JPH08188118A - シートベルト用締付装置 - Google Patents

シートベルト用締付装置

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Publication number
JPH08188118A
JPH08188118A JP7151905A JP15190595A JPH08188118A JP H08188118 A JPH08188118 A JP H08188118A JP 7151905 A JP7151905 A JP 7151905A JP 15190595 A JP15190595 A JP 15190595A JP H08188118 A JPH08188118 A JP H08188118A
Authority
JP
Japan
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mass body
trigger lever
lock arm
seat belt
tightening device
Prior art date
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Pending
Application number
JP7151905A
Other languages
English (en)
Inventor
Juji Kojima
銃二 小島
Kichiji Kitamura
吉治 北村
Koichi Yamamuro
康一 山室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
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Priority to US08/555,814 priority patent/US5782492A/en
Priority to GB9523021A priority patent/GB2294866B/en
Publication of JPH08188118A publication Critical patent/JPH08188118A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/195Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
    • B60R22/1958Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type characterised by spring actuators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単かつコンパクトで作動速度が早い
機械式のシートベルト用締付装置を提供することが主た
る目的である。 【構成】 ベースブラケット11にロックアーム13が
回転自在に設けられている。ロックアーム13の先端部
の軸部46にラチェット14が回転自在に設けられてい
る。ラチェット14の先端爪部56はベースブラケット
11の逆止歯31に係合可能な形状である。ロックアー
ム13の基部に設けたストッパー壁41にトリガレバー
16の係止部80が当接することにより、ロックアーム
13の回転を止めている。トリガレバー16の回転中心
はロックアーム13とトリガレバー16との係合部Kよ
りも上方に位置している。トリガレバー16の先端部7
0は質量体17の上面に支持される。質量体17には、
質量体17が所定量前進した時にトリガレバー16の先
端部70を入り込ませる凹部71が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の乗物
用シートに使われるシートベルト用締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトを備えた自動車用シートに
おいて、通常の運転時に窮屈感をなくすためにシートベ
ルトは多少たるんだ状態で装着される。そして衝突の際
にシートベルトのたるみを瞬間的に吸収させる目的で、
プリテンショナーあるいはプリローダと称されるシート
ベルト用締付装置が使用される場合がある。
【0003】上記締付装置は火薬式と機械式に大別され
る。火薬式は作動速度が早い反面、点火系や衝突検知セ
ンサなどに高精度が要求され、構造も複雑になり、コス
トが高いという問題がある。これに対し従来の機械式の
ものは、作動速度が遅いという問題があるが、コストな
どの点で一般車両に普及させる上で有利であると考えら
れる。
【0004】例えば特開平4−317839号公報に記
載されている機械式の締付装置は、衝突時の減加速度を
質量体によって検出し、この質量体が所定量前進した時
に、トリガ機構が作動することにより、圧縮コイルばね
の弾力によってワイヤロープを牽引し、このワイヤロー
プを介してシートベルトのたるみを取る方向にシートベ
ルトを引っ張るように構成している。そしてシートベル
トが最大に引かれた位置でラチェット部材が逆止歯に噛
合うことにより、シートベルトが固定されて乗員が拘束
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術の場合、
質量体とラチェット部材との間にワイヤロープが介在す
るが、ワイヤロープはそれ自体に多少の弛みがあるた
め、質量体が減加速度によって移動し始めてからシート
ベルトが引かれるまでにかなりの遅れが生じる。このた
めシートベルトのたるみが十分に吸収される前に、衝突
の慣性力によって乗員が前方に移動してしまう。また、
上記先行技術の場合、ワイヤロープを円弧状ガイド等の
方向変換機構を経由して張り渡す必要があるため、ワイ
ヤロープが引かれた時にきわめて大きな摩擦力が生じ、
ワイヤロープが円滑に動くことができないという問題も
ある。
【0006】また上記公知技術のように圧縮コイルばね
によってワイヤロープを引くものでは、ワイヤロープを
最大に引いたストローク終端付近において圧縮コイルば
ねの撓みが極端に小さくなり、反発荷重が著しく減少す
ることによってワイヤロープを引く力が不足するように
なる。この問題を解決するには、かなり長い圧縮コイル
ばねが必要となり、締付装置全体が大形化する原因とな
る。従って本発明の目的は、作動速度が早く、小形でか
つ衝突時に確実に作動できるようなシートベルト用締付
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明の締付装置は、乗物のシートベルト
支持構造体側に固定されるベースブラケットと、ベース
ブラケットに設けられた水平方向の主軸に固定されかつ
先端部にシートベルト側の部材が接続されるとともに上
記シートベルトを引かない第1の位置からシートベルト
を引く第2の位置にわたって回動自在なロックアーム
と、上記ロックアームを上記第2の位置の方向に付勢す
るねじりばねと、上記ベースブラケットに設けられかつ
所定位置から前方に向って移動可能な質量体と、上記質
量体が上記所定位置にある時には上記質量体に支持され
かつ上記ロックアームのストッパー壁と係合することに
より上記ロックアームを上記第1の位置に保持しかつ上
記質量体が衝突により前方に移動した状態において上記
ストッパー壁との係合が外れる位置に変位することによ
り上記ロックアームが上記第2の位置の方向に回転する
ことを許容するトリガレバーと、上記ベースブラケット
に上記主軸を中心とする円弧に沿って設けられた逆止歯
と、上記ロックアームの先端部に設けられた軸部を中心
に回転自在でかつ上記逆止歯に係合可能な先端爪部を有
するとともに上記ロックアームが上記第1の位置から第
2の位置の方向に回動する時には上記先端爪部が上記ロ
ックアームの回動方向後ろ側を向きかつ上記ロックアー
ムが逆方向に回動する時には上記先端爪部が上記逆止歯
と噛合う方向を向くラチェットとを具備している。
【0008】
【作用】通常時には質量体が所定位置に止っており、ト
リガレバーがストッパー壁と係合することによって、ロ
ックアームが第1の位置に保持されている。衝突による
一定値以上の減加速度が質量体に作用すると、質量体が
前方に移動することによりトリガレバーが質量体から外
れるとともに、トリガレバーとストッパー壁との係合が
外れることにより、ねじりばねの弾力によってロックア
ームが第2の位置の方向に勢いよく回動する。
【0009】このロックアーム回動時、ラチェットはそ
の先端爪部がロックアームの回動方向に対して後ろ側を
向いた姿勢となって移動するため、ラチェットは逆止歯
に噛合うことなく、第2の位置に向って移動する。ロッ
クアームにはシートベルト側の部材が接続されているか
ら、ロックアームが第2の位置の方向に移動することに
よってシートベルトのたるみがとれて乗員が拘束され
る。
【0010】衝突後の慣性力によって乗員が前方に移動
し、シートベルトが引かれると、ロックアームが逆方向
(第1の位置の方向)に回動しようとするため、今度は
ラチェットの先端爪部が遠心力によって逆止歯に噛合う
方向に首を振り、逆止歯と噛合う。こうしてロックアー
ムが固定されるため、このシートベルトはたるみを吸収
したまま乗員を拘束することができる。
【0011】請求項2に記載したような渦巻きばねを採
用すれば、蓄えることのできる弾性エネルギーがコイル
ばね等に比べて大きく、ロックアームの回動範囲の全体
にわたって大きなベルト引き力を発揮させることができ
る。
【0012】請求項3に記載したように、ねじりばねの
弾力の一部を利用してトリガレバーを質量体に押付ける
ような構成にすれば、トリガレバー付勢用のばねを別途
に設ける必要がなくなり、構造の簡略化と部品数の削減
および作動信頼性の向上が図れる。
【0013】請求項4のようにラチェットに回り止め用
の凸部を設ければ、シートベルト側から大きな引っ張り
荷重が加わっても、ラチェットが逆止歯に噛み合ったま
ま逆止歯を乗り上げるような回転を生じることを防止す
る上できわめて有効である。また請求項5のようなばね
を設ければ、車両の走行中の振動などによって質量体が
前方に移動してしまうことを防止できる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図8を参照して説明する。図1に示すシートベルト用
締付装置10は、ベースブラケット11と、このベース
ブラケット11に回転自在に設けられた水平方向の主軸
12と、主軸12に固定されたロックアーム13と、ロ
ックアーム13に設けられたラチェット14と、主軸1
2の周りに巻かれたねじりばね15と、トリガレバー1
6と、質量体17などを備えて構成されている。
【0015】ベースブラケット11は、自動車等の乗り
物のボディあるいはシートフレーム等のシートベルト支
持構造体側に固定されるものであり、固定用のボルト等
を挿通させるための孔20が設けられている。このベー
スブラケット11は厚手の鋼板のプレス成形品であり、
図2等に示されるように垂直方向に立上がる主フレーム
部21と、主フレーム部21の底部から図示左側にL状
に立上がるサブフレーム22と、主フレーム部21の右
側にコ字状に折曲された前後一対のウエイト保持部2
3,24とを備えている。
【0016】主フレーム部21には、主軸12を中心と
する円弧に沿う長孔(円弧状スリット)30が設けられ
ている。そしてこの円弧状長孔30の外側内周縁に、鋸
歯状の逆止歯31が長孔30の長手方向に沿って形成さ
れている。逆止歯31は、下記ラチェット14の先端爪
部56が噛合うことのできる形状に作られており、ラチ
ェット14が図8中の矢印R方向に移動しようとする力
に対してラチェット14の移動を確実に阻止できるよう
になっている。
【0017】図4に示すように、主軸12は、主フレー
ム部21に設けられた軸受孔35とサブフレーム22に
設けられた軸受孔36とに挿入された状態で、ベースブ
ラケット11に回転自在に支持されている。主軸12の
一端側に、ロックアーム13が溶接等によって固定され
ている。主軸12の他端側にスリット37が設けられて
いるとともに、Cリング等の止め輪38を装着するため
の環状溝39が設けられている。止め輪38は、主軸1
2が軸受孔35,36から抜けることを阻止している。
【0018】ロックアーム13の基部の底面側に、スト
ッパー壁41が設けられている。このストッパー壁41
は主軸12の径方向に突出し、トリガレバー16に対向
している。ロックアーム13の先端部45に軸部46が
溶接等によって固定されており、この軸部46に、シー
トベルト側の部材47の一例としてのバックル・ストー
クの端部48が固定されるようになっている。図示例の
場合、シートベルト側の部材47の端部48に設けられ
た孔50に軸部46を挿入し、ナット51によって固定
する構造を採用している。
【0019】上記軸部46に、ラチェット14が回転自
在に取付けられている。このラチェット14は、ロック
アーム13とプレート55との間に挟まれるようにして
円弧状長孔30の内側に収容されている。しかもこのラ
チェット14は、図1に示すように先端爪部56が長孔
30の上端側(シートベルト側の部材47の方向)を向
いた姿勢で長孔30に収まっている。
【0020】上記ラチェット14は、長孔30の内部を
この長孔30の円弧に沿って移動できるため、ロックア
ーム13は図1に示す第1の位置から、図6に2点鎖線
で示す第2の位置にわたって回動自在である。ラチェッ
ト14の材質は熱処理された鋼などである。ラチェット
14の重心は、軸部46の中心よりも先端爪部56側に
偏った位置にある。先端爪部56は、ロックアーム13
が前記第1の位置から第2の位置に向って動く際に回動
方向後ろ側を向いている。
【0021】ねじりばね15の一例は渦巻きばねであ
る。このねじりばね15は、コイルばねに比べて所定の
荷重域において撓みを大きくとることができ、蓄えるこ
とのできる弾性エネルギーが大きいため、ロックアーム
13を長い回動ストロークにわたって付勢する必要のあ
るコンパクトな付勢手段として適している。
【0022】但しこのねじりばね15は、場合によって
は渦巻きばね以外に、トーションバー、ねじりコイルば
ねなど、要するに反発荷重によってトルクを発生するも
のであれば適用できる。ねじりばね15の一例は、図1
に示す第1の位置において例えば100kgf前後のト
ルクを生じるようなばね定数のものが使用される。
【0023】図示例のねじりばね15の外周側の端部
(外端)60は、ばね受けを兼ねた軸61に係止されて
いる。この軸61は主フレーム部21とサブフレーム2
2とに架け渡され、止め輪62によって抜け止めがなさ
れている。図3等に示されるように、ねじりばね15の
内周側の端部(内端)63は、主軸12のスリット37
に入り込ませることにより、主軸12に固定されてい
る。
【0024】従ってこのねじりばね15は、ロックアー
ム13を図6中の矢印F方向に回動させるトルクを生じ
る。しかもこのねじりばね15は、ロックアーム13が
前記第2の位置付近まで回動降下しても、シートベルト
側の部材47を強く引くに足る反発荷重を残しておくこ
とができるように、巻締め方向に十分撓ませた状態で主
軸12のスリット37と軸61に係止させられている。
【0025】質量体17は、例えば鉛や鉄などの比較的
比重の大きい材料からなる。この質量体17は、ウエイ
ト保持部23,24によって、図1に示す所定位置か
ら、前方(車両の進行方向)に移動できるように保持さ
れている。図示例の質量体17はおおむね直方体であ
り、その上面に、トリガレバー16の先端部70を入れ
ることのできる大きさの凹部71が形成されている。
【0026】質量体17の後端側には、ベースブラケッ
ト11の一部を曲げることによってウエイト止め部72
が設けられており、このウエイト止め部72によって、
質量体17の後方への位置が規制されている。なお、質
量体17は、必要に応じて、適宜の弾性部材によって、
図1の位置に止めるようにしておいてもよい。
【0027】トリガレバー16は、ベースブラケット1
1に設けられた水平方向の軸61によって回動自在に支
持されている。この軸61の中心は、ロックアーム13
とトリガレバー16との係合部Kよりも上方に距離H
(図1参照)だけオフセットした位置に設けられてい
る。トリガレバー16の先端部70は、ロックアーム1
3の基部の下面側に向って延出しており、先端部70が
質量体17の上面に接触可能としている。
【0028】上記トリガレバー16の係止部80は、ロ
ックアーム13のストッパー壁41と対向しており、ト
リガレバー16の先端部70が質量体17の上面に接し
た状態においてストッパー壁41を受け止めることによ
り、ロックアーム13を前記第1の位置に保持できるよ
うにしている。
【0029】図5に拡大して示すように、ストッパー壁
41が前記ねじりばね15のトルクによってトリガレバ
ー16の係止部80に向って荷重P1の力で押されてい
る時、両者の係合部Kにおいて、トリガレバー16の回
転方向に沿う分力P2と、質量体17に対して垂直方向
の分力P3が生じる。このような構成であれば、ねじり
ばね15の弾性エネルギーの一部を、トリガレバー16
を質量体17に押付けるための付勢手段として利用する
ことができ、トリガレバー付勢用のばねを別途に必要と
しない。このため、部品数を削減でき、しかも作動信頼
性を向上させることができる。なお、必要に応じて、図
示しない補助ばね等により、トリガレバー16を質量体
17に向って付勢してもよい。
【0030】上記のようにしてトリガレバー16の先端
部70が質量体17を押さえているため、通常の走行程
度で生じる減加速度や坂道程度では質量体17が前方に
移動しないようになっている。なお、質量体17の上面
に、トリガレバー16の先端部70がある程度入り込め
るような浅い窪みなどの仮止め部を設けることによっ
て、ある程度の力で質量体17を所定位置に止めておく
ことができるように構成してもよい。
【0031】上記構成のシートベルト用締付装置10
は、通常の車両走行時には質量体17が図1に示す所定
位置にあり、トリガレバー16がストッパー壁41と係
合しているため、ロックアーム13が第1の位置に保持
されている。万一の衝突によって、所定値を越える減加
速度が質量体17に作用すると、図6に示されるように
質量体17が前方(矢印f方向)に移動することによ
り、トリガレバー16の先端部70が質量体17の凹部
71に入り込む。
【0032】このためトリガレバー16とストッパー壁
41との係合が外れ、ロックアーム13はねじりばね1
5の弾力によって勢いよく第2の位置の方向(矢印F方
向)に回動降下する。この場合、ラチェット14の重心
位置が軸部46よりも先端爪部56側に偏っているた
め、ロックアーム13が矢印F方向に勢いよく回動する
と、先端爪部56は回動方向後ろ側を向いた姿勢のま
ま、逆止歯31に引っ掛かることなく上記方向に移動す
る。こうしてシートベルト側の部材47が強く引かれ、
シートベルトのたるみが吸収されて乗員が拘束される。
【0033】衝突後の慣性力によって乗員が前方に移動
し始めると、シートベルトが引っ張られることにより、
ロックアーム13が逆の方向(図8中の矢印R方向)に
移動する。この時に生じる遠心力によって、ラチェット
14は先端爪部56を逆止歯31に向ける方向に瞬時に
回動し、ラチェット14が逆止歯31に噛合う。このた
め、ロックアーム13がそれ以上矢印R方向に回動する
ことが阻止され、シートベルト側の部材47が固定され
ることによって、シートベルトが緊張した状態のまま乗
員が拘束される。
【0034】図9から図11に本発明の他の実施例が示
されている。この実施例は、以下に述べるようにベース
ブラケット11とロックアーム13およびラチェット1
4が前記実施例と異なっている。それ以外の構成と作用
は前記実施例と同様であるから、前記実施例と共通の箇
所に同一符号を付して説明は省略する。
【0035】図9に示すように、ベースブラケット11
の外周側に、主軸12を中心とする円弧上に逆止歯31
が設けられている。図10に示すように、ロックアーム
13は図示右側に位置する主アーム13aと、左側に位
置する補助アーム13bとからなる。主アーム13aと
補助アーム13bは互いに平行に設けられている。主ア
ーム13aと補助アーム13bの各基部は、それぞれ主
軸12に固定されている。主アーム13aと補助アーム
13bの先端部に、シートベルト側の部材47を固定す
るための軸部46が設けられている。
【0036】このような実施例(図9〜図11)は、軸
部46の両端側が主アーム13aと補助アーム13bと
によって支持されるため強度が高まり、しかもシートベ
ルト側の部材47から大きな引っ張り荷重が入力されて
も、軸部46やロックアーム13に曲げ力が働くことを
回避でき、軸部46やロックアーム13の強度を高める
上で更に効果的である。
【0037】また、図11に示すように、ラチェット1
4が必要以上に回転することを防止するために、ラチェ
ット14に前側の凸部14aと後側の凸部14bが設け
られている。後側の凸部14bは、衝突の瞬間にトリガ
レバー16と質量体17との係合が外れることによって
ロックアーム13がねじりばね15の弾力によって後方
(第2の位置の方向)に回動する際に、ラチェット14
が矢印A方向に必要以上に回転することを阻止する機能
を果たす。
【0038】前側の凸部14aは、衝突の瞬間から短時
間経過して乗員が前方に移動し始めることによりシート
ベルト側の部材47が前方に強く引っ張られたときに、
爪部56が逆止歯31に噛み合ったまま更に前方に移動
しようとしてラチェット14が逆止歯31を乗り上げる
方向(矢印B方向)に回転してしまうことを阻止する機
能を果たす。
【0039】図12と図13に示すトリガレバー16
は、ねじりばね等のトルク発生用のばね90によって、
トリガレバー16の先端部70を質量体17に向かって
常時付勢している。トリガレバー16の基部は、ベース
ブラケット11に設けられた軸61aによって回転自在
に支持されている。このためこの変形例では、トリガレ
バー16の回転中心(軸61a)をロックアーム13と
トリガレバー16との係合部Kよりも上方にオフセット
させなくても、レバー先端部70を質量体17に押付け
ることができる。
【0040】言い換えると、この変形例の場合にはトリ
ガレバー16の軸61aを上記係合部Kと同一高さ、あ
るいは係合部Kよりも低い位置に設けることが可能であ
り、トリガレバー16のレイアウトの自由度が広がる。
図示例の場合、トリガレバー16の軸61aとは別の位
置に設けた軸61bに、ねじりばね15の外端60を係
止させている。上記以外の構成と作用・効果は前記実施
例(図1〜図8)と実質的に共通であるから、前記実施
例と共通の箇所に同一符号を付して説明は省略する。
【0041】図14から図16に示した本発明の他の実
施例は、質量体17をベースブラケット11の底部の内
側に収容することによって、装置10の薄形化を可能と
している。この実施例のベースブラケット11は、主フ
レーム部21と、この主フレーム部21とほぼ平行に立
上がるサブフレーム22とを有する二重フレーム構造で
あり、主フレーム部21の下部とサブフレーム22の下
部との間に質量体17が収容されている。
【0042】この場合、トリガレバー16は前記実施例
と同様にベースブラケット11の外側にあるため、図1
6等に示すようにベースブラケット11に貫通孔95を
設けるとともに、トリガレバー16の先端部70を貫通
孔95を通じてベースブラケット11の内側に突出さ
せ、レバー先端部70を質量体17の上面に位置させて
いる。そしてレバー先端部70と質量体17との間に回
転自在なローラ96を設けることにより、衝突時(質量
体17を前方に移動させる急激な減加速度が加わった
時)に、質量体17とレバー先端部70との係合が容易
に外れるようにしている。上記ローラ96は、質量体1
7の後端上面のコーナー部分に形成した段状の切欠凹部
97に乗っている。
【0043】また図14に示すように、質量体17の下
面と主フレーム部21の底面21aとの間に、回転自在
なローラ98を設けることによって、衝突時における質
量体17の応答性を高めている。従ってこの場合には、
衝突時以外に質量体17が前方に移動することを防ぐた
めに、質量体17の前面とベースブラケット11のばね
受け部99との間にコイルばね100を圧縮した状態で
設け、質量体17を常時後方に付勢することによって、
衝突時以外は質量体17を所定位置に保持するようにし
ている。
【0044】図17から図19に示す実施例では、ベー
スブラケット11に主軸12を固定し、この主軸12に
対しロックアーム13を回転自在に設けている。そして
ねじりばね15の外側の端部60をバックルストーク固
定用の軸部46に係止するとともに、ねじりばね15の
内側の端部63を主軸12のスリット37に挿入し、座
金105とボルト106によって端部63を主軸12に
固定している。このためロックアーム13は、ねじりば
ね15によって、図18において反時計回り方向に付勢
される。
【0045】更にこの実施例(図17〜図19)のロッ
クアーム13は、図19において右側に位置する主アー
ム13aと、左側に位置する補助アーム13bとからな
り、ダブルプレート構造をなしている。これら主アーム
13aと補助アーム13bは互いにほぼ平行であって、
主アーム13aと補助アーム13bの先端側に、バック
ルストーク固定用の軸部46がナット107によって固
定されている。この場合、2本のア−ム13a,13b
によってシートベルト側の部材47の引っ張り荷重を支
持するため強度が高いものである。なお前記実施例(図
9)と共通の箇所には共通符号を付して説明は省略す
る。
【0046】図20および図21に示す質量体17は、
機械加工の容易化を図るために円柱状のものを採用して
いる。この質量体17には、長さ方向中間部に周方向に
連続する溝110が設けられている。この溝110の上
部の前側の縁の上に、トリガレバー16の先端部70が
接している。この場合、溝110や質量体17の外周
は、旋盤によって容易に機械加工できる。なお、前記実
施例(図1〜図9)と共通の箇所に前記実施例と共通の
符号を付して説明は省略する。
【0047】図22および図23に示す実施例では、ト
リガレバー16の先端部70と質量体17との間に回転
自在なローラ120を設けるとともに、レバー先端部7
0とロックアーム13のストッパ壁41との間にも回転
自在なローラ121を設けている。質量体17には、凹
部71の前側の縁に浅い窪み122を設け、この窪み1
22にローラ120を乗せている。また、レバー先端部
70の端末70aをローラ120の後側で下方に円弧状
に少し延ばすことにより、ローラ120が端末70aよ
りも後方に移動しないように保持している。トリガレバ
ー16とロックアーム13との間には、レバー先端部7
0が少し上昇できる広さの隙間133が確保されてい
る。
【0048】また、質量体17の下面とウエイト保持部
23,24の底面23a,24aとの間にも回転自在な
ローラ135が設けられていて、衝突時(質量体17を
前方に移動させる急激な減加速度が加わった時)に質量
体17を前方に移動させやすくしている。このローラ1
35は、図23に一部を拡大して示すように、質量体1
7の下面に設けた切欠き段部140とベースブラケット
11の底面24aに設けた凸状の段部141との間に挟
まれるようにして保持されている。これらのローラ12
0,121,135を設けることにより、衝突時の減加
速度に対する質量体17とトリガレバー16の作動応答
性を高めることができる。段部140,141は、質量
体17が所定位置から後方に移動することを防ぐための
後退防止手段を構成するものである。
【0049】また、衝突時以外に質量体17が前方に移
動することを防ぐために、図24に示したように、質量
体17の前面側に、前記実施例(図14)で説明したも
のと同様のばね100を設けることにより、質量体17
を後方に付勢してもよい。
【0050】図25に示すトリガレバー16の変形例
は、トリガレバー16の先端側に延長部16aを設け、
この延長部16aの先端部70を質量体17の後端まで
延ばしている。そして図14に示した実施例と同様、質
量体17の後端部上面のコーナー部分に設けた浅い凹部
97にローラ96を乗せ、かつ、ローラ96の上にトリ
ガレバー16の先端部70を乗せている。また、レバー
先端部70の端末70aをローラ96の後側で下方に突
き出る形状とすることにより、ローラ96が端末70a
よりも後側に移動することを防いでいる。このような構
造を採用すれば、質量体17の前後方向の寸法が長くて
も、図22等に示すような凹部71を形成するための溝
加工が不要となり、加工コストが安くなる。
【0051】図26に示す実施例の場合、ベースブラケ
ット11に車輪状のローラ150を軸151によって回
転自在に設け、このローラ150によって質量体17を
ウエイト保持部23,24の底面23a,24aに移動
自在に支持することにより、衝突時に質量体17を前方
に移動させやすくしている。
【0052】図27に示した実施例では、質量体17の
下面が接するウエイト保持部23,24の底面23a,
24aに、フッ素樹脂等の摩擦係数の小さい合成樹脂製
のシート状の低摩擦部材160を設けることによって、
衝突時に質量体17を前方に移動させやすくしている。
【0053】図28に示した質量体17の変形例は、ト
リガレバー16の先端部70と接する位置に、浅く窪ん
だ凹状傾斜面170を設けている。この凹状傾斜面17
0は後側が少し高くなっており、この傾斜面170の低
い側にレバー先端部70を接触させることによって、質
量体17が衝突時以外に前方に移動することを防いでい
る。またトリガレバー16とロックアーム13との間に
は、トリガレバー16が傾斜面170の後端170aの
高さ相当分を上昇することができるように、傾斜面17
0の前後の高低差hよりも広い隙間133が確保されて
いる。
【0054】図29に示した変形例は、トリガレバー1
6の先端部70と質量体17との間に回転自在なローラ
120を設けるとともに、先端部70とロックアーム1
3のストッパー壁41との間にも回転自在なローラ12
1を設けている。質量体17には、凹部71の手前側
に、図28と同様に後ろ側が高くなるように傾斜した浅
い凹状傾斜面170が設けられていて、この凹状傾斜面
170にローラ120を接触させている。また、レバー
先端部70の端末70aを、ローラ120の後側で下方
に少し延ばすことにより、ローラ120がレバー端末7
0aの後方に移動することを防いでいる。トリガレバー
16とロックアーム13との間に、トリガレバー16が
上記傾斜面170の後端170aの高さ相当を上昇でき
るように、傾斜面170の前後の高低差hよりも広い隙
間133が確保されている。このように後ろ上がりの傾
斜面170を設けたことにより、衝突時以外は質量体1
7を所定位置に確実に保持することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、コンパクトでかつ簡単
な構成でありながら、ワイヤケーブルを用いた機械式プ
リテンショナのような弛みの発生や過大な摩擦力あるい
は作動の遅れが無く、作動速度が早く、作動信頼性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシートベルト用締付装
置の側面図。
【図2】図1に示された締付装置の正面図。
【図3】図1に示された締付装置を裏側から見た側面
図。
【図4】図1中のIV-IV 線に沿う断面図。
【図5】図1に示された締付装置のトリガレバー先端部
付近の拡大図。
【図6】図1に示された締付装置の作動状態を示す側面
図。
【図7】図1に示された締付装置の作動状態を示す装置
の一部の拡大図。
【図8】図1に示された締付装置においてラチェットが
逆止歯に噛合った状態を示す装置の一部の側面図。
【図9】本発明の他の実施例を示すシートベルト用締付
装置の側面図。
【図10】図9に示された締付装置の正面図。
【図11】図9に示された締付装置のラチェット部分の
側面図。
【図12】トリガレバーにばねを設けた変形例を示すシ
ートベルト用締付装置の一部の側面図。
【図13】図12に示された装置の一部を図12中のC
方向から見た正面図。
【図14】質量体をベースブラケットの内側に設けた例
を示すシートベルト用締付装置の一部の側面図。
【図15】図14に示された締付装置の一部の正面図。
【図16】図14中のD−D線に沿う断面図。
【図17】ラチェットの変形例を示すシートベルト用締
付装置の一部の正面図。
【図18】図17に示された締付装置の一部を裏側から
見た側面図。
【図19】図18中のE−E線に沿う断面図。
【図20】質量体の変形例を示すシートベルト用締付装
置の一部の側面図。
【図21】図20に示された締付装置の一部の正面図。
【図22】トリガレバーの先端部にローラを設けた例を
示すシートベルト用締付装置の一部の断面図。
【図23】図22に示された締付装置の一部を拡大して
示す断面図。
【図24】質量体にばねを設けた変形例を示す締付装置
の一部の断面図。
【図25】トリガレバーの変形例を示す断面図。
【図26】質量体を車輪状ローラによって支持した例を
示す締付装置の一部の断面図。
【図27】質量体を低摩擦部材によって支持した例を示
す締付装置の一部の断面図。
【図28】質量体に傾斜した凹部を設けた変形例を示す
側面図。
【図29】質量体に傾斜した凹部とローラを設けた変形
例を示す側面図。
【符号の説明】
10…シートベルト用締付装置 11…ベースブラケット 12…主軸 13…ロックアーム 14…ラチェット 15…ねじりばね 16…トリガレバー 17…質量体 31…逆止歯 41…ストッパー壁 46…軸部 47…シートベルト側の部材 56…先端爪部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗物のシートベルト支持構造体側に固定さ
    れるベースブラケットと、 上記ベースブラケットに設けられた水平方向の主軸に固
    定されかつ先端部にシートベルト側の部材が接続される
    とともに上記シートベルトを引かない第1の位置からシ
    ートベルトを引く第2の位置にわたって回動自在なロッ
    クアームと、 上記ロックアームを上記第2の位置の方向に付勢するね
    じりばねと、 上記ベースブラケットに設けられかつ所定位置から前方
    に向って移動可能な質量体と、 上記質量体が上記所定位置にある時には上記質量体に支
    持されかつ上記ロックアームのストッパー壁と係合する
    ことにより上記ロックアームを上記第1の位置に保持し
    かつ上記質量体が衝突により前方に移動した状態におい
    て上記ストッパー壁との係合が外れる位置に変位するこ
    とにより上記ロックアームが上記第2の位置の方向に回
    転することを許容するトリガレバーと、 上記ベースブラケットに上記主軸を中心とする円弧に沿
    って設けられた逆止歯と、 上記ロックアームの先端部に設けられた軸部を中心に回
    転自在でかつ上記逆止歯に係合可能な先端爪部を有する
    とともに上記ロックアームが上記第1の位置から第2の
    位置の方向に回動する時には上記先端爪部が上記ロック
    アームの回動方向後ろ側を向きかつ上記ロックアームが
    逆方向に回動する時には上記先端爪部が上記逆止歯と噛
    合う方向を向くラチェットと、 を具備したことを特徴とするシートベルト用締付装置。
  2. 【請求項2】前記ねじりばねは、前記主軸に巻かれた渦
    巻きばねであり、この渦巻きばねの外端を前記ベースブ
    ラケットに係止するとともに、この渦巻きばねの内端を
    前記主軸に係止したことを特徴とする請求項1記載のシ
    ートベルト用締付装置。
  3. 【請求項3】前記トリガレバーの回転中心を前記ロック
    アームとトリガレバーとの係合部よりも上方にオフセッ
    トした位置に設けるとともに、前記トリガレバーの先端
    部を前記ロックアームの下面側に延出させて前記質量体
    の上面に支持可能とし、かつ前記ストッパー壁は前記ト
    リガレバーの先端部が前記質量体の上面に支持された状
    態においてトリガレバーの係止部を当接する位置に設
    け、前記ストッパー壁を介して前記ねじりばねの弾力が
    前記トリガレバーの先端部を前記質量体に押付ける方向
    に加わるようにしたことを特徴とする請求項1記載のシ
    ートベルト用締付装置。
  4. 【請求項4】前記逆止歯が前記ベースブラケットの外周
    部に設けられており、かつ、前記ラチェットの前部に
    は、前記ロックアームが前方に引かれる荷重が加わった
    時に前記ラチェットが前記逆止歯を乗り上げる方向に回
    転することを阻止する凸部が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のシートベルト用締付装置。
  5. 【請求項5】前記トリガレバーの先端部を前記質量体の
    上面に押し付ける方向に付勢するトルク発生用のばねを
    備えていることを特徴とする請求項1記載のシートベル
    ト用締付装置。
  6. 【請求項6】前記質量体を後方に押し返すばねが設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のシートベルト
    用締付装置。
  7. 【請求項7】前記ベースブラケットが主フレーム部およ
    びこの主フレーム部とほぼ平行に立上がるサブフレーム
    とを有する二重フレーム構造をなし、これら主フレーム
    部の下部とサブフレーム部の下部との間に前記質量体が
    収容され、かつ、前記トリガレバーの先端部が前記主フ
    レーム部に設けられた貫通孔を通ってこのベースブラケ
    ットの内側に突出するとともに、このトリガレバーの先
    端部が質量体の上面に支持されていることを特徴とする
    請求項1記載のシートベルト用締付装置。
  8. 【請求項8】前記ロックアームが互いにほぼ平行な主ア
    ームと補助アームとを具備したダブルプレート構造をな
    しており、これら主アームと補助アームの先端部を連結
    する軸部に前記シートベルト側の部材が接続されること
    を特徴とする請求項1記載のシートベルト用締付装置。
  9. 【請求項9】前記質量体が円柱状をなしており、この円
    柱状外周面に前記トリガレバーの先端部が接することを
    特徴とする請求項1記載のシートベルト用締付装置。
  10. 【請求項10】前記質量体と前記ベースブラケットの底
    面との間に回転自在なローラが設けられており、このロ
    ーラによって前記質量体が前後方向に移動自在に支持さ
    れているとともに、前記ベースブラケットの底面には前
    記質量体が所定位置よりも後側に移動することを防ぐた
    めの後退防止手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のシートベルト用締付装置。
  11. 【請求項11】前記質量体がばねによって後方に付勢さ
    れていることを特徴とする請求項10記載のシートベル
    ト用締付装置。
  12. 【請求項12】前記トリガレバーは前記質量体の後端付
    近まで延長する延長部を有しており、この延長部の先端
    部を前記質量体の後端部上面に支持させ、前記質量体が
    所定位置から前進した時に前記トリガレバーの先端部が
    前記質量体の後端面の後側に落ち込むようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のシートベルト用締付装置。
  13. 【請求項13】前記ベースブラケットの底部に設けられ
    た軸に回転自在な車輪状のローラを取付け、このローラ
    によって前記質量体を前後方向に移動自在に支持したこ
    とを特徴とする請求項1記載のシートベルト用締付装
    置。
  14. 【請求項14】少なくとも前記質量体の下面と前記ベー
    スブラケットの底面との間に、前記質量体の前後方向の
    動きを円滑にするための低摩擦係数のシート状低摩擦部
    材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシ
    ートベルト用締付装置。
  15. 【請求項15】前記質量体がばねによって後方に付勢さ
    れていることを特徴とする請求項13または請求項14
    記載のシートベルト用締付装置。
  16. 【請求項16】前記トリガレバーの先端部が前記質量体
    の上面に形成された後ろ上がりの傾斜面に接しており、
    かつ、前記トリガレバーの先端部の上面と前記ロックア
    ームとの間に前記傾斜面の前後の高低差よりも広い隙間
    が確保されていることを特徴とする請求項1記載のシー
    トベルト用締付装置。
  17. 【請求項17】前記トリガレバーの先端部が前記質量体
    の上面に形成された後ろ上がりの傾斜面に接しており、
    かつ、前記傾斜面と前記トリガレバーの先端部との間に
    回転自在なローラが設けられているとともに、前記トリ
    ガレバーの先端部の上面と前記ロックアームとの間に前
    記傾斜面の前後の高低差よりも広い隙間が確保されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のシートベルト用締付
    装置。
  18. 【請求項18】前記ロックアームのストッパー壁と前記
    トリガレバーの係止部との間に、回転自在なローラが設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のシートベ
    ルト用締付装置。
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