JPH08189360A - 自動車のエンジン冷却装置 - Google Patents

自動車のエンジン冷却装置

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JPH08189360A
JPH08189360A JP6329026A JP32902694A JPH08189360A JP H08189360 A JPH08189360 A JP H08189360A JP 6329026 A JP6329026 A JP 6329026A JP 32902694 A JP32902694 A JP 32902694A JP H08189360 A JPH08189360 A JP H08189360A
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JP
Japan
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engine
catalyst
exhaust
temperature
fan
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JP6329026A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Toba
隆一 鳥羽
Hitoshi Shimonosono
均 下野園
Satoru Imabetsupu
悟 今別府
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの冷却水温度を適正としながら触媒
の早期活性化と熱劣化抑制との両立を図ることを可能と
する。 【構成】 自動車前部のエンジンルーム3にエンジン5
とその排気浄化用の触媒7を含む排気系部品9とが収容
された自動車1において、前記エンジン5の前方に冷却
風と前記エンジン5の冷却水との熱交換を行なうラジエ
ータ25を備え、ラジエータ25は、前記排気系部品9
の前方に位置する第1のファン35と同前方から外れた
第2のファン37とを有し、前記第1,第2のファン3
5,37を自動車の状態に応じて制御する制御手段47
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラジエータのファン
の適正な作動制御を行なう自動車のエンジン冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車においては車体前部にエ
ンジンルームが配置され、FF車(フロントエンジン・
フロント駆動車)の場合はエンジンが横置きに搭載さ
れ、FR車(フロントエンジン・リヤ駆動車)の場合は
エンジンが縦置きに搭載されている。また、エンジンか
らのエキゾースト・マニホールド等の排気系部品がエン
ジンの前部か側部に装着されている。さらに、エンジン
ルームの最前列には空調装置のコンデンサやエンジンの
冷却水と冷却風との熱交換を行なうラジエータ等の補機
が配置されている。そして、冷却ファンによってコンデ
ンサやラジエータを優先的に冷却し、更にはエンジン、
その排気系部品、その他種々の部品等も冷却するように
レイアウトされている。
【0003】ところで、前記排気系部品には排気の浄化
を行なう触媒が備えられている。係る触媒は、エンジン
始動時等の早期活性化と高速走行時等排気温度が高くな
った場合の熱劣化の防止との両立を図ることが重要とな
っている。前記早期活性化を図るには、エンジンと触媒
との距離を近付けることがその手法の一つとして挙げら
れている。しかし、このレイアウトの場合、高速走行時
等排気温度が高くなった場合に、触媒の熱劣化が促進さ
れるという問題がある。
【0004】従って、触媒の早期活性化と熱劣化抑制と
の両立を図るには、エンジンと触媒との距離を適度に遠
ざけ、触媒内に早期活性化のための伝熱装置を内蔵した
り、触媒上流で水素を燃焼させる等、高価な装置を搭載
せざるを得ないという課題があった。
【0005】一方、エンジンの冷却装置としては、例え
ば、特開昭58−67919号公報に開示された図11
に示すものがある。この装置は、エンジンルームの前方
部に空調装置のコンデンサ101とラジエータ103と
が前後して配置されている。ラジエータ103の後方に
はラジエータ用電動ファン105とコンデンサ用電動フ
ァン107とが左右に配置されている。
【0006】ラジエータ用電動ファン105は、冷却水
温度が所定温度以上になると、感熱スイッチによって作
動する。登板走行等冷却水温度が更に高くなると、高温
用感熱スイッチによってコンデンサ用電動ファン107
も同時に作動する。
【0007】更に空調装置使用時にはエンジン冷却水温
度が所定温度を越えていない場合でも、空調装置のコン
プレッサが加熱状態になると冷媒の感圧スイッチによっ
てコンデンサ用電動ファン107に加え、ラジエータ用
電動ファン105も作動するようになっている。従っ
て、自動車の走行状態及び空調装置の稼働状態に応じて
ラジエータ用電動ファン105及びコンデンサ用電動フ
ァン107が制御され、エンジン冷却水を的確に冷却す
ると共に、空調装置の適正な動作を維持することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
動ファンの制御にあっては、エンジン排気系の温度を制
御パラメータとして用いないため、排気温度が急激に上
昇しても、エンジン冷却水温度が所定温度以上になって
いない場合には、いずれの電動ファン105,107も
動作しない恐れがあり、排気系部品及び排気を適正に冷
却することができない恐れがある。
【0009】したがって、上記のように触媒の熱劣化を
防止するためにエンジンと触媒との距離を適度に遠ざけ
たとしても、依然触媒の熱劣化を招く恐れがある。特
に、エキゾースト・マニホールドを二重構造にして排気
の保温効果を高めた場合には、この問題が顕著となり、
触媒の早期活性化と熱劣化抑制との両立が一層困難とな
る恐れがある。
【0010】そこで、この発明は、触媒の早期活性化と
熱劣化抑制との両立を図ることのできるエンジンの冷却
装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、自動車前部のエンジンルームに
エンジンとその排気浄化用の触媒を含む排気系部品とが
収容された自動車において、前記エンジンの前方に冷却
風と前記エンジンの冷却水との熱交換を行なうラジエー
タを備え、該ラジエータは、前記排気系部品の前方に位
置する第1のファンと同前方から外れて位置する第2の
ファンとを有し、前記第1,第2のファンを自動車の状
態に応じて制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ン冷却装置であって、前記排気系部品は、外管及び内管
からなる二重管構造のエキゾースト・マニホールドと、
該エキゾースト・マニホールドの排気後流側と前記触媒
の排気上流側とに接続された単管のフロントチューブと
よりなることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
エンジン冷却装置であって、前記制御手段は、前記冷却
水の温度を検出する冷却水温度センサと前記触媒上流側
の排気温度を検出する排気温度センサとの検知信号に基
づいて前記制御を行なうことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のエンジン冷却装置であって、前記制御手段
は、前記触媒下流側の酸素センサの検知信号に基づいて
前記制御を行なうことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載のエンジン冷却装置であって、少なくとも第1
のファンは、回転が漸次増減可能であり、前記制御手段
は、前記回転数を漸次増減制御することを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載のエンジン冷却装置であって、前記第2のファ
ンは、エンジンに電磁クラッチを開して直結されたエン
ジンファンであり、該電磁クラッチが前記制御手段によ
って制御されることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記手段の請求項1の発明によれば、第1,第
2のファンが回転作動することで、ラジエータに冷却風
が通風し、冷却水との熱交換によって該冷却水が冷却さ
れる。また、排気系部品の前方に位置する第1のファン
に基づく冷却風が排気系部品に当たってこれを冷却す
る。更に、排気系部品の前方に位置する第1のファンを
停止させた場合には、排気系部品の冷却を抑えることが
でき、排気の昇温効果を高め、触媒の活性化を促すこと
ができる。また、車両の状態に応じて第1,第2のファ
ンの作動を制御するため、適正な冷却風量を確保するこ
とができ、排気系部品等の熱劣化を抑制することができ
る。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、エキゾースト・マニホールドの二重構造によ
る保温効果によってエンジン始動時等の排気昇温効果を
高めることができる。また、高速走行時等の排気温度が
高い場合には単管のフロントチューブに冷却風を積極的
に当てることで触媒入口の排気温度を低下させることが
できる。
【0019】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の作用に加え、第1,第2のファンを冷却水の温度と
触媒上流側の排気温度とを制御パラメータとして制御す
ることができる。従って、冷却水温度、触媒上流側の排
気温度とを適正にすることができる。
【0020】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかの発明の作用に加え、触媒下流側の酸素センサによ
って触媒の劣化程度を検知し、この検知信号に基づいて
第1,第2のファンの制御を行なうことができる。
【0021】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかの発明の作用に加え、少なくとも前記第1のファン
の回転数を漸次増減させることが可能である。従って、
第1のファンを複数段階もしくは無段階に制御すること
ができる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1〜4のいず
れかの発明の作用に加え、制御手段による電磁クラッチ
の制御によって第2のファンを選択的に作動停止させる
ことができる。また、電磁クラッチが接続された時は、
エンジンによって第2のファンが回転駆動される。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0024】[第1実施例]図1は、この発明の第1実
施例に係る自動車のエンジン冷却装置の概略側面図を示
し、図2は同平面図を示している。まず、図1,図2に
示す自動車1は、FF車に適用したものである。自動車
1前部のエンジンルーム3には、エンジン5とその排気
浄化用の触媒7を含む排気系部品9とが収容されてい
る。
【0025】前記エンジン5は横置きに配置され、全体
的に車幅方向の右側に若干寄った構成となっている。前
記排気系部品9は、エキゾースト・マニホールド11と
フロントチューブ13と前記触媒7とセンターチューブ
14等とからなっている。前記エキゾースト・マニホー
ルド11は、外管15と内管17とからなる二重管構造
となっており、一端は前記エンジン5の排気ポート19
に接続されている。エキゾースト・マニホールド11の
他端には前記フロントチューブ13の一端が接続されて
いる。前記フロントチューブ13は、エキゾースト・マ
ニホールド11が二重管構造であるのに対して、単管と
なっている。このフロントチューブ13の他端には、前
記触媒7が接続され、更にこの触媒7にセンターチュー
ブ14が接続されている。従って、排気系部品9はエン
ジン5の前部に装着され、かつ、車幅方向の一側、例え
ば、図2のように若干右側に寄った構成となっている。
【0026】なお、前記触媒7の上流側、即ちフロント
チューブ13の他端側には排気温度センサ21が設けら
れている。また、前記触媒7の下流側には酸素センサ2
3が設けられている。
【0027】そして、この発明の第1実施例に係る自動
車のエンジン冷却装置は上記のような構成のエンジン5
及び排気系部品9等の冷却を行なうものである。すなわ
ち、前記エンジン5の前方にはラジエータ25が設けら
れている。ラジエータ25は、冷却風とエンジン5の冷
却水との熱交換を行なうものである。このラジエータ2
5は、図2のように車幅方向に延びた構成となってい
る。従って、ラジエータ25に対してエンジン5及び排
気系部品9は、車幅方向中心から一側、即ち右側に若干
オフセットした構成となっている。ラジエータ25は、
冷却水管路27,29によってエンジン5のウォータジ
ャケットに接続されている。冷却水管路27にはウォー
タポンプ3Cが介設されている。また、他方の冷却水管
路29にはサーモバルブ31と冷却水温度センサ32と
が設けられている。従って、エンジン5の始動後、冷却
水温度が所定より高くなると、サーモバルブ31が開
き、ウォータポンプ30により冷却水がラジエータ25
を循環し、冷却風との熱交換により冷却されるようにな
っている。
【0028】なお、ラジエータ25の前面側には空調装
置のコンデンサ33が配置されている。
【0029】前記冷却風はラジエータ25の後面側に配
置された第1,第2のファンである第1,第2の電動フ
ァン35,37によって作られるようになっている。な
お、冷却風は走行時の空気の流動によっても作られるこ
とは勿論である。
【0030】前記第1,第2の電動ファン35,37
は、図2のようにラジエータ25の右と左に配置されて
いる。各電動ファン35,37の周囲にはラジエータ2
5側に固定されたファンシュラウド39,41が設けら
れている。車幅方向の右側に配置された第1の電動ファ
ン35は、前記排気系部品9の前方に位置しており、第
2の電動ファン37は排気系部品9の前方から外れた位
置に配置されている。また、第1の電動ファン35は、
車体上下方向の関係で見ると、図1のようにフロントチ
ューブ13の一端側に対向する前方に配置された構成と
なっている。
【0031】このような配置構成の第1,第2の電動フ
ァン35,37は、それぞれ電動モータ43,45を備
え、ラジエータ25側に図示しないステー等によって支
持されているものである。
【0032】また、自動車1には第1,第2の電動ファ
ン35,37を自動車1の状態に応じて制御する制御手
段としてのコントローラ47が設けられている。このコ
ントローラ47は、図2では概念的に示してあるが、例
えば、自動車1のインストルメント等に収容されている
ものである。そして、このコントローラ47に対し前記
電動モータ43,45が接続されている。また、コント
ローラ47には、前記排気温度センサ21、酸素センサ
23、及び冷却水温度センサ32の検出信号が入力され
るようになっている。従って、コントローラ47は、冷
却水温度センサ31と排気温度センサ21とによって検
出された冷却水温度と排気温度との2つの制御パラメー
タから自動車1の状態、例えば運転走行状態を判断す
る。そして、各運転状態に応じて第1,第2の電動モー
タ43,45のモータ電圧を制御し、第1,第2の電動
ファン35,37を独立に作動停止させるのである。従
って、冷却水の温度及び排気温度を適正に制御し、触媒
等の早期活性化と熱劣化抑制との両立を図ることができ
る。
【0033】ここで、二重管構造のエキゾースト・マニ
ホールド11は、排気の保温性に優れるため、エンジン
5の始動時における触媒7の早期活性化に効果を発揮す
る。また、フロントチューブ13は、単管であるため触
媒7の温度が十分に上昇した後は、第1の電動ファン3
5の駆動によってフロントチューブ13に冷却風を積極
的に当てることで排気温度を低下させ、触媒7の熱劣化
を抑制することができる。また、触媒7の下流に取付け
た酸素センサ23によって触媒7の熱劣化程度を検知
し、その検知信号によってコントローラ47は、劣化程
度に合わせて適正な所定制御温度を設定する。そして、
この所定制御温度により第1,第2の電動モータ43,
45を制御するのである。
【0034】例えば、車両の使用期間が長くなり、触媒
7の熱劣化によって排気浄化率が下がる恐れがある場合
には、コントローラ47が所定制御温度を当初よりも高
く設定し、触媒7の温度を当初よりも高く維持すること
により、適正な排気浄化率を得るようにするものであ
る。すなわち、排気温度センサ21が触媒7の上流側の
排気ガス温度を検出し、その温度が所定制御温度以上と
なった場合に、第1の電動ファン35を作動させるので
あるが、その所定制御温度を一定以上に高くし、ある程
度まで第1の電動ファン35が作動しないようにするも
のである。
【0035】次に、前記コントローラ47が冷却水と排
気温度の2つの制御パラメータから自動車の運転走行状
態を判断するのは、図3のように冷却水温度と触媒温度
との時間変化が異なるからである。即ち、触媒温度はエ
ンジン始動時から比較的早く温度上昇をし、触媒活性化
温度に達する。そして、その後所定時間後になだらかな
温度上昇に変化していく。これに対し、冷却水はエンジ
ン始動時からなだらかな温度上昇を続け、その後も触媒
温度よりもなだらかに上昇を続ける。そしてこのような
触媒温度の上昇と冷却水温度の上昇とに相違があるた
め、コントローラ47は冷却水温度と排気温度との2つ
の制御パラメータから運転走行状態を判断し、第1,第
2の電動ファン35,37の制御を行なうのである。
【0036】制御モードは図4の図表のようになってい
る。
【0037】[エンジン始動時(モード1)]まず、エ
ンジン始動時には触媒7の温度も冷却水の温度も低いた
め、第1,第2の電動ファン35,37は停止させ、触
媒7及び冷却水の昇温を図る。
【0038】[エアコン作動時(モード2)]ただし、
空調装置搭載車においては、エンジン始動と共に空調装
置を作動させた場合、第1の電動ファン35は停止さ
せ、第2の電動ファン37を作動させる。
【0039】[高速走行時(モード3)]高速走行時な
ど走行風が大きくラジエータ25の熱交換量が大きいた
めに冷却水温度は低いが、排気温度が高い場合、あるい
はアイドル状態から急加速して排気温度が急激に上昇し
た場合などには排気系部品9に冷却風が当たる第1の電
動ファン35を作動させる。
【0040】[登板走行中等(モード4)]登板走行中
など冷却水の温度も排気の温度も高い場合には、第1,
第2の電動ファン35,37を作動させる。
【0041】次に、図5〜図8を用いて各モードにおけ
る電動ファンの作動と風の流れとについて説明する。
【0042】[エンジン始動時(モード1)]エンジン
始動時は、上記のようにモード1の制御であり、図5の
ように第1,第2の電動ファン35,37は、停止状態
となっており、冷却水の適正温度までの上昇と触媒7の
早期活性化が促される。
【0043】[エアコン作動時(モード2)]エアコン
作動時は、モード2の制御であり、第1の電動ファン3
5は停止状態であり、第2の電動ファン37が作動さ
れ、図6の矢印のように冷却風は流れる。従って、空調
装置のコンデンサ33による冷媒熱交換が促進される一
方、第1の電動ファン35の停止によって冷却水の省音
と触媒7の早期活性化が促される。
【0044】[高速走行時など(モード3)]高速走行
時などにはモード3の制御となり、第1の電動ファン3
5が作動され、第2の電動ファン37は停止状態とな
る。従って、第1の電動ファン35の作動により図7の
矢印のように冷却風は流れる。これによって排気系部品
9の冷却促進により排気温度を低下させ、触媒7の熱劣
化を抑制することができる。また、第2の電動ファン3
7の停止によって冷却水温度の促進を図ることができ
る。
【0045】[登板走行中など(モード4)]登板走行
中などには、第1,第2の電動ファン35,37の双方
が作動状態となり、図8の矢印のように冷却風は流れ
る。従って、冷却水の温度を適正温度まで低下させるこ
とができると共に排気温度を低下させ、触媒7の熱劣化
を抑制することができる。
【0046】このように第1実施例においては、冷却水
温度と排気温度との2つの制御パラメータから自動車の
運転走行状態を判断し、第1,第2の電動ファン35,
37を独立に制御して作動停止させることができる。従
って、冷却水の温度を適正に制御し、かつ、排気温度を
適正に制御して触媒7の活性化と熱劣化抑制との両立を
図ることができるのである。
【0047】次に他の実施例を説明する。なお、上記実
施例と同一構成部分には同符号を付して説明し、また重
複した説明を省略する。
【0048】[第2実施例]図9は、この発明の第2実
施例に係る平面図である。この実施例は、FR車に適用
したものである。即ち、エンジンルーム3の車幅方向中
心位置にエンジン5が搭載されている。エンジン5の左
側部分には排気系部品9が装着されている。また、この
実施例では排気系部品9がエンジン5の左側にあるた
め、排気系部品9の前方に位置する第1の電動ファン3
5は第1実施例と異なり、車幅方向の左側に位置してい
る。従って、第2の電動ファン37は、右側に位置する
ものとなる。他の構成は上記第1実施例と略同一構成で
ある。そして、この実施例においても第1,第2の電動
ファン35,37を上記同様にして制御することによ
り、自動車の運転走行状態に応じて排気温度上昇及び冷
却、冷却水温度上昇及び冷却、冷媒熱交換を促進させる
ことができるのである。従って、この実施例でも上記第
1実施例と略同様な作用効果を奏することができる。ま
た、この実施例では、一般的なFR車に適用すること
で、エンジンルーム3内のレイアウトの変更を少なくす
ることができる。
【0049】[第3実施例]図10は、この発明の第3
実施例に係る平面図である。この実施例も第2実施例と
同様にFR車に適用したものである。ただし、この実施
例ではエンジン5が車幅方向中心位置よりも若干右側に
位置している。また、この実施例では第2のファンとし
てエンジンファン49を設けている。エンジンファン4
9は電磁クラッチ51によってエンジン5に直結されて
いる。他の構成は第1実施例と略同一構成である。そし
て、この実施例においては、第1の電動ファン35の第
1の電動モータ43の制御とエンジンファン49の電磁
クラッチ51の制御とにより各ファン35,49を独立
に制御することができる。
【0050】従って、この実施例でも第2実施例と略同
様な作用効果を奏することができる。また、この実施例
では、第2のファンに電動モータを設ける必要がなく、
より安価に製作することができる。
【0051】なお、各実施例において第1の電動ファン
35のみ、あるいは第1,第2の電動ファン35,37
の双方の回転数を漸次増減できる構成、換言すれば、フ
ァン回転数を複数段階や無段階に制御できるようにし
て、車両の運転状態に応じた最適な風量を得ることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
によれば、第1,第2のファンを自動車の状態に応じて
制御し、エンジンの冷却水の温度上昇と冷却、排気の温
度上昇と冷却とを制御することができる。従って、冷却
水温度の適正化と触媒の早期活性化とを的確に図ること
ができる。また、触媒の温度を適正に保ち、かつ、熱劣
化を抑制することができる。
【0053】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、二重管構造のエキゾースト・マニホールドの
排気の保温効果によってエンジン始動時の触媒の早期活
性化を確実に促進させることができる。また、触媒の温
度が十分に高くなってからは単管のフロントチューブに
冷却風を積極的に当てることで排気温度を低下させ、触
媒の熱劣化を確実に抑制することができる。
【0054】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、ラジエータの冷却水温度と触媒上流の
排気温度との所定温度を作動温度として組み合わせて制
御することができ、簡単な制御で冷却水の的確な温度制
御と触媒の早期活性化とを図り、かつ、触媒の熱劣化を
抑制することができる。
【0055】請求項4の発明では、請求項1〜3の発明
の効果に加え、排気系部品の前方に位置する第1のファ
ンの作動設定温度を触媒下流の酸素センサによって検知
される触媒の熱劣化程度によって更新することができ
る。従って、触媒の性能に見合った適正な排気浄化率を
得ることができる。
【0056】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかの発明の効果に加え、ファンの回転数制御を漸次増
減することができる。従って、複数段階あるいは無段階
に制御することができ、車両の運転状態に応じた最適な
冷却風量を得ることができる。
【0057】請求項6の発明では、請求項1〜4のいず
れかの発明の効果に加え、第2のファンを制御手段によ
る電磁クラッチの制御によって選択的に作動停止させる
ことができる。従って、第2のファンに電動モータを設
ける必要はなく、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る概略側面図であ
る。
【図2】第1実施例に係る概略平面図である。
【図3】エンジン始動時からの冷却水温度と触媒温度と
の関係を示すグラフである。
【図4】制御パラメータと電動ファンの作動停止との関
係を示す図表である。
【図5】第1実施例に係るモード1の作用状態を示す平
面図である。
【図6】第1実施例に係るモード2の作用状態を示す平
面図である。
【図7】第1実施例に係るモード3の作用状態を示す平
面図である。
【図8】第1実施例に係るモード4の作用状態を示す平
面図である。
【図9】第2実施例に係る平面図である。
【図10】第3実施例に係る平面図である。
【図11】従来例に係る概略平面図である。
【符号の説明】
1 自動車 3 エンジンルーム 5 エンジン 7 触媒 9 排気系部品 11 エキゾースト・マニホールド 13 フロントチューブ 21 排気温度センサ 23 酸素センサ 25 ラジエータ 31 冷却水温度センサ 35 第1の電動ファン(第1のファン) 37 第2の電動ファン(第2のファン) 47 コントローラ(制御手段) 49 エンジンファン(第2のファン) 51 電磁クラッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01P 7/08 C F02D 45/00 314 Q R

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車前部のエンジンルームにエンジン
    とその排気浄化用の触媒を含む排気系部品とが収容され
    た自動車において、 前記エンジンの前方に冷却風と前記エンジンの冷却水と
    の熱交換を行なうラジエータを備え、 該ラジエータは、前記排気系部品の前方に位置する第1
    のファンと同前方から外れて位置する第2のファンとを
    有し、 前記第1,第2のファンを自動車の状態に応じて制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とする自動車のエンジン
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジン冷却装置であっ
    て、 前記排気系部品は、外管及び内管からなる二重管構造の
    エキゾースト・マニホールドと、該エキゾースト・マニ
    ホールドの排気後流側と前記触媒の排気上流側とに接続
    された単管のフロントチューブとよりなることを特徴と
    する自動車のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のエンジン冷却装置
    であって、 前記制御手段は、前記冷却水の温度を検出する冷却水温
    度センサと前記触媒上流側の排気温度を検出する排気温
    度センサとの検知信号に基づいて前記制御を行なうこと
    を特徴とする自動車のエンジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジ
    ン冷却装置であって、 前記制御手段は、前記触媒下流側の酸素センサの検知信
    号に基づいて前記制御を行なうことを特徴とする自動車
    のエンジン冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジ
    ン冷却装置であって、 少なくとも第1のファンは、回転が漸次増減可能であ
    り、 前記制御手段は、前記回転数を漸次増減制御することを
    特徴とする自動車のエンジン冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジ
    ン冷却装置であって、 前記第2のファンは、エンジンに電磁クラッチを開して
    直結されたエンジンファンであり、該電磁クラッチが前
    記制御手段によって制御されることを特徴とする自動車
    のエンジン冷却装置。
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