JPH0818819B2 - 新規なフォージャサイト型アルミノシリケート及びその製造方法並びに重質油水素化分解触媒 - Google Patents
新規なフォージャサイト型アルミノシリケート及びその製造方法並びに重質油水素化分解触媒Info
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Description
ート及びその製造方法、並びに重質油水素化分解触媒に
関し、より詳しく言うと、新規な性状を有し、触媒分野
等に好適に利用することができるフォージャサイト型ア
ルミノシリケート及びその実用上有利な製造方法、並び
に、該フォージャサイト型アルミノシリケートを担体成
分とし、重質油を効率よく水素化分解し、灯油、ナフサ
等の白油留分の得率を向上することができるなどの優れ
た触媒特性を有する重質油水素化分解触媒に関する。
に、石油の需要構造が変化し、白油留分が不足し、重質
油が余る傾向にある。そのため、重質油を分解してナフ
サ、灯油、軽油などの白油に転化する技術が開発されつ
つある。こうした技術のうち、水素化分解、水素化精製
などの水素化処理技術は良質な軽質油が得られることか
ら極めて有望である。
が盛んに行われており、特にゼオライト系触媒を用いる
研究や提案が数多くなされてきている。
いると、その高すぎる酸性質ゆえにコーク生成が激し
く、急激な失活が起こる。また、過度の分解によりガス
状炭化水素の生成が著しくなり好ましくない。
して、コーク生成や過度の分解を抑制し、更にそのスチ
ーミングゼオライトに酸処理を行って酸量を調整し、活
性等を改善しようとする方法が提案されている(特開昭
58−147495号公報、特開昭62−297389号公報)。しかし
ながら、そのようにして改善された従来のゼオライト類
も、前記の如き重質油の選択的水素化分解に用いた場
合、触媒寿命、白油留分への選択性及び活性を共に十分
に満足するとは言い難く、また、この場合、酸処理に供
するスチーミングゼオライトの物性や酸処理条件により
活性や寿命等の触媒性能が大きく影響されるため、実用
化には更に改善を要するという問題があった。
し、灯油、ナフサ等の白油留分の得率を向上することが
できるなど実用上著しく有用な水素化分解触媒を提供す
ることにあり、 また、本発明の他の目的は、上記の本発明の水素化分
解触媒の担体成分若しくは調製原料をはじめとし、触媒
分野等に好適に使用することができる、新規な性状を有
するフォージャサイト型アルミノシリケート及びその好
適な製造方法を提供することにある。
素化分解に対して、高い活性及び長い寿命を有し、しか
も灯油、ナフサ等の白油留分の得率にも優れた触媒の開
発を目標に、その触媒の担体若しくはその調製原料とし
てふさわしいゼオライト類の製造方法及び性状について
鋭意研究を重ねた。
解触媒の活性等の触媒特性は、その担体として使用され
るゼオライト類の原料(スチーミングゼオライト)及び
酸処理条件等により大きく異なることが知られている
が、このように、重質油の水素化分解を効率よく行い、
十分な灯油、ナフサ等の白油留分の得率を得るには、分
解活性と水素化能等の触媒特性を最適に制御する必要が
あり、そのためには、まず、それにふさわしい性状を有
する担体を開発する必要がある。
及び性状の原料ゼオライトに種々の条件で酸処理を行っ
て種々性状を有するゼオライト担体を調製し、これらを
担体若しくは担体成分とした各種の触媒の重質油水素化
分解特性と担体ゼオライト及び原料ゼオライトの性状と
の関係について詳細な検討を行った。
ける吸収率、骨格SiO2/Al2O3モル比及び比表面積がそ
れぞれ特定の範囲にあるという特定の性状を有する新規
なゼオライト類(フォージャサイト型アルミノシリケ
ト)が、高い酸性質でありながら、水素化活性金属成分
を分散性よく担持することができ、これに特定の水素化
分解金属成分を担持してなる触媒が、前記目標を満足す
る活性等に優れた水素化分解触媒となることなどを見出
し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
が20%以上で、かつ3560±10cm-1の吸収率Bが5%以上
で、かつA/Bが2以上であり、かつ骨格SiO2/Al2O3モル
比が20〜50の範囲にあり、比表面積が650m2/g以上であ
り、格子定数が24.15〜24.50Å(ただし、調製原料の格
子定数より小さな値である。)の範囲にあることを特徴
とするフォージャサイト型アルミノシリケートを提供す
るものである。
シリケートの好適な製造方法に関する本発明であり、骨
格SiO2/Al2O3モル比が15〜25の範囲にあり、比表面積
が500m2/g以上であり、かつ格子定数が24.36〜24.50Å
の範囲にあるフォージヤサイト型ゼオライトをゼオライ
ト1kgに対して2〜20モルの酸で処理することを特徴と
する前記のフォージャサイト型アルミノシリケートの製
造方法を提供するものである。
シリケートの好適な利用例に関する発明であり、上記の
フォージャサイト型アルミノシリケートを含有する担体
に周期表第VIb族の金属元素及び第VIII族の金属元素を
担持したことを特徴とする重質油水素化分解触媒を提供
するものである。
厚さ約0.1mmの薄膜(ディスク)とし、Self−Support法
により測定し、その定量を3740cm-1の高波数側吸収開始
端を基準(ベースライン)として行って得た値である。
MRにて常法にしたがって測定されたピークの面積を用い
て次式 〔ただし、式中のIsi(nA1)は、Si(nA1)のピーク面
積を表し、nはSi原子に酸素原子を介して結合するA1原
子の数(配位数)を示す。なお、nは0〜4の整数であ
り、各々の配位数に対応するSi(OA1)、Si(1A1)、Si
(2A1)、Si(3A1)及びSi(4A1)のNMRケミカルシフト
は、内部照準をシリコンラバー中のSiとして、それぞれ
−86±3ppm、−80±3ppm、−75±3ppm、−67±3ppm、及
び−61±3ppmを有するものである。〕 によって評価したものである。この測定法によると、通
常の元素分析ではゼオライト骨格にはないアルミナ分を
含めたSiO2/Al2O3モル比が得られるのに対して、ゼオ
ライト骨格中のみのSiO2/Al2O3モル比を定量すること
ができる。
常法にしたがって測定した値である。
定数の値である。
造方法としては、特に制限はないが、通常は、本発明の
方法によって好適に製造することができる。
ルミノシリケートの原料として、骨格SiO2/Al2O3モル
比が15〜25、好ましくは17〜23の範囲にあり、比表面積
が500m2/g以上、好ましくは520m2/g以上であり、かつ格
子定数が24.36〜24.50Å、好ましくは24.37〜24.45Åの
範囲にあるフォージャサイト型ゼオライトを使用する。
トは、スチーミングフォージャサイト型ゼオライト(ス
チーム処理されたフォージャサイト型ゼオライト)、特
に結晶性の高いスチーミングフォージャサイト型ゼオラ
イトであることが望ましい。なお、この種のゼオライト
類においては、一般に、結晶性が高いほど比表面積が大
きく、また比表面積が大きいほど結晶性が高いことが知
られている。
定数が24.50Åを超えると、耐酸性が低く、好ましくな
い形態に結晶が崩壊しやすくなり、一方、格子定数が2
4.36Å未満であると結果として利用すべき酸量そのもの
が少なくなり、十分な水素化分解活性を有する触媒を得
ることが困難となる。
SiO2/Al2O3モル比が、通常4.8以上、好ましくは5.0以
上で、NH4 +イオン交換によりNa2O含量を、通常3.0重量
%以下、好ましくは2.0重量%以下とした各種のフォー
ジャサイト型ゼオライトを常法にしたがって、下記の条
件でスチーム処理することにより得ることができる。
は、通常500〜900℃、好ましくは520〜850℃、処理時間
は、通常0.5〜5時間、好ましくは1.0〜4.5時間程度と
するのが適当であり、また、スチーム分圧としては、通
常1〜100%、好ましくは5〜100%とするのが適当であ
る。なお、使用するゼオライトが保有する水によるセル
フスチーミングも可能である。このスチーミング処理
は、流通式、密閉式等の各種の方式で行うことができ
る。
チーミングフォージャサイト型ゼオライト等のうち前記
特定の性状を有するところの前記原料フォージャサイト
型ゼオライトを酸処理する。
イトの骨格から脱落したアルミナ層などの骨格を構成し
ないアルミナ分はもちろん、更にゼオライト骨格構成部
分として残るアルミニウム(酸化物)の一部を有効に除
去するように行う。ゼオライト骨格中のアルミニウム
(酸化物)はスチーミング等によって脱落させることが
できるが、上記のように酸処理によって過度に脱落、除
去することが重要である。
ルミニウム(酸化物)の一部をも脱落させて除去する点
が、ゼオライト表面に前記特定の新たな性状を形成させ
るのに有効なのである。
前記特定の赤外光波数部(3740±10cm-1)に関わるシラ
ノート基(Si−OH)の含有量を十分に増加することがで
きる。
不必要に崩壊し比表面積が低下することがあり、前記シ
ラノール基(Si−OH)の量も減少し、また、水素化分解
の活性の発現に係るアルミニウムの量も必要以上に減少
してしまう。
の比表面積が650m2/g以上、好ましくは660m2/g以上、前
記シラノール基(Si−OH)に基づくとされる赤外光波数
部(3740±10cm-1)の吸収率Aが20%以上、好ましくは
22%以上でかつ前記活性の発現に関するアルミニウムに
係る活性点(B酸)に帰属されるとされる赤外光波数部
(3560±10cm-1)の吸収率Bが5%以上、好ましくは7
%以上、また、A/Bの吸収率比が2以上、好ましくは2.1
以上となるように適度に行う。
水素化能の最適なバランスが必要とされている。酸量が
多くとも、すなわち単に結晶性が高くとも、反応中に水
素の供給が不足すると、コーク析出が急激におこり、本
来存在する酸が有効に生かされない。一般に水素の供給
は、水素分圧を増大させることにより行われるが、この
水素の供給を容易にするためにはアルミノシリケート上
にシラノール基(3740±10cm-1の吸収)を増加させるこ
とが有効であり、十分な酸量(3560±10cm-1の吸収)
と、水素供給能力の両者が達成されて、本反応に最適な
触媒となる。さらにこの酸処理は骨格のSiO2/Al2O3モ
ル比が20〜50、好ましくは22〜48、また、格子定数が2
4.15〜24.50Å、好ましくは24.20〜24.50Åの範囲にな
るように適度に行う。
ては、次の条件が好適に使用することができる。
温〜100℃、好ましくは30〜90℃、処理時間は、通常0.1
〜12時間、好ましくは0.5〜10時間程度とするのが適当
である。
なく、例えば、塩酸、硝酸、硫酸等の鉱酸類などの無機
酸、酢酸等の有機酸、あるいはこれらの混合物のいずれ
も使用可能である。これらの中でも、特に硝酸などが好
ましい。
は、使用する酸の種類や処理温度等の他の条件によって
異なるので一律に定めることができないが、使用する原
料ゼオライト1kgに対して、通常2〜20モル、好ましく
は2.5〜17.5モル程度とするのが適当である。
よる水洗)を行って付着若しくは吸着した余分の酸を除
去し、必要に応じて適宜乾燥、焼成等の後処理を行う。
これらは、常法にしたがって行えばよい。
ルミノシリケートすなわち本発明のフォージャサイト型
アルミノシリケートを好適に得ることができる。
型アルミノシリケートは、全細孔に占める8〜20Åの細
孔容量割合が、通常20〜50%の範囲内にあるという特徴
を有している。
アルミノシリケートは、特に重質油水素化分解触媒の担
体成分若しくはその調製成分などの種々の触媒材料をは
じめとする各種のゼオライト類利用分野に好適に利用す
ることができる。
る。
イト型アルミノシリケートを含有する担体に周期表第VI
b族の金属成分及び第VIII族の金属成分を担持すること
により得ることができる。
ノシリケートを通常5〜95重量%、好ましくは10〜90重
量%含有するものであれば各種のものとして使用可能で
あるが、通常は、該フォージャサイト型アルミノシリケ
ートと例えばアルミナ、シリカ、チタニア、アルミナ−
ボリア等の無機酸化物との組成物として使用するのが好
ましい。
よく、2種以上を併用してもよい。
て、本発明の重質油水素化分解触媒としての目的を阻害
しない範囲内で、他の成分、例えば、担体若しくは触媒
の物理的強度を向上するためのバインダー成分、あるい
は適度の細孔分布を与える成分を添加してもよい。
たがって適宜成形、乾燥を施して、焼成を行うことが望
ましい。
450〜550℃とするのが適当である。
は、タングステン及びモリブデンが好ましく使用され
る。
及びコバルトが好ましく使用される。
は併用することが必要である。
いし、それぞれ複数のものを併用してもよい。
量に対して、通常3〜24重量%、好ましくは8〜20重量
%とするのが適当であり、第VIII族の金属元素の担持率
としては、触媒全重量に対して、通常0.7〜20重量%、
好ましくは1.5〜8重量%とするのが適当である。
属成分を担持するに際しては、それぞれの金属について
従来の担持触媒の調製に使用される各種の化合物を使用
すればよい。また、単体状金属、合金類も使用可能であ
る。
ば、モリブデン酸、タングステン酸、モリブデン酸アン
モニウム等のモリブデン酸塩、タングステン酸アンモニ
ウム等のタングステン酸塩、モリブデン及び/又はタン
グステン含有ヘテロポリ酸及びそれらの塩、モリブデン
カルボニル、タングステンカルボニル等の各種の錯化合
物などを挙げることができる。これらの中でも、特にモ
リブデン酸アンモニウム、タングステン酸アンモニウム
などが好適に使用することができる。
酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、塩化物等の無機酸塩、
酢酸塩等の有機酸塩、アンミン錯体、カルボニル錯体等
の各種の無機又は有機錯化合物などを挙げることができ
る。これらの中でも、特に硝酸コバルト、硝酸ニッケル
などが好適に使用することができる。
範囲内で、他の金属成分等の添加物を添加してもよい。
等の適当な溶液やスラリーを用いる含浸法(真空含浸法
等を含む。)、共沈法、湿式混練法、吸着法、イオン交
換法、吹き付け法等の湿式担持法、機械的混合法、気相
吸着法、蒸着法、昇華法などを乾式担持法、あるいはこ
れらの組み合わせなど各種の方法が適用可能であるが、
通常は、共沈法、含浸法、混捏法などの常法にしたがっ
て行えばよい。
宜、乾燥、焼成処理を施し、必要に応じて更に還元処理
や予備硫化処理などの活性化又は安定化処理などを施し
て本発明の重質油水素化分解触媒として仕上げることが
できる。なお、これらの各種の処理は、反応に先駆けて
反応器中で行うこともできる。
得ることができる。
解に対して、寿命が長く、活性が高く、しかも灯油、ナ
フサ等の白油留分への選択率が高い優れた触媒であり、
各種の重質油の水素化分解分野、特に灯油、ナフサ等の
白油留分の製造分野に好適に利用することができる。ま
た、この触媒はそのほかの関連する水素化処理などの触
媒又は触媒成分として利用することもできる。
適用される重質油水素化分解の反応条件(重質油を効率
よく水素化分解し、灯油、ナフサ等の白油留分を得率よ
く得るための反応条件)等について説明する。
ができる重質油としては、例えば、常圧蒸留残渣油、減
圧蒸留残渣油、減圧重質軽油、接触分解残渣油、ビスブ
レーキング油、タールサンド油、シェールオイルなどを
挙げることができる。
合物等として併用してもよい。
れている反応条件を含む広範囲の反応条件が適用可能で
あるが、通常は、反応温度を350〜450℃、反応圧力を50
〜200kg/cm2、供給する水素ガスと原料油の割合〔H2/oi
1〕を500〜5,000Nm3/k1、LHSVを0.1〜10hr-1程度はする
のが好ましい。
床、移動床、懸濁床などによる連続流通法、半連続法、
回分法等あるいはこれらを組み合わせた方式などいずれ
も可能であるが、通常は固定床等による連続流通法が好
適に使用することができる。
ができるが、必要に応じて、2段以上の多段反応法によ
り行ってもよい。
で、例えば、窒素ガス、アルゴン、ヘリウムなどの不活
性ガスやスチーム等のほかのガス成分の共存下で行うこ
ともできる。
して、灯油、ナフサ等の白油留分の得率を向上させるこ
とができる。
ガス等の軽質な留分等の各種留分は、適宜常法にしたが
って分離・精製することができる。
に応じて、適宜反応系にリサイクルしてもよい。
り返し反応に利用することができる。
に説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。
オライト1,000gをロータリーキルン内に投入し、700
℃、3時間セルフスチーミング処理を行い、スチーミン
グゼオライトA(以下、これをSTMゼオライトAと称
す。)を得た。このSTMゼオライトAの物性は第1表に
示す。
濁させ、攪拌下で75℃にし、10重量%濃度硝酸水溶液4,
677gを30分かけて添加した。添加終了後、30分間、75℃
に保持した後、濾過し、得られた固体分を20倍量の温水
にて洗浄し、次いで乾燥して目的とするフォージャサイ
ト型アルミノシリケート(以下、これをアルミノシリケ
ートAと称す。)を得た。このアルミノシリケートAの
物性は第1表に示す。
189gイオン交換水50ccに加えて混練し、混練物を湿式押
出成形に適する水分量に調湿し、成形圧30kg/cm2で直径
1mm、長さ3mmに成形した。この成形物を、120℃で3時
間乾燥後、500℃で3時間、空気焼成を行い、アルミノ
シリケートA含量65重量%のアルミノシリケートアルミ
ナ担体を得た。
H4)6Mo7O24・4H2O74.8gを含む水溶液45mlを加えて真空
含浸させた後、90℃で3時間乾燥し、次いで500℃で5
時間焼成し、ペレット状の触媒を得た。なお、この触媒
におけるコバルト含量は、CoOに換算して4重量%、モ
リブデン含量はMoO3に換算して10重量%であった。
圧固定床流通式反応器に充填し、常法にしたがって予備
硫化した後、反応温度400℃、LHSV=0.3hr-1、水素分圧
135kg/cm2、H2/oi1比=2,000Nm3/lの条件で、クウェー
ト常圧残渣油〔比重0.9770(15/4℃)、343+℃留分(沸
点343℃以上の留分。以下同様。)97vol.%、イオウ分
(Sとして)4.2重量%〕を通油し、水素化分解反応を
行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
使用量を2,254gとした以外は、実施例1のと同様の操
作によりアルミノシリケート(以下、これをアルミノシ
リケートBと称する)を得た。このアルミノシリケート
Bの物性を第1表に示す。
ートBを用いた以外は実施例1のと同様の操作により
アルミノシリケートB含有触媒を得た。
ミノシリケートB含有触媒を用いた以外は実施例1の
と同様の操作により水素化分解を行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
外は、実施例1のと同様の操作によりスチーミングゼ
オライト(以下、これをSTMゼオライトBと称す。)を
得た。このSTMゼオライトBの物性を第1表に示す。
いた以外は、実施例1のと同様にしてアルミノシリケ
ート(以下、これをアルミノシリケートCと称す。)を
得た。このアルミノシリケートCの物性を第1表に示
す。
ートCを用いた以外は、実施例1のと同様の操作によ
りアルミノシリケートC含有触媒を得た。
ミノシリケートC含有触媒を用いた以外は、実施例1の
と同様の操作により水素化分解反応を行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
使用量を6,930gとした以外は実施例1のと同様の操作
によりアルミノシリケート(以下、これをアルミノシリ
ケートDと称す。)を得た。このアルミノシリケートD
の物性を第1表に示す。
ートDを用いた以外は、実施例1のと同様の操作によ
りアルミノシリケートD含有触媒を得た。
ミノシリケートD含有触媒を用いた以外は、実施例1の
と同様の操作により水素化分解反応を行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
オライト1,000gをロータリーキルン内に投入し、780
℃、3時間セルフスチーミング処理を行い、スチーミン
グゼオライト(以下、これをSTMゼオライトCと称
す。)を得た。このSTMゼオライトCの物性は第1表に
示す。
いた以外は、実施例1のと同様にしてアルミノシリケ
ート(以下、これをアルミノシリケートEと称す。)を
得た。このアルミノシリケートEの物性を第1表に示
す。
ートEを用いた以外は、実施例1のと同様の操作によ
りアルミノシリケートE含有触媒を得た。
ミノシリケートE含有触媒を用いた以外は実施例1の
と同様の操作により水素化分解反応を行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
使用量を490gとした以外は実施例1のと同様の操作に
よりアルミノシリケートFを得た。
ートFを用いた以外は実施例1のと同様の操作により
アルミノシリケートF含有触媒を得た。
ノシリケートF含有触媒を用いた以外は実施例1のと
同様の操作により水素化分解反応を行った。
油留分の得率、ガス留分の得率及び脱硫率を第2表に示
す。
ルミノシリケートを触媒成分として使用しているので、
重質油を効率よく水素化分解し、灯油、ナフサ等の白油
留分の得率を向上することができるなど実用状著しく有
用な重質油水素化分解触媒を提供することができる。
分解触媒の担体成分若しくは調製原料をはじめとし、触
媒分野等に好適に使用することができる、新規な性状を
有するフォージャサイト型アルミノシリケート及びその
好適な製造方法を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】赤外光3740±10cm-1の吸収率Aが20%以上
で、かつ3560±10cm-1の吸収率Bが5%以上で、かつA/
Bが2以上であり、かつ骨格SiO2/Al2O3モル比が20〜50
の範囲にあり、比表面積が650m2/g以上であり、格子定
数が24.15〜24.50Å(ただし、調製原料の格子定数より
小さな値である。)の範囲にあることを特徴とする新規
なフォージャサイト型アルミノシリケート。 - 【請求項2】骨格SiO2/Al2O3モル比が15〜25の範囲に
あり、比表面積が500m2/g以上であり、かつ格子定数が2
4.36〜24.50Åの範囲にあるフォージャサイト型ゼオラ
イトをゼオライト1kgに対して2〜20モルの酸で処理す
ることを特徴とする請求項1記載のフォージャサイト型
アルミノシリケートの製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載のフォージャサイト型アルミ
ノシリケートを含有する担体に周期表第VIb族の金属元
素及び第VIII族の金属元素を担持したことを特徴とする
重質油水素化分解触媒。
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