JPH06130392A - 配向膜の配向処理方法 - Google Patents

配向膜の配向処理方法

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JPH06130392A
JPH06130392A JP30663892A JP30663892A JPH06130392A JP H06130392 A JPH06130392 A JP H06130392A JP 30663892 A JP30663892 A JP 30663892A JP 30663892 A JP30663892 A JP 30663892A JP H06130392 A JPH06130392 A JP H06130392A
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JP
Japan
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alignment film
liquid crystal
ion beam
oriented film
alignment
Prior art date
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Pending
Application number
JP30663892A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Asagi
典生 浅儀
So Kuwabara
創 桑原
Taizo Ebara
泰蔵 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配向処理の際のパーティクルおよび静電気の
発生を抑えることができ、しかもプレティルト角の制御
が可能な配向膜の配向処理方法を提供する。 【構成】 ガラス基板4上に形成された配向膜8に対し
て、真空容器12内で、多数の互いに平行なスリット穴
24を有するマスク22を通して、イオン源14から引
き出したイオンビーム16を照射する。しかもそれと同
時に、同配向膜8に対して、イオンビーム16による正
電荷を中和させる電子20をフィラメント18から供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば液晶ディスプ
レイの製造等に利用されるものであって、液晶分子を一
定方向に配向させるための配向膜に対して配向処理を施
す、配向膜の配向処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板の表面に平行に配向させ
るために、基板の表面に、ポリイミド等の高分子有機材
料から成る配向膜を塗布することが行われている。
【0003】この場合、基板の表面に単に配向膜を塗布
しただけでは、液晶分子が基板の表面に対して平行に配
列するだけで、液晶分子を一定方向に配列させることは
できない。
【0004】そこで従来は、配向膜に、その表面をナイ
ロンやレーヨン等の布で一定方向に機械的にラビング
(摩擦)することによって配向処理を施し、これによっ
て液晶分子をラビングした方向に配列させることが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にラビングによって配向膜に配向処理を施す方法では、
パーティクル(ゴミ)および静電気が発生して、これが
液晶ディスプレイの特性を悪化させ、ひいては歩留まり
を低下させる要因になるという問題がある。例えば、パ
ーティクルが発生し付着すると、それによって表示むら
が生じたり、電気的にショートする個所が生じたりす
る。また、静電気が発生すると、それによって液晶分子
の配向が阻害されたり、TFT−LCD(薄膜トランジ
スタ液晶ディスプレイ)の場合は薄膜トランジスタが壊
れたりする。
【0006】また、液晶ディスプレイにおいては、特に
STN−LCD(スーパーツイストネマティック液晶デ
ィスプレイ)においては、また最近ではTFT−LCD
においても、液晶の配向不良を防止する等のために、液
晶分子のプレティルト角(液晶分子が配向膜の表面より
起き上がった角度)の制御が重要であるが、上記のよう
なラビング法では、せいぜい1〜3度程度のプレティル
ト角しか得られず、またその制御も困難である。
【0007】そこでこの発明は、配向処理の際のパーテ
ィクルおよび静電気の発生を抑えることができ、しかも
プレティルト角の制御が可能な配向膜の配向処理方法を
提供することを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配向膜の配向処理方法は、基板上に形成
されていて液晶分子を一定方向に配向させるための配向
膜に対して、真空中で、多数の互いに平行なスリット穴
を有するマスクを通してイオンビームを照射すると共
に、同配向膜に対して、このイオンビームによる正電荷
を中和させる電子を供給することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記のように配向膜に、多数の互いに平行なス
リット穴を有するマスクを通してイオンビームを照射す
ると、イオンビームのスパッタ作用によって、配向膜の
表面に、多数の微小な溝が形成される。このときのイオ
ンビームの電荷は、同時に供給される電子により中和さ
れる。このようにして配向膜の表面に多数の溝を形成す
ると、液晶分子は、その溝に沿って配向するようにな
る。このように上記方法では、従来の機械的ラビング法
と違って、非接触で配向膜に配向処理を施すことができ
るので、パーティクルおよび静電気の発生を抑えること
ができる。
【0010】また、上記方法によれば、照射するイオン
ビームの電流密度を変えることによって、プレティルト
角を制御することができる、より具体的にはイオンビー
ムの電流密度を大にするとプレティルト角を大にできる
ことが実験によって確かめられた。これは、イオンビー
ムの電流密度を大きくすると、配向膜の表面に形成され
る溝が深くなり、それによって液晶分子の起き上がる角
度が大になり、プレティルト角が大きくなるからである
と考えられる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明に係る配向処理方法を実施
する装置の一例を示す概略断面図である。図示しない真
空排気装置によって真空排気される真空容器12内にホ
ルダ13が設けられており、その上に、配向処理を施そ
うとする配向膜付基板2が載せられている。また、この
ホルダ13の上方にはマスク22が設けられており、更
にその上方に、ホルダ13の方に向けてフィラメント1
8およびイオン源14が設けられている。
【0012】配向膜付基板2は、図2も参照して、この
例ではガラス基板4の表面にITO(スズをドープした
酸化インジウム)から成る透明電極膜6を形成し、更に
その上にポリイミドから成る配向膜8を塗布したもので
ある。なお、この例で透明電極膜6を図2に示すように
四角形にしているのは試験用のためであり、実際の液晶
ディスプレイでは透明電極膜は例えば細線状にされる。
【0013】マスク22は、図3も参照して、この例で
は金属から成り、多数の互いに平行なスリット穴24を
有している。この各スリット穴24(スペース)および
それらの間の各ライン23の幅は、この例ではいずれも
5μmである。
【0014】上記のような装置を用いて、真空容器12
内を所定の真空度(例えば10-6Torr程度)に保っ
て、イオン源14から引き出したイオンビーム16をマ
スク22を通してホルダ13上の配向膜付基板2の配向
膜8に照射すると共に、フィラメント18から電子20
を引き出してそれをこの例ではマスク22を通して配向
膜付基板2の配向膜8に供給して、イオンビーム16に
よる正電荷を中和させるようにした。
【0015】この電子20によってイオンビーム16の
正電荷を中和させるのは、イオンビーム16による正電
荷が配向膜8の表面に溜まると、それがイオンビーム1
6の飛来を邪魔して配向膜8の表面に形成される溝のプ
ロファイルが悪化したり、液晶セルを構成した時に液晶
分子の配向が乱されたりするようになるので、それを防
止するためである。
【0016】上記イオンビーム16には、そのイオンが
配向膜8と反応して配向膜8の性質を変えないようにす
るために、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性ガス
イオンビームを用いるのが好ましい。この例では、アル
ゴンイオンビームを用いた。
【0017】上記のような方法で、表1に示すような加
工条件で、試料(試験用の配向膜付基板)2a〜2fお
よび2a′〜2f′に対してイオンビーム照射を行っ
た。ここで試料2a〜2fは、マスク22のスリット穴
24が例えば図4に示すような方向でイオンビーム16
を照射したものであり、試料2a′〜2f′は図5に示
すように図4とはスリット穴24が直交する方向でイオ
ンビーム16を照射したものであり、これによって、イ
オンビーム16のスパッタ作用によって配向膜8の表面
に形成される溝は、試料2a〜2f側と試料2a′〜2
f′側とでは互いに直交するようになる。
【0018】
【表1】
【0019】そして、同じ加工条件の試料2a〜2fと
2a′〜2f′とを、図6に示すように配向膜8を内側
にして、しかも配向膜8の表面の溝が互いに直交するよ
うにそれぞれ重ね合わせ、かつ両者間に液晶10を注入
して、TN(ツイストネマティック)モードの液晶セル
をそれぞれ構成し、その液晶分子のプレティルト角をそ
れぞれ測定した。その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】この表2から分かるように、試料番号2
a,2a′〜2d,2d′までは、プレティルト角はイ
オンビームの電流密度の増加に比例して増加する傾向に
あるが、試料番号2e,2e′および2f,2f′にな
るとプレティルト角は飽和している。このことから、上
記方法によれば、イオンビームの電流密度によって、約
1度から約15度の範囲でプレティルト角を制御するこ
とができると言える。
【0022】なお、上記配向膜8は、ポリイミド以外の
有機高分子材料で形成されていても良い。
【0023】また、配向膜8への電子20の供給は、上
記実施例と違って、マスク22の下流側から行っても良
い。また、例えば電子銃のようなフィラメント18以外
の電子供給手段によって行っても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、イオン
ビーム照射によって非接触で配向膜に配向処理を施すこ
とができるので、配向処理の際のパーティクルおよび静
電気の発生を抑えることができる。その結果例えば、液
晶ディスプレイの特性を悪化させる要因が少なくなるの
で、液晶ディスプレイの歩留まりを向上させることがで
きるようになる。
【0025】しかも、照射するイオンビームの電流密度
を変化させることによって、プレティルト角を、約1度
から約15度という比較的広い範囲に亘って制御するこ
とができる。その結果例えば、液晶の配向不良を無くし
て、特性の良好な液晶ディスプレイを実現することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配向処理方法を実施する装置の
一例を示す概略断面図である。
【図2】図1中の配向膜付基板の平面図である。
【図3】図1中のマスクの拡大部分平面図である。
【図4】マスクと配向膜付基板との関係の一例を示す平
面図である。
【図5】マスクと配向膜付基板との関係の他の例を示す
平面図である。
【図6】液晶セルの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 配向膜付基板 4 ガラス基板 6 透明電極膜 8 配向膜 12 真空容器 14 イオン源 16 イオンビーム 18 フィラメント 20 電子 22 マスク 24 スリット穴
フロントページの続き (72)発明者 江原 泰蔵 東京都日野市日野1164番地 株式会社イ ー・エッチ・シー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されていて液晶分子を一定
    方向に配向させるための配向膜に対して、真空中で、多
    数の互いに平行なスリット穴を有するマスクを通してイ
    オンビームを照射すると共に、同配向膜に対して、この
    イオンビームによる正電荷を中和させる電子を供給する
    ことを特徴とする配向膜の配向処理方法。
JP30663892A 1992-10-20 1992-10-20 配向膜の配向処理方法 Pending JPH06130392A (ja)

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