JPH09244027A - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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JPH09244027A
JPH09244027A JP7831196A JP7831196A JPH09244027A JP H09244027 A JPH09244027 A JP H09244027A JP 7831196 A JP7831196 A JP 7831196A JP 7831196 A JP7831196 A JP 7831196A JP H09244027 A JPH09244027 A JP H09244027A
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JP
Japan
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alignment film
alignment
liquid crystal
region
ion beam
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JP7831196A
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English (en)
Inventor
Norio Asagi
典生 浅儀
So Kuwabara
創 桑原
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一画素を二分割配向処理した液晶パネルの製
造方法であって、配向膜の材質および膜厚に対する制限
が少なく、かつ視野角拡大範囲の偏りが少ない製造方法
を提供する。 【解決手段】 一方の配向膜付基板の配向膜に、イオン
ビーム照射によってプレチルト角がほぼ0度の配向処理
を施す。他方の配向膜付基板8の配向膜12に対する配
向処理は、そのほぼ全面をラビング布30でラビングす
る第1工程(図7A)と、マスク32を通して第1領域
18にイオンビーム26を照射する第2工程(図7B)
と、マスク34を通して第2領域20に第2工程とはほ
ぼ180度反対側からイオンビーム26を照射する第3
工程(図7C)とを用いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、視野角拡大を図
った液晶パネルの製造方法に関し、より具体的には、当
該パネルを構成する配向膜の配向処理方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】配向膜に、一画素に対応する領域を二分
割して互いに異なった配向処理を施すことによって、視
野角拡大を図った液晶パネルが特開平7−209647
号公報に提案されている。
【0003】それを図13を参照して説明すると、この
液晶パネル40は、基本的には、2枚の配向膜付基板2
および8間に液晶14を挟んだ構造をしている。16
は、液晶14の液晶分子を模式的に示すものである。両
配向膜付基板2、8は、ガラス基板4、10の表面に、
ポリイミド等の有機高分子材料から成る配向膜6、12
をそれぞれ形成したものである。なお、ガラス基板4、
10と配向膜6、12との間には、ITO(スズをドー
プした酸化インジウム)等から成る透明電極が形成され
ているが、ここではその図示を省略している。
【0004】一方の配向膜付基板2の配向膜6は、それ
に接する液晶分子16のプレチルト角がほぼ0度になる
ようにされている。その手段として、配向膜6の材質
に、プレチルト角がほぼ0度のものを厳選している。ま
たは、配向膜6の厚さを200Å以下に限定している。
これは、配向膜6にラビング処理を施したのでは、通常
はプレチルト角をほぼ0度にすることはできないからで
ある。
【0005】他方の配向膜付基板8の配向膜12は、一
画素に相当する領域を二分割して、その第1領域18お
よび第2領域20に互いに異なる配向処理を施してい
る。具体的には、両領域18、20に、マスクを用い
て、180度反対方向にラビング処理を施している。従
って、この配向膜12に接する液晶分子16は、図13
に示すように、両領域18、20で180度反対方向に
配向する。但しプレチルト角ωの絶対値は互いにほぼ同
じである。
【0006】なお、この液晶パネル40は、90度ツイ
ストネマチック(TN)型であり、液晶14内の液晶分
子16が、配向膜6に接する部分と配向膜12に接する
部分とで90度ねじれるように、上記配向膜6および1
2に配向処理が施されている。
【0007】この液晶パネル40によれば、一画素を構
成する二領域18、20で液晶分子16の配向方向が1
80度異なるので、一画素内で一方向配向の場合に比べ
て、視野角が拡大するとされている。また、一方の配向
膜6のプレチルト角がほぼ0度であり、どちらの領域1
8、20のプレチルト角ωに対しても中立的な立場にあ
るので、高電界印加時にも、液晶分子16が元のねじれ
方向と逆方向にねじれて異常になる異常ドメインが生じ
ないとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の従来技
術では、一方の配向膜付基板2の配向膜6のプレチルト
角をほぼ0度にする方法として、前述したように、配向
膜6の材質を厳選する方法、または配向膜6の厚さを2
00Å以下に限定する方法が採用されているけれども、
前者の場合は配向膜6の材質が、後者の場合は配向膜6
の膜厚が、それぞれ非常に限定され、これが液晶パネル
を構成する上で大きな制約になるという問題がある。
【0009】また、他方の配向膜付基板8の二領域1
8、20に互いに異なる配向処理を施す方法として、前
述したように、両領域18、20に180度反対方向に
ラビングする方法が採用されているけれども、ラビング
処理の場合は、液晶分子16の配向方向およびプレチル
ト角ωが均一に揃い過ぎるので、ラビング方向に直交す
る方向の視野角が狭く、従って視野角拡大方向に大きな
偏りがあるという問題がある。
【0010】これを図14を参照して説明すると、配向
膜の領域22を矢印A方向にラビングし、領域24を1
80度反対の矢印A′方向にラビングした場合、液晶分
子16は概ね図示のように配向する。この図は上から見
た図であり、あるプレチルト角で起き上がっている液晶
分子16の上端面が楕円形に見えている。ラビングの場
合の配向秩序度(どの程度の液晶分子が同一方向に配向
するかを示す度合い)は、例えば0.8程度と非常に大
きいので、各領域22、24において、液晶分子16は
図示のようにほぼ同一方向に配向する。プレチルト角の
大きさもほぼ揃っている。従って、ラビング方向A、
A′に沿う方向における視野角はこの二方向配向によっ
て拡大するけれども、それに直交する方向(図14中の
左右方向)の視野角は何ら拡大しない。
【0011】そこでこの発明は、上記のような一画素を
二分割配向処理した液晶パネルの製造方法であって、配
向膜の材質および膜厚に対する制限が少なく、かつ視野
角拡大方向の偏りが少ない製造方法を提供することを主
たる目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る製造方法
の一つは、前記一方の配向膜付基板の配向膜に、イオン
ビーム照射によってプレチルト角がほぼ0度の配向処理
を施し、かつ前記他方の配向膜付基板の配向膜に対する
配向処理を、そのほぼ全面をラビングする第1工程と、
マスクを通して前記第1領域にイオンビームを照射する
第2工程と、マスクを通して前記第2領域に第2工程と
は異なる方向からイオンビームを照射する第3工程とを
用いて行うことを特徴とする。
【0013】配向膜にイオンビームを照射することで、
配向膜に配向処理を施すことができる。これは、イオ
ンビーム照射によって配向膜の表面が改質され、配向膜
を構成する高分子が所定方向に並び、それに沿って液晶
分子が配向するようになる、あるいはイオンビーム照
射によるスパッタリングによって配向膜の表面に多数の
微小な溝状のものが形成され、それに沿って液晶分子が
配向するようになる、ためであると考えられる。
【0014】その場合、配向膜表面に対するイオンビー
ムの照射角度を小さくするほど、配向秩序度は大きくな
るが、ラビングによるものよりかは小さい。また、イオ
ンビーム照射単独によって得られるプレチルト角は、照
射角度が90度の場合は0度であり、この照射角度を小
さくしても殆ど大きくならずほぼ0度のままである。
【0015】従って、このようなイオンビーム照射によ
って、前記一方の配向膜付基板の配向膜に、プレチルト
角がほぼ0度の配向処理を施すことができるので、従来
技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要
がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対する制限が
少ない。
【0016】また、イオンビーム照射を互いに異なる方
向から2回で行うことによって、上記と同様の作用によ
って、他方の配向膜付基板の配向膜の第1領域と第2領
域とに、配向方向が異なった配向処理を施すことができ
る。但し、上述のようにイオンビーム照射単独ではプレ
チルト角がほぼ0度であり、それはこの他方の配向膜付
基板側では好ましくないので、プレチルト角の得られる
ラビングを併用している。
【0017】従って、このようなラビングと2回のイオ
ンビーム照射との併用によって、前記他方の配向膜付基
板の配向膜の第1領域と第2領域とに互いに異なる配向
処理を施すことができると共に、従来技術のようにラビ
ングを2回行う場合よりも配向秩序度が小さくて配向方
向が適度にばらついており、しかもある程度のプレチル
ト角が得られる配向処理を施すことができるので、視野
角拡大方向の偏りが少なくなる。
【0018】なお、前記一方の配向膜付基板の配向膜に
は、当該配向膜が未焼成の状態でその表面にほぼ平行に
磁界を印加した後に当該配向膜を焼成することによって
も、プレチルト角がほぼ0度の配向処理を施すことがで
きる。
【0019】また、前記他方の配向膜付基板の配向膜に
は、紫外線照射と2回のイオンビーム照射との併用によ
っても、あるいは磁界印加とイオンビーム照射との併用
によっても、その第1領域と第2領域とに互いに異なる
配向処理を施すことができると共に、従来技術のように
ラビングを2回行う場合よりも配向秩序度が小さくて配
向方向が適度にばらついており、しかもある程度のプレ
チルト角が得られる配向処理を施すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(1)一方の配向膜付基板の配向膜にプレチルト角がほ
ぼ0度の配向処理を施す方法
【0021】これには、例えば図1に示すようにイオ
ンビーム26を照射する方法と、例えば図4に示すよ
うに磁界を印加する方法とがある。
【0022】まずのイオンビーム照射による方法につ
いて説明すると、図1を参照して、前記一方の配向膜付
基板2の配向膜6に真空雰囲気中でイオンビーム26を
照射する。なお、この配向膜6および後述する配向膜1
2は、磁界印加処理を施す場合以外は、焼成済のもので
ある。
【0023】イオンビーム26には、そのイオンが配向
膜6と反応して配向膜6の性質を変えないようにするた
めに、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性ガ
スイオンビームを用いるのが好ましい。イオンビーム2
6の加速エネルギーは、特に限定はなく、例えば100
eV〜500eV程度で良い。配向膜6に対するイオン
ビーム照射の際には、それと同時に、フィラメント等か
ら引き出した電子を配向膜6に供給して、イオンビーム
26による正電荷を中和させるのが好ましい。これらの
ことは、後述する他のイオンビーム照射の場合も同様で
ある。
【0024】上記のようにして配向膜6にイオンビーム
26を照射することで、配向膜6に配向処理を施すこと
ができる。これは、イオンビーム照射によって配向膜
6の表面が改質され、配向膜6を構成する高分子が所定
方向に並び、それに沿って液晶分子が配向するようにな
る、あるいはイオンビーム照射によるスパッタリング
によって配向膜6の表面に多数の微小な溝状のものが形
成され、それに沿って液晶分子が配向するようになる、
ためであると考えられる。
【0025】その場合、配向膜表面に対するイオンビー
ムの照射角度θを小さくするほど、図2に示すように配
向秩序度は大きくなるが、ラビングによるものよりかは
小さい。例えば、照射角度θが約30〜90度の範囲
で、約0.6〜0.75の配向秩序度が得られる。ま
た、イオンビーム照射単独によって得られるプレチルト
角は、照射角度θが90度の場合は0度であり、この照
射角度θを小さくしても殆ど大きくならずほぼ0度のま
まである。
【0026】従って、このようなイオンビーム照射によ
って、一方の配向膜付基板2の配向膜6に、プレチルト
角がほぼ0度の配向処理を施すことができるので、従来
技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要
がなく、従って配向膜6の材質および膜厚に対する制限
が少ない。
【0027】しかも、イオンビーム照射の場合は、ラビ
ングの場合と違って、非接触で配向膜6に配向処理を施
すことができるので、パーティクルの発生を減少させる
ことができる。その結果、液晶パネルの特性を悪化させ
る要因が少なくなるので、液晶パネル製造における歩留
まりの向上および液晶パネルの表示品質の向上を図るこ
とができる。
【0028】なお、この一方の配向膜付基板2に対する
配向処理は、ほぼ0度のプレチルト角を実現することが
できれば良いので、上記説明からも分かるように、イオ
ンビーム26の照射角度θは90度以下で任意である。
【0029】次に上記の磁界印加による方法について
説明すると、図4を参照して、まず、配向膜付基板2上
の配向膜6が未焼成の状態でその表面にほぼ平行に、即
ち配向膜6と磁力線28との成す角度αがほぼ0度の状
態で、磁界を印加する。28はその磁力線の一例を示
す。
【0030】未焼成の配向膜6は、それを構成する高分
子が未だイミド化されていない。従ってこの状態では、
当該高分子の主鎖および側鎖は動き得る状態にあり、こ
の状態で当該配向膜6に磁界を印加すると、その高分子
の主鎖および/または側鎖が磁界に沿って並び、それに
沿って液晶分子が配向するようになるので、当該配向膜
6に配向処理を施すことができる。
【0031】そしてこのようにして磁界を印加して配向
膜6を構成する高分子を配向させた後に当該配向膜6を
焼成することによって、その高分子を配向させた状態で
硬化させることができる。即ち配向膜6の配向状態を固
定することができる。
【0032】その場合、配向膜6に印加する磁界の強さ
を大きくすると、図5に示すように、配向秩序度は大き
くなるが、ラビングによるほどは大きくならない。例え
ば、磁束密度が約0.01〜0.1テスラの範囲で、約
0.6〜0.75の配向秩序度が得られる。
【0033】一方、配向膜6と磁力線28との成す角度
αを大きくするほど、図6に示すように、大きなプレチ
ルト角が得られる。ラビングよりも遙かに大きなプレチ
ルト角を得ることも可能である。但し、この一方の配向
膜付基板2の場合は、ほぼ0度のプレチルト角を得る必
要があるので、ここでは前述したように上記角度αをほ
ぼ0度にする。
【0034】従ってこのような磁界印加によっても、一
方の配向膜付基板2の配向膜6に、プレチルト角がほぼ
0度の配向処理を施すことができるので、従来技術のよ
うに配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要がなく、
従って配向膜6の材質および膜厚に対する制限が少な
い。
【0035】しかも、磁界印加の場合は、ラビングの場
合と違って、非接触で配向膜6に配向処理を施すことが
できるので、パーティクルの発生を減少させることがで
きる。その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が
少なくなるので、液晶パネル製造における歩留まりの向
上および液晶パネルの表示品質の向上を図ることができ
る。
【0036】(2)他方の配向膜付基板の配向膜に二分
割配向処理を施す方法
【0037】これには、a)例えば図7に示すようにラ
ビングと2回のイオンビーム照射とを併用する方法と、
b)例えば図9に示すように紫外線照射と2回のイオン
ビーム照射とを併用する方法と、c)例えば図11に示
すように磁界印加とイオンビーム照射とを併用する方法
とがある。
【0038】まず上記a)のラビングと2回のイオンビ
ーム照射とを併用する方法について説明すると、図7を
参照して、まず第1工程として、前記他方の配向膜付基
板8を例えば矢印C方向に移動させ、その上方に設けら
れた例えばナイロン、レーヨン等から成るラビング布3
0で配向膜12のほぼ全面をラビングする(図7A)。
このとき、ラビング布30は通常は矢印Dのように、配
向膜付基板8の移動とは逆方向に回転させる。但し、配
向膜付基板8の移動方向Cがラビング方向と呼ばれる。
このラビングによって、配向秩序度の高い(例えば前述
したように0.8程度の)、かつある程度の(例えば前
述したように5度程度の)プレチルト角ωが得られる配
向処理を施すことができる。図8Aはその場合の液晶分
子16の配向状態を模式的に示すものである。
【0039】次いで第2工程として、配向膜12の、前
述した一画素を二分割した一方の第1領域18にイオン
ビーム26を照射する。このイオンビーム照射は真空雰
囲気中で行う(以下のイオンビーム照射も同様)。この
イオンビーム照射によって、第1領域18の配向特性
は、図8Bに示すように、液晶分子16がイオンビーム
照射方向にほぼ向くものとなる。つまり、先のラビング
による配向方向よりも後のイオンビーム照射による配向
方向が優先する。しかもイオンビーム照射を行ったの
で、前述した理由から(図2参照)、この第1領域18
の配向秩序度はラビングの場合よりも小さくなる。その
プレチルト角ωも、ラビングの場合よりも小さくなるけ
れども、ラビングを併用しているのでその作用が生きて
おり、ある程度の値(例えば数度程度)は得ることがで
きる。配向秩序度は、前述したようにイオンビーム26
の照射角度θによって制御することができる。
【0040】次いで第3工程として、マスク34を通し
て、配向膜12の前述した他方の第2領域20に、第2
工程とは異なる方向から、この例ではほぼ180度反対
側から、イオンビーム26を照射する。このイオンビー
ム照射によって、第2領域20の配向特性は、図8Cに
示すように、液晶分子16がイオンビーム照射方向にほ
ぼ向くものとなる。即ち、第1領域18とは配向方向が
ほぼ180度反対になる。この第2領域20の配向秩序
度およびプレチルト角ωについては、第1領域18の場
合と同様である。このようにして、一画素を構成する二
つの領域18、20に、互いに異なる配向処理を施すこ
とができる。この場合、第2工程と第3工程とで、照射
角度θを互いに同じにしても良いし、異ならせればより
異なる配向処理を両領域18、20に施すことができ
る。
【0041】即ちこの実施例の場合は、イオンビーム照
射だけではプレチルト角を得ることができないので、プ
レチルト角を得る方法として、ラビングを併用している
のである。プレチルト角は、電界印加時の液晶分子16
の起き上がり方向を予め規定する作用をし、プレチルト
角がある程度以上(例えば数度程度以上)あると、表示
むらの発生を防止する等して、液晶パネルの特性が良好
になる。
【0042】この実施例では、上記のようなラビングと
2回のイオンビーム照射との併用によって、他方の配向
膜付基板8の配向膜12の第1領域18と第2領域20
とに互いに異なる配向処理を施すことができると共に、
従来技術のようにラビングを2回行う場合よりも配向秩
序度が小さくて配向方向が適度にばらついており(これ
をランダムドメイン配向と呼ぶ場合もある)、しかもあ
る程度のプレチルト角が得られる配向処理を施すことが
できるので、視野角拡大方向の偏りが少なくなる。
【0043】この視野角について更に説明すると、イオ
ンビーム照射による配向処理では、ラビングほど大きな
配向秩序度が得られないので、例えば図3に示すよう
に、配向膜の二領域22、24に180度反対方向B、
B′からイオンビーム照射を行って配向処理を施した場
合、各領域22、24において、液晶分子16は図示の
ように、マクロ的に見れば一定方向に配列するけれど
も、ミクロ的に見れば配列方向がある程度ばらついてい
る。また、プレチルト角もラビング単独の場合よりもば
らつく。従って、イオンビーム照射方向B、B′に沿う
方向における視野角が拡大するだけでなく、それに直交
する方向(即ち図3中の左右方向)の視野角もかなり拡
大するので、視野角拡大方向の偏りが少なくなる。即
ち、広範囲でしかも偏りの少ない視野角範囲を得ること
ができるので、液晶パネルの視認性が向上する。
【0044】しかも、イオンビーム照射の場合は、ラビ
ングの場合と違って、非接触で配向膜12に配向処理を
施すことができるので、ラビングを2回用いる従来技術
に比べて、パーティクルの発生を減少させることができ
る。その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少
なくなるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上
および液晶パネルの表示品質の向上を図ることができ
る。
【0045】なお、上記マスク32および34は、メタ
ルマスクでも良いし、レジストをホトリソグラフィーに
よって選択的に除去する方式のマスクでも良い。
【0046】次に上記b)の紫外線照射と2回のイオン
ビーム照射とを併用する方法を説明すると、図9を参照
して、まず第1工程として、配向膜付基板8の配向膜1
2のほぼ全面に紫外線36を照射する(図9A)。この
ときの紫外線36の照射角度は、特に限定はなく、例え
ばほぼ90度(即ちほぼ垂直)とする。紫外線36の波
長は、例えば200〜250nm、エネルギー密度は例
えば30J/cm2 以下にする。
【0047】配向膜12に紫外線36を照射すると、配
向膜12の液晶に対する濡れ性が著しく低下する(即ち
配向膜12上で液晶は玉状になりやすくなる)。その結
果、図10Aに模式的に示すように、この配向膜12上
で液晶分子16はほぼ垂直に立つようになる。即ちプレ
チルト角がほぼ90度になる。
【0048】このような配向膜12に、図7BおよびC
の場合と同様にしてイオンビーム26を二方向から照射
することによって(図9BおよびC)、図7の場合と同
様の作用によって、二つの領域18、20に、互いに異
なる配向処理を施すことができる(図10BおよびC参
照)。
【0049】即ちこの実施例の場合は、プレチルト角を
得る方法として、先の実施例のラビングの代わりに、紫
外線照射を用いているのであり、イオンビーム照射につ
いては先の実施例の場合と同様である。但しこの実施例
の場合、イオンビーム照射後に紫外線照射を行っても、
配向膜12に対する処理は上記と同じであるので、紫外
線照射と2回のイオンビーム照射の順序は問わない。
【0050】この実施例の方法によっても、先の実施例
の場合と同様に、ランダムドメイン配向を実現すること
ができるので、視野角拡大方向の偏りが少なくなる。し
かも、全ての工程において非接触で配向膜12に配向処
理を施すことができるので、ラビングを2回用いる従来
技術よりも、かつ上記実施例よりも更に、パーティクル
の発生を減少させることができる。その結果、液晶パネ
ルの特性を悪化させる要因がより少なくなるので、液晶
パネル製造における歩留まりの向上および液晶パネルの
表示品質の向上を一層図ることができる。
【0051】次に上記c)の磁界印加とイオンビーム照
射とを併用する方法を説明すると、図11を参照して、
まず第1工程として、配向膜付基板8上の配向膜12が
未焼成の状態で当該配向膜12のほぼ全面に斜め方向か
ら、即ち配向膜12と磁力線28との成す角度αが0度
よりも大きい状態で磁界を印加する。28はその磁力線
の一例を示す。これによって、配向膜12に、前述した
ような作用で、配向処理を施すことができる。その後、
当該配向膜12を焼成してその配向状態を固定する。
【0052】上記角度αを0度よりも大きくするのは、
前述した図6からも分かるようにプレチルト角を得るた
めであり、この角度αは5度程度以上にするのが好まし
い。また、ラビングよりも配向秩序度を小さくしてラン
ダムドメイン配向を実現するために(なぜならこの実施
例の場合は図11Bに示すように、第2領域20にイオ
ンビーム26を照射する処理は行わないので、第2領域
20の配向秩序度は磁界印加によって得られるものその
ものである)、前述した図5からも分かるように、印加
する磁界の磁束密度は、0.1テスラ以下、より好まし
くは0.05テスラ以下にするのが好ましい。
【0053】次に第2の工程として、この実施例ではマ
スク32を通して、配向膜12の前述した第1領域18
にイオンビーム26を照射する(図11B)。このイオ
ンビーム26の照射による作用は前述のとおりである。
このようにして、一画素を構成する二つの領域18、2
0に、互いに異なる配向処理を施すことができる(図1
2B)。
【0054】この実施例の場合、磁界印加による配向処
理によってある程度のランダムドメイン配向と適度なプ
レチルト角を実現することができるので、他方の領域2
0にマスクを通してイオンビームを照射する処理を行う
必要はない。但し上記とは逆に、第2領域20側だけに
イオンビーム26を照射しても良い。要は第1領域18
と第2領域20のいずれか一方にイオンビーム26を照
射すれば良い。
【0055】この実施例の方法によっても、先の実施例
の場合と同様に、ランダムドメイン配向を実現すること
ができるので、視野角拡大方向の偏りが少なくなる。し
かも全ての工程において非接触で配向膜12に配向処理
を施すことができるので、ラビングを2回用いる従来技
術よりも、かつ上記第1の実施例よりも更に、パーティ
クルの発生を減少させることができる。その結果、液晶
パネルの特性を悪化させる要因がより少なくなるので、
液晶パネル製造における歩留まりの向上および液晶パネ
ルの表示品質の向上を一層図ることができる。
【0056】なお、一方の配向膜付基板2に配向処理を
施す上記およびの方法と、他方の配向膜付基板8に
配向処理を施す上記a)〜c)の方法との組み合わせ方
に限定はなく、従って互いにそれぞれ組み合わせて用い
ることができる。
【0057】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0058】請求項1記載の製造方法によれば、イオン
ビーム照射によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプ
レチルト角がほぼ0度の配向処理を施すことができるの
で、従来技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定
する必要がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対す
る制限が少ない。しかも、イオンビーム照射の場合は、
ラビングの場合と違って、非接触で配向膜に配向処理を
施すことができるので、パーティクルの発生を減少させ
ることができる。その結果、液晶パネルの特性を悪化さ
せる要因が少なくなるので、液晶パネル製造における歩
留まりの向上および液晶パネルの表示品質の向上を図る
ことができる。また、イオンビームの照射角度によっ
て、配向秩序度の制御が可能である。
【0059】また、ラビングと2回のイオンビーム照射
との併用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第1
領域と第2領域とに互いに異なる配向処理を施すことが
できると共に、従来技術のようにラビングを2回行う場
合よりも配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばらつ
いており、しかもある程度のプレチルト角が得られる配
向処理を施すことができるので、視野角拡大方向の偏り
が少なくなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視野
角範囲を得ることができるので、液晶パネルの視認性が
向上する。しかも、イオンビーム照射の場合は、ラビン
グの場合と違って、非接触で配向膜に配向処理を施すこ
とができるので、ラビングを2回用いる従来技術に比べ
て、パーティクルの発生を減少させることができる。そ
の結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少なくな
るので、液晶パネル製造における歩留まりの向上および
液晶パネルの表示品質の向上を図ることができる。
【0060】請求項2記載の製造方法によれば、イオン
ビーム照射によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプ
レチルト角がほぼ0度の配向処理を施すことができるの
で、従来技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定
する必要がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対す
る制限が少ない。しかも、イオンビーム照射の場合は、
ラビングの場合と違って、非接触で配向膜に配向処理を
施すことができるので、パーティクルの発生を減少させ
ることができる。その結果、液晶パネルの特性を悪化さ
せる要因が少なくなるので、液晶パネル製造における歩
留まりの向上および液晶パネルの表示品質の向上を図る
ことができる。また、イオンビームの照射角度によっ
て、配向秩序度の制御が可能である。
【0061】また、紫外線照射と2回のイオンビーム照
射との併用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第
1領域と第2領域とに互いに異なる配向処理を施すこと
ができると共に、従来技術のようにラビングを2回行う
場合よりも配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばら
ついており、しかもある程度のプレチルト角が得られる
配向処理を施すことができるので、視野角拡大方向の偏
りが少なくなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視
野角範囲を得ることができるので、液晶パネルの視認性
が向上する。しかも、全ての工程において非接触で配向
膜に配向処理を施すことができるので、ラビングを2回
用いる従来技術よりも、かつ請求項1記載の方法よりも
更に、パーティクルの発生を減少させることができる。
その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因がより少
なくなるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上
および液晶パネルの表示品質の向上を一層図ることがで
きる。
【0062】請求項3記載の製造方法によれば、イオン
ビーム照射によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプ
レチルト角がほぼ0度の配向処理を施すことができるの
で、従来技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定
する必要がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対す
る制限が少ない。しかも、イオンビーム照射の場合は、
ラビングの場合と違って、非接触で配向膜に配向処理を
施すことができるので、パーティクルの発生を減少させ
ることができる。その結果、液晶パネルの特性を悪化さ
せる要因が少なくなるので、液晶パネル製造における歩
留まりの向上および液晶パネルの表示品質の向上を図る
ことができる。また、イオンビームの照射角度によっ
て、配向秩序度の制御が可能である。
【0063】また、磁界印加とイオンビーム照射との併
用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第1領域と
第2領域とに互いに異なる配向処理を施すことができる
と共に、従来技術のようにラビングを2回行う場合より
も配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばらついてお
り、しかもある程度のプレチルト角が得られる配向処理
を施すことができるので、視野角拡大方向の偏りが少な
くなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視野角範囲
を得ることができるので、液晶パネルの視認性が向上す
る。しかも、全ての工程において非接触で配向膜に配向
処理を施すことができるので、ラビングを2回用いる従
来技術よりも、かつ請求項1記載の方法よりも更に、パ
ーティクルの発生を減少させることができる。その結
果、液晶パネルの特性を悪化させる要因がより少なくな
るので、液晶パネル製造における歩留まりの向上および
液晶パネルの表示品質の向上を一層図ることができる。
また、印加磁界の強さおよび角度によって、配向秩序度
およびプレチルト角の制御が可能である。
【0064】請求項4記載の製造方法によれば、磁界印
加によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプレチルト
角がほぼ0度の配向処理を施すことができるので、従来
技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要
がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対する制限が
少ない。しかも、磁界印加の場合は、ラビングの場合と
違って、非接触で配向膜に配向処理を施すことができる
ので、パーティクルの発生を減少させることができる。
その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少なく
なるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上およ
び液晶パネルの表示品質の向上を図ることができる。ま
た、磁界印加の強さによって、配向秩序度の制御が可能
である。
【0065】また、ラビングと2回のイオンビーム照射
との併用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第1
領域と第2領域とに互いに異なる配向処理を施すことが
できると共に、従来技術のようにラビングを2回行う場
合よりも配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばらつ
いており、しかもある程度のプレチルト角が得られる配
向処理を施すことができるので、視野角拡大方向の偏り
が少なくなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視野
角範囲を得ることができるので、液晶パネルの視認性が
向上する。しかも、イオンビーム照射の場合は、ラビン
グの場合と違って、非接触で配向膜に配向処理を施すこ
とができるので、ラビングを2回用いる従来技術に比べ
て、パーティクルの発生を減少させることができる。そ
の結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少なくな
るので、液晶パネル製造における歩留まりの向上および
液晶パネルの表示品質の向上を図ることができる。
【0066】請求項5記載の製造方法によれば、磁界印
加によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプレチルト
角がほぼ0度の配向処理を施すことができるので、従来
技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要
がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対する制限が
少ない。しかも、磁界印加の場合は、ラビングの場合と
違って、非接触で配向膜に配向処理を施すことができる
ので、パーティクルの発生を減少させることができる。
その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少なく
なるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上およ
び液晶パネルの表示品質の向上を図ることができる。ま
た、磁界印加の強さによって、配向秩序度の制御が可能
である。
【0067】また、紫外線照射と2回のイオンビーム照
射との併用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第
1領域と第2領域とに互いに異なる配向処理を施すこと
ができると共に、従来技術のようにラビングを2回行う
場合よりも配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばら
ついており、しかもある程度のプレチルト角が得られる
配向処理を施すことができるので、視野角拡大方向の偏
りが少なくなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視
野角範囲を得ることができるので、液晶パネルの視認性
が向上する。しかも、全ての工程において非接触で配向
膜に配向処理を施すことができるので、ラビングを2回
用いる従来技術よりも、かつ請求項4記載の方法よりも
更に、パーティクルの発生を減少させることができる。
その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因がより少
なくなるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上
および液晶パネルの表示品質の向上を一層図ることがで
きる。
【0068】請求項6記載の製造方法によれば、磁界印
加によって、一方の配向膜付基板の配向膜にプレチルト
角がほぼ0度の配向処理を施すことができるので、従来
技術のように配向膜の材質や膜厚を殊更に限定する必要
がなく、従って配向膜の材質および膜厚に対する制限が
少ない。しかも、磁界印加の場合は、ラビングの場合と
違って、非接触で配向膜に配向処理を施すことができる
ので、パーティクルの発生を減少させることができる。
その結果、液晶パネルの特性を悪化させる要因が少なく
なるので、液晶パネル製造における歩留まりの向上およ
び液晶パネルの表示品質の向上を図ることができる。ま
た、磁界印加の強さによって、配向秩序度の制御が可能
である。
【0069】また、磁界印加とイオンビーム照射との併
用によって、他方の配向膜付基板の配向膜の第1領域と
第2領域とに互いに異なる配向処理を施すことができる
と共に、従来技術のようにラビングを2回行う場合より
も配向秩序度が小さくて配向方向が適度にばらついてお
り、しかもある程度のプレチルト角が得られる配向処理
を施すことができるので、視野角拡大方向の偏りが少な
くなる。即ち、広範囲でしかも偏りの少ない視野角範囲
を得ることができるので、液晶パネルの視認性が向上す
る。しかも、全ての工程において非接触で配向膜に配向
処理を施すことができるので、ラビングを2回用いる従
来技術よりも、かつ請求項4記載の方法よりも更に、パ
ーティクルの発生を減少させることができる。その結
果、液晶パネルの特性を悪化させる要因がより少なくな
るので、液晶パネル製造における歩留まりの向上および
液晶パネルの表示品質の向上を一層図ることができる。
また、印加磁界の強さおよび角度によって、配向秩序度
およびプレチルト角の制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の配向膜付基板にイオンビームを照射して
配向処理を施す状態の一例を示す断面図である。
【図2】イオンビームの照射角度と配向秩序度との関係
を測定した結果の一例を示す図である。
【図3】イオンビーム照射による配向処理時の液晶分子
の配向状態を模式的に示す平面図である。
【図4】一方の配向膜付基板に磁界を印加して配向処理
を施す状態の一例を示す断面図である。
【図5】磁束密度と配向秩序度との関係を測定した結果
の一例を示す図である。
【図6】磁力線の成す角度とプレチルト角との関係を測
定した結果の一例を示す図である。
【図7】他方の配向膜付基板に配向処理を施す工程の一
例を示す図である。
【図8】図7の各工程を施した時の液晶分子の配向状態
を模式的に示す図である。
【図9】他方の配向膜付基板に配向処理を施す工程の他
の例を示す図である。
【図10】図9の各工程を施した時の液晶分子の配向状
態を模式的に示す図である。
【図11】他方の配向膜付基板に配向処理を施す工程の
更に他の例を示す図である。
【図12】図11の各工程を施した時の液晶分子の配向
状態を模式的に示す図である。
【図13】視野角拡大を図った液晶パネルの概略部分断
面図である。
【図14】ラビングによる配向処理時の液晶分子の配向
状態を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
2 一方の配向膜付基板 4 ガラス基板 6 配向膜 8 他方の配向膜付基板 10 ガラス基板 12 配向膜 14 液晶 16 液晶分子 18 第1領域 20 第2領域 26 イオンビーム 28 磁力線 30 ラビング布 32、34 マスク 36 紫外線 40 液晶パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に、イオンビーム照射によってプ
    レチルト角がほぼ0度の配向処理を施し、かつ前記他方
    の配向膜付基板の配向膜に対する配向処理を、そのほぼ
    全面をラビングする第1工程と、マスクを通して前記第
    1領域にイオンビームを照射する第2工程と、マスクを
    通して前記第2領域に第2工程とは異なる方向からイオ
    ンビームを照射する第3工程とを用いて行うことを特徴
    とする液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に、イオンビーム照射によってプ
    レチルト角がほぼ0度の配向処理を施し、かつ前記他方
    の配向膜付基板の配向膜に対する配向処理を、そのほぼ
    全面に紫外線を照射する第1工程と、マスクを通して前
    記第1領域にイオンビームを照射する第2工程と、マス
    クを通して前記第2領域に第2工程とは異なる方向から
    イオンビームを照射する第3工程とを用いて行うことを
    特徴とする液晶パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に、イオンビーム照射によってプ
    レチルト角がほぼ0度の配向処理を施し、かつ前記他方
    の配向膜付基板の配向膜に対する配向処理を、未焼成状
    態の配向膜のほぼ全面に斜め方向から磁界を印加した後
    に当該配向膜を焼成する第1工程と、マスクを通して前
    記第1領域または第2領域にイオンビームを照射する第
    2工程とを用いて行うことを特徴とする液晶パネルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に対して、当該配向膜が未焼成の
    状態でその表面にほぼ平行に磁界を印加した後に当該配
    向膜を焼成することによってプレチルト角がほぼ0度の
    配向処理を施し、かつ前記他方の配向膜付基板の配向膜
    に対する配向処理を、そのほぼ全面をラビングする第1
    工程と、マスクを通して前記第1領域にイオンビームを
    照射する第2工程と、マスクを通して前記第2領域に第
    2工程とは異なる方向からイオンビームを照射する第3
    工程とを用いて行うことを特徴とする液晶パネルの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に対して、当該配向膜が未焼成の
    状態でその表面にほぼ平行に磁界を印加した後に当該配
    向膜を焼成することによってプレチルト角がほぼ0度の
    配向処理を施し、かつ前記他方の配向膜付基板の配向膜
    に対する配向処理を、そのほぼ全面に紫外線を照射する
    第1工程と、マスクを通して前記第1領域にイオンビー
    ムを照射する第2工程と、マスクを通して前記第2領域
    に第2工程とは異なる方向からイオンビームを照射する
    第3工程とを用いて行うことを特徴とする液晶パネルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 2枚の配向膜付基板間に液晶を挟んで成
    る液晶パネルであって、一方の配向膜付基板の配向膜に
    おけるプレチルト角をほぼ0度にし、他方の配向膜付基
    板の配向膜における一画素に相当する領域を二分割して
    その第1領域および第2領域に互いに異なる配向処理を
    施した液晶パネルを製造する方法において、前記一方の
    配向膜付基板の配向膜に対して、当該配向膜が未焼成の
    状態でその表面にほぼ平行に磁界を印加した後に当該配
    向膜を焼成することによってプレチルト角がほぼ0度の
    配向処理を施し、かつ前記他方の配向膜付基板の配向膜
    に対する配向処理を、未焼成状態の配向膜のほぼ全面に
    斜め方向から磁界を印加した後に当該配向膜を焼成する
    第1工程と、マスクを通して前記第1領域または第2領
    域にイオンビームを照射する第2工程とを用いて行うこ
    とを特徴とする液晶パネルの製造方法。
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