JPH08188677A - 防振ゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム組成物

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JPH08188677A
JPH08188677A JP401595A JP401595A JPH08188677A JP H08188677 A JPH08188677 A JP H08188677A JP 401595 A JP401595 A JP 401595A JP 401595 A JP401595 A JP 401595A JP H08188677 A JPH08188677 A JP H08188677A
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JP
Japan
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particles
rubber
vibration
aramid
vibrationproof
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Application number
JP401595A
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English (en)
Inventor
Yukio Asada
幸雄 浅田
Tadahiko Takada
忠彦 高田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、従来の天然ゴム製防振ゴム
より優れた防振特性を有する、即ち、同一静的弾性率に
おいて動倍率の低い防振ゴム組成物を提供することにあ
る。 【構成】 ゴム母材成分中に、平均粒径1〜400μ
m、表面積1〜100m2/gの多孔質の表面形態を有
するアラミド粒子が含有されていることを特徴とする防
振ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に用い
られる防振ゴムで、特にエンジンマウント、ストラット
マウント、バンパーラバー、ブッシュラバー等の防振ゴ
ム材料として使用される防振ゴム組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】防振ゴムには、一般的に動的特性(特に
防振性能)に優れていることが要求される。このため、
従来の自動車用防振ゴムは、防振性に優れている天然ゴ
ムを主成分としたものが主流である。
【0003】しかし、昨今の自動車内外の騒音低減化の
要請増大にともない、さらに硬度の防振性能が要求され
るようになってきた。即ち、同一の剛性(静的弾性率)
を有する防振ゴムにおいて、より動倍率(動的弾性率/
静的弾性率)が低いものが要求されるようになってき
た。この要求に対して、従来の天然ゴムを主成分とした
防振ゴムでは対応が困難になってきた。
【0004】
【発明の目的】以上の事情を背景として、本発明の目的
は、従来の天然ゴム製防振ゴムより優れた防振特性を有
する、即ち、同一静的弾性率において動倍率の低い防振
ゴム組成物を提供することにある。
【0005】
【発明の構成】すなわち、本発明は「(請求項1) ゴ
ム母材成分中に、平均粒径1〜400μm、表面積1〜
100m2 /gの多孔質の表面形態を有するアラミド粒
子が含有されていることを特徴とする防振ゴム組成物。
(請求項2) アラミド粒子が、レゾルシン・ホルマリ
ン・ゴムラテックス(RFL)を含む処理剤にて処理さ
れた粒子である請求項1の防振ゴムゴム組成物」であ
る。
【0006】本発明の防振ゴム組成物は、ゴム母材中に
平均粒径1〜400μmであり、表面積1〜100m2
/gの多孔質の表面形態を有するアラミド粒子を含有さ
せることにより得られる。上記ゴムとしては、特に限定
するものではなく従来公知のもの、天然ゴム、種々の合
成ゴム等がある。また、これらのゴム主成分以外に、通
常のゴム組成物に配合される公知の各種添加物を任意に
配合することができる。
【0007】本発明におけるアラミド粒子とは、芳香族
環を有する繰り返し単位が全体の少なくとも80%以上
を占める重合体からなる粒子を意味する。これらの重合
体、または、共重合体からなる粒子の代表例として、ポ
リパラアミノベンズアミド、ポリパラフェニレンテレフ
タルアミド、ポリパラアミノベンズヒドラジドテレフタ
ルアミド、ポリテレフタル酸ヒドラジド、ポリメタフェ
ニレンイソフタルアミド等、もしくはこれらの重合体か
らなる粒子を挙げることができる。
【0008】本発明における好ましいアラミドとして
は、ポリマー繰り返し単位の40モル%、好ましくは5
5モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単位で
あるホモポリアミドまたはコポリアミドがあげられる。
かかるホモポリアミドまたはコポリアミドは酸成分とし
てイソフタル酸ハライド、ジアミン成分としてメタフェ
ニレンジアミンを用い、さらに必要に応じて小量の第3
成分、例えば、テレフタル酸ハライド、メチルテレフタ
ル酸ハライド、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ハラ
イド、パラフェニレンジアミン、3,4または4,4−
ジアミノジフェニルエーテル、メタキシリレンジアミン
等あるいはメタまたはパラ安息香酸ハライド等を用いて
これらを縮合させることによって製造することができ
る。
【0009】アラミド粒子は、平均粒径1〜400μ
m、表面積が1〜100m2 /gの多孔質の表面形態を
有する。このようなアラミドの多孔質粒子は、基本的に
は特公昭47−10863号公報に記載の界面重合法に
従って製造することができる。該粒子の多孔質な表面形
態によりゴムが粒子表面の細孔部分にとりこまれるた
め、粒子とゴムは高い接着力を持つことができ、その結
果静的弾性率を高くすることができる。したがって、該
粒子の粒径が小さいほど表面積が大きくなり、静的弾性
率が高くなる。前記界面重合法によって得られる粒子は
平均粒径が比較的大きく、このため表面積も小さい。そ
こで、平均粒径を小さくし、表面積を大きくするために
得られた粒子を粉砕して使用しても良い。該アラミド粒
子を粉砕するには、一般に微粒子を粉砕する方法、例え
ばジェット気流によって粒子を加速し、粒子相互の衝突
によって粉砕する方式やスラリー状でボール状の媒体と
接触させ粉砕する方式などの手段を用いると良い。
【0010】処理剤であるレゾルシン・ホルマリン・ゴ
ムラテックスは通常RFLと呼ばれているものであり、
RFLとしては公知のいかなる配合(例えば日本ゴム協
会誌、65、105(1992))であっても良い。
【0011】ゴムラテックスとしては、例えば天然ゴム
ラテックス、スチレン・ブタジエン・コポリマーラテッ
クス、ビニルピリジン・スチレン・ブタジエンターポリ
マー、クロロプレンゴムラテックス等があり、これらを
単独または併用して使用する。
【0012】処理剤をアラミド粒子に付着せしめるに
は、該粒子と5〜10重量%の処理剤を混合し、撹拌し
て均一に処理剤を付着させ、さらに撹拌しながら加熱
し、乾燥・熱処理する。乾燥・熱処理の際、必ず撹拌し
ながら、加熱は徐々に行なわなければならない。これを
行わないと該粒子は凝集し、ゴムへの均一な分散が困難
となる。
【0013】
【発明の効果】本発明の防振ゴム組成物は、従来の天然
ゴム製のものに比較して、同一静的弾性率の場合、動倍
率が低下し、従来の天然ゴム製防振ゴムより防振性能を
向上させることができる。
【0014】以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説
明する。なお、実施例において平均粒径、表面積、常態
物性(硬さ、引張強度、破断伸び)、防振性能(動倍
率)は以下のようにして求めた値である。
【0015】<平均粒径>粒子を顕微鏡写真に撮り、無
作為に選んだ100個の粒子の粒径を顕微鏡写真より求
め、その平均値を平均粒径とする。
【0016】<表面積>ミクロメトリックス・インスト
ルメント社製の自動表面積測定機2200型を用いて、
窒素吸着法により乾燥した粒子の表面積を測定する。
【0017】<硬さ、引張強度、破断伸び>JIS−K
−6301(試験片:ダンベル状3号形)に準じて、硬
さ;Hs(JIS−A)、引張強度;Tb(kg/cm
2 )、破断伸び;Eb(%)を求めた。
【0018】<防振性能(動倍率)>粘弾性スペクトロ
メーターF−III (株式会社岩本製作所製)を用いて測
定した動的弾性率(Ed、100HZ、試験片は5mm
短冊)とJIS−K−6301の低伸長応力試験に準じ
て測定した静的弾性率(ES )との比(動倍率:Ed/
Es)により評価した。測定条件は以下の通りである。
【0019】Es:σ10×9.15(ただしσ10は5m
m短冊の10%伸長時の応力を試験片の断面積で除した
値)。
【0020】Ed:5mmの短冊を10%伸長した常態
で、±0.5%、100HZの振幅を負荷したときの測
定値。
【0021】
【実施例1〜4、比較例1】アラミド粒子の製造は特公
昭47−10863号公報記載の界面重合法に従って行
い、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)系重合体
を製造した。すなわち、メタフェニレンジアミン173
gを金属ナトリウムで脱水したテトラヒドロフラン1L
に溶解し、これを0℃に冷却した。一方、イソフタル酸
クロライド325gを金属ナトリウムで脱水したテトラ
ヒドロフラン1Lに溶解し、0℃に冷却した。次に、前
記テトラヒドロフラン溶液を0℃に保ちながら撹拌し、
これに前記イソフタル酸クロライド溶液を細流として徐
々に加えて初期縮合物の分散液を得た。
【0022】続いて、前記初期縮合物の分散液を炭酸ソ
ーダ200gを水2Lに溶解した溶液中に高速撹拌下、
速やかに加えて、固有粘度1.8の白色重合体粒子を得
た。この際の撹拌条件、及び初期縮合物の分散液と炭酸
ソーダ水溶液との体積比などを変えて、ある程度平均粒
径を変えることができる。
【0023】これらの粒子を水洗、乾燥後、各粒子を顕
微鏡で観察したところ、いずれも、すでに述べた如き多
孔質の表面形態を有する粒子であった。
【0024】粒子の粉砕は前記重合法によって製造した
粒子を原料とし、ホソカワミクロン株式会社製、超微粉
砕機カウンタージェットミルを用いて行った。平均粒径
は粉砕時間で調整した。
【0025】該粒子の表面処理剤は次のような方法で調
製した。10%苛性ソーダ水溶液4.4g、28%アン
モニア水溶液12.8gを水314.6gに加え、よく
撹拌して得られた水溶液中に、酸性触媒で反応せしめた
レゾルシン・ホルマリン初期縮合物アドハーRF(保土
ヶ谷化学株式会社製、40%アセトン溶液)26.7g
を添加して十分に撹拌し分散させる。次にニッポール2
518GL(日本ゼオン株式会社製、ビニルピリジン・
スチレン・ブタジエンターポリマー40%水乳化液)2
63gおよびニッポールLX−112(日本ゼオン株式
会社製、スチレン・ブタジエンコポリマー40%水乳化
液)112.8gを水343.7gで希釈する。この希
釈液の中に上記レゾルシン・ホルマリン初期縮合分散液
をゆっくりかき混ぜながら加えてゆき、さらにホルマリ
ン(37%水溶液)11.1gを添加して均一に混合す
る。次にこの混合液中にエラストロンBN−04(第一
工業製薬株式会社製、、水溶性ブロックドポリイソシア
ネート33%水溶液)90.9gを加えて混合し、得ら
れた配合液に、さらに水1000g加えを処理剤とし
た。前記にて製造した各種粒径の芳香族ポリアミド粒子
500gに該処理剤を500g加え、処理剤が粒子に均
一に付着するようよくかき混ぜる。これを撹拌しながら
170℃で乾燥させ、さらに撹拌しながら240℃で熱
処理した。
【0026】得られた各種粒径の表面処理有無のアラミ
ド粒子を、に示す配合組成のゴムに加圧ニーダーを使用
し、混練り配合した。これをプレス加硫によりゴムシー
トを作り、性能評価に供した。結果を表2に示す。静的
弾性率が略同一の従来例、実施例3、4を対比した場
合、動倍率が低下し、アラミド粒子を天然ゴムにブレン
ドすることにより、防振性能が向上することが伺える。
また、動倍率が略同一の従来例、実施例1、2を対比し
た場合、アラミド粒子をブレンドすることにより静的弾
性率を高くしても、同一レベルの防振性能が得られるこ
とが分かる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム母材成分中に、平均粒径1〜400
    μm、表面積1〜100m2 /gの多孔質の表面形態を
    有するアラミド粒子が含有されていることを特徴とする
    防振ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 アラミド粒子が、レゾルシン・ホルマリ
    ン・ゴムラテックス(RFL)を含む処理剤にて処理さ
    れた粒子である請求項1の防振ゴムゴム組成物。
JP401595A 1995-01-13 1995-01-13 防振ゴム組成物 Pending JPH08188677A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120213A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Teijin Techno Products Ltd 熱寸法安定性に優れた熱可塑性樹脂組成物
US8883909B2 (en) 2011-08-31 2014-11-11 Permawick Company Gelatinous vibration reducing composition and method of making the same
US9265999B2 (en) * 2001-08-27 2016-02-23 Matscitechno Licensing Company Vibration dampening material and method of making same

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