場合あるいは低回転低負荷時に第2の判定値よ
りも大きい場合に異常と判定し、吸入空気量センサが正
常であると判定されている場合に実行するスロットルセ
ンサの診断においては、スロットルセンサの出力値が、
高回転高負荷時に第3の判定値よりも小さい場合あるい
は低回転低負荷時に第4の判定値よりも大きい場合に異
常と判定する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は吸入空気
量センサ故障診断ルーチンのフローチャート、図2はス
ロットルセンサ故障診断ルーチンのフローチャート、図
3はエンジン系の概略構成図、図4は電子制御系の回路
構成図、図5は吸入空気量センサの出力特性図、図6は
スロットルセンサの出力特性図である。
【0009】図3において、符号1はエンジンであり、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
【0010】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、例えばホットワイヤ式等の吸入空気量セン
サ8が介装され、さらに、上記スロットルチャンバ5に
設けられたスロットルバルブ5aに、スロットル開度を
検出するスロットルセンサ9が連設されている。
【0011】上記吸入空気量センサ8は、図5に示すよ
うに、その出力電圧が吸入空気量のの増加に対して単調
増加曲線で示される特性を有しており、上記スロットル
センサ9は、図6に示すように、その出力電圧がスロッ
トル開度の増加に対して略直線的に増加する特性を有し
ている。
【0012】また、上記スロットルバルブ5aの上流側
と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドルス
ピードコントロールバルブ(ISCV)11が介装され
ており、さらに、上記インテークマニホルド3の各気筒
の各吸気ポート2a直上流側にインジェクタ14が臨ま
され、上記シリンダヘッド2には、先端を燃焼室に露呈
する点火プラグ15aが各気筒毎に取付けられている。
この点火プラグ15aに連設される点火コイル15bに
は、イグナイタ16が接続されている。
【0013】上記インジェクタ14は、燃料供給路17
を介して燃料タンク18に連通されており、この燃料タ
ンク18内にはインタンク式の燃料ポンプ19が設けら
れている。この燃料ポンプ19からの燃料は、上記燃料
供給路17に介装された燃料フィルタ20を経て上記イ
ンジェクタ14及びプレッシャレギュレータ21に圧送
され、このプレッシャレギュレータ21から上記燃料タ
ンク18にリターンされて所定の圧力に調圧される。
【0014】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ22が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路23に冷却水温センサ24が臨まされている。さら
に、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通する
エグゾーストマニホルド25の集合部に、フロントO2
センサ(FO2センサ)26aが臨まされ、このFO2セ
ンサ26aの下流側にフロント触媒コンバータ27aが
介装されている。このフロント触媒コンバータ27aの
直下流にはリア触媒コンバータ27bが介装され、この
リア触媒コンバータ27bの下流側にリアO2センサ
(RO2センサ)26bが臨まされている。
【0015】尚、上記RO2センサ26bは、例えば、
触媒劣化診断等のために設けられ、上記FO2センサ2
6aの出力と上記RO2センサ26bの出力との比較結
果に基づいて触媒の劣化診断が行なわれる。
【0016】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ28が軸
着され、このクランクロータ28の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリットでも良い)を
検出する磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光
センサ等からなるクランク角センサ29が対設されてい
る。さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1c
にカムロータ30が連設され、このカムロータ30に、
同じく磁気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別
用のカム角センサ31が対設されている。
【0017】一方、図4において、符号40は、CPU
41、ROM42、RAM43、バックアップRAM4
4、及び、I/O インターフェース45がバスライン
46を介して互いに接続されたマイクロコンピュータを
中心として構成された電子制御装置(ECU)であり、
その他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路47、
上記I/Oインターフェース45の出力ポートからの信
号によりアクチュエータ類を駆動する駆動回路48、セ
ンサ類からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器49等の周辺回路が組み込まれている。
【0018】上記定電圧回路47は、直接、及びECU
リレー50のリレー接点を介して、バッテリ51に接続
され、このバッテリ51に、上記ECUリレー50のリ
レーコイルがイグニッションスイッチ52を介して接続
されている。
【0019】また、上記I/O インターフェース45
の入力ポートには、ノックセンサ22、クランク角セン
サ29、カム角センサ31、及び、車速センサ32が接
続されるとともに、吸入空気量センサ8、スロットルセ
ンサ9、冷却水温センサ24、FO2センサ26a、及
び、RO2センサ26bが上記A/D変換器49を介し
て接続され、さらに、このA/D変換器49に上記バッ
テリ51からの電圧が入力されてバッテリ電圧がモニタ
される。
【0020】一方、上記I/O インターフェース45
の出力ポートには、イグナイタ16が接続されるととも
に、上記駆動回路48を介して、ISCV11、インジ
ェクタ14、及び、図示しないインストルメントパネル
に配設され、各種警報を集中して表示するMILランプ
53が接続されている。
【0021】上記ROM42には、エンジン制御プログ
ラムや各種の故障診断プログラム、、マップ類等の固定
データが記憶されており、また、上記RAM43には、
上記各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理した後の
データ、及び上記CPU41で演算処理したデータが格
納される。また、上記バックアップRAM44には、各
種学習マップやトラブルデータ等がストアされ、上記イ
グニッションスイッチ52のON,OFFに拘わらず上
記定電圧回路47から常時バックアップ電源が供給さ
れ、上記イグニッションスイッチ52がOFFのときに
もデータが保持されるようになっている。
【0022】尚、このトラブルデータは、ECU40に
シリアルモニタ60をコネクタ54を介して接続するこ
とで外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ
60は、本出願人が先に提出した特開平2−73131
号公報に詳述されている。
【0023】上記CPU41では、各センサ類からの信
号に基づいて燃料噴射制御、点火時期制御等のエンジン
制御を行い、その際、上記CPU41では、図1及び図
2に示す故障診断ルーチンによって吸入空気量センサ8
及びスロットルセンサ9の故障診断を行い、正常と判定
した場合に各計測データを制御用データとして採用す
る。
【0024】以下、吸入空気量センサ8及びスロットル
センサ9の故障診断処理について説明する。この故障診
断は、図1に示す吸入空気量センサ故障診断ルーチン
と、図2に示すスロットルセンサ故障診断ルーチンと
が、例えば、設定時間毎に交互に実行されることで行わ
れ、吸入空気量センサ8及びスロットルセンサ9の一方
ないし双方に異常が検出された場合、バックアップRA
M44に異常を示すフラグがセットされるとともに、M
ILランプ53が点灯あるいは点滅されて運転者に警告
を発する。
【0025】これらのルーチンでは、クランク角センサ
29からの信号に基づいて算出されるエンジン回転数N
Eとスロットルセンサ9の出力電圧値θVあるいは吸入空
気量センサ8の出力電圧QVとに基づいて判断した高回
転高負荷運転時及び低回転低負荷運転時を診断条件とし
て異常を確実に検出するようにしており、また、誤診断
を防止するため、吸入空気量センサ故障診断ルーチンに
よる診断はスロットルセンサ故障診断ルーチンによって
スロットルセンサ9が正常と判定されている場合に実行
され、スロットルセンサ故障診断ルーチンによる診断
は、吸入空気量センサ故障診断ルーチンによって吸入空
気量センサ8が正常と判定されている場合に実行され
る。
【0026】尚、クランク角センサ29からの信号は、
エンジン制御システムの基本タイミングとなるものであ
り、他の診断プログラムあるいは各種処理の実行状態か
ら正常であることが確認されているものとする。
【0027】まず、図1の吸入空気量センサ8に対する
故障診断ルーチンについて説明する。このルーチンで
は、まず、ステップS101で、後述するスロットルセンサ
9の故障診断ルーチンにおいてスロットルセンサ9が異
常と診断された場合にセットされるスロットルセンサN
GフラグFLGTHSを参照し、FLGTHS=1でスロット
ルセンサ9が異常の場合には、そのままルーチンを抜け
て診断を中止し、FLGTHS=0でスロットルセンサ9
が正常の場合、ステップS102以降へ進む。
【0028】ステップS102では、エンジン回転数NEを
高回転側の設定値NEH1と比較し、NE>NEH1の場合、
ステップS103で、スロットルセンサ9の出力電圧θVを
高開度側の設定値VH1と比較する。そして、θV≦VH1
の場合には、高回転高負荷の診断条件不成立と判断して
ステップS103からルーチンを抜け、θV>VH1の場合、
高回転高負荷の診断条件成立と判断して吸入空気量セン
サ8の診断を実行すべく、ステップS104へ進む。
【0029】ステップS104では、吸入空気量センサ8の
出力電圧QVを、第1の判定値VA(図5参照)と比較す
る。この第1の判定値VAは、前述の診断条件として設
定した高回転高負荷時に取り得る吸入空気量センサ8の
出力値を実験等により求め、いわば高回転高負荷時の吸
入空気量の最小値としたものであり、上記ステップS104
においてQV≧VAであれば、吸入空気量センサ8は正常
であると判定してステップS108へ進み、バックアップR
AM44の吸入空気量センサNGフラグFLGAFSをク
リアして(FLGAFS←0)ルーチンを抜ける。
【0030】また、上記ステップS104で、QV<VAの場
合には、エンジン高回転時のスロットル開度大の状態
で、吸入空気量センサ8によって本来計測されるべき値
が得られないことになり、吸入空気量センサ8が異常と
判定してステップS109へ進み、バックアップRAM44
の吸入空気量センサNGフラグFLGAFSをセットする
とともに(FLGAFS←1)、MILランプ53を点灯
あるいは点滅して運転者に警告を発し、ルーチンを抜け
る。
【0031】一方、上記ステップS102で、NE≦NEH1で
あって高回転域にない場合には、低回転低負荷の診断条
件を満足するか否かを調べるため上記ステップS102から
ステップS105へ分岐し、エンジン回転数NEを低回転側
の設定値NEL1と比較する。そして、上記ステップS105
でNE≧NEL1の場合にはルーチンを抜け、NE<NEL1の
場合、ステップS106へ進んで、スロットルセンサ9の出
力電圧θVを低開度側の設定値VL1(VL1<VH1)と比
較し、θV≧VL1の場合、診断条件不成立と判断してル
ーチンを抜け、θV<VL1の場合、低回転低負荷の診断
条件成立と判断して、吸入空気量センサ8の診断を実行
すべくステップS107へ進む。
【0032】ステップS107では、吸入空気量センサ8の
出力電圧QVを、第2の判定値VB(本実施例ではVB>
VA(図5参照)。但し、吸入空気量センサの特性等に
より、VB=VAあるいはVB<VAに設定しても良い。)
と比較する。この第2の判定値VBは、低回転低負荷の
診断条件下で、吸入空気量センサ8が取り得る出力値を
実験等により求めたものであり、低回転低負荷時の吸入
空気量の最大値に相当する。そして、QV≦VBであれ
ば、吸入空気量センサ8は正常と判定して前述のステッ
プS108を経てルーチンを抜け、QV>VBの場合には、吸
入空気量センサ8が異常であると判定して、前述のステ
ップS109へ進み、バックアップRAM44の吸入空気量
センサNGフラグFLGAFSをセットするとともにMI
Lランプ53を点灯あるいは点滅して運転者に警告を発
し、ルーチンを抜ける。
【0033】次に、図2に示すスロットルセンサ9に対
する故障診断ルーチンについて説明する。このルーチン
では、ステップS201で、吸入空気量センサNGフラグF
LGAFSを参照し、FLGAFS=1(吸入空気量センサ8
が異常)の場合にはルーチンを抜けてスロットルセンサ
9の診断を中止し、FLGAFS=0(吸入空気量センサ
8が正常)の場合、ステップS202へ進んでエンジン回転
数NEを高回転側の設定値NEH2と比較する。
【0034】そして、NE>NEH2の場合、上記ステップ
S202からステップS203へ進んで、吸入空気量センサ8の
出力電圧QVを高空気量側の設定値VH2と比較し、QV≦
VH2の場合には、高回転高負荷の診断条件不成立と判断
してルーチンを抜け、QV>VH2の場合、高回転高負荷
の診断条件成立と判断してスロットルセンサ9の診断を
実行すべくステップS204へ進む。
【0035】ステップS204では、スロットルセンサ9の
出力電圧θVを、エンジン回転数NEと吸入空気量センサ
8の出力電圧QVとに基づく高回転高負荷の条件下であ
るべきスロットル開度の最小値に相当する第3の判定値
VC(図6参照)と比較する。その結果、θV≧VCの場
合には、スロットルセンサ9は正常であると判定してス
テップS208へ進み、バックアップRAM44のスロット
ルセンサNGフラグFLGTHSをクリアして(FLGTHS
←0)ルーチンを抜ける。
【0036】また、θV<VCの場合には、高回転高負荷
時のスロットル開度が小さいという矛盾した結果となる
ため、スロットルセンサ9が異常と判定して、上記ステ
ップS204からステップS209へ進み、バックアップRAM
44のスロットルセンサNGフラグFLGTHSをセット
するとともに(FLGTHS←1)、MILランプ53を
点灯あるいは点滅して運転者に警告を発し、ルーチンを
抜ける。
【0037】一方、上記ステップS202で、NE≦NEH2で
あって高回転域にない場合には、低回転低負荷の診断条
件を満足するか否かを調べるため、上記ステップS202か
らステップS205へ分岐してエンジン回転数NEを低回転
側の設定値NEL2と比較し、NE≧NEL2の場合にはルー
チンを抜け、NE<NEL2の場合、ステップS206へ進ん
で、吸入空気量センサ8の出力電圧QVを低空気量側の
設定値VL2(VL2<VH2)と比較する。そして、QV≧
VL2の場合、診断条件不成立と判断してルーチンを抜
け、QV<VL2の場合、低回転低負荷の診断条件成立と
判断してスロットルセンサ9の診断を実行すべくステッ
プS207へ進む。
【0038】ステップS207では、スロットルセンサ9の
出力電圧θVを、低回転低負荷時にあるべきスロットル
開度の最大値に相当する第4の判定値VD(本実施例で
はVD>VC(図6参照)。但し、スロットルセンサの特
性等により、VD=VCあるいはVD<VCに設定しても良
い。)と比較し、θV≦VDの場合には、正常と判定して
前述のステップS208を経てルーチンを抜け、θV>VD
で、低回転低負荷時にも拘わらずスロットル開度が大き
いという矛盾した結果になった場合には、スロットルセ
ンサ9が異常と判定して、前述のステップS209へ進み、
バックアップRAM44のスロットルセンサNGフラグ
FLGTHSをセットするとともにMILランプ53を点
灯あるいは点滅して運転者に警告を発し、ルーチンを抜
ける。
【0039】これにより、吸入空気量センサ8とスロッ
トルセンサ9の出力が矛盾している場合にも、的確な診
断を可能として誤診断を防止し、より信頼性を向上する
ことができるのである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ロットルセンサ及び吸入空気量センサの出力値を用いて
互いの故障診断処理を行う際、一方が異常と判定されて
いる場合には診断を中止し、スロットルセンサが正常で
あると判定されている場合に実行する吸入空気量センサ
の診断においては、吸入空気量センサの出力値が、高回
転高負荷時に第1の判定値よりも小さい場合あるいは低
回転低負荷時に第2の判定値よりも大きい場合に異常と
判定し、吸入空気量センサが正常であると判定されてい
る場合に実行するスロットルセンサの診断においては、
スロットルセンサの出力値が、高回転高負荷時に第3の
判定値よりも小さい場合あるいは低回転低負荷時に第4
の判定値よりも大きい場合に異常と判定するため、吸入
空気量センサとスロットルセンサとの出力値が互いに矛
盾する場合においても誤診断を防止して確実に異常を判
定することができ、信頼性を向上することができる等優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸入空気量センサ故障診断ルーチンのフローチ
ャート
【図2】スロットルセンサ故障診断ルーチンのフローチ
ャート
【図3】エンジン系の概略構成図
【図4】電子制御系の回路構成図
【図5】吸入空気量センサの出力特性図
【図6】スロットルセンサの出力特性図
【符号の説明】
8 吸入空気量センサ 9 スロットルセンサ NE エンジン回転数 QV 出力電圧(吸入空気量センサの出力値) θV 出力電圧(スロットルセンサの出力値) VA 第1の判定値 VB 第2の判定値 VC 第3の判定値 VD 第4の判定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/22 310 K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気量を検出する吸入空気量センサ
    に対する故障診断処理とスロットル開度を検出するスロ
    ットルセンサに対する故障診断処理とを交互に実行する
    エンジン制御用センサの異常検出方法であって、 上記吸入空気量センサに対する故障診断処理において
    は、上記スロットルセンサに対する故障診断処理によっ
    て上記スロットルセンサが異常であると判定されている
    場合に診断を中止する一方、上記スロットルセンサが正
    常であると判定されている場合に診断を実行し、エンジ
    ン回転数と上記スロットルセンサの出力値とに基づく高
    回転高負荷時の上記吸入空気量センサの出力値が第1の
    判定値よりも小さい場合、あるいは、エンジン回転数と
    上記スロットルセンサの出力値とに基づく低回転低負荷
    時の上記吸入空気量センサの出力値が第2の判定値より
    も大きい場合に、上記吸入空気量センサが異常であると
    判定し、 上記スロットルセンサに対する故障診断処理において
    は、上記吸入空気量センサに対する故障診断処理によっ
    て上記吸入空気量センサが異常であると判定されている
    場合に診断を中止する一方、上記吸入空気量センサが正
    常であると判定されている場合に診断を実行し、エンジ
    ン回転数と上記吸入空気量センサの出力値とに基づく高
    回転高負荷時の上記スロットルセンサの出力値が第3の
    判定値よりも小さい場合、あるいは、エンジン回転数と
    上記吸入空気量センサの出力値とに基づく低回転低負荷
    時の上記スロットルセンサの出力値が第4の判定値より
    も大きい場合に、上記スロットルセンサが異常であると
    判定することを特徴とするエンジン制御用センサの異常
    検出方法。
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US7383815B2 (en) 1999-06-15 2008-06-10 Hitachi, Ltd. Air flow measuring device formed integrally with electronically controlled throttle body
WO2009157102A1 (ja) * 2008-06-27 2009-12-30 ボッシュ株式会社 タンク内センサの合理性診断方法及び合理性診断装置

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