JPH08184831A - 配向膜の配向処理方法 - Google Patents

配向膜の配向処理方法

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JPH08184831A
JPH08184831A JP33846894A JP33846894A JPH08184831A JP H08184831 A JPH08184831 A JP H08184831A JP 33846894 A JP33846894 A JP 33846894A JP 33846894 A JP33846894 A JP 33846894A JP H08184831 A JPH08184831 A JP H08184831A
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JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
alignment film
oriented film
alignment
liquid crystal
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Pending
Application number
JP33846894A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Nakabayashi
聖裕 中林
Norio Asagi
典生 浅儀
So Kuwabara
創 桑原
Taizo Ebara
泰蔵 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配向処理の際のパーティクルの発生を抑える
ことができる配向膜の配向処理方法を提供する。 【構成】 ガラス基板4上に形成された配向膜6に対し
て、真空中でイオンビーム14を、配向膜表面との間の
照射角度φを30度未満にして照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば液晶ディスプ
レイの製造等に利用されるものであって、液晶分子を一
定方向に配向させるための配向膜に対して配向処理を施
す、配向膜の配向処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板の表面において一定方向
に配向させるために、基板の表面に、ポリイミド等の高
分子有機材料から成る配向膜を塗布することが行われて
いる。
【0003】この場合、基板の表面に単に配向膜を塗布
しただけでは、液晶分子が基板の表面に対して単に平行
に配列するだけで、液晶分子を一定方向に配列させるこ
とはできない。
【0004】そこで従来は、配向膜に、その表面をナイ
ロンやレーヨン等のラビング布で一定方向に機械的にラ
ビングする(擦る)ことによって配向処理を施し、これ
によって液晶分子をラビングした方向に配列させること
が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にラビングによって配向膜に配向処理を施す方法では、
パーティクル(ゴミ)が発生して、これが液晶ディスプ
レイの特性を悪化させ、ひいては歩留まりを低下させる
要因になるという問題がある。例えば、パーティクルが
発生してそれが配向膜に付着していると、それによって
表示むらが生じて表示品質が低下したり、電気的にショ
ートする個所が生じたりする。
【0006】そこでこの発明は、配向処理の際のパーテ
ィクルの発生を抑えることができる配向膜の配向処理方
法を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配向膜の配向処理方法は、基板上に形成
されていて液晶分子を配向させるための配向膜に対し
て、真空中でイオンビームを、配向膜表面との間の照射
角度を30度未満(0度を含まない)にして照射するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】配向膜にイオンビームを照射することで、配向
膜に配向処理を施すことができる。これは、イオンビ
ーム照射によって配向膜の表面が改質され、配向膜を構
成する高分子が一定方向に並び、それに沿って液晶分子
が配向するようになる、あるいはイオンビーム照射に
よるスパッタリングによって配向膜の表面に多数の微小
な溝状のものが形成され、それに沿って液晶分子が配向
するようになる、ためであると考えられる。
【0009】しかもイオンビーム照射の際、イオンビー
ムの配向膜表面に対する照射角度を30度未満にする
と、ラビング法に匹敵するほどの大きな配向秩序度を得
ることができることが確かめられた。
【0010】このようにこの発明の方法では、従来の機
械的ラビング法と違って、非接触で配向膜に配向処理を
施すことができるので、パーティクルの発生を抑えるこ
とができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明に係る配向処理方法を実施
する装置の一例を示す概略図である。図示しない真空容
器内に、配向処理を施そうとする配向膜付基板2を保持
するホルダ8が設けられている。このホルダ8は、この
例では、配向膜6表面に対するイオンビーム14の照射
角度φを変えることができるように、回転軸10を中心
にして矢印Aのように回転可能である。
【0012】ホルダ8の上方には、ホルダ8上の配向膜
付基板2の配向膜6に向けてイオンビーム14を照射す
るイオン源12および同配向膜6に電子18を供給する
フィラメント16が設けられている。
【0013】配向膜付基板2は、この例ではガラス基板
4の表面にポリイミド等の有機高分子材料から成る配向
膜6を塗布したものである。なお、液晶ディスプレイを
構成する場合は、ガラス基板4と配向膜6との間に、I
TO(スズをドープした酸化インジウム)等から成る透
明電極が形成される。
【0014】上記のような装置を用いて、例えば5×1
-7Torr程度の真空中で、イオン源12から引き出
したイオンビーム14を、配向膜6に対して、配向膜表
面との間の照射角度φを種々に変えて照射した。
【0015】その際、イオンビーム照射と同時に、フィ
ラメント16から引き出した電子18を配向膜6に供給
して、イオンビーム14による正電荷を中和させるのが
好ましい。これは、イオンビーム14による正電荷が配
向膜6の表面に溜まると、それがイオンビーム14の飛
来を邪魔して、配向膜6の処理が困難になったり不均一
になったりするので、更には配向処理後に液晶セルを構
成した時に電荷によって液晶分子の配向が乱されたりす
るので、それを電子供給によって防止することができる
からである。
【0016】イオンビーム14の加速エネルギーは、特
に限定はないが、この実施例では100eV〜500e
Vとした。
【0017】上記イオンビーム14には、そのイオンが
配向膜6と反応して配向膜6の性質を変えないようにす
るために、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活
性ガスイオンビームを用いるのが好ましい。この例で
は、アルゴンイオンビームを用いた。
【0018】そして、上記のようにして処理された配向
膜付基板2を用いて液晶セルを構成し、その液晶の配向
状況を調べたところ、液晶セルは光学的違方性を示して
おり、液晶の配向が確認できた。
【0019】また、イオンビーム14の照射角度φと液
晶の配向秩序度との関係を測定したところ、図2に示す
ような結果が得られた。ここで、配向秩序度とは、どの
程度の割合の液晶分子が同一方向に配向しているかを示
すものであり、1の場合が100%である。また、図中
のTNまたはSTNは、配向膜6として、TN(ツイス
トネマティック)モード用の配向膜あるいはSTN(ス
ーパーツイストネマティック)モード用の配向膜を用い
たことを示している。その後の数字は照射イオンビーム
14のエネルギーである。また、比較のために、従来の
ラビング法による結果も示した。
【0020】この図から、イオンビーム14の照射角度
φが小さいほど、配向秩序度が大きくなることが分か
る。特に、照射角度φを30度未満にすると、配向膜6
の種類およびイオンビーム14のエネルギーの大小によ
らず、ラビング法に匹敵するほどの大きな配向秩序度を
得ることができた。これは、イオンビーム14の照射角
度φが小さいほど、配向膜6を構成する高分子の並び
方に強い方向性を付けることができる、あるいはイオ
ンビーム照射によるスパッタリングによって配向膜6の
表面に形成される多数の微小な溝状のものがイオンビー
ム照射方向に細長くなる、からであると考えられる。
【0021】なお、上記配向膜6は、ポリイミド以外の
有機高分子材料で形成されていても良い。
【0022】また、配向膜6への電子18の供給は、例
えば電子銃のようなフィラメント16以外の電子供給手
段によって行っても良い。
【0023】次に、他の実施例を示すと、配向処理に際
しては、例えば図3および図4に示すように、多数の互
いに平行なスリット穴22を有するマスク20を通して
イオンビーム14を配向膜6に照射しても良い。マスク
20は、例えば金属製であり、各スリット穴22の幅お
よびそれらの間の部分の幅は、例えば5μm程度であ
る。
【0024】上記のようにすると、配向膜6には、マス
ク20のスリット穴22を通過した部分にのみイオンビ
ーム14が照射され、その部分のみがスパッタ作用によ
って削られるので、配向膜6の表面に、スリット穴22
に対応した、多数の細かい平行な溝を形成することがで
きる。このようにして配向膜6の表面に多数の平行な溝
を形成すると、液晶分子は、その溝に沿って強く配向す
るようになる。
【0025】しかもこの方法によれば、照射するイオン
ビーム14の電流密度を変えることによって、液晶分子
のプレティルト角を制御することができる、より具体的
にはイオンビーム14の電流密度を大きくするとプレテ
ィルト角を大きくすることができる。これは、イオンビ
ーム14の電流密度を大きくすると、配向膜の表面に形
成される溝が深くなり、それによって液晶分子の起き上
がる角度が大になり、プレティルト角が大きくなるから
であると考えられる。プレティルト角が大きいと、電圧
を印加したときに液晶分子の起き上がる方向を確実に規
定ことができるので、液晶ディスプレイの特性が良好に
なる。
【0026】なお、イオンビーム14の照射方向とマス
ク20のスリット穴22の長手方向とは、互いに平行で
あっても良いし、ある角度をもって交差させても良い
が、平行にすると、イオンビーム照射による配向方向と
溝による配向方向とが一致するので、より強力な配向処
理を施すことができる。
【0027】マスク20を使用する場合も、上記と同様
の理由から、配向膜6には、イオンビーム照射と同時に
電子18を供給するのが好ましい。但し、配向膜6への
電子18の供給は、図3の例と違って、マスク20の下
流側から行っても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、イオン
ビーム照射によって非接触で配向膜に配向処理を施すこ
とができるので、配向処理の際のパーティクルの発生を
抑えることができる。その結果例えば、液晶ディスプレ
イの特性を悪化させる要因が少なくなるので、液晶ディ
スプレイの歩留まりを向上させることができるようにな
る。
【0029】しかも、イオンビームの配向膜表面に対す
る照射角度を30度未満にすることによって、ラビング
法に匹敵するほどの大きな配向秩序度を得ることができ
る。
【0030】また、配向膜に対して、多数の互いに平行
なスリット穴を有するマスクを通してイオンビームを照
射すると、配向膜の表面に、スリット穴に対応した多数
の平行な溝を形成して、液晶分子をこの溝に沿って配向
させることができるようになる。しかも、照射するイオ
ンビームのビーム電流によって、液晶分子のプレティル
ト角を制御することができる。
【0031】また、イオンビーム照射時に、配向膜に対
して、同イオンビームによる正電荷を中和する電子を供
給すると、イオンビームによる正電荷が配向膜の表面に
溜まって配向膜の処理が困難になったり不均一になった
りするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配向処理方法を実施する装置の
一例を示す概略図である。
【図2】イオンビームの照射角度と配向膜の配向秩序度
との関係の測定結果の一例を示す図である。
【図3】この発明に係る配向処理方法を実施する装置の
他の例を示す概略図である。
【図4】図3中のマスクの一例を示す拡大部分平面図で
ある。
【符号の説明】
2 配向膜付基板 4 ガラス基板 6 配向膜 12 イオン源 14 イオンビーム 16 フィラメント 18 電子 20 マスク 22 スリット穴 φ 照射角度
フロントページの続き (72)発明者 桑原 創 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 江原 泰蔵 東京都日野市日野1164番地 株式会社イ ー・エッチ・シー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されていて液晶分子を配向
    させるための配向膜に対して、真空中でイオンビーム
    を、配向膜表面との間の照射角度を30度未満(0度を
    含まない)にして照射することを特徴とする配向膜の配
    向処理方法。
  2. 【請求項2】 前記配向膜に対して、多数の互いに平行
    なスリット穴を有するマスクを通して前記イオンビーム
    を照射する請求項1記載の配向膜の配向処理方法。
  3. 【請求項3】 前記イオンビーム照射時に、前記配向膜
    に対して、同イオンビームによる正電荷を中和する電子
    を供給する請求項1または2記載の配向膜の配向処理方
    法。
JP33846894A 1994-12-28 1994-12-28 配向膜の配向処理方法 Pending JPH08184831A (ja)

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JP33846894A JPH08184831A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 配向膜の配向処理方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100443873B1 (ko) * 1997-11-17 2004-11-17 주식회사 엘지화학 미세기공막및그의제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100443873B1 (ko) * 1997-11-17 2004-11-17 주식회사 엘지화학 미세기공막및그의제조방법

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