JPH08181388A - 光伝送モジュール - Google Patents

光伝送モジュール

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JPH08181388A
JPH08181388A JP6324276A JP32427694A JPH08181388A JP H08181388 A JPH08181388 A JP H08181388A JP 6324276 A JP6324276 A JP 6324276A JP 32427694 A JP32427694 A JP 32427694A JP H08181388 A JPH08181388 A JP H08181388A
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mounting
optical fiber
transmission module
optical element
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誠美 佐々木
Kazunori Miura
和則 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光伝送モジュールに関し、光部品を再現性よ
く高精度に位置決めできる実装手段を提供する。 【構成】 複数の光部品を同一実装基板上に実装する光
伝送モジュールにおいて、好ましくは(100)面を有
するシリコン実装基板1の上に光素子8の実装位置を示
す1個以上の位置合わせマーカ4と、位置合わせマーカ
の片側または両側に1個以上の回転合わせマーカ5を形
成し、顕微鏡で観察して実装基板上の位置合わせマーカ
と光素子側マーカ9を合わせ、回転合わせマーカと光素
子の縁を合わせて光素子を実装基板上に位置決めして実
装する。回転合わせマーカを直線または曲線の両側に振
り分けて配置して、一方の側の回転合わせマーカが光素
子の縁によって隠れ、他方の側の回転合わせマーカが見
えるように位置合わせする。光ファイバ実装溝7を凸条
11,721,・・・によって分割して、エッチング形状
の実装基板結晶方位依存性を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度の位置決めを要
する光部品を同一の実装基板上に実装する光伝送モジュ
ールに関する。
【0002】近年のコンピュータや通信の技術分野にお
いて、演算処理の高速化あるいは大容量化を図る上で、
並列処理ビット数の増加、処理回路の高並列化等の高性
能化が必要であり、これを実現するためには光伝送が不
可欠であり、そのためには光素子と光ファイバあるいは
光ファイバ同士を正確に位置決めすることが極めて重要
である。
【0003】また、光伝送モジュールの小型化、量産化
あるいは低価格化を実現するためには、光伝送モジュー
ルの構成部品点数を少なくし、組立工程を簡易化するこ
とが強く要求され、さらに、光伝送モジュールの信頼性
を向上させる上でパッケージの気密性を向上することが
要求されている。このため、光伝送モジュールでは、光
部品を同一の実装基板に高集積度実装できる構成で、か
つ、各光部品の高位置精度実装が簡単に実現できる組立
技術が必要になる。また、光素子の気密封止を簡単に再
現性よく行なうことができる技術が必要になる。
【0004】
【従来の技術】従来から、種々の複数の光部品を同一実
装基板に実装した光伝送モジュールが提案されている。
【0005】図11は、従来の光伝送モジュールの構成
説明図(1)である。この図において、21はシリコン
実装基板、211 は光ファイバ実装用V溝、22は光集
積回路装置、221 は光導波路、23は光ファイバ、2
1 は光ファイバのコア、24はハンダバンプである。
【0006】この図は、光集積回路装置22と光ファイ
バ23をシリコン実装基板21の上に実装した光伝送モ
ジュールを示している。その構造においては、光導波路
221 を有する光集積回路装置22を、ハンダ溶融時に
ハンダバンプ24に生じる表面張力を利用してシリコン
実装基板21に位置決めして実装し、光ファイバ23を
シリコン実装基板21に異方性エッチングによって形成
された光ファイバ実装用V溝211 に位置決めして実装
し、光導波路221 と光ファイバのコア231 を位置合
わせしている(IEEE TRANSACTION O
N COMPONENTS,HYBRIDS AND
MANUFACTURING TECHNOLOGY.
VOL.13,NO.4,pp780−786,199
0参照)。
【0007】図12は、従来の光伝送モジュールの構成
説明図(2)である。この図において、31はシリコン
実装基板、311 は光ファイバ実装用V溝、322 ,3
3 ,324 は位置合わせ用凸部、33は電極、34は
半導体レーザアレイ、341 は位置合わせ用凹部、35
は光ファイバである。
【0008】この図は、半導体レーザアレイ34と光フ
ァイバ35をシリコン実装基板31の上に実装した光伝
送モジュールを示している。その構造においては、半導
体レーザアレイ34の横方向の位置を合わせるための位
置合わせ用凸部322 と、半導体レーザアレイ34の光
軸方向の位置を合わせるための位置合わせ用凸部3
3 ,324 、光ファイバ実装用V溝311 、電極33
を有するシリコン実装基板31の上に、半導体レーザア
レイ34をその位置合わせ用凹部341 を位置合わせ用
凸部322 に嵌め合わせ、半導体レーザアレイ34の端
面を位置合わせ用凸部323 ,324 の垂直壁に接触さ
せてハンダによって電極33に固着して実装し、異方性
エッチングによって形成した光ファイバ実装用V溝31
1 に、光ファイバ35を整列して実装している(IEE
ETRANSACTION ON COMPONENT
S,HYBRIDS AND MANUFACTURI
NG TECHNOLOGY.VOL.15,NO.
6,pp1072−1080,1992参照)。
【0009】図13は、従来の光伝送モジュールの構成
説明図(3)であり、(A)は斜視図を示し、(B)は
拡大平面図を示している。この図において、41はシリ
コン実装基板、42はエッチングV溝、43は基板側マ
ーカ、44は接合層、45はレーザダイオード、46は
レーザダイオード側マーカである。
【0010】この図は、レーザダイオード45と光ファ
イバをシリコン実装基板41の上に実装した光伝送モジ
ュールを示している。図13(A)に示された光伝送モ
ジュールにおいては、シリコン実装基板41に基板側マ
ーカ43を形成し、レーザダイオード45にレーザダイ
オード側マーカ46を形成し、赤外線透過光で観察した
基板側マーカ43とレーザダイオード側マーカ46の像
を画像処理して、シリコン実装基板41とレーザダイオ
ード45の間の位置ずれ(ΔX,ΔY)と角度ずれを算
出し、位置決めを行い、位置合わせした後にレーザダイ
オード45をシリコン実装基板41の接合層44に固着
している。
【0011】一方、光ファイバ(図示されていない)
は、シリコン実装基板41の表面に異方性エッチングに
よって形成したエッチングV溝43で位置決めし、レー
ザダイオード46と光ファイバの光結合を実現している
(1993年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集
C−186、1994年電子情報通信学会春季全国大会
講演論文集C−292参照)。
【0012】なお、前記の従来から提案されている光伝
送モジュールにおいては、いずれも光素子の気密封止に
関して考慮されておらず、別のパッケージを用意してそ
の中に光モジュールを納め、パッケージで気密封止する
ことが一般的であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】光伝送モジュールを製
造する上で最大の問題は光部品同士の正確な光結合を実
現する手段を確立することである。例えば、前述した半
導体レーザ(レーザダイオード)と光ファイバの結合に
はμmオーダーの位置合わせ精度が求められるため、各
部品の高精度の位置決めができる実装技術の開発が不可
欠となる。また、モジュールの生産性を向上させるため
に、実装工程が簡単である必要がある。
【0014】前述した図11によって説明した従来の光
伝送モジュールにおいては、光導波路221 の位置合わ
せにハンダバンプ24に生じる表面張力を利用している
が、通常ハンダバンプ24の径は70〜100μmと大
きいため、この実装法によって光導波路221 を1μm
の精度で位置決めすることは困難である。また、ハンダ
バンプ24は、予め厚膜ハンダを形成した後一度加熱し
てハンダを球状に成形する必要があるため、その工程が
複雑で制御困難であるという問題があった。
【0015】また、図12によって説明した従来の光伝
送モジュールにおいては、半導体レーザ(レーザダイオ
ード)と実装基板上に形成された位置合わせ用凸部32
2 ,323 ,324 を3面で接触させて位置決めするた
め、それぞれの面に1μm精度の加工が必要になる。し
かし、これらの位置合わせ用凸部322 ,323 ,32
4 の壁をそれぞれ1μmの精度で平坦な面にすることは
困難である。また、位置合わせ用凸部322 の高さは通
常20〜30μmであり、この高さを1μmの精度で再
現性良く形成することも困難である。
【0016】また、図13によって説明した従来の光伝
送モジュールにおいては、赤外線透過光で基板側マーカ
43とレーザダイオード側マーカ46を認識することが
必要であるから、光素子と実装基板が赤外線を透過させ
る性質のあるものに限定されるという制約がある。ま
た、基板側マーカ43とレーザダイオード側マーカ46
を半導体レーザとシリコン実装基板の接触面内に形成す
るため、両者のハンダを介して接触面積(接合層の面
積)が狭くなり、その結果半導体レーザからの発熱が効
率よく放熱されず、レーザ特性が劣化するという問題が
あった。
【0017】また、図11、図12、図13によって説
明した光伝送モジュールにおいては、いずれも光ファイ
バの実装にシリコン実装基板のV溝を使用しているが、
V溝の向きがシリコン結晶軸と少しでもずれると、V溝
の幅は設計値より拡がり、結果として光ファイバの位置
ずれが生じるという問題がある。
【0018】例えば、長さ1cmのV溝を形成すると
き、結晶軸とのずれによって生じるV溝幅の拡がりを1
μm以内に抑えるためには、V溝の一辺と結晶軸を0.
006度以下の回転ずれで合わせなければならない。こ
のように、非常に厳密な制御を従来から慣用されている
製造工程によって実現することは困難である。
【0019】さらに、光ファイバを実装基板に対して任
意の角度で傾斜させて実装するためには、V溝の平面上
のパターンを台形または平行四辺形にする必要がある
が、このような形をシリコンで実現することは結晶方位
の関係で不可能であった。また、光伝送モジュールの他
の問題は、光部品の気密封止の実現である。また、先に
図11、図12、図13によって説明した従来の光伝送
モジュールにおいては、いずれも気密封止については考
慮されておらず、別のパッケージを用意して光伝送モジ
ュールを気密封止するため、光伝送モジュール全体が大
型化するという問題があった。
【0020】本発明は、前述の問題を解決し、容易に、
光部品を再現性よく高精度に位置決めすることができ実
装手段を提供し、信頼性が高い小型光伝送モジュールを
実現することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光伝送モ
ジュールにおいては、実装基板の上には光素子の実装位
置を示す1個以上の位置合わせマーカと、位置合わせマ
ーカの片側または両側に1個以上の回転合わせマーカを
有し、光素子にはマーカを1個以上有し、該実装基板上
の位置合わせマーカと該光素子のマーカとが位置合わせ
され、該実装基板上の回転合わせマーカと光素子の縁で
位置決めされて実装されている構成を採用した。
【0022】この場合、光素子の縁と合わせるための回
転合わせマーカを直線または曲線の両側に振り分けて配
置することができる。またこれらの場合、実装基板とし
て(100)シリコン基板を使用し、異方性エッチング
によって形成される(111)面からなる溝を実装基板
上の位置合わせマーカと回転合わせマーカとすることが
できる。
【0023】また、本発明の他の、複数の光部品を同一
実装基板上に実装する光伝送モジュールにおいては、実
装基板の表面に、実装する少なくとも1つの光素子の縁
部を載置する高台を有する構成を採用した。この場合、
実装基板上の光素子の縁部を載置する高台を絶縁膜によ
って形成し、また、実装基板上の高台の高さを10μm
以下にすることができる。
【0024】また、本発明にかかる他の、複数の光部品
を同一実装基板上に実装する光伝送モジュールにおいて
は、光ファイバを実装する溝内の光ファイバ支持部分を
分割した構成を採用した。
【0025】この場合、光ファイバを実装する分割され
た溝の断面をV型にしその幅を徐々に拡大し、光ファイ
バを実装基板の表面に対して傾斜させて実装することが
でき、また、光ファイバを実装する分割された溝を実装
基板の面内で徐々にずらし、光ファイバを実装基板の面
内で任意の方向に実装することができる、さらに、両構
成を併用することができる。
【0026】これらの場合、実装基板として(100)
シリコン基板を用い、異方性エッチングによって光ファ
イバを実装する分割された溝を形成することができる。
この場合、光ファイバを実装する分割された溝の中心線
に対して垂直方向に、かつ光ファイバを実装する溝の最
小単位の長手方向の中心を通る延長線上に、光部品を位
置合わせするためのマーカを異方性エッチングで光ファ
イバを実装する溝と同時に形成することができる。
【0027】また、本発明にかかる他の、複数の光部品
を同一実装基板上に実装する光伝送モジュールにおいて
は、光ファイバを整列する溝および光素子を覆うのに充
分な凹部を有する光ファイバ押さえ基板を形成し、光素
子と光ファイバの光結合部を囲むように実装基板と光フ
ァイバ押さえ基板を絶縁性材料を介して接着して光ファ
イバを固定し、かつ光素子を気密封止した構成を採用す
ることができる。
【0028】この場合、実装基板および光ファイバ押さ
え基板として(100)シリコン基板を用い、光ファイ
バを整列する溝および光素子を覆う凹部を異方性エッチ
ングによって形成することができる。これらの場合、実
装基板の電極上の電気接続部分以外に絶縁膜を形成し、
実装基板と光ファイバ押さえ基板の接着領域に金属層を
形成し、金属層をハンダによって接着して光ファイバを
固定し、光素子を気密封止することができる。
【0029】
【作用】本発明による複数の光部品を同一実装基板上に
実装する光伝送モジュールにおいては、実装基板の上に
光素子の実装位置を示す1個以上の位置合わせマーカ
と、位置合わせマーカの片側または両側に1個以上の回
転合わせマーカを形成し、光素子に位置合わせマーカと
一致させるためのマーカを1個以上形成し、シリコン実
装基板の斜め上方から顕微鏡で観察しながら実装基板上
の位置合わせマーカと光素子側マーカを合わせ、かつ、
回転合わせマーカと光素子の縁を合わせて光素子を実装
基板上に位置決めして実装することができるため、実装
基板の材料を自由に選択することができる。
【0030】この場合、回転合わせマーカを直線または
曲線の両側に振り分けて配置すると、一方の側に振り分
けた回転合わせマーカが光素子の縁によって隠れるよう
にし、他方の側に振り分けた回転合わせマーカが見える
ように位置決めすることによって容易に正確な回転合わ
せを行うことができる。
【0031】また、この場合、実装基板として(10
0)シリコン基板を使用し、異方性エッチングによって
形成される(111)面からなる溝を実装基板上の位置
合わせマーカと回転合わせマーカとすると、エッチング
される斜面が、エッチングされ難い(111)面である
ため、正確な位置に正確な形状の位置合わせマーカと回
転合わせマーカを形成することができる。
【0032】また、複数の光部品を同一実装基板上に実
装する光伝送モジュールにおいて、実装基板の表面に、
高台を形成し、この高台の表面に光素子を載置して実装
すると正確に光素子の高さを規制することができる。こ
の場合、高台を絶縁膜によって形成し、またこの場合、
厚さを10μm以下にすると、従来から確立されている
成膜方法によって極めて正確な高さの高台を実現するこ
とができる。
【0033】また、複数の光部品を同一実装基板上に実
装する光伝送モジュールにおいて、光ファイバを実装す
る溝内の光ファイバ支持部分を分割すると、実装基板の
結晶方位によるエッチング特性の影響を低減することが
できる。この場合、光ファイバを実装する分割された溝
の断面をV型にしその幅を徐々に拡大すると、光ファイ
バを実装基板の表面に対して傾斜させて実装することが
でき、また、光ファイバを実装する分割された溝を実装
基板の面内で徐々にずらすと、光ファイバを実装基板の
面内で任意の方向に実装することができ、かつ、これら
を併用して、光ファイバを実装基板の表面に対して任意
の角度で傾斜させ、実装基板の面体で任意の方向に実装
することができる。
【0034】また、この場合、光ファイバを実装する分
割された溝の中心線に対して垂直方向に、かつ光ファイ
バを実装する溝の最小単位の長手方向の中心を通る延長
線上に、光部品を位置合わせするためのマーカを異方性
エッチングで光ファイバを実装する溝と同時に形成する
ことによって、実装基板の結晶方位に誤差が生じてもマ
ーカの位置が変動しないようにすることができる。
【0035】また、複数の光部品を同一実装基板上に実
装する光伝送モジュールにおいて、光ファイバを整列す
る溝および光素子を覆うのに充分な凹部を有する光ファ
イバ押さえ基板を形成し、光素子と光ファイバの光結合
部を囲むように実装基板と光ファイバ押さえ基板を絶縁
性材料を介して接着することによって光ファイバを固定
すると同時に光素子を気密封止することができる。この
場合、実装基板および光ファイバ押さえ基板として(1
00)シリコン基板を用い、光ファイバを整列する溝お
よび光素子を覆う凹部を異方性エッチングすると、容易
に正確な形状を実現することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例の光伝送モジュール
の構成説明図であり、(A)は斜視図、(B)は他の回
転合わせマーカ説明図、(C)は位置合わせ説明図であ
る。この図において、1はシリコン実装基板、2はSi
2 膜、3は電極用金属層、4は位置合わせマーカ、5
は回転合わせマーカ、6はハンダ層、7は光ファイバ実
装溝、711,721,731,712,722,732は凸条、8
は光素子、9は光素子側マーカ、10はAu層、11は
光ファイバである。
【0037】この実施例においては、図1(A)に示さ
れるように、シリコン実装基板1の上面にSiO2 膜2
を形成し、その上の、典型的には半導体レーザである半
導体発光素子あるいは半導体光電変換素子等の光素子8
および入出力回路を設ける領域に電極用金属層3を形成
し、光素子8を実装する予定の電極用金属層3の上にハ
ンダ層6を形成し、その近傍に位置合わせマーカ4と回
転合わせマーカ5を形成し、光素子8を実装する予定の
領域の中心軸上に多数の分割溝からなる光ファイバ実装
溝7を設けている。また、光素子8の下面には2本の細
溝によって挟まれる光素子側マーカ9とAu層10を設
けている。
【0038】これを組み立てる場合は、シリコン実装基
板1の上面の位置合わせマーカ4と光素子側マーカ9、
そして回転合わせマーカ5と光素子8の縁を顕微鏡を用
いてシリコン実装基板1の表面に対して斜め方向から観
察して一致させ、シリコン実装基板1の表面上のハンダ
層6によって光素子8の下面のAu層10を接着するこ
とによって光素子8を高精度で位置合わせして固着す
る。また、凸条711,721,731,712,722,732
有し、分割された溝からなる光ファイバ実装溝7の中に
光ファイバ11を挿入し、光ファイバ押さえ基板(図示
されていない)によって押さえて光ファイバ11を実装
することによって、光素子8の光導波路(図示されてい
ない)と光ファイバ11のコアを一致させて光伝送モジ
ュールを完成する。
【0039】図2、図3は、第1実施例の光伝送モジュ
ールの製造工程説明図であり、(A)〜(D)は各工程
を示している。この図において、1はシリコン実装基
板、11 はアース接続部、2はSiO2膜、3は電極用
金属層、4は位置合わせマーカ、5は回転合わせマー
カ、6はハンダ層、7は光ファイバ実装溝、711
21,731,741,712,722,732,742は凸条、8
は光素子、81 は光素子接地電極、10はAu層、11
は光ファイバ、12は金のボンディングワイヤ、13は
光ファイバ押さえ基板、131 はV型溝である。この製
造工程説明図によって第1実施例の光伝送モジュールの
製造方法を説明する。
【0040】第1工程(図2(A)参照) 例えば厚さ400μmで(100)面を有するシリコン
実装基板1をウェット酸素中で1050℃の温度に加熱
して、その(100)面上に厚さ1μmのSiO2 膜2
を形成する。
【0041】次いで、このSiO2 膜2の上にフォトレ
ジストを塗布してフォトレジスト膜を形成し、このフォ
トレジスト膜を、光ファイバ11を支持するための凸条
11,721,731,741,712,722,732,742を有
する光ファイバ実装溝7と、光素子8を位置合わせする
ための位置合わせマーカ4と、回転合わせマーカ5と、
アース接続部11 の形状の開口を形成するようにパター
ニングしてレジストマスク(図示されていない)を形成
する。
【0042】ここで、レジストマスクの位置合わせマー
カ4の大きさは例えば2×10μmであり、回転合わせ
マーカ5の大きさは2μm角である。また、光ファイバ
実装溝7のパターンの最小分割単位は例えば50μmで
あり、光ファイバ実装溝7を形成するときに角落ちが生
じるのを見込んで、各コーナーには、20μmの四角状
補正用パターンを付加している。
【0043】レジストマスクの開口中に露出するSiO
2 膜2をCF4 ガスを用いた反応性イオンエッチング法
によってエッチングして、光ファイバ11を支持するた
めの凸条711,721,731,741,712,722,732
42を有する光ファイバ実装溝7と、光素子8を位置合
わせするための位置合わせマーカ4と、回転合わせマー
カ5と、アース接続部11 の形状の開口を有するSiO
2 膜2を形成した後、フォトレジストマスクを酸素灰化
によって除去する。
【0044】第2工程(図2(B)参照) 形状の開口を有するSiO2 膜2をマスクにして、35
%KOH水溶液を用いてシリコン実装基板1をウェット
エッチングして、光ファイバ11を支持するための凸条
11,721,731,741,712,722,732,742を有
し断面がV型の光ファイバ実装溝(以下「V溝」と略称
することがある)7と、光素子8を位置決めするための
位置合わせマーカ4と回転合わせマーカ5を形成する。
なお、このエッチング工程によってアース接続部11
同時にエッチングされるが、格別の支障を生じない。
【0045】第3工程(図3(C)参照) 次に、電子ビーム蒸着法を用いて、厚さ500Åのチタ
ン層と厚さ5000Åの金層とを順次積層してシリコン
実装基板1の表面に積層金属層を形成し、その上に電極
用金属層3とアース接続部11 の形状のレジストマスク
を形成し、このレジストマスク外に露出した積層金属層
をウェットエッチングによって除去した後、レジストマ
スクをアセトンによって除去する。その後、電極用金属
層3の上の光素子8を固着する領域にリフトオフ法によ
って厚さ約3μmの金錫からなるハンダ層6を形成する
【0046】第4工程(図3(D)参照) 光素子側マーカ9を有する光素子8(図1参照)を実体
顕微鏡でシリコン実装基板1の上の位置合わせマーカ4
と回転合わせマーカ5と位置合わせし、光素子8をハン
ダ層6の上に載置し、320℃の温度に加熱してハンダ
層6を溶融した後に、固化して固着する。次に、金のボ
ンディングワイヤ12によって光素子接地電極81 をア
ース接続部11 に接続する。最後に、光ファイバ11を
断面V型の光ファイバ実装溝7内に挿入し、V型溝13
1 を有する光ファイバ押さえ基板13で挟み、接着剤で
固定して光伝送モジュールを完成する。
【0047】この実施例によると、フォトリソグラフィ
ー技術によって1μm以下の精度で形成できるマーカ
を、位置合わせして実装する工程において隠れないよう
に配置するため、可視光による位置合わせが可能にな
り、シリコン実装基板の位置合わせマーカと光素子側マ
ーカを顕微鏡で観察しながら合わせれば、1μm以下の
高い精度で位置合わせすることができ、作業効率も向上
する。
【0048】この場合、図1(B)に示すように、回転
合わせマーカ5を一直線上を交互に振り分けて配置し、
図1(C)に示すように、一方の側に振り分けた回転合
わせマーカ5のみが光素子8の縁で隠れ、かつ、他方の
マーカが見えるように光素子8を位置合わせすることに
よって、目視できるマーカの大きさ以下の回転ずれで光
素子8を確実に位置決めすることができる。
【0049】また、シリコン実装基板1を用い、異方性
エッチングによって凸条711,721,731,741
12,722,732,742を有し断面がV型の光ファイバ
実装溝7を形成すると、凸条711,721,731,741
12,722,732,742を有しない断面がV型の光ファ
イバ実装溝を形成する場合よりも寸法精度を向上させる
ことができる。
【0050】例えば、長さ1cmの断面がV型の光ファ
イバ実装溝8を±1μmの精度で形成する場合、通常の
凸条711,721,731,741,712,722,732,742
を有しないV溝では、V溝の一辺とシリコンの結晶軸を
0.006度以下の回転ずれで合わせなければならない
が、分割単位50μmの凸条711,721,731,741
12,722,732,742を有するV溝では、結晶軸との
許容角度ずれを約1度まで拡げることができる。この結
果、実装基板製造上の制約を緩和することができるとと
もに、光ファイバ実装精度の再現性を確保することがで
きる。
【0051】(第2実施例)図4は、第2実施例の光伝
送モジュールの構成説明図であり、(A)は斜視図、
(B),(C)は断面図である。この図において、1は
シリコン実装基板、2はSiO2 膜、3は電極用金属
層、4は位置合わせマーカ、5は回転合わせマーカ、6
はハンダ層、7は光ファイバ実装溝、711,721
31,712,722,732は凸条、8は光素子、9は光素
子側マーカ、10はAu層、11は光ファイバ、14は
高台である。
【0052】この実施例の光伝送モジュールにおいて
は、図4(A)に示されるように、シリコン実装基板1
の上面の光素子8を実装する予定の領域に電極用金属層
3を形成し、その上にハンダ層6を形成し、その近傍に
位置合わせマーカ4と回転合わせマーカ5を形成し、光
素子8を実装する予定の領域の中心軸上に多数の凸条7
11,721,731,712,722,732を有する光ファイバ
実装溝7を形成し、さらにシリコン実装基板1の上面に
は、電極用金属層3の中央部のハンダ層6と、位置合わ
せマーカ4と回転合わせマーカ5を露出させ、光ファイ
バ実装溝7を除く領域にSiO2 膜2からなる高台14
を形成している。また、光素子8の下面には2本の細溝
によって挟まれる光素子側マーカ9とAu層10を形成
している。
【0053】これを組み立てる場合は、図4(B),
(C)に示されるように、シリコン実装基板1の上面の
位置合わせマーカ4と光素子側マーカ9と、回転合わせ
マーカ5と光素子8の縁を、顕微鏡によってシリコン実
装基板1の表面に対して斜め方向から観察することによ
って一致させて、光素子8を高台14の上面に載置し
て、ハンダ層6によって光素子8の下面のAu層10を
接着することによって光素子8を高精度で位置合わせし
てシリコン実装基板1に固着する。また、多数の凸条7
11,721,731,712,722,732を有する光ファイバ
実装溝7に光ファイバ11を挿入して、光ファイバ押さ
え基板(図示されていない)によって押さえて支持する
ことによって、光素子8の光導波路と光ファイバ11の
コアを一致させて光伝送モジュールを完成する。
【0054】この場合、高台14の膜厚は既存の成膜技
術を用いることによって高精度で成膜することができる
ため、この高台14の上面に光素子8の下面を載置して
ハンダ層6によって接着することにより、光素子8の高
さを容易に正確に決定して、光素子8の光導波路と光フ
ァイバ11のコアを一致させることができる。
【0055】また、この場合、高台14の高さは、電極
用金属層3とハンダ層6の厚さを考慮しても10μmま
たはそれ以下の高さで充分であるため、高台を従来から
蓄積され高精度化している適宜の成膜技術を用いて形成
すれば、例えば10μmの膜を±1μmの精度で実現す
ることができるから、この高台の上に光素子8を載置す
れば、光素子8の高さを1μmの精度で簡単に再現性よ
く位置決めすることができる。
【0056】(第3実施例)図5は、第3実施例の光伝
送モジュールの一部の構成説明図である。この図におい
て、1はシリコン実装基板、3は電極用金属層、6はハ
ンダ層、7は光ファイバ実装溝、711,721,731,7
41,712,722,732,742は凸条、11は光ファイバ
である。
【0057】この実施例においては、シリコン実装基板
1の上面の光素子8(図1参照)を実装する予定の領域
に電極用金属層3とハンダ層6を形成し、光素子8を実
装する予定の領域の中心軸上に多数の凸条711,721
31,741,712,722,7 32,742を有する分割溝か
らなる光ファイバ実装溝7を設けている。そして、光フ
ァイバ実装溝7の対向する凸条711と712、721
22、731と732、741と742の間隔を徐々に拡げて、
光ファイバ11の外周面が凸条711と712、721
22、731と732、741と742の表面と接触する位置を
徐々に下げることによって、光ファイバ11をシリコン
実装基板1の上面に対して任意の角度で傾斜させて実装
することができる。
【0058】(第4実施例)図6は、第4実施例の光伝
送モジュールの一部の構成説明図である。この図におい
て、1はシリコン実装基板、3は電極用金属層、6はハ
ンダ層、7は光ファイバ実装溝、711,721,731,7
41,712,722,732,742は凸条、11は光ファイバ
である。
【0059】この実施例においては、シリコン実装基板
1の上面の光素子8(図1参照)を実装する予定の領域
に電極用金属層3とハンダ層6を形成し、光素子8を実
装する予定の領域の中心軸上に多数の凸条711,721
31,741,712,722,7 32,742を有する分割溝か
らなる光ファイバ実装溝7を形成している。そして、光
ファイバ実装溝7の対向する凸条711と712、721と7
22、731と732、741と742の間隔を一定にしたまま
で、その中心線をその延長直線から徐々にずらすことに
よって、光ファイバ11をシリコン実装基板1の表面内
で任意の角度で、または曲線を描いて実装することがで
きる。
【0060】(第5実施例)前記の第3実施例の光伝送
モジュール(図5参照)においては、シリコン実装基板
1の光素子8を実装する予定の領域の中心軸上に設けた
光ファイバ実装溝7内に対向する凸条711と712、721
と722、731と732、741と742の間隔を徐々に拡げ
て、光ファイバ11をシリコン実装基板1の上面に対し
て任意の角度で傾斜させて実装し、第4実施例の光伝送
モジュール(図6参照)においては、シリコン実装基板
1の光素子8を実装する予定の領域の中心軸上に設けた
光ファイバ実装溝7内に対向する凸条711と712、721
と722、731と732、741と742の間隔を一定にしたま
まで、その中心線をその延長直線から徐々にずらすこと
によって光ファイバ11をシリコン実装基板1の表面内
で任意の角度で、または曲線を描いて実装しているが、
この実施例においては、両者の構成を用いることによっ
て、光ファイバ11をシリコン実装基板1の上面に対し
て任意の角度で傾斜させ、かつ、シリコン実装基板1の
表面内で任意の角度で、または曲線を描いて実装するこ
とができる。
【0061】(第6実施例)図7は、第6実施例の光伝
送モジュールの一部の構成説明図であり、(A)は斜視
図、(B)は平面図である。この図において、1はシリ
コン実装基板、3は電極用金属層、4は位置合わせマー
カ、6はハンダ層、7は光ファイバ実装溝、711
21,731,741,712,722,732,742は凸条、8
は光素子、9は光素子側マーカ、10はAu層である。
【0062】この実施例においては、シリコン実装基板
1に形成した、凸条711,721,7 31,741,712,7
22,732,742を有する光ファイバ実装溝7の中心線上
の両側に、最小分割単位の中心に位置し、かつ、対向す
る位置合わせマーカ4,4の間の距離の2等分線が断面
がV型の光ファイバ実装溝7の中心になるように位置合
わせマーカ4,4を形成している。
【0063】このような位置関係で位置合わせマーカ
4,4を形成すると、仮に光ファイバ実装溝7とシリコ
ン実装基板1の結晶軸の間に角度ずれがあり、光ファイ
バ実装溝7の幅が設計値より拡がっても、位置合わせマ
ーカ4,4を結ぶ線上の対向する断面がV型の光ファイ
バ実装溝7傾斜壁の拡がり量が等しいため、光ファイバ
実装溝7を挟む位置合わせマーカ4,4は常にその2等
分線が光ファイバ実装溝7の中心に位置するようにな
る。したがって、この位置合わせマーカ4,4に光素子
側マーカ9,9を合わせて、電極用金属層3上のハンダ
層6によって光素子8のAu層10を接着して、光素子
8を実装すると、光ファイバのコアに光素子8を正確に
位置合わせすることができる。
【0064】(第7実施例)図8、図9、図10は、第
7実施例の光伝送モジュールの製造工程説明図であり、
(A)〜(E)は各工程を示している。この図におい
て、1はシリコン実装基板、11 はアース接続部、2,
15はSiO2 膜、3は電極用金属層、4は位置合わせ
マーカ、5は回転合わせマーカ、6はハンダ層、7は光
ファイバ実装溝、711,721,731,741,712
22,732,742は凸条、8は光素子、81 は光素子接
地電極、9は光素子側マーカ、11は光ファイバ、12
は金のボンディングワイヤ、16は金属層、17は封止
容器兼光ファイバ押さえ基板、171 は封止容器兼光フ
ァイバ押さえ基板接着領域である。この製造工程説明図
によって第7実施例の光伝送モジュールの製造方法を説
明する。
【0065】第1工程(図8(A)参照) 厚さ400μmの(100)シリコン実装基板1をウェ
ット酸素中で1050℃の温度に加熱して、その(10
0)面上に厚さ1μmのSiO2 膜2を形成した後、こ
のSiO2 膜2の上に光素子8を固着するための光素子
用電極と入出力回路用電極からなる電極用金属層3をチ
タン/金の積層膜によって形成する。
【0066】第2工程(図8(B)参照) プラズマCVD法によって厚さ約4μmのSiO2 膜1
5を成膜した後、第1実施例と同様に光素子8を位置合
わせするための位置合わせマーカ4、アース接続部
1 、凸条711,721,731,741,712,722
32,742を有する光ファイバ実装溝7の形状の開口を
形成し、この開口中に露出しているシリコン実装基板1
を35%KOH水溶液によってウェットエッチングし
て、光ファイバ11を支持するための凸条711,721
31,741,712,722,732,742を有し断面がV型
の光ファイバ実装溝7と、光素子8を位置合わせする位
置合わせマーカ4を形成する。
【0067】第3工程(図9(C)参照) 次に、電子ビーム蒸着法によって厚さ500Åのチタン
層と厚さ5000Åの金層とを順次積層してシリコン実
装基板1の表面に金属層16を形成し、フォトリソグラ
フィー技術を用いて、アース接続部11 と光ファイバ1
1をハンダによって固定する光ファイバ実装溝7の斜
面、封止容器兼光ファイバ押さえ基板17(図10参
照)をハンダによって接着するための領域にレジストマ
スクを形成し、このレジストマスク外に露出した金属層
16をウェットエッチングによって除去して、アース接
続部11 と光ファイバ11を固着する光ファイバ実装溝
7の斜面、封止容器兼光ファイバ押さえ基板接着領域1
1 に金属層16を残す。
【0068】第4工程(図9(D)参照) アース接続部11 と光ファイバ実装溝7の斜面、封止容
器兼光ファイバ押さえ基板接着領域171 の金属層16
の上に、光素子8(図1参照)を実装する領域と入出力
回路形成領域に開口を有するレジストマスクを形成し、
このレジストマスクを用いて、ふっ酸によって、光素子
用電極31 と入出力回路形成電極32 を形成する電極用
金属層3が露出するまでSiO2 膜15をウェットエッ
チングする。その後、光素子8を実装するための光素子
用電極31 にリフトオフ法で厚さ約3μmの金錫からな
るハンダ層6を形成する。
【0069】第5工程(図10(E)参照) 図7に示すような2つの細溝からなる光素子側マーカ
9,9を有する光素子8を顕微鏡を用いてシリコン実装
基板1の位置合わせマーカ4と位置合わせしたのち、約
320℃に加熱して光素子8をシリコン実装基板1に実
装する。次に金のボンディングワイヤ12によって光素
子8の光素子接地電極81 をアース接続部11 に接続す
る。
【0070】次に、外周に金コートを施した光ファイバ
11を凸条711,721,731,741,712,722
32,742を有し断面がV型の光ファイバ実装溝7に挿
入し、光ファイバ実装溝7と光素子8を覆うのに充分な
凹部172 を有し、縁に錫鉛ハンダ層173 を形成した
封止容器兼光ファイバ押さえ基板17によって、鉛錫ハ
ンダシート18と共に光ファイバ11を挟み、荷重をか
けながらシリコン実装基板1全体を約200℃に加熱し
て鉛錫ハンダ層173 と鉛錫ハンダシート18を溶融し
てシリコン実装基板1と封止容器兼光ファイバ押さえ基
板17を固着することにより、光伝送モジュールを完成
する。この場合、シリコン実装基板1と封止容器兼光フ
ァイバ押さえ基板17を鉛錫ハンダ層173 によって固
着する工程において、必要に応じて内部に乾燥窒素等の
不活性ガスを封入して光結合部の周りを囲むように気密
封止して安定化することができる。
【0071】前記の各実施例において、シリコン実装基
板、光ファイバ押さえ基板および封止容器兼光ファイバ
押さえ基板としてシリコン基板を用い、前述の位置合わ
せマーカ、回転合わせマーカおよび光ファイバ支持用溝
を異方性エッチングを利用した断面がV型の溝で形成す
ることもできる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光伝送モ
ジュールによると、複数の光部品を実装基板上に高精度
に位置決めして再現性よく組み立て、また、光素子を気
密に封止することができ、光伝送モジュールの製造工程
を簡易化することができるために、光伝送モジュールの
高信頼化、小型化、量産性、低価格化に寄与するところ
が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光伝送モジュールの構成説明図で
あり、(A)は斜視図、(B)は他の回転合わせマーカ
説明図、(C)は位置合わせ説明図である。
【図2】第1実施例の光伝送モジュールの製造工程説明
図(1)であり、(A),(B)は各工程を示してい
る。
【図3】第1実施例の光伝送モジュールの製造工程説明
図(2)であり、(C),(D)は各工程を示してい
る。
【図4】第2実施例の光伝送モジュールの構成説明図で
あり、(A)は斜視図、(B),(C)は断面図であ
る。
【図5】第3実施例の光伝送モジュールの一部の構成説
明図である。
【図6】第4実施例の光伝送モジュールの一部の構成説
明図である。
【図7】第6実施例の光伝送モジュールの一部の構成説
明図であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図8】第7実施例の光伝送モジュールの製造工程説明
図(1)であり、(A),(B)は各工程を示してい
る。
【図9】第7実施例の光伝送モジュールの製造工程説明
図(2)であり、(C),(D)は各工程を示してい
る。
【図10】第7実施例の光伝送モジュールの製造工程説
明図(3)であり、(E)は各工程を示している。
【図11】従来の光伝送モジュールの構成説明図(1)
である。
【図12】従来の光伝送モジュールの構成説明図(2)
である。
【図13】従来の光伝送モジュールの構成説明図(3)
であり、(A)は斜視図を示し、(B)は拡大平面図を
示している。
【符号の説明】
1 シリコン実装基板 11 アース接続部 2,15 SiO2 膜 3 電極用金属層 4 位置合わせマーカ 5 回転合わせマーカ 6 ハンダ層 7 光ファイバ実装溝 711,721,731,741,712,722,732,742
条 8 光素子 81 光素子接地電極 9 光素子側マーカ 10 Au層 11 光ファイバ 12 金のボンディングワイヤ 13 光ファイバ押さえ基板 131 V型溝 14 高台 16 金属層 17 封止容器兼光ファイバ押さえ基板 171 封止容器兼光ファイバ押さえ基板接着領域

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装基板の上には光素子の実装位置を示
    す1個以上の位置合わせマーカと、位置合わせマーカの
    片側または両側に1個以上の回転合わせマーカを有し、
    光素子にはマーカを1個以上有し、該実装基板上の位置
    合わせマーカと該光素子のマーカとが位置合わせされ、
    該実装基板上の回転合わせマーカと光素子の縁で位置決
    めされて実装されていることを特徴とする光伝送モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 光素子の縁と合わせるための回転合わせ
    マーカを直線または曲線の両側に振り分けて配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載された光伝送モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 実装基板として(100)シリコン基板
    を使用し、異方性エッチングによって形成される(11
    1)面からなる溝を実装基板上の位置合わせマーカと回
    転合わせマーカとしたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載された光伝送モジュール。
  4. 【請求項4】 複数の光部品を同一実装基板上に実装す
    る光伝送モジュールにおいて、実装基板の表面に、実装
    する少なくとも1つの光素子の縁部を載置する高台を有
    することを特徴とする光伝送モジュール。
  5. 【請求項5】 複数の光部品を同一実装基板上に実装す
    る光伝送モジュールにおいて、光ファイバを実装する溝
    内の光ファイバ支持部分を分割したことを特徴とする光
    伝送モジュール。
  6. 【請求項6】 光ファイバを実装する分割された溝の断
    面をV型にしその幅を徐々に拡大し、光ファイバを実装
    基板の表面に対して傾斜させて実装したことを特徴とす
    る請求項5に記載された光伝送モジュール。
  7. 【請求項7】 光ファイバを実装する分割された溝を実
    装基板の面内で徐々にずらし、光ファイバを実装基板の
    面内で任意の方向に実装したことを特徴とする請求項5
    に記載された光伝送モジュール。
  8. 【請求項8】 光ファイバを実装する分割された溝の幅
    を徐々に拡大し、かつ実装基板の面内で徐々にずらし、
    光ファイバを実装基板の表面に対して任意の角度で傾斜
    させ、実装基板の面体で任意の方向に実装したことを特
    徴とする請求項5に記載された光伝送モジュール。
  9. 【請求項9】 実装基板として(100)シリコン基板
    を用い、異方性エッチングによって光ファイバを実装す
    る分割された溝を形成したことを特徴とする請求項5か
    ら請求項8までのいずれかに記載された光伝送モジュー
    ル。
  10. 【請求項10】 光ファイバを実装する分割された溝の
    中心線に対して垂直方向に、かつ光ファイバを実装する
    溝の最小単位の長手方向の中心を通る延長線上に、光部
    品を位置合わせするためのマーカを異方性エッチングで
    光ファイバを実装する溝と同時に形成したことを特徴と
    する請求項9に記載された光伝送モジュール。
  11. 【請求項11】 複数の光部品を同一実装基板上に実装
    する光伝送モジュールにおいて、光ファイバを整列する
    溝および光素子を覆うのに充分な凹部を有する光ファイ
    バ押さえ基板を形成し、光素子と光ファイバの光結合部
    を囲むように実装基板と光ファイバ押さえ基板を絶縁材
    料を介して接着して光ファイバを固定し、かつ光素子を
    気密封止したことを特徴とする光伝送モジュール。
  12. 【請求項12】 実装基板および光ファイバ押さえ基板
    として(100)シリコン基板を用い、光ファイバを整
    列する溝および光素子を覆う凹部を異方性エッチングに
    よって形成したことを特徴とする請求項11に記載され
    た光伝送モジュール。
  13. 【請求項13】 実装基板の電極上の電気接続部分以外
    に絶縁膜を形成し、実装基板と光ファイバ押さえ基板の
    接着領域に金属層を形成し、金属層をハンダによって接
    着して光ファイバを固定し、光素子を気密封止すること
    を特徴とする請求項11または請求項12に記載された
    光伝送モジュール。
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