JPH0818406B2 - ストライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢板およびその製造法 - Google Patents

ストライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢板およびその製造法

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JPH0818406B2
JPH0818406B2 JP27636191A JP27636191A JPH0818406B2 JP H0818406 B2 JPH0818406 B2 JP H0818406B2 JP 27636191 A JP27636191 A JP 27636191A JP 27636191 A JP27636191 A JP 27636191A JP H0818406 B2 JPH0818406 B2 JP H0818406B2
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信樹 吉崎
義洋 宮嶋
義久 仮屋園
弘忠 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川,港湾等で用いられ
る鋼構造物に使用するポリオレフィン被覆鋼矢板に関
し、更に詳しくはポリオレフィン被覆が表面にストライ
プ模様を有して美観に優れたポリオレフィン被覆鋼矢板
およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のポリオレフィン被覆鋼材、例えば
ポリオレフィン被覆鋼矢板の被覆には、防食性と耐候性
が優れた黒色のポリエチレンを用いている。しかしなが
ら、最近の都市景観あるいは河川,港湾等の鋼構造物の
美観景観に対する市場ニーズの高まりから、各種色彩等
を有して環境に調和するポリオレフィン被覆鋼矢板の開
発が望まれている。かかるニーズに対しては、例えば図
9に示すように、火炎処理を施したポリオレフィン被覆
30の表面にウレタンプライマー層31を塗装し、次い
で各種色彩の着色塗料膜32を塗装したことを特徴とす
る被覆鋼矢板がある。図9において、1は鋼矢板、2は
クロメート被膜、3はエポキシプライマー層、4は変性
ポリオレフィン接着剤層である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の被覆鋼矢板を製造するには、一旦、鋼矢板にポリオ
レフィンを被覆し、その表面を火炎処理して、ウレタン
プライマーを塗装し、更にその表面に各種色彩の着色塗
料を塗装しなければならず、そのため製造工程が煩雑で
ある。更に、単色の色彩では、環境調和にも限界があ
り、更に環境調和の容易な各種の着色模様を鋼矢板の表
面に付与するには、いっそう複雑な塗装工程を経る必要
があり、従って、従来技術を以ってしては、ポリオレフ
ィン被覆鋼矢板の表面に、簡単な被覆工程で環境調和の
容易な各種色彩模様、特に水辺の環境に調和しやすいス
トライプ模様を付与することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、下地処理を施した鋼
矢板の表面に変性ポリオレフィン接着剤層を介してポリ
オレフィンシートを接着被覆する従来のポリオレフィン
被覆鋼矢板の製造法で、ポリオレフィンシートの代わり
に、二層模様Tダイで下層の全巾にポリオレフィン防食
層を有しかつ上層にストライプ模様を有するポリオレフ
ィン模様層を合せて二層一体のシートを押出成形して得
た二層シートを接着被覆することによって、簡単に各種
色彩のストライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢
板が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち、本発明は、図1ないし図4に示すよ
うに、ブラスト処理を施した鋼矢板の山面または谷面
に、クロメート被膜2とエポキシプライマー層3を積層
して下地処理を施し、その表面に変性ポリオレフィン接
着剤層4を介して、ポリオレフィン防食層5とストライ
プ模様を有するポリオレフィン模様層6とを順次積層し
たポリオレフィン被覆鋼矢板、および下地処理を施した
鋼矢板の山面に変性ポリオレフィンの粉体を静電塗装し
て加熱溶融したのち、図5に示すように、予めポリオレ
フィン防食層とストライプ模様を有するポリオレフィン
模様層を積層して得た二層シート11を、ウェブ部の圧
着ロール12、ウェブ部コーナーの圧着ロール13、フ
ランジ部の圧着ロール14,15で順次接着するポリオ
レフィン被覆鋼矢板の製造方法、および下地処理を施し
た鋼矢板の谷面に変性ポリオレフィン接着剤の粉体を静
電塗装して加熱溶融したのち、図6に示すように、予め
ポリオレフィン防食層とストライプ模様を有するポリオ
レフィン模様層を積層して得た二層シート11をウェブ
部の圧着ロール16、ウェブ部のコーナーの圧着ロール
17、フランジ部の圧着ロール18,19、爪部の圧着
ロール20で順次接着するポリオレフィン被覆鋼矢板の
製造方法である。
【0006】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明に用いる鋼矢板とは、炭素鋼,ステンレス鋼等の合金
鋼でできた鋼矢板である。また、鋼矢板の耐食性を向上
させる目的で鋼矢板の山面、または谷面に亜鉛,アルミ
ニウム,ニッケル,クロム等のメッキ、亜鉛−鉄,亜鉛
−ニッケル等の合金メッキ、該メッキまたは合金めっき
にシリカ,酸化チタン等の無機微粒子を分散した分散メ
ッキを施したものも用いることができる。
【0007】鋼矢板の下地処理としては、鋼矢板の山
面,谷面をグリットブラスト,サンドブラスト等でブラ
スト処理して除錆したのちクロメート処理剤を塗布して
焼付け、次いでエポキシプライマーを塗布して硬化させ
て行なうが、これ以外の下地処理、例えばクロメート処
理,リン酸塩処理,シランカップリング処理,エポキシ
プライマー処理の単独の下地処理、またはクロメート処
理とシランカップリング処理を組合せる下地処理,リン
酸塩処理とシランカップリング処理あるいはリン酸塩処
理とエポキシプライマー処理を組合せる下地処理,シラ
ンカップリング処理とエポキシプライマー処理を組合せ
る下地処理等も用いることができる。
【0008】本発明で用いるクロメート処理剤として
は、一般に市販されているシリカ添加クロメート処理剤
(例えば関西ペイント社製のコスマー#100)、ある
いはシリカとリン酸を添加したクロメート処理剤、該シ
リカ−リン酸添加クロメート処理剤にシランカップリン
グ剤を添加したクロメート処理剤を用いる。エポキシプ
ライマーとしては、ビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル,ビスフェノールADのジグリシジルエーテルま
たはビスフェノールFのジグリシジルエーテルにシリ
カ,酸化チタン等の無機顔料を添加した主剤と、アミン
系硬化剤の二液を混合して塗布し加熱硬化させる二液混
合型エポキシプライマー、あるいはビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル,ビスフェノールADのジグリシ
ジルエーテルまたはビスフェノールFのジグリシジルエ
ーテルに、シリカ,酸化チタン等の無機顔料、ジシアン
ジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化促進剤の混合物
からなり該混合物を塗布して加熱硬化させる一液型エポ
キシプライマーを用いる。鋼矢板とポリオレフィン被覆
の間に十分な接着力を付与するために、クロメート被膜
の膜厚は焼付け後の全クロム付着量換算で250〜10
00mg/m2 の範囲とし、かつエポキシプライマーの膜
厚は30〜200μmの範囲にする。
【0009】下地処理を施した鋼矢板の山面または谷面
に被覆する変性ポリオレフィン接着剤層,ポリオレフィ
ン防食層およびストライプ模様を有するポリオレフィン
模様層は、ポリエチレンまたは1−ブテン,4−メチル
−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,プロピ
レン等のα−オレフィンとエチレンの共重合体のポリオ
レフィンを無水マレイン酸等の酸無水物で変性した変性
物、該ポリオレフィン、および該ポリオレフィンに着色
顔料を添加した着色ポリオレフィンで各々形成する。ポ
リオレフィン防食層を形成するポリオレフィンにはカー
ボンブラックや着色顔料を添加したものも用いることが
できる。更に、これらのポリオレフィンには必要に応じ
て紫外線安定剤,紫外線吸収剤,酸化防止剤等の劣化防
止剤を添加する。鋼矢板とポリオレフィン被覆の間に十
分な接着力を付与するために、変性ポリオレフィン接着
剤層の膜厚は50〜900μmの範囲にする。また被覆
に十分な防食性を付与するために、ポリオレフィン防食
層の膜厚の下限を0.5mmとし、被覆時の圧着ロールに
よる貼り付け時の作業性を阻害しないようにその膜厚の
上限を8mmにする。更に、ポリオレフィン模様層の膜厚
はストライプの模様の下地が透けて見えるのを防止し模
様の印象を鮮明にするために下限の膜厚を0.2mmと
し、被覆時の圧着ロールによる貼り付け時の作業性を阻
害しないようにその膜厚の上限を8mmとする。
【0010】次に、本発明のポリオレフィン被覆鋼矢板
の製造法の一例について説明する。鋼矢板の山面または
谷面をグリットブラストやサンドブラストでブラスト処
理して除錆し、その表面にクロメート処理剤を焼付け後
の全クロム付着量が250〜1000mg/m2 の範囲に
なるようにロールで塗布し、焼き付ける。焼き付ける温
度は、鋼矢板とポリオレフィン被覆の間に十分な耐水接
着性を付与するために、焼付けにかける時間によって5
0〜250℃の範囲にする。例えば、10分程度の焼付
け時間をかける場合は50℃で、1分程度の焼付け時間
をかける場合は250℃である。次に、クロメート被膜
の表面に二液混合型エポキシプライマーまたは一液型エ
ポキシプライマーを膜厚が30〜200μmの範囲にな
るようにスプレー塗装し、加熱して硬化させる。加熱温
度は、加熱時間によって鋼矢板の表面温度で120〜2
50℃の範囲になるようにする。例えば、3分程度の加
熱時間をとる場合は120℃、10分程度の加熱時間を
とる場合は250℃とする。このようにして、山面また
は谷面に下地処理を施した鋼矢板を得る。
【0011】鋼矢板の山面または谷面にポリオレフィン
被覆を施す場合は、まず下地処理を施した鋼矢板の山面
または谷面に変性ポリオレフィン接着剤の粉体を膜厚が
50〜900μmの範囲になるように静電塗装し、加熱
溶融する。加熱温度は、変性ポリオレフィン接着剤の種
類によって140〜250℃の範囲にする。例えば、無
水マレイン酸変性ポリエチレン接着剤では140〜16
0℃、無水マレイン酸変性エチレン−1−ブテン共重合
体では160〜190℃、無水マレイン酸変性エチレン
−プロピレンブロック共重合体では190〜250℃の
範囲にする。次いで、図5に示すように、テーブルロー
ラ10によって移送される鋼矢板1の山面へのポリオレ
フィン被覆は、山面の溶融状態の変性ポリオレフィン接
着剤層の表面に、予めポリオレフィン防食層とストライ
プ模様を有するポリオレフィン模様層を積層して得た二
層シート11をウェブ部の圧着ロール12、ウェブ部コ
ーナーの圧着ロール13、フランジ部の圧着ロール1
4,15で順次接着して行なう。
【0012】また、鋼矢板の谷面へのポリオレフィン被
覆は、図6に示すように、谷面の溶融状態の変性ポリオ
レフィン接着剤層の表面に、予めポリオレフィン防食層
とストライプ模様を有するポリオレフィン模様層を積層
して得た二層シート11を、ウェブ部の圧着ロール1
6、ウェブ部コーナーの圧着ロール17、フランジ部の
圧着ロール18,19、爪部の圧着ロール20で順次接
着して行なう。上記の如き被覆法の場合、変性ポリオレ
フィン接着剤層の形成を静電塗装で行なっているが、変
性ポリオレフィン接着剤層を予め二層シートの裏面にラ
ミネートし、該ラミネートシートを加熱した鋼矢板の山
面または谷面のエポキシプライマー層の上に接着する方
法を用いることができる。
【0013】また、二層シート11は、例えば図7およ
び図8に示すように、二層模様Tダイ24の下層の全巾
からポリオレフィン防食層を形成するポリオレフィン
を、また上層からストライプ模様を形成する着色ポリオ
レフィン7,8,9を模様の位置と巾で上下二層一体で
押出して積層し、二層シートを製造する。該二層シート
の上層のストライプの巾,位置,数および色調は、鋼矢
板の寸法と打設後の景観に適するデザインによって変え
る。また、シートを圧着する際にシートが変形し、模様
が損なわれる可能性のある場合には、該シートの表面か
ら電子線を照射して、シート全体を架橋してもよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明につき実施例に基づき説明す
る。 実施例1 鋼矢板(FSPIII 型×5500mm)の山面をグリット
ブラストして除錆し、その表面にシリカ添加クロメート
処理剤である関西ペイント社製の「コスマー#100」
を全クロム付着量が600mg/m2 になるようにロール
で塗布し、50℃で10分間焼付けた。次いで、その表
面にビスフェノールAのジグリシジルエーテルにシリカ
3重量%を添加した主剤とアミン系硬化剤である油化シ
ェルエポキシ社製の「B002W」を2:1の重量比で
混合して膜厚が50μになるようにスプレー塗装し、2
50℃で1分間加熱し硬化させエポキシプライマー層を
形成した。次いで、その表面に変性ポリオレフィン接着
剤である無水マレイン酸変性エチレン−1ーブテン共重
合体の粉体接着剤を膜厚が400μmになるように静電
塗装し、250℃に加熱して溶融した。次いで、図5に
示す手段により、その表面に、本発明のポリオレフィン
防食層とストライプ模様を有するポリオレフィン模様層
の積層シートを電子線架橋して得た電子線架橋二層シー
ト11を、ウェブ部の圧着ロール12、ウェブ部コーナ
ーの圧着ロール13、フランジ部の圧着ロール14,1
5で順次接着し、本発明のストライプ模様を有するポリ
オレフィン被覆鋼矢板を得た。上記の電子線架橋二層シ
ート11は、図7に示す二層模様Tダイ24の下層の全
巾からポリオレフィン防食層を形成するカーボンブラッ
クを2重量%添加した黒色の低密度ポリエチレン5を、
また上層からストライプ模様を形成する青色(色調のマ
ルセル値:2.5 B6/3)の低密度ポリエチレン7
が鋼矢板の左右両フランジ部に来るように、かつ淡青色
(色調のマルセル値:10 BG8/2)の低密度ポリ
エチレン8が両フランジのコーナーの部分に来るよう
に、かつ淡灰緑色(色調のマルセル値:7.5 G8/
1.5)の低密度ポリエチレン9がウェブ部に来るよう
に各々ストライプ状にして、上層下層が二層一体の積層
シートを押出成形し、該積層シートを電子線照射してシ
ート全体を架橋し製造した。低密度ポリエチレン8の被
覆巾は、フランジ部コーナーの角からフランジ部に50
mmで、かつウェブ部に50mmまでの範囲とした。また、
該電子線架橋二層シートの防食層の膜厚は1.6mm、ス
トライプ模様の模様層の膜厚は1mmにした。図7におい
て、21は黒色の低密度ポリエチレン5を二層模様Tダ
イ24に供給する押出機、22はストライプ模様を形成
する青色の低密度ポリエチレン7を二層模様Tダイ24
に供給する押出機、23はストライプ模様を形成する淡
灰緑色の低密度ポリエチレン9を二層模様Tダイ24に
供給する押出機、29はストライプ模様を形成する淡青
色の低密度ポリエチレン8を二層模様Tダイ24に供給
する押出機、25と26と27はシート成形装置の成形
ロール、6はストライプ模様を有する模様層を各々示
す。このようにして得た本発明のストライプ模様を有す
るポリオレフィン被覆鋼矢板の一部平面図と断面図は、
図1および図2に示す通りのものである。
【0015】実施例2 鋼矢板(FSPIII 型×5500mm)の谷面をサンドブ
ラストして除錆し、その表面にシリカ添加クロメート処
理剤である関西ペイント社製の「コスマー#100」を
全クロム付着量が500mg/m2 になるようにロールで
塗布し、250℃で1分間焼付けた。次いで、その表面
にビスフェノールAのジグリシジルエーテル100重量
部に酸化チタン20重量部、ジシアンジアミドの粉体7
重量部とイミダゾール系硬化促進剤3重量部を混合した
一液型エポキシプライマーを膜厚が50μになるように
しごき塗布し、250℃で1分間加熱し硬化させエポキ
シプライマー層を形成した。次いで、その表面に変性ポ
リオレフィン接着剤である無水マレイン酸変性エチレン
−1ーブテン共重合体の粉体接着剤を膜厚が400μm
になるように静電塗装し、180℃に加熱して溶融し
た。次いで、図6に示す手段により、その表面に、本発
明のポリオレフィン防食層とストライプ模様を有するポ
リオレフィン模様層の積層シートを電子線架橋して得た
電子線架橋二層シート11をウェブ部の圧着ロール1
6、ウェブ部コーナーの圧着ロール17、フランジ部の
圧着ロール18,19で順次接着し、本発明のストライ
プ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢板を得た。上記
の電子線架橋二層シート11は、図8に示す二層模様T
ダイ24の下層の全巾からポリオレフィン防食層を形成
するカーボンブラックを2重量%添加した黒色の低密度
ポリエチレン5を、また上層からストライプ模様を形成
する青色(色調のマルセル値:2.5 B6/3)の低
密度ポリエチレン7が鋼矢板の左右の両フランジ部と爪
部に来るように、かつ淡灰緑色(色調のマルセル値:
7.5G8/1.5)の低密度ポリエチレン9がウェブ
部に来るようにストライプ状にして、上層下層が二層一
体の積層シートを押出成形し、該積層シートを電子線照
射してシート全体を架橋し製造した。また、該電子線架
橋二層シートの防食層の膜厚は2.0mm、ストライプ模
様の模様層の膜厚は0.2mmにした。図8において、2
1は黒色の低密度ポリエチレン5を二層模様Tダイに供
給する押出機、22はストライプ模様を形成する青色の
低密度ポリエチレン7を二層模様Tダイに供給する押出
機、23はストライプ模様を形成する淡灰緑色の低密度
ポリエチレン9を二層模様Tダイに供給する押出機、2
5,26と27はシート成形装置の成形ロール、6はス
トライプ模様を有する模様層を各々示す。このようにし
て得た本発明のストライプ模様を有するポリオレフィン
被覆鋼矢板の一部平面図と断面図は図3および図4に示
す通りのものである。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、以上の実施例からも明
らかなように、下地処理を施した鋼矢板1の表面に変性
ポリオレフィン接着剤層4を介して、二層模様Tダイ2
4で下層の全巾にポリオレフィン防食層5を有しかつ上
層にストライプ模様を有するポリオレフィン模様層6を
合せて二層一体のシートを押出成形して得た二層シート
11を接着被覆することによって、簡単に各種色彩のス
トライプ模様を有する美観に優れ環境調和の容易なポリ
オレフィン被覆鋼矢板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の山部にストライプ模様を有するポリオ
レフィン被覆鋼矢板の一部を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の谷部にストライプ模様を有するポリオ
レフィン被覆鋼矢板の一部を示す平面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の山部にストライプ模様を有するポリオ
レフィン被覆鋼矢板の被覆法の一例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の谷部にストライプ模様を有するポリオ
レフィン被覆鋼矢板の被覆法の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の山部の被覆に用いるポリオレフィン防
食層とストライプ模様を有するポリオレフィン模様層の
積層シートの製造法の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明の谷部の被覆に用いるポリオレフィン防
食層とストライプ模様を有するポリオレフィン模様層の
積層シートの製造法の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の塗装法による着色塗料を塗装した鋼矢板
の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ブラスト処理等で除錆した鋼矢板 2 クロメート被覆 3 エポキシプライマー層 4 変性ポリオレフィン接着剤層 5 ポリオレフィン防食層 6 ストライプ模様を有するポリオレフィン模様層 7 ストライプ模様を形成する着色ポリオレフィン 8 ストライプ模様を形成する着色ポリオレフィン 9 ストライプ模様を形成する着色ポリオレフィン 10 鋼矢板を移送搬送するテーブルローラー 11 電子線架橋二層シート 12 山部のウェブ部の圧着ロール 13 山部のウェブ部コーナーの圧着ロール 14 山部のフランジ部の圧着ロール 15 山部のフランジ部の圧着ロール 16 谷部のウェブ部の圧着ロール 17 谷部のウェブ部コーナーの圧着ロール 18 谷部のフランジ部の圧着ロール 19 谷部のフランジ部の圧着ロール 20 爪部の圧着ロール 21 黒色の低密度ポリエチレンを二層模様Tダイに供
給する押出機 22 ストライプ模様を形成する青色の低密度ポリエチ
レンを二層模様Tダイに供給する押出機 23 ストライプ模様を形成する淡灰緑色の低密度ポリ
エチレンを二層模様Tダイに供給する押出機 24 二層模様Tダイ 25 シート成形装置の成形ロール 26 シート成形装置の成形ロール 27 シート成形装置の成形ロール 28 シート送りロール 29 ストライプ模様を形成する淡青色の低密度ポリエ
チレンを二層模様Tダイに供給する押出機 30 火炎処理を施したポリエチレン層 31 ウレタンプライマー層 32 各種色彩の着色塗料塗膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地処理を施した鋼矢板の山面または谷
    面に、変性ポリオレフィン接着剤層を介してポリオレフ
    ィン防食層とストライプ模様を有するポリオレフィン模
    様層を順次積層したことを特徴とするストライプ模様を
    有するポリオレフィン被覆鋼矢板。
  2. 【請求項2】 変性ポリオレフィン接着剤層,ポリオレ
    フィン防食層およびストライプ模様を有するポリオレフ
    ィン模様層が、ポリエチレンまたは1−ブテン,4−メ
    チル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,プ
    ロピレン等のα−オレフィンとエチレンの共重合体のポ
    リオレフィンを無水マレイン酸等の酸無水物で変性した
    変性物,該ポリオレフィン,および該ポリオレフィンに
    着色顔料を添加した着色ポリオレフィンで各々形成され
    ることを特徴とする請求項1のストライプ模様を有する
    ポリオレフィン被覆鋼矢板。
  3. 【請求項3】 鋼矢板の下地処理としてブラスト処理し
    た鋼矢板の山または谷面にクロメート被覆とエポキシプ
    ライマー層を積層したことを特徴とする請求項1のスト
    ライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢板。
  4. 【請求項4】 下地処理を施した鋼矢板の山面に、変性
    ポリオレフィン接着剤の粉体を静電塗装して加熱溶融さ
    せたのち、予めポリオレフィン防食層とストライプ模様
    を有するポリオレフィン模様層を積層して製造したラミ
    ネートシート11を、ウェブ部の圧着ロール12、ウェ
    ブ部コーナーの圧着ロール13、フランジ部の圧着ロー
    ル14,15で順次接着させることを特徴とするストラ
    イプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢板の製造法。
  5. 【請求項5】 下地処理を施した鋼矢板の谷面に、変性
    ポリオレフィン接着剤の粉体を静電塗装して加熱溶融さ
    せたのち、予めポリオレフィン防食層とストライプ模様
    を有するポリオレフィン模様層を積層して得た二層シー
    ト11を、ウェブ部の圧着ロール16、ウェブ部コーナ
    ーの圧着ロール17、フランジ部の圧着ロール18,1
    9、爪部の圧着ロール20で順次接着させることを特徴
    とするストライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼矢
    板の製造法。
  6. 【請求項6】 二層模様Tダイ24の下層からポリオレ
    フィン防食層を形成するポリオレフィン5を全巾で、か
    つ該二層模様Tダイ24の上層からストライプ模様を形
    成する着色ポリオレフィン7、着色ポリオレフィン8お
    よび着色ポリオレフィン9を模様を形成する各々の位置
    と巾でストライプ状に二層一体で押出して積層した二層
    シート11を用いることを特徴とする請求項4または請
    求項5のストライプ模様を有するポリオレフィン被覆鋼
    矢板の製造法。
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