JPH08186971A - 単極形リニア直流モータ - Google Patents

単極形リニア直流モータ

Info

Publication number
JPH08186971A
JPH08186971A JP33755494A JP33755494A JPH08186971A JP H08186971 A JPH08186971 A JP H08186971A JP 33755494 A JP33755494 A JP 33755494A JP 33755494 A JP33755494 A JP 33755494A JP H08186971 A JPH08186971 A JP H08186971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
pole
yoke
flat coil
arrow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33755494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Moriki
優一 森木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP33755494A priority Critical patent/JPH08186971A/ja
Publication of JPH08186971A publication Critical patent/JPH08186971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子を構成する第1の永久磁石と可動子を
構成する第2の永久磁石とを、同一の極性を有する磁極
面が所定の間隙を隔て対向するように配置し、従来の単
極形リニア直流モータの薄型化、小型軽量化、大推力化
および低価格化を伴う長ストローク化を図る。 【構成】 固定子21をヨーク22a、ヨーク22b、
ヨーク22c、第1の永久磁石23aおよび第1の永久
磁石23bにより構成し、所定の間隔を隔て対向する第
1の永久磁石23aと第1の永久磁石23bとの、それ
ぞれの対向面が形成する空間内に、偏平コイル27およ
び第2の永久磁石28により構成される可動子26を、
第1の永久磁石23a、23bと第2の永久磁石28と
の、それぞれの対向面が異なる極性を有する磁極面と成
るように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄型化、小型軽量化、
大推力化および低価格化が可能な長ストローク化を目的
とした単極形リニア直流モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは、可動子あ
るいは固定子を構成するコイルに流れる電流I[A]の
方向と、固定子あるいは可動子を構成する永久磁石の形
成する磁界H[A/m]の方向との相対関係、即ち、コ
イルに流れる電流I[A]の方向とコイルに鎖交する磁
束Φ[wb]の方向との相対関係により単極形リニア直
流モータと多極形リニア直流モータとに大きく分類され
る。
【0003】単極形リニア直流モータは、可動子の位置
にかかわらず可動子あるいは固定子を構成する永久磁石
の形成する磁界H[A/m]の方向が常に一定である構
造に構成される。即ち、可動子の位置にかかわらずコイ
ルに鎖交する磁束Φ[wb]の方向が常に一定である構
造に構成される。
【0004】多極形リニア直流モータは、可動子あるい
は固定子を構成する永久磁石の形成する磁界H[A/
m]の方向が可動子の移動に伴い所定のピッチをもって
変化する構造に構成される。即ち、コイルに鎖交する磁
束Φ[wb]の方向が可動子の移動に伴い所定のピッチ
をもって変化する構造に構成される。
【0005】単極形リニア直流モータは、他の形式のリ
ニア・モータ(多極形リニア直流モータ、リニア誘導モ
ータ、リニア同期モータあるいはリニア・パルスモータ
等)に対して、極めて優れた推力のリニアリティーを有
し、位置検出センサーを装着することにより全ストロー
クにわたっての位置制御、速度制御および推力制御を可
能にするものである。しかし、長ストローク化に際して
は、大型化、大重量化および高価格化を来すものであ
る。
【0006】図1および図2に示す単極形リニア直流モ
ータの従来例に基づいて、構造および動作を説明する。
図2に示す単極形リニア直流モータは、図1に示す単極
形リニア直流モータの薄型化、小型軽量化および大推力
化を目的とし構成されたものである。
【0007】図1は、磁気回路を形成する固定子1とコ
イル7より成る可動子6とを主に構成される単極形リニ
ア直流モータの動作説明を目的とした断面図である。
【0008】固定子1は、平板状を成すセンタ・ヨーク
2と、一対のサイド・ヨーク5と、センタ・ヨーク2に
サイド・ヨーク5を介して所定の間隔を隔て対向するよ
うに配置される平板状を成すバック・ヨーク4と、バッ
ク・ヨーク4のセンタ・ヨーク2への対向面に固着され
る平板状を成す永久磁石3とを主に構成され、永久磁石
3は、バック・ヨーク4への固着面とセンタ・ヨーク2
への対向面とがそれぞれ異なる極性を有する磁極面と成
るように構成される。
【0009】可動子6は、固定子1を構成するセンタ・
ヨーク2に所定の間隙を隔て巻装されるコイル7を主に
構成され、センタ・ヨーク2と永久磁石3との、それぞ
れの対向面が形成する矩形状断面を有する空間8内を、
矢印A方向あるいは矢印B方向に円滑に移動し得る構造
を有するものである。
【0010】図1において、永久磁石3はセンタ・ヨー
ク2への対向面がN極の極性を有する磁極面に成り、バ
ック・ヨーク4への固着面がS極の極性を有する磁極面
に成るようにバック・ヨーク4に固着され、永久磁石3
より発生する磁束Φ[wb]は、永久磁石3の可動子6
の移動方向に対する長さの中央部を基準に矢印A方向の
磁束Φa[wb]と矢印B方向の磁束Φb[wb]とに
分流し、図示の方向に固定子が構成する磁路を流れる。
【0011】可動子6は、コイル7に所定の大きさを有
する電流I[A]を図示の方向に流すことにより、フレ
ーミングの左手の法則に基づく所定の大きさを有する推
力F[N]をもって固定子1が空間8に形成する磁界H
[A/m]内を矢印A方向に移動し、コイル7に所定の
大きさを有する電流I[A]を図示と異なる方向に流す
ことにより、フレーミングの左手の法則に基づく所定の
大きさを有する推力F[N]をもって固定子1が空間8
に形成する磁界H[A/m]内を矢印B方向に移動す
る。
【0012】図2は、磁気回路を形成する固定子11と
偏平コイル17より成る可動子16とを主に構成される
単極形リニア直流モータの動作説明を目的とした断面図
である。
【0013】固定子11は、平板状を成すヨーク12
と、ヨーク12に所定の間隔を隔て対向するように配置
される平板状を成すヨーク14と、ヨーク12のヨーク
14への対向面に固着される平板状を成す永久磁石13
a、13bとを主に構成され、永久磁石13a、13b
は、バック・ヨーク4への固着面とセンタ・ヨーク2へ
の対向面とがそれぞれ異なる極性を有する磁極面と成る
ように構成される。
【0014】可動子16は、偏平コイル17を主に構成
され、ヨーク14と永久磁石13a、13bとの、それ
ぞれの対向面が形成する矩形状断面を有する空間18内
を、矢印A方向あるいは矢印B方向に円滑に移動し得る
構造に構成される。
【0015】図2において、永久磁石13aはヨーク1
4への対向面がN極の極性を有する磁極面に成り、ヨー
ク12への固着面がS極の極性を有する磁極面に成るよ
うにヨーク12に固着され、永久磁石13bはヨーク1
4への対向面がS極の極性を有する磁極面に成り、ヨー
ク12への固着面がN極の極性を有する磁極面に成るよ
うにヨーク12に固着される。
【0016】永久磁石13aおよび永久磁石13bより
発生する磁束Φ[wb]は、永久磁石13aのN極の極
性を有する磁極面より、ヨーク14、永久磁石13bお
よびヨーク12を介して永久磁石13aのS極の極性を
有する磁極面へ流入し、図示の方向に固定子が構成する
磁路を流れる。
【0017】可動子16は、偏平コイル17に所定の大
きさを有する電流I[A]を図示の方向に流すことによ
り、フレーミングの左手の法則に基づく所定の大きさを
有する推力F[N]をもって固定子11が空間18に形
成する磁界H[A/m]内を矢印A方向に移動し、偏平
コイル17に所定の大きさを有する電流I[A]を図示
と異なる方向に流すことにより、フレーミングの左手の
法則に基づく所定の大きさを有する推力F[N]をもっ
て固定子11が空間18に形成する磁界H[A/m]内
を矢印B方向に移動する。
【0018】図1に示す従来の単極形リニア直流モータ
は、長ストローク化に際して磁路を構成する各種ヨーク
の体積を大きくせねば成らず、大型化、大重量化および
高価格化を来す欠点を有するものであり、ストロークの
増加は磁路長と漏洩磁束とを増加させ、推力の減少と推
力のリニアリティーの悪化とを来す欠点をリニア直流モ
ータに与えるものである。更に、推力の増加を目的とし
てコイル7に流れる電流I[A]を増加させると、コイ
ル7の周囲に発生する磁界H[A/m]あるいは磁束Φ
[wb]により、可動子6の推力発生に関与する磁界H
[A/m]あるいは磁束Φ[wb]が可動子6の移動方
向に対して変動し、推力のリニアリティーを極端に低下
させるものである。
【0019】図2に示す従来の単極形リニア直流モータ
は、図1に示す単極形リニア直流モータの大推力化およ
び薄型化を目的としたものであり、長ストローク化に際
して単極形リニア直流モータ本体の長さをストロークの
2倍以上の長さにせねば成らない欠点を有するものであ
る。
【0020】図1に示す単極形リニア直流モータは、長
ストロークを目的とするリニア・アクチュエータであ
り、実用化されている最長ストロークは100[mm]
程度であり、300[mm]を越えるストロークに対応
することは実用上不可能とされている。図2に示す単極
形リニア直流モータは、薄型および大推力を目的とする
リニア・アクチュエータであり、実用化されている最長
ストロークは10[mm]程度であり、20[mm]を
越えるストロークに対応することは実用上困難である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の単極形リニア直流モータが長ストローク化
に対応できない点である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の単極形リニア直
流モータは、前記課題を解決するために下記のように構
成することにより、薄型化、小型軽量化、高推力化、低
価格化および推力のリニアリティーの向上を伴う長スト
ローク化という目的を実現した。
【0023】単極形リニア直流モータにおいて、ヨーク
および永久磁石より成る固定子をコの字状断面を有する
形状に構成し、所定の間隔を隔て対向する前記構成部材
の一部の、それぞれの対向面が形成する空間内に、永久
磁石と偏平コイルとを主に構成される可動子を、固定子
を構成する永久磁石が形成する第1の磁界Ha[A/
m]と、可動子を構成する永久磁石が形成する第2の磁
界Hb[A/m]とが同一方向に成るように配置する。
【0024】
【作用】本発明の単極形リニア直流モータは、固定子を
構成する第1の永久磁石と可動子を構成する第2の永久
磁石とを、それぞれの永久磁石の対向面が同一の極性を
有する磁極面に成るように所定の間隙を介して対向させ
配置し、あるいはそれぞれの永久磁石の対向面が同一の
極性を有する磁極面に成るように所定の間隙と固定子の
構成部材の一部を介して対向させ配置して構成される。
即ち、固定子を構成する第1の永久磁石と可動子を構成
する第2の永久磁石とを、第1の永久磁石が形成する第
1の磁界Ha[A/m]と第2の永久磁石の形成する第
2の磁界Hb[A/m]とがそれぞれ同一方向に成るよ
うに配置して構成される。
【0025】本発明の単極形リニア直流モータは、可動
子を構成する偏平コイルに所定の大きさを有する電流I
[A]を所定の方向に流した際に、偏平コイルの周囲に
発生する磁界Hc[A/m]により可動子の移動方向に
電流の大きさに比例した磁気勾配を発生させ、可動子の
一部に前記磁気勾配に比例した推力F[N]を作用させ
るものであり、更に、可動子の他の一部にフレーミング
の左手の法則に基づく電流I[A]に比例した推力F
[N]を作用せるものである。
【0026】従って、本発明の単極形リニア直流モータ
によれば、可動子の移動方向に対して垂直方向に磁路を
構成することが可能と成り、可動子の位置にかかわらず
推力F[N]の大きさが常に一定であり、薄型化、小型
軽量化、大推力化および低価格化を伴う長ストローク化
を可能とするものである。
【0027】
【実施例】図3ないし図10に示す本発明の単極形リニ
ア直流モータの実施例に基づいて構造および動作を説明
する。
【0028】図3は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第1の実施例の構造説明を目的とした斜視図であり、
図4ないし図6は、図3に示す本発明の単極形リニア直
流モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図
である。
【0029】図3ないし図6に示す本発明の単極形リニ
ア直流モータの第1の実施例において、固定子21はコ
の字状断面を有するヨーク22と平板状を成す第1の永
久磁石23a、23bとを主に構成される。可動子26
は偏平コイル27と平板状を成す第2の永久磁石28と
を主に構成され、偏平コイル27の矢印A方向の偏平コ
イル辺27aおよび偏平コイル27の矢印B方向の偏平
コイル辺27bのみが推力の発生に関与する。
【0030】固定子21を構成するヨーク22は、ヨー
ク22a、ヨーク22bおよびヨーク22cにより構成
され、ヨーク22aとヨーク22bとは所定の間隔を隔
て対向して配置され、それぞれの対向面には第1の永久
磁石23aおよび第1の永久磁石23bが固着される。
可動子26を構成する第2の永久磁石28は、偏平コイ
ル27の内側に構成される空間内の矢印A方向の端部、
即ち、偏平コイル辺27aの内側に固着される。
【0031】図4ないし図6において、固定子21を構
成する第1の永久磁石23aは、ヨーク22aのヨーク
22bへの対向面にS極の極性を有する磁極面が固着さ
れ、固定子21を構成する第1の永久磁石23bは、ヨ
ーク22bのヨーク22aへの対向面にN極の極性を有
する磁極面が固着される。可動子26を構成する第2の
永久磁石28は、第1の永久磁石23aへの対向面にN
極の極性を有する磁極面が、第1の永久磁石23bへの
対向面にS極の極性を有する磁極面が、それぞれ対向す
るように偏平コイル27に固着される。即ち、第1の永
久磁石23aと第2の永久磁石28とは、それぞれN極
の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対向するよう
に配置され、第1の永久磁石23bと第2の永久磁石2
8とは、それぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間
隙を隔て対向するように配置される。
【0032】第1の永久磁石23a、23bより発生す
る磁束Φa[wb]は、第1の永久磁石23aのN極の
極性を有する磁極面より、第1の永久磁石23b、ヨー
ク22b、ヨーク23cおよびヨーク23aを介して第
1の永久磁石23aのS極の極性を有する磁極面へ流入
し、図示の方向に固定子が形成する磁路を流れる。第2
の永久磁石28より発生する磁束Φb[wb]は、第2
の永久磁石28のN極の極性を有する磁極面よりS極の
極性を有する磁極面へ、矢印A方向の磁束Φba[w
b]と矢印B方向の磁束Φbb[wb]とに分流し、第
1の永久磁石23aと第1の永久磁石23bとの、それ
ぞれの対向面が構成する空間内を図示の方向に流れる。
【0033】図4において、偏平コイル27に所定の大
きさを有する電流I[A]を図示の方向に流すと、偏平
コイル辺27aの周囲に所定の大きさを有する磁界Ha
c[A/m]が発生し、図示の方向に磁束Φac[w
b]が流れ、第1の永久磁石23aと第1の永久磁石2
3bとの、それぞれの対向面が形成する空間内に配置さ
れる偏平コイル辺27aの矢印A方向と矢印B方向の周
辺の磁束分布が変化し、偏平コイル辺27aの矢印A方
向と矢印B方向の周辺の磁界H[A/m]の大きさが変
化する。即ち、偏平コイル辺27aの矢印A方向の周辺
と矢印B方向の周辺との間に磁気勾配が発生し、可動子
21を構成する偏平コイル辺27aには矢印A方向に所
定の大きさを有する推力Fa[N]が作用する。更に、
可動子21を構成する偏平コイル辺27bにはフレーミ
ングの左手の法則に基づく所定の大きさを有する推力F
b[N]が矢印A方向に作用する。
【0034】図5において、偏平コイル27に所定の大
きさを有する電流I[A]を図示の方向に流すと、偏平
コイル辺27aの周囲に所定の大きさを有する磁界Ha
c[A/m]が発生し、図示の方向に磁束Φac[w
b]が流れ、第1の永久磁石23aと第1の永久磁石2
3bとの、それぞれの対向面が形成する空間内に配置さ
れる偏平コイル辺27aの矢印A方向と矢印B方向の周
辺の磁束分布が変化し、偏平コイル辺27aの矢印A方
向と矢印B方向の周辺の磁界H[A/m]の大きさが変
化する。即ち、偏平コイル辺27aの矢印A方向の周辺
と矢印B方向の周辺との間に磁気勾配が発生し、可動子
21を構成する偏平コイル辺27aには矢印B方向に所
定の大きさを有する推力Fa[N]が作用する。更に、
可動子21を構成する偏平コイル辺27bにはフレーミ
ングの左手の法則に基づく所定の大きさを有する推力F
b[N]が矢印B方向に作用する。
【0035】図7は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第2の実施例の構造説明を目的とした斜視図であり、
図8ないし図10は、図7に示す本発明の単極形リニア
直流モータの第2の実施例の動作説明を目的とした断面
図である。
【0036】図7ないし図10に示す本発明の第2の実
施例において、固定子21はコの字状断面を有するヨー
ク22と平板状を成す第1の永久磁石23a、23bと
を主に構成される。可動子26は偏平コイル27、29
と平板状を成す第2の永久磁石28a、28bとを主に
構成され、偏平コイル27の矢印A方向の偏平コイル辺
27a、偏平コイル29の矢印A方向の偏平コイル辺2
9a、偏平コイル27の矢印B方向の偏平コイル辺27
bおよび偏平コイル29の矢印B方向の偏平コイル辺2
9bのみが推力の発生に関与する。
【0037】固定子21を構成するヨーク22は、ヨー
ク22a、ヨーク22bおよびヨーク22cにより構成
され、ヨーク22aとヨーク22bとは所定の間隔を隔
て対向して配置され、それぞれの対向面には第1の永久
磁石23aおよび第1の永久磁石23bが固着される。
可動子26を構成する第2の永久磁石28aは、偏平コ
イル27の内側に構成される空間内の矢印A方向の端
部、即ち、偏平コイル辺27aの内側に固着され、可動
子26を構成する第2の永久磁石28bは、偏平コイル
29の内側に構成される空間内の矢印B方向の端部、即
ち、偏平コイル辺29bの内側に固着される。
【0038】図7ないし図10において、固定子21を
構成する第1の永久磁石23aは、ヨーク22aのヨー
ク22bへの対向面にS極の極性を有する磁極面が固着
され、固定子21を構成する第1の永久磁石23bは、
ヨーク22bのヨーク22aへの対向面にN極の極性を
有する磁極面が固着される。可動子26を構成する第2
の永久磁石28aは、第1の永久磁石23aへの対向面
にN極の極性を有する磁極面が、第1の永久磁石23b
への対向面にS極の極性を有する磁極面が、それぞれ対
向するように偏平コイル27に固着され、可動子26を
構成する第2の永久磁石28bは、第1の永久磁石23
aへの対向面にN極の極性を有する磁極面が、第1の永
久磁石23bへの対向面にS極の極性を有する磁極面
が、それぞれ対向するように偏平コイル29に固着され
る。即ち、第1の永久磁石23aと第2の永久磁石28
a、28bとは、それぞれN極の極性を有する磁極面が
所定の間隙を隔て対向するように配置され、第1の永久
磁石23bと第2の永久磁石28a、28bとは、それ
ぞれS極の極性を有する磁極面が所定の間隙を隔て対向
するように配置される。
【0039】第1の永久磁石23a、23bより発生す
る磁束Φa[wb]は、第1の永久磁石23aのN極の
極性を有する磁極面より、第1の永久磁石23b、ヨー
ク22b、ヨーク23cおよびヨーク23aを介して第
1の永久磁石23aのS極の極性を有する磁極面へ流入
し、図示の方向に固定子が形成する磁路を流れる。
【0040】第2の永久磁石28aより発生する磁束Φ
ma[wb]は、第2の永久磁石28aのN極の極性を
有する磁極面よりS極の極性を有する磁極面へ、矢印A
方向の磁束Φmaa[wb]と矢印B方向の磁束Φma
b[wb]とに分流し、第1の永久磁石23aと第1の
永久磁石23bとの、それぞれの対向面が構成する空間
内を図示の方向に流れる。第2の永久磁石28bより発
生する磁束Φmb[wb]は、第2の永久磁石28bの
N極の極性を有する磁極面よりS極の極性を有する磁極
面へ、矢印A方向の磁束Φmba[wb]と矢印B方向
の磁束Φmbb[wb]とに分流し、第1の永久磁石2
3aと第1の永久磁石23bとの、それぞれの対向面が
構成する空間内を図示の方向に流れる。
【0041】図8において、偏平コイル27に所定の大
きさを有する電流I[A]を図示の方向に流すと、偏平
コイル辺27aの周囲に所定の大きさを有する磁界Ha
c[A/m]が発生し、図示の方向に磁束Φac[w
b]が流れ、第1の永久磁石23aと第1の永久磁石2
3bとの、それぞれの対向面が形成する空間内に配置さ
れる偏平コイル辺27aの矢印A方向と矢印B方向の周
辺の磁束分布が変化し、偏平コイル辺27aの矢印A方
向と矢印B方向の周辺の磁界H[A/m]の大きさが変
化する。即ち、偏平コイル辺27aの矢印A方向の周辺
と矢印B方向の周辺との間に磁気勾配が発生し、可動子
21を構成する偏平コイル辺27aには矢印A方向に所
定の大きさを有する推力Fa[N]が作用する。
【0042】偏平コイル29に所定の大きさを有する電
流I[A]を図示の方向に流すと、偏平コイル辺29b
の周囲に所定の大きさを有する磁界Hbc[A/m]が
発生し、図示の方向に磁束Φbc[wb]が流れ、第1
の永久磁石23aと第1の永久磁石23bとの、それぞ
れの対向面が形成する空間内に配置される偏平コイル辺
29bの矢印A方向と矢印B方向の周辺の磁束分布が変
化し、偏平コイル辺29bの矢印A方向と矢印B方向の
周辺の磁界H[A/m]の大きさが変化する。即ち、偏
平コイル辺29bの矢印A方向の周辺と矢印B方向の周
辺との間に磁気勾配が発生し、可動子21を構成する偏
平コイル辺29bには矢印A方向に所定の大きさを有す
る推力Fa[N]が作用する。
【0043】更に、可動子21を構成する偏平コイル辺
27bおよび偏平コイル辺29aには、フレーミングの
左手の法則に基づく所定の大きさを有する推力Fb
[N]が矢印A方向にそれぞれ作用する。
【0044】図9において、偏平コイル27に所定の大
きさを有する電流I[A]を図示の方向に流すと、偏平
コイル辺27aの周囲に所定の大きさを有する磁界Ha
c[A/m]が発生し、図示の方向に磁束Φac[w
b]が流れ、第1の永久磁石23aと第1の永久磁石2
3bとの、それぞれの対向面が形成する空間内に配置さ
れる偏平コイル辺27aの矢印A方向と矢印B方向の周
辺の磁束分布が変化し、偏平コイル辺27aの矢印A方
向と矢印B方向の周辺の磁界H[A/m]の大きさが変
化する。即ち、偏平コイル辺27aの矢印A方向の周辺
と矢印B方向の周辺との間に磁気勾配が発生し、可動子
21を構成する偏平コイル辺27aには矢印B方向に所
定の大きさを有する推力Fa[N]が作用する。
【0045】偏平コイル29に所定の大きさを有する電
流I[A]を図示の方向に流すと、偏平コイル辺29b
の周囲に所定の大きさを有する磁界Hbc[A/m]が
発生し、図示の方向に磁束Φbc[wb]が流れ、第1
の永久磁石23aと第1の永久磁石23bとの、それぞ
れの対向面が形成する空間内に配置される偏平コイル辺
29bの矢印A方向と矢印B方向の周辺の磁束分布が変
化し、偏平コイル辺29bの矢印A方向と矢印B方向の
周辺の磁界H[A/m]の大きさが変化する。即ち、偏
平コイル辺29bの矢印A方向の周辺と矢印B方向の周
辺との間に磁気勾配が発生し、可動子21を構成する偏
平コイル辺29bには矢印B方向に所定の大きさを有す
る推力Fa[N]が作用する。
【0046】更に、可動子21を構成する偏平コイル辺
27bおよび偏平コイル辺29aには、フレーミングの
左手の法則に基づく所定の大きさを有する推力Fb
[N]が矢印B方向にそれぞれ作用する。
【0047】一般に、図3ないし図6に示す本発明の単
極形リニア直流モータの第1の実施例および図7ないし
図10に示す本発明の単極形リニア直流モータの第2の
実施例において、固定子21の一部を構成するヨーク2
2a、22b、22cは、電磁軟鉄鋼、炭素鋼あるいは
快削鋼等の磁気特性の優れた各種磁性材料により形成さ
れ、通常は、より優れた特性および小型軽量化を目的と
して焼鈍等の熱処理が施される。固定子21を構成する
第1の永久磁石23a、23bおよび可動子を構成する
第2の永久磁石28、28a、28bは、複数の永久磁
石片により所定の長さに平板状に構成されるものであ
る。
【0048】通常、偏平コイル27、29は、軽量で優
れた機械的強度を有する非磁性材料であるアルミニュウ
ムあるいは各種合成樹脂等により形成される巻枠に巻装
され、巻枠には可動子を固定子に対して所定の間隙を隔
て円滑に移動させる構造を有する軸受装置の一部が装着
される。小型軽量化を目的とする際には、自己融着線に
よりボビンレス構造に構成され、軸受装置および負荷の
取付部材は可動子26の一部に各種合成樹脂のインサー
ト成型等により形成される。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の単極型リニ
ア直流モータは、従来の単極形リニア直流モータの可動
子を構成するコイルの一部に永久磁石を装着し、固定子
を構成する永久磁石とのそれぞれの対向面が同一の極性
を有する磁極面と成るように構成されるものであり、下
記のような効果を有するものである。 (1)可動子の移動方向に対して垂直方向に磁路を構成
することが可能と成り、無限の長ストローク化を実現す
るものである。 (2)ヨークに流れる磁束を飽和状態で使用することが
可能となり、容易に小型軽量化および大推力化が図れ
る。 (3)ヨークに流れる磁束を飽和状態で使用することが
可能となり、ヨークの材質の選択が容易になり、低価格
化が図れる。 (4)従来の単極形リニア直流モータにおいて、コイル
に流れる電流の増加は、コイルの可動子の移動方向の両
端部に形成される磁気勾配が大きく成り、推力のリニア
リティーを低下させるが、本発明の単極形リニア直流モ
ータにあっては、磁気勾配は推力のリニアリティーに関
与せず、磁気勾配の大きさに比例して推力が増加するの
で大電流化が可能と成る。 (5)大電流化に伴い、推力のリニアリティーを低下さ
せずに推力の増加が容易に成り、小型軽量化および低価
格化が可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の単極形リニア直流モータの一例
を示す動作説明を目的とした断面図である。
【図2】図2は、従来の単極形リニア直流モータの他の
一例を示す動作説明を目的とした断面図である。
【図3】図3は、本発明の単極形リニア直流モータの第
1の実施例の構造説明を目的とした斜視図である。
【図4】図4は、図3に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図5】図5は、図3に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図6】図6は、図3に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第1の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図7】図7は、本発明の単極形リニア直流モータの第
2の実施例の構造説明を目的とした斜視図である。
【図8】図8は、図7に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第2の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図9】図9は、図7に示す本発明の単極形リニア直流
モータの第2の実施例の動作説明を目的とした断面図で
ある。
【図10】図10は、図7に示す本発明の単極形リニア
直流モータの第2の実施例の動作説明を目的とした断面
図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 センタ・ヨーク 3 永久磁石 4 バック・ヨーク 5 サイド・ヨーク 6 可動子 7 コイル 8 空間 11 固定子 12 ヨーク 13a 永久磁石 13b 永久磁石 14 ヨーク 16 可動子 17 偏平コイル 18 空間 21 固定子 22 ヨーク 22a ヨーク 22b ヨーク 22c ヨーク 23a 第1の永久磁石 23b 第1の永久磁石 26 可動子 27 偏平コイル 27a 偏平コイル辺 27b 偏平コイル辺 28 第2の永久磁石 28a 第2の永久磁石 28b 第2の永久磁石 29 偏平コイル 29a、偏平コイル辺 29b 偏平コイル辺

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上のヨークおよび少な
    くとも1つ以上の第1の永久磁石を主にコの字状断面を
    有する形状に構成され、所定の間隔を隔て対向して配置
    される前記構成部材の一部の、それぞれの対向面が形成
    する空間内に、前記対向面に対して垂直方向に所定の方
    向性を有する第1の磁界を形成する固定子と、少なくと
    も1つ以上の偏平コイルおよび前記偏平コイルの一部に
    装着される少なくとも1つ以上の第2の永久磁石を主に
    前記第1の磁界内を円滑に移動し得る構造に構成され、
    前記第1の磁界と同一方向に第2の磁界を形成する可動
    子とにより構成することを特徴とする単極形リニア直流
    モータ。
JP33755494A 1994-12-28 1994-12-28 単極形リニア直流モータ Pending JPH08186971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33755494A JPH08186971A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 単極形リニア直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33755494A JPH08186971A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 単極形リニア直流モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08186971A true JPH08186971A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18309745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33755494A Pending JPH08186971A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 単極形リニア直流モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08186971A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000253640A (ja) リニア振動モータ
JP2002064967A (ja) 電磁リニアアクチュエータ
JPH08163850A (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH08186971A (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH02246762A (ja) リニアモータ
JP3357541B2 (ja) 可動磁石型リニアモータ
JP2002112519A (ja) 電磁往復駆動装置
JP3687867B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JP3731011B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH0956135A (ja) リニア直流モータ
JP3705396B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JPH09289765A (ja) ボイスコイル型リニア直流モータ
KR100434068B1 (ko) 영구자석형 리니어모터
JP5421173B2 (ja) リニアモータ
JPH0847233A (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH01160348A (ja) リニアパルスモータ
JP3685468B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JP3750127B2 (ja) ボイスコイル形リニアモータ
JP3722398B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP2000341930A (ja) 永久磁石を使用したリニアモータ
JPH05111229A (ja) 電気エネルギーと機械エネルギーとの変換装置
JP3824032B2 (ja) ボイスコイルモータ
JP2022135254A (ja) 筒型リニアモータ
JP3693310B2 (ja) 偏平コイル形リニア直流モータ
JP2574367Y2 (ja) リニアアクチュエータ