JPH08183533A - 縦リブを有する運搬用容器 - Google Patents

縦リブを有する運搬用容器

Info

Publication number
JPH08183533A
JPH08183533A JP32554594A JP32554594A JPH08183533A JP H08183533 A JPH08183533 A JP H08183533A JP 32554594 A JP32554594 A JP 32554594A JP 32554594 A JP32554594 A JP 32554594A JP H08183533 A JPH08183533 A JP H08183533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
container
vertical
vertical ribs
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32554594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitoshi Sakai
幸敏 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP32554594A priority Critical patent/JPH08183533A/ja
Publication of JPH08183533A publication Critical patent/JPH08183533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】搬送路上での繰り返し使用によっては汚れや傷
が付にくくて、製造それ自体も容易に行うことができ、
しかも耐久性に優れたものとすることのできる運搬用容
器を、簡単な構成によって提供すること。 【構成】合成樹脂により長方形状のものとして一体成形
されて、少なくともその各長側壁11a外面に複数の縦
リブ14を一体的に形成した運搬用容器10であって、
各縦リブ14を、当該運搬用容器10の側壁11の厚さ
程度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1程度の高さ
とを有したものとするとともに、各長側壁11aの両側
端部であって縦角部に近接した部分にそれぞれ少なくと
も1本形成し、これら縦角部に近接した各縦リブ14
を、各側壁の上下両端部に至る直線状のものとして形成
したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬用容器に関し、特
に収納物の仕分け・選別をその容器毎に行い、仕分け・
選別された容器を搬送路上にて移動させて区分けする集
配センター等において使用するのに適した運搬用容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】運搬用容器は、一般的には合成樹脂を材
料として同一形状のものを多数形成することにより産業
上大いに利用されているが、その中に収納物を入れた状
態で運搬したり、あるいはスタッキング(積み上げ)ま
たはネスティング(積み重ね)したりするのに有利なよ
うに、長方形状のものとして形成するのが一般的であ
る。
【0003】一方、近年においては、以上のような運搬
用容器内に配送または移送先毎にまとまった収納物を収
納しておき、これらの収納物を当該運搬用容器の外面に
表示してある行先に応じて仕分け・選別することが行わ
れている。仕分け・選別された当の運搬用容器は、ロー
ラコンベア等のような搬送路上を移送させて、所定の配
置場所に搬送されることになるのである。
【0004】以上のような運搬用容器のための搬送路
は、始端から終端まで直線状のままであることは当然有
り得ず、その途中は、図7にも示すように、段差があっ
たり曲がっていたりするだけでなく、場合によっては枝
分かれや合流していることもある。そして、各運搬用容
器の搬送路上への案内や、その移動方向の変更を行うに
は、例えば搬送路自体の側壁内面、あるいは当該搬送路
の側面上部等に設けた案内板やパイプガイド等のガイド
が利用される。これらのガイドは、これに運搬用容器の
一部が当接することにより、あるいはガイド自体が運搬
用容器を押すことにより、この容器の案内や進路変更を
行うものであり、言わば各運搬用容器に直接力を加える
ものである。
【0005】各ガイドが運搬用容器に力を加えるもので
あれば、そのことによって側壁に汚れが付着したり傷が
付いたりすることがあるだけでなく、仕分け・選別のた
めに表示してあった宛先等の表示が損傷を受けることも
ある。特に、この種の運搬用容器は、何度も繰り返して
使用されるものであり、汚れ等の付着も繰り返えされる
ことになるものであるから、容器の洗滌は欠かせない。
また、表示が機械的に読み取る形式のものであって損傷
したとすれば、仕分け・選別が行えなくなってしまい、
表示を作り直さなければならない。いずれにしても、従
来の運搬用容器についての洗滌や表示の作り直しは相当
手間の掛かる作業となっていて、何等かの手段を講じな
ければならない状況にある。
【0006】特に、この種の運搬用容器を透明または半
透明な合成樹脂材料によって形成して、そのスタッキン
グまたはネスティングを行う場合に、内容物が残存して
いないか否かを外側から視認し得るようにすることが行
われているが、前述したガイドが直接接触することによ
り側壁に傷が付いたとすると、その透明性または半透明
性が損なわれてしまう。そうなると、この運搬用容器は
使用できなくなってしまうことになり、別の新しいもの
を使用せざるを得なくなるのである。このことは、仕分
け・選別のための機器や搬送路自体に改良が加えられた
近年において、例えば1分間に100以上の容器の仕分
け・選別を行うようになってきて、しかも搬送途中にあ
る容器にブレーキをかけなければならなくなってくると
顕著に現れる現象となってきており、何等かの手段を早
く講じなければならない状況にある。
【0007】この状況に鑑みた関連技術としては、例え
ば実開平5−75129号公報に示された「半透明乃至
透明な折畳みコンテナ」に関するものがある。この公報
に示されている折畳みコンテナは、「折畳みプラスチッ
クコンテナは半透明乃至透明の折畳みコンテナにあって
は折畳み及び組立てを繰返すことによってあおり板の両
側板が両側板内面側に摺動してこれによって、側板内面
側が傷つき易く汚れ易く、透明乃至半透明の折畳みコン
テナにあっては内部が見えずらくなり、商品性にも悪影
響がでるという欠点」を解決することを目的としてなさ
れたもので、「フレームと底板と前記フレーム及び底板
に対してそれぞれ回動し得るように取付けられ、かつ連
結部にて内側へ折れ曲がるように連結された2枚の板状
部分からなる側板と、フレームに対して回動し得るよう
に取付けられたあおり板とから構成された半透明乃至透
明の折畳みコンテナにおいて、前記2枚の側板の内面側
の組立及び折畳み時のあおり板の摺動面に線状凸部を円
弧状に部分的もしくは全体的に形成したことを特徴とす
る透明乃至半透明の折畳みコンテナ」としたものであ
る。
【0008】この実開平5−75129号公報に提案さ
れている折畳みコンテナによれば、「あおり板は線状凸
部を摺動し、側板への傷つきは線状凸部のみに限定され
るので極めて少なく、内部が見ずらくなるようなことは
ない」という効果を有するものであるが、線状凸部43
は側板4の内面に設けてあって、あおり板3に対する摺
接に対しては有効ではあるものの、前述した搬送路のガ
イドに対しては、これがコンテナの外側にあることか
ら、このような線状凸部43はガイドに対しては有効で
はない。
【0009】勿論、上記実開平5−75129号公報に
提案されている線状凸部43を側壁の外面に設けて、こ
れにより、側壁での汚れや傷の発生等を防止するように
することは、当業者であれば当然考えつく事項である。
しかしながら、その線状凸部43を、運搬用容器の製
造、変形、耐久性、あるいはスタッキングやネステッイ
ング等に考慮してどのように具体的に形成するかは重要
な問題であり、特に線状凸部を側壁外面に「円弧状に部
分的もしくは全体的に形成する」ことは、本発明が対象
としている運搬用容器に適用するには種々な問題があ
る。すなわち、この種の運搬用容器においては、 合成樹脂材料によって一体成形されることが多いが、
そのための「型」の製造それ自体が簡単であり、かつ型
抜きも容易でなければならない。 合成樹脂による一体成形であれば、当然材料の収縮等
による「そり」が発生し易いが、これを抑えなければな
らない。もし、実開平5−75129号公報の線状凸部
43のように、あおり板の回動に合わせた円弧状のもの
であると、成形後において「そり」がかえって生じ易く
なる。何故なら、各線状凸部43はあおり板3の回動に
応じた円弧状のものであって、同一部分を中心とするも
のであるから、この中心にした「そり」がかえって生じ
易くなっているからである。 リブや線状凸部には、前述したガイドが直接当接する
ことになり得るから、これが余り大きなものであると破
損し易くなり、運搬用容器の耐久性を小さなものとして
しまう。このため、リブや線状凸部の形成位置や大きさ
は、相当な注意を払って決定する必要がある。 形成されたリブ等は、搬送路側のガイドに対する邪魔
物になってはならないし、運搬用容器のスタッキングや
ネスティングを行う場合の障害物となってはならない。 透明または半透明材料によって形成する場合、リブ等
が内部の視認の邪魔物になってはならない。 といった種々な要望があるのであり、これらの要望を十
分満たしながら、前述した状況の改善を行わなければな
らないのである。
【0010】そこで、本発明者は、上記〜の要望を
満足させながら、前述した状況を改善するために種々検
討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、搬送路上を搬送される場合に、この種運搬用容器の
表面に汚れや傷が付かないようにすることである。
【0012】そして、本発明の目的とするところは、搬
送路上での繰り返し使用によっては汚れや傷が付にくく
て、製造それ自体も容易に行うことができ、しかも耐久
性に優れたものとすることのできる運搬用容器を、簡単
な構成によって提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「合成樹脂により長方形状の
ものとして一体成形されて、少なくともその各長側壁1
1a外面に複数の縦リブ14を一体的に形成した運搬用
容器10であって、各縦リブ14を、当該運搬用容器1
0の側壁11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの1
/2〜1程度の高さとを有したものとするとともに、各
長側壁11aの両側端部であって縦角部に近接した部分
にそれぞれ少なくとも1本形成し、これら縦角部に近接
した各縦リブ14を、各側壁の上下両端部に至る直線状
のものとして形成したことを特徴とする運搬用容器1
0」である。
【0014】すなわち、本発明による運搬用容器10
は、少なくとも長側壁11aの縦角部に近接する部分
に、その上端から下端に至る直線状の縦リブ14を形成
したものであり、この縦リブ14を、当該運搬用容器1
0の側壁11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの1
/2〜1程度の高さとを有したものとするとともに、各
長側壁11aの両側端部であって縦角部に近接した部分
にそれぞれ少なくとも1本形成したものである。
【0015】特に、本発明においては、各縦リブ14の
幅を側壁11の厚さ程度のものとする必要があるが、そ
の理由は、もし、各縦リブ14の幅が側壁11の厚さよ
り大きなものであるとすると、この運搬用容器10の合
成樹脂による型成形直後において、この縦リブ14に沿
った部分のみを他とは区別して冷却しなければならない
からである。つまり、成形後の合成樹脂は冷却されるこ
とにより固化するのであり、その場合の収縮を均等にな
るようにしないと製品に「そり」等の異形部分ができて
しまうのであるが、縦リブ14を形成したことによって
冷却速度が他の部分と大きく変わらないようにしなけれ
ばならないのである。結果として、各縦リブ14の幅を
側壁11の厚さ程度のものにすれば、その部分における
冷却速度は他と大きく変わらなくなるのである。
【0016】これに対して、各縦リブ14の幅が側壁1
1の厚さより小さいものであると、縦リブ14そのもの
の側壁11または長側壁11aに対する一体化、つまり
製造が困難になるだけでなく、縦リブ14の後述する作
用を十分発揮することができなくなる。換言すれば、製
造が困難な割には効果の少ない縦リブ14となってしま
うから、やはり、縦リブ14の幅は側壁11の厚さ程度
とするのがよいのである。
【0017】また、各縦リブ14の高さは、側壁11の
厚さの1/2〜1程度のものとする必要がある。その理
由は、各縦リブ14の高さが側壁11の厚さの1/2よ
り小さいと、各縦リブ14の存在意義が実質上無くなっ
てしまうだけでなく、各側壁11の「そり」による問題
を解消できなくなるからである。一方、各縦リブ14の
高さが側壁11の厚さより大きいものであるとすると、
これが運搬用容器10のネスティングの際の邪魔物にな
ったり、前述した冷却固化の場合の熱収縮ひずみを増大
させるし、何よりも衝撃による破損を生じ易くなるから
である。
【0018】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る運搬
用容器10の作用について説明すると、各縦リブ14
は、文字通り縦方向に位置する直線状のものであるか
ら、これを長側壁11a等とともに合成樹脂による一体
成形を行う場合の「型」そのものを簡単に形成し得るも
のとしているのである。つまり、もしこの縦リブ14が
直線ではなくて例えば円弧状のものであったとすると、
この縦リブ14のための型側の溝も形成困難な円弧状の
ものとしなければならないが、本発明の縦リブ14では
そのような困難性はないのである。勿論、直線状の縦リ
ブ14であればその型抜きも容易に行えることは言うま
でもない。
【0019】また、この運搬用容器10を、合成樹脂を
材料として一体成形した後おいては、各長側壁11aの
外面には縦リブ14が複数形成されているのであるか
ら、「そり」が比較的生じ易い平面的な長側壁11aで
あっても、各縦リブ14による補強がなされている。従
って、各長側壁11aに「そり」が生ずることは殆どな
く、略完全な平面形状を維持しているものである。仮り
に、各縦リブ14間にある長側壁11aに「そり」があ
ったとしても、各縦リブ14の高さが長側壁11aまた
は側壁11の厚さの1/2〜1程度のものとしてあるか
ら、「そり」による長側壁11aの外方への突出部は、
両縦リブ14の外端面に接触する平面を超えることはな
い。つまり、各縦リブ14に接触した搬送路20側のガ
イドレール21や側壁内面が長側壁11aの外面に接触
するようにはならないのである。
【0020】しかも、各長側壁11aの外側面にでき上
がっている各縦リブ14は、当該運搬用容器10の側壁
11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1
程度の高さとを有したものとするとともに、各長側壁1
1aの両側端部であって縦角部に近接した部分にそれぞ
れ少なくとも1本形成したものであるから、運搬用容器
10全体を透明または半透明材料によって形成して内部
の視認が行えるようにした場合に、これらが邪魔になる
ことはない。各縦リブ14は、縦角部と平行であって、
誤認を生じさせにくい直線状のものだからである。
【0021】このような運搬用容器10は、例えば図7
に示すような搬送路20上を搬送させるのであるが、そ
の間に、この搬送路20の両側等に配置してあるガイド
レール21によって案内される。勿論、このガイドレー
ル21は、運搬用容器10に当接してその案内を行うも
のであるから、運搬用容器10の高さ範囲内に線状のも
のとして設置してるものである。このガイドレール21
による運搬用容器10の案内がなされる際には、ガイド
レール21が各縦リブ14の突出端面(縦方向の外側
面)に当接することになり、長側壁11aには直接接触
することはない。各縦リブ14は、少なくとも長側壁1
1aの両側の縦角部に近接する部分に形成してあって、
長側壁11aの左右両側端の合計2箇所に形成されてお
り、しかも縦角部に近接した各縦リブ14を、各側壁の
上下両端部に至る直線状のものとして形成しているか
ら、これらの縦リブ14間にガイドレール21が入り込
むことはないからである。
【0022】従って、もし、側壁11に円弧状の線状凸
部が形成してあったり、あるいは長側壁11aの中央部
にのみ縦リブ14が形成してあったりすると、搬送路2
0側のガイドレール21が運搬用容器10の縦角部等に
接触することになるのであるが、本発明の運搬用容器1
0ではそのようなことにはならないのである。このた
め、本発明の運搬用容器10では、各縦リブ14の外側
端面以外に汚れや傷が付くことは全くないのである。し
かも、以下の実施例の運搬用容器10のように、各縦リ
ブ14によって囲まれた部分に形成した表示ラベル貼付
部16に対しても、搬送路20側のガイドレール21は
当接しないのであるから、この表示ラベル貼付部16に
貼付したラベルを汚したり破損したりすることは全くな
いのである。
【0023】そして、各縦リブ14は、当該運搬用容器
10の側壁11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの
1/2〜1程度の高さとを有したものに形成してあるか
ら、これにガイドレール21からの力を受けたとして
も、この力を運搬用容器10全体に直接伝えてその方向
転換や移動への力としてしまうのである。つまり、ガイ
ドレール21からの力を受けたときの各縦リブ14は、
自らが変形したり破損したりしてその力の吸収を行うの
ではなく、むしろ力を長側壁11a側等に直接伝えてし
まうものなのである。従って、このような縦リブ14を
有する運搬用容器10は、その縦リブ14がガイドレー
ル21に直接接触し、しかもそれが頻繁になされるもの
であっても、破損しにくいものとなっており、その各長
側壁11a等に汚れや傷を受けにくいことと相まって、
非常に耐久性の優れたものとなっているのである。
【0024】さらに、各縦リブ14は上述したような形
状のものであり、かつ実施例で示した運搬用容器10の
フランジ12の外端から内側に位置するものであるか
ら、多数の運搬用容器10のスタッキングは勿論、ネス
ティングに際しても邪魔になるものではないのである。
各縦リブ14は、それ程太くかつ大きなものではないか
らである。
【0025】
【実施例】次に、本発明を、図面に示した実施例につい
て説明すると、図1には本発明に係る運搬用容器10の
正面図が示してあり、この運搬用容器10は、図3にも
示すように、その平面形状が長方形状のものである。す
なわち、この運搬用容器10は、その側壁11が長側壁
11aと短側壁11bとからなる箱型のものであり、そ
の上方は完全に開放された開口となっているものであ
り、この開口の周囲をフランジ12としてある。なお、
長側壁11aと短側壁11bとが略直角に交差する部分
が縦角部である。
【0026】また、この運搬用容器10は、これを多数
積み上げるスタッキングが行えるようにしたものであ
り、その底壁の外周が上方の開口より僅かに大きくなる
ように形成してある。しかも、この運搬用容器10は、
これを多数積み重ねるネスティングが行えるようにもし
たものであり、その各短側壁11bには、図3〜図6に
も示すように、一対のネスティング凸部13が形成して
ある。これら各ネスティング凸部13は、別の運搬用容
器10の同一位置にあるネスティング凸部13内に嵌挿
されるものであり、一方の短側壁11bの各ネスティン
グ凸部13間の間隔と、他方の短側壁11bにおけるそ
れとを異なるようにして、前述したスタッキングが行え
るようにしてある。
【0027】そして、各長側壁11aの外面には、図1
に示したように、複数の縦リブ14が形成してあるので
あり、その内の2本は各縦角部に近接した位置に形成し
てある。特に、これら2本の各縦角部に近接した縦リブ
14は、各側壁11の上下両端部に至る直線状のものと
して形成してあり、その各下端は、図6に示したよう
に、底部の曲線に沿うような丸みを帯びたものとしてあ
る。そのようにしたのは、各縦リブ14の下端を極端に
突出したものとすると、当該運搬用容器10を床や搬送
路20上に載置したときに破損し易くなるからであり、
この破損を防止するためである。
【0028】各縦リブ14としては、例えば図2に示し
たような断面形状のものにしてある。すなわち、各縦リ
ブ14の幅は、側壁11の厚さ以上であり、各縦リブ1
4の高さは、側壁11の厚さの1/2〜1程度のもので
ある。より具体的には、ポリプロピレン(収縮率18/
1000)を材料として長側壁11aの厚さ2mmで幅
が600mmである運搬用容器10を形成したとき、各
縦リブ14の幅及び高さを2mmとしている。なお、こ
の場合の長側壁11aの「ゆがみ」あるいは「そり」は
1.8mm程度であった。
【0029】なお、本実施例に係る運搬用容器10にお
いては、図1及び図3に示したように、各縦角部に近接
する縦リブ14の他に、これらの間にも同様の形状を有
した縦リブ14が形成してある。これらの言わば内側の
縦リブ14によって、図1に示したように、表示ラベル
貼付部16を構成するようにしている。この表示ラベル
貼付部16は、運搬用容器10の長側壁11a上部に位
置して、種々な表示を行うためのラベルを貼付したり、
あるいは、文字を書き込んだりするために使用されるも
のであり、その外面は、各縦リブ14の外端面を通る平
面の内側に位置していることは当然である。また、この
表示ラベル貼付部16に該当する部分の肉厚を、他の部
分のそれより薄くするとともに、運搬用容器10全体を
透明または半透明材料によって形成することにより、こ
の部分からの透視をより良好なものとして、ネスティン
グ等の際の内部の視認が容易となるように実施してもよ
いものである。
【0030】以上の実施例では、各縦リブ14として、
その高さが端から端まで全く変化しないものを例にして
説明したが、特許請求の範囲で規定した範囲内であれ
ば、各縦リブ14の外端面が緩るいカーブを描くように
して実施してもよいものである。つまり、各縦リブ14
はこれを横からみた場合に、1つ以上の山を有している
ものとして形成して実施してよいものであり、できれ
ば、その山が搬送路20側のガイドレール21に当たる
部分とするとよいものである。何故なら、搬送路20の
ガイドレール21や案内壁に当たることが多くなる部分
を補強することにより、各縦リブ14の強度を高めるこ
とができるだけでなく、各縦リブ14の外端面にできる
汚れを、線状のものから点状のものにすることができ
て、汚れを見立たなくさせることができるからである。
【0031】さらに、この種の運搬用容器10につい
て、その内部に残留物があるか否かをチェックするため
に、光の通過を電気的に検知する光電的検知器が使用さ
れることがあるが、そのために、この運搬用容器10の
一部に、透孔15を形成して実施してもよいものであ
る。すなわち、図5に示したように、相対向する一対の
側壁11の一部に透孔15を形成しておいて、これら一
対の透孔15を光電的検知器からの光が通過するように
実施してもよいものである。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、長方形状の運搬用容器1
0の各長側壁11aに形成した各縦リブ14を、当該運
搬用容器10の側壁11の厚さ程度の幅と、各側壁11
の厚さの1/2〜1程度の高さとを有したものとすると
ともに、各長側壁11aの両側端部であって縦角部に近
接した部分にそれぞれ少なくとも1本形成し、これら縦
角部に近接した各縦リブ14を、各側壁の上下両端部に
至る直線状のものとして形成したことに構成上の特徴が
あり、これにより搬送路上での繰り返し使用によっては
汚れや傷が付にくくて、製造それ自体も容易に行うこと
ができ、しかも耐久性に優れたものとすることのできる
運搬用容器を、簡単な構成によって提供することができ
るのである。
【0033】すなわち、本発明の運搬用容器10によれ
ば、 合成樹脂材料によって一体成形する場合の「型」の製
造それ自体を簡単にすることができ、かつ型抜きも容易
に行うことができる。 合成樹脂による一体成形において、当然材料の収縮等
による「そり」の発生を抑えることができる。 縦リブ14は、上記のような構成を有しているから、
ガイドレール21等が直接当接したとしても破損するこ
とはなくて耐久性の高いものであり、これにより運搬用
容器10自体の耐久性をも高めることができる。 形成された縦リブ14が、搬送路20側のガイドレー
ル21等に対する邪魔物になることはなく、しかも当該
運搬用容器10のスタッキングやネスティングを行う場
合の障害物となるようなこともない。 当該運搬用容器10を透明または半透明材料によって
形成する場合、縦リブ14が内部の視認の邪魔物になる
ことはない。 といった優れた効果を発揮することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬用容器を長側壁側からみた正
面図である。
【図2】図1中の1−1線に沿ってみた部分拡大横断面
図である。
【図3】同運搬用容器の底面図である。
【図4】図1の2−2線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図5】図1の3−3線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図6】図1の4−4線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図7】本発明に係る運搬用容器が搬送路上を搬送され
ている様子を示した搬送路の部分側面図である。
【符号の説明】
10 運搬用容器 11 側壁 11a 長側壁 11b 短側壁 12 フランジ 13 ネスティング凸部 14 縦リブ 15 透孔 16 表示ラベル貼付部 20 搬送路 21 ガイドレール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂により長方形状のものとして一体
    成形されて、少なくともその各長側壁外面に複数の縦リ
    ブを一体的に形成した運搬用容器であって、 前記各縦リブを、当該運搬用容器の側壁の厚さ程度の幅
    と、各側壁の厚さの1/2〜1程度の高さとを有したも
    のとするとともに、各長側壁の両側端部であって縦角部
    に近接した部分にそれぞれ少なくとも1本形成し、 これら縦角部に近接した各縦リブを、各側壁の上下両端
    部に至る直線状のものとして形成したことを特徴とする
    運搬用容器。
JP32554594A 1994-12-27 1994-12-27 縦リブを有する運搬用容器 Pending JPH08183533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32554594A JPH08183533A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 縦リブを有する運搬用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32554594A JPH08183533A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 縦リブを有する運搬用容器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9298605A Division JP3013240B2 (ja) 1997-10-30 1997-10-30 縦リブを有する運搬用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08183533A true JPH08183533A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18178090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32554594A Pending JPH08183533A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 縦リブを有する運搬用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08183533A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672444A (ja) * 1992-08-26 1994-03-15 Sanko Kk 運搬用容器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672444A (ja) * 1992-08-26 1994-03-15 Sanko Kk 運搬用容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106081300B (zh) 组合橡塑瓦楞板及用该瓦楞板制造的rfid周转箱
JP3977481B2 (ja) 基板用トレイカセット
GB2255968A (en) Storage and transporting container of plastics
JPH08183533A (ja) 縦リブを有する運搬用容器
JP2000226021A (ja) 運搬用容器、及びその製造方法
JP3013240B2 (ja) 縦リブを有する運搬用容器
JP4908850B2 (ja) 合成樹脂製パレット
CN102186730B (zh) 装载载体以及用于注射成型装载载体的方法
JP2014043270A (ja) 中空トレイ
JP5363024B2 (ja) 運搬容器用の射出成形金型及び運搬容器
JP2004284662A (ja) 食品、食器等のプラスチック製運搬容器
CN217673871U (zh) 一种用于盛装涂料的塑料桶
JP2007099321A (ja) 運搬用容器
JP4107803B2 (ja) 運搬用容器
JP4672636B2 (ja) ペリクル収納容器
KR101313648B1 (ko) 백라이트 어셈블리의 운반용 트레이
JPH1095433A (ja) 運搬用容器
JP4136998B2 (ja) ブロー成形体
JPH0224748Y2 (ja)
US3432063A (en) Bottle crate of synthetic material
JP5348863B2 (ja) プラスチックボトル取付用把手および把手付プラスチックボトル
CN101405193B (zh) 瓶体用的合成树脂制把手
JP4727645B2 (ja) 運搬用容器
JP3792872B2 (ja) 運搬容器
JP2713270B2 (ja) トレー