JPH1095433A - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JPH1095433A
JPH1095433A JP25143696A JP25143696A JPH1095433A JP H1095433 A JPH1095433 A JP H1095433A JP 25143696 A JP25143696 A JP 25143696A JP 25143696 A JP25143696 A JP 25143696A JP H1095433 A JPH1095433 A JP H1095433A
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container
rib
transport
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Yukitoshi Sakai
幸敏 酒井
Noriko Kano
紀子 加納
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内面に簡単な工夫を施すことによって収納物を
汚損しないようにすることができて、洗滌作業もそれ程
頻繁に行なう必要がなく、しかも収納物の密着を防止し
て、ネスティングまたはスタッキングを十分行えるよう
にしながら、収納物の取り出しを確実に行うことのでき
る運搬用容器10を簡単な構成によって提供すること。 【構成】底壁13の内側面上に、当該底壁13から収納
物を浮かせる浮かせリブ21を形成するとともに、側壁
11・12の少なくとも内側面下部にも、当該側壁11
・12から収納物を離す離隔リブ22を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂を材料と
した射出成形により一体成形されたコンテナとも呼ばれ
る運搬用容器に関し、特にネスティングまたはスタッキ
ングを行えるようにした運搬用容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を材料とした射出成形により一
体成形した運搬用容器は、衛生的なものでもあることか
ら、牛乳パックや袋物レトルト食品、あるいはペットボ
トル入りの飲料等を収納して運搬するために使用されて
おり、他にも、郵便物や書類をまとめて入れて運搬する
ためにも使用されている。また、このような運搬用容器
は、所謂「通い箱」としても使用されるものであり、大
量の牛乳パックや郵便物を収納して運搬する場合には、
これら運搬用容器を順に上に積み上げるという「スタッ
キング」がなされるのであり、収納物を出して当該運搬
用容器のみを運搬する場合等では、各運搬用容器を互い
に積み重ねるという「ネスティング」がなされるもので
ある。
【0003】さて、このような便利な運搬用容器である
が、その内部へは、例えば冷蔵庫から出したての牛乳パ
ックが収納されることもあって、この牛乳パックの運搬
途中において表面に結露を生じることになり、この結露
が底壁内面上を濡らすことになる。また、この種の運搬
用容器は、通い箱として何度も使用されるものであるこ
とから、使用毎に底壁内面上を濡らした水によってホコ
リ等が付着・堆積していくことになる。この状態で、再
度冷蔵庫から出した牛乳パックを収納して運搬すると、
結露水と底壁内側上のホコリ、及び運搬時の振動によっ
て、牛乳パックの内の特に底壁内面上に直接接触してい
るものの表面が汚れることになって、牛乳パックの商品
としての品質を低下させることになる。
【0004】以上のような現象は、結露を生ず牛乳パッ
クだけではなく、冷蔵されない袋物食品やペットボトル
等の容器商品についても言える。何故なら、通い箱とし
て使用される運搬用容器の底壁内面上にはホコリが堆積
するからである。このホコリのみによっても、収納物の
表面が、運搬時の振動とも合わさって、汚れるのであ
る。このため、この種の運搬用容器において、これが食
品を収納するものであれば、その特に内面の洗滌を行う
ことは欠かせないものとなっているのであるが、実際は
大変な作業となっている。
【0005】また、このような運搬用容器について、そ
の収納物としての郵便物や薄い書類を対象とした場合を
考察してみると、次の通りである。この種の運搬用容器
は、運搬や保管を考慮すると、略箱型のものとするのが
最も効率的となるから、平らな底壁と、これから略直立
した側壁とから構成した箱となるのが一般的である。し
かも、この種の運搬用容器は合成樹脂を材料として形成
するのが一般的であるから、その使用特に書類の収納に
よって静電気が帯電され易い。このため、例えばハガキ
のような薄くて小さいものは、当該運搬用容器の底壁や
側壁の内面にくっついたままなかなか離れないことがあ
る。
【0006】くっついたままの小さな書類を取り出すた
めには、運搬用容器内に身体を大きく入れるか、運搬用
容器をひっくり返す等の作業をしなければならず、場合
によってはそれでも離れないため、運搬用容器の底壁を
たたく等の作業も行わなければならない。このような作
業を行わなければならないことは、処理時間に制限のあ
る郵便事業等においては、作業者をイラ立たせ、作業効
率を悪くする一因となっているだけでなく、勢いが余っ
て運搬用容器を破損してしまうことにもなりかねない。
【0007】合成樹脂により一体成形したこの種の運搬
用容器において、書類の密着の原因となっている静電気
が発生・蓄積されるのは、ネスティング時における容器
が大面積で密着することにあると考えられる。そこで、
ネスティング時における容器同士の密着を防止するため
には、例えば、実公昭40−33175号公報に示され
た「合成樹脂製容器」におけるように、上面フランジ上
に突条を一体的に形成しておいて、この突条上に、ネス
ティングされるべき別の容器の側面に形成してある鍔部
を載置するようにすれば、ネスティング時における各容
器の密着が回避されて静電気の発生を予防することがで
きると考えられる。しかしながら、この上面フランジ上
の突条は、各容器のスタッキング時に大きな力が加わる
ことにもなるものであるから、実公昭40−33175
号公報に示された「合成樹脂製容器」におけるような単
純な形状のものでは、ネスティングまたはスタッキング
を行えるようにした運搬用容器においては不適当である
と考えられる。
【0008】そこで、本発明者は、合成樹脂によって略
箱型のものに一体成形するという長所を生かしながら、
収納物を汚損したり、収納物の密着を防止したりするこ
とのできる運搬用容器とするにはどうしたらよいかにつ
いて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、合成樹脂を
材料とした射出成形により一体成形したこの種の運搬用
容器における上記実状に鑑みてなされたもので、その解
決しようとする課題は、収納物の汚損や密着を防止する
ことのできる運搬用容器とすることである。
【0010】すなわち、本発明の目的とするところは、
内面に簡単な工夫を施すことによって収納物を汚損しな
いようにすることができて、洗滌作業もそれ程頻繁に行
なう必要がなく、しかも収納物の密着を防止して、ネス
ティングまたはスタッキングを十分行えるようにしなが
ら、収納物の取り出しを簡単に行うことのできる運搬用
容器10を簡単な構成によって提供することにある。ま
た、本発明のさらに具体的な目的は、スタッキングを充
分可能としながら、ネスティング時における相互の密着
を防止して静電気が帯電しにくいようにすることができ
る運搬用容器10を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、以下に述べる実施の形態
の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「合成樹脂を材料とした射出成形により上方が開口した
略箱型に一体化された運搬用容器10であって、その側
壁11・12の外側面に形成した脚部16の下端を、他
の運搬用容器10の上面フランジ14に形成した挿入口
17aから脚収納部17内に挿入することにより、ネス
ティングまたはスタッキングが行えるようにした運搬用
容器10において、その底壁13の内側面上に、当該底
壁13から収納物を浮かせる浮かせリブ21を形成する
とともに、側壁11・12の少なくとも内側面下部に
も、当該側壁11・12から収納物を離す離隔リブ22
を形成したことを特徴とする運搬用容器10」である。
【0012】すなわち、この運搬用容器10は、その既
略については一般的な運搬用容器と同様な構成を有して
いるのであるが、特に、底壁13の内側面上に、当該底
壁13から収納物を浮かせる浮かせリブ21を形成する
とともに、側壁11・12の少なくとも内側面下部に
も、当該側壁11・12から収納物を離す離隔リブ22
を形成したものなのである。
【0013】これらの浮かせリブ21や離隔リブ22
は、例えば図5あるいは図8に示すように、底壁13、
長側壁11、あるいは短側壁12の内面に、これと一体
的に成形されるものであり、しかも、浮かせリブ21等
は各壁の内面に突出状態で形成すればよいものであるか
ら、当該運搬用容器10の合成樹脂による型形成に全く
支障を与えることなく形成できるものであり、運搬用容
器10の型抜きにも何等支障のないものである。
【0014】各浮かせリブ21は、図9の(イ)に示し
たように、当該運搬用容器10内に収納した収納物を底
壁13内面から浮き上がらせることになるものであり、
これによって収納物の表面が底壁13内面に直接当接す
ることはない。このため、この運搬用容器10内に収納
された牛乳パック等の表面には汚れは殆ど付かないので
ある。なお、実施形態の浮かせリブ21では、図5に示
したように、その断面の頂面を円弧状のものとしてある
ため、この浮かせリブ21の存在によっては、収納物表
面に傷が付けられることはない。
【0015】また、各浮かせリブ21が底壁13上面に
形成してあることによって、当該運搬用容器10内に収
納された薄い書類も、底壁13表面から浮き上がった状
態となり、例の運搬用容器10が帯電していたとして
も、その書類が底壁13表面に密着することなく、その
取り出しを容易に行うことができることになる。なお、
各浮かせリブ21は、図5に示したような形状のもの、
つまり底壁13表面から大きく立ち上がるものではない
から、この上に当接している書類には、その上にある他
の書類等によって重力が加えられたとしても、曲げや折
り等の傷が付けられることはない。
【0016】一方、各離隔リブ22は、図9の(b)に
示したように、ハガキ等の書類を長側壁11または短側
壁12の内面に密着しないようにするから、これによっ
ても書類の取り出しを容易にしているものである。勿
論、牛乳パックのような収納物の長側壁11または短側
壁12内面への密着をも各離隔リブ22が防止している
のであるから、いずれにしても、収納物に対する汚損や
傷の発生をこの離隔リブ22は果しているのである。
【0017】各離隔リブ22は、長側壁11または短側
壁12の内側面の少なくとも下部に形成してあれば十分
である。何故なら、当該運搬用容器10内に物が収納さ
れれば、当然底壁13上に載置されることになり、長側
壁11または短側壁12の下部内面において密着が防止
されていれば十分だからである。
【0018】なお、この運搬用容器10においては、上
面フランジの上面14であって、他の運搬用容器10の
各脚部16の下端に対向する位置に、スタッキング時に
おける各運搬用容器10の相対的ズレを防止する突起3
1が形成してあるとともに、図面に示した実施形態で
は、図4に示したように、短側壁12の外面に、ネステ
ィング時において突起31上に載置されることになるス
トッパリブ32が形成してある。
【0019】すなわち、この運搬用容器10では、その
多数を積み上げて、図7及び図8の(イ)に示すような
スタッキング状態としたときに、上側の運搬用容器10
の脚部16の下端を、下側の運搬用容器10の上面フラ
ンジ14上に一体成形した突起31に係合させて、両者
の相対的ズレを防止するようにしたものである。これに
より、当該運搬用容器10は、その中に商品を収納して
運搬する場合、その状態を確実にし、収納した商品の保
護が行えるのである。
【0020】また、この運搬用容器10は、各々を18
0゜回転させて互いに積み重ねて、図8の(ロ)に示す
ようなネスティング状態としたときに、下側の運搬用容
器10の上面に、上側の運搬用容器10の、例えば短側
壁12に形成したストッパリブ32が当該するようにし
たものである。これにより、上側の運搬用容器10にお
ける各脚部16は、下側の運搬用容器10における脚収
納部17内に少し浮き上がった状態で挿入されることに
なり、各運搬用容器10間には、各突起31とストッパ
リブ32との間以外は密着する部分がなくなる。このた
め、ネスティングされた各運搬用容器10が運搬途中に
おいて大きな面積でこすれ合うことはなくなり、各運搬
用容器10に静電気は発生されず、従って書類等の密着
原因ともなっている帯電は全く生じないのである。
【0021】以上のことによって、この運搬用容器10
においては、スタッキング時の相互間のズレがないだけ
でなく、これが例えば書類等を収納するものとして使用
されたとき、従来は生じていた帯電による書類の密着を
確実に防止し得て、収納物の運搬用容器10からの取り
出しを容易に行えるようになっているのである。
【0022】
【発明の実施の形態】以上のように構成した各請求項に
係る発明を、図面に示した実施の形態である運搬用容器
10について説明すると、次の通りである。
【0023】図1〜図4には、本発明に係る運搬用容器
10が示してあるが、この運搬用容器10は、上方が開
口した略箱型のものとして、合成樹脂を材料とした射出
成形により一体成形したものである。つまり、この運搬
用容器10は、例えば図3に示した長側壁11と、図4
の(イ)及び(ロ)に示した短側壁12と、図1及び図
2に示した底壁13とを有した、平面形状が略長方形状
の箱であり、その上方開口の周縁に、図1及び図2に示
した上面フランジ14を形成したものである。
【0024】上面フランジ14は、図1に示したよう
に、上方開口の外周を囲んだ状態で形成した嵌合段部1
4aの外周を囲むものであり、その上面に一体成形した
後述の突起31以外は、当該運搬用容器10の最上面を
形成するものである。なお、本実施形態の運搬用容器1
0においては、図3及び図4に示したように、上面フラ
ンジ14の下方にこれと略同形状の下フランジ14bが
形成してあって、各短側壁12における上面フランジ1
4及び下フランジ14bの略中央は取手部15としてあ
り、この取手部15を利用することにより、当該運搬用
容器10単独の人手による持ち運びが容易となるように
してある。
【0025】一方、当該運搬用容器10の底壁13の下
面には、図2〜図4にも示したように、他の運搬用容器
10の上述した嵌合段部14a内に収納し得る嵌合糸じ
り部13aが一体的に形成してあり、この嵌合糸じり部
13a内の底壁13外面は、図2に示したような細かい
外面リブ19を形成することにより、底壁13の補強と
保護が行えるようにしてある。なお、この底壁13に
は、当該運搬用容器10自体が洗滌されることもあるた
め、その水切りを良好にするための水切穴13bが、図
1に示したような状態で複雑形成してある。
【0026】以上のようにして、当該運搬用容器10
は、上述した上面フランジ14とその下方の下フランジ
14b、底壁13の外底面の外面リブ19、図3に示し
たような長側壁11外面の外面リブ19、図4に示した
ような後述する脚部16あるいはストッパリブ32によ
って、その全体の補強や保護が行えるようにしてある。
【0027】各脚部16は、本実施形態の場合、図4の
(イ)及び(ロ)に示したように、各短側壁12の外側
面に一体的に形成したものであり、短側壁12の内面に
形成した各脚収納部17内への挿入を容易にするため
に、下端部が上端部より小さくなるように、図4に示し
たのを正面としたときの側面が傾斜したものとして形成
してある。なお、本実施形態の各脚部16は、これを使
用したネスティングが、図8の(ロ)に示したような、
上側の運搬用容器10の約半分程度が下側の運搬用容器
10内に入るようにしているものであるため、その上端
部の大きさは、図1に示した脚収納部17の挿入口17
aよりも大きくしてある。
【0028】また、各脚部16の下端には、図8の
(イ)等において示したように、後述する突起31と係
合する係合部16bが形成してあり、この係合部16b
の下方に位置する短側壁12の外側面には、図4に示し
たように、他の運搬用容器10の上端開口内面と係合し
得る案内片16aが一体的に形成してある。
【0029】以上の各脚部16及びこれが収納される脚
収納部17は、図1及び図4に示したように、各短側壁
12にそれぞれ一対形成してあって、その上端は挿入口
17aとして開口しており、各短側壁12における脚部
16及び脚収納部17間の寸法はそれぞれ変えてある。
これは、同じ寸法間隔の脚部16及び脚収納部17を使
用することにより、図8の(b)に示したようなネステ
ィングを行い、また、間隔の異なる脚部16及び脚収納
部17を使用することにより、図8の(イ)に示したよ
うなスタッキングを行えるようにするためであり、この
点は従来のこの種運搬用容器において採用されているこ
とと同様である。
【0030】なお、本実施形態の運搬用容器10におい
ては、図3に示したように、その長側壁11の外面にカ
ード挿入部18が形成してあり、このカード挿入部18
内に当該運搬用容器10内に収納されるべき物品名や行
き先等を記したカードが挿入されるものである。このカ
ード挿入を横方向から容易に行えるようにするため、外
面リブ19の一部を切除するようにしている。
【0031】さて、以上のような運搬用容器10の底壁
13内面上には、図1、図5、図8及び図9に示したよ
うに、浮かせリブ21が一体的に形成してあり、この浮
かせリブ21と連続して、または独立して、底壁13と
長側壁11または短側壁12との内面の境界部分に離隔
リブ22が一体的に形成してある。各浮かせリブ21
は、図5に示したように、上面が円弧状となっているも
のであり、これに当接した収納物の表面に凹みや傷が付
かないようにしてある。これら各浮かせリブ21は、図
9の(イ)に示したように、文字通り、収納物を底壁1
3内面から浮かせるものであるため、種々な間隔・形状
のものに形成されるが、その具体例を図10の(イ)〜
(ホ)に示してある。
【0032】また、各離隔リブ22は、図9の(ロ)に
示したように、当該運搬用容器10内に収納されたハガ
キ等の薄い書類を、長側壁11または短側壁12から引
き離すためのものであり、特に、長側壁11または短側
壁12の底壁13と交差する部分を中心にして形成した
ものである。これにより、各離隔リブ22は、合成樹脂
により一体形成した運搬用容器10が静電気を帯び易い
ものであることから、長側壁11または短側壁12の内
面に薄い書類が密着しがちであるのを防止することにな
るものであり、このことは、長側壁11及び短側壁12
の特に下端部にて行うようにすれば十分である。何故な
ら、収納物は底壁13上から貯められるものであり、長
側壁11または短側壁12の内面上部に薄い書類が密着
することは稀であるからである。
【0033】一方、本実施形態の運搬用容器10におい
ては、図1、図3及び図4に示したように、その上面フ
ランジ14の一部に突起31が一体的に形成してある。
本実施形態の運搬用容器10では、図1に示したよう
に、各突起31を各脚収納部17の直近に形成したもの
であり、その形成位置は、反対側の短側壁12の各脚収
納部17にそれぞれ対向した部分である。このようにし
たのは、各運搬用容器10の方向を180゜反対にし
て、図8の(イ)に示したようなスタッキングしたとき
に、当該突起31が上方の運搬用容器10側の脚部16
下端に形成してある係合部16b内に嵌合係止されるよ
うにするためである。
【0034】また、これら各突起31は、図8の(ロ)
に示したようなネスティングを行う場合に、上側の運搬
用容器10のストッパリブ32を支承することになるも
のである。つまり、当該運搬用容器10の各短側壁12
の外側面には、図4に示したように、その略中央にて水
平に位置することになるストッパリブ32が一体的に形
成してあり、このストッパリブ32は、長側壁11また
は短側壁12の体側面に形成してある各外面リブ19に
連続するようにしてある。
【0035】従って、本発明に係る運搬用容器10を、
図8の(ロ)に示したようなネスティング状態としたと
きに、下側の運搬用容器10の突起31上に、図8の
(ハ)に示したように、上側の運搬用容器10のストッ
パリブ32が載置されることになり、各運搬用容器10
をネスティングしたときに、両者の短側壁12及び長側
壁11間に所定の隙間を形成することになるのである。
これにより、両運搬用容器10間では、突起31とスト
ッパリブ32のみが互いに接触することになり、各長側
壁11及び短側壁12はそれぞれ接触することはなく、
両者間に運搬時における相対的なズレや振動があって
も、これらの間に静電気の発生する余地はなくなるので
ある。
【0036】なお、以上の突起31及びストッパリブ3
2を各短側壁12側に設けるようにしたが、これらは長
側壁11側に形成するように実施してもよく、またこれ
らの突起31及びストッパリブ32の形状・大きさは種
々変更して適用できるものである。
【0037】また、この運搬用容器10は、その全体を
透明または半透明の合成樹脂材料によって一体成形され
ることがあり、これにより、中に収納した書類等の有無
を外部から容易に視認できるようにすることもある。そ
して、この種の運搬用容器10は、シューターやコンベ
アによって搬送されることになるものでもあり、その側
面がシューターやコンベアを構成しているガイドに摺接
することになるものである。このため、もし、この運搬
用容器10が上述した透明または半透明材料によって形
成されていた場合には、シューターやコンベアのガイド
によって傷が付けられ、透明または半透明状態が阻害さ
れてしまうことになる。これを阻止するのが、長側壁1
1外面に形成した外面リブ19なのである。
【0038】すなわち、本発明の運搬用容器10におい
ては、その長側壁11外面に、図3に示したように、複
数の外面リブ19を縦方向に形成して、この外面リブ1
9によって、シューターやコンベアのガイドが長側壁1
1表面に直接接触しないようにしているのである。換言
すれば、長側壁11に突出状態で形成してある外面リブ
19は、当該運搬用容器10がシューターあるいはコン
ベアによって搬送されるとき、そのガイドに接触するこ
とにより、長側壁11自体がガイドに接触しないように
するものである。これにより、当該運搬用容器10の長
側壁11は、シューターあるいはコンベアのガイドによ
っては傷が付けられることはなく、長期間にわたってそ
の透明性あるいは半透明性を維持することができるので
ある。
【0039】
【発明の効果】以上の詳述した通り、本発明において
は、上記実施形態において例示したように、運搬用容器
10の底壁13内面上に浮かせリブ21を形成するとと
もに、長側壁11または短側壁12の少なくとも内面下
部に離隔リブ22を形成したことにその構成上の特徴が
あり、これにより、内面に簡単な工夫を施すことによっ
て収納物を汚損しないようにすることができて、洗滌作
業もそれ程頻繁に行なう必要がなく、しかも収納物の密
着を防止して、その取り出しを、ネスティングまたはス
タッキングを十分行えるようにしながら行うことのでき
る運搬用容器10を簡単な構成によって提供することが
できるのである。
【0040】また、この運搬用容器10においては、上
面フランジの上面14であって、他の運搬用容器10の
各脚部16の下端に対向する位置に、ネスティング時に
おける各運搬用容器10の相対的ズレを防止する突起3
1を形成するとともに、側壁11・12の外面に、スタ
ッキング時において突起31上に載置されることになる
ストッパリブ32を形成したものでもあるから、これに
より、スタッキングを確実に行うことができることは勿
論、ネスティング時における相互の密着を防止して静電
気が帯電しにくいようにすることのできる運搬用容器1
0を簡単な構成によって提供することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬用容器の平面図である。
【図2】同座面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同側面図であって、(イ)は左側面図、(ロ)
は右側面図である。
【図5】図1の1−1線で切ってみた部分拡大断面図で
ある。
【図6】図2の2−2線で切ってみた部分拡大断面図で
ある。
【図7】二つの同じ運搬用容器をスタッキングしたとき
の突起を中心にしてみた部分拡大断面図である。
【図8】本発明に係る運搬用容器のスタッキング時
(イ)、及びネスティング時(ロ)の状態を示した部分
断面図であり、(ハ)は(ロ)の要部拡大断面図であ
る。
【図9】収納物を収納したときの状態を示す底壁の部分
断面図(イ)と、例えばハガキ等の薄い書類を収納した
ときの状態を示す底壁及び長側壁の部分破断斜視図
(ロ)である。
【図10】本発明に係る運搬用容器の他の実施例を
(イ)〜(ホ)の順に特にその浮かせリブ及び離隔リブ
の形状・位置を変えたものの平面図である。
【符号の説明】
10 運搬用容器 11 長側壁 12 短側壁 13 底壁 13a 嵌合糸じり部 13b 水切穴 14 上面フランジ 14a 嵌合段部 15 取手部 16 脚部 16a 案内片 16b 係合部 17 脚収納部 18 カード挿入部 19 外面リブ 21 浮かせリブ 22 離隔リブ 31 突起 32 ストッパリブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂を材料とした射出成形により、
    上方が開口した略箱型に一体化された運搬用容器であっ
    て、その側壁の外側面に形成した脚部の下端を、他の運
    搬用容器の上面フランジに形成した挿入口から脚収納部
    内に挿入することにより、ネスティングまたはスタッキ
    ングが行えるようにした運搬用容器において、 その底壁の内側面上に、当該底壁から収納物を浮かせる
    浮かせリブを形成するとともに、前記側壁の少なくとも
    内側面下部にも、当該側壁から収納物を離す離隔リブを
    形成したことを特徴とする運搬用容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61164111U (ja) * 1985-04-01 1986-10-11
JPS61196929U (ja) * 1985-05-31 1986-12-09
JPH0410033U (ja) * 1990-05-15 1992-01-28

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