JPH08182489A - 玉葱皮剥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】玉葱の皮剥き能率を向上する。 【構成】玉葱２の搬送方向に対して左右方向に鼓形状の
自転するローラ１とこのローラの外径よりも大きく設け
ている円板カッタ３を順次設けると共に円板カッタ３を
平面視において千鳥に配置してなる玉葱皮剥機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、玉葱の皮を取る玉葱
皮剥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】手で皮を剥いて取ったり、１個毎削り取
り機に供給して皮を取る作業を行っている。

【０００３】

【この発明が解決しようとする課題】しかしながら、前
記手段では作業能率が低く施設のような大量に行うもの
には対応することができない。これを解決するために作
業者数を増やせばよいがコストが高くなる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、大量処理に
適している玉葱皮剥機を提供するものであって、つぎの
技術的手段を講じた。すなわち、自転するローラ１を玉
葱２の搬送方向に対して横方向及び搬送方向に複数個接
近させて設け、該ローラ間にローラ１よりも径大の円板
カッタ３を設け、該円板カッタ３を平面視において千鳥
に配置してなる玉葱皮剥機とした。

【０００５】

【作用】供給された玉葱２は自転するローラ１によって
次工程に向けて搬送される。この搬送されるときに玉葱
２の皮は円板カッタ３により切られ分離する。

【０００６】

【効果】複数個の自転するローラ１を横方向及び移送方
向に設けると共にこのローラ間に円板カッタ３を設けて
いるので、大量の玉葱２を移送しながら皮に複数の切り
込みを入れることができる。そして、円板カッタ３をロ
ーラ１よりも大径に設けているので切り込みが良いの
で、玉葱２の皮の分離が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。まず、その構成について説明すると、玉葱皮剥
機４は箱体５の上部にファン６を回転可能に設け、下部
には回転可能に設けた搬送ラセン７を底部に有する受樋
８を設けている。

【０００８】皮剥き手段Ａはつぎの構成である。すなわ
ち、軸９の端部をフレームに着脱自在に取り付けたベア
リング１０に装着して回転可能に設け、該軸９の一方側
端部に伝動手段（実施例では無端チェン）１１により伝
動する駆動輪体（実施例ではスプロケット）１２を着脱
自在に取り付けている。なお、該無端チェン１１の駆動
源は図示していないが実施例では変速可能なモータを使
用している。

【０００９】ローラ１は中間部よりも左右両端部を径大
の鼓状に形成し、この径大部の小径側部を斜面状に形成
している。円板カッタ３は外周縁部に刃を有する薄板で
ある。そして、該ローラ１と円板カッタ３は中央部に前
記軸９が挿通し得る程度の孔１３を設けている。また、
円板カッタ３はローラ１の径大部の外径よりも大きく設
けている（実施例では図４に示すようにＬがｌよりも直
径で約２ｍｍ大きい）。

【００１０】なお、ローラ１は図２に示すように、鼓状
と半鼓状の２種類を設けている。そして、ローラ１と円
板カッタ３の組み立てはつぎの通りである。すなわち、
鼓状のローラ１と円板カッタ３を軸９にその順に挿通し
最端部に半鼓状のローラ１を挿通し、該ローラ１と円板
カッタ３を圧接した状態になるように半鼓状のローラ１
を押してこの半鼓状のローラ１をネジ（図示せず）で軸
９に固定している。

【００１１】次の列（第２列）は、まず軸９に半鼓状の
ローラ１を挿通し、つづいて鼓状のローラ１と円板カッ
タ３をその順に挿通している。そして、この軸９の最端
部に鼓状のローラ１を挿通し、該ローラ１が既に挿通し
た円板カッタ等を圧接した状態になるように押してネジ
（図示せず）で軸９に固定している。以下、第１列と第
２列と同様の配置を第３列以下に設ける。なお、第１列
の最端部を半鼓状のローラ１とし、第２列の最端部を鼓
状のローラ１を配置したが、第１列と第２列の配置が入
れ替り、第３列以下にこの入れ替えた第１列と第２列を
配置する構成にしてもよい。

【００１２】前記のように配置することにより、円板カ
ッタ３がローラ１の中間部に位置し、千鳥状に配置した
ことになる。１３は下端部を皮剥き手段Ａの始端部にの
ぞませ上端部を供給コンベア１４にのぞませた案内板で
あり、１５は上端部を皮剥き手段Ａの終端部にのぞませ
下端部を搬送コンベア１６にのぞませた案内板である。

【００１３】つぎに、その作用について説明する。駆動
源である各モータを駆動すると、各軸９は無端チェン１
１により回転し、供給コンベア１４及び搬送コンベア１
６も矢印方向に回転する。各軸９の回転に関連してロー
ラ１及び円板カッタ３も回転する。供給コンベア１４に
搬送されてきた玉葱２は案内板１３を通って皮剥き手段
２に送り込まれる。すると、該搬送方向に対して左右方
向に広がった玉葱２は自転するローラ１によって搬送始
端側から搬送終端側に向けて搬送されるが、この間玉葱
２の皮は回転する円板カッタ３によって複数の切り目を
入れられる。そして、切り目の入った玉葱２がローラ１
の外面にこすられて皮を剥き取られる。

【００１４】剥き取られた皮Ｂは前後のローラ間の隙間
から落下し搬送ラセン７によって取り出し側に搬送され
処理される。また、この皮剥き作業において、ホコリや
ゴミ等は回転するファン６により吸引され機外に排出さ
れる。このように、玉葱２を搬送方向に対して左右方向
に分散し、皮剥き手段Ａの搬送始端部から搬送終端部に
搬送する間に皮に切り目を設けローラ１で剥き取る構成
であるので、大量の玉葱２の皮剥きを行うことができ作
業能率が向上する。そして、円板カッタ３を千鳥に配置
したので玉葱２の切り目入れが高まる。また、ローラ１
が自転し且つ玉葱２の搬送方向に対して左右方向に前後
の列のローラ１を長さのほぼ半分位置がずれているので
玉葱２の搬送停滞を生じることがなく効率良く行い得
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】側断面図。

【図２】皮剥き手段の一部の平面図。

【図３】ローラの正面図。

【図４】一部切除し一部破断したローラの正面図。

【符号の説明】

１ ローラ ２ 玉葱 ３ 円板カッタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転する鼓形状のローラ１を玉葱２の搬
   送方向に対して横方向に及び搬送方向に複数個接近させ
   て設け、該ローラ間にローラ１よりも径大の円板カッタ
   ３を設け、該円板カッタ３を平面視において千鳥に配置
   してなる玉葱皮剥機。