JPH08186862A - 移動通信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線チャネルを有効に利用する。 【構成】 回線設定要求が回線交換制御機能１２に来る
と、基地局制御機能１３にチャネル割当要求を行い、回
線交換用チャネルがないと、チャネル検索要求を管理機
能２６へ出し、パケット交換用チャネルに余裕があると
チャネル交換要求をパケット交換制御機能２１へ出し、
機能２１はパケット用チャネルの一部を外したチャネル
変更をゾーン内に報知し、その後その外したチャネルを
機能１３，２６へ通知し、機能１３はそのチャネルを回
線交換接続要求に割り当てる。その回線交換接続要求の
呼（通話）が終了すると、前記チャネルをパケット交換
チャネルに戻す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は同一の無線基地局に回
線交換通信を行う移動端末と、パケット通信を行う移動
端末とを収容した移動通信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に従来の移動通信網における回線交
換およびパケット通信の一例を示す。回線交換通信を行
う場合、移動通信制御局１１内の回線交換制御機能１
２、無線基地局制御機能１３の制御により、無線基地局
１４で使用する回線交換モード無線チャネル１５が選択
されると共に、移動通信制御局１１内の回線交換用の音
声符号化装置１６内パスと、通話路スイッチ１７内のパ
スとが回線交換用に設定され、この選択された回線交換
モード無線チャネル１５、無線基地局１４、音声符号化
装置１６、通話路スイッチ１７の各パスを経由する移動
通信網および必要時は固定網を経由して回線交換通信用
移動端末１８と回線交換通信用固定端末１９との回線交
換通信が可能となる。

【０００３】一方パケット通信を行う場合、回線交換制
御機能１２、無線基地局制御機能１３の制御により、移
動通信制御局１１内のパケット交換機能２１に対してパ
ケット交換モード無線チャネル２２を使用することの通
知を行うことで無線チャネル２２に留まり、パケット通
信用に設定された音声符号化装置１６内パス、パケット
用に固定された通話路スイッチ１７内のパスを用い移動
通信網および固定網を経由してパケット交換移動端末２
３とパケット交換固定端末２４とのパケット通信が可能
となる。

【０００４】回線交換モードでは１通話に１無線チャネ
ルを割当て、パケット交換モードでは１つ以上の無線チ
ャネルを使用し、一つのチャネルとして扱う。両通信は
使用する無線チャネルが固定されており、かつ制御機能
が独立しているために、パケット通信が行われておらず
パケット交換モードの無線チャネルが空いていても回線
交換呼が新たに発生し、回線交換モードのチャネルがな
い場合、回線交換モードチャネルが空き状態になるまで
は回線交換通信は少なくとも無線上では不可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の移動通信網では
無線チャネルの管理が基地局制御機能１３と交換機のパ
ケット交換制御機能２１とにより二元的に行われている
ために、無線チャネルが回線交換モードとパケット交換
モードとでそれぞれ固定的に用意されている。パケット
交換通信が行われていないときに回線交換呼が新たに発
生し、回線交換モードのチャネルがない場合、パケット
交換モード無線チャネルが使用中でないにも関わらずチ
ャネルのモードが異なるために通信は不可能である。ま
たパケット通信が複数のチャネルで行われているとき
に、回線交換呼が新たに発生し、回線交換モードのチャ
ネルがない場合、パケット用のチャネルの１つを回線交
換呼に与えて、パケット通信は残りのチャネルで継続す
ることは不可能である。すなわち無線チャネルを有効に
利用できないという問題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明では移動通信制
御局内に無線区間での回線交換通信とパケット通信の両
方の使用状況を一元的に管理する無線回線管理機能を配
置し、無線回線管理機能は回線交換制御機能、およびパ
ケット交換制御機能、無線基地局制御機能と通信を行
い、無線区間で時間的に変化する回線交換通信とパケッ
ト通信の両者の使用状況を管理する。新たに呼が発生し
たときは空きチャネルが存在する場合には通信の種類に
よることなく、また一方の通信（例えばパケット通信）
が行われている無線チャネルを他方の通信（例えば回線
交換通信）のチャネルに変更する場合には、端末に無線
チャネル状態の変化を通知した上で、無線基地局、音声
符号化装置、通話路スイッチの設定を変更し、新たに発
生した呼に対応した通信用チャネルとして使用可能にす
る。

【０００７】

【実施例】図１Ａにこの発明の実施例が適用されるシス
テムの構成例の一部を示し、図４と対応する部分に同一
符号を付けてある。この実施例では回線交換モード無線
チャネルとパケット交換モード無線チャネルとを一元的
に管理するための無線回線管理機能２６が設けられる。

【０００８】回線交換呼が新たに発生した場合、回線交
換制御機能１２は端末発信時は端末１８より、端末着信
時は移動通信網より回線の設定が要求される。その後、
図２に示すように、回線交換制御機能１２は無線基地局
制御機能１３に回線交換モードの空き無線チャネルの割
り当てを要求する。ここで空き回線交換モード無線チャ
ネルが存在する場合は従来の手法で回線設定が行われ
る。しかし無線基地局制御機能１３に空き回線交換モー
ド無線チャネルがない場合は基地局制御機能１３がさら
に無線回線管理機能２６に問い合わせを行う（チャネル
検索要求を出す）。

【０００９】無線回線管理機能２６は無線チャネルの検
索を行い、パケット交換モードに複数の無線チャネルが
使用されている場合はパケット交換制御機能２１にパケ
ット交換モードチャネルの変更を要求する。パケット交
換モードに１無線チャネルのみしか用いられていない場
合、すなわち回線交換チャネルに変更する無線チャネル
がない場合には、無線回線管理機能２６は無線基地局制
御機能１３に対し全チャネル使用中の表示を行い、無線
基地局制御機能１３は回線交換制御機能１２に対して同
様の応答を行う。

【００１０】パケット交換モードのチャネルの変更要求
を受けたパケット交換制御機能２１はそのパケット交換
モードチャネルによるパケット伝送状況、つまりパケッ
トのトラヒックが多く、混み合っているかどうかを調
べ、複数の無線チャネルからなるチャネルパケット交換
モードチャネルから１つの無線チャネルを外してもパケ
ット伝送に差しつかえないかの判断を行い、差しつかえ
ない場合は、１つの無線チャネルを外した新たなパケッ
ト交換モードチャネルをそのゾーン内でのパケット交換
モードチャネルに変更することをパケット通信用報知チ
ャネルで通知し、一定時間後に変更に伴う自身の設定変
更を行い、無線基地局制御機能１３に対し回線交換制御
機能１２を介して前記外した無線チャネルを空き（使
用）チャネルとして通知し、また無線回線管理機能２６
に対しては新しくチャネルの変更結果を通知する。無線
基地局制御機能１３はそれまで閉塞されていたその無線
チャネルを開通させる。パケット通信用端末２３はチャ
ネル変更通知を受けると一定時間後に使用するパケット
交換モードチャネルを通知された新たなものに変更す
る。無線基地局制御機能１３は無線基地局１４に対して
回線交換モードに無線回線を設定させ、また同時に先の
回線交換制御機能１３からのチャネル割当要求に対する
チャネル割当応答を行う。回線交換制御機能１２は音声
符号化装置１６及び通話路スイッチ１７に対して設定の
変更を行い、無線チャネルより延長された移動通信網あ
るいは固定網に対するパスを変更する。このようにして
通常の回線交換通信を開始させることが可能となる。な
おパケット交換制御機能２１においてパケットのトラヒ
ックが多く、無線チャネルを外すことができない場合
は、そのことを無線回線管理機能２６へ通知し、無線回
線管理機能２６は全チャネル使用中の表示を前述のよう
に行う。

【００１１】回線交換通信終了時には無線回線管理機能
２６は通信終了に伴うチャネルの空きを回線交換制御機
能１２を介して無線基地局制御機能１３より知らされ
る。無線回線管理機能２６は無線基地局制御機能１３に
その無線チャネルの閉塞を要求し、パケット交換制御機
能２１に空きチャネルの通知を行う。パケット交換制御
機能２１はパケット通信用報知チャネルでゾーン内のパ
ケット交換モードチャネルの変更を通知し、チャネル変
更に伴う自身の設定変更を行う。回線交換制御機能１２
は音声符号化装置１６及び通話路スイッチ１７の設定を
パケット交換モードに設定する。なお、複数の無線チャ
ネルで１つのパケット交換チャネルにするには、これら
複数の時分割タイムスロットを同チャネルとして高速伝
送をするか、複数チャネルのタイムスロットを連結し
て、パケット長を長くするかの何れでもよい。

【００１２】上述では、無線回線管理機能２６を独立の
機能として設けたが、これを回線交換制御機能１２ある
いは無線基地局制御機能１３に統合させてもよい。図１
Ｂに無線回線管理機能２６を無線基地局制御機能１３側
へ含めて配置した場合の構成を示す。新しく回線交換呼
が発生すると回線交換制御機能１２は無線基地局制御機
能１３に空き無線チャネルの割り当てを要求する。ここ
で回線交換モードの空き無線チャネルが存在する場合は
従来と同様の手法で回線設定がなされる。無線基地局制
御機能１３に回線交換モード空き無線チャネルはないが
パケット交換モード空き無線チャネルがある場合は、回
線交換制御機能１２を介してパケット交換制御機能２１
にパケット交換モードチャネルの変更を要求する。無線
基地局制御機能１３に全く空き無線チャネルが存在しな
い場合、すなわちゾーン内の全ての無線チャネルが回線
交換モードで使用されている場合には、回線交換制御機
能１２に全チャネル使用中の応答を行う。パケット交換
制御機能１０はパケット交換モード無線チャネルに空き
がある場合は前記要求を受けた時にパケット通信用報知
チャネルでゾーン内のパケット交換モードチャネルの変
更を通知し、一定時間後に変更に伴う自身の設定変更を
行い、無線基地局制御機能１３に対し回線交換制御機能
１２を介して使用空きチャネルを通知する。無線基地局
制御機能１３はそれまで閉塞されていたその無線チャネ
ルを開通させる。無線基地局制御機能１３は無線基地局
１４に対して回線交換モードに無線回線を設定させ、ま
た同時に先の回線交換制御機能１２からのチャネル割当
要求に対するチャネル割当応答を行う。このようにして
前記実施例と同様に通常の回線交換通信を開始させるこ
とが可能となる。

【００１３】回線交換通信終了時には、無線基地局制御
機能１３は通信終了に伴いその無線チャネルの閉塞を行
い、回線交換制御機能１２を介しパケット交換制御機能
２１に前記回線交換モードに用いた無線チャネルをパケ
ット交換モードに変更する通知を行う。パケット交換制
御機能２１はこの通知を受けてパケット通信用報知チャ
ネルでゾーン内のパケット交換モードチャネルの変更を
通知し、チャネル変更に伴う自身の設定変更を行う。回
線交換制御機能１２は音声符号化装置１６及び通話路ス
イッチ１７の設定をパケット交換モードに設定する。

【００１４】上述ではパケット交換チャネルとして、無
線チャネルを１回線は必ず残したが、パケット通信が全
くない状態に、回線交換チャネルの要求があり、かつこ
れがすべて塞がっている場合は、残りのパケット用の１
無線チャネルも回線交換用に使用してもよい。また前述
では回線交換用に無線チャネルを流用した場合に、その
通話が終わったらそれをパケット交換用にすぐ戻した
が、必ずしもそうしなくてもよい。しかしすぐ戻す場合
は、それだけパケットを高速に伝送できる。

【００１５】パケット交換モードの着信要求に対し、パ
ケット交換モードチャネルに余裕がなく、回線交換モー
ドの無線チャネルに空きがあれば、同様にしてこの空き
チャネルをパケット交換モードに流用することもでき
る。上述において無線チャネルとしては周波数分割され
たもの、時分割されたもの、コード分割されたものの何
れでもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、回
線交換モードの無線チャネルとパケット交換モードの無
線チャネルとを一元的に管理する無線管理機能を設ける
ことにより回線交換呼が発生したときに、回線交換モー
ドの無線チャネルがない場合はパケット交換モードの無
線チャネルに空きがあれば、これを回線交換モードにモ
ード切替を行って使用し、その通信終了時にはそのモー
ド切替した無線チャネルを再びパケット交換モードに戻
すことにより、回線交換通信とパケット通信とのそれぞ
れに無線チャネルを固定的に割り当てる場合に比較し、
有限である無線チャネルの効率的な利用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａはこの発明の方法を適用した移動通信システ
ムの要部を示すブロック図、Ｂはその他の例を示すブロ
ック図である。

【図２】この発明の実施例における手順を示す図。

【図３】この発明の他の実施例における手順を示す図。

【図４】従来の移動通信システムの一部を示すブロック
図。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動通信制御局で回線交換呼の接続要求
   に対し、無線チャネルを１対１で割当て使用し、パケッ
   ト交換呼の接続要求に対し１つ以上の無線チャネルを一
   つのチャネルとして使用して回線交換通信、パケット交
   換通信を可能とした移動通信方法において、 新たな回線交換呼の接続要求が発生したときに割り当て
   るべき回線交換用無線チャネルが不足している場合に、
   パケット交換用無線チャネルの一部を回線交換用無線チ
   ャネルに切り替えて回線交換呼に割り当てその回線交換
   呼を接続することを特徴とする移動通信方法。
2. 【請求項２】 上記回線交換呼の接続の後、その回線交
   換呼が終了すると、上記回線交換用無線チャネルに切り
   替えたチャネルを上記パケット交換用無線チャネルに戻
   すことを特徴とする請求項１記載の移動通信方法。