JP3013240B2 - 縦リブを有する運搬用容器 - Google Patents

縦リブを有する運搬用容器

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JP3013240B2 JP9298605A JP29860597A JP3013240B2 JP 3013240 B2 JP3013240 B2 JP 3013240B2 JP 9298605 A JP9298605 A JP 9298605A JP 29860597 A JP29860597 A JP 29860597A JP 3013240 B2 JP3013240 B2 JP 3013240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明または半透明材料
により一体的に成形した運搬用容器に関し、特に収納物
の仕分け・選別をその容器毎に行い、仕分け・選別され
た容器を搬送路上にて移動させて区分けする集配センタ
ー等において使用するのに適した運搬用容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】運搬用容器は、一般的には合成樹脂を材
料として同一形状のものを多数形成することにより産業
上大いに利用されているが、その中に収納物を入れた状
態で運搬したり、あるいはスタッキング(積み上げ)ま
たはネスティング(積み重ね)したりするのに有利なよ
うに、長方形状のものに形成するのが一般的である。
【0003】一方、近年においては、以上のような運搬
用容器内に配送または移送先毎にまとまった収納物を収
納しておき、これらの収納物を当該運搬用容器の外面に
表示してある行先に応じて仕分け・選別することが行わ
れている。仕分け・選別された当の運搬用容器は、例え
ば図7に示すように、ローラコンベア等のような搬送路
20上を移送させて、所定の配置場所に搬送されること
になるのである。
【0004】以上のような運搬用容器のための搬送路2
0は、始端から終端まで直線状のままであることは当然
有り得ず、その途中には、図7にも示したように、段差
があったり曲がっていたりするだけでなく、場合によっ
ては枝分かれや合流していることもある。そして、各運
搬用容器の搬送路20上への案内や、その移動方向の変
更を行うには、例えば搬送路20自体の側壁内面、ある
いは当該搬送路20の側面上部等に設けた案内板やパイ
プガイド等のガイドレール21が利用される。これらの
ガイドレール21は、これに運搬用容器の一部が当接す
ることにより、あるいはガイドレール21自体が運搬用
容器を押すことにより、この容器の案内や進路変更を行
うものであって、言わば各運搬用容器に直接力を加える
ものである。
【0005】各ガイドレール21あるいはガイドが運搬
用容器に力を加えるものであれば、そのことによって運
搬用容器の側壁に汚れが付着したり傷が付いたりするこ
とがあるだけでなく、仕分け・選別のために表示してあ
った宛先等の表示が損傷を受けることもある。特に、こ
の種の運搬用容器は、何度も繰り返して使用されるもの
であり、汚れ等の付着も繰り返えされることになるもの
であるから、容器の洗滌は欠かせない。また、表示が機
械的に読み取る形式のものであって損傷したとすれば、
仕分け・選別が行えなくなってしまい、表示を作り直さ
なければならない。
【0006】いずれにしても、従来の運搬用容器につい
ての洗滌や表示の作り直しは、相当手間の掛かる作業と
なっていて、何等かの手段を講じなければならない状況
にある。このことは、仕分け・選別のための機器や搬送
路自体に改良が加えられた近年において、例えば1分間
に100以上の容器の仕分け・選別を行うようになって
きて、しかも搬送途中にある容器にブレーキをかけなけ
ればならなくなってくると顕著に現れる現象となってき
ており、何等かの手段を早く講じなければならない状況
にある。
【0007】特に、この種の運搬用容器は、そのスタッ
キングまたはネスティングを行う場合に、内容物が残存
していないか否かを視認することが行われているが、そ
の視認を外側から容易に行えるようにすることも望まれ
ているのである。
【0008】以上の状況に鑑みた関連技術としては、例
えば実開平5−75129号公報に示された「半透明乃
至透明な折畳みコンテナ」に関するものがある。この公
報に示されている折畳みコンテナは、「折畳みプラスチ
ックコンテナは半透明乃至透明の折畳みコンテナにあっ
ては折畳み及び組立てを繰返すことによってあおり板の
両側板が両側板内面側に摺動してこれによって、側板内
面側が傷つき易く汚れ易く、透明乃至半透明の折畳みコ
ンテナにあっては内部が見えずらくなり、商品性にも悪
影響がでるという欠点」を解決することを目的としてな
されたもので、「フレームと底板と前記フレーム及び底
板に対してそれぞれ回動し得るように取付けられ、かつ
連結部にて内側へ折れ曲がるように連結された2枚の板
状部分からなる側板と、フレームに対して回動し得るよ
うに取付けられたあおり板とから構成された半透明乃至
透明の折畳みコンテナにおいて、前記2枚の側板の内面
側の組立及び折畳み時のあおり板の摺動面に線状凸部を
円弧状に部分的もしくは全体的に形成したことを特徴と
する透明乃至半透明の折畳みコンテナ」としたものであ
る。
【0009】この実開平5−75129号公報に提案さ
れている折畳みコンテナによれば、「あおり板は線状凸
部を摺動し、側板への傷つきは線状凸部のみに限定され
るので極めて少なく、内部が見ずらくなるようなことは
ない」という効果を有するものであるが、線状凸部43
は側板4の内面に設けてあって、あおり板3に対する摺
接に対しては有効ではあるものの、前述した搬送路のガ
イドに対しては、これがコンテナの外側にあることか
ら、このような線状凸部43はガイドに対しては有効で
はない。
【0010】勿論、上記実開平5−75129号公報に
提案されている線状凸部43を側壁の外面に設けて、こ
れにより、側壁での汚れや傷の発生等を防止するように
することは、当業者であれば当然考えつく事項である。
しかしながら、その線状凸部43を、運搬用容器の製
造、変形、耐久性、あるいはスタッキングやネステッイ
ング等に考慮してどのように具体的に形成するかは重要
な問題であり、特に線状凸部を側壁外面に「円弧状に部
分的もしくは全体的に形成する」ことは、本発明が対象
としている運搬用容器に適用するには種々な問題があ
る。
【0011】すなわち、この種の運搬用容器において
は、 合成樹脂材料によって一体成形されることが多いが、
そのための「型」の製造それ自体が簡単であり、かつ型
抜きも容易でなければならない。 合成樹脂による一体成形であれば、当然材料の収縮等
による「そり」が発生し易いが、これを抑えなければな
らない。もし、実開平5−75129号公報の線状凸部
43のように、あおり板の回動に合わせた円弧状のもの
であると、成形後において「そり」がかえって生じ易く
なる。何故なら、各線状凸部43はあおり板3の回動に
応じた円弧状のものであって、同一部分を中心とするも
のであるから、この中心にした「そり」がかえって生じ
易くなっているからである。 リブや線状凸部には、前述したガイドが直接当接する
ことになり得るから、これが余り大きなものであると破
損し易くなり、運搬用容器の耐久性を小さなものとして
しまう。このため、リブや線状凸部の形成位置や大きさ
は、相当な注意を払って決定する必要がある。 形成されたリブ等は、搬送路側のガイドに対する邪魔
物になってはならないし、運搬用容器のスタッキングや
ネスティングを行う場合の障害物となってはならない。 といった種々な要望があるのであり、これらの要望を十
分満たしながら、前述した状況の改善を行わなければな
らないのである。
【0012】そこで、本発明者は、上記〜の要望を
満足させながら、前述した状況を改善するために種々検
討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、搬送路上を搬送される場合に、この種運搬用容器の
表面に汚れや傷が付かないようにすることである。
【0014】そして、まず請求項1に係る発明の目的と
するところは、搬送路上での繰り返し使用によっては汚
れや傷が付にくくて製造それ自体も容易に行うことがで
き、耐久性にも優れ、しかも内部の視認を外側からでも
容易に行うことのできる運搬用容器を、簡単な構成によ
って提供することにある。
【0015】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、上記請求項1に係る発明の目的を達成すること
ができる他、運搬用容器が光電的検知器によって検知さ
れるものである場合に、その検知効果を高めることので
きる運搬用容器を、簡単な構成によって提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「一対の長
側壁11a・11a及び短側壁11b・11bからなる
壁11が透明または半透明の合成樹脂材料により一体
的に形成されて、スタッキング及びネスティングが行え
るようにしてあるとともに、ガイドレール21等を有す
る搬送路20上にて移動される略箱形状の運搬用容器1
0であって、各短側壁11b・11bに一対のネスティ
ング凸部13・13をそれぞれ形成するとともに、各短
側壁11bにおける両ネスティング凸部13・13間の
間隔を異ならせ、当該運搬用容器10の側壁11の厚さ
程度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1程度の高さ
とを有した縦リブ14を、各長側壁11aの両側端部で
あって縦角部に近接した部分にそれぞれ少なくとも1本
形成し、これら縦角部に近接した各縦リブ14を、各側
壁11の上下両端部に至る直線状のものとして、当該運
搬用容器10が搬送路20上を移動されたとき、縦リブ
14がガイドレール21等に当接して、当該縦リブ14
を設けた長側壁11aが搬送路20側のガイドレール2
1等に直接当接しないようにしたことを特徴とする運搬
用容器10」である。
【0017】すなわち、本発明による運搬用容器10
は、まず、合成樹脂により透明または半透明で長方形状
のものとして一体成形したもので、スタッキング及びネ
スティングが行えるようにしてあるとともに、ガイドレ
ール21等を有する搬送路20上にて移動されるもので
ある。そして、この運搬用容器10は、少なくとも長側
壁11aの縦角部に近接する部分に、その上端から下端
に至る直線状の縦リブ14を形成したものであり、この
縦リブ14を、当該運搬用容器10の側壁11の厚さ程
度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1程度の高さと
を有したものとするとともに、各長側壁11aの両側端
部であって縦角部に近接した部分にそれぞれ少なくとも
1本形成したものである。また、この運搬用容器10
は、透明または半透明材料により一体成形したものであ
ると同時に、これを多数積み上げる「スタッキング」が
行えるようにしたものであり、その底壁の外周が上方の
開口より僅かに大きくなるように形成してある。しか
も、この運搬用容器10は、これを多数積み重ねる「ネ
スティング」をも行えるようにもしたものであり、その
各短側壁11bには、図3〜図6にも示すように、一対
のネスティング凸部13が形成してある。これら各ネス
ティング凸部13は、同一方向では、別の運搬用容器1
0の同一位置にあるネスティング凸部13内に嵌挿され
るものであり、異方向では、一方の短側壁11bの各ネ
スティング凸部13間の間隔と、他方の短側壁11bに
おけるそれとを異なるようにして、前述したスタッキン
グが行えるようにしてある。
【0018】特に、本発明においては、各縦リブ14の
幅を側壁11の厚さ程度のものとする必要があるが、そ
の理由は、もし、各縦リブ14の幅が側壁11の厚さよ
り大きなものであるとすると、この運搬用容器10の合
成樹脂による型成形直後において、この縦リブ14に沿
った部分のみを他とは区別して冷却しなければならない
からである。つまり、成形後の合成樹脂は冷却されるこ
とにより固化するのであり、その場合の収縮を均等にな
るようにしないと製品に「そり」等の異形部分ができて
しまうのであるが、縦リブ14を形成したことによって
冷却速度が他の部分と大きく変わらないようにしなけれ
ばならないのである。結果として、各縦リブ14の幅を
側壁11の厚さ程度のものにすれば、その部分における
冷却速度は他と大きく変わらなくなるのである。
【0019】これに対して、各縦リブ14の幅が側壁1
1の厚さより小さいものであると、縦リブ14そのもの
の側壁11または長側壁11aに対する一体化、つまり
製造が困難になるだけでなく、縦リブ14の後述する作
用を十分発揮することができなくなる。換言すれば、製
造が困難な割には効果の少ない縦リブ14となってしま
うから、やはり、縦リブ14の幅は側壁11の厚さ程度
とするのがよいのである。
【0020】また、各縦リブ14の高さは、側壁11の
厚さの1/2〜1程度のものとする必要がある。その理
由は、各縦リブ14の高さが側壁11の厚さの1/2よ
り小さいと、各縦リブ14の存在意義が実質上無くなっ
てしまうだけでなく、各側壁11の「そり」による問題
を解消できなくなるからである。一方、各縦リブ14の
高さが側壁11の厚さより大きいものであるとすると、
これが運搬用容器10のネスティングの際の邪魔物にな
ったり、前述した冷却固化の場合の熱収縮ひずみを増大
させるし、何よりも衝撃による破損を生じ易くなるから
である。
【0021】特に、この種の運搬用容器10について
は、そのスタッキングまたはネスティングを行う場合
に、内容物が残存していないか否かを視認することが行
われているが、各縦リブ14が存在していることによっ
て、ガイドレール21等に対する直接接触が防止される
から、側壁11に傷や汚れが付かず、当該側壁11の透
明性または半透明性が損なわれない。従って、この運搬
用容器10は、その内部の視認を行うことができるので
あり、その状態を各縦リブ14の存在によって長期間維
持することができるのである。
【0022】また、この運搬用容器10では、各縦リブ
14を上記のような厚さ・形状のものとしたので、各縦
リブ14の側壁11全体に占める割合が非常に小さく、
当該縦リブ14の存在によっては、容器10内の視認を
邪魔することがないだけでなく、側壁11の成形による
「そり」等の発生を防止することができるのである。従
って、当該運搬用容器10においては、これを透明また
は半透明材料によって形成しても、縦リブ14が内部の
視認の邪魔物になることはない。
【0023】以上のように構成した、本発明に係る運搬
用容器10の作用について、より詳細に説明すると、各
縦リブ14は、文字通り縦方向に位置する直線状のもの
であるから、これを長側壁11a等とともに合成樹脂に
よる一体成形を行う場合の「型」そのものを簡単に形成
し得るものとしているのである。つまり、もしこの縦リ
ブ14が直線ではなくて例えば円弧状のものであったと
すると、この縦リブ14のための型側の溝も形成困難な
円弧状のものとしなければならないが、本発明の縦リブ
14ではそのような困難性はないのである。勿論、直線
状の縦リブ14であればその型抜きも容易に行えること
は言うまでもない。
【0024】また、この運搬用容器10を、透明または
半透明の合成樹脂材料として一体成形した後おいては、
各長側壁11aの外面には縦リブ14が複数形成されて
いるのであるから、「そり」が比較的生じ易い平面的な
長側壁11aであっても、各縦リブ14による補強がな
されている。従って、各長側壁11aに「そり」が生ず
ることは殆どなく、略完全な平面形状を維持しているも
のである。仮りに、各縦リブ14間にある長側壁11a
に「そり」があったとしても、各縦リブ14の高さが長
側壁11aまたは側壁11の厚さの1/2〜1程度のも
のとしてあるから、「そり」による長側壁11aの外方
への突出部は、両縦リブ14の外端面に接触する平面を
超えることはない。つまり、各縦リブ14に接触した搬
送路20側のガイドレール21や側壁内面が長側壁11
aの外面に接触するようにはならないのである。
【0025】しかも、各長側壁11aの外側面にでき上
がっている各縦リブ14は、当該運搬用容器10の側壁
11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1
程度の高さとを有したものとするとともに、各長側壁1
1aの両側端部であって縦角部に近接した部分にそれぞ
れ少なくとも1本形成したものであるから、運搬用容器
10全体を透明または半透明材料によって形成して内部
の視認が行えるようにした場合に、これらが邪魔になる
ことはない。各縦リブ14は、縦角部と平行であって、
誤認を生じさせにくい直線状のものだからである。
【0026】このような運搬用容器10は、例えば図7
に示すような搬送路20上を搬送させるのであるが、そ
の間に、この搬送路20の両側等に配置してあるガイド
レール21によって案内される。勿論、このガイドレー
ル21は、運搬用容器10に当接してその案内を行うも
のであるから、運搬用容器10の高さ範囲内に線状のも
のとして設置してるものである。このガイドレール21
による運搬用容器10の案内がなされる際には、ガイド
レール21が各縦リブ14の突出端面(縦方向の外側
面)に当接することになり、長側壁11aには直接接触
することはない。各縦リブ14は、少なくとも長側壁1
1aの両側の縦角部に近接する部分に形成してあって、
長側壁11aの左右両側端の合計2箇所に形成されてお
り、しかも縦角部に近接した各縦リブ14を、各側壁の
上下両端部に至る直線状のものとして形成しているか
ら、これらの縦リブ14間にガイドレール21が入り込
むことはないからである。
【0027】従って、もし、側壁11に円弧状の線状凸
部が形成してあったり、あるいは、長側壁11aの中央
部にのみ縦リブ14が形成してあったりすると、搬送路
20側のガイドレール21等が運搬用容器10の縦角部
等に接触することになるのであるが、本発明の運搬用容
器10ではそのようなことにはならないのである。この
ため、本発明の運搬用容器10では、各縦リブ14の外
側端面以外に汚れや傷が付くことは全くないのである。
しかも、以下の実施例の運搬用容器10のように、各縦
リブ14によって囲まれた部分に形成した表示ラベル貼
付部16に対しても、搬送路20側のガイドレール21
は当接しないのであるから、この表示ラベル貼付部16
に貼付したラベルを汚したり破損したりすることは全く
ないのである。
【0028】そして、各縦リブ14は、当該運搬用容器
10の側壁11の厚さ程度の幅と、各側壁11の厚さの
1/2〜1程度の高さとを有したものに形成してあるか
ら、これにガイドレール21からの力を受けたとして
も、この力を運搬用容器10全体に直接伝えてその方向
転換や移動への力としてしまうのである。つまり、ガイ
ドレール21からの力を受けたときの各縦リブ14は、
自らが変形したり破損したりしてその力の吸収を行うの
ではなく、むしろ力を長側壁11a側等に直接伝えてし
まうものなのである。従って、このような縦リブ14を
有する運搬用容器10は、その縦リブ14がガイドレー
ル21に直接接触し、しかもそれが頻繁になされるもの
であっても、破損しにくいものとなっており、その各長
側壁11a等に汚れや傷を受けにくいことと相まって、
非常に耐久性の優れたものとなっているのである。
【0029】さらに、各縦リブ14は上述したような形
状のものであり、かつ実施例で示した運搬用容器10の
フランジ12の外端から内側に位置するものであるか
ら、多数の運搬用容器10のスタッキングは勿論、ネス
ティングに際しても邪魔になるものではないのである。
各縦リブ14は、それ程太くかつ大きなものではないか
らである。また、各縦リブ14の側壁11全体に占める
割合が非常に小さく、当該縦リブ14の存在によって
は、容器10内の視認を邪魔することがないだけでな
く、側壁11の成形による「そり」等の発生を防止する
ことができるのであって、当該運搬用容器10において
は、これを透明または半透明材料によって形成しても、
縦リブ14が内部の視認の邪魔物になることがないこと
は、前述した通りである。
【0030】また、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、上記請求項1の運搬用容
器10について、「側壁11の一部に相対向する一対の
透孔15を設けて、これらの透孔15によって光電的検
知器からの光が通過できるようにしたこと」である。
【0031】すなわち、この請求項2の運搬用容器10
は、図5に示すように、相対向する一対の側壁11の一
部に透孔15を形成しておいて、これら一対の透孔15
を光電的検知器からの光が通過するようにしてあるので
ある。これにより、この運搬用容器10は、光の通過を
電気的に検知する光電的検知器を使用して、各透孔15
内に検知用の光を透過させることができるのであり、こ
れによって当該運搬用容器10の内部に残留物があるか
否かを簡単にチェックすることができるのである。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、上記各請求項に係る発明
を、図面に示した実施の形態に従って説明すると、図1
には、両請求項に係る発明を実質的に含む実施の形態で
ある運搬用容器10の正面図が示してあり、この運搬用
容器10は、図3にも示すように、その平面形状が長方
形状のものである。すなわち、この運搬用容器10は、
その側壁11が長側壁11aと短側壁11bとからなる
箱型のものであって、その上方は完全に開放された開口
となっているものであり、この開口の周囲をフランジ1
2としてある。なお、長側壁11aと短側壁11bとが
略直角に交差する部分が縦角部である。
【0033】また、この運搬用容器10は、透明または
半透明材料により一体成形したものであると同時に、こ
れを多数積み上げる「スタッキング」が行えるようにし
たものであり、その底壁の外周が上方の開口より僅かに
大きくなるように形成してある。しかも、この運搬用容
器10は、これを多数積み重ねる「ネスティング」が行
えるようにもしたものであり、その各短側壁11bに
は、図3〜図6にも示すように、一対のネスティング凸
部13が形成してある。これら各ネスティング凸部13
は、別の運搬用容器10の同一位置にあるネスティング
凸部13内に嵌挿されるものであり、一方の短側壁11
bの各ネスティング凸部13間の間隔と、他方の短側壁
11bにおけるそれとを異なるようにして、前述したス
タッキングが行えるようにしてある。
【0034】そして、各長側壁11aの外面には、図1
に示したように、複数の縦リブ14が形成してあるので
あり、その内の2本は各縦角部に近接した位置に形成し
てある。特に、これら2本の各縦角部に近接した各縦リ
ブ14は、各側壁11の上下両端部に至る直線状のもの
として形成してあり、その各下端は、図6に示したよう
に、底部の曲線に沿うような丸みを帯びたものとしてあ
る。そのようにしたのは、各縦リブ14の下端を極端に
突出したものとすると、当該運搬用容器10を床や搬送
路20上に載置したときに破損し易くなるからであり、
この破損を防止するためである。
【0035】これら各縦リブ14は、例えば図2に示し
たような断面形状のものにしてあって、各長側壁11a
の外面にて目立たないものとしてあるだけでなく、ガイ
ドレール21等が急激に当接したとしても、破損しない
ような形状にしてある。すなわち、まず各縦リブ14の
幅は、側壁11の厚さ以上であり、各縦リブ14の高さ
は、側壁11の厚さの1/2〜1程度のものである。よ
り具体的には、ポリプロピレン(収縮率18/100
0)を材料として長側壁11aの厚さ2mmで幅が60
0mmである運搬用容器10を形成したとき、各縦リブ
14の幅及び高さを2mmとしている。なお、この場合
の長側壁11aの「ゆがみ」あるいは「そり」は1.8
mm程度であった。
【0036】なお、本実施形態に係る運搬用容器10に
おいては、図1及び図3に示したように、各縦角部に近
接する縦リブ14の他に、これらの間にも同様の形状を
有した縦リブ14が形成してある。これらの言わば内側
の縦リブ14によって、図1に示したように、表示ラベ
ル貼付部16を構成するようにしている。この表示ラベ
ル貼付部16は、運搬用容器10の長側壁11a上部に
位置して、種々な表示を行うためのラベルを貼付した
り、あるいは、文字を書き込んだりするために使用され
るものであり、その外面は、各縦リブ14の外端面を通
る平面の内側に位置していることは当然である。また、
この表示ラベル貼付部16に該当する部分の肉厚を、他
の部分のそれより薄くするとともに、運搬用容器10全
体を透明または半透明材料によって形成することによ
り、この部分からの透視をより良好なものとして、ネス
ティング等の際の内部の視認が容易となるように実施し
てもよいものである。
【0037】以上の実施形態では、各縦リブ14とし
て、その高さが端から端まで全く変化しないものを例に
して説明したが、特許請求の範囲で規定した範囲内であ
れば、各縦リブ14の外端面が緩るいカーブを描くよう
にして実施してもよいものである。つまり、各縦リブ1
4はこれを横からみた場合に、1つ以上の山を有してい
るものとして形成して実施してよいものであり、できれ
ば、その山が搬送路20側のガイドレール21に当たる
部分とするとよいものである。何故なら、搬送路20の
ガイドレール21や案内壁に当たることが多くなる部分
を補強することにより、各縦リブ14の強度を高めるこ
とができるだけでなく、各縦リブ14の外端面にできる
汚れを、線状のものから点状のものにすることができ
て、汚れを見立たなくさせることができるからである。
【0038】さらに、この種の運搬用容器10につい
て、その内部に残留物があるか否かをチェックするため
に、光の通過を電気的に検知する光電的検知器が使用さ
れることがあるが、そのために、この運搬用容器10の
一部に、透孔15を形成して実施するのである。すなわ
ち、この運搬用容器10は、図5に示したように、相対
向する一対の側壁11の一部に透孔15を形成しておい
て、これら一対の透孔15を光電的検知器からの光が通
過するようにしてある。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施形態にて例示した如く、「一対の
長側壁11a・11a及び短側壁11b・11bからな
る側壁11が透明または半透明の合成樹脂材料により一
体的に形成されて、スタッキング及びネスティングが行
えるようにしてあるとともに、ガイドレール21等を有
する搬送路20上にて移動される略箱形状の運搬用容器
10であって、各短側壁11b・11bに一対のネステ
ィング凸部13・13をそれぞれ形成するとともに、各
短側壁11bにおける両ネスティング凸部13・13間
の間隔を異ならせ、当該運搬用容器10の側壁11の厚
さ程度の幅と、各側壁11の厚さの1/2〜1程度の高
さとを有した縦リブ14を、各長側壁11aの両側端部
であって縦角部に近接した部分にそれぞれ少なくとも1
本形成し、これら縦角部に近接した各縦リブ14を、各
側壁11の上下両端部に至る直線状のものとして、当該
運搬用容器10が搬送路20上を移動されたとき、縦リ
ブ14がガイドレール21等に当接して、当該縦リブ1
4を設けた長側壁11aが搬送路20側のガイドレール
21等に直接当接しないようにしたこと」に構成上の特
徴があり、これにより搬送路上での繰り返し使用によっ
ては汚れや傷が付にくくて製造それ自体も容易に行うこ
とができ、耐久性にも優れ、しかも内部の視認を外側か
らでも容易に行うことのできる運搬用容器を、簡単な構
成によって提供することができるのである。
【0040】すなわち、本発明の運搬用容器10によれ
ば、 合成樹脂材料によって一体成形する場合の「型」の製
造それ自体を簡単にすることができ、かつ型抜きも容易
に行うことができる。 合成樹脂による一体成形において、当然材料の収縮等
による「そり」の発生を抑えることができる。 縦リブ14は、上記のような構成を有しているから、
ガイドレール21等が直接当接したとしても破損するこ
とはなくて耐久性の高いものであり、これにより運搬用
容器10自体の耐久性をも高めることができる。 形成された縦リブ14が、搬送路20側のガイドレー
ル21等に対する邪魔物になることはなく、しかも当該
運搬用容器10のスタッキングやネスティングを行う場
合の障害物となるようなこともない。 当該運搬用容器10を透明または半透明材料によって
形成したから、縦リブ14が内部の視認の邪魔物になる
ことはない。 といった優れた効果を発揮することができるのである。
【0041】また、請求項2に係る運搬用容器10にお
いては、上記請求項1のそれについて、「側壁11の一
部に相対向する一対の透孔15を設けて、これらの透孔
15によって光電的検知器からの光が通過できるように
したこと」にその構成上の特徴があり、これにより、上
記請求項1に係る発明の目的を達成することができる
他、内部に残留物があるか否かのチェックを簡単に行え
て、検知効果を高めることのできる運搬用容器10を、
簡単な構成によって提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬用容器を長側壁側からみた正
面図である。
【図2】図1中の1−1線に沿ってみた部分拡大横断面
図である。
【図3】同運搬用容器の底面図である。
【図4】図1の2−2線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図5】図1の3−3線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図6】図1の4−4線に沿ってみた部分断面図であ
る。
【図7】本発明に係る運搬用容器が搬送路上を搬送され
ている様子を示した搬送路の部分側面図である。
【符号の説明】
10 運搬用容器 11 側壁 11a 長側壁 11b 短側壁 12 フランジ 13 ネスティング凸部 14 縦リブ 15 透孔 16 表示ラベル貼付部 20 搬送路 21 ガイドレール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の長側壁及び短側壁からなる側壁が透
    明または半透明の合成樹脂材料により一体的に形成され
    て、スタッキング及びネスティングが行えるようにして
    あるとともに、ガイドレール等を有する搬送路上にて移
    動される略箱形状の運搬用容器であって、前記各短側壁に一対のネスティング凸部をそれぞれ形成
    するとともに、各短側壁における両ネスティング凸部間
    の間隔を異ならせ、 当該運搬用容器の側壁の厚さ程度の幅と、前記各側壁の
    厚さの1/2〜1程度の高さとを有した縦リブを、前記
    各長側壁の両側端部であって縦角部に近接した部分にそ
    れぞれ少なくとも1本形成し、これら縦角部に近接した
    各縦リブを、各側壁の上下両端部に至る直線状のものと
    して、 当該運搬用容器が前記搬送路上を移動されたとき、前記
    縦リブが前記ガイドレール等に当接して、当該縦リブを
    設けた前記長側壁が、前記搬送路側のガイドレール等に
    直接当接しないようにしたことを特徴とする運搬用容
    器。
  2. 【請求項2】前記側壁の一部に相対向する一対の透孔を
    設けて、これらの透孔によって光電的検知器からの光が
    通過できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の運搬用容器。
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