JPH08184246A - 軸ロック装置 - Google Patents

軸ロック装置

Info

Publication number
JPH08184246A
JPH08184246A JP32883894A JP32883894A JPH08184246A JP H08184246 A JPH08184246 A JP H08184246A JP 32883894 A JP32883894 A JP 32883894A JP 32883894 A JP32883894 A JP 32883894A JP H08184246 A JPH08184246 A JP H08184246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
bracket
movable
fixed
movable bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32883894A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ashiba
誠 芦葉
Tsuneo Yamada
恒夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Kato Spring Works Co Ltd
Original Assignee
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Kato Spring Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATO SPRING SEISAKUSHO KK, Kato Spring Works Co Ltd filed Critical KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Priority to JP32883894A priority Critical patent/JPH08184246A/ja
Publication of JPH08184246A publication Critical patent/JPH08184246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフトの加工工程の低減を図り、生産性を
向上させるとともに、低コスト化を達成することを目的
とする。 【構成】 固定ブラケットと可動ブラケットをシャフト
により開閉可能に連結してなるヒンジ装置であって、前
記固定ブラケットおよび可動ブラケットに前記シャフト
を摩擦接触状態に嵌入するための固定側嵌入孔および可
動側嵌入孔が形成されるとともに、固定側嵌入孔の回転
方向の摩擦支持力が可動側嵌入孔の回転方向の摩擦支持
力より大きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、携帯用コンピ
ューター、電子手帳等のディスプレイ部に用いられ、該
ディスプレイ部を任意の角度で位置固定することができ
る軸ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用コンピューター、電子手帳等の各
種の情報機器のディスプレイには、操作部に対して相対
回転させるための軸ロック装置が採用され、使用時にデ
ィスプレイ部を見開き状態とし、未使用時には折り畳ん
でコンパクトに収納可能としている。
【0003】軸ロック装置の従来例を、図8および図9
を参照して説明する。図8に示すように、軸ロック装置
1は、板状の固定ブラケット2および可動ブラケット3
の間を円柱状のシャフト4により連結する構造である。
このシャフト4は炭素鋼等の金属により形成され、ま
た、固定ブラケット2および可動ブラケット3は、板金
で形成されている。これら固定ブラケット2および可動
ブラケット3は、それぞれシャフト4が挿入される固定
側嵌入孔2aおよび可動側嵌入孔3aを有している。こ
の固定ブラケット2の固定側嵌入孔2a内にはシャフト
4が固定され、可動ブラケット3の可動側嵌入孔3a内
には、シャフト4が摩擦接触状態で嵌入されている。上
記の固定側嵌入孔2a内へのシャフト4の固定手段はス
ポット溶接を用いている。
【0004】なお,固定ブラケット2および可動ブラケ
ット3には、取付用孔5,6がそれぞれ形成されてお
り、情報機器等の操作部7aおよびディスプレイ部7b
に形成された雌螺子孔にこれら取付用孔5,6を通して
雄螺子8をそれぞれ螺着することにより固定ブラケット
2および可動ブラケット3が取り付けられている。
【0005】上記構成により、従来の軸ロック装置1で
は、可動ブラケット3をシャフト4を中心に回転させる
と、摩擦接触状態で嵌入されたシャフト4に回転方向の
摩擦支持力を生じ、このため、可動ブラケット3は回転
トルクを有して回転する。したがって、可動ブラケット
3が取り付けられたディスプレイ部7bは、固定ブラケ
ット2が取り付けられた操作部7aに対して相対的に回
転するとともに、見開き状態に支持される。
【0006】固定ブラケットおよび可動ブラケットが樹
脂で形成されている場合には、固定ブラケットとシャフ
トとの固定手段としては、図9の(a),(b),
(c)に示す手段がある。。図9の(a)に示すよう
に、軸ロック装置9は、シャフト10の一部にローレッ
ト目加工を施し、インサート成形によって固定ブラケッ
ト11を一体で形成するか、固定ブラケット11に形成
した固定側嵌入孔11a内にシャフト10を摩擦接触状
態で嵌入させて固定した構成を有している。また、図9
の(b)に示すように、軸ロック装置12は、シャフト
13の一部を半円柱状に加工し、上記と同様に、インサ
ート成形によって固定ブラケット14を一体で形成する
か、固定ブラケット14に形成した固定側嵌入孔14a
内にシャフト13を摩擦接触状態で嵌入させて固定した
構成を有している。さらに、図9の(c)に示すよう
に、軸ロック装置14は、シャフト15に、孔開け加工
を施して径方向に貫通する孔15aを形成し、固定ブラ
ケット16には、固定側嵌入孔16aおよび貫通孔16
bを形成しておき、固定側嵌入孔16a内にシャフト1
5を嵌入させ、軸線を同じく設定した孔15aと貫通孔
16bにピン17を打ち込むことにより固定した構成を
有している。
【0007】なお、上記の軸ロック装置9,12,14
の固定ブラケット11,14,16およびそれぞれの可
動ブラケットは、操作部7aおよびディスプレイ部7b
に、図8に示す軸ロック装置1と同様の手段により固定
されている。また、これら軸ロック装置9,12,14
の可動ブラケットは、軸ロック装置1と同様に、シャフ
ト10,13,15を摩擦接触状態で嵌入させて取り付
けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
軸ロック装置1においては、固定ブラケット2をシャフ
ト4に固定し一体化するため、スポット溶接を行う必要
があり、また、軸ロック装置9,12,14では、固定
ブラケット11,14,16をシャフト10,13,1
5に固定し一体化するため、いずれもシャフト10,1
3,15に固定用の加工を施さなくてはならず、加工コ
ストが高いという問題があった。本発明は、前述の課題
に鑑みてなされたもので、シャフトの加工工程の低減を
図り、生産性を向上させるとともに、低コスト化を達成
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の軸ロック装置として、固定ブラケットと可動ブラケッ
トをシャフトにより開閉可能に連結してなる軸ロック装
置であって、前記固定ブラケットおよび可動ブラケット
に前記シャフトを摩擦接触状態に嵌入するための固定側
嵌入孔および可動側嵌入孔が形成されるとともに、固定
側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力が可動側嵌入孔の回転
方向の摩擦支持力より大きく設定されている技術を採用
する。また、固定ブラケットと可動ブラケットをシャフ
トにより開閉可能に連結してなる軸ロック装置であっ
て、前記固定ブラケットおよび可動ブラケットに前記シ
ャフトを摩擦接触状態に嵌入するための固定側嵌入孔お
よび可動側嵌入孔が形成されるとともに、シャフトの固
定側嵌入孔内に嵌入された部分の長さは可動側嵌入孔内
に嵌入された部分の長さより長く設定している技術を採
用する。そして、可動ブラケットが、シャフトの長さ方
向に複数に分割されている技術を採用する。さらに、固
定ブラケットは樹脂により形成され、可動ブラケットは
金属材により形成されている技術を採用する。
【0010】
【作用】本発明の軸ロック装置においては、電子機器の
操作部等に取り付けられた固定ブラケットに対して可動
ブラケットを、シャフトを中心に回転させた場合に、シ
ャフトには可動ブラケットの回転方向に回転力が生じ
る。この回転力は可動ブラケットとシャフトによって生
じる回転方向の摩擦支持力を介して生じるために、この
摩擦支持力が大きいほど強い回転力が発生する。この回
転力はシャフトを伝達して、固定ブラケットの固定側嵌
入孔内においても同方向に回転力が生じる。このとき、
固定側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力が可動側嵌入孔の
回転方向の摩擦支持力より大きく設定されているので、
固定側嵌入孔の摩擦支持力がこの回転力を上回ることに
より、シャフトは制動されて回転しない。シャフトがこ
のように制動されているので、可動ブラケットはシャフ
トの回転を伴わずに、シャフトに対して相対的に回転す
る。このように、固定側嵌入孔と可動側嵌入孔の回転方
向の摩擦支持力の相違によって、シャフトに固定用の加
工を新たに施す必要がなく、固定ブラケットにシャフト
を固定することができる。また、シャフトの固定側嵌入
孔に嵌入された部分の長さを可動側嵌入孔に嵌入された
部分の長さより長く設定した場合には、シャフトと固定
ブラケットとの接触面積がシャフトと可動ブラケットと
の接触面積に比べて大きくなる。したがって、この接触
面積に比例して回転方向の摩擦支持力が大きくなること
から、この場合も固定側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力
が可動側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力を上回り、上記
と同様に、シャフトは固定ブラケット側に制動され、可
動ブラケットはシャフトに対して相対的に回転する。加
えて、可動ブラケットが、シャフトの長さ方向に複数に
分割されている場合には、複数に分割された可動ブラケ
ットの可動側嵌入孔が、分割されていない単一の可動ブ
ラケットの可動側嵌入孔よりそれぞれ短いため、その加
工精度が単一の可動ブラケットより高くなり、高い均一
性を有する形状の可動側嵌入孔を得ることができる。し
たがって、可動ブラケットがシャフトに対して回転する
ときの回転方向の摩擦支持力の変動が小さくなり、各角
度で生じる回転トルクの均一性が向上する。さらに、固
定ブラケットを樹脂により形成し、可動ブラケットを金
属材により形成した場合には、過度の繰り返し開閉や高
温での使用時等に、金属製の可動ブラケットがシャフト
と焼き付きを生じ、シャフトに対して相対的に回転して
いた可動ブラケットがシャフトに固定されてしまって
も、固定ブラケットは樹脂で形成されているので、シャ
フトと焼き付きを生じない。したがって、可動ブラケッ
トを回転させると焼き付きにより可動ブラケットに固定
されたシャフトも回転し、固定側嵌入孔側に回転力を伝
達する。この回転力は固定側嵌入孔の回転方向の摩擦支
持力を大きく上回っているため、シャフトは固定ブラケ
ットに対し回転する。このように、シャフトが可動ブラ
ケットの焼き付けによってロック状態となっても、固定
側嵌入孔側で逆に可動状態となって回転する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1および図2
を参照しながら説明する。これらの図において符号21
は軸ロック装置である。図1に示すように、軸ロック装
置21は、板状の固定ブラケット22および可動ブラケ
ット23と、これらをそれぞれ取り付けた円柱状の金属
丸棒(例えば、炭素鋼)であるシャフト24とから構成
されている。固定ブラケット22および可動ブラケット
23は、樹脂(POM(ポリオキシメチレン)等)によ
って形成され、それぞれ孔の長さが同一とされた固定側
嵌入孔22aおよび可動側嵌入孔23aを有している。
【0012】図2に示すように、シャフト24を嵌入さ
せる前の固定側嵌入孔22aおよび可動側嵌入孔23a
の内径L1,L2が、シャフト24の外径L3より小さ
く設定されることにより、シャフト24が、それぞれ締
まり嵌めとなる嵌めあい、いわゆる圧入状態で回転可能
に嵌入されている。上記の固定側嵌入孔22aおよび可
動側嵌入孔23aの内径L1,L2とシャフト24の外
径L3との大小関係は、L1<L2<L3となるよう設
定されている。したがって、固定側嵌入孔22aは、可
動側嵌入孔23aに比べて大きい回転方向の摩擦支持力
を有している。
【0013】固定ブラケット22および可動ブラケット
23には、取付用孔25,26がそれぞれ形成されてお
り、情報機器等の操作部7aおよびディスプレイ部7b
に形成された雌螺子孔にこれら取付用孔25,26を通
して雄螺子28をそれぞれ螺着することにより固定ブラ
ケット22および可動ブラケット23が取り付けられ
る。
【0014】上記構成により、軸ロック装置21では、
固定ブラケット22に対してディスプレイ部7bに取り
付けられた可動ブラケット23を、シャフト24を中心
に回転させた場合、シャフト24には可動ブラケット2
3の回転方向に回転力が生じる。この回転力は可動側嵌
入孔23aとシャフト24とによって生じる回転方向の
摩擦支持力を介して生じるために、この摩擦支持力が大
きいほど強い回転力が発生する。この回転力はシャフト
24を伝達し、可動側嵌入孔23a側と同様に固定側嵌
入孔22a側においても同方向に回転力が生じる。この
とき、固定側嵌入孔22aの回転方向の摩擦支持力が可
動側嵌入孔23aの回転方向の摩擦支持力より大きく設
定されているので、固定側嵌入孔22aの回転方向の摩
擦支持力がこの回転力を上回り、シャフト24は制動さ
れて固定ブラケット22に対して回転しない。シャフト
24が制動されているので、可動ブラケット22はシャ
フト24bの回転を伴わずに、ディスプレイ部7bとと
もにシャフト24に対して相対的に回転する。このよう
に、固定用の加工が施されていない単なる丸棒状態のシ
ャフト24でも、固定側嵌入孔22aと可動側嵌入孔2
3aとの回転方向の摩擦支持力の相違によって、固定ブ
ラケット22にシャフト24を固定することができる。
【0015】可動ブラケット23を、シャフト24を中
心に回転させると、シャフト24の回転方向の摩擦支持
力によって可動ブラケット23は回転トルクを発生させ
て回転する。したがって、可動ブラケット23が取り付
けられているディスプレイ部7bは、固定ブラケット2
2が取り付けられている操作部7aに対して相対的に回
転するとともに、操作部7bに対してディスクプレイ部
7aの角度が任意に位置固定され、見開き状態で支持さ
れる。
【0016】また、可動ブラケットが金属製の場合に
は、たとえグリス等の潤滑剤を使用しても、過度の繰り
返し開閉や高温での使用時等によって可動ブラケットと
シャフトとが焼き付けを生じ、ロック状態となり破損等
を生じる場合があるが、本実施例では可動ブラケット2
3を樹脂によって形成しているのでこのような焼き付き
を生じない。
【0017】さらに、樹脂によって固定ブラケット22
および可動ブラケット23が形成されているので、これ
らをそのまま操作部7aおよびディスプレイ部7bの一
部として一体的に成形することもできる。
【0018】なお、本実施例では、固定ブラケット22
および可動ブラケット23の固定側嵌入孔22aおよび
可動側嵌入孔23aの長さを同一としているが、固定側
嵌入孔22aと可動側嵌入孔23aとの回転方向の摩擦
支持力差をさらに大きくすることにより、固定側嵌入孔
22aの長さを短くできるとともに固定ブラケット22
の小型化が可能である。すなわち、操作部7aの取付ス
ペースに対応して固定ブラケット22を短く設計し省ス
ペース化を図ることができる。
【0019】次に、図3および図4を参照して本発明の
第2実施例について説明する。なお、これらの図におい
て、図1および図2と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。この第2実施例と第1実施例との異
なる点は、図3に示すように、軸ロック装置31の固定
ブラケット32および可動ブラケット33が板金(SU
S304CSP等)によって形成されている点である。
すなわち、固定ブラケット32および可動ブラケット3
3に折曲げ加工等によって固定側嵌入孔32aおよび可
動側嵌入孔33aが形成され、図4に示すように、シャ
フト24を嵌入させる前の固定側嵌入孔32aおよび可
動側嵌入孔33aの内径L4,L5を、シャフト24の
外径L3より小さく設定している。上記の固定側嵌入孔
32aおよび可動側嵌入孔33aの内径L4,L5とシ
ャフト24の外径L3との大小関係は、L4<L5<L
3となるよう設定されている。したがって、固定側嵌入
孔32aは、可動側嵌入孔33aに比べて大きい摩擦支
持力を有している。
【0020】上記の構成の第2実施例では、可動ブラケ
ット33をシャフト24を中心に回転させると、第1実
施例と同様に、シャフト24は固定ブラケット32に制
動されて回転せず、可動ブラケット33は回転トルクを
発生させてシャフト24に対し回転する。したがって、
可動ブラケット33が取り付けられているディスプレイ
部7bは、固定ブラケット32が取り付けられている操
作部7aに対して相対的に回転するとともに、見開き状
態で支持される。
【0021】上記の構成の第2実施例によれば、固定ブ
ラケット32および可動ブラケット33を板金で形成し
ているので、第1実施例のように樹脂で形成された固定
ブラケット22および可動ブラケット33に比べてブラ
ケット自体の強度を高くでき、小型化を図ることができ
る。
【0022】次に、図5を参照して本発明の第3実施例
について説明する。なお、この図において、図1と同一
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。軸ロッ
ク装置41の固定ブラケット42および可動ブラケット
43は、樹脂(POM(ポリオキシメチレン)等)によ
って形成され、シャフト24を嵌入させる前の固定側嵌
入孔42aおよび可動側嵌入孔43aの内径L6,L7
を、シャフト24の外径L2より小さく設定している。
上記の固定側嵌入孔42aおよび可動側嵌入孔43aの
内径L6,L7とシャフト24の外径L3との大小関係
は、L6=L7<L3となるよう設定されている。
【0023】この固定ブラケット42は、シャフト24
の長さ方向の長さが可動ブラケット43より長く、同様
に固定嵌入孔42aの長さも可動嵌入孔43aより長く
設定されている。したがって、シャフト24と固定嵌入
孔42aとの接触面積は、シャフト24と可動側嵌入孔
43aとの接触面積より大きい。このため、固定側嵌入
孔42aは可動側嵌入孔43aより大きい摩擦支持力を
有し、第一実施例と同様に、固定用の加工が施されてい
ないシャフト24でも固定ブラケット42にシャフト2
4を固定でき、可動ブラケット43をシャフト24に対
して相対的に回転させることができる。
【0024】次に、図6を参照して本発明の第4実施例
について説明する。なお、この図において、図1と同一
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。この第
4実施例と第1実施例との異なる点は、軸ロック装置5
1の可動ブラケット52が、シャフト24の長さ方向に
3つの分割可動ブラケット53,54,55に分割さ
れ、可動側嵌入孔が3つの部分に分割されている点であ
る。可動ブラケット52は、分割可動ブラケット53,
54,55を互いに貼り合わせた部分に貫通孔52bを
有し、ディスプレイ部7bに形成された雌螺子孔にこの
貫通孔52bを通して雄螺子28を螺着させることによ
り一体化して固定している。
【0025】これら分割可動ブラケット53,54,5
5に形成された可動側嵌入孔53a,54a,55aの
長さは、第1実施例のように分割されていない単一の可
動ブラケット23よりそれぞれ短いため、その加工精度
が単一の可動ブラケット23より高くなり、第1実施例
の可動側嵌入孔23aより均一な形状となっている。こ
のように、可動側嵌入孔53a,54a,55aの形状
が高い均一性を有しているので、可動ブラケット52が
シャフト24に対して回転するときの回転方向の摩擦支
持力の変動が小さくなり、各角度で生じる回転トルクの
均一性が向上する。
【0026】次に、図7を参照して本発明の第5実施例
について説明する。なお、この図において、図1および
図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第5実施例と第1および第2実施例との異なる
点は、軸ロック装置61の固定ブラケット62が樹脂
(POM(ポリオキシメチレン)等)により形成され、
可動ブラケット63が板金(SUS304CSP等)に
よって形成されている点である。すなわち、高温状態の
場合に金属製の可動ブラケット63がシャフト24と焼
き付きを生じ、可動ブラケット63がシャフト24に固
定されてしまっても、固定ブラケット62は樹脂で形成
されているので、シャフト24との焼き付きを生じな
い。したがって、可動ブラケット63を回転させると焼
き付きにより固定されたシャフト24も回転し、固定ブ
ラケット62に回転力を伝達する。この回転力は固定側
嵌入孔62aの回転方向の摩擦支持力を大きく上回って
いるため、シャフト24は固定ブラケット62に対し回
転する。このように、シャフト24は、可動ブラケット
63の焼き付けによってロック状態となっても、固定ブ
ラケット62側が逆に可動状態となって回転することが
できる。
【0027】なお、第4実施例では、可動ブラケット5
2を3つの分割可動ブラケット53,54,55に分割
したが、3つ以外に分割しても構わない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)シャフトの固定側嵌入孔と可動側嵌入孔の回転方
向の摩擦支持力の大きさの相違によって、固定ブラケッ
トにシャフトを固定するので、シャフトの加工工程数を
削減することができる。この結果、軸ロック装置の低コ
スト化を図ることができる。 (2)シャフトの固定側嵌入孔に嵌入された部分の長さ
を可動側嵌入孔に嵌入された部分の長さより長く設定し
ているので、固定側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力が可
動側嵌入孔より大きくなり、可動ブラケットの回転時で
は、シャフトが固定ブラケットに固定されるので、上記
と同様に、シャフトの加工工程数を削減することができ
る。 (3)可動シャフトを複数に分割しているので、分割さ
れた各可動ブラケットの可動側嵌入孔の加工精度が高
く、各可動側嵌入孔の形状の均一性が単一の可動ブラケ
ットに比べて向上する。これによって、可動ブラケット
の回転時における各角度での回転トルクの均一性を向上
させることができる。 (4)固定ブラケットを樹脂で形成し、可動ブラケット
を金属材で形成した組み合わせ構造であるので、過度の
繰り返し開閉や高温での使用時等に、金属製の可動ブラ
ケットがシャフトと焼き付きを生じても、固定ブラケッ
トは樹脂で形成されているので、シャフトと焼き付きを
生じず、逆に固定ブラケット側が可動状態となって回転
することができ、ヒンジ機能を喪失することがない。こ
の結果、焼き付きロック事故による破損や筐体破壊を防
止することができる。 (5)樹脂によって固定ブラケットが形成されているの
で、固定ブラケットをそのまま筐体の一部として一体的
に成形することもできる。これによって軸ロック装置を
有する機器の部品点数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸ロック装置の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る軸ロック装置の第1実施例に使用
されるシャフトと固定・可動ブラケットの断面図であ
る。
【図3】本発明に係る軸ロック装置の第2実施例を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る軸ロック装置の第2実施例に使用
されるシャフトと固定・可動ブラケットの断面図であ
る。
【図5】本発明に係る軸ロック装置の第3実施例を示す
斜視図である。
【図6】本発明に係る軸ロック装置の第4実施例を示す
斜視図である。
【図7】本発明に係る軸ロック装置の第5実施例を示す
斜視図である。
【図8】本発明に係る軸ロック装置の従来例を示す斜視
図である。
【図9】本発明に係る軸ロック装置の従来例を示す断面
図である。
【符号の説明】
21,31,41,51,61 軸ロック装置 22,32,42,62 固定ブラケット 22a,32a,42a 固定側嵌入孔 23,33,43,52,63 可動ブラケット 23a,33a,43a,53a,54a,55a 可
動側嵌入孔 24 シャフト 53,54,55 分割可動ブラケット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ブラケットと可動ブラケットをシャ
    フトにより開閉可能に連結してなる軸ロック装置であっ
    て、 前記固定ブラケットおよび可動ブラケットに前記シャフ
    トを摩擦接触状態に嵌入するための固定側嵌入孔および
    可動側嵌入孔が形成されるとともに、 固定側嵌入孔の回転方向の摩擦支持力が可動側嵌入孔の
    回転方向の摩擦支持力より大きく設定されていることを
    特徴とする軸ロック装置。
  2. 【請求項2】 固定ブラケットと可動ブラケットをシャ
    フトにより開閉可能に連結してなる軸ロック装置であっ
    て、 前記固定ブラケットおよび可動ブラケットに前記シャフ
    トを摩擦接触状態に嵌入するための固定側嵌入孔および
    可動側嵌入孔が形成されるとともに、 シャフトの固定側嵌入孔内に嵌入された部分の長さは可
    動側嵌入孔内に嵌入された部分の長さより長く設定され
    ていることを特徴とする軸ロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の軸ロック装置に
    おいて、 可動ブラケットが、シャフトの長さ方向に複数に分割さ
    れていることを特徴とする軸ロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の軸ロック装置に
    おいて、 固定ブラケットは樹脂により形成され、可動ブラケット
    は金属材により形成されていることを特徴とする軸ロッ
    ク装置。
JP32883894A 1994-12-28 1994-12-28 軸ロック装置 Pending JPH08184246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32883894A JPH08184246A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 軸ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32883894A JPH08184246A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 軸ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08184246A true JPH08184246A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18214656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32883894A Pending JPH08184246A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 軸ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08184246A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295358B1 (en) 1998-12-03 2001-09-25 Straberry Corporation Hinge device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295358B1 (en) 1998-12-03 2001-09-25 Straberry Corporation Hinge device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100348824B1 (ko) 틸트힌지
KR100413941B1 (ko) 사무자동화기기용 틸트힌지
JPH10294573A (ja) 開閉体の開閉装置
JP3691630B2 (ja) 開閉体の開閉装置
EP0374721B1 (en) Joint device for connecting two rotatable members
US5918348A (en) Friction hinge with detent capability
JPH10319856A (ja) 開閉体の開閉装置
WO2002084056A3 (en) Clip friction hinge with housing
JPH08184246A (ja) 軸ロック装置
JP2001107941A (ja) チルトヒンジ
JPH04244618A (ja) 双方向回転を制限する装置
JP2001241427A (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JP4137324B2 (ja) チルトヒンジ
JPH0747580Y2 (ja) 摩擦ロック装置
JP2003262214A (ja) ヒンジ機構
JPH0658231U (ja) ヒンジ機構
JP2004183845A (ja) 回動軸トルク付加機構及びパイル型ヒンジ
JPH0893747A (ja) 軸ロック装置
JP2008106793A (ja) 携帯通信機
KR200249960Y1 (ko) 더블 타입으로 토오크가 발생되는 힌지 장치
JP2008249094A (ja) ヒンジ装置及びそのヒンジ装置を用いた機器
JP2558204Y2 (ja) ディスプレー体の開閉保持装置
JP2002195245A (ja) ヒンジ装置
JP2003194041A (ja) ヒンジ
JP3886187B2 (ja) 軸支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02