JPH08185101A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH08185101A
JPH08185101A JP6337705A JP33770594A JPH08185101A JP H08185101 A JPH08185101 A JP H08185101A JP 6337705 A JP6337705 A JP 6337705A JP 33770594 A JP33770594 A JP 33770594A JP H08185101 A JPH08185101 A JP H08185101A
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JP
Japan
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toner
magnetic
latent image
mesh
forming method
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JP6337705A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Akashi
恭尚 明石
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーを再利用するリサイクル系において、
回収トナー中の異物の分離が良好に行え、終始高い反射
画像濃度を維持し、かつ、地カブリやトナー飛散の発生
がない画像形成方法を提供することにある。 【構成】 潜像担持体上に潜像を形成し、現像部位にて
トナーを用いて該潜像を現像してトナー像を潜像担持体
上に形成する現像工程を経て、該トナー像を潜像担持体
上から転写材上へ転写し、更に、転写後の潜像担持体を
クリーニング手段により潜像担持体上のトナーを回収
し、回収したトナーを、振動付与手段により振動を付与
された網目状フィルター(メッシュ)を通過させ、該回
収トナー中に混在した異物を除去した後に、現像部位に
供給して現像工程で使用する画像形成方法において、該
回収トナーの流動性指数が70以下であることを特徴と
する画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法,静電印刷
法,磁気記録法に用いられる画像形成方法に関し、特に
現像,転写後、潜像担持体上に残余した未転写トナーを
クリーニング工程により回収し、再使用せしめるという
系を利用した画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている。一般には光導電性物質を利用し、種々の手段に
より感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をト
ナーを用いて現像し、必要に応じて紙の如き転写材にト
ナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧、或いは
溶剤蒸気により定着し、複写物を得るものである。
【0003】上記工程において、感光体(潜像担持体)
上のトナーはすべて転写されることはなく、10〜20
重量パーセント程度は感光体上に残存する。このように
感光体上に残ったトナー(未転写トナー)は、クリーニ
ング工程により回収され、いわゆる廃トナーとして系外
へ排出され、再度使用することができなかった。しか
し、近年、複写機の需要が増加し、コピーボリュームの
大きな機械、すなわち高速複写機の需要がさらに大きく
なりつつある。こういった高速複写機においては廃トナ
ーが大量に発生するため、廃棄物(廃プラスチック)と
して処理した場合、環境汚染を招く恐れがある。このた
め、最近、該廃トナーを再使用する検討、すなわち、ト
ナーのリユースに対する検討が広く行なわれつつある。
該廃トナーを再使用することが可能になれば、トナーの
有効利用ができるとともに、機内のスペースを簡略化す
ることができ、機械のコンパクト化が可能になるという
メリットも考えられる。
【0004】しかし、これまで廃トナーを再度現像工程
に使用した場合、反射画像濃度の低下、地カブリや反転
カブリの悪化、トナー飛散の発生等の悪影響があった。
【0005】このため、廃トナーの搬送性及び耐久性に
注目し、トナー構成を考慮したものがこれまでにも提案
されている。例えば、特開平1−214874号公報で
は、脂肪族ジオールを含む特定のポリエステル樹脂を結
着樹脂に用いたトナーが、さらには特開平2−1105
72号公報においては、金属架橋されたスチレン−アク
リル共重合体を結着樹脂に用い、これと多量のポリオレ
フィンを加えたトナーが提案されているが、いずれの発
明でもトナーの構成自体の新規性に乏しく、むしろ耐ブ
ロッキング性の悪化等の弊害を生じる可能性が高い。さ
らに、特開平5−2283号公報においてはBET比表
面積及びカサ密度がともに高い疎水性無機微粒子を外添
したトナーが開示されているが、このような疎水性無機
微粒子は凝集体を形成しやすく、その結果、トナーの帯
電特性が阻害され、画像濃度低下を引きおこしやすいと
いう弊害がある。
【0006】一方、荷電制御剤としてはこれまで数多く
のものが開示され、そのうち負帯電性のものとしては、
特公平4−75263号公報,特開昭60−17086
4号公報,特開昭62−177561号公報,特開平5
−53377号公報等にアゾ系の鉄錯化合物が開示され
ており、負帯電能を有することが知られている。
【0007】一方、電子写真装置,静電印刷装置,磁気
記録装置等において、潜像担持体から画像形成後にクリ
ーナにより除去されたトナーを再使用するに当たって
は、その回収トナーを一旦再生処理をする必要がある。
【0008】それは、一旦画像形成に供されてクリーナ
に回収されたトナー中には転写紙の紙粉,空気中のゴミ
等の異物,トナーの凝集体,凝固体が含まれており、そ
のまま現像装置側に戻して再使用すると、それらの夾雑
物の為に現像画像に欠け部やその他の画像欠陥を生じて
画質の低下を招いたり、或いは潜像担持体表面に傷を生
じさせたりする不具合が発生するからである。
【0009】従来、回収トナーの再生手段としては、網
目フィルター(メッシュ)による物が考案されている
が、網目フィルターに目づまりを生じさせたり、小さな
夾雑物はそのまま通過したりして回収トナーを使用する
上で実用上問題があった。特に、小さな夾雑物をも除去
するようにフィルターの目を細かくするとフィルターへ
の回収トナーによる目詰まりが顕著になり二律背反を生
じてしまう。また、特公平2−11913号公報におい
ては更に分離性能を向上させる為に、網目フィルターに
沿って磁界を発生させ磁性トナーを強制的に吸引搬送
し、網目フィルターを通過しなかった夾雑物を回収する
回収部を設ける考案がなされているが、特に回収トナー
の場合は一度使用されておりトナーが劣化している為、
凝集し易くなっているにも拘らず、夾雑物を強制的にフ
ィルターから除去する手段を設けていない為、トナー同
士が凝集するとそこで目詰まりが発生してしまい、トナ
ーと夾雑物を完全に分離することはできなかった。更に
その問題点に鑑み、メッシュを介して上下に磁力発生手
段を配置し、下側より回収トナーを補給して下側磁力発
生手段に付着した磁性トナーをメッシュを介して上側磁
力発生手段と強制的に搬送して分離する装置において、
メッシュを上下から挟み込んでいる可撓性シートへ強制
的に振動を付与させ、それによってメッシュに振動を付
与しトナー凝集を破壊し、目詰まりを解消させる装置が
考案されている。振動付与手段により可撓性シート,メ
ッシュへと振動を付与する部分と、メッシュの上下に配
置した磁力発生手段とメッシュによりトナーから夾雑物
を分離する分離部との間は空間的に連通していると、分
離部で分離されたトナーが浮遊して振動付与手段摺動部
分に付着してしまう。それにより摺動部分の摩擦抵抗が
高くなり振動付与状態に不具合をきたしてしまう。それ
を回避する為に振動付与部分と分離部の間の部分にモル
トプレーン等のシール材を配置している。
【0010】しかしながら上記従来例では、シール材が
直接メッシュ部分に接触しているので、振動付与手段に
より付与された振動は途中でシール材に吸収されて減衰
してしまい、分離部分のメッシュへ効率的に振動が伝わ
らないという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き問題点を解決した画像形成方法、すなわちトナー
を再利用するリサイクル系に適合した画像形成方法を提
供するものである。
【0012】すなわち、本発明の目的は、リサイクル系
において、いかなる環境においても終始高い反射画像濃
度を維持し、かつ、地カブリやトナー飛散の発生がない
ような画像形成方法を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、リサイクル系
において、画像欠陥等の発生もなく終始鮮鋭な画像を得
ることができる画像形成方法を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、リサイクル
系において、いかなる環境下においても終始、分離装置
における分離性能が良好であるような画像形成方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するための、本発明の要旨は、潜像担持体上に潜像を形
成し、現像部位にてトナーを用いて該潜像を現像してト
ナー像を潜像担持体上に形成する現像工程を経て、該ト
ナー像を潜像担持体上から転写材上へ転写し、更に、転
写後の潜像担持体をクリーニング手段により潜像担持体
上のトナーを回収し、回収したトナーを、振動付与手段
により振動を付与された網目状フィルター(メッシュ)
を通過させ、該回収トナー中に混在した異物を除去した
後に、現像部位に供給して現像工程で使用する画像形成
方法において、該回収トナーの流動性指数が70以下で
あることを特徴とする画像形成方法を提供するものであ
る。
【0016】更に上記トナーが、少なくともバインダー
樹脂,着色剤及び荷電制御剤を含有し、かつ、該荷電制
御剤が下記一般式で表わされる金属錯塩化合物であるこ
とを特徴とする画像形成方法を提供するものである。
【0017】
【化3】
【0018】[式中、X1およびX2は水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン
原子を表わし、X1とX2は同じであっても異なっていて
もよく、mおよびm’は1〜3の整数を表わし、R1
よびR3は水素原子、C118のアルキル、アルケニル、
スルホンアミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエス
テル、ヒドロキシ、C118のアルコキシ、アセチルア
ミノ、ベンゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表わ
し、R1とR3は同じであっても異なっていてもよく、n
およびn’は1〜3の整数を表わし、R2およびR4は水
素原子またはニトロ基を表わし、A+は水素イオン、ナ
トリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン
を表わす。]
【0019】本発明について以下に詳細に説明する。
【0020】高速複写機においては、最近ますますその
需要は増加しつつあり、それに伴ってユーザーの要求も
多種多様になってきている。このため、さらに高速の複
写機によって常に良好な画像性を保ちつつ、コピーボリ
ュームを増やそうという試みがなされている。このよう
に、コピーボリュームを増やすことによって、消費する
トナーの量も増大し、これに伴い未転写トナー、すなわ
ち廃トナーの量も増大する。これまで、この未転写トナ
ーは、クリーニングブレード等でかき落された後、クリ
ーナーへ送られて、さらに系外に排出され、再使用する
ことができなかった。この理由は、廃トナーを再利用し
た場合、反射画像濃度の低下(特に休止後の画像濃度の
低下)、地カブリ及び反転カブリの悪化、画像欠陥等に
伴う画質の悪化、トナー飛散の発生等の弊害があったか
らである。
【0021】そこで本発明者らは、これらの弊害が発生
する原因を調べるため、複写スタート時から随時現像系
におけるトナーの各種物性を測定してみた。その結果、
上述の弊害が出始める前後で、スリーブ上トナーの摩擦
帯電量及び現像器内トナーの流動性に差が見られた。
【0022】すなわち、反射画像濃度が下がり、カブリ
が悪化するにつれ、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電
量が減少し、特にこの現象がコピー休止,放置後に顕著
に現われることがわかった。
【0023】また、トナーの摩擦帯電量の減少ととも
に、現像内トナーの流動性が著しく低下していることも
確認できた。
【0024】この理由について本発明者が鋭意検討した
ところ、潜像担持体に現像されたトナーのうち、未転写
のままクリーナーに回収されるトナーは、転写されたト
ナーに比べて摩擦帯電量及び流動性が低く、該未転写ト
ナーを再度現像工程に使用することによるものだという
ことがわかった。
【0025】そこで、これらの問題を解決するために、
本発明者が鋭意検討を加えた結果、廃トナーリユース系
に用いるトナーにおいて上記一般式(I)のアゾ系鉄錯
塩化合物を荷電制御剤として用いることが有効であるこ
とを見い出した。
【0026】該化合物は熱的にも安定であるため、特に
廃トナーがクリーナー部で受ける熱的な負荷によって、
錯塩からリガンドが分離する(いわゆるブリード現象)
ということもないため回収トナーも、フレッシュトナー
とほとんど同等の性能、すなわち摩擦帯電性及び流動性
を有することができる。
【0027】本発明に用いることのできる金属錯塩化合
物は、一般に、ジアゾ化置換アミノフェノールと置換ナ
フトールとをカップリング反応させ、その後得られた生
成物を硫化鉄のような鉄塩と結合させることにより調製
できる。なお、該金属錯塩化合物はバインダー樹脂10
0重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.
2〜10重量部用いればよい。
【0028】次に、バインダー樹脂について説明する。
【0029】本発明で用いられるバインダー樹脂は酸価
が5〜50mgKOH/gのものが好ましい。これは、
バインダー樹脂に対する前記金属錯塩化合物の相溶性が
向上する(金属錯塩化合物がトナー内でミクロドメイン
を形成する)とともに、バインダー樹脂自身の電荷受容
性が高まり、これらが相乗効果となって負の摩擦帯電性
が向上するからである。酸価が5未満の場合は、金属錯
塩化合物のミクロドメインの形成がなく、画像濃度の低
下,カブリの悪化をもたらす(特に低湿下)。50を超
える場合は、酸基による電荷緩和作用が大きくなりすぎ
て、濃度低下をもたらす(特に高湿下)。なお、酸価
は、JIS K−0070に準ずる方法により測定を行
った値である。
【0030】バインダー樹脂としては、オイルを塗布す
る装置を有する加熱加圧ローラー定着装置を使用する場
合には、下記トナー結着樹脂の使用が可能である。
【0031】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその
置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イソ
プレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロインデン樹脂、石油系樹脂などが使
用できる。
【0032】オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定
着方式においては、トナー像支持体部材上のトナー像の
一部がローラに転移するいわゆるオフセット現象、及び
トナー像支持部材に対するトナーの密着性が重要な問題
である。より少ない熱エネルギーで定着するトナーは、
通常保存中もしくは現像器中でブロッキングもしくはケ
ーキングし易い性質があるので、同時にこれらの問題も
考慮しなければならない。これらの現象にはトナー中の
結着樹脂の物性が最も大きく関与しているが、本発明者
らの研究によれば、トナー中の磁性体の含有量を減らす
と、定着時にトナー像支持部材に対するトナーの密着性
は良くなるが、オフセットが起こり易くなり、またブロ
ッキングもしくはケーキングも生じ易くなる。それゆ
え、本発明においてオイルを殆ど塗布しない加熱加圧ロ
ーラ定着方式を用いる時には、結着樹脂の選択がより重
要である。好ましい結着物質としては、架橋されたスチ
レン系共重合体もしくは架橋されたポリエステルがあ
る。
【0033】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル
類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよう
なエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0034】ここで架橋剤としては、主として2個以上
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのよう
な芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどのような
二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルア
ニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビ
ニルスルホンなどのジビニル化合物;及び3個以上のビ
ニル基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用
いられる。
【0035】また、加圧定着方式を用いる場合には、圧
力定着トナー用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレ
タンエラストマー、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィンなど
がある。
【0036】本発明におけるトナーには、帯電安定性,
現像性,流動性,耐久性向上のためにシリカ微粉末を添
加することが好ましい。
【0037】本発明に用いられるシリカ微粉末は、BE
T法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g
以上(特に50〜400m2/g)の範囲内のものが良
好な結果を与える。トナー100重量部に対してシリカ
微粉末0.01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量
部使用するのが良い。
【0038】また、本発明に用いられるシリカ微粉末
は、必要に応じ、疎水化、帯電性コントロール、などの
目的でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、
シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シラン
カップリング剤、官能基を有するシランカップリング
剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤で、あるいは
種々の処理剤で併用して処理されていることも好まし
い。
【0039】他の添加剤としては、例えばテフロン,ス
テアリン酸亜鉛,ポリ弗化ビニリデンの如き滑剤、中で
もポリ弗化ビニリデンが好ましい。あるいは酸化セリウ
ム,炭化ケイ素,チタン酸ストロンチウム等の研磨剤、
中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい。あるいは例
えば酸化チタン,酸化アルミニウム等の流動性付与剤、
中でも特に疎水性のものが好ましい。ケーキング防止
剤、あるいは例えばカーボンブラック,酸化亜鉛,酸化
アンチモン,酸化スズ等の導電性付与剤、また逆極性の
白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用
いることもできる。
【0040】また、熱ロール定着時の離型性を良くする
目的で低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、低分子量エチレン−プロピレン共重合体、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワ
ックス、パラフィンワックス等のワックス状物質をバイ
ンダー樹脂100重量%に対し0.5〜10重量%程度
をトナーに加えることも本発明の好ましい形態の一つで
ある。
【0041】本発明に用いられるトナーは磁性トナーで
ある場合には、着色剤の役割をかねていてもよいが、磁
性材料を含有している。磁性トナー中に含まれる磁性材
料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等
の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いは
これらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグ
ネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビス
マス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チ
タン、タングステン、バナジウムのような金属の合金お
よびその混合物等が挙げられる。
【0042】これらの強磁性体は平均粒子が0.1〜2
μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好ま
しく、トナー中に含有させる量としては樹脂成分100
重量部に対し約20〜200重量部、特に好ましくは樹
脂成分100重量部に対し40〜150重量部が良い。
【0043】また、10Kエルステッド印加での磁気特
性が抗磁力20〜150エルステッド、飽和磁化50〜
200emu/g、残留磁化2〜20emu/gのもの
が望ましい。
【0044】本発明に用いられるトナーには、着色剤を
使用することもできる。例えば、任意の適当な顔料また
は染料が挙げられるが、トナー自体が磁性材料や荷電制
御剤の影響で黒色となるため、濃色のものが好ましい。
例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチ
レンブラック、フタロシアニンブルー、インダンスレン
ブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持す
るのに必要充分な量が用いられ、バインダー樹脂100
重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは2〜10
重量部の添加量が良い。また同様の目的で、さらに染料
が用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染
料、キサンテン系染料、メチン系染料等があり、樹脂1
00重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは
0.3〜3重量部の添加量が良い。
【0045】本発明の画像形成方法に用いることのでき
るトナーは、クリーニング工程により回収された回収ト
ナーの流動性指数Gが70以下、好ましくは65以下、
より好ましくは50以下が良い。回収トナーの流動性指
数Gが70より大きいと、分離装置での異物の分離性が
悪くなるだけでなく、メッシュの目づまりも発生しやす
くなり、分離装置に大きな負荷をかけてしまうことにな
り好ましくない。さらには、現像工程でのフレッシュト
ナーとの混合性が悪くなるという弊害もある。
【0046】なお、トナー流動性指数Gの規定には下記
に説明する細川ミクロン製パウダーテスターPT−D型
を用いて測定した。図1におけるパウダーテスター振動
台4の上に60meshふるい1,100meshふる
い2及び200meshふるい3をセットしてトナー
5.0gを静かに60meshふるい1にのせ、振幅
0.2mm,周波数50Hzの振動する状態で15秒間
振動させた。
【0047】そして、各ふるい上のトナー重量を測定
し、以下の式でトナー流動性指数Gを計算した。
【0048】
【数1】
【0049】また、本発明に用いられるトナーは、重量
平均粒径が3〜11μm、さらに4〜10μmであるこ
とが好ましい。また、個数分布変動係数(A)が40以
下(A=Sn/D1×100 Sn:個数分布標準偏差,
1:個数長さ平均径(μm))であることが好まし
い。重量平均粒径が3μmより小さい場合は、特に廃ト
ナー中の微粉量が多くなり、これが現像されることによ
りカブリが増大する。また、11μmより大きい場合は
粗粉の量が多くなり、連続コピー時における濃度低下を
招きやすい。またAが40を超える場合は平均粒径に対
して、相対的に大きなあるいは小さな粒子が存在するこ
とで、リサイクルを続けていくにつれ、トナーの粒子相
互の凝集状態が生じやすく、画質の悪化をもたらす。
【0050】ここで、粒度分布については、種々の方法
によって測定できるが、本発明においてはコールターカ
ウンターを用いて行った。
【0051】測定装置としては、コールターカウンター
TA−II型或いはコールターマルチサイザーII(コ
ールター社製)を用いる。電解液は、1級塩化ナトリウ
ムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製する。例え
ば、ISOTON−II(コールターサイエンティフィ
ックジャパン社製)が使用できる。測定方法としては、
前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として、
界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩
を、0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20m
g加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約
1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、ア
パーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、ト
ナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算
出した。それから、本発明に係るところの体積分布から
求めた重量基準の重量平均粒径(D4)(各チャンネル
の中央値をチャンネル毎の代表値とする)、個数分布か
ら求めた個数基準の長さ平均粒径(D1)を求めた。
【0052】本発明に係る磁性トナーを作製するには、
バインダー樹脂,磁性粉,金属錯塩化合物,その他の添
加剤をヘンシェルミキサー,ボールミルの如き混合機に
より充分混合し、加熱ロール,ニーダー,エクストルー
ダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類を互い
に相溶せしめた中に金属錯塩化合物及び磁性粉を分散ま
たは溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級を行ってトナ
ーを得ることができる。
【0053】次に、本発明における画像形成方法につい
て説明する。本発明においては、未転写トナー(廃トナ
ー)のリユース、すなわちトナーのリサイクルシステム
を利用して画像形成を行うことを特徴とする。つまり、
転写後、潜像担持体をクリーニングして潜像担持体上の
トナーを回収し、回収したトナーを現像工程に再使用す
ることを特徴とする。
【0054】図2は、本発明の画像形成方法に適用でき
うる画像形成装置の一例を示したものである。
【0055】この画像形成装置において、まず1次帯電
器5のコロナ放電により潜像担持体(感光ドラム)6の
表面を均一に帯電させ、次いで露光系14により潜像担
持体6上に像露光を行い、潜像を形成させる。次に、現
像器7内に収容されたトナーが、現像スリーブとブレー
ドに印加された現像バイアスによって潜像担持体6上に
飛翔し、潜像が現像されてトナー像を形成する。なお、
現像器7内のトナー量は、トナーの消費とともに随時補
給用ホッパー8よりトナーが補給されることにより一定
に保たれている。さらに必要に応じて転写前帯電器9に
より潜像担持体6上の余分な電荷を除去したのち、バイ
アスを印加した転写帯電器10により、トナー像を転写
材(省略)へ転写し、バイアスを加えた分離帯電器11
によって転写材は潜像担持体6から分離され、定着装置
15により熱ロール定着され定着画像が形成できる。一
方、転写工程終了後、潜像担持体6上に残存したトナー
はクリーナー12のクリーニングブレードによってかき
落され、回収される。クリーニングされた潜像担持体6
は次の複写に供されるが、クリーナー12に回収された
トナーは搬送スクリューを設けた廃トナー搬送用パイプ
13により、分離装置16を経て、現像工程に戻されて
再使用される。
【0056】次に分離装置について詳細に説明する。図
3は分離装置の構成を示す断面図、図4はメッシュ非接
触シール部の詳細図、図5は分離装置の側面図である。
この分離装置は振動付与部分とメッシュ分離部分との間
に磁性材を補足する非接触シール(磁性シール,エアシ
ール)を配置した物である。これによりメッシュに直接
接触せずに浮遊するトナーを補足することができるの
で、振動付与部分で付与された振動は減衰すること無く
効率的にメッシュ分離部へ伝達することができる。
【0057】ここでメッシュの目開きは30〜200μ
m、好ましくは40〜170μmであるのが良い。30
μmより目開きが狭いときは、分離性が悪くなり、目づ
まりを発生しやすくなる。また200μmより目開きが
大きい場合は、紙粉やトナー凝集物までもメッシュを通
過する可能性が高くなり、このようなものが現像器内へ
送られた場合、画像性の悪化を招くことになり好ましく
ない。
【0058】17は装置枠体であり、非磁性材(例えば
非磁性ステンレス線,非磁性黄銅線やナイロン繊維な
ど)から成るメッシュ20は略水平に配置されており、
上下から可撓性シート21(例えば薄層ステンレス板な
ど)により挟み込まれている。更に、メッシュ20の上
下にはそれぞれマグネットを内蔵したスリーブ18,1
9が配置され、矢印の方向に図示されていない駆動手段
により回転駆動される。スリーブ同士が対向する分離部
の磁力N19とS18はN19>S18となるように設定されて
いる。メッシュ20を保持する支持部材22に取り付け
られた駆動モーター23に連結されたカム24によって
振動が可撓性シート21に付与され、可撓性シート21
を介してメッシュ20に振動が伝えられる。25はマグ
ネットでメッシュを挟んで対向側に磁性板26が配置さ
れており、メッシュ20を挟んで集中磁界が形成されて
いる。27,30は搬送スクリューで、27はクリーナ
ーより回収されたトナーを奥側より手前側に搬送し、3
0はトナーを手前側から奥側に搬送して装置外へ排出
し、そのトナーは現像装置(含ホッパー)へ再供給され
る。28はスリーブ18表面のトナー層厚を規制するド
クターブレードで、29はスリーブ19表面からトナー
を掻き取る掻き取りブレードである。31はスリーブ1
8上に残留トナーと共に残留して付着している非磁性物
を回収部32へ掻き落とす非磁性ブラシで、スリーブ1
8とカウンター方向に低速で回転駆動されている。
【0059】次に分離装置の動作について説明する。ク
リーナー11によって掻き落とされたトナーは、スクリ
ュー27により分離装置内部へ搬送されてスリーブ18
側へ補給される。ここでトナーはスリーブ18上に磁力
によって付着してスリーブの回転にともない上方へ搬送
され、ドクターブレード28によって所定の層厚に規制
される。ついでスリーブ19と対向する分離部へ送られ
た現像剤は、S18からN19へと伸びる集中磁力線により
効率的に引きつけられ、分離部の磁力N19とS18はN19
>S18となるように設定されているのでトナーはN19
より強く引きつけられメッシュ20を介して上方へ引き
上げられる。しかし、メッシュ20の目はトナー粒径の
数倍の隙間を有しているので、トナーは初期のクリーン
な状態でスムーズにメッシュを通過するが、耐久が進に
従い部分的に凝集したトナーがメッシュ20の隙間に付
着したり、更に、高湿度環境下においてはトナーの凝集
度が一層高くなり、メッシュを通過しなくなる、いわゆ
る目詰まり現象を呈するようになる。しかしながら本発
明においては、駆動モーター23に連結されたカム24
によってまず薄層可撓性シート21(好ましくは、厚さ
0.05〜0.2mm)に振動が与えられ、更に可撓性
シート21を介してメッシュ20に振動が与えられてい
る為、メッシュ20に付着したトナーは、その振動力に
よりその凝集が破壊されメッシュ20の目詰まりは解消
され、トナーは容器に分離される。またメッシュ20を
上下から可撓性シート21により挟み込んでいるので、
可撓性シート21は大変薄層であるにもかかわらず振動
による撓みに対しても充分に復元することができる。よ
って可撓性シート21は微動振動してメッシュ20へ振
動を伝達することができ、メッシュ20を変形させるこ
と無く効率的に振動させることができる。また、可撓性
シート21は、0.05〜0.2mm程度の薄層である
ので振動してもその振動音は大変小さいものであり、外
部に騒音を発するようなことはない。またこの時分離部
で磁性トナーは磁力によって下方側から上方側へ分離搬
送される訳であるが、搬送途中で磁力から離れてしまっ
たトナーは容器空間内を浮遊してしまうが、上下スリー
ブ18,19が配置されている収容室内は閉塞されてい
るので外部にトナーが漏れることはない。メッシュ20
は振動付与部分へ伸びているので分離部と振動付与部分
との間は空間的に連通している。しかしながら、トナー
がこの空間を浮遊して振動付与部分側へ動いてきたとし
ても、図4に示したように途中に配置されているマグネ
ット25と磁性板26とで形成される集中磁界によって
トナーは補足され振動付与部分へ現像剤が到達すること
はない。また、耐久が進につれてこのマグネット25と
磁性板26にはトナーが更に付着していくが、ここで付
着しているトナーは先に説明したように、重量平均粒径
が3〜11μmであり、かつ、シャープな粒度分布を有
しており、トナー同士の凝集の発生が少ないため、それ
ぞれの粒子は強固にメッシュに付着することはない。よ
って付着している粒子がメッシュ20に接触してもメッ
シュ20の振動を減衰させることはなく、振動付与手段
により付与された振動は効率的に分離部へと伝達され
る。
【0060】そして更に分離されたトナーはそれ自体の
重力は小さく磁力による搬送力の方が充分に大きくなる
ような磁力に設定することにより上方へ容易に運ばれス
リーブ19に付着する。また、トナーを重量方向下側か
ら上側へ搬送して分離するように設定すると、トナーと
分離された非磁性物(異物)はメッシュの下側に付着し
ており、メッシュへ付与される振動によってメッシュへ
の付着力を失いその重力により下方にたたき落とすこと
ができる。それ故効率的にトナーと異物を分離でき、ま
た継続的にメッシュの目詰まりを防止できる。また、分
離されたトナーは、更に下流側へと搬送され掻き取りブ
レード29によりスリーブ19から掻き落とされ、スク
リュー30によって分離装置外へと搬送される。そして
分離されたトナーは図示しない搬送装置によって現像系
へと搬送されて再度現像に供与される。分離部で分離さ
れ掻き落とされた異物は、スリーブ18上に落ちて残留
トナーと共に更に搬送され、分離部下流側に設定された
非磁性ブラシ31によって一旦スリーブ表面から剥離さ
れる。この非磁性ブラシ31は小さい当接圧によりスリ
ーブ18に接触しているため、スリーブ18上に弱い力
で付着している異物などは掻き取ることができるが、分
離部で分離しきれず残留してしまったトナーは磁力によ
りスリーブ上に吸着されているため、非磁性ブラシ31
によっては掻き落とすことができ、更に下流側に搬送さ
れて再度分離の機会を得ることとなる。よって回収部3
2にはトナーはほとんど回収されず、回収部32に貯留
されるのは非磁性物から成る異物が大部分である。
【0061】以上のように、トナーの凝集を破壊し、メ
ッシュに付着した異物を重力方向にたたき落とすことに
より常時メッシュ部分の目詰まりを抑制して継続的に効
率的に分離する事ができる。また、振動付与部分と分離
部との間の空間のシール手段としてマグネットと磁性板
による集中磁界によりメッシュとは接触せずに浮遊トナ
ーを補足することができる為、振動付与部分でメッシュ
に付与された振動は途中で減衰されることなく分離部へ
効率的に伝達され、継続的に分離機能を維持することが
できる。
【0062】さらに、本発明においては、先に説明した
ように、トナー構成においても一般式(I)に示したよ
うなアゾ系鉄錯塩化合物を荷電制御剤に用いることによ
り、終始安定した帯電性及び流動性を保持することがで
きるため、上記分離装置においても、極めて効率良く、
磁性トナーと非磁性物から成る異物とを分離することが
可能になった。
【0063】本発明の画像形成方法において用いられる
現像スリーブは、複数の球状痕跡くぼみによる凹凸を形
成した表面を有することが好ましい。その表面状態を得
る方法としては、定形あるいは不定形の粒子によるブラ
スト処理方法が使用できる。粒子としては例えば、ステ
ンレス,アルミニウム,鋼鉄,ニッケル、真ちゅうの如
き金属からなる各種剛体球またはセラミック,プラスチ
ック,グラスビーズの如き各種剛体球を使用することが
できる。
【0064】しかし、本発明者の鋭意検討の結果、ブラ
スト処理を行なった現像スリーブの表面をさらに樹脂で
被覆することにより、鏡映力がなくなるため、トナーの
粒径による選択的担持性(例えば、トナーが有する粒度
分布の中で比較的粒径の小さなもののみをスリーブに担
持し、結果的に選択現像を招き、画像劣化が生じる)が
なくなり、長期にわたり安定した均質コートを維持でき
ることがわかった。
【0065】上記樹脂としては、導電性カーボン及びグ
ラファイトを含有したフェノール樹脂が好ましい。すな
わち、スリーブとしては、非磁性のステンレス又はアル
ミニウム等から成る円筒状基体の周面上を、導電性カー
ボン及びグラファイトを含有するフェノール樹脂により
コートしたものが好ましいものとして挙げることができ
る。
【0066】本構成中でフェノール樹脂を用いる理由
は、熱硬化性樹脂であり、一般的な熱硬化性樹脂の中で
は硬化の高い樹脂である。それはフェノール樹脂が熱硬
化反応により密な三次元の架橋構成を形成するため、非
常に硬い塗膜を形成し、他の樹脂には見られない優れた
耐久性を得ることができる。従ってスリーブ塗膜を形成
した際にも塗膜のキズやはがれがなく、常に安定した画
質を提供することができる。フェノール樹脂には、フェ
ノールとホルムアルデヒドよりなる純フェノール樹脂、
エステルガムと純フェノール系を組合せた変性フェノー
ル樹脂があるが、本発明にはいずれも使用できる。
【0067】また、スリーブの塗膜中に、導電性カーボ
ンおよびグラファイトを含有せしめることにより、該導
電性カーボンおよびグラファイトは適度にスリーブ表面
に凹凸を形成し、かつスリーブ被膜上に残る電荷をほど
よくスリーブ基体に緩和(リーク)させるため、常に安
定したトナーコート層が得られる。このような材料とし
て、金,銀,銅,鉛,スズ等の各種金属や酸化スズ,酸
化インジウム,酸化アンチモン,酸化タングステン等の
各種金属酸化物等を検討したが、いずれも十分な特性を
示さず、導電性カーボンとグラファイトを組合せて用い
たとき最も優れた特性を示した。本発明に用いられる導
電性カーボンとしては、オイルファーネス,アセチレン
ブラック,ケッツエンブラック等の抵抗値が120Kg
/cm2で加圧時に0.5Ω・cm以下のものが好まし
く、フェノール樹脂に対する分散性がよい。また、本発
明に用いられるグラファイトは灰色ないし黒色の光沢、
滑性のある結晶鉱物で、天然物,人造品のいずれも用い
ることができる。
【0068】また、スリーブの塗膜中には導電性カーボ
ン,グラファイトに加えてその他の添加物を加えても良
い。たとえば塗膜表面の粗度を調節する表面粗剤として
働くもの、あるいはトナーの帯電量をコントロールする
荷電制御剤等である。
【0069】該導電性カーボンおよびグラファイトは、
グラファイト/カーボン=1/1〜100/1の混合比
率で用いるのが好ましく、該混合物のフェノール樹脂に
対する比率は1/3〜2/1の範囲で用いるのが好まし
い。導電性カーボンとグラファイトの比率および導電性
カーボン,グラファイトの混合物とフェノール樹脂の比
率を上記の範囲で用いることによりスリーブ表面に適度
の凹凸があり、適度な抵抗を有するトナー成分による汚
染が極めて少ない高耐久性の被膜を形成することがで
き、常に安定したトナーコート層が得られ安定した画像
濃度,画質が長期にわたって得られる。
【0070】
【実施例】以下、具体的実施例を用いて、本発明を詳細
に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるもので
はない。なお、以下の配合における部数はすべて重量部
である。
【0071】実施例1 ・スチレン/アクリル酸ブチル/マレイン酸モノブチル/ 100部 ジビニルベンゼン共重合体 (重合モノマー重量比70:19:10:1 重量平均分子量(Mw)50万,酸価33) ・磁性酸化鉄 90部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部 ・下記金属錯塩化合物−(1) 1部
【0072】
【化4】
【0073】上記材料をヘンシェルミキサーにて前混合
したあと、130℃で2軸混練押出機によって溶融混練
を行なった。混合物を放冷後、ジェット気流を用いた微
粉砕機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級
し、重量平均粒径7.0μm,A(個数分布変動係数)
が28の磁性トナーを得た。なお、粒度分布測定には、
コールターマルチサイザーIIを用いた。
【0074】上記トナー100部に対し、疎水化処理を
行なった負帯電性シリカ微粉体0.8部を加え、乾式混
合を行った。
【0075】このトナーを、図2に示したように改造を
加えたキヤノン製複写機NP6060(アモルファスシ
リコン感光体使用)に、さらに、図2〜図4で示したよ
うな分離装置を組み込んだ系によって画像評価を行なっ
た。なお、分離装置に使用したメッシュは200メッシ
ュ(目開き74μm)のものを使用した。
【0076】但し、現像スリーブについては、 ・導電性カーボン 1部 ・グラファイト 9部 ・フェノール樹脂 25部 ・イソプロピルアルコール 65部 を混合し、サンドミルにて分散し、スプレー法にてNP
6060の現像スリーブに膜厚15μmの表面塗膜を形
成した。この表面を被覆した現像スリーブを用いた。
【0077】画像評価は高温/高湿度環境(32℃/8
5%RH)にて行なった。評価は連続20万枚コピーを
とったところで画像性,帯電性,廃トナーの流動性及び
分離装置での分離性能(メッシュのつまり具合)をチェ
ックしたのち、評価を続行し、合計40万枚通紙を行な
った。結果は表1に示したとおりであって、40万枚後
においても初期とかわらず良好な画像性を示していた。
また、分離装置での分離性能も、廃トナーの流動性がそ
こなわれないため良好であって、メッシュでの目づまり
等も発生しなかった。
【0078】ここで、現像スリーブ上の単位面積あたり
のトナー層の帯電量は、吸引式ファラデーゲージ法を使
用して求めた。この吸引式ファラデーゲージ法は、その
外筒をスリーブに押しつけてスリーブ上の一定面積上の
すべてのトナーを吸引し、内筒のフィルターに採集する
際に外部から静電的にシールドされた内筒に蓄積された
帯電量を測定することによって、スリーブ上の単位面積
あたりの帯電量を求めることができる方法である。
【0079】実施例2 ・架橋ポリエステル樹脂(Mw60万,酸価30) 100部 ・磁性酸化鉄 90部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部 ・下記金属錯塩化合物−(2) 1部
【0080】
【化5】
【0081】上記材料を、実施例1と同様の手法によっ
て、重量平均粒径が6.4μm,Aが28のトナーを得
た。
【0082】上記トナー100部に対し、疎水化負帯電
性シリカを1.0部加え、ヘンシェルミキサーにより乾
式混合を行ない、磁性トナーを得た。
【0083】この磁性トナーを、実施例1の場合と同じ
方法によって画像評価を行なった。結果は全く問題なく
良好であった。結果を表1に示す。
【0084】実施例3 ・スチレン/アクリル酸−2−エチルヘキシル/ 100部 マレイン酸モノブチル/ジビニルベンゼン共重合体 (重合モノマー重量比 : : : ,Mw 万,酸価 ) ・磁性酸化鉄 85部 ・サゾールワックス 4部 ・下記金属錯塩化合物−(3) 1.5部
【0085】
【化6】
【0086】上記材料を、実施例1と同じ方法にて、重
量平均粒径が8.5μm,Aが30のトナーを得て、疎
水化負帯電性シリカを0.6部(トナー100部あた
り)乾式混合し、磁性トナーを得た。
【0087】この磁性トナーを、実施例1の場合と同じ
方法により画像評価を行なった。結果を表1に示す。
【0088】実施例4 磁性トナーとしては、実施例1で挙げたものと同じもの
を使用した。分離装置を図6に示したものに変えた以外
は、実施例1と同じ系にて画像評価を行なった。
【0089】ここで図6に示したのは、シール手段とし
てエア吸引ダクトによるエアシールを設けた場合の実施
例の分離装置断面図である。
【0090】33は振動付与部分と分離部の間に配置さ
れた吸引ダクトで、フィルター34を介して吸引ファン
35により吸引されている。ここで吸引力はさほど強い
ものではなく、空気の流れが吸引ダクト33へと流れて
いく程度のものである。メッシュ20は振動付与部分へ
伸びているので分離部と振動付与部分との間は空間的に
連通している。吸引ダクト33に吸引された浮遊トナー
は更に外側に搬送され、フィルター34によって捕捉さ
れて外部へは空気だけが排出されるというものである。
【0091】評価結果は表1に示したように、実施例1
とほとんど差がなく良好であった。
【0092】実施例5 ・架橋ポリエステル樹脂(Mw50万,酸価26) 100部 ・磁性酸化鉄 85部 ・フタロシアニンブルー 1部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4部 ・前記金属錯塩化合物−(1) 0.8部
【0093】上記材料より、実施例1と同じ方法によっ
て重量平均粒径7.5μmのトナーを得、さらに該トナ
ー100部につき疎水化処理した負帯電性シリカを0.
9部,チタン酸ストロンチウムを0.5部加え、乾式混
合を行ない磁性トナーを得た。
【0094】画像評価は実施例1と同様の手段によって
行なった。結果は表1に示した通り良好であった。
【0095】比較例1 実施例1において、金属錯塩化合物−(1)のかわり
に、モノアゾクロム錯体を用いる以外は、実施例1と同
じようにして磁性トナーを調製し、画像評価を行なっ
た。評価結果を表1に示す。フレッシュトナーに比べ廃
トナーの流動性が著しく低下しており、40万枚通紙後
に分離装置を取り出してみたところ、廃トナーによる凝
集物が搬送スクリューやメッシュ上につまった状態にな
り、ほとんど分離不可能な状態になっていた。また、画
像性も実施例2の場合と比べて著しく低下していた。
【0096】比較例2 実施例1において、金属錯塩化合物−(1)のかわり
に、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸クロム錯
体を用いる以外は、実施例1と同じようにして磁性トナ
ーを調製し、画像評価を行なった。
【0097】評価結果は表1の通りで、20万枚までは
大きな問題は発生しなかったが、30万枚位から分離性
の低下が現われはじめ、40万枚通紙後に分離装置を見
ると、メッシュ上に廃トナーによる凝集物が多く付着し
ているのがわかった。
【0098】比較例3 磁性トナーとしては、実施例1で用いたものと同じもの
を用いた。画像評価についても実施例1と同じ手法によ
り行なったが、分離装置としては、図3に示したマグネ
ット25と磁性板26を取りはずしたもの(非接触磁性
シールがない系)にて行なった。結果は表1に示した通
りで、20万枚位から分離装置でのメッシュの目づまり
が発生し始め、40万枚時ではほとんど分離ができない
状態になってしまった。
【0099】
【表1】
【0100】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、特定の
金属錯体化合物を含有するトナーを用い、該トナーを現
像,転写後、潜像担持体上に残った未転写トナーを回収
し、さらに該未転写トナーを、特定の構成を有した分離
装置によって、磁性トナーと非磁性材とを分離させたう
えで、現像工程にて再利用するものであり、次のような
優れた効果を発揮するものである。 (1)長期間、多数枚にわたる複写においても、終始優
れた画像性を有する複写画像が得られる。 (2)いかなる環境下においてもトナーの帯電量の変化
が少ないため、良好な画像特性が得られる。 (3)フレッシュトナーと廃トナーでの流動性の変化が
少ないため、分離装置において、廃トナーに混入してい
る非磁性材の分離が良好に行なうことができる。 (4)いかなる環境下でも、長期間にわたる複写におい
ても、分離装置の目づまりの発生がなく、優れた分離性
能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー流動性測定に用いた測定装置を示す概略
図である。
【図2】実施例及び比較例において画出しに用いた現像
装置の概略的な断面図を示した図である。
【図3】分離装置の構成を示す断面図である。
【図4】メッシュ非接触シール部詳細図である。
【図5】分離装置の側面図である。
【図6】エアシール手段による分離装置の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 60メッシュふるい 2 100メッシュふるい 3 200メッシュふるい 4 振動台 7 現像器 8 クリーナー 18,19 スリーブ 20 メッシュ 21 可撓性シート 23 振動付与モーター 24 振動カム 25 マグネット 26 磁性板 33 吸引ダクト 34 フィルター 35 吸引ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/097 13/095 15/08 507 L C G03G 9/08 101 344 13/08 R

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に潜像を形成し、現像部位
    にてトナーを用いて該潜像を現像してトナー像を潜像担
    持体上に形成する現像工程を経て、該トナー像を潜像担
    持体上から転写材上へ転写し、更に、転写後の潜像担持
    体をクリーニング手段により潜像担持体上のトナーを回
    収し、回収したトナーを、振動付与手段により振動を付
    与された網目状フィルター(メッシュ)を通過させ、該
    回収トナー中に混在した異物を除去した後に、現像部位
    に供給して現像工程で使用する画像形成方法において、 該回収トナーの流動性指数が70以下であることを特徴
    とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記トナーが、少なくともバインダー樹
    脂,着色剤及び荷電制御剤を含有し、かつ、該荷電制御
    剤が下記一般式で表わされる金属錯塩化合物であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 【化1】 [式中、X1およびX2は水素原子、低級アルキル基、低
    級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表わ
    し、X1とX2は同じであっても異なっていてもよく、m
    およびm’は1〜3の整数を表わし、R1およびR3は水
    素原子、C118のアルキル、アルケニル、スルホンア
    ミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒド
    ロキシ、C118のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
    ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表わし、R1とR3
    は同じであっても異なっていてもよく、nおよびn’は
    1〜3の整数を表わし、R2およびR4は水素原子または
    ニトロ基を表わし、A+は水素イオン、ナトリウムイオ
    ン、カリウムイオン、アンモニウムイオンを表わす。]
  3. 【請求項3】 トナーと異物を分離するメッシュの目開
    きが30〜200μmであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 トナーのバインダー樹脂の酸価が5〜5
    0mgKOH/gであることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 トナーの重量平均粒径が3〜11μmで
    あり、下記式で示される個数分布 変数係数A A=Sn/D1×100 (Sn:個数分布標準偏差,D1:個数長さ平均粒径(μ
    m))が40以下であることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 潜像担持体上に潜像を形成し、現像部位
    にて磁性トナーを用いて該潜像を現像してトナー像を潜
    像担持体上に形成する現像工程を経て、該トナー像を潜
    像担持体上から転写材上へ転写し、更に、転写後の潜像
    担持体をクリーニング手段により潜像担持体上の磁性ト
    ナーを回収し、回収した磁性トナーを、振動付与手段に
    より振動を付与された網目状フィルター(メッシュ)を
    介して、対向位置に各々回転可能に磁力発生手段を配置
    し、該一方の磁力発生手段に回収磁性トナーを付着させ
    該メッシュを介して対向部位の磁力発生手段側へ各々の
    磁力発生手段を回転することにより回収磁性トナーを搬
    送し、該回収トナー中に混在している非磁性物を除去し
    た後に、現像部位に供給して現像工程で使用する画像形
    成方法において、 該磁性トナーが、少なくともバインダー樹脂,磁性粉,
    及び荷電制御剤からなり、該荷電制御剤が下記一般式で
    表される金属錯塩化合物であることを特徴とする画像形
    成方法。 【化2】 [式中、X1およびX2は水素原子、低級アルキル基、低
    級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表わ
    し、X1とX2は同じであっても異なっていてもよく、m
    およびm’は1〜3の整数を表わし、R1およびR3は水
    素原子、C118のアルキル、アルケニル、スルホンア
    ミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒド
    ロキシ、C118のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
    ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表わし、R1とR3
    は同じであっても異なっていてもよく、nおよびn’は
    1〜3の整数を表わし、R2およびR4は水素原子または
    ニトロ基を表わし、A+は水素イオン、ナトリウムイオ
    ン、カリウムイオン、アンモニウムイオンを表わす。]
  7. 【請求項7】 振動付与部分とメッシュ分離部分との間
    に磁性材を補足する非接触シールを配置し、非接触シー
    ル手段として、磁性シール又はエアシールを用いること
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 トナーと非磁性物を分離するメッシュの
    目開きが30〜200μmであることを特徴とする請求
    項6又は7に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 磁性トナーのバインダー樹脂の酸価が5
    〜50mgKOH/gであることを特徴とする請求項6
    乃至8のいずれかに記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 磁性トナーの重量平均粒径が3〜11
    μmであり、下記式で示される個数宇分布 変数係数A A=Sn/D1×100 (Sn:個数分布標準偏差,D1:個数長さ平均粒径(μ
    m))が40以下であることを特徴とする請求項6乃至
    9のいずれかに記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6405009B1 (en) 1999-10-05 2002-06-11 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including system for recycling toner

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