JPH0818771B2 - エレベータの安全装置 - Google Patents

エレベータの安全装置

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JPH0818771B2
JPH0818771B2 JP2316388A JP31638890A JPH0818771B2 JP H0818771 B2 JPH0818771 B2 JP H0818771B2 JP 2316388 A JP2316388 A JP 2316388A JP 31638890 A JP31638890 A JP 31638890A JP H0818771 B2 JPH0818771 B2 JP H0818771B2
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/021Guideways; Guides with a particular position in the shaft
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B9/00Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分解〕 本発明は、エレベータ昇降路下端のピット部における
安全装置に係り、特にかごと昇降路間にトラベリングケ
ーブルやガバナロープ等を有さないエレベータに好適な
安全装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のエレベータは、かごとつり合いおもりとを巻上
機を介して主ロープで連結したロープトラクション式エ
レベータと、油圧ジャッキでかごを昇降させる油圧エレ
ベータが大部分であったが、近年、リニアモータを駆動
源とし、かごと昇降路間に主ロープや油圧ジャッキ等を
介在せずに、かごを直接昇降させるタイプのエレベータ
(以下リニアエレベータと称する)が提案されている。
このエレベータでは、トラベリングケーブルを省略し
て、無線通信によってかご側と昇降路側との信号の授受
を行い、また、ガバナロープを省略してガバナ装置に代
わる他の機械的制動装置をかごに搭載することにより、
かごと昇降路との間に機械的な介在物をなくすることが
できる。機械的介在物がなくなれば、昇降行程の長い超
高層、超々高層ビル用として極めて好適なものとなり、
更に、直線状の昇降路内でかごを昇降させるばかりでな
く、環状の昇降路内でかごを循環させることも容易にな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のエレベータ、例えばロープトラクション式エレ
ベータは、巻上機を介して、かごとつり合いおもりとが
主ロープで連結されているため、異常発生時には、巻上
機のブレーキを作動させることにより、かごの走行を停
止させることができる。また、かごが所定以上の速度で
降下すると、ガバナ装置が作動して、かごを停止させる
ようになっている。
しかしながら、主ロープやガバナロープを使用しない
エレベータの場合、上記従来の安全装置は使用できない
ため、別の安全装置を設置する必要があるが、未だ十分
な開発が行われていないのが現状であった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、リニ
アエレベータ等の昇降路下端のピット部におけるエレベ
ータの安全性向上を目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、昇降路下端のピット部の横断面積を狭くし
てかごの横断面積に近づける構成にすることにより、か
ごのピットへの落下時に、かごとピット間の空気が圧縮
されてクッション効果を奏し、かごを減速させるように
したものである。また、これとともに、昇降路壁とかご
との間に摩擦力や押圧力を発生させることにより、かご
の減速や停止を行わせるようにしている。
〔実施例〕
本発明の実施例を図により説明する。第1図は全体概
略図、第2図は第1図の要部詳細図、第3図は第2図の
側面図、第4図は第3図の平面図、第5図は第1図のA
−A拡大断面図である。
図において、1は環状に形成された昇降路、2a,2bは
昇降路の頂部クリアランス、3a,3bはピット、4a,4bはオ
イルバッファ、5a〜5fは二階建のエレベータかごであ
り、昇降路1内を矢印方向、即ち時計方向に循環するよ
うに運転される。尚、かご5gは異常時の場合を示してい
る。6は閑散時にかご5(5a〜5gの任意の1台)を待機
させておく待機用ハッチ、7はかご5のうち故障かごを
修理するための修理用ハッチ、8は油圧ジャッキ、9a,9
bはピット3a,3bへ通じる保守用救出口、10は保守用救出
口9a,9bへ通じる階段、11はかご5を第1図左から右へ
移動させる移動車、11aは移動車11内に設置され、かご
5を移動車5内に強制的に停止させるための停止スイッ
チ、12は通常はかご5を右から左へ移動させ、要時には
待機用ハッチ6、又は修理用ハッチ7側へかご5を移動
させる移動車、12aは移動車12内に設置された停止スイ
ッチである。14a,14bは頂部クリアランス2a,2bに設置さ
れたリミットスイッチ、15a,15bはピット3a,3bに設置さ
れたリミットスイッチでありそれぞれかご5のカム(図
示省略)によって作動する。本実施例においては、地上
1次方式リニアモータを採用しているため、かご5側に
は超電導コイルを搭載し、昇降路側には地上1次コイル
を複数に分割して設置している。16は1次コイルであ
り、17は各1次コイル16を制御する制御装置である。
20は所定間隔(約100mm)を置いて1次コイル16に対
向するようにかご5に設置された超電導コイル、21はか
ごドア、22は各階の乗場40に設けられた乗場ドアであ
る。23はかご保持装置であり、ラック24とブレーキライ
ニング25を有し、電磁ソレノイド及びばね(図示省略)
により水平方向に進退自在に構成されている。26は昇降
路に設置された昇降路側ラックであり、かご5が階床に
着床したときにかご側ラック24と対向する位置に設けら
れている。27は昇降路側ブレーキライニングであり、か
ご側ブレーキライニング25と対向する位置に、昇降路1
の上下方向全長にわたって設置されている。上記かご保
持装置23は、かご5の走行中はラック24及びブレーキラ
イニング25を後退位置に保持し、かご5が階床に着床停
止すると上記両者を前進させ、ラック24と昇降路側ラッ
ク26とを噛み合わせてかご5の停止を保持している。昇
降路側ブレーキライニング27は、第3図に示すように昇
降路側ラック26付近では昇降路壁面側に後退して配置さ
れているためかご側ブレーキライニング25がラック24と
ともに前進しても接触することはない。また昇降路側ラ
ック26付近以外の部分(中間階)のブレーキライニング
27は昇降路壁側へ後退してはいないが、この部分をかご
5が走行している間はかご側ブレーキライニング25は後
退位置にあるため両者が接触することはない。また、停
電等によってかご5が中間階で停止し、ブレーキライニ
ング25とともにラック24が突出してもブレーキライニン
グ25と27が接触するため、ラック24が昇降路壁に当たる
ことはない。28は昇降路1の上下方向全長にわたって設
置されたセフティ用レール、29aはかご5に設けられ、
異常発生時にセフティ用レール28を掴む過上昇阻止用セ
フティ、29bは同じく過下降阻止用セフティである。30
はかご5に設けられた上昇用のリミットスイッチで、か
ご5が過上昇すると頂部クリアランス2a,2bに設けられ
たカム(図示省略)によって作動し、セフティ29aによ
るセフティ用レール28の掴み動作を行わせ、かご5の過
上昇を阻止するものである。31は同じく下降用のリミッ
トスイッチで、かご5が過下降した場合、ピット3a,3b
内のカム(図示省略)によって作動し、セフティ29bに
よるセフティ用レール28の掴み動作を行わせ、かご5の
過下降を阻止するものである。32はかご5が昇降路1の
壁面等に衝突することを防止する案内ローラで、通常状
態においてはローラ32はセフティ用レール28の頂面から
30mm程度の隙間を保った状態に設けられている。33も同
じく案内ローラ、34は案内ローラ33と対向する位置に、
昇降路1の上下方向全長にわたって設置されたローラ用
レールであり、第2図に示すようにかご5がレベルに着
床する位置付近ではかご5側にせり出し、案内ローラ33
と接するような形状となっており、かご5のレベル着床
時の前後方向(第4図上下方向)へのずれ、即ち、かご
5と乗場40との隙間の変動を防止している。これ以外の
場所では、案内ローラ33から30mm程度の隙間を保つよう
に設置されている。
本発明が対象としているリニアエレベータ等の場合、
つり合いおもりやトラベリングケーブル等がないため、
昇降路1の横断面形状をかご5の上下方向から見た輪郭
と近似した形状にすることができる。ところで、ピット
3a,3bのように、一方(上方)にのみ開口した形状の空
間に、かご5が突入すると、ピット3a,3bとかご5とに
囲まれた空間内の空気が圧縮されてクッション効果を奏
することが一般に知られている。これは、ピット3a,3b
の壁とかご5との隙間が小さく、かご5の突入速度が速
いほどその効果は大きくなる。そこで本実施例では、ピ
ット3a,3bの空間の横断面形状を、かご5の上下方向か
ら見た外縁形状にできる限り近づけることにより、ピッ
ト3a,3bの壁とかご5との隙間を小さくし、クッション
効果を奏させるようにしている。
本実施例では、ピット3a,3b部では、第5図に示すよ
うに、セフティ用レール28及びローラ用レール34をかご
5側、即ち反壁面側にせり出させる構造にして、案内ロ
ーラ32,33を転動案内させることにより、かご5の水平
方向の移動を防止している。そして、かご5との隙間を
小さくするために、かご5の出入口(かごドア21付近)
側のローラ用レール34,34間に突出部41を設け、また、
リミットスイッチ30,31側のローラ用レール34,34間に突
出部42を設けている。更に、ブレーキライニング27,27
間には突出部43を設け、また、ブレーキライニング27の
1次コイル16側には突出部44を設けている。また、1次
コイル16と超電導コイル20が干渉しないだけの距離を保
って、1次コイル16がかご5側へ突出している。
上記のように、ピット3a,3bの横断面形状をかご5の
上下方向から見た外縁形状に近似させ、両者間の隙間を
極力小さくしているため、かご5のピット3a,3bへの落
下時に上記隙間から漏れる空気は少なくなる。従って、
かご5の落下とともに、かご5とピット3a,3bの壁及び
底面で構成される空間は圧縮されて空気圧が高まり、ク
ッション効果を奏する。このとき、上記空間内の空気の
圧縮率を高めるために、オイルバッファ4a,4bのシリン
ダはピット3a,3bの底面に埋め込んである。
上記構成により、かご5は各乗場40に停止しながら、
昇降路1内を循環運転される。
何らかの原因により、かご5(この場合かご5g)が異
常降下して、ピット3bへ落下したとすると、リミットス
イッチ15bが動作して、ピット3b内の1次コイル16を直
流励磁して、かご5を電気的に制動させる。これと同時
に、かご5のリミットスイッチ31が作動して、セフティ
29bがレール28を掴む。
しかしながら、異常発生等によって上記の安全装置が
正常に作動しなかった場合、かご5は更に下降する。そ
うすると、ピット3bの壁及び底面とかご5で構成される
空間内の空気が圧縮されて、クッション効果を発揮し、
かご5の降下速度を緩和し、最後にはオイルバッファ3b
によって、かご5は停止する。また、ピット3a部におい
ても同じである。
しかしながら、上記構成をもってしても、空気圧のク
ッション効果のみでかご5を停止させるのは困難であ
り、また、かご5の落下速度が遅い場合にはクッション
効果はあまり期待できない。
そこで、本実施例では、かご5のピット3a,3bへの落
下時にかご保持装置23を作動させて、ラック24とブレー
キライニング25を突出させるようにしている。これによ
り、ブレーキライニング25が昇降路側ブレーキライニン
グ27に押し付けられ、両者の摩擦力によって、かご5の
落下に対する制動力が働く。尚、ラック24が突出して
も、干渉しないように突出部43が設けられているため、
ラック24はかご5の制動とは関係しない。更にピット3
a,3bの底部に近づくに従って、ブレーキライニング27を
かご5側に徐々に突出させるようにしておけば、より大
きな制動力を得ることができる。また、セフティ用レー
ル28及びローラ用レール34も上記と同様にかご5側に徐
々に突出させるようにしておけば、大きな制動力を得る
ことができる。
本実施例のクッション効果は、それのみでかご5を停
止させることはできないが、かご5の落下速度を緩和す
る効果があるため、上記各制動装置と併用することによ
り、安全性をより一層高めることができる。
上記のように、本実施例は、つり合いおもりやトラベ
リングケーブルを使用しないリニアエレベータ独自の構
造を生かして、エレベータの安全性を高めたものであ
る。尚、本実施例は、つり合いおもりを有するエレベー
タであっても、かごの昇降路とつり合いおもりの昇降路
とが完全に分離されている場合には適用することができ
る。また、本実施例では二階建のかごを使用している
が、これに限ることはない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によればリニアエレベー
タ用として好適であり、また、ロープトラクション式エ
レベータにも応用可能な、昇降路下端のピット部におけ
るエレベータ安全装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す全体概略図、第2図は第
1図の要部詳細図、第3図は第2図の側面図、第4図は
第3図の平面図、第5図は第1図のA−A拡大断面図で
ある。 1……昇降路 2a,2b……頂部クリアランス 3a,3b……ピット 5a〜5g……かご 11,12……移動車 14a,14b……昇降路側上部リミットスイッチ 15a,15b……昇降路側下部リミットスイッチ 16……1次コイル 17……1次コイル制御装置 20……超電導コイル 23……かご保持装置 25……かご側ブレーキライニング 27……昇降路側ブレーキライニング 28……セフティ用レール 29a,29b……セフティ 30……かご側上昇用リミットスイッチ 31……かご側下降用リミットスイッチ 32,33……案内ローラ 34……ローラ用レール 41〜44……ピットに設けた突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータ昇降路内を、トラベリングケー
    ブルを有さないかごが昇降するものにおいて、 昇降路下端のピットの横断面形状を、前記かごの上下方
    向から見た外縁形状に近似した形状にし、昇降路中間部
    の横断面積よりも、ピットの横断面積が小さくなるよう
    に構成したことを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 【請求項2】前記かごに進退自在に設けられたかご側ブ
    レーキライニングと、前記かご側ブレーキライニングに
    対向するように昇降路上下方向に設置された昇降路側ブ
    レーキライニングと、常時は前記かご側ブレーキライニ
    ングを進退位置に保持し、要時には前進させるかご保持
    装置と、を備え、 かごの異常走行時に、前記かご保持装置により、前記か
    ご側ブレーキライニングを前進させ、前記両ブレーキラ
    イニングを接触させて、前記かごを制動するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの安全
    装置。
  3. 【請求項3】前記かごに設けられた複数の案内ローラ
    と、これらの案内ローラに対向し、常時は前記案内ロー
    ラから離れた位置を保持するように前記昇降路に設置さ
    れたレールと、を備え、 昇降路下端に近づくに従って、前記レール及び前記昇降
    路側ブレーキライニングを徐々に反昇降路壁面側へせり
    出すように構成したことを特徴とする請求項2記載のエ
    レベータの安全装置。
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