JPH0818284B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPH0818284B2
JPH0818284B2 JP3285582A JP28558291A JPH0818284B2 JP H0818284 B2 JPH0818284 B2 JP H0818284B2 JP 3285582 A JP3285582 A JP 3285582A JP 28558291 A JP28558291 A JP 28558291A JP H0818284 B2 JPH0818284 B2 JP H0818284B2
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paper
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光次 和田見
知江子 伊吹
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Eidai Co Ltd
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Eidai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は化粧板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の方法】従来、この種の化粧板の製造方法として
以下の如きものは知られている。即ち、高圧メラミン板
を、酢酸ビニル系やゴム系等の接着剤により、合板等の
木質系基板へ接着することによって化粧板を製造する方
法は知られている。このようにして製造された化粧板
は、机やテーブル等の天板をはじめとして、その他家具
や電化製品の外装板、住居用扉、壁板等に用いられる。
【0003】
【従来方法の欠点】従来方法によって製造される化粧板
には以下の如き欠点があった。即ち、接着剤の塗布作業
が面倒であると共に、接着剤の塗布むら等によって高圧
メラミン板と木質系基板とが界面剥離を起こすおそれが
あった。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】この発明は前記欠点
を解消するために以下の如き手段を採用した。この発明
は、メラミン樹脂が含浸された表面紙、合成樹脂が含浸
された造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び木質系基板
を列挙の順に上から下に積層する工程 と、これら表面
紙、造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び木質系基板を
一挙に所定の温度でプレスしてメラミン樹脂を硬化させ
てそれらを一挙に接着する工程とを有するものである。
【0005】
【発明の作用】この発明は以下の如き作用をなすもので
ある。表面紙、造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び木
質系基板を一挙に所定の温度でプレスしてメラミン樹脂
を硬化させてそれらを一挙に接着するものであるから、
従来と相違して、面倒な接着剤の塗布作業が不要であ
り、また、接着剤の塗布むら等によって表面紙、造厚
紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び木質系基板が界面剥離
を起こすおそれもない。
【0006】
【実施例】以下にこの発明を図面を参照しつつ実施例に
基づいて説明する。なお、この明細書において、表面と
は図1紙面上側を、裏面とは同図下側をいう。
【0007】まず、表面紙2等の素材等について説明す
る。化粧板の表面となる表面紙2には、適宜模様が付さ
れたパターン紙、着色紙、無地紙等の含浸対象紙に対し
て、液状のメラミン樹脂を含浸して乾燥させたものが用
いられる。一般に、表面紙2として適当とされる厚さ
(紙の厚さ表現に使用される単位で表現した厚さ。以
下、同様)は、60〜120g/m2程度である。ま
た、メラミン樹脂の含浸量としては、含浸対象紙の重量
に対する53〜60%を占める程度が好ましいとされ
る。このような樹脂含浸量を算出するには、{〔樹脂含
浸後(表面紙2として)の全体重量−含浸対象紙の乾燥
重量〕/含浸対象紙の乾燥重量}×100の式を用いれ
ばよい。
【0008】前記表面紙2の下面の造厚紙3には、クラ
フト紙等を所望厚さが得られる様に複数枚、例えば1〜
5枚程度積層したものに対して、液状のフェノール樹脂
を含浸して乾燥させたものが用いられる。この造厚紙3
につき、積層後における好適厚さは、100〜200g
/m2程度ということになり、フェノール樹脂の樹脂含
浸量は30〜50%の範囲内(特に35〜45%が好
適)とされる。
【0009】化粧板の木質系基板5としては、合板、中
質繊維板、パーティクルボード、ハードボード等が用い
られる。
【0010】上記の造厚紙3と木質系基板5との間に介
設されるメラミン樹脂含浸接着紙4は、クラフト紙等の
含浸対象紙に対して、液状のメラミン樹脂を含浸して乾
燥させたものである。ここでメラミン樹脂を選んだ理由
は、メラミン樹脂が比較的低温度でも迅速な硬化反応を
起こす性質を有しているからである。即ち、このメラミ
ン樹脂含浸接着紙4は、後述するプレス時においてその
表面側を表面紙2及び造厚紙3に覆われ、その裏面側を
木質系基板5に覆われた状態で加熱されるものであり、
伝熱環境が非常に悪い位置付けとなるのである。結局、
メラミン樹脂であれば、このような伝熱的悪環境の中で
も、造厚紙3と木質系基板5とを迅速で強固且つ密着的
に接着することができる。メラミン樹脂含浸接着紙4に
おける含浸対象紙の好適厚さは40〜100g/m2
度であり、樹脂含浸量は50〜55%程度が好ましいと
される。
【0011】表面紙2、造厚紙3、メラミン樹脂含浸接
着紙4及び木質系基板5の準備が整ったなら、これらを
列挙の順に上から下に重ね合わせた状態でプレス装置
(図示略)に装填し、このプレス装置において所定条件
のもと加圧加熱する。上記プレス装置による加圧加熱過
程では、前記表面紙2及びメラミン樹脂含浸接着紙4に
含まれるメラミン樹脂が硬化反応を始め、表面紙2、造
厚紙3、メラミン樹脂含浸接着紙4及び木質系基板5は
一挙に接着されることとなる。上記のプレス条件として
一般的な数値を挙げれば、造厚紙3やメラミン樹脂含浸
接着紙4の厚さ、木質系基板5の材質にもよるが、プレ
ス温度が170〜190℃前後、プレス圧が15〜35
kgf/cm2 程度、プレス時間が45〜120秒前後
である。
【0012】 ところで、前記造厚紙3には、上記した如
くフェノール樹脂等が含まれている。このフェノール樹
脂は、加熱されて硬化してゆく過程で、やはりある程度
の接着作用を発現するものである。従って、前記メラミ
ン樹脂含浸接着紙4をわざわざ設けなくとも、これを設
けたのと同等の接着作用がフェノール樹脂によっても得
られるかの如き錯覚を生じる。しかし、一般的に言って
造厚紙3に含まれる程度のフェノール樹脂の量では、造
厚紙3と木質系基板5とを、界面剥離が生じない程強固
に接着するには不十分であった。そこで、造厚紙3にお
けるフェノール樹脂の含浸量を増加させて接着作用の強
化を図ることも考えられるが、このような措置を採る
と、表面紙2の表面に艶ムラやアバタ(クレーター状の
凹凸)等が発生するおそれが生じる。また、接着作用を
起こさせるためにはプレス温度を高温としなければなら
ず、しかもプレス時間に長時間を要する欠点がある。の
みならず、このような高温、長時間のプレスによって表
面紙2の表面にクラックが発生することもあった。
【0013】
【具体例1】 表面紙2として、80g/m2 の厚さを有
した1枚の印刷紙に、液状のメラミン樹脂を含浸して乾
燥させることにより、樹脂含浸量が55%となるものを
準備した。造厚紙3として、160g/m2 の厚さが得
られるように4枚重ねたクラフト紙に、液状のフェノー
ル樹脂を含浸して乾燥させることにより、樹脂含浸量が
42%となるものを準備した。メラミン樹脂含浸接着紙
4として、70g/m2 の厚さを有した1枚のクラフト
紙に、液状のメラミン樹脂を含浸して乾燥させることに
より、樹脂含浸量が53%となるものを準備した。木質
系基板5として、厚さ25mmのパーティクルボードを
準備した。これら表面紙2、造厚紙3、メラミン樹脂含
浸接着紙4及び木質系基板5をプレス装置に装填し、プ
レス温度175℃、プレス圧30kgf/cm2 、プレ
ス時間110秒の条件でプレスした。得られた化粧板に
おいて、木質系基板5を除く厚さは約1.0mmであっ
た。また、表面紙2の表面は、クラック、艶ムラ及びア
バタが全く存在しない美麗な状態にあった。表面紙2と
造厚紙3との間での接着強度及び造厚紙3と木質系基板
5との間でのメラミン樹脂含浸接着紙4を介しての接着
強度も十分満足できるものであり、しかも硬度的にも適
当であって切断加工等するに際して、刃物の通りが悪か
ったり刃物を傷めたりする不都合は何ら生じなかった。
【0014】
【具体例2】 前記具体例1のうち、造厚紙3として用い
ていたクラフト紙を1枚だけにする他は、同じ準備内容
とした。また、プレス条件についても、具体例1のう
ち、プレス時間を60秒に短縮する他は同じ内容とし
た。このようにして得られた化粧板は、木質系基板5を
除く厚さが約0.4mmとなった点を除き、具体例1の
場合と同様、何ら問題は生じなかった。
【0015】
【具体例3】前記具体例1 のうち、造厚紙3を準備する
段階で、含浸対象紙たるクラフト紙へ含浸する液状フェ
ノール樹脂に対して、0.5重量%の離型剤を添加する
ようにした。その他の準備内容及びプレス条件共に具体
例1と全く同様とした。その結果についても具体例1
全く同様で、何ら問題は生じなかった。
【0016】
【比較例1】前記具体例1において、メラミン樹脂含浸
接着紙4を設けないようにし、その他は準備内容及びプ
レス条件共に具体例1と全く同様とした。その結果、造
厚紙3と木質系基板5との間で界面剥離が起こり、商品
流通には耐えられないものとなった。
【0017】
【比較例2】準備内容は上記比較例1と同様(即ち、
体例1の準備内容からメラミン樹脂含浸接着紙4を除い
たもの)であるが、プレス温度を190℃、プレス圧を
30kgf/cm2 、プレス時間を150秒にそれぞれ
変更して、界面剥離が生じないように努めた。しかし、
表面紙2の表面に細かいクラックが無数に発生し、また
表面紙2と木質系基板5との間でも部分的な界面剥離が
発生していた。勿論、商品流通には耐えられないもので
あった。
【0018】
【発明の効果】この発明は前記の如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。表面紙、造厚紙、メ
ラミン樹脂含浸接着紙及び木質系基板を一挙に所定の温
度でプレスしてメラミン樹脂を硬化させてそれらを一挙
に接着するものであるから、従来と相違して、面倒な接
着剤の塗布作業が不要であり、また、接着剤の塗布むら
等によって表面紙、造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及
び木質系基板が界面剥離を起こすおそれもない。造厚
紙及びメラミン樹脂含浸接着紙の介在によってこの方法
によって製造された化粧板の表面紙には木質系基板の表
面の凹凸が表われることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例方法によって製造された化粧
板の要部拡大断面図である。
【図2】図1の積層状態を分解して示す要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
2 表面紙 3 造厚紙 4 メラミン樹脂含浸接着紙 5 木質系基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂が含浸された表面紙、合成
    樹脂が含浸された造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び
    木質系基板を列挙の順に上から下に積層する工程と、こ
    れら表面紙、造厚紙、メラミン樹脂含浸接着紙及び木質
    系基板を一挙に所定の温度でプレスしてメラミン樹脂を
    硬化させてそれらを一挙に接着する工程とを有する化粧
    板の製造方法。
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JPH0596507A JPH0596507A (ja) 1993-04-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08127108A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Sashihiro Kk アミノ樹脂化粧板および該化粧板の製造方法
JP2012210750A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Nippon Dekoratsukusu Kk 化粧板

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5287212A (en) * 1976-01-11 1977-07-20 Matsushita Electric Works Ltd Method of producing thin woody veneer laminated board
JPH0330901A (ja) * 1989-06-27 1991-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 改質木材の製造方法

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