JPH08183759A - アミド誘導体 - Google Patents

アミド誘導体

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JPH08183759A
JPH08183759A JP32802994A JP32802994A JPH08183759A JP H08183759 A JPH08183759 A JP H08183759A JP 32802994 A JP32802994 A JP 32802994A JP 32802994 A JP32802994 A JP 32802994A JP H08183759 A JPH08183759 A JP H08183759A
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昭彦 細田
Naoko Tanabe
直子 田辺
Masahiro Shibata
昌裕 柴田
Jiro Inaba
二朗 稲葉
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Tetsuaki Yamaura
哲明 山浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難治性疾患の治療に有効なカルパイン阻害活
性を有する化合物を提供する。 【構成】 一般式;R−A−CO−NH−CH(CH
O)−(CH2 )n−Bで表されるアミド誘導体。R
は、次の一般式で表される置換アミノ基である。 【化1】 nは、0〜5である。Bは、置換または無置換の低級ア
ルキル基、芳香族炭化水素基、複素環基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式;R−A−CO
−NH−CH(CHO)−(CH2 )n−B(式中、R
は次の一般式で表される置換アミノ基である。
【0002】
【化2】 Aはシクロアルキレン基であり、nは0〜5である。B
は、低級アルキル基、芳香族炭化水素基または複素環基
である。)で表されるアミド誘導体に関する。
【0003】本発明のアミド誘導体はカルパイン阻害作
用を有する化合物である。
【0004】
【従来の技術】
[カルパイン]カルパインは生体組織の細胞内に広く存
在する蛋白質分解酵素であり、カルシウムイオンによっ
て活性化され、筋蛋白質、酵素蛋白質、レセプター蛋白
質、あるいは細胞骨格蛋白質を基質とし、組織崩壊、不
活性酵素前駆体の活性化、細胞内プロセシング等に関与
する(蛋白質 核酸 酵素;37巻,12号,214
4,1992年、生化学;65巻,7号,537,19
93年)。
【0005】生体内のカルパインの活性亢進は虚血性疾
患、神経障害、筋ジストロフィー、白内障などに関与す
ると言われており、カルパイン阻害作用を有する化合物
はこれらの疾患に対する治療薬として期待できる。
【0006】[カルパイン阻害剤]カルパイン阻害作用
を有する化合物としては、E−64c(J.Biochem.,130
5-1312(1983))、MDL−28170(Trends.Bioche
m.Sci.,16,150-153(1991))、カルペプチン(Biochem.B
iophys.Res.Commun.,153,1201-1208(1988) )、アシル
オキシメチルケトン誘導体(Biochm.J.,288,759-762(19
92) )、フルオロメチルケトン誘導体(J.Med.Chem.,3
5,216-220(1992))などの天然物由来のアミノ酸構造を
有する一連の化合物が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの化
合物はカルパイン阻害作用を有してはいるものの、難治
性疾患の治療には十分な効果を上げることができない。
本発明者は、この原因がこれらの化合物に含まれるアミ
ノ酸構造が生体内で蛋白質分解酵素により分解されてし
まうことにあると考えた。そして、天然アミノ酸構造を
有しないアミノアルデヒド誘導体について研究を重ねた
結果、オキシ酸誘導体(特開平5-163221号公報)やカル
ボン酸アミド誘導体(特開平5-345753号公報)などの非
アミノ酸構造を有するアミノアルデヒド誘導体が有効で
あることを突き止めた。しかしながら、カルパインが原
因で起こる疾病の重大性に鑑みれば、より一層有効な治
療薬になり得る化合物を創製する必要がある。
【0008】本発明は以上のような課題の下になされた
ものであり、その目的は難治性疾患の治療に有効な化合
物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の基礎となる特開
平5-345753号公報に記載されたカルボン酸アミド誘導体
は、下記の式(1),(2)で示されるような構造を有
している。
【0010】
【化3】 この特開平5-345753号公報に代表されるように、シクロ
ヘキサン等の環状アルキル基を有するカルパイン阻害剤
は見い出されているが、アミノ基で置換された環状アル
キル基を有するカルパイン阻害剤は知られていない。
【0011】本発明者らは、アミノ基で置換された環状
アルキルカルボン酸誘導体に着目して鋭意研究を行った
結果、アミノ基、とりわけナフタレン構造の基を置換基
として有する置換アミノ基で置換された環状アルキルカ
ルボン酸誘導体に強力なカルパイン阻害作用を見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0012】本発明者らが到達したナフタレン構造の基
を置換基として有する置換アミノ基で置換されたアミド
誘導体(以下、本発明に係るカルパイン阻害剤)の一般
式は、以下のようなものである。
【0013】一般式、 R−A−CO−NH−CH(CHO)−(CH2 )n−B (I) で表されるアミド誘導体。
【0014】Rは、次の一般式で表される置換アミノ基
である。
【0015】
【化4】 Rとしては、例えば、2−ナフトイルアミノ基、2−キ
ノリンカルボニルアミノ基、2−ナフチルオキシカルボ
ニルアミノ基、2−キノリルオキシカルボニルアミノ
基、2−ナフタレンスルホニルアミノ基、2−キノリン
スルホニルアミノ基、N−(2−ナフチル)カルバモイ
ルアミノ基、N−(2−キノリル)カルバモイルアミノ
基、1−オキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イ
ル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−オキソ−ベ
ンゾ[g]イソキノリン−2−イル基、1、2、3、4
−テトラヒドロ−3−オキソ−ベンゾ[g]イソキノリ
ン−2−イル基、1,3−ジオキソ−ベンゾ[f]イソ
インドリン−2−イル基、1,2,3,4−テトラヒド
ロ−1,3−ジオキソ−ベンゾ[g]イソキノリン−2
−イル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ナフト
[2,3−d]イソスルホナゾ−ル−2−イル基等が挙
げられる。
【0016】更に、これら置換アミノ基は置環基を有し
ていてもよく、置環基としては、例えば、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、アラル
キルオキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニト
ロ基等が挙げられる。
【0017】Aは炭素数4〜7のシクロアルキレン基で
あり、例えば、1,2−シクロブチレン基、1,3−シ
クロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3
−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、
1,3−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキシレ
ン基、1,2−シクロヘプチレン基、1,3−シクロヘ
プチレン基、1,4−シクロヘプチレン基等が挙げられ
る。
【0018】nは、0〜5である。
【0019】Bは、置換または無置換の低級アルキル
基、芳香族炭化水素基、複素環基である。
【0020】低級アルキル基は、置換または無置換の炭
素数1〜6の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキル基で
ある。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチルキ基、シクロヘキシル基が挙げられ
る。低級アルキル基の置環基としては、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、炭素数1
〜6のアルキルスルフェニル基、アラルキルオキシ基、
ハロゲン原子等が挙げられる。
【0021】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
ナフチル基又はアントラニル基があげられる。複素環基
としてはフリル基、チエニル基、ピロリル基、ピリジル
基、キノリル基、イソキノリル基、インドリル基等が挙
げられる。更に、これら芳香族炭化水素基、複素環基は
置環基を有していてもよい。例えば、炭素数1〜6のア
ルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、炭素数1〜
6のアルキルスルフェニル基、アラルキルオキシ基、ハ
ロゲン原子、アミノ基、水酸基、ニトロ基等が挙げられ
る。
【0022】[製造法]
【化5】 <第一行程>本行程は、前記一般式(II)で表されるカ
ルボン酸誘導体と前記一般式(III)で表されるアミノア
ルコール誘導体を縮合反応させて前記一般式(IV)で表
されるアルコール誘導体を製造するものである。
【0023】本反応の原料である前記一般式(II)で表
されるカルボン酸誘導体は、後記する実施例に示される
ように、例えば以下の方法で合成することができる。
【0024】(a)市販もしくは別途合成したアミノカ
ルボン酸と適当なアシル化剤(酸無水物、カルボン酸ク
ロリド、カルボン酸エステルなど)、スルホニル化剤
(スルホン酸無水物、スルホン酸クロリドなど)、アル
コキシカルボニルクロリド、イソシアン酸エステルなど
との反応で合成する方法、(b)市販もしくは別途合成
したアミノカルボン酸エステルに対して(a)の方法と
同様な反応を行った後加水分解する方法、(c)一般式
Rで表される置換アミノ基が環状カルボン酸アミド(ラ
クタム構造)、環状スルホン酸アミド(スルタム構造)
を形成している場合は、市販もしくは別途合成したアミ
ノカルボン酸エステルと市販もしくは別途合成したヒド
ロキシメチルカルボン酸誘導体もしくはヒドロキシメチ
ルスルホン酸誘導体を出発原料とする方法。
【0025】前記一般式(II)で表されるカルボン酸誘
導体としては、3−((2−ナフトイル)アミノ)−1
−シクロペンタンカルボン酸、3−((2−キノリルカ
ルボニル)アミノ)−1−シクロペンタンカルボン酸、
3−((2−ナフチルスルホニル)アミノ)−1−シク
ロペンタンカルボン酸、3−((2−キノリルスルホニ
ル)アミノ)−1−シクロペンタンカルボン酸、3−
((N−ナフチルカルバモイル)アミノ)−1−シクロ
ペンタンカルボン酸、3−((N−(2−キノリル)カ
ルバモイル)アミノ)−1−シクロペンタンカルボン
酸、3−((2−ナフチルオキシカルボニル)アミノ)
−1−シクロペンタンカルボン酸、3−(1−オキソ−
ベンゾ[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロ
ペンタンカルボン酸、3−(1,3−ジオキソ−ベンゾ
[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロペンタ
ンカルボン酸、3−(2,3−ジヒドロ−3−オキソ−
ナフト[2,3−d]イソスルホナゾール−2−イル)
−1−シクロペンタンカルボン酸、4−((2−ナフト
イル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸、4−
((2−キノリルカルボニル)アミノ)−1−シクロヘ
キサンカルボン酸、4−((2−ナフチルスルホニル)
アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸、4−((2
−キノリルスルホニル)アミノ)−1−シクロヘキサン
カルボン酸、4−((N−ナフチルカルバモイル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸、4−((N−
(2−キノリル)カルバモイル)アミノ)−1−シクヘ
キサンタンカルボン酸、4−((2−ナフチルオキシカ
ルボニル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸、
4−(1−オキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−
イル)−1−シクロヘキサンカルボン酸、4−(1,3
−ジオキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イル)
−1−シクロヘキサンカルボン酸、4−(2,3−ジヒ
ドロ−3−オキソ−ナフト[2,3−d]イソスルホナ
ゾール−2−イル)−1−シクロヘキサンカルボン酸、
4−((2−ナフトイル)アミノ)−1−シクロヘプタ
ンカルボン酸、4−((2−キノリルカルボニル)アミ
ノ)−1−シクロヘプタンカルボン酸、4−((2−ナ
フチルスルホニル)アミノ)−1−シクロヘプタンカル
ボン酸、4−((2−キノリルスルホニル)アミノ)−
1−シクロヘプタンカルボン酸、4−(N−(2ナフチ
ル)カルバモイル)アミノ−1−シクロヘプタンカルボ
ン酸、4−((N−(2−キノリル)カルバモイル)ア
ミノ)−1−シクヘプタンタンカルボン酸、4−((2
−ナフチルオキシカルボニル)アミノ)−1−シクロヘ
キサプタンカルボン酸、4−(1−オキソ−ベンゾ
[f]イソインドリ−2−イル)−1−シクロヘプタン
カルボン酸、4−(1,3−ジオキソ−ベンゾ[f]イ
ソインドリン−2−イル)−1−シクロヘプタンカルボ
ン酸、4−(2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ナフト
[2,3−d]イソスルホナゾール−2−イル)−1−
シクロヘプタンカルボン酸などが挙げられる。
【0026】本行程の原料である前記一般式(III)で表
されるアミノアルコール誘導体は、市販されているもの
もあるが、対応するアミノ酸から容易にに製造すること
ができる。例えば、2−アミノブタノール、2−アミノ
−3メチルブタノール、2−アミノペンタノール、2−
アミノ−4−メチルペンタノール、2−アミノヘキサノ
ール、2−アミノヘプタノール、2−アミノ−3−フェ
ニルプロパノール、2−アミノ−4−フェニルブタノー
ル、2−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)プロパ
ノール、2−アミノ−3−(4−ベンジルオキシフェニ
ル)プロパノール、2−アミノ−3−(2−フリル)プ
ロパノール、2−アミノ−3−(3−チエニル)プロパ
ノール、2−アミノ−3−(2−ナフチル)プロパノー
ル、2−アミノ−(3−インドリル)プロパノール、2
−アミノ−3−ベンジルオキシプロパノール、2−アミ
ノ−3−ベンジルチオプロパノール、2−アミノ−4−
メチルチオブタノール、2−アミノ−4−フェニルチオ
ブタノール等が挙げられる。
【0027】本行程を実施するにあたっては、溶媒中で
縮合剤の存在下に行うことができる。縮合剤としては、
例えばクロロ炭酸フェニル、カルボニルジイミダゾー
ル、シクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等を挙
げることができる。反応に用いる縮合剤は、前記一般式
(II)で表されるカルボン酸誘導体に対して1〜3当量
用いることができる。反応は、例えばジクロロメタン、
クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルオキシド、アセトニトリル等の単
独または混合溶媒中で行うことができる。また反応は、
通常−50℃〜環流温度で行うことができるが−30℃
〜30℃行うのが望ましい。さらに前記一般式(II)で
表されるカルボン酸誘導体をカルボン酸ハライド誘導
体、活性エステル誘導体、酸無水物等に変換した後、前
記一般式(III)で表されるアミノアルコール誘導体との
反応を行うことにより前記一般式(IV)で表されるアル
コール誘導体を製造することができる。
【0028】<第二行程>本行程は、前記一般式(IV)
で表されるアルコール誘導体を酸化することにより前記
一般式(I)で表される環状アミン誘導体を製造するも
のである。反応に用いる酸化剤はジメチルスルホキシド
を用い、更にシクロヘキシルカルボジイミド、五酸化リ
ン、ピリジン・三酸化イオウ錯体、塩化オキザリル、無
水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、塩化メタンスルホニル
等の活性化剤の存在下で行う。
【0029】反応を行うにあたっては、溶媒としてジク
ロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素を用いることができる。酸化剤として用い
たジメチルスルホキシドも、溶媒とすることができる。
反応温度は−20℃〜30℃で行うのが望ましい。
【0030】また、2,2,6,6−テトラメチル−1
−ピペリジニルオキシラジカル(TEMPO)を利用す
る酸化反応も用いることができる(Tetrahedron Letter
s,.vol35, 5029(1992) )。
【0031】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。
【0032】本実施例において合成した化合物は次のよ
うなものである。
【0033】
【化6】 [参考例1;シス−4−((2−ナフトイル)アミノ)
−1−シクロヘキサンカルボン酸]
【化7】 文献の方法[J.Med.Chem.1993,36,1100-1103 Kristin
R.Snyder, Thomas F.Murray, Gary E.DeLander, and Ja
ne V. Aldrich ]に従ってシス−4−アミノ−1−シク
ロヘキサンカルボン酸を合成した。4−アミノ−1−シ
クロヘキサンカルボン酸(シス:トランス=2:1)5.
00gを水に溶解後、エタノールを加え、析出した結晶を
濾取して、シス−4−アミノ−1−シクロヘキサンカル
ボン酸2.34gを得た。得られたシス−4−アミノシクロ
ヘキサンカルボン酸2.34g(16.3mmol)を1N−水酸化
ナトリウム溶液20mlに溶解後、塩氷にて冷却し、2−ナ
フタレンカルボン酸クロライド(15.7mmol)のトルエン
溶液及び1N−水酸化ナトリウム溶液20mlを滴下した。
反応溶液を室温まで徐々に上げながら18時間撹拌した。
反応溶液の水層を分離し、エーテルで2回洗浄し、水層
に4N−塩酸を加えpH2として、析出してきた結晶を
濾取した。得られた結晶を水、エーテルにて洗浄し、シ
ス−4−((2−ナフトイル)アミノ)−1−シクロヘ
キサンカルボン酸4.11g(収率85%)を得た。
【0034】1HNMR(δ,CD3 OD) 1.67-1.93(m,6H),2.02-2.21(m,2H),2.52-2.65(m,1H),3.
95-4.12(m,1H),7.45-7.62(m,2H),7.78-8.00(m,4H),8.34
(s,1H) [参考例2;トランス−4−((2−ナフトイル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸]
【化8】 4−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(シス:ト
ランス=1:2)2.57(17.9mmol)を1N−水酸化ナトリ
ウム溶液20mlに溶解後、塩氷にて冷却し、2−ナフタレ
ンカルボン酸クロライド(17.9mmol)のトルエン溶液及
び1N−水酸化ナトリウム溶液20mlを滴下した。この反
応溶液を室温まで徐々に上げながら18時間撹拌後、反応
溶液をエーテルにて2回洗浄し、水層へ4N−塩酸を加
えpH2として析出してきた結晶を濾取した。得られた
結晶を水、エーテルにて洗浄し、4−((2−ナフトイ
ル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸4.33g
(収率81%)を得た。得られた結晶をエタノールにて3回
再結晶することにより、トランス−4−((2−ナフト
イル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸1.87g
を得た。
【0035】1HNMR(δ,CD3 OD) 1.39-1.71(m,4H),2.04-2.17(m,4H),2.31(tt,J=12Hz,3H
z,1H),3.94(tt,J=13Hz,4Hz,1H),7.49-7.63(m,2H),7.81-
8.02(m,4H),8.34(s,1H) [参考例3;トランス−4−((2−ナフチルスルホニ
ル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸]
【化9】 4−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(シス:ト
ランス=1:2)2.00g(14.0mmol)をエタノールに溶解
後氷冷し、塩化チオニル3.06ml(41.9mmol)を滴下した。
反応溶液を徐々に室温へ上げながら18時間撹拌した後、
溶媒を減圧除去した。得られた残留物へエーテルを加え
て結晶化、濾取し、4-アミノ -1-シクロヘキサンカルボ
ン酸エチルエステル・塩酸塩2.46g(収率85%)を得
た。この4-アミノ -1-シクロヘキサンカルボン酸エチル
エステル・塩酸塩1.45g(7.0mmol)及び2-ナフタレンスル
ホニルクロライド1.59g(7.0mmol)をクロロホルムに溶解
し、次いでトリエチルアミン1.96ml(14.0mmol)を加えて
18時間撹拌した。反応溶液を1N−塩酸、飽和食塩水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮し
た。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
て精製し、トランス−4−((2−ナフチルスルホニ
ル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸エチルエ
ステル1.72g(収率68%)を得た。得られたトランス−4−
((2−ナフタレンスルホニル)アミノ)−1−シクロ
ヘキサンカルボン酸エチルエステル1.72g(4.8mmol)をエ
タノールへ溶解後、1N−水酸化ナトリウム溶液 6mlを
滴下し、 4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、得られ
た残留物を水に溶解しエーテルにて洗浄した。この水層
へ4N−塩酸を加えpH2として析出してきた結晶を濾
取した。この結晶を水及びエーテルで洗浄し、トランス
−4−((2−ナフタレンスルホニル)アミノ)−1−
シクロヘキサンカルボン酸1.21g(収率77%)を得た。
【0036】1HNMR(δ,CD3 OD) 1.13-1.45(m,4H),1.68-1.95(m,4H),2.03-2.19(m,1H),2.
97-3.12(m,1H),7.58-7.72(m,2H),7.86(dd,J=9Hz,2Hz,1
H),7.97(d,J=7Hz,1H),8.04(d,J=9Hz,2H),8.43(s,1H) [実施例1;シス−4−((2−ナフトイル)アミノ)
−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1
−ホルミル−2−フェニル)エチルアミド]
【化10】 参考例1で得られたシス−4−((2−ナフトイル)ア
ミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸1.00g(3.4mmol)
を塩化メチレンに溶解後氷冷し、(2R,S)−2−ア
ミノ−3−フェニル−1−プロパノール0.51g(3.4mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物0.51g(3.
4mmol)、N−メチルモノホリン0.37ml(3.4mmol)、トリ
エチルアミン0.61ml(4.4mmol)、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩0.
51g(4.4mmol)を順次加え、室温まで徐々に温度を上げな
がら18時間撹拌した。反応溶液を1N−塩酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
にて精製し、シス−4−((2−ナフトイル)アミノ)
−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1
−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチルアミド1.45
g(収率100%)を得た。
【0037】1HNMR(δ,DMSO- D6 ) 1.15-1.73(m,8H),1.93-2.07(m,1H),2.41(dd,J=14Hz,8H
z,1H),2.62(dd,J=14Hz,5Hz,1H),3.01-3.20(m,2H),3.61-
3.79(m,2H),4.34(t,J=6Hz,1H),6.85-7.07(m,5H),7.06
(d,J=8Hz,1H),7.28-7.38(m,2H),7.64-7.80(m,4H),7.86
(d,J=7Hz,1H),8.18(s,1H) 次に、得られたシス−4−((2−ナフトイル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−
(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチルアミド
1.45g(3.4mmol)をジメチルスルホキシドに溶解し水浴に
て冷却後、トリエチルアミン1.88ml(13.4mmol)を加え、
次いでピリジン・三酸化イオウ錯体2.13g(13.4mmol)の
ジメチルスルホキシド溶液を滴下した。室温で2時間撹
拌後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチルにて抽出し、10
%クエン酸水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。この有機層を無
水硫酸ナトリウムにて乾燥し減圧濃縮後、得られた結晶
をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製して、シス−
4−((2−ナフトイル)アミノ)−1−シクロヘキサ
ンカルボン酸−(1R,S)−(1−ホルミル−2−フ
ェニル)エチルアミド1.03g(収率72%)を得た。
【0038】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.66-1.99(m,8H),2.26-2.40(m,1H),3.18(dd,J=7Hz,5Hz,
2H),4.20-4.32(m,1H),4.74(q,J=7Hz,1H),6.12(d,J=6Hz,
1H),6.38(d,J=8Hz,1H),7.14(d,J=6Hz,2H),7.19-7.34(m,
3H),7.50-7.61(m,2H),7.78-7.96(m,4H),8.26(s,1H),9.6
6(s,1H) IR(ν,KBr) 3304,2936,1736,1642,1528,1326,780,702 cm-1 性状 :非晶質 Rf値:薄層クロマトグラフィー(TLC)の分析は以
下の条件で行った。また以下の実施例に示されているR
f値も同一の分析条件で測定した。
【0039】TLCプレート;Merck社製Kies
elgel 60F254 展開溶媒 ;(A)酢酸エチル (B)塩化メチレン:アセトン=5:1 Rf値:(A)0.33 (B)0.22 [実施例2;トランス−4−((2−ナフトイル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−
(1−ホルミル−2−フェニル)エチルアミド]
【化11】 実施例1に準ずる方法で、シス−4−((2−ナフトイ
ル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸に代わ
り、参考例2で得られたトランス−4−((2−ナフト
イル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸1.00g
(3.4mmol)を用いて、中間体化合物トランス−4−
((2−ナフトイル)アミノ)−1−シクロヘキサンカ
ルボン酸−(1R,S)−(1−ヒドロキシメチル−2
−フェニル)エチルアミド1.28g(収率88%)を、さらにト
ランス−4−((2−ナフトイル)アミノ)−1−シク
ロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1−ホルミル
−2−フェニル)エチルアミド0.13g(収率15%)を得た。
【0040】{トランス−4−((2−ナフトイル)ア
ミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)
−(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチルアミ
ドの物性} NMR(δ,DMSO−D6 ) 0.90-1.20(m,4H),1.22-1.47(m,2H),1.47-1.64(m,2H),1.
65-1.79(m,1H),2.27(dd,J=14Hz,6Hz,1H),2.50(dd,J=14H
z,6Hz,1H),2.90-3.07(m,2H),3.30-3.49(m,1H),3.49-3.6
4(m,1H),4.22(t,J=5Hz,1H),6.75-6.94(m,5H),7.01(d,J=
8Hz,1H),7.17-7.28(m,2H),7.50-7.68(m,4H),7.85(d,J=8
Hz,1H),8.04(s,1H) {トランス−4−((2−ナフトイル)アミノ)−1−
シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1−ホル
ミル−2−フェニル)エチルアミドの物性}1 HNMR(δ,DMSO−D6 ) 1.30-1.53(m,4H),1.50-2.05(m,4H),2.05-2.24(m,1H),2.
78(dd,J=14Hz,10Hz,1H),3.15(dd,J=14Hz,4Hz,1H),3.70-
3.86(m,1H),4.20-4.32(m,1H),7.15-7.36(m,5H),7.54-7.
66(m,2H),7.88-8.07(m,4H),8.27(d,J=7Hz,1H),8.39(d,J
=8Hz,1H),8.43 (s,1H),9.49(s,1H) IR(ν,KBr) 3292,2940,2864,1732,1636,1538,1456,1328,702 cm-1 融点 : 219.3-222.0℃ Rf値:(A)0.31 (B)0.17 [実施例3;トランス−4−((2−ナフチルスルホニ
ル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1
R,S)−(1−ホルミル−2−フェニル)エチルアミ
ド]
【化12】 参考例3で得られたトランス−4−((2−ナフチルス
ルホニル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸1.
00g(3.0mmol)を塩化メチレンに溶解し塩氷にて冷却後、
トリエチルアミン0.42ml(3.0mmol)、クロロ炭酸イソブ
チル0.39ml(3.0mmol)を順次加えた。30分撹拌後、(2
R,S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノー
ル0.45g(3.0mmol)を加え、反応溶液を徐々に室温まで上
げながら18時間撹拌した。この反応溶液を1N−塩酸、
飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水にて順次洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製後、得られた結晶をエタノールにて再結晶
し、トランス−4−((2−ナフチルスルホニル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−
(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチルアミド
0.90g(収率64%)を得た。
【0041】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.05-1.47(m,4H),1.60-1.95(m,5H),2.48(t,J=5Hz,1H),
2.73-2.91(m,2H),3.02-3.20(m,1H),3.51-3.70(m,2H),4.
05-4.18(m,1H),4.49(d,J=7Hz,1H),5.59(d,J=8Hz,1H),7.
12-7.31(m,5H),7.59-7.71(m,2H),7.82(dd,J=9Hz,2Hz,1
H),7.87-8.01(m,3H),8.45(s,1H) 次に、得られたトランス−4−((2−ナフチルスルホ
ニル)アミノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1
R,S)−(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エ
チルアミド0.80g(1.7mmol)をジメチルスルホキシド/塩
化メチレン混合溶媒に溶解し、氷冷下トリエチルアミン
0.96ml(6.9mmol)を加え、次いでピリジン・三酸化イオ
ウ錯体1.09g(6.9mmol)のジメチルスルホキシド溶液を滴
下した。室温で2時間撹拌後、反応液を氷水にあけ、酢
酸エチルにて抽出し、10% クエン酸水溶液、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し
減圧濃縮後、得られた結晶をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製した。この結晶を酢酸エチルにて再結晶
し、トランス−4−((2−ナフチルスルホニル)アミ
ノ)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−
(1−ホルミル−2−フェニル)エチルアミド0.56g
(収率70%)を得た。
【0042】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.05-1.52(m,4H),1.67-2.05(m,5H),3.07-3.22(m,1H),3.
15(d,J=6Hz,2H),4.44 (d,J=8Hz,1H),4.70(q,J=7Hz,1H),
5.90(d,J=7Hz,1H),7.07(dd,J=8Hz,2Hz,2H),7.20-7.32
(m,3H),7.60-7.72(m,2H),7.82(dd,J=9Hz,2Hz,1H),7.89-
8.03(m,3H),8.45(s,1H),9.61(s,1H) IR(ν,KBr) 3312,3232,2936,1740,1636,1532,1314,1148,1128,1078,
666 cm-1 融点 : 142.3-142.9 ℃ Rf値:(A)0.47 (B)0.24 [実施例4;トランス−4−(1−オキソ−ベンゾ
[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキサ
ンカルボン酸−(1R,S)−(1−ホルミル−2−フ
ェニル)エチルアミド]
【化13】 水素化ホウ素ナトリウム0.95g(25.0mmol)を無水テトラ
ヒドロフランへ懸濁し、15分加熱還流した。反応溶液を
氷冷後、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物8.00g
(40.0mmol)の無水テトラヒドロフラン懸濁液を滴下
し、徐々に室温にあげながら18時間撹拌した。この反応
溶液に4N−塩酸を加えpH1とし、さらに水50mlを加
えて18時間撹拌後、減圧濃縮した。得られた残留物を水
−酢酸エチルで分配後、有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥、減圧濃縮し、エーテル/ヘキサンを加えて結晶化
した。得られた結晶を濾取してベンゾ[f]フタリド7.
30g(収率99%)を得た。ベンゾ(f)フタリド1.92g(1
0.4mmol)をメタノールに溶解し、1N−水酸化ナトリ
ウム溶液10.40ml を加えて4時間撹拌した後、反応溶液
を減圧濃縮し乾固させた。得られた3−ヒドロキシメチ
ル−ナフタレン−2−カルボン酸ナトリウム塩をベンゼ
ンに懸濁し氷冷下、塩化チオニル7.58ml(104.0mmol)を
滴下した。滴下終了後80℃にて3時間撹拌した。過剰の
塩化チオニルを減圧除去した。得られた残留物をクロロ
ホルムに溶解し氷冷後、参考例3に準ずる方法で得た4
−アミノサン−1−シクロヘキサンカルボン酸エチルエ
ステル・塩酸塩1.44g(6.9mmol)及びトリエチルアミン1.
94ml(13.9mmol)を加えた。反応溶液を徐々に室温に上げ
ながら18時間撹拌し、さらに60℃で2時間撹拌した。こ
の反応液を、1N−塩酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水にて順次洗浄し、有機層を
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後減圧濃縮した。得られた
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4
−(1−オキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イ
ル)−1−シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル0.
78g(収率22%)を得た。得られた4−(1−オキソ−ベン
ゾ[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキ
サンカルボン酸エチルエステル0.78g(2.3mmol)をエタノ
ールへ溶解後、1N−水酸化ナトリウム溶液 4mlを滴下
し、4時間撹拌した。この反応溶液を減圧濃縮後、得ら
れた残留物を水に溶解しエーテルにて洗浄した。この水
層へ4N−塩酸を加えpH2として析出してきた結晶を
濾取した。この結晶を水及びエーテルで洗浄し、4−
(1−オキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イ
ル)−1−シクロヘキサンカルボン酸0.70g(収率98%)を
得た。
【0043】得られた4−(1−オキソ−ベンゾ[f]
イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキサンカル
ボン酸0.70g(2.3mmol)を塩化メチレンに溶解し、塩氷に
て冷却した後、トリエチルアミン0.32ml(2.3mmol)、ク
ロロ炭酸イソブチル0.29ml(2.3mmol)を順次加えた。30
分撹拌後、(2R,S)−2−アミノ−3−フェニル−
1−プロパノール0.34g(2.3mmol)を加え、反応溶液を徐
々に室温まで上げながら18時間撹拌した。この反応溶液
を1N−塩酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水にて順次洗浄後、有機層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し減圧濃縮した。得られた残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーにて精製後、得られた結晶
をエタノールにて再結晶してトランス−4−(1−オキ
ソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イル)−1−シ
クロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1−ヒドロ
キシメチル−2−フェニル)エチルアミド0.44g(収率44
%)を得た。
【0044】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.40-2.07(m,9H),2.10(tt,J=12Hz,3Hz,1H),2.90(q,J=4H
z,2H),3.62(dd,J=11Hz,5Hz,1H),3.71(dd,J=11Hz,3Hz,1
H),3.82(tt,J=11Hz,4Hz,1H),4.12-4.25(m,1H),5.47(s,2
H),5.75(d,J=8Hz,1H),7.20-7.38(m,5H),7.48-7.62(m,2
H),7.79(s,1H),7.87(d,J=8Hz,1H),7.94(d,J=8Hz,1H),8.
40(s,1H) 次に、得られたトランス−4−(1−オキソ−ベンゾ
[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキサ
ンカルボン酸−(1R,S)−(1−ヒドロキシメチル
−2−フェニル)エチルアミド0.44g(0.98mmol)をジメ
チルスルホキシドに溶解し水浴にて冷却後、トリエチル
アミン1.37ml(9.8mmol)を加え、次いでピリジン・三酸
化イオウ錯体1.56g(9.8mmol)のジメチルスルホキシド溶
液を滴下した。室温で2時間撹拌後、反応液を氷水にあ
け、析出した結晶を濾取した。この結晶をシリカゲルク
ロマトグラフィーにて精製後、アセトンにて再結晶を行
い、トランス−4−(1−オキソ−ベンゾ[f]イソイ
ンドリン−2−イル)−1−シクロヘキサンカルボン酸
−(1R,S)−(1−ホルミル−2−フェニル)エチ
ルアミド0.32g(収率73%)を得た。
【0045】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.40-1.75(m,4H),1.88-2.07(m,4H),2.18(tt,J=12Hz,3H
z,1H),3.21(d,J=7Hz,2H),3.83(tt,J=10Hz,4Hz,1H),4.75
(q,J=6Hz,1H),5.47(s,2H),6.02(d,J=6Hz,1H),7.10-7.36
(m,5H),7.45-7.62(m,2H),7.79(s,1H),7,87(d,J=8Hz,1
H),7.94(d,J=9Hz,1H),8.39(s,1H),9.66(s,1H) IR(ν,KBr) 3316,2936,2864,1732,1686,1646,1630,1534,1454,1330,
1022,756,700cm-1 融点 : 186.6-194.3 ℃ Rf値:(A)0.28 (B)0.11 [実施例5;トランス−4−(1,3−ジオキソ−ベン
ゾ[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキ
サンカルボン酸−(1R,S)−(1−ホルミル−2−
フェニル)エチルアミド]
【化14】 4−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(シス:ト
ランス=1:2)1.43g(10.0mmol)及び2,3−ナフタ
レンジカルボン酸無水物1.98g(10.0mmol)をトルエンへ
溶解し、トリエチルアミン0.13mlを加えて、2時間加熱
還流し水を分離した。次に反応溶液を減圧濃縮し、残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製して、4−
(1,3−ジオキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2
−イル)−1−シクロヘキサンカルボン酸0.93gを得
た。得られた4−(1,3−ジオキソ−ベンゾ[f]イ
ソインドリン−2−イル)−1−シクロヘキサンカルボ
ン酸0.93gを塩化メチレンに溶解し塩氷にて冷却
後、トリエチルアミン0.40ml(2.9mmol)、クロロ炭酸イ
ソブチル0.37ml(2.9mmol)を順次加えた。30分撹拌後、
(2R,S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパ
ノール0.43g(2.9mmol)を加え、反応溶液を徐々に室温ま
で上げながら18時間撹拌した。この反応溶液を1N−塩
酸、飽和食塩水にて順次洗浄後、有機層を無水硫酸ナト
リウムにて乾燥し減圧濃縮した。得られた残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製後、得られた結晶を
エタノールにて再結晶して、トランス−4−(1,3−
ジオキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2−イル)−
1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,S)−(1−
ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチルアミド0.15g
(収率2工程3.5%)を得た。
【0046】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.50-2.07(m,6H),2.17(tt,J=12Hz,3Hz,1H),2.25-2.42
(m,2H),2.54-2.64(m,1H),2.80-3.99(m,2H),3.59-3.78
(m,2H),4.12-4.29(m,2H),5.67(d,J=7Hz,1H),7.19-7.36
(m,5H),7.69(q,J=3Hz,2H),8.05(q,J=3Hz,2H),8.30(s,2
H) 次に、得られたトランス−4−(1,3−ジオキソ−ベ
ンゾ[f]イソインドリン−2−イル)−1−シクロヘ
キサンカルボン酸−(1R,S)−(1−ヒドロキシメ
チル−2−フェニル)エチルアミド0.15g(0.3mmol)をジ
メチルスルホキシドに溶解し水浴にて冷却後、トリエチ
ルアミン0.69ml(4.95mmol)を加え、次いでピリジン・三
酸化イオウ錯体0.79g(4.95mmol)のジメチルスルホキシ
ド溶液を滴下した。室温で2時間撹拌後、反応液を氷水
にあけ、析出した結晶を濾取した。この結晶を、シリカ
ゲルクロマトグラフィーにて精製し、トランス−4−
(1,3−ジオキソ−ベンゾ[f]イソインドリン−2
−イル)−1−シクロヘキサンカルボン酸−(1R,
S)−(1−ホルミル−2−フェニル)エチルアミド0.
10g(収率67%)を得た。
【0047】1HNMR(δ,CDCl3 ) 1.55-1.73(m,2H),1.80-1.92(m,2H),1.93-2.09(m,2H),2.
26(tt,J=12Hz,3Hz,1H),2.27-2.40(m,2H),3.21(d,J=6Hz,
2H),4.23(tt,J=12Hz,4Hz,1H),4.76(q,J=7Hz,1H),5.99
(d,J=7Hz,1H),7.15(dd,J=6Hz,2Hz,2H),7.20-7.37(m,3
H),7.69(q,J=3Hz,2H),8.05(q,J=3Hz,2H),8.31(s,2H),9.
67(s,1H) IR(ν,KBr) 3320,2944,1766,1738,1702,1642,1518,1370,1106,764c
-1 融点 : 213.0-215.1℃ Rf値:(A)0.54 (B)0.45 [試験例;カルパイン阻害活性の測定]カルパインは、
日本白色種ウサギ骨格筋より、Tsuji とImahori の方法
(J.Biochem.90,233-240(1981))に従って部分精製し、
実験に使用した。
【0048】抗カルパイン活性の測定はYoshimura(J.Bi
ol.Chem.258 ,8883-8889(1993))等の方法に従って行っ
た。即ち、4%カゼイン溶液0.05ml、50mMシステイン溶
液0.05ml、カルパイン溶液0.05ml、精製水0.025ml 被検
薬溶液(10%ジメチルスルホキシド溶液)0.025ml 及び20
0mM イミダゾール塩酸緩衝液(pH7.5)0.25mlを含む混合
液を30℃で3分間加温した。その後、50mM塩化カルシウ
ム溶液0.05mlを加えて反応を開始した。30℃、30分間反
応した後、5%トリクロロ酢酸0.5ml を加えて反応を停止
した。カルパインにより加水分解されたカゼインのトリ
クロロ酢酸可溶画分中のタンパク量をRossとSchatz(Ana
l.Biochem.54,304-306(1973))の方法に従って測定し、
吸光度(a)を求めた。同時に被検薬用液の代わりに1
0%ジメチルスルホキシド溶液のみを用いた盲検の吸光
度(b)を測定した、カルパイン阻害率は、次式〔(b
−a)/b〕×100により計算し、50%阻害に必要
な量〔IC50〕をプロビット法より算出した。各実施例
で製造した化合物を被検薬とし、測定結果を表1に示
す。
【0049】
【表1】 表−1 実施例化合物のカルパイン阻害活性 試験化合物 カルパイン阻害活性 10-6M阻害(%) IC50(μM) 実施例1化合物 14.7 実施例2化合物 76.2 0.091 実施例3化合物 79.7 実施例4化合物 95.0 0.050 実施例5化合物 92.1 以上の結果から、本実施例に係るアミド化合物は、従来
のカルパイン阻害化合物の中でも最高の活性を有するも
のとほぼ同様の活性を有することが明らかである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアミ
ド誘導体は、難治性疾患の治療に有効なカルパイン阻害
剤となり得る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/195 ABJ 31/40 ABL (72)発明者 稲葉 二朗 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 伊川 博 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 山浦 哲明 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、 R−A−CO−NH−CH(CHO)−(CH2 )n−
    B で表されるアミド誘導体。式中、 Rは、次の一般式で表される置換アミノ基である。 【化1】 Aはシクロアルキレン基であり、nは0〜5である。B
    は、低級アルキル基、芳香族炭化水素基または複素環基
    である。
  2. 【請求項2】 WおよびZが水素原子である請求項1記
    載のアミド誘導体。
  3. 【請求項3】 R中のW及びZが一体となって−CO−
    または−SO2 −である請求項1記載のアミド誘導体。
  4. 【請求項4】 Aが炭素数4〜7のシクロアルキレン基
    である請求項1、2または3記載のアミド誘導体。
  5. 【請求項5】 Aが1,4−シクロアルキレン基である
    請求項4記載のアミド誘導体。
  6. 【請求項6】 nが1であり、Bが芳香族炭化水素基ま
    たは複素環基である請求項1、2、3、4または5記載
    のアミド誘導体。
  7. 【請求項7】 Bがフェニル基である請求項6記載のア
    ミド誘導体。
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