JPH08183975A - ロータリーポンプ油 - Google Patents

ロータリーポンプ油

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JPH08183975A
JPH08183975A JP33979294A JP33979294A JPH08183975A JP H08183975 A JPH08183975 A JP H08183975A JP 33979294 A JP33979294 A JP 33979294A JP 33979294 A JP33979294 A JP 33979294A JP H08183975 A JPH08183975 A JP H08183975A
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JP
Japan
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thioether
rotary pump
pump oil
oil
triphenylthioether
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JP33979294A
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Hiroshi Nakanishi
博 中西
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
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Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温特性、酸化安定性及び離水性に優れたロー
タリーポンプ油を提供する。 【構成】一般式 【化1】 (式中Rは、炭素数1〜24の炭化水素基であり、該炭
化水素基は同一又は異なっていてもよくnは1〜4の整
数である。)で表わされる化合物を基油の主成分とする
ロータリーポンプ油を提供した。 【効果】本発明によるロータリーポンプ油は、低温特
性、酸化安定性及び離水性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリーポンプ油に
関し、更に詳しくは、低温特性及び酸化安定性に優れる
とともに離水性をも改良したロータリーポンプ油に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】真空ポンプには、メカニカルポンプ、蒸
気噴射型ポンプ等、種々あるが、低真空状態を得るため
に、ロータリーポンプが使用されている。このポンプ
は、吸気口と排気口とを持つシリンダの内部に、偏心状
態でロータが設けられ、それが、回転または揺動し、例
えばロータに付設されたベローと共に、シリンダ内の空
間形態を時間と共に変えていく。その空間には油が充填
されており、その油は、空間形態の変化に伴なって、吸
気口から吸入された期待を溶存させたり、溶存気体を排
出し、排気口から気体を逃したりし、これを繰り返して
真空状態を作り出す。
【0003】この油、つまりロータリーポンプ油は、上
記のように気体を溶存させたりする働きの他に、シリン
ダとロータとのシール作用、摺動部分の潤滑作用、高速
回転による発熱を抑える冷却作用等を発揮しなければな
らない。
【0004】かかるロータリーポンプ油として、油蒸気
の逆拡散の観点から通常の潤滑油よりも低い蒸気圧であ
ることが要求され、従来から鉱油や合成油系のものが用
いられている。後者としては、アルキルジフェニルエー
テル(例えば特公昭第51−44263号、同第52−
24628号公報)や、芳香族エステル(トリメリット
酸エステル)、アルキルナフタレン、フッ素油が代表的
なものであり、既に実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されているロータリーポンプ油を、寒冷地等の低温条
件下でロータがモータに直結している直結型ロータリー
ポンプに用いると、鉱油系のロータリーポンプ油では、
それが固化してしまい、ポンプが使用できなくなる。合
成油でも、その粘度が高くなり、トルクが上昇し、モー
タが焼き付いてしまう危険性がある。従って、低温特性
に優れるものが希求されている。
【0006】又、上記ロータリーポンプ油は、直結型ロ
ータリーポンプに使用するため高速回転であり、作動中
油温が上昇し、油が酸化しやすい。酸化が進むと樹脂状
物が析出し、また、分解物により蒸気圧が上昇し、使用
できなくなる。従って、低温特性が優れるだけでなく、
酸化安定性に優れているものが要求される。
【0007】更に、ロータリーポンプでは水が凝縮して
油に混入することが多いので、上記の低温特性及び酸化
安定性を備えることのほかに、水分離性の優れているこ
とが実用上不可欠な要求品質である。
【0008】本発明は、上記の如く、従来技術に見られ
る問題点を解決し、低温特性、酸化安定性に優れ、か
つ、水分離性にも優れたロータリーポンプ油を提供する
ことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明者らが創製
した新規なポリフェニルチオエーテルが前述の如きロー
タリーポンプ油に要求される品質項目をすべて満たし得
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成し
た。
【0010】かくして本発明によれば、 1)一般式[1]
【0011】
【化1】 (式中、Rは炭素数1〜24の炭化水基であり、該炭化
水素は、同一又は異なるものであってもよく、nは1〜
4の整数である。)で表わされるアルキル化m−トリフ
ェニルチオエーテルを基油の主成分とするロータリーポ
ンプ油が提供される。
【0012】更に、本発明の好ましい実施の態様として
次の2)〜7)のロータリーポンプ油が提供される。
【0013】即ち、 2)前記化合物がm−トリフェニルチオエーテルのアル
キル化物である前項記載のロータリーポンプ油、 3)前記化合物がモノアルキルm−トリフェニルチオエ
ーテルである第1)項記載のロータリーポンプ油、 4)前記モノアルキルm−トリフェニルチオエーテルが
モノデシルm−トリフェニルチオエーテルである、前項
記載のロータリーポンプ油、 5)前記m−トリフェニルチオエーテルのアルキル化物
がジアルキルm−トリフェニルチオエーテルである第
2)項記載のロータリーポンプ油、 6)前記ジアルキルm−トリフェニルチオエーテルであ
る前項記載のロータリーポンプ油、 7)前記基油に酸化防止剤が有効量添加されてなるロー
タリーポンプ油が提供される。
【0014】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明において使用するm−トリフェニル
チオエーテルの代表例は、下記の一般式で表わされるも
のである。
【0016】一般式[1]
【0017】
【化1】 (式中Rは、炭素数1〜24の炭化水素基であり、該炭
化水素基は同一又は異なるものであってもよく、nは1
〜4の整数である。) 一般式[1]の炭化水素基は、炭素原子を1〜24含有
するものであり、炭化水素基としては、炭素数1〜24
の直鎖状又は分岐状アルキル基、炭素数2〜24のアル
ケニル基、炭素数6〜24のシクロアルキル基、アリー
ル基、アルキルアリール基、又は、アリールアルキル基
が挙げられる。好ましい炭化水素基は、炭素数5〜20
のアルキル基である。更に好ましい炭化水素基は炭素数
10〜18のアルキル基である。
【0018】炭化水素基、Rの数、即ちnは、好ましく
は1〜4であり、更に好ましいnは1〜3である。
【0019】従って、本発明にとって好ましい化合物の
具体例を挙げると次の如くである。 モノペンチル m−トリフェニルチオエーテル ジペンチル m−トリフェニルチオエーテル モノヘキシル m−トリフェニルチオエーテル ジヘキシル m−トリフェニルチオエーテル モノヘプチル m−トリフェニルチオエーテル ジヘプチル m−トリフェニルチオエーテル モノオクチル m−トリフェニルチオエーテル ジオクチル m−トリフェニルチオエーテル モノノニル m−トリフェニルチオエーテル ジノニル m−トリフェニルチオエーテル モノデシル m−トリフェニルチオエーテル ジデシル m−トリフェニルチオエーテル モノウンデシル m−トリフェニルチオエーテル ジウンデシル m−トリフェニルチオエーテル モノドデシル m−トリフェニルチオエーテル ジドデシル m−トリフェニルチオエーテル モノトリデシル m−トリフェニルチオエーテル ジトリデシル m−トリフェニルチオエーテル モノテトラデシル m−トリフェニルチオエーテル ジテトラデシル m−トリフェニルチオエーテル モノヘプタデシル m−トリフェニルチオエーテル ジヘプタデシル m−トリフェニルチオエーテル モノヘキサデシル m−トリフェニルチオエーテル ジヘキサデシル m−トリフェニルチオエーテル モノオクタデシル m−トリフェニルチオエーテル ジオクタデシル m−トリフェニルチオエーテル モノノナデシル m−トリフェニルチオエーテル ジノナデシル m−トリフェニルチオエーテル モノエイコシル m−トリフェニルチオエーテル ジエイコシル m−トリフェニルチオエーテル 特に好ましい化合物は、モノデシルm−トリフェニルチ
オエーテル、モノテトラデシルm−トリフェニルチオエ
ーテル、モノオクタデシルm−トリフェニルチオエーテ
ル等である。
【0020】炭素数4以下のアルキル基では、潤滑性に
難点があり、炭素数10以上では増粘効果があるが、炭
素数が24を越えると粘度が上昇しすぎ、酸化安定性も
低下するという難点がある。
【0021】本発明に係る化合物の100℃における動
粘度は、ロータリーポンプ油に要求される2mm2 /s
〜30mm2 /sを十分満たすことができる。化合物の
粘度は、炭化水素基の鎖長を制御することにより調整す
ることができる。
【0022】本発明によるm−トリフェニルチオエーテ
ルのアルキル化物は、そのままロータリーポンプ油とし
て使用することができるが、添加剤を加えることもで
き、添加剤の使用により更に高い効果が得られる。例え
ば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、つま
り立体障害性の基を有するフェノール類は、2−t−ブ
チルフェノール構造または2,6−ジt−ブチルフェノ
ール構造を持つものが使用される。
【0023】例えば、一般式[2]
【0024】
【化2】 (式中R´は、C817基及びC1837基である。)で
表わされる化合物、及び一般式[3]
【0025】
【化3】 (式中kは、2〜6である。)で表わされる化合物、並
びに下記の如きフェノール系化合物が本発明にとって好
適である。
【0026】一般式[4]
【0027】
【化4】 一般式[5]
【0028】
【化5】 一般式[6]
【0029】
【化6】 一般式[7]
【0030】
【化7】 一般式[8]
【0031】
【化8】 特に好ましい添加剤は、n−オクタデシル−3−(4−
ハイドロキシ−3´、5´−ジ−ナ−ブチルフェニル)
プロピオネート及びヘキサメチレングリコールビス〔p
−(3,5−ジ−ナ−ブチル−4−ハイドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕である。
【0032】本発明においてチオエーテルも用いること
ができる。例えば次の一般式で表わされるものが好適で
ある。
【0033】即ち一般式[9]
【0034】
【化9】S(CH2 CH2 COOR12 (式中R1 は、炭素数10〜20のアルキル基であり、
これらは同一であっても異なっていてもよい。)で表わ
される化合物、及び一般式[10]
【0035】
【化10】 C(CH2 OC(O)CH2 CH2 SR24 (式中R2 は、炭素数10〜20のアルキル基であり、
これらは同一又は異なっていてもよい。)で表わされる
化合物である。
【0036】具体的には、次のものが好ましい。
【0037】ジラウリルチオジイソプロピオネート S
(CH2 CH2 COOC1225)、ジトリデシルチオジ
プロピオネート S(CH2 CH2 COOC1327)、
ジミリスチルチオジプロピオネート S(CH2 CH2
COOC1429)、ラウリルステアリルチオジプロピオ
ネート H2512O(O)CCH2 CH2 S(CH2
2 COOC1837)、ジステアリルチオジプロピオネ
ート S(CH2 CH 2 COOC1837)、ベンタエリ
スリトールテトラ(β−ラウリルチオプロピオン酸エス
テル) C(CH2 OC(O)CH2 CH212
254 である。
【0038】上記の添加剤は単独で用いてもよいが、ヒ
ンダードフェノール系とチオエーテル系を組み合わせて
使用すると相乗効果で非常に高い酸化防止性能が得られ
る。添加剤を配合する時には、ヒンダードフェノールの
添加量は、通常、ロータリーポンプ油全体の0.05〜
10重量%、好ましくは、0.1〜5重量%。特に好ま
しくは0.1〜2.0重量%である。チオエーテルは、
ロータリーポンプ油全体の0.05〜10重量%、好ま
しくは、0.1〜5重量%。特に好ましくは0.1〜
2.0重量%である。
【0039】尚、本発明のロータリーポンプ油には、上
記の添加剤の他に、その性能を向上する任意の添加剤を
使用するこができる。その例として、腐食防止剤、摩耗
防止剤、金属不活性剤、防錆剤、消泡剤が挙げられる。
【0040】
【実施例】
ロータリーポンプ油の調製 実施例1 検水管付き冷却管及び攪拌機を備えた四つ口フラスコ
(内容積2リットル)にN−メチル2ピロリドンを50
0ml採り、チオフェノールを770g(7モル)及び
水酸化カリウムを392.7g(7モル)添加し、更
に、m−ジクロルベンゼンを551g(3.5モル)添
加し攪拌した。これを油浴で170℃になるまで加熱
し、検水管で上層が水、下層がN−メチル−2−ピロリ
ドン及びm−ジクロルベンゼンの二層に分離し、水を1
26g除去した。
【0041】室温に冷却後、検水管をはずし、塩化第一
銅を70g添加し、210℃に加熱し10時間攪拌しな
がら反応させ、反応終了後濾過した。濾液を常圧蒸留に
より、180℃〜210℃で未反応のチオフェノール、
mージクロルベンゼン及びN−メチル−2−ピロリドン
を除去した。
【0042】その後、減圧蒸留により、220℃〜23
0℃/5Torrの留分を617g得た。mージクロル
ベンゼンに対するmートリフェニルチオエーテルの収率
は60%であった。
【0043】この留分は、GPC分析(昭和電工(株)
製ショーデックスG−4000HXL、G−2500M
XL及びG−2000MXLを充填したカラム(長さ3
8cm)を各1本接続し(株)島津製作所製LC−6A
を使用した。)により、単一組成の反応生物であること
を確認し、質量分析(FD法;日本電子(株)製DX−
303を使用した。)により、m−トリフェニルチオエ
−テル(m−3P2T)であることを確認した。
【0044】次に、ここで得られたmートリフェニルチ
オエーテル(m−3P2T)を冷却管付き四つ口フラス
コ(内容積2リットル)に1176g(4モル)に採
り、塩化アルミニウムを28g添加し、90℃〜100
℃に加熱して溶解した後、α−オレフィン(デセン−
1)を280g(2モル)を1時間かけて滴下した。そ
の後、90℃で10時間攪拌した。キョワード1000
(協和化学工業(株)製)を60g添加し、活性白土を
100g添加した。60℃で1時間攪拌し濾過した。そ
の後、減圧蒸留により未反応のm−トリフェニルチオエ
ーテル(m−3P2T)を除去した。更に、255℃〜
290℃/5Torr留分を538g得た。この留分を
前述と同様にGPC分析により、単一組成(同一分子
量)のモノデシルmートリフェニルチオエーテル(モノ
1021m−3P2T)、とジデシルmートリフェニル
チオエーテル(ジC1021m−3P2T)の混合物であ
り、その組成は73:27であることを確認した。更
に、質量分析(FD−MS法)により分子量が各々43
4と574であることを確認した。
【0045】以上の如くして調製したロータリーポンプ
油の性状を表1に示す。 実施例2 デセン−1 280g(2モル)の代わりにテトラデセ
ン−1を392g(2モル)用いたこと以外すべて実施
例1と同様に処理し、270℃〜290℃/5Torr
留分のモノテトラデシル−mートリフェニルチオエ−テ
ル(モノC14m−3P2T)を304g得た。尚、ジテ
トラデシル−mートリフェニルチオエーテル(ジC14
−3P2T)が反応生成物中に20%生成した。この混
合反応生成物の性状を表1に示す。 実施例3 α−オレフィンとしてデセン−1 280g(2モル)
の代わりにテトラデセン−1を1576g(8モル)用
いたこと以外は実施例1と同様にして蒸留により、28
0℃〜300℃/5Torr留分を採取し、モノテトラ
デシル−m−トリフェニルチオエーテル[モノC14m−
3P2T]36%、ジテトラデシル−m−トリフェニル
チオエーテル[ジC14m−3P2T]46%、及びトリ
テトラデシル−m−トリフェニルチオエーテル[トリC
14m−3P2T]18%の混合反応生成物を1662g
得た。 実施例4 α−オレフィンとしてデセン−1、280g(2モル)
の代わりにオクタデセン−1を504g(2モル)を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして反応生成物の蒸
留により295℃〜340℃/5Torrの留分を56
2g採取し、モノオクタデシル−m−トリフェニルチオ
エーテル(モノC18m−3P2T)を含有し、ジオクタ
デシル−m−トリフェニルチオエ−テル(ジC18m−3
P2T)80%の混合反応生成物を得た。
【0046】上記実施例1〜4の各ロータリーポンプ油
の質量、組成を質量分析(日本電子(株)製DX−30
3)(FD法)及びGPC分析((株)島津製作所製L
C−6A)により確認した。
【0047】ロータリーポンプ油としての使用結果 実施例1〜4のロータリーポンプ油を、直結型ロータリ
ーポンプ((株)島津製作所製GDH−361)で実際
に使用したところ(温度:−5℃)、スイッチオンと同
時にモータが回転し、また、真空度もマクレオド真空計
で10-3Torrを示した。このように、低温化におい
て、ポンプ不作動、焼付きは発生せず、スムーズなポン
プ作動を示した。 性能試験 各実施例1〜4の本発明に係るロータリーポンプ油に関
し、それらの密度(JIS K 2249)、引火点
(同 2265)、流動点(同 2269)、粘度(同
2283)、粘度指数、低温粘度(JPI (日本石
油学会)−5S−26−85.ASTM D 2983
−80)、離水度(同 2520、54℃、油層(c
c)−水層(cc)−乳化層(cc)(左記になる時間
(分))、酸化安定度(同 2514)を調べた。結果
を表1に示す。
【0048】又、実施例1〜4の各ロータリーポンプ油
に、3.5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
プロピオン酸オクタデシルエステル(商品名「アデカス
タブAD=50」(旭電化工業(株)製))を0.5重
量%及びジトリデシルチオジプロピオネ−ト(商品名
「アデカスタブAD−503A(旭電化工業(株)
製))を0.5重量%添加し、各々の配合品を調製し酸
化安定度試験(150℃)を実施したところ、565分
(実施例1 配合品)、555分(実施例2 配合
品)、480分(実施例3 配合品)及び518(実施
例4 配合品)の結果を得た。
【0049】この結果、本発明により得られるロ−タリ
−ポンプ油の酸化安定性は極めて良好であることが判明
した。更に、比較のためにロータリーポンプ油現行品に
ついて同様に特性を調べた。それらの結果を比較例1〜
3として下記表1に記載した。 比較例1 アルキルジフェニルエーテル、商品名:ネオバック S
OM((株)松村石油研究所製) 比較例2 鉱油、商品名:ネオバックMR−200((株)松村石
油研究所製) 比較例3 アルキルナフタレン配合油、商品名:アルボイル R−
7000(日本真空技術(株)製) 以上の表からわかるように、各実施例で示めされる本発
明に係るロ−タリ−ポンプ油は、流動点が低く、酸化安
定性が優れ、離水性も改良されていることが判明した。
一方、比較例で示したものは、流動点も比較的高く、酸
化安定性も十分ではない。
【0050】
【発明の効果】一般式[1]
【0051】
【化1】(式中R及びnは前述の通り。)で表わされる
化合物を基油の主成分とする本発明のロータリーポンプ
油は、後述の実施例によっても裏付けられているよう
に、従来、提案されているロータリーポンプ油に比し、
流動点が低く、酸化安定度も優れ、更に離水度において
顕著な効果を発揮することができる。
【0052】又、基油に酸化防止剤等の添加剤を加えて
得られるロータリーポンプ油は、低温特性、酸化安定性
及び離水性において一層優れた効果を有し、過酷な使用
条件に耐え、実用的価値が極めて高い。
【0053】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 (式中Rは炭素数1〜24の炭化水素基であり、該炭化
    水素基は同一又は異なっていてもよく、nは1〜4の整
    数である。)で表わされる化合物を基油の主成分とする
    ロータリーポンプ油。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012042695A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 パナソニック株式会社 蓄熱装置およびこれを備える空気調和装置
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