JPH08185021A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08185021A
JPH08185021A JP6338006A JP33800694A JPH08185021A JP H08185021 A JPH08185021 A JP H08185021A JP 6338006 A JP6338006 A JP 6338006A JP 33800694 A JP33800694 A JP 33800694A JP H08185021 A JPH08185021 A JP H08185021A
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spot
light
ratio
image
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JP6338006A
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Yukio Nagase
幸雄 永瀬
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Canon Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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  • Laser Beam Printer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高解像度の画像形成装置を提供する。 【構成】 低光量では光感度が小さく所定光量以上にな
ると光感度が増大する感光体と、この感光体に光を照射
する照射手段と、を有し、照射手段のオン,オフにより
感光体上に潜像を形成するもので、各画素における照射
手段の発光時間の比率T1を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いた画像形成装置に関し、特にレーザー光学系を用いた
高解像度の画像形成装置における画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の中で高速かつ低騒音プリ
ンタとして、電子写真方式を採用したレーザービームプ
リンタがある。その代表的な用途は文字、図形等の画像
を感光体にレーザービームを当てるか、当てないかで形
成する2値記録である。
【0003】そして、一般には、文字、図形等の記録は
中間調を必要としないのでプリンタ構造も簡単にでき
る。
【0004】また、近年、記録密度を低下させずに高解
像を得つつ、各画素において中間調画素を形成する方式
が提案されている。
【0005】この方式は、画像信号によって、レーザー
ビームを照射するパルス幅を変調(PWM)することに
より中間調画素形成を行うもので、このPWM方式によ
れば高解像度かつ高階調性の画像を形成でき、従って、
特に高解像度と高階調性を必要とするカラー像形成装置
にはこの方式が欠かせないものとなっている。
【0006】すなわち、このPWM方式によると、1画
素毎にビームスポットにより形成されるドットの面積階
調を行うことができ、記録すべき画素密度(記録密度)
を低下させることなく同時に中間調を表現できる。
【0007】ところが、前記2値記録方式においては、
近年DTPの普及に伴い、文字の品位や図形の細線の再
現性を著しく向上させ、オフセット印刷並の画質が要求
されるようになってきた。
【0008】その結果記録密度として少なくとも600
dpi以上の高解像度記録を実現する必要性がでてき
た。そのためにはレーザービームスポットを画素サイズ
の微細化にあわせ、より小さくする必要がでてきた。
【0009】また、前記PWM方式においても、同様に
記録密度を上げていくとレーザースポット径に対して画
素幅が相対的に小さくなるため、画素内でのPWM変調
による階調を十分とることが出来ないという問題点があ
る。
【0010】そこで、PWM方式においても、階調性を
保持したまま解像度向上の為には、よりレーザースポッ
ト径を前記2値記録方式よりも小さくする必要がある。
【0011】ここで、レーザースポット径を小さくする
ためには、レーザー波長を短くし、入射光レーザー径を
大きくする必要があるが、この方法によると、装置の大
型化、高価格化を招き、また焦点深度も狭くなるため、
像担持体上の機械精度の限界により像担持体上に画像ド
ットの安定形成が困難であるという問題が生ずる。
【0012】また、高解像度と高階調性を得る手段とし
て特開昭58−143356号,特開平1−16945
4号等にて記載されている通り、低光量において光感度
が小で電位減衰量が小さく、光量が増加するに従い光感
度が増大し、電位減衰量が増加する感度区間を有する光
量−帯電電位減衰特性を持つ感光体を用いると共に、光
量を所定の値に制御することによって感光体上における
デジタル潜像の径を実質的に小径化し、高解像度と高階
調性を得る方式が提案されており、この方式を用いるこ
とによって、より解像度を向上させる可能性が開示され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式を用いる時には、レーザースポット径を記録画素サイ
ズと同等かそれ以下の径にしないと、レーザースポット
走査による実質スポットの拡大と、サイドローブの広が
りのため、隣接する画素の影響を受け潜像形成が逆に不
安定となり、画像ドットの安定形成が困難であるという
問題が生じてしまう。
【0014】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、高解像
度の画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、低光量では光感度が小さく所定光
量以上になると光感度が増大する感光体と、この感光体
に光を照射する照射手段と、を有し、照射手段のオン,
オフにより感光体上に潜像を形成する画像形成装置にお
いて、各画素における照射手段の発光時間の比率を調整
すること特徴とする。
【0016】各画素における照射手段の発光時間の比率
をT1、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2径を
S、とすると、1画素の駆動時間に対してT1<(3L
−S)/Lが成り立つとよい。
【0017】低光量では光感度が小さく所定光量以上に
なると光感度が増大する感光体と、この感光体に光を照
射する照射手段と、を有し、照射手段が画素内でパルス
幅変調することにより感光体上に潜像を形成する画像形
成装置において、各画素における照射手段の発光時間の
比率を調整すること特徴とする。
【0018】各画素における照射手段の発光時間の比率
をT2、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2径を
S、とすると、1画素の駆動時間に対してT2<(2L
−S)/Lが成り立つとよい。
【0019】
【作用】上記のように構成された画像形成装置では、各
画素における照射手段の発光時間の比率を調整するの
で、光量のスポット分布幅が調整される。
【0020】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【0021】(実施例1)図1に本発明の実施例である
画像形成装置を示す。
【0022】まず、原稿台10上に原稿Gを複写すべき
面を下側にしてセットする。次にコピーボタンを押すこ
とにより複写が開始される。
【0023】原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレイ、
CCDセンサが一体のユニット9となって原稿を照射し
ながら走査することにより、その照明走査光の原稿面反
射光が、短焦点レンズアレイによって結像されてCCD
センサに入射される。
【0024】CCDセンサは受光部、転送部、出力部よ
り構成されている。CCD受光部において光信号が電気
信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順
次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信
号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。
【0025】このようにして得られたアナログ信号を周
知の画像処理を行なってデジタル信号に変換してプリン
タ部に送られる。
【0026】プリンタ部においては、上記の画像信号を
受けて以下のようにして静電潜像を形成する。
【0027】感光体としての感光ドラム1は、中心支軸
を中心に所定の周速度で回転駆動され、その回転過程に
帯電器3により正極性または負極性の一様な帯電処理を
受け、その一様帯電面に画像信号に対応してON,OF
F発光される固体レーザー素子102(図2参照)の光
を高速で回転する回転多面鏡104(図2参照)によっ
て走査することにより感光ドラム1表面には、原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0028】図2は、前記の装置においてレーザー光を
走査するレーザー走査部(照射手段)100の概略構成
を示すものである。
【0029】このレーザー走査部100によりレーザー
光を走査する場合には、まず入力された画像信号に基づ
き発光信号発生器101により、固体レーザー素子10
2を所定タイミングで明滅させる。
【0030】そして固体レーザー素子102から放射さ
れたレーザー光は、コリメーターレンズ系103により
略平行な光束に変換され、更に矢印b方向に回転する回
転多面鏡104により矢印c方向に走査されると共にf
θレンズ群105a,105b,105cにより感光ド
ラム1等の被走査面106にスポット状に結像される。
【0031】このようなレーザー光の走査により被走査
面106上には画像一走査分の露光分布が形成され、更
に各走査毎に被走査面106を前記走査方向とは垂直に
所定量だけスクロールさせれば、この被走査面106上
に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0032】このようにして、感光ドラム1上に形成さ
れた静電潜像は現像装置4により現像され、形成された
トナー像は、転写帯電器7によって転写材上に静電転写
される。
【0033】その後転写材は、分離帯電器8によって静
電分離されて定着器6へと搬送され、熱定着されて画像
が出力される。
【0034】一方、トナー像転写後の感光ドラム1の面
は、クリーナ5によって転写残りトナー等の付着汚染物
の除去を受けて繰り返し画像形成に使用される。
【0035】次に、本発明の内容を詳細に説明する。
【0036】本発明において用いた感光ドラム1は、図
3(a)に示す感度特性を有する。この図3(a)から
読み取れるように、低光量では感度が小さく感光ドラム
1上の帯電電位の減少はほとんどなく(電位減衰量が小
さい)、ある光量(しきい値)以上になると光感度が増
大し電位減衰量が増加している。
【0037】感光ドラム1は、高抵抗のバインダ中に粒
径0.01〜0.5μmの顔料を分散させている。例え
ば一例として、ポリエステル樹脂/メラミン樹脂の混合
体にα型銅フタロシアニンの微粒子を分散させて形成す
るものもある。
【0038】このような感光特性を持つ感光ドラム1
に、図3(b)に示すようなガウス分布形状を持つレー
ザースポットを露光すると、光量が小さい部分では感度
が小さいため、ガウス分布のサイドロープをカットした
図3(c)のような潜像パターンが形成されることにな
り、レーザースポットよりも小さな潜像ドットが形成さ
れ、高解像化が可能となる。
【0039】ところが前述したように、この方式を用い
る時は、レーザースポット径を記録画素サイズに対し、
ある一定の大きさ以下に小さくしないと、レーザースポ
ット走査による実質スポットの拡大と、サイドロープの
広がりのため、隣接する画素の影響を受け潜像形成が逆
に不安定となり、画像ドットの安定形成が困難であると
いう問題が生じてしまう。
【0040】図4(a)にレーザービームを走査しない
場合のビームスポット形状を示す。ところが、実際には
レーザービームは図4(b)に示すように矢印方向(主
走査方向)に移動するため、一画素に相当する時間レー
ザーを発光させると、図示の様に実質スポットの拡大と
いう問題が生じる。
【0041】このような走査スポット分布と、前述の図
3に示した感度特性を持つ感光ドラム1との組み合わせ
では、得られる潜像ドットは静止スポット分布より大き
なドット径となり、高解像化を阻害する要因となる。
【0042】このような走査スポットによる露光分布の
広がりの第2の問題点は、例えば図5(a)に示すよう
な1画素おきのON/OFFパターンを記録する場合、
走査スポットの露光分布のサイドロープの重なりが無視
できなくなり、図5(b)に示すように、本来OFFと
なるべき画素の積分光量が高くなってしまう問題点が発
生する。
【0043】特に本発明のように感光ドラム1の感度特
性にしきい値を持つような2値的な特性を持たせている
と、前記のOFFとなるべき画素の積分光量が感光ドラ
ム1の感度のしきい値を超えてしまうことにより、高解
像なドットパターンが形成できなくなってしまうという
問題がある。
【0044】もちろん、スポット径を画素サイズに対し
て十分に小さく絞ることで問題は解決可能であるが、前
述したようにコストや精度等の装置上の問題があり、高
解像化が進むに従い実現は困難となる。
【0045】そこで、本発明のレーザーを用いた高解像
2値プリンタでは、前記問題点の発生を解消し、感光ド
ラム1の2値的な感度特性による潜像スポットの微少化
を、画素サイズよりも十分大きなレーザースポットで実
現するものである。
【0046】本発明のポイントは、レーザースポット走
査による実質スポットの拡大と、それによるサイドロー
プの広がりを抑制することにある。
【0047】例えば、各画素におけるレーザー光源の発
光時間の比率を1画素の駆動時間よりも小さくして隣り
合うサイドロープの重なりを少なくすればよい。
【0048】1画素おきのON/OFFパターンを例に
とり、この時のレーザー光源の発光時間の比率T1を1
とすると、各画素におけるレーザー光源の発光時間の比
率T1を1画素の駆動時間に対して、以下に示す式(数
1)が成り立つようにするとよい。ただし、Lは画素サ
イズ、Sはレーザースポット1/e2径(ガウス分布におけ
る最大値に対し、1/e2≒14%における径であり、以下
単にスポット径と称す。)を示し、0<T1<1であ
る。
【0049】
【数1】T1<(3L−S)/L これは、レーザースポットが画素サイズよりも十分大き
い場合には、レーザー駆動パルスを1画素の駆動時間に
対して十分に短くすることで、走査による実質スポット
の拡大という弊害をなくすことを実現するものである。
【0050】本発明のレーザーを用いた高解像2値プリ
ンタでは、2値記録として必要な性能、すなわち記録解
像度でのON/OFFパターンが記録可能であればよ
い。
【0051】従って、ON/OFF/ON/OFFとい
うパターンが出力されたときに、レーザースポットのサ
イドロープの広がりにより、間のOFFとなるべき画素
の積分光量が感光ドラム1の感度しきい値を超えないよ
うにすることが重要である。
【0052】本件発明者の数々の実験から、本発明の2
値的な感度特性を持つ感光ドラム1を用いれば、スポッ
ト径は記録画素サイズの約2倍までなら2値記録が可能
であることが確認された。
【0053】例えば600dpiの解像度であれば、画
素サイズ約42μmに対し、スポット径は約80〜85
μmまでなら、その後の現像プロセスで、ON/OFF
のパターンが現像できることが確認された。
【0054】ところがそれ以上のスポット径になると、
画素間の露光分布の影響が無視できなくなり、たとえ、
本発明の感光体を用いても安定なON/OFFパターン
の形成は困難になってくることが確認された。
【0055】さらに、1200dpiの解像度において
同様の実験を行なうと、画素サイズ約21μmに対し、
スポット径は約40μmまでなら、その後の現像プロセ
スで、ON/OFFのパターンが現像できることが確認
された。
【0056】そこで、本発明のレーザーの発光時間を1
画素の駆動時間に対して、前式のように短く設定するこ
とで、上記スポット径よりも大きな径を用いても、走査
による拡大を少なくすることで、潜像の拡大を相殺する
ことが可能となったものである。
【0057】図6にスポット径が画素サイズの約2倍の
時(S=2L)の露光分布を示す。
【0058】図6より、発光時間の比率をT1=0.5
に設定すれば、1画素の露光時の走査距離は半分にな
り、走査による潜像の拡大は画素の半分に低減できる。
さらに発光比率が小さくすればするほど、潜像はより高
コントラストになり、安定な2値記録が可能となる。
【0059】また、走査距離の低減分から、比較的大き
なスポット径を使用する可能性が出来る。
【0060】前式から、例えば発光の比率を0.1とす
れば、走査による潜像の拡大はほとんど無視でき、使用
するスポット径は従来の画素サイズの2倍から、約3倍
程度まで大きくすることが可能となる。
【0061】図7にS=2L(T1=1)、S=2.5
L(T1=0.5)、S=2.9L(T1=0.1)の
それぞれの露光分布を示す。
【0062】大きなスポットを使用するときは、発光比
率T1を下げることで同等の露光パターンが形成でき
る。
【0063】これは、記録密度が600dpi以上とな
る高解像度の出力を実現させるためには重要で、本発明
では大きなスポット径の使用が可能となり、低コストで
高解像のプリンタを実現することが出来た。
【0064】ところで、発光の比率を小さくした場合
は、当然積分光量が低下するため、発光比率に応じ、レ
ーザー発光光量を増加させる必要がある(例えば、発光
比率0.5の場合は、発光光量は2倍とする等)。
【0065】(実施例2)次に、1画素内でのレーザー
のパルス幅変調による多値記録の実施例を説明する。
【0066】図8はパルス幅変調回路の1例を示す回路
ブロック図、図9はパルス幅変調回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0067】図8において、401は8ビットのデジタ
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換するD/Aコンバータである。
【0068】404はPWM信号を発生するECLコン
パレータ、405はECL論理レベルをTTL論理レベ
ルに変換するレベル変換器、406はクロック信号2f
を発進するクロック発振器、407はクロック信号2f
に同期して略理想的三角波信号を発生する三角波発生
器、408はクロック信号2fを1/2分周して画像ク
ロック信号fを作成している1/2分周期である。
【0069】これによりクロック信号2fは画像クロッ
ク信号fの2倍の周期を有していることとなる。尚、回
路を高速動作させるために、随所にECL論理回路を配
している。
【0070】かかる構成からなる回路動作を、図9のタ
イミングチャートを参照して説明する。信号aはクロッ
ク信号2f、信号bは画像クロック信号fを示してお
り、図示のごとく画像信号と関係付けてある。
【0071】また、三角波発生器407内部において
も、三角波信号のデューティー比を50%に保つため、
クロック信号2fを一旦1/2分周してから三角波信号
cを発生させている。更に、この三角波信号cはECL
レベル(0〜−1V)に変化されて三角波信号dにな
る。
【0072】一方、画像信号は00h(白)〜FFh
(黒)まで256階調レベルで変化する。尚、記号
「h」は16進数表示を示している。そして画像信号e
はいくつかの画像信号値についてそれらをD/A変換し
たECL電圧レベルを示している。
【0073】例えば、第1画素は黒画素レベルのFF
h、第2画素の中間調レベルの80h、第3画素は中間
調レベルの40h、第4画素は中間調レベルの20hの
各電圧を示している。
【0074】コンパレータ404は三角波信号dと画像
信号eを比較することにより、形成すべき画素濃度に応
じたパルス幅T,t2 ,t3 ,t4 等のPWM信号を発
生する。
【0075】そしてこのPWM信号は、0V又は5Vの
TTLレベルに変換されてPWM信号fになりレーザー
ドライバ回路500に入力される。
【0076】このようにして得られたPWM信号値に対
応して1画素当たりの露光時間を変化させることにより
1画素で256階調を得ることが可能となる。
【0077】前記実施例1では2値記録であったため、
2画素のON/OFFのパターンが形成できればよかっ
たが、実施例2では1画素内でレーザーのON/OFF
を行ない、その比率でドット径の面積を可変させ、面積
階調を行なうため、前記実施例1よりも隣接画素間のサ
イドロープの影響等によるドット形成の不安定さという
問題はさらに深刻になる。
【0078】この例を図10に示す。
【0079】図10は、スポット径が画素サイズの1.
5倍(S=1.5L)で、(a)は発光時間の比率T2
=1(初期)の時、(b)はT2=0.5の時、(C)
はT2=0.25の時の光量を示している。
【0080】特に(b)では、しきい値付近に光量が与
えられているため、その画素毎、帯電電位の低下する位
置にずれが生じ、画像が不安定になる。
【0081】また、(c)では、光量がしきい値を越え
られないため、帯電電位の低下がなく画像形成がなされ
ない。
【0082】本発明のレーザーを用いた高解像多値プリ
ンタでは、前記問題点の発生を解消し、感光体の2値的
な感度特性による潜像スポットの微少化を、画素サイズ
よりも十分大きなレーザースポットで実現するものであ
る。
【0083】本発明のポイントは、レーザースポット走
査による実質スポットの拡大と、それによるサイドロー
プの広がりを抑制することにある。
【0084】すなわち、各画素におけるレーザー光源の
発光時間の比率T2を1画素の駆動時間に対して、以下
に示す式(数2)が成り立つようにするとよい。ただ
し、Lは画素サイズ、Sはレーザースポット1/e2径(ガ
ウス分布における最大値に対し、1/e2≒14%における
径であり、以下単にスポット径と称す。)を示し、0<
T2<1である。
【0085】
【数2】T2<(2L−S)/L 前記レーザー光源の発光時間の比率T2を超えない範囲
でパルス幅変調を行なうことである。
【0086】これは、レーザースポットが画素サイズよ
りも大きい場合には、レーザー駆動パルスを1画素の駆
動時間に対して十分に短くすることで、走査による実質
スポットの拡大という弊害をなくすことを実現するもの
である。
【0087】本発明のレーザーを用いた高解像多値プリ
ンタでは、多値記録として必要な性能、すなわち記録解
像度の1画素内でON/OFFパターンを記録しなけれ
ばならない。
【0088】従って、1画素内でPWM変調を行い、中
間調を記録する場合、レーザースポットのサイドロープ
の広がりにより、隣接画素間の積分光量が感光ドラム1
の感度しきい値を超えないようにすることが重要であ
る。
【0089】本件発明者の数々の実験から、本発明の2
値的な感度特性を持つ感光ドラム1を用いれば、スポッ
ト径は記録画素サイズと同等なら多値記録が可能である
ことが確認された。
【0090】例えば600dpiの解像度であれば、画
素サイズ約42μmに対し、スポット径は約42μmま
でなら、その後の現像プロセスで、階調画像が現像でき
ることが確認された。
【0091】ところがそれ以上のスポット径になると、
画素間の露光分布の影響が無視できなくなり、たとえ、
本発明の感光ドラム1を用いても安定な階調性が得られ
なくなることが確認された。
【0092】特にパルス幅時間の長い中間調領域ではレ
ーザースポット走査による実質スポットの拡大と、それ
によるサイドロープの広がりにより、隣接画素間の積分
光量が感光ドラム1の感度しきい値を超えてしまうた
め、面積階調表現が実現できなくなる。
【0093】そこで、本発明のレーザーの発光時間を1
画素の駆動時間に対して、前式のように短い範囲でパル
ス幅変調を行なうことで、上記スポット径よりも大きな
径を用いても、走査による拡大を少なくすることで、潜
像の拡大を相殺することが可能となったものである。
【0094】例えば、発光時間の比率T2を0.5に設
定すれば、1画素の露光時の走査距離は半分になり、走
査による潜像の拡大は画素の半分に低減できる。その結
果、発光比率を小さくするほど、潜像はより高コントラ
ストになり、安定な多値記録が可能となる。
【0095】この実施例を図11に示す。
【0096】図11は、スポット径が画素サイズの1.
5倍(S=1.5L)で、(a)は発光時間の比率T2
=0.5(初期)の時、(b)はT2=0.25の時、
(C)はT2=0.125の時の光量を示している。
【0097】また、走査距離の低減分から、比較的大き
なスポット径を使用する可能性が出来る。
【0098】前式から、例えば発光の比率T2を0.1
とすれば、走査による潜像の拡大はほとんど無視でき、
使用するスポット径は従来の画素サイズから、約2倍程
度まで大きくすることが可能となる。
【0099】これは、記録密度が600dpi以上とな
る高解像度の出力を実現させるためには重要で、本発明
では大きなスポット径の使用が可能となり、低コストで
高解像のプリンタを実現することが出来た。
【0100】ところで、初期の発光の比率を小さくした
場合は、当然積分光量が低下するため、発光比率にあわ
せレーザー発光光量を増加させる必要がある(例えば、
発光の比率0.5の場合は、発光光量は2倍とする
等)。これは図10(a)と図11(a)のパルス波の
高さを比較することで理解できる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
画素における照射手段の発光時間の比率を調整するの
で、光量のスポット分布幅が画素により調整でき、実質
スポットの拡大を抑制でき、従来のようにスポット分布
におけるサイドローブが重なり合って、画像の解像度を
劣化させるようなことはなくなる。
【0102】各画素における照射手段の発光時間の比率
をT1、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2径を
S、とすると、1画素の駆動時間に対してT1<(3L
−S)/Lが成り立つことで、画素サイズよりもスポッ
ト径が大きい場合でも、高解像度の画像形成装置が提供
できる。
【0103】低光量では光感度が小さく所定光量以上に
なると光感度が増大する感光体と、この感光体に光を照
射する照射手段と、を有し、照射手段が画素内でパルス
幅変調することにより感光体上に潜像を形成する画像形
成装置において、各画素内における照射手段の発光時間
の比率を調整することで、光量のスポット分布幅が画素
により調整でき、実質スポットの拡大を抑制でき、従来
のようにスポット分布におけるサイドローブが重なり合
って、画像の解像度を劣化させるようなことはなくな
る。
【0104】各画素における照射手段の発光時間の比率
をT2、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2径を
S、とすると、1画素の駆動時間に対してT2<(2L
−S)/Lが成り立つことで、画素サイズよりもスポッ
ト径が大きい場合でも、高解像度の画像形成装置が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例である画像形成装置を示
す概略図である。
【図2】図2は本発明の実施例である画像形成装置に適
用されたレーザー走査部を示す概略図である。
【図3】図3は本発明の実施例である画像形成装置に適
用された感光体の特性を示すグラフで、(a)は感度特
性、(b)はスポット分布、(c)は潜像分布を示す。
【図4】図4(a)は静止露光分布、(b)は走査露光
分布を示すグラフである。
【図5】図5(a),(b)はON/OFFパターンの
露光分布を示すグラフである。
【図6】図6(a),(b),(c)はそれぞれ発光時
間の比率を変えた時の露光分布を示すグラフである。
【図7】図7(a),(b),(c)はそれぞれ発光時
間の比率を変えた時の露光分布を示すグラフである。
【図8】図8は本発明の実施例である画像形成装置に適
用されたレーザー走査部のブロック図である。
【図9】図9は本発明の実施例である画像形成装置に適
用されたレーザー走査部のタイミングチャートである。
【図10】図10(a),(b),(c)はそれぞれ発
光時間の比率を変えた時の露光分布を示すグラフであ
る。
【図11】図11(a),(b),(c)はそれぞれ発
光時間の比率を変えた時の露光分布を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体) 100 レーザー走査部(照射手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/04 111

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低光量では光感度が小さく所定光量以上
    になると光感度が増大する感光体と、この感光体に光を
    照射する照射手段と、を有し、照射手段のオン,オフに
    より感光体上に潜像を形成する画像形成装置において、 各画素における照射手段の発光時間の比率を調整するこ
    と特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 各画素における照射手段の発光時間の比
    率をT1、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2
    をS、とすると、1画素の駆動時間に対してT1<(3
    L−S)/Lが成り立つことを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 低光量では光感度が小さく所定光量以上
    になると光感度が増大する感光体と、この感光体に光を
    照射する照射手段と、を有し、照射手段が画素内でパル
    ス幅変調することにより感光体上に潜像を形成する画像
    形成装置において、 各画素における照射手段の発光時間の比率を調整するこ
    と特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 各画素における照射手段の発光時間の比
    率をT2、画素サイズをL、照射手段のスポット1/e2
    をS、とすると、1画素の駆動時間に対してT2<(2
    L−S)/Lが成り立つことを特徴とする請求項3に記
    載の画像形成装置。
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