JPH08182296A - ソレノイド - Google Patents

ソレノイド

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JPH08182296A
JPH08182296A JP6322999A JP32299994A JPH08182296A JP H08182296 A JPH08182296 A JP H08182296A JP 6322999 A JP6322999 A JP 6322999A JP 32299994 A JP32299994 A JP 32299994A JP H08182296 A JPH08182296 A JP H08182296A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイドの緩衝機構を改良することによっ
て作動ロッドの往復動作の端部における跳ね返りすなわ
ちジャンピングを無視できる程度に少なくし、それによ
って作動ロッドによる動作ミスをなくす。 【構成】 ソレノイド1は、ハウジング10内に配置さ
れたコイル21と、該コイル内に挿入された固定鉄心2
4と、固定鉄心と磁気的に接続された磁気フレーム2
5、26と、該ハウジング内で固定鉄心に離間、接近移
動可能な可動鉄心5と、可動鉄心に取り付けられた作動
ロッド6と、可動鉄心を固定鉄心から離れる方向に弾圧
する復帰ばね8aとを備えている。ハウジング内には可
動鉄心の端部によって押されるようになっている衝撃吸
収体7が配置されて衝撃吸収体はハウジング内に形成さ
れた収容スペースS内に移動可能に配置されている。衝
撃吸収体は該復帰ばねより大きなばね定数を有する緩衝
ばね8bで復帰ばねと反対の方向に弾圧されている。衝
撃吸収体の質量は該可動鉄心と作動ロッドとを合わせた
質量より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動織機の糸繰
り出し装置に使用する糸停止機構或いは各種部品の選別
機用のプッシャとして使用する場合にように、可動鉄心
によって動作される作動ロッドによって仕事をするのに
適したソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】自動織機の横糸繰り出し装置は横糸を一
定長さずつ繰り出すものであるが、この横糸繰り出し装
置には糸の繰り出し部分において糸の繰り出し開始と停
止を制御する糸停止機構が使用されている。かかる糸停
止機構はソレノイドを駆動源として動作するものであっ
て、そのソレノイドによって停止ピンを糸の移動通路
(糸道)内に突出させたりそこから引っ込めたりするこ
とによって繰り出しの停止と開始を制御している。
【0003】このような糸停止機構は、ソレノイドが取
り付けられかつ停止ピンを移動可能に収容している本体
の一面を糸道とし、停止ピンがその面から突出しないと
きに横糸はその面に接触して移動し、停止ピンがその面
から突出したとき横糸の移動を停止するようになって
る。そのような従来の糸停止機構の一例としては実開平
5−35874号公報に示されるものがある。この公報
に示される糸停止機構は、図6に示されるように、本体
aに大径部分と小径部分とを有する貫通穴bを形成し、
その貫通穴bの開口端上部にその貫通穴と同軸にソレノ
イドcを配置して本体aに止めねじ等の公知の手段によ
って固定し、ソレノイドcのプランジャdをガイドチュ
ーブe内に配置された磁性材製のコアブッシュfで滑り
移動可能に案内し、プランジャcの穴g内に嵌合固定さ
れたコネクタチューブhを本体aの貫通穴bの小径部内
に嵌合固定した樹脂製のブッシュiで滑り移動可能に案
内し、そのコネクタチューブhの先端(図で下端)に停
止ピンjを嵌合固定し、貫通穴bの大径部には、プラン
ジャcと同軸に配置されコネクタチューブhによりプラ
ンジャと一体的に保持されているばね押さえkに当たっ
てプランジャのジャンピング動作を防止するクッション
lを配設して構成されている。そして、このクッション
lは、ストッパmの両面にゴム等の弾性材でつくられた
環状のクッションリングnを接合して構成されている。
また停止ピンjが引っ込んだときのジャンピング動作を
防止するためにゴム等でつくられたクッション部材oが
配置されている。
【0004】一方、糸停止機構の停止ピンと同じような
動作をするプッシュロッドにより品物を移送ラインから
排出ためのプッシャが実願平4−69266号に係るも
のがある。この出願に係る考案は、図7に示されるよう
に、本体q内に直列に整列して配置されたコイルrのボ
ビン及びスペーサsにより限定された穴t内に直進移動
可能に配置された可動鉄心uはボビン及びスペーサの内
面と滑り接触し、また可動鉄心に取り付けられたプッシ
ュロッドvはボビン内に配置された軸受けwと滑り接触
している。そして可動鉄心に形成されたフランジxをそ
の移動範囲の両端部に配置した緩衝部材yに当てること
によって衝撃を吸収するようにしている。
【0005】ところで、自動織機の糸停止機構の停止ピ
ンは、糸通し制御のミスを防止するために停止ピンの引
っ込み時及び突出時の両方で跳ね返りすなわちジャンピ
ング動作をしないようにしなければならないが、上記前
者の出願に係る糸停止機構では、停止ピンの引っ込みと
きのジャンピングを単に一枚のクッション部材で防止し
ているだけであるため、十分なジャンピング防止効果が
得られない問題があり、また停止ピンの飛び出し側のジ
ャンピング防止効果も複雑な構造を有する割に十分でな
い。これは、プランジャがばねにより押し戻されてクッ
ションiに当たるとき、プランジャ、ばね受け、コネク
タチューブ及び停止ピンの一体の組立体が大きな運動エ
ネルギを有しているが、クッションが静止構造になって
いるため、上記組立体の運動エネルギを十分に吸収でき
ないためであると考えられる。また、前記後者の出願に
係るプッシャの場合、可動鉄心が高速で動作する場合に
は単に緩衝部材で衝撃を吸収するだけでは可動鉄心が緩
衝部材に当たって停止するときの跳ね返りすなわちジャ
ンピングを効果的に防止できず、このプッシャを糸停止
機構として使用した場合には確実な糸停止ができない問
題がある。
【0006】一方、物品の選別機用のプッシャとして使
用する場合、作動ロッドが引っ込んだときにジャンピン
グを防止する必要があるが、前記従来の装置では、十分
なジャンピング防止効果が図られていない問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ソレ
ノイドの緩衝機構を改良することによって作動ロッドの
往復動作の端部における跳ね返りすなわちジャンピング
を無視できる程度に少なくし、それによって作動ロッド
による動作ミスをなくすことである。
【0008】本発明の他の目的は、低温状態等の厳しい
温度条件下でも所定の跳ね返り防止特性を維持できるソ
レノイドを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の本発明は、ハウジ
ング内に配置された中空のコイルと、該コイル内に挿入
された固定鉄心と、該固定鉄心と磁気的に接続されてい
て該コイルを囲む磁性材製の磁気フレームと、該ハウジ
ング内で該固定鉄心に離間、接近移動可能に配置された
可動鉄心と、該可動鉄心に取り付けられていて該固定鉄
心の貫通穴を通して伸びる作動ロッドと、該可動鉄心を
固定鉄心から離れる方向に弾圧する復帰ばねとを備え、
該作動ロッドの往復動作により仕事をするソレノイドに
おいて、該ハウジング内には該可動鉄心の端部によって
押されるようになっていている衝撃吸収体を配置して該
衝撃吸収体をハウジング内に形成された収容スペース内
に移動可能に配置し、該衝撃吸収体を該復帰ばねより大
きなばね荷重を有する緩衝ばねで該復帰ばねと反対の方
向に弾圧し、該衝撃吸収体の質量を該可動鉄心と作動ロ
ッドとを合わせた質量より小さくして構成されている。
【0010】上記発明において、ハウジングが本体とそ
の本体に取り付けられたカバーとを有し、該コイルとカ
バーとの間にスペーサが配置されていて該カバーと該ス
ペーサとの間に該収容スペースが形成され、該収容スペ
ースの該可動鉄心の移動方向の長さLと該衝撃吸収部材
の厚さTとが、3gfM<10gfのとき、 0.15mm≦L−T≦0.75mm となるようにしてもよい。また、固定鉄心の吸着面が該
コイルの端面から内側に引っ込んでいて該コイル内に樹
脂性の軸受け部材が挿入され、該可動鉄心が該軸受け部
材により滑り移動可能に支持され、該作動ロッドが該ハ
ウジングの端部に配置された軸受け部材によって滑り移
動可能に支持されていてもよい。更に、衝撃吸収体が中
央の金属製のストッパと、該ストッパの両側に配置され
た緩衝板とを備えてもよく、可動鉄心の該衝撃吸収体の
直径D1と緩衝ばねの中心間直径D2とが、 D2≦0.5D1 となるように構成されてもよい。
【0011】
【作用】上記構成において、コイルに通電していないと
き、可動鉄心は復帰ばねによって固定鉄心から遠のく方
向に押され端面が衝撃吸収体に当接して停止している。
衝撃吸収体は肩部33に当接するようにばね8bで押し
上げられている。このとき、作動ロッドは引っ込み位置
にある。コイルに通電すると、可動鉄心は固定鉄心側に
移動して作動ロッドは突出位置になり、作動ロッドによ
り予定の仕事をする。次にコイルへの通電を停止すると
可動鉄心及び作動ロッドは復帰ばねの作用により固定鉄
心から遠のく方向に移動し、衝撃吸収体に当たる。する
と衝撃吸収体は緩衝ばねに抗して該スペースの範囲内で
移動し可動鉄心及び作動ロッドの運動エネルギを吸収す
る。このため、可動鉄心が停止するときの跳ね返りすな
わちジャンピングはほとんどなくなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。図1及び図2において、本実施例によるソ
レノイド1が示されている。この実施例のソレノイド1
は、アルミニュウムでつくられた本体11及びカバー1
2とから成るハウジング10を備え、その本体11の穴
13内には電磁石組立体2及びスペーサ3が配置されて
いる。なお、ハウジングの材料としては、非磁性材料で
あればアルミニュウムの以外の材料、例えば樹脂でもよ
い。またスペーサ3は樹脂材料でつくられいる。電磁石
組立体2はボビン22の回りに巻線23を施して形成さ
れたコイル21と、そのボビン21の穴内に挿入された
磁性材料製の固定鉄心24と、固定鉄心24と磁気的に
接続されていてコイル21を囲んでいる磁気フレーム2
5、26とを備えている。固定鉄心の下端部(図1にお
いて)にはフランジ部分240が形成されそのフランジ
部分の外周は磁気フレーム25の下端と密に接触して両
者間を磁気的に接続している。また、磁気フレーム26
の両端は磁気フレーム25と密に接触して両者間を磁気
的に接続している。
【0013】固定鉄心24の吸着面(この実施例で上端
面)242はコイル21の端面からその穴内で所定の長
さHだけ引っ込んでいて、その穴内には樹脂材料ででき
た円筒状の軸受け部材4aが配置されている。スペーサ
3に形成された横断面円形の段付き穴31内には磁性材
料でできた円筒状の可動鉄心5が移動可能に配置され、
その可動鉄心の固定鉄心側の部分は軸受け部材4a内で
滑り移動可能に支持されている。可動鉄心5の穴51内
には、固定鉄心24の貫通穴241を通して伸びる作動
ロッド6が嵌合固定されている。作動ロッド6は本体1
1の下端に形成された穴14に嵌合された軸受け部材4
b内に滑り移動可能に支持されている。一体に接合され
た可動鉄心5と作動ロッド6とは、可動鉄心5が軸受け
部材4aに支持されかつ作動ロッドが軸受け部材4bに
よって支持されることによって、ハウジング内で移動可
能になっている。可動鉄心5の反固定鉄心側の端部(図
1において上端)にはフランジ部52が形成されてい
る。可動鉄心5のフランジ部52とスペーサ3の肩部3
2との間に復帰ばね8aが配置され、可動鉄心5を固定
鉄心24から離れる方向に弾圧している。復帰ばね8a
の形式はコイルが好ましく、その材料は通常のばね鋼或
いはステンレススチール等ソレノイドを使用する条件に
応じて適宜選択できる。
【0014】ハウジング10のカバー12とハウジング
内に収容されたスペーサ3との間には、カバーに形成さ
れた横断面円形の段付き凹部15の大径部とスペーサの
段付き穴31の端ぐり部分とによって限定された収納ス
ペースSが形成されている。そのスペース内には樹脂材
でできたガイドスリーブ16が嵌合されて凹部15の内
面に接触している。スペースS内には衝撃吸収体7が配
置されている。この衝撃吸収体7は例えばステンレスの
ような金属でつくられたストッパ71の両面に緩衝板7
2を接合して構成されている。ストッパ71及び緩衝板
72は平面形状が円形で、ガイドスリーブ16内で滑り
移動可能になっている。衝撃吸収体7の質量mは、可動
鉄心5と作動ロッド6とを合わせた質量M以下である。
また、スペースSの軸方向(可動鉄心の移動方向)長さ
Lと衝撃吸収体7の厚さTとは、Mが、3gf≦M<1
0gfの範囲のとき、 0.15mm≦L−T≦0.75mm なる関係にあるのが好ましい。すなわち衝撃吸収体7が
スペーサ3の肩部33に接触しているときの衝撃吸収体
7の反対面とカバー12の肩部18との間のギャップG
は、Mが3gf以上10gf未満のとき0.15mm以
上で0.75mm以下であるのが好ましい。
【0015】本実施例でのジャンプ量の実験結果をグラ
フで表すと、図3に示されるようになる。同グラフから
明らかなように、一点鎖線図示の曲線(M=3gf)に
おいて、L−T(=G)が0.15mmのときジャンプ
量は約0.65mmで、0.75mmのときジャンプ量
は約0.83mmであり、従来のソレノイドのジャンプ
量(M=3g)約0.90mmに比較して小さくなり、
また、実線図示の曲線(M=5gf)において、L−T
が0.25mmのときジャンプ量は約0.63mmで、
0.78mmのときジャンプ量は約0.83mmであ
り、従来のソレノイドのジャンプ量(M=5gf)約
1.04mmに比較して小さくなり、更に、二点鎖線図
示の曲線(M=10gf)において、L−Tが0.25
mmのときジャンプ量は約0.92mmで、0.75m
mのときジャンプ量は約0.09mmであり、従来のソ
レノイドのジャンプ量(M=10g)約1.08mmに
比較して小さくなる。図3のグラフは、3gf≦M≦1
0gfのとき測定結果であるが、同様な実験をした結
果、Mが10gf≦M<20gfのときは、 0.75mm≦L−T≦2.0mm 20gf≦M<50gfのときは、 2.0mm≦L−T≦5.0mm であるのが好ましいことが解った。なお、これらの範囲
についてのグラフは上記図3のグラフと同じような傾向
を示すので図示は省略する。また実験環境は室温−20
°Cであり、上記従来のソレノイドは実開平5−354
78号に示される構造である。
【0016】上記ガイドスリーブの材料は、POM、P
BT、PPS、PPE等の樹脂材料でよい。また、緩衝
板72の材料は可動鉄心の跳ね返り又はバウンドを防止
するために反発弾性率の小さいものがよい。そのような
材料としては、ソレノイドが常温下で使用される場合に
は、ウレタンゴム、ブチルゴム、NBR、シリコンゴム
或いはフッ素ゴム等もしくは樹脂材でよいが、ソレノイ
ドが例えば150°C以上のような高温下又は−100
°C以下の極低温下で使用される場合には、熱的安定性
に優れたポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)の
ような樹脂材が好ましい。
【0017】凹部15の小径部内には復帰ばね8aと反
対に作用する緩衝ばね8bが配置されている。緩衝ばね
8bの形式はコイルが好ましく、その材料は通常のばね
鋼或いはステンレススチール等ソレノイドを使用する条
件に応じて適宜選択できる。緩衝ばね8bのばね荷重P
2は復帰ばね8aのばね荷重P1より大きくなっている。
好ましくは、組み立て時におけるばね荷重P2はばね荷
重P1の2ないし3倍がよい。また可動鉄心5のフラン
ジ部52の外径D1と緩衝ばね8bの中心直径(ばねの
素材の中心間を計った直径)D2とは、D2≧0.5D1
の関係にあるのが好ましい。これは衝撃吸収体7に可動
鉄心が衝突したときに、衝撃吸収体の面が可動鉄心の軸
線O−Oに直角な状態を維持しないで収容スペース内で
移動するのを防止するためである。
【0018】上記実施例のソレノイド1は、組み立て完
了時においてはギャップGが上記範囲内になっている。
このような状態において、コイルに通電していないとき
は、図1の左半分に示されるように、衝撃吸収体7は緩
衝ばね8bの作用によりスペーサ3の肩部33に当接し
た状態になっており、また可動鉄心5は復帰ばね8aに
より端面(図1において上面)が衝撃吸収体7に当接し
て停止している。このとき作動ロッド6は引っ込み位置
Rにある。
【0019】コイル21の巻線23に通電すると、可動
鉄心5は固定鉄心24→可動鉄心5→磁気フレーム26
→磁気フレーム25→固定鉄心24と流れる磁束の作用
により固定鉄心側に引き寄せられ、可動鉄心5のフラン
ジ52がスペーサ3の肩部34と当接した状態で停止す
る。これにより、作動ロッド6は図1において下に動か
され、突出位置Pになり、所定の仕事、例えばこのソレ
ノイドが部品選別用のプッシャとして使用された場合に
は部品の押し出しを、また自動織機の糸停止機構として
使用された場合には糸の停止を行う。このソレノイド1
において、作動ロッド6が突出したとき(先端が位置P
になったとき)のジャンピングの防止は、固定鉄心24
による可動鉄心5の磁気的吸引力によって行うことがで
きる。
【0020】次にコイル21への通電と停止すると、可
動鉄心5は復帰ばね8aの作用により可動鉄心は衝撃吸
収体7に向かって移動し、その衝撃吸収体に衝突する。
すると、衝撃吸収体7は収容スペース内で許された移動
範囲内すなわちギャップGの範囲内で緩衝ばね8bを押
して小さい振幅で振動する(図8参照)。そして可動鉄
心及び作動ロッドの運動エネルギは衝撃吸収体伝達され
て衝撃吸収体及び緩衝ばね8bによって吸収される。ま
た、最終的には衝撃吸収体7がスペーサ3の肩部33に
復帰しその移動は停止される。このため、可動鉄心及び
それに固定された作動ロッドは跳ね返り量が従来のソレ
ノイドに比較して非常に小さくなる。
【0021】上記実施例のソレノイドと従来のソレノイ
ドの可動鉄心の動作波形を比較すると図4及び図5に示
されるようになる。同図からわかるように、本実施例の
ソレノイド1の可動鉄心の跳ね返りすなわちジャンピン
グ量V1(図4)は、従来のソレノイドにおける可動鉄
心の跳ね返りすなわちジャンピング量V2(図5)より
はるかに小さくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることが可能である。 (1)衝撃吸収体がギャップの範囲内で小さな振幅で振
動できるので、可動鉄心の跳ね返り量すなわちジャンプ
量を低減する。したがって自動織機の糸停止機構として
使用しても糸の制御ミスをなくすことが可能であり、ま
た選別装置用のプッシャとして使用した場合には選別ミ
スをなくすことができる。 (2)可動鉄心の跳ね返り量すなわちジャンプ量のばら
つき及び取り付け方向によるジャンプ量の変化を少なく
することができる。 (3)可動鉄心及び作動ロッドのジャンプ量を低減でき
るので、動作頻度を上げることが可能になり、動作の高
速化が可能である。 (4)実施例のソレノイドでは悪い環境でも使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソレノイドの実施例の断面図である。
【図2】図1の線A−Aに沿って見た断面図である。
【図3】本発明のソレノイドのジャンプ量の測定結果を
示すグラフ図である。
【図4】図1に示す実施例のソレノイドの可動鉄心の速
度及び動作波形を示す図である。
【図5】従来のソレノイドの可動鉄心の速度及び動作波
形を示す図である。
【図6】従来の糸停止機構の一例を示す断面図である。
【図7】先行技術の部品選別機のプッシャの一例を示す
断面図である。
【図8】衝撃吸収体の振動波形を示す図である。
【符号の説明】
1 ソレノイド 10 ハウジング 11 本体 2 電磁石組立体 21 コイル 23 巻線 24 固定鉄心 25、26 磁気
フレーム 3 スペーサ 4a、4b 軸受け部材 5 可動鉄心 51 穴 52 フランジ 6 作動ロッド 7 衝撃吸収体 71 ストッパ 72 緩衝板 8a 復帰ばね 8b 緩衝ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に配置された中空のコイル
    と、該コイル内に挿入された固定鉄心と、該固定鉄心と
    磁気的に接続されていて該コイルを囲む磁性材製の磁気
    フレームと、該ハウジング内で該固定鉄心に離間、接近
    移動可能に配置された可動鉄心と、該可動鉄心に取り付
    けられていて該固定鉄心の貫通穴を通して伸びる作動ロ
    ッドと、該可動鉄心を固定鉄心から離れる方向に弾圧す
    る復帰ばねとを備え、該作動ロッドの往復動作により仕
    事をするソレノイドにおいて、 該ハウジング内には該可動鉄心の端部によって押される
    ようになっていている衝撃吸収体を配置して該衝撃吸収
    体をハウジング内に形成された収容スペース内に移動可
    能に配置し、 該衝撃吸収体を該復帰ばねより大きなばね荷重を有する
    緩衝ばねで該復帰ばねと反対の方向に弾圧し、 該衝撃吸収体の質量mを該可動鉄心と作動ロッドとを合
    わせた質量Mより小さくしたことを特徴とするソレノイ
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のソレノイドにおいて、
    該ハウジングが本体とその本体に取り付けられたカバー
    とを有し、該コイルとカバーとの間にスペーサが配置さ
    れていて該カバーと該スペーサとの間に該収容スペース
    が形成され、該収容スペースの該可動鉄心の移動方向の
    長さLと該衝撃吸収部材の厚さTとが、 3gf≦M<10gfのとき 0.15mm≦L−T
    ≦0.75mm 10gf≦M<20gfのとき 0.75mm≦L−T
    ≦2.00mm 20gf≦M<50gfのとき 2.00mm≦L−T
    ≦5.00mm であるソレノイド。
  3. 【請求項3】 該固定鉄心の吸着面が該コイルの端面か
    ら内側に引っ込んでいて該コイル内に交換可能な樹脂性
    の軸受け部材が挿入され、該可動鉄心が該軸受け部材に
    より滑り移動可能に支持され、該作動ロッドが該ハウジ
    ングの端部に配置された軸受け部材によって滑り移動可
    能に支持されているソレノイド。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のソ
    レノイドにおいて、該衝撃吸収体が中央のストッパと、
    該ストッパの両側に配置された緩衝板とを備えるソレノ
    イド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のソ
    レノイドにおいて、該可動鉄心の該衝撃吸収体の直径D
    1と緩衝ばねの中心間直径D2とが、 D2≦0.5D1 であるソレノイド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281192A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Shinano Kenshi Co Ltd ソレノイドおよびこれを用いたポンプ
CN105556622A (zh) * 2013-09-12 2016-05-04 雷比诺有限公司 控制漏磁通的包括双线圈布置方案的螺线管
JP2019188285A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 アルパイン株式会社 応答力発生装置および応答力発生装置を備えた車載用表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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